JPH0663976A - 繊維強化複合材料による成形品の成形方法 - Google Patents

繊維強化複合材料による成形品の成形方法

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JPH0663976A
JPH0663976A JP24400592A JP24400592A JPH0663976A JP H0663976 A JPH0663976 A JP H0663976A JP 24400592 A JP24400592 A JP 24400592A JP 24400592 A JP24400592 A JP 24400592A JP H0663976 A JPH0663976 A JP H0663976A
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JP
Japan
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molding
resin
composite material
molding material
fibers
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JP24400592A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yanagisawa
健一 柳沢
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維の乱れをなくし且つ軽量化された成形品
を成形する。 【構成】 強化用繊維を方向を揃えて配列させた複合材
料原料13を巻いて成形材12を作る。ヒータ2で加熱
できるようにした成形金型ケース1内に2つ割りの成形
金型4を嵌入する。成形金型4内の型巣6に成形材12
を入れる。成形金型4を加熱すると、成形材12が軟化
して来る。成形金型4の外部より成形材12の中心部に
樹脂の棒9を注入する。この注入される樹脂の棒9によ
り上記軟化した成形材12が横方向へ押し開かれて成形
される。樹脂の棒9は加熱により高粘度状態となって成
形材12の中心部に入り、中心部で樹脂の成形品が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空、宇宙、化学プラン
ト、海洋構造物等に使用する繊維強化複合材料による成
形品の成形方法に関するもので、詳しくは、繊維複合材
料(FRP)によるボルト、ねじ等の胴部周辺に膨出部
を有する成形品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化複合材料(FRP)による成形
品は、その特性である軽量、耐食、比強度、非磁性等が
利用されて航空、宇宙分野のほかに、化学プラント、船
舶、海洋構造物等の建設分野等に広く用いられている。
【0003】一例として、繊維強化複合材料のうち、炭
素繊維で強化されたCFRPによるボルトを成形する場
合について示すと、従来の成形方法としては、押し込み
方法がある。すなわち、図6に示す如く、ボルトの形状
に対応させて膨出部bを有する型巣に加工された割金型
aを製作し、その一方向に与圧用の孔cを、又、該与圧
用の孔cの反対側の端面dに逃がし穴eを設け、強化用
の繊維fの方向を揃えて配列した複合材料原料gを割金
型a内に入れ、次いで、与圧用の孔cに挿入したポンチ
hにより複合材料原料gに対し繊維方向に圧縮力を加え
て複合材料原料gを型a内に充満させ、圧縮方向に対し
て周辺方向に膨出するように成形させてボルトを成形す
るものである(特開昭63−216716号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
成形方法では、強化用繊維fが方向を揃えられて配列さ
れてなる複合材料原料gがそのまま繊維の方向へ押され
て圧縮させられるものであるため、繊維fが乱れて来
て、ねじ部となる膨出部bでの繊維の配列が不均一にな
るおそれがあり、又、成形品としてのボルトの中央部に
まで高価な炭素繊維が詰められて押しつぶされているも
のが得られるため、高価なものとなり、且つ軽量化が図
れない、等の問題がある。
【0005】又、繊維の方向を揃えて作った棒を切削し
てボルトを成形することもできるが、この場合は繊維の
方向の乱れはない反面、ねじ山部iでは、図7の如く繊
維fが切れてしまい、ナットとの螺合において十分な補
強効果が得られないおそれがある。
【0006】そこで、本発明は、ねじ部等の膨出部での
繊維の乱れをなくして品質の向上を図り膨出部の変形防
止を図ると共に、安価で軽量化が図れる繊維強化複合材
料による成形品の成形方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、強化用繊維を方向を揃えて配列させた複
合材料原料を巻物状に巻いて成形材を作り、該成形材を
成形金型内に入れ、次いで、上記成形金型を加熱すると
共に、該成形金型の外部から上記成形材中心に高粘度樹
脂を注入し、上記加熱により軟化した成形材を注入した
樹脂により拡大して成形金型内の形状に成形させる構成
とする。
【0008】又、樹脂により中空の芯を作り、この樹脂
の芯に複合材料原料を巻き付けて成形材を作るように
し、該成形材を成形金型内に入れて、樹脂の芯の中心
に、成形金型の外部より高圧ガスにより拡大することも
できる。
【0009】更に、複合材料原料を巻き付けるときに、
繊維の方向を変えて、層間での繊維の角度が任意に異な
るようにしてもよい。
【0010】
【作用】複合材料原料を巻いて作った成形材を、加熱し
て軟化させ、その中心部に高粘度樹脂を外部から注入し
て拡大させるので、成形材は繊維の方向と直交する方向
へ押されて拡げられ、成形金型の型巣の形状に成形され
る。この際、繊維の方向は揃えられたままで乱れはな
く、ボルトのねじ部の如き膨出部でも繊維の乱れがなく
成形される。又、成形品の中心部には、安価な樹脂が注
入されているので、安価な成形品が得られると同時に軽
量化が図れる。
【0011】樹脂の芯を用いてこれに複合材料原料を巻
き付けると、繊維の乱れをより少なくすることが可能と
なる。更に、繊維の向きを層ごとに変えると、強度を高
めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は本発明の一実施例としてボルトを成
形する場合について示すもので、外周にヒータ2を取り
付け且つ下端面の中心部に樹脂注入用孔3を有する成形
金型ケース1の内側に、ねじ部に相当する膨出部5を有
する成形品としてのボルトの外形に合わせた型巣6を形
成している成形金型4を挿入し、上記成形金型4の型巣
6の上方には、ボルトの頭部を成形させるための頭部成
形型7を流体圧シリンダ8にて上下動できるように備え
る。又、上記樹脂注入用孔3の下側には、樹脂の棒(芯
材)9を注入するための流体圧シリンダ10を備え、樹
脂(たとえば、エポキシ樹脂)の棒9をガイド11に沿
わせて成形金型4内に押し込むようにする。ガイド11
には樹脂の棒9を軟化させ注入するためヒータ17を備
えてある。
【0014】上記成形金型4内には、強化用の繊維を方
向を揃えて配列してなる複合材料原料13のシートを図
2に示す如く樹脂の棒9に多層に巻きつけて作った成形
材12を、ボルトの軸方向と平行となるように挿入配置
し、成形材12の中心の樹脂の棒9が上記樹脂注入用孔
3と一致するようにする。
【0015】なお、複合材料原料13のシートを多層に
巻き付けるときは、図2に一例を示す如く、強化用繊維
13aの方向がα又はβの如く目的に応じて任意の角度
となるようにして巻き付けることにより、層ごとに繊維
13aの方向を変えることができて、ボルト成形後のね
じ山部の強度が高められる。
【0016】たとえばねじ部の外側ほど角度を大きく
し、内側にいくにしたがって角度を小さくすれば、最終
的に図3の如く徐々にねじ部に繊維が入ってゆくような
良好な繊維配列をしたねじ部が形成される。
【0017】成形品としてのボルトの成形に際して、複
合材料原料13を巻き付けてなる成形材12が成形金型
4内に入れられ、該成形金型4が成形金型ケース1内に
入れると、ヒータ2にて成形金型4を加熱して成形材1
2を軟化させるようにする。次いで、頭部成形型7を下
降させて成形金型4内に挿入して頭部を成形する。その
後、ヒータ17の加熱により軟化したエポキシ樹脂の棒
9を、樹脂注入用孔3より成形材12の中心部へ押し込
んで注入させて行く。この際、成形金型4内の成形材1
2は、該成形金型4がヒータ2により加熱されているこ
とにより軟化しているので、その中心部に樹脂の棒9が
注入されることにより成形材12は押し拡げられて拡大
させられ、型巣6の内面に押し付けられて成形させられ
る。成形材12の中心部に押し込まれるエポキシ樹脂の
棒9は、押し込まれる途中から成形金型4内の加熱によ
り高粘度の状態にまで溶かされるが、流体圧シリンダ1
0によりエポキシ樹脂の棒9が連続的に押し込まれてい
るため、成形材12の中心部に高粘度の状態で徐々に押
し込まれて成形材12を拡大させる。これにより成形材
12の繊維を長手方向に圧縮するのではなく、成形材1
2を半径方向に拡げて成形金型4の型巣6内に押し付け
られて成形させることから、強化用繊維13aの乱れは
なく、特に、図3に示す如く、ねじ部の膨出部5での繊
維の乱れがないことから品質の良いものが得られる。こ
の際、溶かされながら高圧で注入されるエポキシ樹脂の
棒9は、成形金型4の加熱により高粘度状態になるもの
であり、液状になって繊維の間から外へ洩れ出てしまう
ことがない。
【0018】エポキシ樹脂の棒9の注入により成形材1
2が押し拡げられて型巣6の形状に成形された後、所定
の時間が経過すると、溶けた樹脂が硬化するので、成形
金型4内から取り出すことにより図4に示す如き成形品
としてのボルト14が得られる。
【0019】本発明の方法によって得られた成形品は、
周辺部には強化用繊維があるが、中心部には繊維がなく
樹脂が用いられたものとなるので、軽量化が図れると共
に、すべて繊維としたものに比して安価なものとするこ
とができる。
【0020】上記の実施例において、ボルトの頭部の成
形においては、図1に示す如く、強化用繊維を巻き付け
た成形材12とは別に、繊維を方向を揃えて配列させた
シートを巻いてなる頭部成形材15を用意し、該頭部成
形材15を、成形材12の外側に嵌めてボルトの頭部形
成用の型巣6に入れ、空間部を塞ぐようにしておけば、
頭部の成形が楽に行えることになる。
【0021】なお、上記実施例では、樹脂の棒9に複合
材料原料13のシートを筒状に巻いて成形材12として
成形金型4内に入れ、成形金型4の外部から別のエポキ
シ樹脂の棒9を成形材12の中心部に押し込むようにす
る場合を示したが、図5に示す如く、予め樹脂で成形し
た筒状の芯材16に、上記複合材料原料13のシートを
巻きつけた構造の成形材12を作り、これを成形金型4
内に入れ、成形金型4の外部から高圧ガスを注入させ、
軟化した樹脂の芯材16を介して複合材料原料13を拡
大させるようにすることもできる。このようにすると、
繊維を乱すおそれがより少なくなるという利点がある。
【0022】又、成形金型4の外部から注入する樹脂と
して熱硬化性樹脂の場合を示したが、熱可塑性樹脂でも
よい。
【0023】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の繊維強化複合
材料による成形品の成形方法によれば、強化用繊維を方
向を揃えて配列させた複合材料原料を巻き付けて成形材
を作り、該成形材を成形金型内に入れて加熱すると共
に、成形金型の外部から高粘度樹脂を上記成形材の中心
部に注入し、加熱により軟化した成形材を半径方向に拡
大させて成形させるので、成形品の周辺に膨出部がある
場合にも膨出部での繊維の乱れをなくして成形できると
共に、成形品の中心部には樹脂を用いることができて軽
量化が図れ且つ安価な成形品とすることができ、又、成
形材を樹脂の芯に巻いて作ることにより繊維の乱れをよ
り少なくすることができ、更に、複合材料原料の繊維の
方向を適宜変えて巻き付けて成形材を作ることにより、
層間で繊維の向きを任意に変えることができて、ねじ山
の如き膨出部で膨らんで変形することを防止できる、
等、クリープ変形によって締付力の低下を防止すること
に有効である、等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概要を示す切断側面図であ
る。
【図2】複合材料原料を巻いて成形材を作る場合の一例
を示す斜視図である。
【図3】膨出部の繊維の状態を示す断面図である。
【図4】図1によって成形されたボルトの側面図であ
る。
【図5】成形材の他の例を示す部分の断面図である。
【図6】従来の成形方法の例を示す断面図である。
【図7】従来の繊維の棒を切削加工してボルトを作った
ときの断面図である。
【符号の説明】
1 成形金型ケース 2 ヒータ 3 樹脂注入用孔 4 成形金型 5 膨出部 6 型巣 9 樹脂の棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化用繊維を方向を揃えて配列させた複
    合材料原料を巻物状に巻いて成形材を作り、該成形材を
    成形金型内に入れ、次いで、上記成形金型を加熱すると
    共に、該成形金型の外部から上記成形材中心に高粘度樹
    脂を注入し、上記加熱により軟化した成形材を注入した
    樹脂により拡大して成形金型内の形状に成形させること
    を特徴とする繊維強化複合材料による成形品の成形方
    法。
  2. 【請求項2】 樹脂の棒を芯として、これに複合材料原
    料を巻き付けて成形材とする請求項1記載の繊維強化複
    合材料による成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 強化用繊維の方向を、巻き付けた層間で
    角度が異なるように変化させて成形材を作る請求項1又
    は2記載の繊維強化複合材料による成形品の成形方法。
JP24400592A 1992-08-21 1992-08-21 繊維強化複合材料による成形品の成形方法 Pending JPH0663976A (ja)

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