JPH0663167A - 気球型救命装置 - Google Patents

気球型救命装置

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JPH0663167A
JPH0663167A JP22981091A JP22981091A JPH0663167A JP H0663167 A JPH0663167 A JP H0663167A JP 22981091 A JP22981091 A JP 22981091A JP 22981091 A JP22981091 A JP 22981091A JP H0663167 A JPH0663167 A JP H0663167A
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JP22981091A
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Hiroshi Shioiri
寛 潮入
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】救命、スポーツ、業務用途等気球の中に人を収
容する方法、又、それぞれの目的に関連する付属方法の
発明。 【構成】内側気球2と外側気球3が同一気球内に構成さ
れ、その中に人を収容する構成4を主体として、それに
各目的に合う付属方法からなる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】 (3−1)産業上の利用分野 この発明は、高層ビル火災から遭難者を救助する為の気
球型救命装置であり、又、その主要な原理と機能を利用
して中層、低層ビルからの脱出用救助用、海難救助用、
山岳遭難救助用、航空機の飛行中の事故からの救助用に
も利用できる救命装置に関する。 (3−2)従来の技術 (イ)高層ビル火災からの脱出用救助装置 (イ−1)高層ビルから遭難者自身の意志と判断で使用
出来る有効な避難用脱出器具は無い。「消防法施行令の
解説」第25条(避難器具に関する基準)にも説明され
ている如く、11階以上の階に設置すべき避難器具は、
現在、規定されている避難器具の構造、性能等からみ
て、安全に避難する事が困難であることから、法令上義
務を課さない事とされている。つまり、11階以上の高
層ビルからの遭難者の脱出に適当な避難用器具は、消防
庁の判断でも、現在、有効で、安全なものは無いとされ
ている。 (イ−2)外部からの救助方法として:ヘリコプター 屋上まで脱出できた遭難者の救助用として、ヘリコプタ
ーがあり、屋上に着地して、或いは、屋上の上空に停止
して、遭難脱出者をヘリコプターに収容する救助する。 (ロ)10階以下のビル火災からの脱出用救助装置 主として、以下に上げる方法が現在使用されている: (ロ−1)消防梯子車 現在、主に使用されている救助機器のとして、梯子車が
ある。梯子車の梯子の届く高さは、日本では最高約45
mであり、通常の梯子車は、約23mで6階くらいまで
届くものである。 (ロ−2)ヘリコプター 上記(イ−2)を参照項乞う。 (ロ−3)ビルの外壁に沿って脱出降下する各種緩降装
置 ビル火災からの脱出用にワイヤーとかロープ等を巻き込
んだ装置を利用して、遭難脱出者の体重をを支えて序々
に降下する降下速度の制御装置を備えたものから構成さ
れる種々の脱出用降下装置がある。 (ロ−4)救助袋 ビルの窓、又は、バルコニー等と地上の間を帆布製のシ
ュート(袋本体)で連絡し、遭難脱出者がこのシュート
の中を滑り降りて避難するもの。 (ロ−5)非難梯子 固定型(収納式、折り畳み式、伸縮式)と吊り下げ型
(折り畳み式、ワイヤー式、チェーン式)があり、使用
の際につり下げて用いる。 (ロ−6)人手で支えるトランポリン状の脱出者受け具 これにより遭難脱出者地上で受取り、落下時の衝撃を吸
収して救助するものである。 (ハ)海難救助用救命装置 従来より、使用されている救助機器としては、 (ハ−1)救命艇/端艇 (ハ−2)救命筏(ゴム・ボート) (ハ−3)ライフ・ベスト(ライフ・ジャケット) (ハ−4)救命浮環 等が使用されている。 (ニ)山岳遭難救助用救命装置 (ニ−1)山岳での悪天候、怪我、病気、体力消粍等
で、遭難した場合の避難用具として:従来の人手によっ
て設営するテント、寝袋 (ニ−2)山岳遭難からの下山道具として:スノーボー
ト、 (ニ−3)同一気球型救命装置に遭難状況に応じて以下
の2種類の救助手段を合わせ持つもの:(a)高度差の
大きい岩場での登山中の遭難者救助用て、気球型皮膜体
とパラシュート・パラグライダーを膨張させて、それら
を繋いだ形で岩場から遭難者を離脱、降下させる救助機
能を発揮させる手段と、(b)山岳での瞬間設営型緊急
避難用テントとして気球のみを膨張させて、遭難者を短
時間に気球型皮膜テントに引き込んで、寒気、風雨、落
下危険から保護すると言う救助手段に関する既存の技術
は無い。 (ホ)航空機の飛行中の事故からの救助用救命装置 (ホ−1)パラシュート (ホ−2)事故機の操縦室そのものを機体から分離して
パラシュートで吊るして降下させるタイプのもの (3−3)発明が解決しようとする課題 本発明が解決しようとする課題は、以下に示す従来の技
術が持つ欠点を解決しようとするものである。 (I)高層ビルの建設の現状と現在のビル火災からの避
難器具の欠点:日本でも最近、100mを超える高さの
高層ビルの建設が急増しており、1993年には、最高
296m(地上70階に至る高層ビルの建設が実際に着
工されている。更に、将来、大手ゼネコン各社では次世
代の超々高層ビルである200階建てで高さ800m
(鹿島:DIB−2000計画)、196階建てで高さ
1,000m(竹中−スカイシテイ1000計画)、5
00階建て高さ2001m(大林組−エアロポリス20
01計画)との建設計画が進められている。以上の如
く、現在、或いは、将来、高層のオフィス・ビル、マン
ション、ホテルが、年々、大量に建設される事になる
が、初期消火に失敗した場合、梯子車も届かない11階
以上の階で防火扉が適切に作動せず、火災が拡大し、階
段とか、エレベーター・シャフト、機械サービス・シャ
フトが、いわゆる、煙突効果を果たし、階上の部屋に次
々と火炎と煙が拡大して行くと言う、最悪の状態になっ
た場合、避難し遅れた遭難者を救助する有効な手段は、
無いに等しく、数千人も収容する大型高層オフィス・ビ
ルでは、大惨事になる可能性は大であり、一刻も早い、
有効な救助方法の開発が待たれている。一方、現在使用
されている下記の救助機器は、以下に挙げる欠点を持
ち、上記の現状に対応出来るものではない: (a)ヘリコプター: (a−1)屋上まで避難出来た遭難脱出者に対しては、
有効な救助方法であるが、屋上まで避難出来ず、逃げ遅
れて途中の階で救助を待つ遭難者に対しては、全く救助
効果を持たない。(a−2)ビルの屋上に着地して遭難
者を収容し、脱出させる方法が採れる場合は、多人数の
遭難脱出者を一度に救出出来るが、ビル屋上のヘリコプ
ターの着床に要する最小着床面積は、ローター羽根の直
径の1.5倍であり、限られた屋上面積で、この救助用
ヘリコプター専用の着床面積を確保できるビルは少な
い。又、ビル上空で停止して、ロープで吊り上げ救助方
法を採るにしても、通常ビルの屋上には、ヘリコプター
の昼夜の安全な救助作業を行うには、傷害物(広告塔、
アンテナ、フェンス、機械室、給水塔等)が多い事、
又、近くに高層ビルが多くある場合は、強風時に、それ
らのビルから生ずる乱気流の影響もあり、ヘリコプター
の常時の安全な救助活動を阻害する要因が多く、ビル火
災からの脱出用救助機器として多くを期待出来ない。 (b)消防梯子車: (b−1)梯子車の梯子の届く高さは、日本では最高約
45mであり、この最高性能の梯子車でも地上約11階
までしか届かず、通常の梯子車は、約23m−30mで
6階〜8階くらいまでしか届かない。従って、それ以上
の高さの高層ビルの階の遭難者の救助活動は出来ない。 (b−2)又、仮に上記梯子車が届く高さの階で、遭難
者が発生したとしても、遭難者が救助を求めている位置
に梯子を届かせる為には、その前面道路の状態、例え
ば、道路幅、街路樹/電柱/電線/広告物/駐車車両等
の妨害物、後続消防車の配備位置、アウトリガーのスペ
ースの有無等の梯子車の救助活動条件を全てクリアーす
る必要があり、遭難者の位置に接近して梯子を伸ばすま
でに、多くの障害があり、何処でも、有効に救助活動出
来るものではない。 (b−3)更に、遭難者の発生した階数が高くなればな
る程、梯子車による救助は、危険な作業となり、空中の
作業台による多人数の短時間の救助は期待出来ない。特
に、女性、子供、老人、病人、幼児の遭難者にとって
は、高所での梯子車の作業台への乗り移りは、困難が大
である欠点を持つ。 (c)ビルの外壁に沿って脱出降下する各種緩降装置: (c−1)地上まで、或いは、救助可能な階まで降りる
のにビルの外壁に沿って降下する事になり、下方の階が
すでに火災の被害を受け、火炎に包まれている場合に
は、使用出来ない。 (c−2)各階に限られた設置台数の緩降装置では、順
番に使用して脱出する事になり、短時間に多人数の救出
効果は期待出来ない場合が多い。 (d)救助袋: (d−1)遭難脱出者は、シュートの中を滑り降りるの
で、高層ビルでは、階数が高くなるので、滑り降りる速
度が速くなり、シュート袋の内側と遭難脱出者間に摩擦
が生じて、遭難脱出者の安全を確保出来ない。 (e)避難梯子: (e−1)中、低層ビルの階からの脱出では、比較的容
易に使用出来るが、高層ビルの階からの脱出用には、使
用上危険が多い。 (d)人手で支えるトランポリン状の脱出者受け具: (d−1)低層ビルの階からの脱出者の救助にのみ使用
可能であるが、危険が多い。 (e)パラシュート (e−1)脱出者が空中降下を開始して、パラシュート
の開傘作動開始時点から開傘して、空中降下速度抑制効
果を発揮するまでに最低で約5秒間、降下距離にして約
50mを要するので、10階〜12階以下の階からの脱
出には、危険で使用不可である。又、それ以上の階から
の脱出でも、降下途中に、遭難脱出者が、衝突する可能
性のある、下方階の、又は、他のビルのベランダ、庇、
窓ガラス、広告塔、電線等の障害物から保護されない。
上記(a)〜(e)の如きビル火災からの救出機器で
は、とても現在の高層ビル火災からの遭難脱出者の救助
機器としては、充分対応出来るものではない。更に、上
記のビル火災からの救出機器の多くが、遭難脱出者が、
自分の意志と判断で自由に使用出来るものではなく、一
旦、ビル火災が発生すると、遭難者は、外部からの救助
をただ待つのみと言う悲惨な状態に置かれるのが現状で
ある。下記の本明細書に記載した如き (1)遭難脱出者を被う形で火災の熱と、降下中の障害
物との衝突、落下衝撃から保護する気球型中空皮膜隊
と、(2)パラシュート・パラグライダー等の皮膜体を
使用した空中降下速度抑制手段を使用して、その皮膜体
の、全部、又は、一部に膨張可能な中空皮膜体を使用
し、(3)上記(1)と(2)を繋ぐ手段を持たせて、
(4)上記(1)と(2)に気体を供給する気体供給手
段を備えた本気球型救命装置を基本的な技術要素とし
て、下記明細書上で、更に、下記実施例の項で、種々バ
リエーションを持った、現在、及び、将来の高層ビル火
災からの遭難者の安全救助に充分対応できる救助機器
が、未だ開発されていない事自身が救助対策上の欠陥で
あると言える。 (II)現在使用されている海難救助用救命装置の欠
点: (II−1)救命艇/端艇:海難事故発生から遭難脱出
者を収容して後、ボート・ダビットにより本救命艇を降
ろして安全に脱出するのに、時間が掛かる事、操作が難
しく、海難時の状態(風波、火災、爆発、によっては、
使用出来ない場合がある。また、一旦、救命艇にて脱出
しても、風雨波浪の状態によっては、転覆の危険があ
る。 (II−2)救命筏(ゴム・ボート):海難時に甲板か
ら海面に投下して、使用するものであり、遭難者は、一
旦、海上に脱出してから、泳いで乗り込む事となる。泳
げない遭難者には利用出来ない場合が多く、寒冷海域で
は、遭難者が、一旦、海水に浸かる事になり、救助効果
を充分に発揮出来ない。 (II−4)ライフ・ベスト(ライフ・ジャケット):
遭難者は、海水に浸かって救助を待つ事になり、長時間
の漂流の場合には、救助効果が薄れる事になる、特に、
冷水、風雨、鮫等の被害には弱い欠点を持つ。 (II−5)救命浮環:上記(II−4)と同じ。 (III)現在使用されている海難救助用救命装置の欠
点: (III−1)従来のテントは、極端な悪天候下では、
必ずしも安全な避難用具ではなく、また、遭難者が、悪
天候、怪我、病気、体力消粍等で身動きがとれなくなっ
て、避難するために、自力でテントの設営を行うのは、
大きい困難が伴う。 (III−2)登山中に怪我、病気、体力消耗で下山の
必要が生じた時、仲間の登山隊員、他の登山隊員、救助
隊員等、第三者に多大の迷惑を掛けて、スノー・ボート
等を使用して、下山する事になる。 (IV)航空機の飛行中の事故からの救助用救命装置: (IV−1)パラシュート 事故機から脱出後、遭難脱出者の降下速度抑制効果のみ
を求めたものであり、降下中の遭難脱出者を、低い気
圧、冷気温、酸素欠乏から生ずる被害から守るものでは
ない。 (IV−2)事故機の操縦室そのものを機体から分離し
てパラシュートで吊るして降下させるタイプのもの:こ
の種の救助装置は、高価な設備を要する事と、技術上の
困難が存在して、軍事用高速機のみに適用が限られてい
て、一般の旅客機、小型機、ヘリコプターには装備され
ていない。 (3−4)課題を解決するための手段 この発明に係わる気球型救命装置は、上記の課題を解決
するものであって、詳細な内容は以下の如きものであ
る: 定義: 本明細書に於いて、 (イ)本気球型救命装置を構成するの手段の一部とし
て、遭難脱出者がビルから脱出時に装着する救命具部分
のみを構成する手段を「本救命具」と呼ぶ事とする。 (ロ)パラシュート・タイプ、或いは、パラグライダー
・タイプ、或いはまた、その両者の結合タイプの皮膜体
であって、それぞれ、少なくとも1個以上の同皮膜体を
使用した空中での降下速度抑制手段を使用し、その皮膜
体の、全部、又は、一部に、膨張可能な中空の皮膜体を
形成するものを、総称する場合は、「パラシュート・パ
ラグライダー」と呼ぶ事とする。 (ハ)「本救命具」に内蔵された電気的制御手段を「本
救命具の電気的制御手段」と呼び、又、ビル側に設置さ
れた電気的制御手段を「ビル側の電気的制御手段」と呼
ぶ事とする。 (ニ)本気球型救命装置の別の改造タイプとして、ビル
側に据置型の大容量の気体容器を設けた本気球型救命装
置であって、その装置の構成機能手段の内、遭難脱出者
が装着するビルからの脱出用救命具は、「本救命具」と
違って、気体容器を装備しないものであるので「気体容
器を装備しない本救命具」と呼ぶ事とする。 (I)高層ビル火災から遭難者を救助する為の気球型救
命装置 (3−4−1)(請求項1) 「本気球型救命装置には、 (イ)軽量気体供給手段(1)が少なくとも1個以上設
けられている、 (ロ)気球型皮膜体が設けられており、その構成は、以
下の通りである: (ロ−1)内側気球(2)と、(ロ−2)外側気球
(3)と、(ロ−3)内側気球内部に設けられた遭難脱
出者収容室(4)から構成されており、 (ロ−1)内側気球(2)は、気球型皮膜体の最も内側
に気球を形成する少なくとも1層以上の皮膜体で構成さ
れ、その内側に遭難脱出者収容室(4)を持つものであ
る、 (ロ−2)外側気球(3)は、内側気球の外側に位置し
て、内側気球を覆う形で形成され、少なくとも一層以上
の皮膜体の層と、その層により包み込まれる気体が、内
側気球の周りに形成する気体空間により形成される気球
である、 (ロ−3)遭難脱出者収容室(4)は、上記(ロ−1)
の内側気球(2)の内部に形成され、以下の如く形成さ
れている、(ロ−3−1)遭難脱出者収容室(4)を構
成する皮膜体は、内側気球の皮膜と繋がった皮膜体から
なり、遭難脱出者引き込み口(1G)から内側気球の内
側に凹型に引っ込む形をしている、(ロ−3−2)遭難
脱出者収容室(4)を形成する皮膜体の外側と、内側気
球(2)の皮膜の内側との間に、遭難脱出者収容室の形
成を強制し、支えて、維持する手段(5)を設けてい
る、(ロ−3−3)遭難脱出者収容室(4)を形成する
皮膜体の何箇所かは、遭難脱出者の装着する「本救命
具」(15B)に固定してある、(ロ−3−4)遭難脱
出者収容室内(4)と外側気球の外部との間に遭難脱出
者の呼吸確保用のパイプ(6)を装備している、 (ハ)上記(イ)の軽量気体供給手段(1)から供給さ
れる気体により形成される「パラシュート・パラグライ
ダー」(12)を設ける、 (ニ)上記(ロ)と(ハ)を繋ぐ手段(7)を設けてい
る、 (ホ)更に、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の全
部、又は、一部に耐熱性材料を使用した、事を特徴とす
る気球型救命装置」 上記(3−4−1)項の軽量気体供給手段(1)は、ビ
ル火災からの遭難脱出者の個人使用に供するものであ
る。上記(3−4−1)項の(イ)記載の軽量気体供給
手段(1)の構成器具の一部である“軽量の気体圧力容
器”は、本気球型救命装置の目的に合う軽量の気体圧力
容器であれば、どの種のものでも良い、その一例とし
て、以下に上げる種類の軽量圧力容器を使用する事が出
来る:従来、我が国では、高圧ガス取締法により、鉄
製、アルミ合金製の重量の大きい容器のみが使用可能で
あったが、最近、重量が約1/2である新組成のアルミ
合金と高強度ガラス繊維、及び、エポキシ樹脂を用いて
製造された超軽量コンポジット圧力容器が、高圧ガス取
締法の特別認可(認可番号:63立1420号、63立
2007号)を得て、日本で使用可能となっている。
「本救命具」では、上記の様な種類の軽量圧力容器を
「本救命具」(15B)に装備する。本請求項の気体供
給手段を構成する軽量気体圧力容器は、同様の軽量圧力
容器であれば、どの種類のものでも良いのであって、
「本救命具」(15B)に装備する軽量圧力容器の種類
を上記のものに限るものではない。上記(3−4−1)
項の(イ)記載の軽量気体供給手段(I)とは以下に挙
げる項目を含むものとする: (A)軽量の気体圧力容器、 (B)上記(A)の軽量の気体圧力容器に容れられた圧
縮気体、 (C)上記(B)の軽量の気体圧力容器の中の気体を容
器外に解放するのに必要な気体解放手段、 (D)上記(C)によって軽量の気体圧力容器から開放
された気体を気球型皮膜体と「パラシュート・パラグラ
イダー」に供給するパイプ類(11)、 (E)上記(C),或いは、(D)に付設する開放気体
の高速気流を利用して、周りの空気をパイプ内に引き込
んで供給気体の増量効果をもたらす機器、 (F)気体圧力容器ではない、軽量容器内に気体発生用
化学物質を有し、その化学物質を気化させるための各種
機器をも含むものとする、 (G)その他、本軽量気体供給手段(1)として、本気
球型救命装置の救助効果を達成する為に必要なあらゆる
器具、装置、備品、を含むものとする。上記(3−4−
1)項、(イ)、高層ビル火災からの遭難脱出者の個人
使用に供する軽量気体供給手段(1)の一部を構成する
軽量の気体圧力容器は、少なくとも1個以上装備するも
のとする。上記(3−4−1)項の(ロ−2)、外側気
球(3)の外は、現在、広告用気球、スポーツ用気球
等、種々の状の気球が存在する様に、球体形状に近いも
のから、楕円形球体、多面球体、円筒形の気球、その
他、本発明の目的にかなうものであれば、あらゆる形状
の中空皮膜体を含むものとする。上記(3−4−1)項
の(ロ−1)、内側気球(2)の皮体一部分である遭難
脱出車収容室(4)は、 (i)元々、内側気球(2)の皮膜体と繋がった、同一
の皮膜体の一部分である。理解を得る為の説明として、
仮に、上記(3−4−1)項の(ロ−3−2)記載の遭
難脱出者収容室(4)の形成を強制し、支えて、維持す
る手段(5)を取り外して、内側気球全体に気体を注入
して膨張させれば、球形状の内側気球皮膜体の遭難脱出
者引き込み口(1G)の部分から、遭難脱出者収容室部
分の皮膜体が、外側に突起状に出っ張った形となるもの
である。 (ii)請求項1、(ロ−3−2)記載の遭難脱出者収
容室(4)の形成を強制し、支えて、維持する手段
(5)(例えば線体、帯状物体等)が、(A)内側気球
皮膜の内部の何点かの位置(15)と、(B)遭難脱出
者収容室の(その形成後の)外側部の何点かの位置(1
6)の間に両端を固定された形で配置されている。 (iii)内側気球の内気圧の上昇に従って、内側気球
が形成され始めると、上記(i)項記載の出っ張った形
状部分の皮膜体部分が、遭難脱出者収容室(4)の形成
を強制し、支えて、維持する手段(5)に強く引っ張ら
れて、内側気球(2)の内側に引き込まれて、内側気球
の中心部に凹型の遭難脱出者収容室(4)を形成して、
その形状を維持する事になる。 (iv)上記遭難脱出者収容室(4)の形成を強制し、
支えて、維持する手段(5)の機能を発揮する、例え
ば、線体、帯状物体等のものは、その他の如何なる材
料、形状のものであっても、上記機能を有効に発揮する
ものであれば、それらを全て含むものとする。上記(3
−4−1)項の(ロ−2)の外側気球(3)は、内側気
球(2)と、その中に収容された遭難脱出者をビルから
脱出の際の火煙、熱から、更に、又、降下中に衝突する
障害物から保護する目的を持つと共に、主に着地時の衝
撃を吸収する緩衝作用を持つものであるので、それに耐
える強度を持つ、少なくとも1枚以上の皮膜体から構成
される。上記(3−4−1)項の(ロ−3−3)は遭難
脱出者収容室(4)の底に当たる部分に、遭難脱出者の
装着する「本救命具」(15B)の背中側軽量枠(12
B)を1箇所以上のポイントで固定しておく事により、
内側気球が内部圧力の急激な上昇により膨張し、それに
より、遭難脱出者収容室(4)が同時に形成されると、
上記遭難脱出者収容室の底部に遭難脱出者の装着した
「本救命具」(15B)の背中側軽量枠(12B)が固
定されているので、内側気球(2)が形成されると同時
に遭難脱出者は、内側気球(2)の内部の遭難脱出者収
容室(4)に引き込まれる構造である。 (3−4−2)(請求項2) 「上記(3−4−1)項記載の気球型救命装置の内、
(ロ−2)外側気球の形成方法が以下の如く異なってい
るもの: (a)本内側気球(2)は、その皮膜が部分的に外側方
向に突き出した複数個の突起(8)を待つ、 (b)本外側気球(3)は、お互いに繋がった複数個の
中空皮膜体で形成された空気室(9)から形成されるも
のである、 (c)上記(b)の気密の空気室(9)は、その側面部
の仕切膜(14)をお互いに共有するか、或いは、接着
して、それぞれの空気室が連なって、上記(a)の内側
気球(2)の外側を覆う形ちで形成される、 (d)外側気球(3)の内側の層を形成する皮膜は内側
気球(2)の皮膜を共有するか、或いは、内側気球
(2)の皮膜と接着するものである、 (e)外側気球(3)の各個の空気室(9)の外側皮膜
には、つまり、外気と接する皮膜部分には、外気を外側
から内側へのみ吸入する、公知の一方方向のみ空気を流
入させる空気取り入れ弁(10)を設置している、事を
特徴とし、上記(3−4−1)を共通の技術的要件とし
ている」 上記(3−4−2)項記載の外側気球(3)は、「本救
命具」(15B)の気体供給手段(1)から供給される
気体量が限られていて、外側気球(3)を膨張させるの
必要な気体の確保が、不充分な場合に、外側気球の膨張
に必要な気体量を、「本救命具」(15B)の気体供給
手段(1)からではなく、外気を吸入させる事によって
確保する構造である。外側気球(3)の皮膜体の層に多
数の仕切膜(14)を設ける事によって多数の空気室を
外側気球内に形成する。それぞれの空気室(9)は、個
々に外気を吸入して膨らんだ状態で気密化され、その内
気圧は、常圧程度である。それぞれ1個1個が気密の状
態である多数の、例えば空気袋の様な、上記空気室
(9)の層で形成された外側気球(3)によって、内側
気球(2)は、覆われた形となる。上記(3−4−2)
項記載の外側気球の形成方法は、内側気球の膨張によ
り、その突起(8)の先端が、外側気球を構成する個々
の空気室の全部、または、一部の空気室の天井部を押し
上げる事になる。これにより発生する、全ての各空気室
内の気圧の低下と、その外側の外気圧との差を利用し
て、空気室(9)の外側、つまり、外気と接する面の皮
膜に設けられた、外側から内側にのみ空気を通す、つま
り、一方方向にのみ空気を通す公知の空気弁(10)を
通して、外側気球を構成する各空気室(9)に外気を吸
入させて、内側気球の外側にそれぞれが気密化された多
数の空気室から成る外側気球を形成させるものである。
上記(3−4−2)項記載の内側気球皮膜の突起(8)
は、その突起の先端が、外側気球の天井を突き上げ、そ
の結果、上記の如く、外側気球を形成させるものである
ので、その突起の形状は、棒状でも、山状でもよく、そ
の他どの様な形状のものでも本目的に合うものである限
り、本形成方式に含まれるものとする。上記(3−4−
2)項記載の外側気球の形成方法については、第1図の
気球型皮膜体の図を参照乞う。 (3−4−3)(請求項3) 「上記(3−4−1)項記載の気球型救命装置の内、
(ロ−2)外側気球(3)の形成方法が以下の如く異な
っているものである: (a)本外側気球(3)は、お互いに繋がった複数個の
中空皮膜体で形成された気密の空気室(9)の層が内側
気球(2)を覆う形で形成されるものである、(b)外
側気球(3)の内部には、お互いに内部を通気出来る形
で繋がった複数の軽量皮膜チュウーブ(1J)が、外側
気球を構成する多数の空気室(9)の内の全部または、
一部の天井部の内側部分を、上記複数の軽量皮膜チュウ
ーブ(1J)の膨張時に押し上げる形で配置したもので
あり、それぞれの軽量皮膜チュウーブ(1J)と、内側
気球(2)とは、複数箇所にて内部を通気出来る形で通
じている、(c)上記(a)の気密の空気室(9)は、
その側面部の仕切膜(14)をお互いに共有するか、
或いは、接着して、それぞれの気密の空気室(9)が連
なって、内気球(2)の外側を覆う形ちで形成される、
(d)外側気球(3)の内側の層を形成する皮膜は内側
気球(2)の皮膜を共有するか、或いは、内側気球
(2)の皮膜と接着するものである、(e)外側気球
(3)の各個の気密の空気室(9)の外側には、つま
り、外気と接する皮膜部分には、外気を外側から内側へ
のみ吸入する、公知の一方方向のみ空気を流入させる空
気取り入れ弁(10)を設置している、事を特徴とする
上記(3−4−1)を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−3)項記載の外側気球(3)は、「本救
命具」(15B)の気体供給手段(1)から供給される
気体量が限られていて、外側気球(3)を膨張させるの
必要な気体の確保が、不充分な場合に、外側気球の膨張
に必要な気体量を、「本救命具」(15B)の気体供給
手段(1)からではなく、外気を吸入させる事によって
確保する構造である。外側気球(3)の皮膜体の層に多
数の仕切膜(14)を設ける事によって多数の空気室を
外側気球内に形成する。それぞれの空気室(9)は、個
々に外気を吸入して膨らんだ状態で気密化され、その内
気圧は、常圧程度であり、それぞれ1個1個が気密の状
態である多数の、例えば空気袋の様な、上記空気室
(9)の層で形成された外側気球(3)によって、内側
気球(2)は、覆われた形となる。上記(3−4−3)
項記載の外側気球は、上記(3−4−2)項記載の外側
気球(3)の形成方法が、内側気球の突起(8)によっ
て形成させるものであったが、本項での外側気球の形成
方法は、内側気球(2)の周りに複数個の軽量皮膜チュ
ーブ(1J)を配置して、その内部を内側気球(2)と
通気させる事により、内側気球の膨張と同時に、上記複
数個の軽量皮膜チューブ(1J)が膨張して外側気球を
外側に押し拡げて形成させるものであり、機能的には、
上記(3−4−2)項記載の外側気球と同じである。上
記(3−4−3)項記載の外側気球の形成方法は、第1
5図を参照乞う。 (3−4−4)(請求項4) 「上記(3−4−1)項(ハ)記載の「パラシュート・
パラグライダー」において、(A)上記「パラシュート
・パラグライダー」の内、本項の「パラシュート・パラ
グライダー」は、パラグライダー・タイプ中空皮膜体で
あって、その形状が翼型であり、その揚力を利用したパ
ラグライダー・タイプの中空皮膜体ではあるが、エア・
インテエイクを持たない密閉式のものである、(B)上
記(A)の翼型のパラグライダー・タイプの中空皮膜体
の内側に、通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から形成さ
れた骨格(1H)を配置する、(C)上記(A)のパラ
グライダー・タイプの中空皮膜体の内側に配置された、
上記(B)記載の通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から
形成された骨格(1H)と内部が通気するタイプの、気
体供給手段の内の一つである送気用パイプ(11)を設
ける、 (D)上記(A)のパラグライダー・タイプの中空皮膜
体の外気と接する部分に外気のみを吸入し、一方方向の
み空気の流入可能な、公知の空気取り入れ弁(10)を
設置した、事を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3
−4−3)項の内いずれか1項を共通の技術的要件とし
たもの」 上記(3−4−4)項に記載のパラグライダー・タイプ
中空皮膜体による降下速度抑制手段は、現在一般に使用
されているスポーツ用パラグライダーを本気球型救命装
置の用途に合わせて、以下の如く改造するものである。
現在スポーツ用に使用されているパラグライダーは、エ
ア・インテエイクに風圧で空気が入り易くパラグライダ
ーを配置しておき、使用者が走ってパラグライダーを引
っ張り、エア・インテエイクから空気をパラグライダー
皮膜の中に流入させて、翼形状のパラグライダーを形成
させるものであるが、本(3−4−4)項記載のパラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体は、「本救命具」(15
B)に装備された気体供給手段(1)から、エア・イン
テエイクを持たない密閉式のパラグライダー・タイプの
中空皮膜体(2H)の内側に通気型で中空の軽量パイプ
状皮膜で形成された骨格(1H)を配置し、気体供給手
段から通気用パイプ(11)を通して、同軽量パイプ状
皮膜で形成された骨格(1H)に気体を圧入する。これ
により同軽量パイプ状皮膜で形成された骨格(1H)が
急速に膨張して、密閉式のパラグライダー・タイプの中
空皮膜体(2H)を内側から押し拡げると、同パラグラ
イダー・タイプの中空皮膜体(2H)の内部の気圧が低
下し、外気との気圧差によって外気と接する部分に外気
を吸入のみ行い、一方方向のみ流入可能な公知の空気取
り入れ弁(10)から外気を吸入させて、密閉式のパラ
グライダー・タイプ中空皮膜体(2H)が急速に形成さ
れる事になる。つまり、遭難脱出者のビルからの脱出と
同時に本密閉式のパラグライダー・タイプの中空皮膜体
(2H)による降下速度抑制手段の形成が開始され、遭
難脱出者を収容した気球型皮膜体が降下を開始すると同
時にその降下速度抑制効果が働く様にパラグライダーを
改造したものである。エア・インテエイクを持たない密
閉式のパラグライダー・タイプの中空皮膜体の(2H)
と、その内側に配置された、通気型で中空の軽量パイプ
状皮膜で形成された骨格(1H)のみの部分つまり、エ
ア・インテエイクを持たない密閉式のパラグライダー・
タイプ翼のみの部分については第13図の中の翼部分を
参照乞う。 (3−4−5)(請求項5) 「上記(3−4−1)項(ハ)記載の「パラシュート・
パラグライダー」において、(a)上記「パラシュート
・パラグライダー」の内、本項の「パラシュート・パラ
グライダー」は、その形状が翼型であり、その揚力を利
用したパラグライダー・タイプの中空皮膜体ではある
が、上記(3−4−4)記載の如く密閉式のパラグライ
ダー・タイプの中空皮膜体の方式は採らない、(b)パ
ラグライダー・タイプの中空皮膜体の翼部の前端部に設
けられたチューブ状軽量皮膜体(1G)が膨張すると、
本パラグライダー・タイプの中空皮膜体に繋がるエア・
インテエイク(2G)を形成する、同チューブ状軽量皮
膜体(1G)により形成されたエア・インテエイク(2
G)と翼全体の皮膜は、前端部においてそれぞれを接着
するか、或いは、その前端部の皮膜を共有する、(c)
上記(b)のチューブ状軽量皮膜体(1G)に気体を注
入する気体供給手段の内の一部である送気用パイプ(1
1)を設ける、事を特徴とする上記(3−4−1)項〜
(3−4−3)項の内いずれか1項を共通の技術的要件
とする」 上記(3−4−5)項に記載のパラグライダー・タイプ
の中空皮膜体の降下速度抑制手段は、ビルからの遭難脱
出者が気球型皮膜体に取容されて降下を開始してから最
短時間で、その降下速度を抑制する効果を発揮する必要
があるので、パラグライダー・タイプの中空皮膜体の前
端部に設けられたチューブ状軽量皮膜体(1G)に「本
救命具」に装備された気体供給手段から供給される気体
を圧入する事によって、チューブ状軽量皮膜体(1G)
の膨張によりエア・インテエイク(2G)が形成されて
開口する。前端下方部に同エア・インテエイク(2G)
が口を開く形で形成される事により気球型皮膜体が降下
を開始すると、その重量による降下初速によって、前方
向と下方行から空気が強制的パラグライダー・タイプの
中空皮膜体の中に送り込まれて、翼状のパラグライダー
・タイプの中空被膜体を形成する。(第12図を参照乞
う) (3−4−6)(請求項6) 「気球型皮膜体と、「パラシュート・パラグライダー」
とを繋ぐ手段として、(イ)結合用物体(7)を使用す
る方法、 或いは、 (ロ)内部が中空の通気型の1本以上の結合用被膜体
(3H)を用いて、(ロ−1)上記(3−4−1)項記
載の「パラシュート・パラグライダー」の内部と、気球
型皮膜体の内部が、お互い通気する形で繋がっている方
法、或いは、(ロ−2)上記(3−4−4)記載のパラ
グライダー・タイプの中空皮膜体の内側に、通気型で中
空の軽量パイプ状被膜で形成された骨格(1H)の内部
と、気球型皮膜体の内部が、お互いに通気する形で繋が
っている方法、或いは、(ロ−3)上記(3−4−5)
記載のパラグライダー・タイプの中空被膜体は、その翼
部の前端部に設けられたチューブ状軽量皮膜体(1G)
が膨張すると、本パラグライダー・タイプの中空皮膜体
に繋がるエア・インテエイク(2G)を形成する構造に
なっているが、その翼部の前端部に設けられたチューブ
状軽量皮膜体と気球型皮膜体の内部が、お互いに通気す
る形で繋がっている方法、上記の内、(イ)又は、
(ロ)、(ロ−1)又は、(ロ)、(ロ−2)又は、
(ロ)、(ロ−3)のいずれかを使用する方法、を採る
事を特徴とする(3−4−1)項〜(3−4−5)項の
内いずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−6)項では: (イ)項の結合用物体(7)とは、「パラシュート・パ
ラグライダー」と気球型皮膜体を繋いで、遭難脱出者を
収容した気球型皮膜体の降下速度を制御する目的に合う
結合用物体でさえあれば、如何なる種類の材料で製作さ
れたコード、ロープ、テープ、帯状体等、また、それら
の内のどれかの結合用物体が、他の何れか1種類以上の
物と、結合して使用するものをも含めて、全ての結合用
物体を含むものとする。 (ロ)、(ロ−1)項の「上記(3−4−1)項記載の
「パラシュート・パラグライダー」の内部と、気球型皮
膜体の内部がお互いに通気する形で繋がっている方法」
とは、(3−4−1)項の内側気球(2)部分の内部
が、或いは、外側気球(3)部分の内部が、中空の通気
型の1本以上の結合用被膜体(3H)を用いて、「パラ
シュート・パラグライダー」と繋がれて、結合したもで
ある。つまり、「パラシュート・パラグライダー」と気
球型皮膜体を繋ぐ方法に、パラシュート・パラグライダ
ーと気球型皮膜体を直接、両方の内気体を通じる事の出
来る中空の皮膜体で繋ぐ方法を採るものである。 (第14図参照乞う) (ロ)、(ロ−2)項の「上記(3−4−4)記載のパ
ラグライダー・タイプの中空皮膜体の内側に、通気型で
中空の軽量パイプ状皮膜で形成された骨格(1H)の内
部と、気球型皮膜体の内部が、お互いに通気する形で繋
がっている方法とは」内側気球部分(2)の内部が、或
いは、外側気球(3)部分の内部が、通気型で中空の軽
量パイプ状皮膜で形成された骨格(1H)の内部と、中
空の通気型の結合用皮膜体(3H)を用いて、お互いに
内部の気体が通じる形で結合される方式である。つま
り、パラグライダー・タイプの中空皮膜体と気球型皮膜
体を繋ぐ方法に、パラグライダー・タイプ中空皮膜体と
気球型皮膜体を直接、両方の内気体を通じる事の出来る
中空皮膜体で繋ぐ方法を採るものである。 (第13図参照乞う) (ロ)、(ロ−3)項の上記(3−4−5)記載のパラ
グライダー・タイプの中空皮膜体は、その翼部の前端部
に設けられたチューブ状軽量皮膜体(1G)が膨張する
と、本パラグライダー・タイプの中空皮膜体に繋がるエ
ア・インテエイク(2G)を形成する構造になっている
が、その翼部の前端部に設けられたチューブ状軽量皮膜
体と気球型皮膜体の内部が、お互いに通気する形で繋が
っている方法」とは、内側気球、或いは、外側気球の内
部と、パラグライダー・タイプの中空皮膜体の翼部の前
端部に設けられたチューブ状軽量皮膜体の内部とが、中
空の通気型の結合用皮膜体(3H)を用いて、それぞれ
の内部を通じる形で結合している。つまり、パラグライ
ダー・タイプの中空皮膜体と気球型皮膜体を繋ぐ方法
に、パラグライダー・タイプの中空皮膜体と気球型皮膜
体を直接、両方の内気体を通じる事の出来る中空皮膜体
で繋ぐ方法を採るものである。上記(3−4−6)にお
いて: (ロ)項記載の内部が中空の通気型の結合用皮膜体(3
H)は、それぞれの果たす目的機能に応じて、その太
さ、長さ、形状は、多様に変化するものであり、本発明
はそれらを特定のものに限ったものではない。 (3−4−7)(請求項7) 「気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」と
を繋ぐ手段として、上記(3−4−6)、(イ)項記載
の結合用物体(7)を使用した結合手段と、同(3−4
−6)、(ロ)項記載の、内部が中空の通気型の皮膜体
(3H)を使用した結合手段との、両方を併用する事を
特徴とする(3−4−1)項〜(3−4−6)項の内い
ずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−7)について、第13図、第14図を参
照乞う。 (3−4−8)(請求項8) 「上記(3−4−1)項(イ)記載の軽量気体供給手段
(1)の一部として、公知のものであって、通称アスピ
レーターと呼ばれている装置を本気球型救命装置に組み
入れる事を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3−4
−7)項内いずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−8)項記載の「公知のものであって、通
称アスピレーターと呼ばれているもの」とは、 (イ)気体圧力容器から解放された気体がアスピレータ
ー内を高速で流れる際に、その高速な気体の流れから発
生する同アスピレーター内の気圧の低下を利用して、外
気を大量にアスピレーター内に吸入する機能を持つ、高
い充気効果を持つ気体供給手段の一種である。 (ロ)上記アスピレーターを本軽量気体供給手段(1)
に組み入れる事により、圧縮気体容器内から解放される
気体に加えて、外気をも大量に気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」に注入する事ができるもので
あり、軽量気体供給手段(1)の気体供給能力を増強す
るものである。 (ハ)その利用実例を挙げて説明すると、現在、大型旅
客機は、不時着時に備えて、乗客の機外への安全な緊急
脱出用のエバキュエーション・スライドと呼ばれている
滑り台状の皮膜体を装備している。不時着時に同エバキ
ュエーション・スライド内部に窒素ガスと炭酸ガスの混
合ガスを圧入する事により瞬時に機体の脱出口の外側に
滑り台状の中空皮膜体(エバキュエーション・スライ
ド)を形成する装置を装備している。 通称アスピレターと呼ばれている装置は、上記エバキュ
エーション・スライド形成用のガス圧力容器の気体解放
装置に付設されるものであり、ガス圧力容器から解放さ
れたガスが高速でエバキュエーション・スライドへ注入
される際に、その高速なガスの流れから発生するノズル
状のアスピレター内の気圧の低下を利用して、周りの空
気を大量に吸い込ませて、注入を行い圧力容器内から解
放されたガス量に加えて、同時に吸い込ませた大量の外
部空気により高い充気効果を持つ公知の装置である、ア
スピレーターを利用するものである。 (3−4−9)(請求項9) 「上記(3−4−1)項(イ)記載の軽量気体供給手段
(1)として、公知のエア・バックの気体供給手段と同
様の機能を持つインフレーターを組み込んで装備し、同
インフレーターが「本救命具の電気的制御手段」と電気
信号的に繋がっている事を特徴とした上記(3−4−
1)項〜(3−4−8)項の内のいずれか1項を共通の
技術的要件とする」 上記(3−4−9)項記載の自動車の衝突時の安全装置
の一種類であるエア・バックの気体供給手段と同様の機
能持つ公知のインフレーターとは、気球型皮膜体、「パ
ラシュート・パラグライダー」の形成作動開始手段の作
動指示が「本救命具」の電気的制御手段経由で本インフ
レーターに電気的信号で伝達されると、インフレーター
の一つの機能例として、まずヒーターの加熱が開始さ
れ、次にジルコニウム過塩素酸カリウム等の点火用化学
物質に点火され、それにより、小爆発を起こさせる。更
にその爆発熱が窒化ナトリウムに引火し、窒素ガスを大
量に発生させる。この窒素ガスを内側気球、或いは、外
側気球、或いは、「パラシュート・パラグライダー」の
中空皮膜体、或いは、本気球型救命装置を構成するその
他の皮膜体に供給して皮膜体を瞬時に膨張させる気体供
給手段である。本インフレーターは、単独で目的皮膜体
の膨張をさせる場合と、圧縮気体を利用する気体供給手
段の補助的役割を果たす目的で装備される場合との両方
の使用方法がある。本インフレターは、比較的小型軽量
であるので、予め皮膜体の内部に装備して使用する方法
も採る事が出来る。 (3−4−10)(請求項10) 「上記(3−4−1)項(イ)記載の個人使用目的の軽
量気体供給手段(1)として、或いは、多人数の同種の
気球型救命装置に対する気体供給手段として、液化気体
を容れた液化気体の容器と、その液化気体の解放手段及
び気化手段を設ける事を特徴とした上記(3−4−1)
項〜(3−4−7)項の内のいずれか1項を共通の技術
的要件とする」 (3−4−11)(請求項11) 「上記(3−4−1)項(イ)記載の個人使用目的の軽
量気体供給手段(1)として、或いは、多人数の同種の
気球型救命装置に対する気体供給手段として、上記(3
−4−10)記載の液化気体を容れた液化気体の容器
と、その液化気体の解放手段及び気化手段を設ける事に
加えて、本液化気体の気体供給手段に、上記(3−4−
8)項記載の公知のものであって、通称アスピレーター
と呼ばれている装置を組み入れて装備した事を特徴とす
る上記(3−4−1)項〜(3−4−10)項の内いず
れか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−11)記載の液化気体の気体供給手段
は、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
に供給する気体量が大量に必要な場合に、上記の液化気
体から気化されて得た大量の気体に、更にその液化気体
の気体供給手段に上記(3−4−8)項記載のアスピレ
ーターを装置する事によって液化気体の気化気体量に加
えて、同時にアスピレーターの周りから吸い込まれる大
量の空気を供給出来る事になり、大量の気体を必要とす
る場合に上記組み合わせの気体供給手段を使用するもの
である。 (3−4−12)(請求項12) 「上記(3−4−1)項(イ)記載の軽量気体供給手段
(1)として、上記(3−4−8)項記載の軽量圧力容
器に容れられた圧縮気体を解放して、気体を供給する気
体供給手段にアスピレター装置を加えて装備した気体供
給手段と、上記(3−4−9)項記載のインフレーター
方式の供給手段とを併用する事を特徴とした上記(3−
4−1)項〜(3−4−9)の内いずれか1項を共通の
技術的要件とする」 上記(3−4−12)記載の気体供給手段は、上記(3
−4−8)記載の気体供給手段の補助的気体供給手段と
して上記(3−4−9)記載のインフレーターを装備す
る方法である。本インフレターは、比較的小型軽量であ
るので、予め中空皮膜体の内部に装備して使用する場合
も含むものとする。 (3−4−13)(請求項13) 「圧縮気体を容れた容器を使用する気体供給手段におい
て、容器内気体の解放手段として、(イ)公知の容器の
蓋部に小爆発を発生させて、容器内の気体を解放する手
段を本気球型救命装置に組み入れて使用するものであ
り、(ロ)上記の爆発式蓋部解放手段は、「本救命具の
電気的制御手段」と電気信号的に繋がっている、事を特
徴とする上記(3−4−1)項〜(3−4−9)項の内
いずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−13)記載の気体の圧力容器の蓋部に小
爆発を起こさせて、内部の気体を瞬間的に解放する手段
は、先に(3−4−8)項の課題を解決する手段の中で
記載したアスピレーターと同様に、大型旅客機の不時着
時に、乗客の機外への緊急脱出用の滑り台状の中空皮膜
体、つまり、エバキュエーション・スライドの内部に窒
素ガスと炭酸ガスの混合ガスと、空気を圧入する事によ
り瞬時に機体の脱出口の外側に形成されるエバキュエー
ション・スライド形成用のガス圧力容器の気体解放装置
にも利用されており、公知のものである。 (3−4−14)(請求項14) 「(3−4−1)項の気体供給手段(1)において、
(イ)容器内気体の解放手段、及び、容器内気体の解放
停止手段として、圧縮気体の容器からの解放部分に設け
られた少なくとも一個以上の公知の電動式自動開閉バル
ブであって、(ロ)上記(イ)の電動式自動開閉バルブ
が、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋が
っている、事を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3
−4−8)項と(3−4−10)項〜(3−4−12)
項の内いずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−14)記載の電動式自動開閉バルブは、
圧縮気体の解放部分に設けられるものであるが、 (i)解放気体を注入する対象の複数個の中空皮膜体に
対する、それぞれの複数個の送気用のバルブに対して一
個のバルブでもって気体を一括解放する場合と、 (ii)気体の注入対象である複数個の中空皮膜体毎に
枝分かれした、複数個のバルブ側に同バルブが設けられ
る場合がある。 上記(i)、(ii)両項共に、「本救命具の電気的制
御手段」と電気信号的に繋がって、その解放時期、及び
閉鎖時期を、制御されて作動するものである。 (3−4−15)(請求項15) 「遭難脱出者が装着する「本救命具」(15B)は、形
状は現在、旅客機で使用されている救命胴衣タイプであ
り、以下の機器、装置、装備を備えた事を特徴とした上
記(3−4−1)項〜(3−4−14)項の内いずれか
項を共通の技術的要件とする: (a)前胸部に: (a−1)前胸部胸当て型箱に内蔵された「本救命具」
(15B)装着用ベルト(1B)のフックの受け入れ型
のロック(2B)と、同ロックの完了/未完了を感知す
るロックセンサーで「本救命具の電気的制御手段」と電
気信号的に繋がったもの、 (a−2)前胸部胸当て型箱に内蔵された命綱(3B)
を巻き込んで収容したリール型の命綱収納解放手段(4
B)、 (a−3)上記(a−2)リール型の命綱収納解放手段
(4B)の内部に遭難脱出者が脱出時に、その重量で命
綱(3B)を引っ張る力を利用した「本救命具」の自動
式作動開始手段であって、「本救命具の電気的制御手
段」と電気信号的に結ばれたもの、 (a−4)上記(a−2)のリール型の命綱収納解放手
段(4B)の内部に装置された電動式自動命綱切り離し
手段であって、気球型皮膜体(17)部分と「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)と、が完全に形成され
た事が両皮膜体の内気圧感知手段により確認された後、
作動するものであり、本電動式自動命綱切り離し手段と
「本救命具の電気的制御手段」が電気信号的に結ばれた
もの、 (a−5)前胸部胸当て箱の外側に設けた、遭難脱出者
自身の手で操作する「本救命具」(15B)の手動式作
動開始手段(5B)であり、「本救命具の電気的制御手
段」と電気信号的に繋がっているもの、 (a−6) (a−6−1)命綱(3B)と、(a−6−2)その先
端に装置された命綱固定用フック(6A)、(a−6−
3)遭難脱出者がビル脱出後、「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)が開傘する前に、命綱(3B)に掴
まって降下する時に利用する降下速度制御手段(6B)
であって、前胸部胸当て箱(16B)側に内蔵された命
綱のリール型の命綱収納解放手段(4B)のすぐ外側の
位置に命綱(3B)をその中に通して取り付ける形で装
備されて、遭難脱出者の手が届く範囲に、紐(7B)で
「本救命具」(15B)に繋がれている。 (a−7)電波方式による「本救命具」の中空皮膜体の
室内での膨張防止安全手段であり、「本救命具」(15
B)の気球型皮膜対(17)と「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)が、遭難脱出者の「本救命具」(1
5B)の取扱い方の誤操作が原因で室内で形成されてし
まう事を防止する為の安全手段であり、「本救命具の電
気的制御手段」と電気信号的に繋がっているもの、 (a−8)前胸部胸当て箱(16B)の前面に「本救命
具」のバッテリーを電源とする照明用ランプ(8B)を
装置したもので、「本救命具の電気的制御手段」と電気
信号的に繋がっていてるもの、 (a−9)乳幼児、ペット、その他少量の貴重品等を収
容する耐熱性材料で製作された収納袋(9B)を装備し
ている本収納袋は、「本救命具」(15B)の前面下部
の両端と、収納袋の両端を収納袋固定手段(17B)で
繋いで固定しており、脱出時の脱落防止用/火炎とか煙
の侵入防止用袋閉じ手段(10B)呼吸確保用通気孔
(11B)が開けられている、 (b)背面部に (b−1)背中側軽量枠(12B)であって、遭難脱出
者の「本救命具」の装着用の合計5カ所のベルトの元に
当たる端部が固定されており、同ベルト(1B)によっ
て遭難脱出者を「本救命具」(15B)に固形させて装
着する手段と、下記の(b−2)〜(b−4)を装置さ
せる土台枠となっている。 (b−2)上記(b−1)の背中側軽量枠(12B)に
装備された(3−4−1)項記載の気球型皮膜体(1
7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)と、
その両者を繋ぐ手段(7)と、それらの収納手段(14
B)、同収納手段は、上記気球型皮膜体(17)と「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)が内気圧の上昇
により膨張すると、その膨張作用を阻害しない様な収納
方法が採られている、 (b−3)上記(3−4−1)項の気球型皮膜体(1
7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)のそ
れぞれの内側に設置された皮膜体の内気圧感知手段であ
って、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋
がったもの、 (b−4)気体供給手段(1)、 (b−5)遭難脱出者の「本救命具」の装着用の合計5
カ所のベルトと(1b)、同ベルトによって遭難脱出者
を「本救命具」(15B)に固定する手段、 (c)その他の装備: (c−1)電気的音声発生手段と、気球型皮膜体(1
7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)の形
成作動開始機構を含む「本救命具の電気的制御手段」、 (c−2)折り畳み、折り曲げ可能な材料を使用した無
線電波信号受信用アンテナ(13B)であって、「本救
命の電気的制御手段」と電気信号的に繋がったもの、 (c−3)「本救命具の電気的制御手段」、電気的駆動
部分、或いは、電気的機能部分の電源としての、保管時
に常時充電式で、保管時、或いは、使用時にビル側電源
が切られるか、或いは、使用出来ない状態になった時に
自動的に本バッテリーがビル側電源に代わって使用でき
る自動切り替え式軽量バッテリー」 上記(3−4−15)項の(B−3)の「気球型被膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
のそれぞれの皮膜体の内側に設置された被膜体の内気圧
感知手段」とは、皮膜体内の内気体圧を感知する公知の
手段であって、軽量で超小型の市販されている半導体圧
力センサーを利用するものである。その内の一例とし
て、ピエゾ抵抗効果を利用した拡散型の半導体圧力セン
サーを使用する。シリコンウェハーの表面に集積回路の
製造技術と同じプロセスで拡散歪ゲージが形成され、裏
面からエッチングによりシリコン自体を薄くしてダイア
フラムにしてあるものである。圧力が掛かると、ダイア
フラムがたわみ、加わる応力に伴い拡散歪ゲージの抵抗
が変化するピエゾ抵抗効果を利用したもの。この拡散歪
ゲージでブリッジを構成しておき、電流や電圧を印加す
ると、圧力に伴った電気信号が得られるものである。上
記(3−4−15)、(a−9)項に記載の収納袋(9
B)は、その上部の両端を「本救命具」と収納袋固定手
段(17B)で繋いで固定しており、 (イ)その脱出時の脱落防止用/火炎とか煙の侵入防止
用袋閉じ手段(10B)は、その中に保護された乳幼
児、ペット、貴重品が脱出時のショックで、収納袋から
脱落する事を防ぐ事が出来、しかも、火災の炎とか煙が
侵入するのを防ぐ事の出来る方式の袋閉じ手段であれ
ば、どの様なものをも含むものとする。 (ロ)呼吸確保用通気孔(11B)が開けられている
が、同目的のものであれば、通気孔、隙間、パイプ、空
間等、あらゆる形のものを含むものとする。上記(3−
4−15)、(b−2)項記載の気球型被膜体(17)
と「パラシュート・パラグライダー」(12)と、その
両者を繋ぐ手段(7)を背中側軽量枠(12B)に固定
して収納する収納手段(14B)は、上記気球型被膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
が内気圧の上昇により膨張すると、その膨張作用を阻害
しない様な収納方法が採られているとは、例えば、同収
納手段の材料を弱い引っ張り強度の物を使用して、上記
収納対象物が膨張すると、すぐに破れてしまう様にする
とか、或いは、収納方法を上記の収納対象物の膨張が開
始されると、すぐにその収納状態が解かれる様な包装方
法を採るとか、とにかく気球型皮膜体(17)と「パラ
シュート・パラグライダー」(12)、の膨張作用を阻
害しない収納方法を採るものを全て含むものとする。 (3−4−16)(請求項16) 「上記(3−4−15)項(a−1)、(b−1)、
(b−5)記載の「本救命具」の遭難脱出者への装着手
段において: (イ)旅客機の救命胴衣タイプである「本救命具」(1
5B)は、背面部は背中側軽量枠(12B)に固定され
ており、前胸部と背面部とは、両肩部(2カ所)のみ、
締め付け調整が可能なバッックル付きベルトによって予
め固定されている、 (ロ)一方、残りの遭難脱出者自身が固定を行う固定箇
所は、両脇部(2カ所)と股下部(1カ所)、合計3ヶ
所で、遭難脱出者を前胸部胸当て型箱(16B)と背中
側軽量枠(12B)の間に挟み込む形で、固定するもの
である、 (ロ−1)上記遭難脱出者自身が固定を行う固定箇所に
は、前胸部側は、前胸部胸当て型箱(16B)の両面部
と下部に内蔵された装着用ベルトのフックの受け入れ型
のロック(2B)が装置され、「本救命具の電気的制御
手段」と電気信号的に繋がっていて、同ブロックの完了
/未完了を感知するロック・センサーが装置されてい
る、更に、各3箇所のロックには、公知の自動車のシー
ト・ベルトのロック解除装置同様の手で操作するロック
解除装置が備えられている。 (ロ−2)上記遭難脱出者自身が固定を行う固定箇所に
は、背面部側は、 (ロ−2−1)背中側軽量枠(12B)の両側部に、そ
れぞれの元部を固定された片側1本ずつの装着用ベルト
(1B)が装備されいる、更に、その先端にロックに差
し込み式のフックが装備されていて、更に、そのベルト
には、締め付け調整用バックルが装備されている、(ロ
−2−2)背中側軽量枠(12B)の下側部に、後ろか
ら前に股を通して使用する装着用ベルトの元になる2
点、つまり、その両端部部分が、背中側軽量枠(12
B)の下部の2点に固定され、上記2点間を底辺とする
三角形の山形状をなすベルト部が遭難脱出者のでん部/
股下部を下から支えて固定する方式のものであって、そ
の三角形の頂点部にロック差し込み式のフックが装置さ
れている、事を特徴とする上記(3−4−15)項を共
通の技術的要件とする」 (3−4−17)(請求項17) 「上記(3−4−15)項(a−1)、(b−1)、
(b−5)記載の「本救命具」(15B)を遭難脱出者
が装着する手段において、前記の(3−4−16)とは
別のタイプの装着手段として: (ア) 旅客機の救命胴衣タイプの「本救命具」(15
B)は、背面部は背中側軽量枠(12B)に固定されて
おり、前胸部と背面部とは、両肩部(2ヶ所)と、両枠
腹側(2ヶ所)、でんぶ/股下部(1ヵ所)の合計5ヶ
所で遭難脱出者を、前胸部胸当て型箱(16B)と背中
側軽量枠(12B)の間に挟み込む形で、固定するもの
であり、背面部の背中側軽量枠(12B)側に、公知の
自動車の安全ベルトに用いられている伸縮自在型ベルト
と同様の自動ベルト巻き込み、及び、巻き戻し機構が働
く「本救命具」のベルト固定手段(18B))を備えて
おり、使用前の保管中は、前胸部胸当て箱(16B)側
部と背中側軽量枠(12B)側部の両面が、下記の1箇
所のロック式着脱ベルト部分を除く、両端が固定された
残りの4箇所のベルト(1B)のそれぞれの上記自動ベ
ルト巻き込、及び、巻き戻し機構が働く「本救命具」の
ベルト固定手段(18B))の働きで締め付けられた状
態になる構造である、 (イ) 一方、本方式では、前記5ヶ所の固定点の内、
いずれか1ヶ所のみの装着ベルトに、その先端にフック
が装備されており、同フック付きベルトに対応する部位
の前胸部胸当て型箱(16B)側にフックの受け入れ型
のロック(2B)が装置されて、「本救命具の電気的制
御手段」と電気信号的に繋がっており、同ロック(2
B)には、ロックの完了/未完了を感知するロック・セ
ンサーが内蔵されている、 (ウ) 更に、遭難脱出者が、「本救命具」(15B)
を装着し、上記(イ)項記載の固定用ベルト(1B)の
ロックイングを完了すると、それを感知した前胸部胸当
て型箱部のロック(2B)部のロック・センサーから電
気的信号を受けた「本救命具の電気的制御手段」は、電
気的信号によってそれぞれに繋がった、上記5箇所の自
動ベルト巻き込み、及び、巻き戻し機構が働く「本救命
具」のベルト固定手段(18B)によるベルトの固定箇
所と同じ箇所に装置された、公知の白動車のシート・ベ
ルトのプリテンショナー機構と同様の機能を持つテンシ
ョナー機構が働く「本救命具」のベルト固定手段(18
B)の駆動部分に対して、作動開始の電気的信号を発す
る、 (エ) 公知の自動車のシート・ベルトのプリテンショ
ナー機構が、衝突時の衝撃を感知するショック・センサ
ーからの電気的信号により以下の作動を行うものである
が、自動車のシート・ベルトのプリテンショナー機構と
同様のテンショーナー機構が働く「本救命具」のベルト
固定手段(18B)は、上記(ウ)項記載のロック・セ
ンサーからの完了を告知する電気的信号が「本救命具の
電気的制御手段」経由で上記テンショナー機構が働く
「本救命具」のベルト固定手段(18B)の駆動部分に
対して、以下の作動指示を行うものである、(エ−1)
5箇所の全ベルト(1B)の繰り出し停止作動、(エ−
2)遭難脱出者が「本救命具」の装着完了時の普通の締
め付け状態から、更に数センチメーター、遭難脱出者を
締め付け過ぎない程度に全ベルト(1B)を自動的に引
き込む機構が作動する、 (オ)上記1箇所のみのベルトの先のフックをロックキ
ングする、フック受け入れ式ロック(2B)には、公知
の自動車のシート・ベルトの手動式ロック解除装置同様
のロック解除装置が備えられている、事を特徴とする上
記(3−4−15)項を共通の技術的要件とする」 (3−4−18)(請求項18) 「上記(3−4−15)項の(a−2)、(a−3)、
(a−4)に記載された「本救命具」の前胸部胸当て型
箱(16B)に内蔵されているものであって: (A)リール型命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4
B)、同手段は、リール型の糸巻き器の糸の巻き込み収
容、及び解放機能を、本「救命具」の命綱の巻き込み収
容、及び、解放手段に利用したものである、(B)「本
救命具」の自動式作動開始手段、遭難脱出者が脱出時
に、その重量で命綱(3B)を引っ張る力を利用した
「本救命具」の自動式作動開始手段であって、同手段
は、上記(A)のリール型命綱巻き込み式の命綱収納解
放手段(4B)の内部Bの一機構であって、命綱の後端
部分がロックによってリール型命綱巻き込み式の命綱収
納解放手段(4B)に結合されて固定され、遭難脱出者
を収容した気球型皮膜体を支える事になるが、その固定
部分に掛かる引っ張り重力を物理的に、或いは電気的信
号に変えて「本救命具の電気的制御手段」内の気球型皮
膜体と「パラシュート・パラグライダー」の作動開始機
構のスイッチに繋ぐ事により気球型皮膜体と「パラシュ
ート・パラグライダー」への気体供給手段の作動を開始
させる、(C)リール型の命綱収納解放手段(4B)の
内部に装置された電動式自動命綱切り離し手段、気球型
皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
(12)が、各皮膜体の内部に設置した気体圧感知手段
と、それと電気信号的に繋がった「本救命具の電気的制
御手段」により、気球型皮膜体と「パラシュート・パラ
グライダー」の形成の完了が確認され次第、上記「本救
命具の電気的制御手段」の指示により作動する電動式自
動命綱切り離し手段は、それまで、上記(A)のリール
型をした、命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4B)
の内部の一機構として命綱の後端部分がロックされて固
定されて、遭難脱出者を収容した気球型皮膜体をビル側
の固定箇所に固定して支えていた状態にあった、同命綱
の後端部分を固定したロック式固定手段に、上記「本救
命具の電気的制御手段」の指示で同ロックによる結合部
分を電動式のロック解放手段によって切り離す手段が装
備されている、事を特徴とする上記(3−4−15)〜
(3−4−17)項の内いずれか1項を共通の技術的要
件とする」 (3−4−19)(請求項19) 「上記(3−4−15)項、(a−6−2)に記載され
た命綱固定用フック(6A)であって、(a)フック外
れ防止用バー(1A)が設けられ、(b)上記(b)の
内側に共通の支点軸(4A)使用する命綱固定確認用バ
ー(2A)が設けられ、(c)その命綱固定確用バー
(2A)の動作を利用した、命綱固定用フック(6A)
に装置された電流を利用した命綱のフック固定確認用セ
ンサー手段(3A)が以下の如く組み込まれており、更
に、上記電流を利用した命綱のフック固定確認用センサ
ー手段(3A)と「本救命具の電気的制御手段」とが電
気信号的に繋がった事を特徴とする上記(3−4−1
5)項〜(3−4−18)項の内いずれか1項を共通の
技術的要件とする: (イ)(4A)を支点軸として、回転移動が可能となる
様取り付けたフック外れ防止用バー(1A)を設けて、
同フック外れ防止用バー(1A)の先端がフック(6
A)の先端の内側に掛かるものであり、フックの元部と
上記フック外れ防止用バーの元部の間にスプリング(7
A)が固定されている、(ロ)フック固定確認用バー
(2A)は、上記(イ)フック外れ防止用バー(1A)
の内側に位置し、フック外れ防止用バーの先端の凹部分
(5A)に、入り込む形を採り、フック外れ防止用バー
と同じ支点軸(4A)を使用するが、フック外れ防止用
バー(1A)とは、別々に回転移動が出来る様に取り付
けられ、フック外れ防止用バーと同様にフック固定確認
用バー(2A)の元部とフック自身の元部の間にスプリ
ング(7A)が固定されている、(ハ)上記(ロ)のフ
ック固定確認用バー(2A)は、その長さが、フック外
れ防止用バー(1A)より長いものであり、 しかも、
その先端は、どの回転移動位置でも、フック(6A)の
外側に位置する長さである、(ニ)フック固定確認用バ
ー(2A)は、支点軸(4A)部を共通して使用し、同
支点軸の反対側に二股状に伸びたフック固定確認用バー
(2A)とは一体の枝状突起(8A)を持つ、その枝状
突起の先端には電気絶縁材料(9A)が付設されてい
る、(ホ)フック(6A)の元部には、「本救命具の電
気的制御手段」と電気信号的に繋がった、電流が常時流
れている着脱可能タイプの接点(10A)を持つフック
固定確認用センサー手段(3A)が設けられており、上
記(ハ)の枝状突起(8A)の先端の電気絶縁材料(9
A)が、フック固定確認用バー(2A)と同角度で回転
移動すると、同センサー手段の接点部(10A)の間
に、枝状突起(8A)の先端の電気絶縁材料(9A)が
差し込まれる位置に、上記(ハ)の枝状突起(8A)の
先端の電気絶縁材料(9A)と、フック固定確認用セン
サー手段(3A)の接点部(10A)を設置したもの」 (3−4−20)(請求項20) 「上記(3−4−15)項(a−6−3)に記載された
遭難脱出者の降下速度抑制手段(6B)であり、「本救
命具」の前胸部胸当て箱側に内蔵された命綱のリール型
の命綱の収納解放手段(4B)のすぐ外側の位置で、命
綱(3B)をその中に通す形で、「本救命具」の前胸部
胸当て箱に繋ぐ手段(7B)を用いて、遭難脱出者が脱
出時にその手で容易掴む事の出きる位置に装備されるも
のであり、 (イ)1本の車軸(2C)を共有して、その車軸(2
C)に、少しの隙間を置いて、並列して、別々に回転出
来る手段を利用して、固定された2個の滑車状の円周溝
を有する輪(3C)を持つ、 (ロ)上記滑車状の円周溝を有する輪(3C)を2個ず
つ固定した車軸(2C)、2本を平行に配置し、それら
の車軸とそれらに固定された滑車状の円周溝を有する輪
(3C)を被う形の取っ手状カバー(4C)に、その車
軸(2C)の両端を固定する、 (ハ)上記取って状カバー(4C)は、平行に並んだ2
本の車軸とそれらに固定された滑車状の円周溝を有する
輪(3C)を、上からその外側を覆う形のものと、下か
ら同様に覆う形のものとの2組のカバーによって全体を
カバーする形の構造になっており、更に上部カバーと下
部カバーは、上記車軸部分で重複して交差する形になっ
ている、上記2本の車軸(2C)の両端は、その重複部
分に固定されている、 (ニ)上記取って状カバー(4C)は、遭難脱出者が両
手で掴んだ時に、上記の2本の車軸(2C)の固定用の
穴部が、上下から加わる圧力に応じて、上部カバーと、
下部カバーがお互いにクロスして縮小する事が出きる、
まち(余裕の長さ)を持った横長の穴部(5C)を設け
ている、 (ホ)上記の取っ手状のカバー(4C)は、上下方向か
ら圧力が掛かると、命綱と、上記4個の滑車状の円周溝
を有する輪と接触する場所に摩擦効果の大きい材料を使
用したブレーキ・プレート(6C)を設けている、 (ヘ)更に、上記滑車状の円周溝を有する輪(3C)
は、(ヘ−1)同円周溝を有する輪の命綱(3B)との
接触部分、(ヘ−2)両側から圧力が掛かった時に、並
列した隣の同円周溝を有する輪と、お互いに接触する部
分、(ヘ−3)上下、両側部から圧迫された時、同円周
溝を有する輪側の、取っ手状カバーの内側のブレーキ・
プレートと接触する部分、の材料に摩擦効果の大きい材
料を使用し、 (ト)命綱(3B)は、本降下速度抑制手段(6B)の
中で、2本の軸で固定されたれた4個の滑車状の円周溝
を有する輪(3C)の上をS(エス)字状に通る、つま
り、本降下速度抑制手段(6B)の中に入ってくる命綱
は、まず、入り口部にある円周溝を有する同輪(3C−
1)に接して通り、それから、まっすぐに、次の別の車
軸の同じ側にある同輪(3C−2)に届き、その同輪
(3C−2)の円周溝に沿って回り、次に上記、入り口
部の同輪(3C−1)と並列していて、反対側にある同
輪(3C−3)にS字状に掛ける様に通り、同輪(3C
−3)の円周溝に沿って回った後、まっすぐに出口の位
置にある同輪(3C−4)に接してから、本降下速度抑
制手段(6B)から出ていく形で通っている、これによ
り、並列している2個ずつの滑車状の円周溝を有する輪
は、命綱が通ると、お互いに逆回転する構造になってい
る、 (チ)上記取っ手状カバー(4C)が、使用者の両手に
掴まれて圧迫されると、命綱(3B)は、取っ手状カバ
ーの内側のブレーキ・プレート(6C)上記滑車状の円
周溝を有する輪(3C)の円周溝部に挟まれて接触する
構造になっている、 (リ)更に、上記(チ)記載と同様の取っ手状カバー
(4C)への圧迫により車軸を共有して2個ずつ並列し
て、少し隙間を置いて並んで配置されているの滑車状の
円周溝を有する輪(3C)の外側部と、取っ手カバーの
内側のブレーキ・プレート(6C)が接触する、更に、
並列した滑車状の円周溝を有する輪(3C)の内側同士
が接触する構造になっている、事を特徴とする上記(3
−4−15)項〜(3−4−19)項の内いずれか1項
を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−20)の降下速度抑制手段(6B)は、
「本救命具」の前胸部胸当て箱に繋いで取り付ける手段
(7B)を用いて、遭難脱出者が脱出時にその手で容易
掴む事の出きる位置に装備されるものであるが、上記
“前胸部胸当て箱(16B)に繋いで取り付ける手段”
とは、上記降下速度抑制手段(7B)が、何時でも遭難
脱出者の手の届く範囲に繋いで置く必要から、同目的に
叶うものであれば、どの種の繋いで取り付ける手段でも
良い。 (3−4−21)(請求項21) 「上記(3−2−15)項記載の「本救命具」(15
B)には、同一「本救命具」に以下に記載する、遭難脱
出者が選択的にどちらかを使用する(A)手動式作動開
始手段(5B)と(B)自動式作動開始手段の2方式が
設けれている事を特徴とする上記(3−4−15)項〜
(3−4−20)項の内いずれか1項を共通の技術的要
件とする: (A)「本救命具」の前胸部胸当て箱(16B)に装備
されていて、遭難脱出者自身が操作する手動式作動開始
手段(5B)が装備されていて、同手段が「本救命具の
電気的制御手段」の内の一機構である、気球型皮膜体と
「パラシュート・パラグライダー」の形成作動開始機構
のスイッチと電気信号的に、或いは、物理的に繋がって
いるものである、(B)「本救命具」の自動式作動開始
手段として、リール型の命綱収納解放手段(4B)に巻
き込まれた命綱(3B)の後端部と、「本救命具の電気
的制御手段」の内の一機構である、気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」の形成作動開始機構のス
イッチとが、物理的に繋がっているか、或いは、電気信
号的に繋がっているものである、」 上記(3−4−21)項、(A)の「本救命具」の前胸
部胸当て箱(16B)に装備されて、遭難脱出者自身が
操作する手動式作動開始手段(5B)とは、遭難脱出者
の手で操作出来る作動開始指示手段であれば、どんな手
段でも良い。例えば、引っ張って作動指示を行う紐状の
ものでも、回転作動をするレバー状のものでも、同様の
回転作動するノブ状のスイッチでも、或いは、押しボタ
ン形式スイッチでも、「本救命具」の手動式作動開始手
段として、物理的に、或いは、電気信号的に「本救命具
の電気的制御手段」の気球型皮膜体と「パラシュート・
パラグライダー」の形成作動開始機構に繋がって、作動
開始指示の行えるものであれば、いかなるものであって
も良い。 (3−4−22)(請求項22) 「本気球型救命装置のビル測での装置は、以下の如く構
成されている事を特徴とする(3−4−1)項〜(3−
4−21)項の内いずれか1項を共通の技術的要件とす
る: (イ) 「本救命具」(15B)に装備された常時充電
用電源のプラグの受け入れ用コンセントと、同コンセン
トに「本救命具の電気的制御手段」と「ビル側の電気的
制御手段」との間を繋ぐ電気的信号送信用ケーブル・コ
ネクターが一緒に組み込まれた凹型コンセントが装置さ
れている、 (ロ) 「本救命具」(15B)に装置された上記
(イ)のコンセントは、通常は、「本救命具」の専用保
管手段側に設置された、電源用ケーブルと電気的信号送
信用ケーブル・コネクターが一緒に組み込まれた凸型プ
ラグに差し込まれた状態で保管される、つまり、「本救
命具」の専用保管手段内の「本救命具」の収納用置き台
部分から突き出る様に並んで設置された上記の凸型プラ
グのそれぞれ1個が、1個ずつの「本救命具」側のコン
セントに差し込まれた状態で保管される、 (ハ) 上記(イ)、(ロ)の電源ケーブルと電気的信
号送信用ケーブル・コネクターが一緒に組み込まれたプ
ラグとコンセントにより連結された複合目的ケーブル
は、「本救命具」の専用保管手段の近くの天井側に設置
された「ビル側の電気的制御手段」と併設された無線電
波信号発信手段(1K)と、ビル側のコントロール・セ
ンターとも電気信号的に繋がっている、上記(イ)「本
救命具」(15B)に装置されたコンセントと、上記
(ロ)の専用保管手段側に装置されたプラグは、着脱可
能タイプのものである、 (ニ) (ニ−1)専用保管手段内に保管された状態の時の「本
救命具」は、ビル側の通常電源から供給される電源を使
用するが、もし、ビル側の電源の供給停止した場合と
か、「本救命具」がその使用の為に、専用保管箱から引
き抜かれた場合とか、その他何等かの理由でビル側の電
源が使用出来ない状態になった場合には、「本救命具」
内に装備している軽量で携帯用常時充電式でビル側電源
の供給停止時に自動的切り替え型バッテリーを装備して
いる、(ニ−2)天井側の無線信号発信手段(1K)
と、「ビル側の電気的制御手段」、通常は、ビル側から
供給される通常電源を使用しているが、ビル側の電源の
供給停止時に備え、常時充電式でビル側電源の供給停止
時に自動的切り替え型バッテリーを装備している、 (ホ)「ビル側の電気的制御手段」と、それと併設され
た天井側の無線信号発信手段(1K)、「本救命具」の
専用保管箱は、火災による高熱でその機能を発揮する事
を妨害される事を防ぐ為、断熱材料で保護されている。
上記(3−4−22)記載の「ビル側の電気的制御手
段」は、上記請求項では、「本救命具」の専用保管手段
の近くの天井側に設置された無線電波信号発信手段(1
K)と併設される事になっているが、その設置場所は、
「本救命具」の専用保管手段の一部でも、或いはその他
の安全なビル側の場所でもよく、とにかく、上記の: (イ)無線電波信号発信手段(1K) (ロ)「本救命具」 (ハ)「ビル側の電気的制御手段」 (ニ)ビル側の電源 (ホ)ビル側のコントロール・センター と電気的に、また電気信号的に繋がっていればよいもの
である。 (3−4−23)(請求項23) 「下記(A)から(N)に記載する本気球型救命装置の
電気的制御手段、電気的機能手段、及び、電気的駆動手
段とそれぞれの電気信号的な接続構成と、それぞれの電
源構成の下で、下記(ア)−(ス)に記す如き制御が行
われる事を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3−4
−22)項の内いずれか1項を共通の技術的用件とす
る: (A−1) 専用保管手段に保管されている「本救命具
の電気的制御手段」、(A−2)ビル側の天井に設置さ
れた無線電波信号発信手段(1K)、(A−3) 上記
(A−2)と併設さられた「ビル側の電気的制御手
段」、上記(A−1)と(A−2)と(A−3)のそれ
ぞれが、ケーブルにより電気信号的に結ばれている、 (B)遭難脱出者が「本救命具」(15B)の使用を開
始すると、その引き抜き行為によりその結合を解く事の
出来る専用保管手段側の電源ケーブルのプラグと「本救
命具」側のコンセントにより電気的に、更に同プラグと
コンセントには電気信号送信用ケーブルが組み込まれて
おり、着脱可能式のコネクターにより電気信号的に同部
分で結合されている、 (C)「本救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)の前
面部に装備された照明用ランプ(8B)は、「本救命具
の電気的制御手段」と電気信号的に繁がっている 、(D) 「本救命具の電気的制御手段」には、電気的
音声発生手段が装備されており、同手段は、「本救命具
の電気的制御手段」と電気信号的に結ばれている、 (E) 「本救命具」の装着用ロック(2B)には、同
ロックが完全に完了したか、或いは、未完了であるかを
感知するセンサーが設けられており、同センサーは、
「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に結ばれて
いる、 (F) 更に、上記(3−4−17)記載の「本救命
具」の装着方式が採用される場合には、上記(E)項の
センサーに加えて、自動車のシート・ベルトのプリテン
ショナーの機構と同様のテンショナー機構が働く「本救
命具」のベルトの固定手段(18B)の電気的駆動部分
と、「本救命具の電気的制御手段」とは電気信号的に結
ばれている、 (G) 命綱固定用フック(6A)で、一旦、固定した
箇所からフックが外れる事を防ぐ、フック外れ防止用バ
ー(1A)に付設されたフック固定確認用バー(2A)
の動作を利用した、フックの固定された状態と非固定状
態の判別検知用センサー手段(3A)を組み込んであ
る、同センサー手段(3A)は、「本救命具の電気的制
御手段」と電気信号的に繋がっている、 (H) 「本救命具」(15B)には、電波方式による
「本救命具」の気球型皮膜体(17)と「パラシュート
・パラグライダー」(12)のビルの室内での形成防止
用手段として、「ビル側の電気的制御手段」の指示で天
井側無線電波発信手段(1K)から発信される電波を受
信出来る無線電波信号受信用アンテナ(13B)が設け
られており、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号
的に繋がっている、 (I) 前胸部胸当て箱(16B)の外側に設けた「本
救命具」の手動式作動開始手段(5B)は、遭難脱出者
自身の手で操作して作動を開始させるものであり、同手
動式作動開始手段(5B)は、「本救命具の電気的制御
手段」の内の一機構である気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の形成作動開始機構のスイッチと
電気信号的、或いは、物理的に繋がっている、 (J) 「本救命具」の自動式作動開始手段として、リ
ール型の命綱収納解放手段(4B)に巻き込まれた命綱
(3B)の後端部を「本救命具の電気的制御手段」の内
の一機構である気球型皮膜体と「パラシュート・パラグ
ライダー」の形成作動開始機構のスイッチと電気信号的
繋がりを持たせるか、或いは、物理的繋がりを持たせる
事により、遭難脱出者が脱出時に、その重量で命綱(3
B)を引っ張る力を利用した「本救命具」の自動式作動
開始手段 (K)リール型の命綱収納解放手段(4B)の内部に装
置された電動式自動命綱切り離し手段であって、(K−
1)上記電動式自動命綱切り離し手段と、(K−2)気
球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)とが完全に形成された事が、皮膜体の内側
に設置されて、その膨張を感知する内気圧感知手段と、
(K−3)「本救命具の電気的制御手段」と、が電気信
号的に繋がったもの、 (L) 「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構で
ある、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」の形成作動開始機構は、以下の機器と手段の少なく
とも、いずれか1項以上とを電気信号的に繁がっている
ものである: (L−1)上記(3−4−13)記載の気体供給手段の
容器内の気体解放手段において、起爆手段の内の電気的
点火手段であって、「本救命具の電気的制御手段」と電
気信号的に繋がったもの、(L−2)上記(3−4−1
4)記載の気体供給手段の容器内気体解放、及び、容器
内気体開放停止手段として、圧縮気体の容器からの解放
部分に設けられた電動式自動開閉式バルブであって、
「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋がった
もの、(L−3)上記(3−4−9)記載の気体供給手
段として、公知のエア・バックと同様の機能を持つイン
フレーターの起爆用化学物質への電気的着火手段であっ
て、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋が
ったもの、 (M) 気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラ
グライダー」(12)の中空皮膜体の内側に設置された
皮膜体の内気圧感知手段であって、「本救命具の電気的
制御手段」と電気信号的に繋がったもの、 (N)上記の電源構成: (NI−1)「本救命具の電気的制御手段」、「本救命
具」の電気的駆動手段、電気的機能手段の全ての電源と
して、「本救命具」(15B)に装備された軽量バッテ
リーであり、「本救命具」の軽量バッテリーは、「本救
命具」が専用保管箱に保存されている時に、ビル側の電
源が何等かの理由で使用出来なくなる場合か、または、
「本救命具」の使用により、専用保管箱の電源用プラグ
から引き抜かれた場合等、ビル側の電源を使用出来なく
なった場合にのみ、自動的に「本救命具」の軽量バッテ
リーの電源を使用する様に切り替えられる方式であり、
しかも、ビル側電源が使用出来る保管中は、常時充電式
の軽量バッテリーである、(N−2)「ビル側の電気的
制御手段」、ビル側の電気的駆動手段、電気的機能手段
等の本気球型救命装置の全ての電源として、通常は、ビ
ル側の電源を使用しているが、停電、その他の理由で、
ビル側の電源が使用出来ない場合に、上記「本救命具」
のバッテリーと同じく、自動切り替え式で、ビル側の電
源が使用出来る場合は常時充電式のバッテリーが設けら
れている、上記(A)−(N)の電気的機能手段と、電
気的駆動手段と、電源構成と、それらを繋ぐ手段の下
で、「本救命具の電気的制御手段」と「ビル側の電気的
制御手段」が、以下の如き制御の構成を持つものであ
る: (ア)上記(B)記載のコネクターが「本救命具」(1
5B)の使用により結合を解くと、「本救命具の電気的
制御手段」は、直ちに、コネクターの断線を感知する入
力信号を受けて、「本救命具の電気的制御手段」から
「本救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)の前面部に
装備された照明用ランプ(8B)に電気的信号を送り、
同ランプを点灯させる、 (イ) 上記(B)記載のコネクターが「本救命具」
(15B)の使用により結合を解くと、「本救命具の電
気的制御手段」は、直ちに、コネクターの断線を感知す
る入力信号を受けて、「本救命具の電気的制御手段」に
装備された電気的音声発生手段を以下の如く作動させる
出力信号を出す:遭難脱出者に対して、「本救命具」の
安全な装着の方法を音声にて、装着ロック・センサーが
「本救命具」の完全な装着完了を感知するまで、何回も
繰り返して説明する、 (ウ)遭難脱出者が、「本救命具」(15B)両肩の間
に頭を通して、背中側軽量枠(12B)にその元部を固
定した左右の側腹部を固定するベルトと股下部を固定す
るベルトの計3点のそれぞれのベルト(1B)の先に装
備されたフックを、前胸部胸当て箱(16B)のそれぞ
れの受け入れ口に差し込んでロックし、その結果、各ロ
ック部分に装置れたロック・センサーが装着用ベルトの
それぞれのフックが完全にロックされた事を感知して、
その電気的信号を、「本救命具の電気的制御手段」に送
ると、同電気的制御手段は、どの部位のロックが完了
で、どの部位のロックが未完了であるかの判別検知を行
い、以下に示す条件によって電気的音声発生手段に下記
の出力信号を送り作動させる: (ウ−1)一定時間が経っても、未完了のロックが検知
された場合: (ウ−1−1)装着完了に必要と思われる一定の時間が
過ぎても全部、又は、一部のロックが末完了である事が
判明した場合に、遭難脱出者に、どのフックがロック末
完了であるかを音声にて知らせ、不完全なロック状態で
は、「本救命具」は作動しない事と、全てのロックが完
全に行われないまま脱出すると、転落死の危険がある事
を、全てのロックが完了するまで音声警告を続ける、更
にある一定時間が過ぎても、同状態である場合は、アラ
ーム音と、音声による言葉での警告とを交互に繰り返し
て、全てのロックの完了が確認される迄、同警告を続け
る、(ウ−1−2)遭難脱出者が「本救命具」の使用を
を開始してから、一定の時間が経っても、全てのロック
の完了が検知されない場合、その一定時間の時間制御方
法は、「本救命具の電気的制御手段」が持つ一時記憶回
路を、演算結果の格納や、状態プラグ等の一時記憶に利
用し、その一部分のバイトをタイマー要素として利用す
る事により、「本救命具」の装着に必要と想定される時
間を上記の時間制御方法にて設定しておく、 (ウ−2)全てのロックが完了した事が検知された場
合:遭難脱出者に、次の安全脱出の手順である、命綱の
先端に装備された命綱固定用のフック(6A)を、どこ
か近くのしっかりした固定箇所に固定する様に指示を行
い、遭難脱出者が同フックの固定を完了した事がフック
に装備されたセンサーで確認されるまで、同音声指示を
続ける、 (エ) 一方、前項(ウ)とは別の「本救命具」装着方
式であり、上記(3−4−17)に記載された前胸部
と、背面部の背中側軽量枠は、両肩部(2筒所)と、両
脇腹側(2箇所)、でんぶ/股下部(1カ所)の合計5
箇所を固定箇所として遭難脱出者を「本救命具」に固定
するものであり、本方式では、上記5箇所の内、いずれ
か1箇所のみの装着ベルトの先端にフックが装着され、
それと対応する位置の前胸部胸当て型箱(16B)側の
1箇所の装着用ベルトのフックの受け入れ型のロック
(2B)は、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号
的に繋がっており、同ロックの完了/末完了を感知する
ロック・センサーを内蔵しており、更に、背面部の背中
側軽量枠(12B)側に設けられた、ベルトの伸縮自在
式自動巻き込み、及び、巻き戻し機構が働く「本救命
具」のベルト固定手段(18B)と、前胸部胸当て型箱
側とを結ぶ形で装備された5箇所全ての装着用ベルト
(1B)は、上記1箇所のみのベルトの先のフックでロ
ックして固定される箇所のロックが完了次第、ロックに
装置されたロックセンサーからのロック完了との電気的
信号が、「本救命具の電気的制御手段」に送られて、同
電気的制御手段からの指示信号により、以下に記す、公
知の自動車のシート・ベルトのプリテンショナー機構と
同様の下記のテンショナー機構が働く「本救命具」のベ
ルト固定手段(18B)を作動させる: (i)ベルトの繰り出し自動停止、(ii)遭難脱出者
が「本救命具」の装着完了時の普通の締め付け状態か
ら、更に数センチメーター、更に装着用ベルトを自動的
に引き込んで遭難脱出者の「本救命具」への固定をより
確実にする、 (エ−1)一定時間が経っても、上記(エ)項のロック
が未完了である事が検知された場合: (エ−1−1)装着完了に必要と思われる一定の時間が
過ぎても、1箇所のみベルトの先端にフックが装着され
たベルトのロックキングが末完了である事が判明した場
合に、遭難脱出者に、同フックのロックキングが、未完
了である事を音声にて知らせ、不完全なロック状態で
は、「本救命具」は作動しない事と、全てのロックキン
グが完全に行われないまま脱出すると、転落死の危険が
ある事を、同ロックキングが完了するまで音声警告を続
ける、更にある一定時間が過ぎても、同状態である場合
は、アラーム音と、音声による言葉での警告とを交互に
繰り返して、同ロックの完了が確認される迄、同警告を
続ける、(エ−1−2)遭難脱出者が「本救命具」(1
5B)の使用を開始してから、一定の時間が経っても、
ロックの完了が検知さない場合、その一定時間の時間制
御方法は、上記(ウ−1−2)と同じである、 (エ−2)同ロックが完了した事が検知された場合:
「本救命具の電気的制御手段」は、電気的音声発生手段
を作動させて、遭難脱出者に、次の安全脱出の手順であ
る、命綱の先端に装備された命綱固定用のフック(6
A)を、どこか近くのしっかりした固定箇所に固定する
様に指示を行い、遭難脱出者が同フックの固定を完了し
た事がフックに装備されたフック固定確認用センサー手
段(3A)で確認されるまで、同音声指示を続ける (オ) 命綱の先のフック(6A)に装備された、同フ
ックの固定を感知する電流によるフック固定確認用セン
サー手段(3A)は、同フックの固定完了の信号を「本
救命具の電気的制御手段」に入力すると、遭難説出者に
対し音声発生手段を作動させて命綱(3B)の固定が完
了したので、何時でも安全にビルからの脱出が出来る準
備が完了した旨の知らせを行うと共に、種々の状況に合
ったビルからの安全な脱出方法の説明を行う、 (カ) 遭難脱出者が、ビルの外側に脱出以前に誤っ
て、「本救命具」の手動式作動開始手段(5B)を操作
してしまった場合とか、何らかの理由で、脱出以前に命
綱(3B)が伸びきり、「本救命具」の自動式作動開始
手段が働き、気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
パラグライダー」(12)の形成が、ビルの室内で開始
される事を防ぐ安全装置として、 (カ−1)上記(3−4−22)記載の「本救命具」と
「本救命具」の専用保管箱の間を繋ぐ電源ケーブルのプ
ラグとコンセントに付設されたコネクターが「本救命
具」の使用により結合を解くと、「ビル側の電気的制御
手段」は直ちに、コネクターの断線を感知する入力信号
を受けて、どの「本救命具」(15B)が使用を開始し
たかを判別検知し、同制御手段内部のビット設定回路に
予め割当てられて、記憶されているその特定の「本救命
具」固有のビットの電波信号(2K)を、同電気的制御
手段と併設された無線電波発信手段(1K)からUHF
帯を利用して発信するよう指令する、 (カ−2)一方、「本救命具の電気的制御手段」は、
「本救命具」に装備されたアンテナ(13B)経由で、
上記(カ−1)で記された天井側の無線電波発信手段
(1K)から発信されて来る個々の「本救命具」(15
B)に割り当てられた固有のビット設定部情報を信号と
した電波(2K)を「本救命具の電気的制御手段」に内
蔵された受信回路の論理処理回路に入力して選別検知
し、同受信回路で予め設定されているビットと同じビッ
トである事が確認されると、同電波(2K)のみ入力可
能電波として受け入れる、 (カ−3)「本救命具の電気的制御手段」は、上記(カ
−2)で使用開始が確認された「本救命具」(15B)
の同電波(2K)を継続して受信する状態を確認し、つ
まり、上記電波(2K)を受信している入力状態が続く
限り、遭難脱出者は、未だビルの室内にいて、脱出が完
了してない事を意味するので、もし、上記の(カ)項の
如きビル室内での誤動作によって、「本救命具」の手動
式、或いは、自動式作動開始手段と繋がった「本救命具
の電気的制御手段」の気球型皮膜体(17)と「パラシ
ュート・パラグライダー」(12)の形成作動開始機構
のスイッチが入っても、「本救命具の電気的制御手段」
は、直ちにそれを室内での誤動作であると論理判断し、
同形成作動開始機構の作動を停止させる制御を行う、 (キ)上記(カ−3)項の状態の制御が行われた場合
は、その制御行為自体が新たな入力信号となり、「本救
命具の電気的制御手段」は、その遭難脱出者に対して、
音声発生手段を作動させて手動式作動開始手段の操作
は、ビルの外側に出てから行う事、或いは、命綱(3
B)が伸びきってしまっている場合は、命綱の固定箇所
を、ビルの脱出場所の近くに変更する様」に指導する、 (ク)前胸部胸当て箱(16B)の外側に設けた「本救
命具」の手動式作動開始手段(5B)は、遭難脱出者自
身の手で操作して作動を開始させるものであり、同手動
式作動開始手段(5B)の操作が為されると、同手動式
作動開始手段(5B)と電気信号的に、或いは、物理的
に繋がった「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構
である気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」の形成作動開始機構のスイッチが入れれられ、下記
(コ−1)、(コ−2)、(コ−3)の3条件の電気的
信号が全て、「本救命具の電気的制御手段」にて入力さ
れている事が、確認され次第、「本救命具の電気的制御
手段」は、気体供給手段(1)に作動開始の電気的信号
を送る事になる、 (ケ) 遭難脱出者がビルから脱出後に、ビル側の固定
場所に固定した命綱(3B)が、遭難脱出者に重量を支
える事になるが、その命綱の引っ張る力を利用した「本
救命具」の自動式作動開始手段は、命綱の後端部を、リ
ール型の命綱収納解放手段(4B)の一部に固定してあ
るロック部分を引っ張って動作させる事になり、その動
作が「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構である
気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の形
成作動開始機構のスイッチと電気信号的、或いは、物理
的繋がりによって気球型皮膜体と「パラシュート・パラ
グライダー」の形成作動開始機構のスイッチがいれら
れ、下記(コ−1)、(コ−2)、(コ−3)の3条件
の電気的信号が全て、「本救命具の電気的制御手段」に
入力されている事が、確認され次第、「本救命具の電気
的制御手段」は、気体供給手段(1)に作動開始の電気
的信号を送る事になる、 (コ) 「本救命具の電気的制御手段」の一部の機構で
ある気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグラ
イダー」(12)の形成開始作動機構は、手動式作動開
始の入力信号、或いは、自動式作動開始の入力信号を受
け取った時点で、以下の(コ−1)、(コ−2)、(コ
−3)の三入力条件が全て揃っている事が確認されて始
めて、同形成開始作動開始の指令を電気的信号により気
体供給手段の一部である気体解放手段に対して起動指示
を行う論理処理を行う: (コ−1)遭難脱出者が、「本救命具」(15B)の装
着を完了した事がロック・センサーで確認された事、 (コ−2)命綱のフック(6A)の固定完了が、同フッ
クの固定確認用センサーで確認された事、 (コ−3)天井の無線電波信号発信手段から発信され
る、その特定の「本救命具」固有の電波(2K)を受信
出来ない状態になった事、つまり、同電波信号(2K)
が届かない場所に、遭難者脱出者が脱出を完了した事、 (サ)「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構であ
る、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
の形成作動開始機構は、上記(コ)の論理処理の後、以
下の気体供給手段(1)に対して作動開始指示のを電気
信号的を送るものである: (サ−1)上記(3−4−13)記載の気体供給手段
(1)の容器内の気体解放手段は、「本救命具の電気的
制御手段」からの電気的信号による指示により、圧縮気
体の容器の蓋部の起爆手段を電気的点火手段を作動させ
て小爆発させる事により、同蓋部を除いて気体を解放さ
せ、気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグラ
イダー」(12)に気体の供給を開始する、 (サ−2)上記(3−4−14)記載の気体供給手段
(1)の容器内気体解放、及び、容器内気体解放停止手
段として、圧縮気体の容器からの解放部分に設けられた
電動式自動開閉式バルブに対して「本救命具の電気的制
御手段」からの電気信号的によって作動開始指示が為さ
れて、上記バルブを解放させて、気球型皮膜体(17)
と「パラシュート・パラグライダー」(12)に気体の
供給を開始する、 (サ−3)上記(3−4−9)記載の気体供給手段
(1)として、公知のエア・バックと同様の機能を持つ
インフレーターの起爆用化学物質への電気的着火手段に
「本救命具の電気的制御手段」から電気信号が送られ
て、インフレーターが作動を開始し、瞬間的に大量の気
体を発生させ気球型皮膜体(17)か、「パラシュート
・パラグライダー」(12)膨張させる、 (シ) 内側気球皮膜体、外側気球皮膜体、又は、「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)の内側に設置さ
れた内気体圧感知手段は、それぞれの皮膜体の強度と、
機能目的に合った気体圧に予め設定しており、同規定気
圧に達すると、同内気体圧感知手段から規定気圧に達し
た旨の電気的信号が「本救命具の電気的制御手段」に伝
えられ、これにより、同電気的制御手段は、内側気球
(2)、外側気球(3)、又は、「パラシュート・パラ
グライダー」(12)を形成させている気体供給手段
(1)の気体供給機能を停止させる手段に作動指示信号
を出す、 (ス) 「本救命具の電気的制御手段」は、内側気球
(2)、外側気球(3)、又は、「パラシュート・パラ
グライダー」(12)の形成が完了した事が、その皮膜
内部に設置された内気圧手段で確認され次第、「本救命
具」の前胸部胸当て型箱(16B)に内蔵されている、
リール型命綱収納解放手段(4B)に装備された電動式
自動命綱切り離し装置のロック解放用駆動部分を働かせ
て、命綱(3B)をそのリール型収納解放手段(4B)
との固定結合部分から自動的に切り離すものである、 (3−4−24)(請求項24) 「本気球型救命装置の別のタイプとして、ビル側に据置
型の大容量の気体供給手段を設けた本気球型救命装置
は、以下の構成よりなるものである: (I)遭難脱出者の装着する「気体容器を装備しない本
救命具」として: (I−1)上記(3−4−15)項の中で、本(3−4
−24)項の「気体容器を装備しない本救命具」では以
下の項目が装備されない、 (a−2)リール型命綱巻き込み収納解放手段(4B) (a−3)命綱の引っ張り力を利用した「本救命具」の
自動作動開始手段と、 (a−4)電動式自動命綱切り放し手段 (a−6−1)命綱(3B) (a−6−2)命綱固定用フック(6A) (a−6−3)降下速度抑制手段6B) (a−7)電波方式による「本救命具」の中空皮膜体の
膨張防止安全手段 (b−4)「本救命具」の気体供給手段(1) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (I−2)遭難脱出者が「気体容器を装備しない本救命
具」の使用を開始すると、つまり、その専用保管手段か
ら「気体容器を装備しない本救命具」を引き抜く行為に
より以下の両者の結合を解く事になる。 (I−2−1)その結合を解く事の出来る仕組みの電源
ケーブル、専用保管手段側に突き出る形で設置されたプ
ラグに、「気体容器を装備しない本救命具」側のコンセ
ントを押しつけて受け入れさせる形で結合されている、
(I−2−2)上記電源ケーブルのプラグとコンセント
には電気信号送信用ケーブルが組み込まれており、着脱
可能式のコネクターにより同部分で結合されている、 (I−3)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
胸当て型箱の前面部に装備された照明用ランプは、「気
体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段と電気
信号的に繋がっている、 (I−4)「気体容器を装備しない本救命具」には、電
気的音声発生手段が「気体容器を装備しない本救命具」
の電気的制御手段の一部機構として装備されている、 (I−5)「気体容器を装備しない本救命具」の装着用
ロックには、同ロックが完全に完了したか、或いは、未
完了であるかを感知するセンサーが設けられており、同
センサーは、「気体容器を装備しない本救命具」の電気
的制御手段と電気信号的に結ばれている、 (I−6) 更に、上記(3−4−17)記載の「本救
命具」の装着方式が採用される場合には、上記(I−
5)記載のセンサーに加えて、自動車のシート・ベルト
自動ベルト巻き込み、及び、巻き戻し機構が働く「本救
命具」のベルト固定手段(18B)が装備されている。
更に、自動車のシート・ベルトのプリテンショナーの機
構と同様のテンショナー機構が働く「本救命具」のベル
ト固定手段(18B)が装備されていて、その電気的駆
動部分と、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
制御手段とは電気信号的に結ばれている、 (I−7)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
胸当て型箱の部分に(背中側軽量枠に折り畳んで収納さ
れた気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグラ
イダー(12)」の内部に通じた)ビル側からの送気用
パイプの気体受け入れ口としての公知のカップリング方
式のロックによるパイプ固定手段が設けてある、 (I−8)同時に同パイプに備えられた電源ケーブルと
電気的信号送信用ケーブルは、上記送気用パイプのカッ
プリング方式の固定手段に付属して装備されたコネクタ
ーにより「気体容器を装備しない本救命具」に装備され
た電気的制御手段、及び、電気的機能部分と電気的駆動
部分とそれぞれに繋がっている、 (I−9)上記送気用パイプは、ビルから脱出した遭難
脱出者の重量を支える命綱機能との兼用タイプである
が、「気体容器を装備しない本救命具」の送気用パイプ
のカップリング方式の固定手段内に、上記引っ張り力に
より、引っ張り方向に移動する物体が装置してあり、そ
の装置が「気体容器を装備しない本救命具」の自動式作
動開始手段の内の作動開始指示部を構成し、上記の引っ
張り方向に移動する物体が、「気体容器を装備しない本
救命具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」形成用作動開始機構のスイッ
チに物理的に、或いは、電気信号的に繋がっている、 (I−10)内側気球(2)、 外側気球(3)、「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)の内部には、内
気圧感知手段が設置され、「気体容器を装備しない本救
命具」の電気的制御手段と電気信号的に繋がっている、 (I−11)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸
部胸当て型箱に設けられたカップリッグ方式のパイプ固
定手段には、電動式自動パイプ切り離し手段、つまり、
上記カップリングの固定用ロックの解除手段の駆動部分
を働かせて命綱の役割をしている送気用パイプを固定用
ロックの結合部分から、自動的に切り離す手段が設けら
れていて、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
制御手段と電気信号的に繋がっている、 (I−12)「気体容器を装備しない本救命具」に装備
された気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」形成用の作動開始手段として、下記の手動式作動開
始手段と自動式作動開始手段の2方式が設けられ、遭難
脱出者がどちらの方法でも選択的に作動開始する方式が
採用されている: (I−12−イ)遭難脱出者がビルの非常用脱出口から
ビルの外側の脱出用場所に出てから、自らの手で操作す
る手動式作動開始手段であって、「気体容器を装備しな
い本救命具」の前胸部胸当て型箱に装備されて、「気体
容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段内の気球
型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」形成用作
動開始機構のスイッチと物理的に、或いは、電気信号的
に繋がっている、(I−12−ロ)「気体容器を装備し
ない本救命具」の自動式作動開始手段は、上記(I−
9)記載の如く、作動する自動式作動開始手段である、 (I−13)ビル側に装備された送気用パイプを「気体
容器を装備しない本救命具」の受け入れ口の公知カップ
リング方式のロックを用いた固定手段は以下の構造を持
つものを使用する: (I−13−イ)「気体容器を装備しない本救命具」の
前胸部胸当て型箱に設置されている気体受り入れ口に差
し込む方式のものであるが、同送気用パイプの先を差し
込む行為により、上記パイプの受け入口に装置された、
気体の逆流防止用の蓋部分を押し開いて挿入される仕組
みのものを採用してる、(I−13−ロ)又、逆に、上
記ビル側の送気用パイプの先部分が、そのカップリング
方式の固定手段から抜き取られる形で分離されると、同
時に上記のパイプの受け入れ口に装置された、気体の逆
流防止用の蓋部分が元の状態に戻る方式のものを採用し
ている、 (I−14)前胸部胸当て型箱の気体受け入れ口の内側
にあって、上記(I−13−イ)、(I−13−ロ)に
記載の気体の逆流防止用蓋の奥には、気球型皮膜体(1
7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)を繋
ぐ送気用パイプが配置されている、 (I−14)「気体容器を装備しない本救命具」には、
軽量バッテリーが装備されており、「気体容器を装備し
ない本救命具」が、専用保管箱に保存されている間に、
ビル側の電源が何等かの理由で使用出来なくなる場合
か、または、「気体容器を装備しない本救命具」の使用
により、専用保管箱の電源用プラグから引き抜かれた場
合等、ビル側の電源を使用出来なくなった場合にのみ、
「気体容器を装備しない本救命具」側の軽量バッテリー
の電源を使用する様に自動的に切り替えられる方式であ
り、しかもビル側電源が使用出来る保管中は、常時充電
式の軽量バッテリーである、 (II)「気体容器を装備しない本救命具」を装備する
ビル側に設置された手段は、以下の通りである: (II−1)専用保管手段に保管されている「気体容器
を装備しない本救命具」の電気的制御手段と、ビル側の
電気的制御手段とは、ケーブルにより電気信号的に結ば
れている、 (II−2)大容量気体供給手段をビル側に備えてい
る、 (II−3)上記(11−2)記載の大容量気体供給手
段は、複数個の気体解放口を備え、それぞれの気体解放
口には、電動式自動開閉バルブが設置されており、それ
ぞれの電動バルブの自動開閉手段は、ビル側の電気的制
御手段に電気信号的に繋がっており、(II−4)上記
(II−3)記載のそれぞれの電動バルブに繋がった複
数個の送気用パイプは、ビル側の非常脱出口の外側の踊
り場までの距離プラス、複数個の気球型皮膜体(17)
と「パラシュート・パラグライダー」(12)を同時に
ビルの外側で安全に形成出来る程度の長さのものとな
り、遭難脱出者の体重を支える命綱として充分な強度を
有するのもであり、その先端に、「気体容器を装備しな
い本救命具」の受け入れ口の公知カップリング方式のロ
ックを用いた固定手段に対応する差し込み用カップリン
グ・ノズルを装備した送気用パイプを備えている、 (II−5)上記(II−4)記載の送気用パイプの保
管用具は以下の如きものである: (II−5−a)1本の送気用パイプ毎に別々の巻き込
み式のリール型の保管用具が備えられており、同パイプ
未使用時にはリール型の同保管用具に巻き込まれた状態
で保管されているもの、(II−5−b)同パイプ使用
時には、送気用パイプを巻き込みの反対作動である巻き
戻す形で、遭難脱出者が、引き出して使用するリール型
のものである、(II−5−c)本保管用具は、命綱の
機能を果たす送気用パイプを支えるに足る強度で、ビル
側に固定されているものである、(II−5−d)気球
型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
(12)形成完了後、同パイプと「気体容器を装備しな
い本救命具」の切り離し完了後、切り離しを感知したビ
ル側の電気的制御手段が、直ちに電動式駆動手段にて自
動的に巻き込み機能を作動させ、パイプを巻き込んで、
元の保管状態に戻す機能が付いたリール型保管用具を装
備するものである、 (II−6)ビル側の通常電源、或いは、ビル側の常時
充電式で停電時に自動切り替え式バッテリーからの電源
は、(a)ビル側の気体供給手段、(b)ビル側の電気
的制御手段、(c)上記(II−5)記載のパイプ保管
用具のリール型自動巻き込み手段(d)その他の全ての
ビル側の電気的機能手段、電気的駆動手段に、更に、
「気体容器を装備しない本救命具」に装備されたバッテ
リーが何等かの理由で電源機能を発揮出来ない時の安全
確保用として送気用パイプに併設された電源ケーブルを
通して「気体容器を装備しない本救命具」側の電気的制
御手段、電気的機能手段、電気的駆動手段にも電気を供
給するものである、 (III)「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
制御手段と、ビル側の電気的制御手段は、上記の各手段
について、以下の如き制御構成を持つものである: (III−1)上記(I−2)記載のコネクターが「気
体容器を装備しない本救命具」の使用により結合を解く
と「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段
は、直ちに、コネクターの断線を感知する入力信号を受
けて、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御
手段から「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部胸
当て型箱の前面部に装備された照明用ランプに電気的信
号を送り、同ランプを点灯させる、 (III−2)上記(I−2)記載のコネクターが「気
体容器を装備しない本救命具」の使用により結合を解く
と、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手
段は、直ちに、コネクター断線を感知する入力信号を受
けて、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御
手段に装備された電気的音声発生手段を以下の如く作動
させる出力信号を出す:遭難脱出者に対して、「気体容
器を装備しない本救命具」の安全な装着の方法を音声に
て、装着ロック・センサーが「気体容器を装備しない本
救命具」の完全な装着完了を感知するまで、何回も繰り
返して説明する、 (III−3)遭難脱出者の「気体容器を装備しない本
救命具」の装着器具、その装着方法と、それに関わる
「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段と
の制御構成は、請求項23項、(イ)、(ウ)(ウ−
1)、(ウ−1−1)、(ウ−1−2)、(ウ−2)、
(エ)、(エ−1)、(エ−1−1)、(エ−1−
2)、(エ−2)と同様であるので同項を参照乞う。 (III−4)「気体容器を装備しない本救命具」の手
動式、及び、自動式作動開始手段の制御構成 (III−4−1−A)上記(I−12−イ)記載の手
動式作動開始手段は、「気体容器を装備しない本救命
具」の前胸部胸当て型箱に装備されており、遭難脱出者
の同手動式作動開始手段の操作により、「気体容器を装
備しない本救命具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体
と「パラシュート・パラグライダー」形成用作動開始機
構のスイッチが入る事になり、これにより「気体容器を
装備しない本救命具」の電気的制御手段は、上記気球型
皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」形成用作動
開始の入力信号を送気用パイプに付設された電気信号送
信用ケーブル経由で、ビル側の電気的制御手段に送る、
(III−4−1−B)ビル側の電気的制御手段は、作
動開始の指示スイッチをいれた特定の「気体容器を装備
しない本救命具」の電気的制御手段から送られて来た信
号によって、上記(II−3)記載の大容量気体供給手
段の複数個の気体解放口に備えられた電動式自動開閉バ
ルブの内、どのバルブが、上記特定の「気体容器を装備
しない本救命具」の送気用パイプと繋がっているかを論
理判断の上検知して、当該バルブの電動式自動開閉バル
ブの解放作動を指示して、気体を上記送気用パイプに供
給を開始する、(III−4−2−A)上記(I−9)
記載の自動式作動開始手段は、ビルから脱出した遭難脱
出者の重量により、それを支える命綱と兼用タイプであ
る送気用パイプが、「気体容器を装備しない本救命具」
のカップリング方式による上記送気用パイプの固定手段
内に装置された、引っ張り力により、引っ張り方向に移
動する物体の動作により「気体容器を装備しない本救命
具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の作動開始機構のスイッチ入れる
事になり、これにより「気体容器を装備しない本救命
具」の電気的制御手段は、上記気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」形成用作動開始の入力信号を
送気用パイプに付設された電気信号送信用ケーブル経由
で、ビル側の電気的制御手段に送る、(III−4−2
−B)ビル側の電気的制御手段は、作動開始の指示スイ
ッチをいれた特定の「気体容器を装備しない本救命具」
の電気的制御手段から送られて来た信号によって、上記
(II−3)記載の大容量気体供給手段の複数個の気体
解放口に備えられた電動式自動開閉バルブの内、どのバ
ルブが、上記特定の「気体容器を装備しない本救命具」
の送気用パイプと繋がっているかを論理判断の上、検知
して、当該バルブの電動式自動開閉バルブの解放作動を
指示して、気体を上記送気用パイプに供給を開始する、 (III−5)上記(I−4)の内側気球皮膜体、外側
気球皮膜体、 又は、「パラシュート・パラグライダ
ー」の内側に設置された内気体圧感知手段は、それぞれ
の皮膜体の強度と、機能目的に合った気体圧に予め設定
しており、同規定気圧に達すると、同内気体圧感知手段
から規定気圧に達した旨の電気的信号が「気体容器を装
備しない本救命具」の電気的制御手段に伝える。 (III−6)「気体容器を装備しない本救命具」の電
気的制御手段は、上記(III−5)記載の電気信号が
入力され次第、ビル側の気体供給作動の停止指示信号
を、送気用パイプに付設された電気信号送信用ケーブル
経由で、ビル側の電気的制御手段に送る、 (III−7)これを受けた、ビル側の電気的制御手段
は、特定の「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
制御手段から送られて来た同信号によって、上記(II
−3)記載の大容量気体供給手段の複数個の気体解放口
に備えられた電動式自動開閉バルブの内、どのバルブ
が、上記信号を送って来た、特定の「気体容器を装備し
ない本救命具」の送気用パイプと繋がっているかを論理
判断の上検知して、当該バルブの電動式自動開閉ブルブ
の閉鎖作動を指示して、気体を上記送気用パイプに供給
を停止する、 (III−8)「気体容器を装備しない本救命具」の電
気的制御手段は、前項(III−7)の如く内側気球、
外側気球、「パラシュート・パラグライダー」の適切な
形成が確認された後に、前胸部胸当て型箱に設けられた
カップリング方式のパイプ固定手段に装備された電動式
自動パイプ切り離し手段、つまり、上記カップリングの
固定用ロック解除手段の駆動部分を働かせて命綱の役割
をしている同パイプを固定結合部分から、自動的に切り
離すものである、事を特徴とする上記(3−4−1)項
〜(3−4−7)項、(3−4−10)〜(3−4−1
1)項、(3−4−15)〜(3−4−17)項の内い
ずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−24)項、(I−12−イ)の遭難脱出
者がビルの非常用脱出口から外側に脱出してから自らの
手で操作する手動式作動開始手段とは、遭難脱出者の手
で操作出来る作動開始指示手段であれば、どの様な手段
でも良い。例えば、引っ張って作動指示を行う紐状のも
のでも、回転作動をするレバー状のものでも、同様の回
転作動するノブ状のスイッチでも、或いは、押しボタン
形式のスイッチでも、「気体容器を装備しない本救命
具」の手動式作動開始手段として、物理的に、或いは、
電気信号的に「気体容器を装備しない本救命具」側の電
気的制御手段の気球型皮膜体と「パラシュート・パラグ
ライダー」の形成作動開始機構に繋がって、作動開始指
示の行えるものであれば、如何なるものをも含むものと
する。上記(3−4−24)項、(II−2)の遭難脱
大容量気体供給手段とは、多人数の遭難脱出者に「気体
容器を装備しない本救命具」の気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」の形成に必要な気体を供給す
る手段として、その目的を達成する大容量気体供給手段
であれ如何なる種類の気体供給手段をも含むものとす
る。例えば、請求項10で記載した液化気体を利用した
もの、或いは、請求項11で記載した液化気体を使用し
たものであっても、又、その容器の気体解放手段にアス
ピレーターを追加装備した、供給気体増量タイプのもの
であってもよい。上記(3−4−24)項、(I−1
4)の前胸部胸当て型箱の気体受け入れ口の内側にあっ
て、上記(I−13−イ)、(I−13−ロ)に記載の
気体の逆流防止用蓋の奥の、気球型皮膜体(17)と
「パラシュート・パラグライダー」(12)を繋ぐ送気
用パイプの間に、各皮膜体へ送気する送気用パイプの少
なくとも2枝以上の分技点が設けられており、同分技点
の皮膜体側に、電動式自動開閉バルブが枝分かれしたパ
イプのそれぞれに装備されており、それぞれの上記バル
ブは、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御
手段と電気信号的に繋がっていて、これにより「気体容
器を装備しない本救命具」の電気的制御手段は、上記
(I−14)の前胸部胸当て型箱の気体受け入れ口の内
側にあって、上記(I−13−イ)、(I−13−ロ)
に記載の気体の逆流防止用蓋の奥側の、気球型皮膜体と
「パラシュート・パラグライダー」を繋ぐ送気用パイプ
の間に、各皮膜体へ送気する送気用パイプの少なくと2
枝以上の分技点が設けられている電動式自動開閉バルブ
に対して、上記(III−5)の内側気球皮膜体、外側
気球皮膜体、又は、「パラシュート・パラグライダー」
の内側に設置された内気体圧感知手段から送られて来
た、内気圧についての情報信号を論理判断して、上記の
各バルブを閉鎖する時点を制御、調整して、内側気球皮
膜体、外側気球皮膜体、又は、「パラシュート・パラグ
ライダー」を規定気体量で、規定気体圧でもって完全に
形成を完了させる方法を採るものも含むものとする。 (II)中/低層ビル火災から遭難者を救助する為の気
球型救命装置 (3−4−25)(請求項25) 「上記(3−4−15)項記載の「本救命具」(15
B)の改造型として、(A)「パラシュート・パラグラ
イダー」(12)を使用しない(この為、上記(3−4
−1)項記載の内、(ハ)項と、(ニ)項は、適用され
ない)、(B)その気球型皮膜体内での遭難脱出者の降
下中の姿勢安定手段として飛行機の尾翼と同種の形状を
した皮膜体(1E)を外側気球(3)一部に形成させる
か、或いは、また、気球型皮膜体に、皮膜体とは別の姿
勢安定用手段(2E、とか、3E)を装備する、(C)
本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置を使用す
る階数(高度)によって、内側気球(2)、外側気球
(3)の皮膜体の層の厚さを、また、皮膜体の材質を、
調整、変更し、落下時の耐衝撃強度を調整するタイプの
ものである、事を特徴とする上記(3−4−1)項〜
(3−4−3)項と、(3−4−8)項〜(3−4−2
3)項のいずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−25)項記載の気球型救命装置は、上記
(3−4−15)の「本救命具」(15B)を中/低層
ビルからの脱出用の気球型救命装置として、改造したも
のである。上記(3−4−25)記載の中/低層ビルか
らの、脱出用の気球型救命装置は、「パラシュート・パ
ラグライダー」の空中での降下速度抑制手段の効果の発
揮が期待出来ない程の低い高度の中/低層ビルからの遭
難脱出者の救助用気球型救命装置として、 或いは、
「パラシュート・パラグライダー」の空中での降下速度
抑制効果を必要とせず、気球型皮膜体(17)の衝撃吸
収効果のみで救助効果を充分発揮出きる程度の低い高度
のビルの階からの脱出の場合に、上記の高層ビルからの
脱出用の気球型救命装置の装備の内、「パラシュート・
パラグライダー」(12)部分と、気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」を繋ぐ手段(7)を取り
除いた部分を使用するものである。上記(3−4−2
5)記載の中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置
は、気球型皮膜体(17)の中に収容された遭難脱出者
の姿勢安定手段として、 (1)外側気球の一部にその形状が、飛行機の尾翼と同
種の形状の皮膜体(1E)を形成させて、気球型皮膜体
(17)の降下姿勢を一定に保つものである。 (2)或いは、また、気球型皮膜体(17)に、皮膜体
とは別の姿勢安定用手段を装備する、例えば、小型パラ
シュート(2E)を装備させるとか、弓失の羽根状のも
のの後端部に蛙の手の水掻き状の空気抵抗用手段を設け
たもの(3E)、(尚、(3E−1)は、空気の流れを
図示したもの)、或いは、吹き流し状のものとか、西洋
凧の様な形状のもの等、気球型皮膜体(17)の降下中
の姿勢安定用に使用出きるものであれば、あらゆる形状
の姿勢安定用手段を含むものとする。 (III)海難事故船からの脱出用気球型救命装置 (3−4−26)(請求項26) 「本気球型救命装置の内、「本救命具」(15B)部分
のみを使用するものであり、又、「パラシュート・パラ
グライダー」(12)部分は使用しないものである、
(この為、(3−4−1)項記載の(ハ)項と(ニ)項
は適用されない)、更に、遭難口脱出者収容室(4)に
収容された遭難脱出者の気球内での姿勢の安定用重り
(1D)を、内側気球(2)内、或いは、外側気球
(3)内で、しかも、遭難脱出者収容室(4)の下方の
位置に設置するものである、但し、本項では、(3−4
−15)項の(a−7)電波方式による「本救命具」の
中空皮膜体が、室内で膨張する事を防止する手段と、同
項(c−2)無線電波信号受信用アンテナは装備しな
い、事を特徴とする上記(3−4−1)〜(3−4−
3)項、(3−4−8)項〜(3−4−21)項、(3
−4−23)のいずれか1項を共通の技術要件とする」
上記(3−4−26)は、海難事故の遭難者を救助する
目的の救命具として本気球型救命装置の「本救命具」
(15B)を改造したものである。第8図を参照乞う。 (VI)山岳遭難者を救助する為の気球型救命装置 (3−4−27)(請求項27) 「本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を改造し
たものであり、上記(3−4−15)項の「本救命具」
(15B)の内、以下の項目は、装備しないものとす
る: (a−7)電波方式による気球型皮膜体(17)と「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)の室内での膨張
防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
B)(c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) :事を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3−4−2
1)項と(3−4−23)項のいずれか1項を共通の技
術的要件とする」 上記(3−4−27)項は、山岳遭難者救助用としての
使用に供するための気球型救命装置として、高度差の大
きい、岩場とか、稜線等での登山中の遭難救助用として
としての使用に供するものである。 (3−4−28)(請求項28) 「本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を以下の
如く改造するものとする: (1)上記(3−4−15)項の「本救命具」(15
B)の内、以下の項目は、装備しないものとする、: (a−7)電波方式による気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の室内での膨張防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
B) (b−2)記載の気球型皮膜体(17)と「パラシュー
ト・パラグライダー」(12)の内、気球型皮膜体(1
7)のみが装備されるものとする、つまり、「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)と、気球型皮膜体と
「パラシュート・パラグライダー」を繋ぐ手段(7)は
装備しない、 (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (2)上記気球型皮膜体部分のみ使用するものであり、
外側気球の形状が、球形以外の形状(1F)も含む、事
を特徴とする上記(3−4−1)項〜(3−4−3)
項、(3−4−8)項、(3−4−21)項〜(3−4
−23)項のいずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−28)記載の山岳遭難者救助用として、
本気球型救命装置を瞬間設営型緊急避難用テントとして
使用するものであるが、外側気球(3)の形状は、テン
トとしての使用に合う、つまり、遭難者を気球型皮膜体
(17)内に収容後、同遭難者の姿勢の安定性、居住性
を、良い状態で保つ事のできるあらゆる形状を含むもの
とする。例えば、三角錐形(第11図を参照乞う)、円
錐形、三角柱形、四角柱形等。 (3−4−29)(請求項29) 「本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を以下の
如く改造するものである: (i)上記 (3−4−15)項の「本救命具」(15
B)の内、以下の項目は、装備しないものとする: (a−7)電波方式による気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の室内での膨張防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
B) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (ii)上記(3−4−28)項と(3−4−29)項
の両方の機能を備えていて、用途に応じて、そのどちら
かを選択して使用する構成であり、その構成は、以下の
通りである: (ii−A)上記(3−4−1)項、(イ)に記載の如
く、気体供給手段(1)は1個以上装備できる条件であ
り、本請求項には気体供給手段(1)を複数個装備し、
気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)が別々の気体供給手段(1)から気体が供
給される構成とする、 (ii−B)それぞれの気体解放手段の作動を遭難脱出
者の要求に合う以下のケースの組み合わせとする: ケース−1:気球型皮膜体(17)のみを形成させる、 ケース−2:気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
パラグライダー」(12)の両方を形成させる、 (iii)上記(ii)とは別の方式として、(iii
−A)気体供給手段(1)は、1個を使用する、(ii
i−B)電動式自動開閉バルブを、 圧縮気体の解放部
分に設けるものであるが、気体の注入対象である複数個
の中空皮膜体毎に枝分かれした、複数個のパイプ側に同
バルブが設けてそれぞれの気体解放手段の作動、つまり
上記バルブの開閉作動を遭難脱出者の要求に合う以下の
ケースの組み合せとする: ケース−1:気球型皮膜体(17)のみを形成させる、 ケース−2:気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
パラグライダー」(12)の両方を形成させる、 (iV)本項の改造型「本救命具」の前胸部胸当て型箱
には、遭難者が、上記ケース−1、ケース−2のどちら
かを選択して作動指示を行う選択型スイッチが装備され
ている、(v)上記(ii)、(iii)、(iV)項
は、本項の改造型「本救命具」の電気的制御手段と電気
信号的に繋がっている、事を特徴とする上記(3−4−
1)項〜(3−4−21)項と(3−4−23)項のい
ずれか1項を共通の技術的要件とする」 上記(3−4−29)は、山岳遭難者救助用としての使
用に供するための気球型救命具として、上記(3−4−
28)項と(3−4−29)項の両方の装備を持ち、遭
難状況に応じて、どちらでも選択的に利用するタイプの
構成になっているものである。 (V)飛行中の航空機の事故からの遭難脱出者の救出用
救命具 (3−4−30)(請求項30) 「本気球型救命装置の「本救命具」の別のタイプとし
て、 (イ)遭難脱出者用の酸素容器と、それと繋がった酸素
吸入手段を追加的に装備し、酸素供給作動は手動式のも
のとする、 (ロ)内側気球(2)の遭難脱出者の引き込み口(1
G)と遭難脱出者収容室(4)との間の皮膜を密着させ
る様に構成させる事により、遭難説出者収容室(4)内
を気密化する、 (ハ)上記(3−4−1)項の(ロ−3−4)遭難脱出
者の呼吸確保用パイプ(6)は装備しない、 (ニ)上記(3−4−15)項、(a−6−1)記載の
命綱は、本請求項では、命綱として用いるのではなく、
本項の気球型救命装置の気球型皮膜体と「パラシュート
・パラグライダー」の自動式作動開始手段を構成する一
部の曵き紐として用いるものである、同曳き紐は、本項
の救命具の電気的制御手段の一部機構である気球型皮膜
体と「パラシュート・パラグライダー」の作動開始機構
のスイッチと電気信号的に、或いは、物理的に繁がって
いる、 (ホ)上記(ニ)記載の曵き紐の強度は、航空機から脱
出時の遭難脱出者の体重の一部の重力による引っ張り力
で、本項の救命具の電気的制御手段の一部である気球型
皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の作動開始
機構のスイッチを電気信号的に、或いは、物理的に入れ
て、同作動を開始させるが、その後に掛かってっくる遭
難脱出者の全体重量の引っ張り力には、耐えられない程
度のものにする、事を特徴とする上記(3−4−1)項
〜(3−4−21)項と(3−4−23)項のいずれか
1項を共通の技術要件とする」 上記(3−4−30)記載の気球型救命装置は、飛行中
の航空機の事故からの遭難脱出者の救出用気球型救命装
置として使用するものである。上記(3−4−30)記
載の本気球型救命装置の気球型皮膜体と「パラシュート
・パラグライダー」の自動式作動開始手段を構成する一
部の曳き紐は、航空機から脱出後の遭難脱出者の体重の
一部の重力による引っ張り力で、本項の救命具の電気的
制御手段の一部機構である気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の作動開始機構のスイッチを引っ
張る構造としており、作動開始後は、上記曵き紐は、遭
難脱出者の体重により切断される。 (IV)その他 (3−4−31)(請求項31) 「外側気球(3)の上部に引っ掛け用受け具(2D)を
固定し、その引っ掛け受け具の固定点の元の部分に、救
難信号発光灯(3D)とその内側に、同発光灯の反射鏡
(4D)を装備し、上記救難信号発光灯(3D)は、本
項の救命具の電気的制御手段と電気信号的に繋がり、電
源は、本項の救命具に装備された電源を使用するものと
する事を徴とする上記(3−4−26)項、(3−4−
27)項、(3−4−28)項、(3−4−29)項、
(3−4−30)項のいずれか1項を共通の技術的要件
とする」 上記(3−4−31)項は、海難事故の遭難者、山岳遭
難者、飛行中の航空機の事故の遭難者の救出用に改造さ
れた「本救命具」に追加的に装備するものである。上記
(3−4−31)項記載の引っ掛け受け具(2D)は、
ヘリコプターから降ろされるワイヤー・ロープ等の先に
装備された吊り上げ用引っ掛け鈎状金具に、引っ掛けら
れて、遭難者を収容した気球型皮膜体がヘリコプターに
安全に、吊り上げられる強度を持つものであれば、その
形状は、輪状だけに限るものではなく、如何なる形状の
ものをも含むのもとする。 (3−4−32)(請求項32) 「上記(3−4−31)記載の引っ掛け受け具(2D)
の一部に救難電波信号発信用アンテナ材料を組み込み、
遭難者の装着する本項の救命具部分に上記アンテナと繋
がった救難電波発信手段を装備し、本項の救命具の電気
的制御手段と電気信号的に繋がっていて、電源は、本項
の救命具に装備された電源を使用するものとする事を特
徴とする上記(3−4−26)項、(3−4−27)
項、(3−4−28)項、(3−4−29)項、(3−
4−30)項(3−4−31)項のいずれか1項を共通
の技術的要件とする」 上記(3−4−32)は、海難事故の遭難者、山岳遭難
者、飛行中の航空機の事故の遭難者の救出用に改造され
た「本救命具」に追加的に装備するものである。 (3−5)作用 本請求項の作用を以下の項目にまとめて記載する: 気球型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−A)項・・・高層ビル火災からの遭難者脱出用気
球型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−B)項・・・ビル側に据置型の大容量の気体供給
手段を装備した高層ビル火災からの遭難者脱出用気球型
救命装置の使用方法/作用/効果 (1−C)項・・・中/低層ビル火災からの遭難者脱出
用気球型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−D)項・・・海難事故船舶から遭難脱出者用気球
型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−E)項・・・山岳遭難脱出者用気球型救命装置の
使用方法/作用/効果 (1−F)項・・・飛行中の航空機事故からの遭難脱出
者用気球型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−G)項・・・請求項31、32 の使用方法/作
用/効果 (1−A)項・・・高層ビル火災からの遭難者脱出用気
球型救命装置の使用方法/作用/効果 (1−A−1)遭難脱出者の「本救命具」(15B)の
装着方法: (1)高層ビルでの火災が拡大して、非常階段とか、そ
の他の通常の脱出方法にての避難の機会を失ってしま
い、本気球型救命装置によるビルからの脱出以外に、生
命の危険から免れる方法が無くなった場合、遭難者は、
「本救命具」の専用保管箱から「本救命具」(15B)
を引き抜いて装着を始める。この「本救命具」の引き抜
き行為によりビル側の同専用保管箱に設けられた電源ケ
ーブルのプラグと「本救命具」側のコンセントが分離、
切断された状態となる、(i)それに伴い、「本救命具
の電気的制御手段は、それまで連続的に「本救命具」が
未使用である事を「ビル側の電気的制御手段」との間
で、お互いに入力が確認されていた電気的信号が、上記
電源ケーブルに付設された同電気的信号送信用のコネク
ターも上記(i)と同時に切断状態になる事により、
「本救命具の電気的制御手段」も「ビル側の電気的制御
手段」の両方の側で上記電気的信号の入力が絶たれた事
を感知する事になる。(ii)「本救命具の電気的制御
手段」側で、同電気信号の入力が不可となった状態をを
論理判断し、「本救命具」(15B)が作動状態に入っ
た事を感知し、「本救命具」(15B)を構成する全機
能部分の電源を自動的に「本救命具」に装備されたバッ
テリー電源に切り替える事になる。 (2)同時に請求項15、(a−8)項記載の「本救命
具」の前胸部胸当て箱の前面部に装備された照明用ラン
プ(8B)が、「本救命具の電気的制御手段」の電気的
信号指示で電源に接続されて、点灯を開始する。これに
よって、遭難脱出者は、夜間、或いは、昼間でも、停電
で、視界が得られない状態を避けられ、このランプの照
明により、遭難脱出者は、自分の「本救命具」(15
B)の装着が容易になり、命綱のフック(6A)の固定
箇所を探すのに利用し、また、ビルからの脱出場所を探
すのに使用する。更に、他の遭難脱出者を探しだし、
「本救命具」(15B)の保管場所まで安全に、速く誘
導できる。その他、病人、老人、子供の「本救命具」の
装着、及び、その後の安全なビルからの脱出までの必要
各ステップにおいて有効に助力を与える事ができる重要
な機能を発揮するものである。また、本ランプの点灯に
より、ビルの外部からは、どの階のどの場所で脱出準備
をしている遭難者が何人くらい居るかが、夜間のビル火
災時でも目視できる事になり、ビルの外からの救助対
策、消火作業対策に有効な情報を与える事が出来る効果
を持っている。 (3)「本救命具」(15B)は、現在旅客機に装備さ
れている救命胴衣と似たタイプであり、誰でもが簡単に
装着出来るものであるが、「本救命具」に内蔵された電
気的制御手段は、遭難脱出者が、「本救命具」の使用を
開始した事を感知すると、直ちに、音声発生手段を働か
せて、同遭難脱出者に対して「本救命具」の装着方法の
説明を行う。遭難脱出者は、「本救命具」をその専用保
管箱から取りだした後、以下の手順で「本救命具」を装
着する。 請求項16の場合 (イ)「本救命具」の両肩に装備されたベルトの間に頭
を通す。 (ロ)背中側軽量枠(12B)の両側にそれぞれのベル
トの一端を固定したベルトを、前方に引き出し、両脇腹
を後ろから締め付ける様にして、ベルトの先のフックを
前胸部胸当て箱(16B)の両側部のロックの穴に差し
込んでロックする事になる。更に(ハ)背中側軽量枠
(12B)の下部の2点に固定された三角状ベルトを股
下をくぐらせる様に、後ろから引き出して、前記(ロ)
同様に前胸部胸当て箱の下部のロックの穴に差し込んで
ロックする。(ニ)両肩部を含めて、5本のベルト部の
緩みがないかを調べて、緩みがあるベルトは、同ベルト
に付属して装備されたベルト締め付け様バックルを利用
して、全5ポイントのベルトをしっかりと締め付ける。
これにより、大人から子供まで、何れの場合でも、身体
の大きさに合わせて、簡単に、短時間に、「本救命具」
を遭難脱出者に締め付けて固定出来るようになってい
る。 (ハ)更に、 上記各ロック部分には、ロック・センサ
ーが装置されており、もし遭難脱出者が誤って、何れか
のロックをし忘れた場合とか、何れかのロックが不完全
な場合には、各ロックに装置したロック・センサーから
の電気的信号で、「本救命具の電気的制御手段」がそれ
を感知し、音声発生手段を作動させて、その遭難脱出者
に対して、装着用ベルトの内、どのロックが未だ未完了
であるかを警告して、全てのロックが完了するまで、同
警告を続けて「本救命具」の装着ミスによる転落事故を
防ぐ。 請求項17の場合(第2図を参照乞う):上記の請求項
16同様、旅客機の救命胴衣タイプであるが、「本救命
具」(15B)の装着手段は、前胸部胸当て箱(16
B)部と背面部の背中側軽量枠(12B)部は、両肩部
(2箇所)と、両脇腹部(2箇所)と、でんぶ/股下部
(1箇所)の合計5箇所で「本救命具」を遭難脱出者に
固定する方式であるが、上記5箇所の固定箇所は自動車
の安全シートベルトと同様の伸縮自在型の自動ベルト巻
き込み、及び、巻き戻し機構が働くベルト固定手段(1
8B)で固定される事になる。遭難脱出者は、「本救命
具」をその専用保管箱から取りだした後、以下の手順で
「本救命具」を装着する: (イ)本方式では、5箇所の内、いずれか1箇所のみの
固定箇所のベルト(1B)が未固定になっており、それ
が股下部である場合は、遭難脱出者は「本救命具」の下
から前胸部の胸当て箱(16B)側と、背面部の背中側
軽量枠(12B)の間を固定した伸縮ベルト(1B)を
押し開きながら、潜り込む様にして、或いは、シャツを
着る様な方法で両肩部の間に頭を、両側部に両腕を通し
て装着する。その他の箇所が未固定箇所である場合も同
様に、その未固定箇所から潜り込む様にして「本救命
具」(15B)を装着する。 (ロ)何れか1箇所の未固定ベルトの先にはベルト固定
用のフックが装備されており、未固定ベルトの箇所が仮
に股下部である場合に、背中側軽量枠(12B)の下部
の2点に固定された三角状ベルトを股下をくぐらせる様
に、後ろから前に同ベルト(1B)を引き出して、前胸
部胸当て箱(16B)の下部に設けられたロック(2
B)の穴に差し込んでロックする。 (ハ)本ロックが為されると、電気的制御手段でそれを
感知し、自動車のシート・ベルトのプリテンショナー機
構と同様のテンショナー機構が働くベルトの固定手段
(18B)は以下の如く作動する、(a)ベルトの繰り
出し自動停止機構が働く、(b)遭難脱出者が「本救命
具」の装着完了時の伸縮自在ベルトによる普通の締め付
け状態から、更に約数センチメーター、装着ベルトを自
動的に引き込んで、締め付けを強くする機構が働く。こ
れにより、ビルから脱出時に、遭難脱出者が「本救命
具」(15B)から抜け落ちて、墜死する事を防ぐ。子
供、老人、病人等、本人だけで「本救命具」(15B)
の装着に困難がある場合は、周りの人が装着を助けて装
着する事になるが、その場合でも、上記の通り簡単な操
作で装着させる事が出来る。 (ニ)更に、上記ロック(2B)部分には、ロック・セ
ンサーが装置されており、もし遭難脱出者が誤って、同
ロックをし忘れた場合とか、同ロックが不完全な場合に
は、同ロックに装置した同ロック・センサーからの電気
的信号で、「本救命具の電気的制御手段」がそれを感知
し、音声発生手段を作動させて、その遭難脱出者に対し
て、装着用ベルトのロックキングが未だ未完了であるを
警告して、ロックが完了するまで、同警告を続けて「本
救命具」の装着ミスによる転落事故を防ぐ。 (4)請求項15、(a−9)項に記載の耐熱性の収納
袋(9B)は、「本救命具」(15B)を装着するには
適さないが、置き去りにする事は出来ない乳幼児、ペッ
ト、その他少量の貴重品等を、本収納袋(9B)に収容
する事により、ビルから脱出以前の段階から火災の熱か
ら保護して、遭難脱出者と一緒に脱出させる事が出来る
救助効果を持つ。本収納袋(9B)は、「本救命具」の
前胸部胸当て箱(16B)の前面下部の両端と、収納袋
(9B)の上部の両端をベルト(17B)で繋いで固定
されているので、遭難脱出者がビルから脱出時、つま
り、気球型皮膜体(17)の内側気球(2)の中の遭難
脱出者収容室(4)に後ろ向きに、背中側から引き込ま
れる形で収容される時に、遭難脱出者の折り曲げられた
身体の上体部と脚部の間に挟まれて、丁度、遭難脱出者
が同袋(9B)を抱きかかえる状態で、気球型皮膜体
(17)の中に保護されるものである。本収納袋(9
B)は、ジッパー等の脱落防止用/火炎とか煙の侵入防
止用袋閉じ手段(10B)で上部の口を閉める方式であ
り、ビルからの脱出時の本収容袋(9B)を保持した遭
難脱出者に急激な動作があっても、本収納袋(9B)内
に保護された乳幼児、ペット、その他の貴重品が、同袋
(9B)から外部に放り出される事を防ぐ事が出来る様
になっている。また、本収納袋(9B)の上部の側面に
は、乳幼児、ペットの呼吸確保用通気孔(11B)が開
けられているので、乳幼児とペットは、本収納袋(9
B)に収容されてから、ビルから脱出して降下中も含め
て、地上にて救助されるまでの間、呼吸確保の点での問
題は無い。 (1−A−2)遭難脱出者が命綱(3B)の固定する方
法:前項(1−A−1)にて、「本救命具」(15B)
の装着の完了を、電気的制御手段は、ロック・センサー
からの電気的信号で確認し次第、音声発生手段を働かせ
て、遭難脱出者に対して、次のステップである、命綱
(3B)の固定を行う様に指示をする。遭難脱出者は、
非常口の近くの踊り場の鉄枠とか、ベランダ、バルコニ
ーの鉄枠とか、室内の柱とか、窓側の空調/給排水配管
とか、据え付け家具の脚部とか、窓ガラスの枠とか、ベ
ッドの脚とか、何処かしっかりとした固定箇所で、「本
救命具」(15B)を装着した遭難脱出者の重量を支え
る事の出来る固定筒所を探し出して、命綱の先端に設け
られた命綱固定用のフック(6A)を、その固定箇所に
引っ掛けて固定する。この命綱のフック(6A)には、
命綱(3B)の固定が確実に為されて、一度掛けたフッ
クが外れたりする事がない様に、フックの外れ防止用の
安全装置が装備されているが、本安全装置には、更に、
フックが完全に固定対象物に固定されかどうかを確認す
る為の、電流による命綱固定確認用センサー(3A)が
装置されている。本センサー(3A)の特徴は、遭難脱
出者が、命綱固定用フック(6A)の固定を何回か、や
り直しても、その時点での同フックの固定、或いは、非
固定状態を電流による上記センサー(3A)で直ちに感
知し、電気的制御手段に伝えて、正確に把握出来る事で
ある。従って、遭難脱出者がビルから脱出する時点で、
命綱(3B)の固定が確実に完了しているかどうかを確
認し、命綱(3B)が固定されてない状態で遭難脱出者
が、誤ってビルから脱出して、墜死する様な事を防止す
るものである。つまり、一旦、固定したフック(6A)
を、遭難脱出者が、何らかの理由で外した場合でも、電
気的制御手段は、直ちにそれを感知し音声発生手段を働
かせて「命綱のフックが外れたので、再度、固定し直し
て下さい。このまま命綱の固定が為されず、ビルから脱
出すると墜死します。」との警告を行い、同フック(6
A)の再固定がフックに装置された、電流による命綱固
定確認用センサー(3A)センサーで確認できるまで、
警告を続けて事故を防ぐ。前項(1−A−1)にて「本
救命具」(15B)の装着の完了を電気的制御手段を用
いて確認し、更に本項(1−A−2)にて命綱(3B)
の固定が確認されると、電気的制御手段は、音声発生手
段を作動させて、遭難脱出者に対して、ビルからの安全
な脱出が可能な状態になった事を伝えて、遭難脱出者自
身の最終判断により、何時でも安全に脱出出来る状態に
なった事を伝える。同時に、又、種々の脱出環境、遭難
状況に合った最も安全な脱出方法を音声発生手段から説
明して火災遭難時の様な異常な精神状態の下でも、遭難
者に正確な情報を伝えて、正しい脱出指導を行う。高層
ビル火災からの脱出と言う、大きい恐怖感によるパニッ
ク状態の下でも、的確な脱出指導が行われる事により、
遭難脱出者が比較的冷静に脱出行為が行われる。 (1−A−3)遭難脱出者がビルから脱出前の段階:
「本救命具の電気的制御手段」は、「本救命具」に装備
されたアンテナ(13B)経由で、同室の天井側の無線
電波発信装置(1K)から発信されている無線電波(2
K)を受信し、その個々の「本救命具」(15B)に割
当られた固有の無線電波(1K)を選別、その無線電波
(1K)を受信している状態を確認し続ける。つまり、
遭難脱出者の装着した「本救命具」の電気的制御手段
が、上記無線電波(2K)を受信していると言う状態
は、その遭難脱出者が、末だビルの室内に居ると言う
事、つまり、未だ脱出が完了していない事を意味するの
で、同電波(2K)の受信状態が続く限り、遭難脱出者
がビルの室内での誤って手動式、或いは、自動式作動開
始手段を働かせて、気球型皮膜体(17)と「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)の形成作動開始機構の
スイッチが入ったとしても、「本救命具の電気的制御手
段」は、直ちに、それを室内での誤動作によるものと判
断し、作動開始を中止させる電気的信号を気球型皮膜体
と「パラシュート・パラグライダー」の「本救命具の電
気的制御手段」の形成作動開始機構に送り、作動開始手
段がそのまま作動を開始する事を防ぐ安全装置が働く。
それと同時に、その遭難脱出者に対して、手動式作動開
始手段の作動用操作は、ビルの外側に出てから行うべき
でものである事、或いは、命綱(3B)が何処かに引っ
掛かり、伸びきってしまって、自動作動装置を作動させ
る程引っ張っているので、命綱(3B)の固定箇所を、
ビルの脱出楊所の近くに変更する様に、音声発生手段を
働かせて指示する。この安全装置により、直径約2m〜
5mもある気球型皮膜体(17)とか、それ以上のボリ
ュームのある「パラシュート・パラグライダー」(1
2)が、ビルの室内で作動を開始して、膨らんでしま
い、その「本救命具」(15B)を装着した遭難脱出者
の脱出を失敗させるだけでなく、他の遭難脱出者の安全
脱出の妨害になる事を防ぐものである。 (1−A−4)遭難脱出者がビルからの脱出する方法:
遭難脱出者は、この段階で、上記(1−A−1)項にて
「本救命具」(15B)の装着の完了が電気的制御手段
によって確認された事、更に上記(1−A−2)項にて
命綱(3B)の固定が確認された事により、音声発生手
段から安全に脱出出きる状態に至った事を知らされるの
で、遭難脱出者自身が、「本救命具」(15B)を使用
してビルから脱出する以外に、他に安全にビル火災から
避難する方法が無いとの最終判断をした場合には、以下
の様な方法で脱出する事になる。 (脱出方法−1)非常脱出口の外側の踊り場とか、窓の
外側のベランダ、バルコニー等のビルの外側に居て「本
救命具」の作動を開始させる安全な場所がある場合(第
7図を参照乞う)には、付近の適当な箇所に命綱(3
B)を固定して後、その場所に出ると、室内の天井側か
らの無線電波(2K)は、通常は、そこまで届かない
為、「本救命具」の手動式作動開始手段(5B)を遭難
脱出者が自ら操作する事により、その場所で、直ちに、
気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)の膨張が開始され、遭難脱出者は、その装
着した「本救命具」の背中側軽量枠(12B)が気球の
中の遭難脱出者収容室(4)乃に固定されているので、
内側気球(2)内の急激な内気圧の上昇を利用して、遭
難脱出者収容室(4)が形成され始めると同時に、内側
気球内の遭難脱出者収容室(4)に、遭難脱出者引き込
み口(1G)を経由して、短時間時に、引き込まれる。
この様に、ビルの外側に安全な脱出場所がある場合に
は、遭難脱出者は、それほど大きい恐怖感とか困難を感
ずる事なく脱出出来る。 (ベランダ、バルコニーが狭く、天井から発信される無
線電波信号がガラス越しに、「本救命具」に装備された
アンテナ(13B)に届いている場合のみ、遭難脱出者
が手動式作動開始手段をを操作して「本救命具」の作動
を開始させようとしても、「本救命具の電気的制御手
段」が、室内での気球型皮膜体と「パラシュート・パラ
グライダー」の膨張開始を防ぐ安全手段が働き、「本救
命具」の作動開始を阻止する事になる。この場合は、ビ
ル外で、脱出準備の出来ているその遭難脱出者は、「本
救命具」装備されたアンテナ(13B)を手で折曲げ
て、或いは、折り畳んで、天井側から発信されている無
線電波(2K)がそのアンテナ(1B)に届かない様な
位置に置くか、覆い隠す事によって、上記天井側からの
無線電波(2K)が届かなくなるので、手動式作動開始
手段を操作する事により、安全に脱出できる。) (脱出方法−2)遭難脱出時の環境が、「本救命具」の
作動を開始できるベランダ、バルコニー等の十分なスペ
ースが、ビルの外側にある場合であっても、その場所
が、既に火災の火煙に包まれている場合は、遭難脱出者
は、「本救命具」の命綱(3B)がビル側のどこかに確
実に固定されていさえすれば、そのまま、ベランダ、バ
ルコニー等から、飛び出す形でビルから脱出しても、命
綱(3B)が伸びきった状態まで降下して命綱(3B)
に支えられるが、その時点で、遭難脱出者自身の重力に
より自動式作動開始手段が働き、気球型皮膜体(17)
と「パラシュート・パラグライダー」(12)が膨張し
て遭難脱出者は、気球型皮膜(17)内に引き込まれ、
保護されて脱出する事になる。 (脱出方法−3)高層ビル火災からの避難方法で最も困
難なケースは脱出窓の外側に、前項(脱出方法−1)で
記載した如き、非常脱出口外側の踊り場も、ベランダ
も、バルコニーも無く、ビル外側に足場も、適当な掴ま
り場所すら無く、脱出出来るのは、ビルの窓等のみで、
そのビルの外側は、切り立った、垂直のビルの外壁のみ
しか無い場合である。この様な場合に「本救命具」を使
用して脱出するには、まず、「本救命具」の背中側軽量
枠(12B)に装備された気球型皮膜体(17)と「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)がビルの外側の
空間で形成される必要があるため、以下に示す方法で脱
出する: (脱出方法−3−1)開く事の出きる窓とか、脱出可能
な外部への開口部からの脱出の際し、火炎に追われる様
な事もなく、比較的余裕をもって脱出が出きる場合:遭
難脱出者は、命綱(3B)の固定を完了した後、その窓
枠に掴まって、後ろ向きに腰掛ける形で、つまり、「本
救命具」の背中側軽量枠にセットされた気球型皮膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
の収納手段(14B)を窓の外側に突き出す状態にして
から、遭難脱出者自身が、手動式作動開始手段(5B)
を自ら操作する事により、気球型皮膜体と「パラシュー
卜・パラグライダー」をビルの外側にて形成させる事が
出来る。その後は、上記(脱出方法−1)に記載された
方法で遭難脱出者は、気球型皮膜体内に引き込まれて保
護されて、比較的容易に脱出できる事になる。この場
合、「本救命具」に装備されたアンテナ(13B)に、
室内の天井に設置された無線電波信号発信手段(1K)
から発信された無線電波(2K)が受信されていると、
遭難脱出者が手動式作動開始手段(5B)を操作して
も、「本救命具の電気的制御手段」は、本遭難脱出者
が、未だビル外に出ていなくて、室内に居るにもかかわ
らず、誤って手動式作動開始手段(5B)の操作を行っ
たものと判断して、気球型皮膜体と「パラシュート・パ
ラグライダー」の形成作動開始機構がそのまま作動を開
始する事を防止する電気的信号をおくり、遭難脱出者の
脱出が阻止される事になる。この場合は、窓口に腰掛け
た形で脱出準備の出来ているその遭難脱出者は、「本救
命具」装備されたアンテナ(13B)を手で折曲げて、
或いは、折り畳んで、天井側から発信されている無線電
波(2K)がそのアンテナ(13B)に届かない様な位
置に置くか、覆い隠す事によって、上記天井側からの無
線電波(2K)が届かなくなるので、手動式作動開始手
段(5B)を操作する事により、安全に脱出できる。 (脱出方法−3−2)前項(脱出方法−3−1)の様な
脱出方法をとる余裕もなく、ビルの内側の火災の炎、
熱、煙に追われ、追いつめられて、かろうじて「本救命
具」を使用する上で最小限度の安全脱出手順である
(1)「本救命具」(15B)の完全な装着と、(2)
命綱(3B)の固定を行う事のみしか余裕が無い場合、
生命を守る為には、即、ビルの外側に脱出せざるを得な
い状況下で、近くの窓等の脱出口から脱出する事になる
が、命綱(3B)の固定はしてあるので、転落死の危険
が無い事は無い事が判っていても、成人男子ですら、命
綱(3B)一本を頼りに高層ビルの窓から外に出る事
は、可成りの恐怖感を伴うものである。通常、この様な
窓の外が切り立った垂直の外壁のビルでは、命綱(3
B)に掴まって脱出しても、足場が無いため、特別な降
下訓練を受けてない一般人では、その体重を支える事は
出来ず、すぐに転落と同じ状態になる。その場合でも、
命綱(3B)が固定されているので、命綱(3B)が伸
びきった所で、転落はくい止めるられるのであるが、そ
の間、転落死と同じ恐怖を感じる事となる。この様な転
落の恐怖感を防ぐ為、前胸部胸当て箱(16B)側の命
綱(3B)に付属して設置した降下速度抑制手段(6
B)が装備されている。遭難脱出者は窓からビルの外へ
命綱(3B)に掴まって出る時に、上記降下速度抑制手
段(6B)を両手で握り締めて、命綱のリール型収納解
放手段(4B)からの命綱(3B)の繰り出し速度を押
さえて、調整しながら、とにかくビルの外側に出て、ビ
ルの外側での気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
パラグライダー」(12)の形成を行う事が可能となっ
た時点で、遭難脱出者自身が、自ら手動式作動開始手段
(5B)を操作して、気球皮膜体と「パラシュート・パ
ラグライダー」の形成を開始させる事も出来るが、或い
は、又、そのまま、命綱(3B)を伸ばして降下を続
け、命綱(3B)が伸びきった時点で、「本救命具」の
自動式作動開始手段が働き気球型皮膜体(17)と「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)の形成されて、
その中に引き込まれて保護されて脱出出きる。 (脱出方法−4)どの様な、脱出条件下であっても、老
人、子供、女性、病人に至るまで、「本救命具」(15
B)を使用して安全に脱出するのに必要な最小限の下記
の手順であるので: (1)「本救命具」(15B)を正しく装着する事、
(2)命綱のフック(6A)を何処か、しっかりした箇
所に確実に固定する事、上記(1)と(2)を行うだけ
で、後は、とにかく、ビルの外に脱出しさえすれば、ビ
ル側に固定した命綱(3B)が、遭難脱出者の重量を支
えて一杯に伸びきった段階で、「本救命具」の気球型皮
膜体と「パラシュート・パラグライダー」の自動式作動
開始手段が働き、遭難脱出者は、気球型皮膜体(17)
の中に引き込まれて保護されて、脱出できる。 (脱出方法−4−1)したがて、上記(1)と(2)の
脱出手順さえ行っておれば、ビルの高低にかかわらず、
とにかくビルの窓から、飛び出す形であっても、安全な
脱出が出きる事になっている。例え、炎や、煙に包まれ
てれて、通常であれば、絶望的状況下であっても、上記
(1)と(2)の手順をなんとか行って、ビルの外側に
飛び出しさえすれば、生命の安全は、確保されるのであ
る。 (脱出方法−4−2)病人や子供の場合でも、周りの人
が、上記(1)、(2)の手順を手伝って行い、音声発
生手段からの各手順完了の確認を聞き次第、とにかく、
ビルの外側に押し出しさえすれば、後は、上記説明の通
り「本救命具」の気球皮膜体と「パラシュート・パラグ
ライダー」の自動作動開始手段が働き、気球型皮膜内に
保護されて、安全に脱出出きる。 (脱出方法−5)ビル火災からの脱出避難の際、「本救
命具」(15B)の着用に適さない乳幼児とか、ペット
とかがいる場合とか、どうしても持ち出しの必要がある
少量の貴重品が有る場合とか、どうしても遭難脱出者と
一緒に安全に脱出させる必要に迫られる場合があるが、
彼らを安全に遭難脱出者と一緒に救助する為、「本救命
具」(15B)には、請求項15、(a−9)記載の前
胸部胸当て箱(16B)の前部下方に吊るされたハンド
・バック方式で、耐熱性材料により製作された同時脱出
用収納袋(9B)が装備されており、同袋に彼らを収容
して、上記安全脱出手順通りに脱出すれば、脱出時の火
炎、熱風、煙から彼らを保護しながら、しかも、ビルか
ら脱出時のショックにより振り落とされる事もなく保護
されて、遭難脱出者が、気球型皮膜体(17)の中心部
の遭難脱出者収容室(4)内に後ろ向きになって、身体
を二つに折る形で引き込まれる際に、その胸と脚の間に
挟まれる形で、つまり遭難脱出者に抱きかかえられる形
で、同時に気球型皮膜体に収容されて保護され、安全に
遭難脱出者と一緒に脱出できる。 (1−A−5)内側気球(2)の形成段階と遭難脱出者
の内側気球内へ収容する方法:遭難脱出者がビルのベラ
ンダ、バルコニーとか、非常脱出口の外側の踊り場に出
てから、手動式作動開始手段(5B)を自ら操作して作
動を開始させる場合、或いは、ビルから脱出後、命綱
(3B)に支えられた遭難脱出者自身の重さの引っ張り
により、自動式作動開始手段が働くにせよ、 (a)まず、遭難脱出者が装着している「本救命具」の
背中側軽量枠の上に収納された内側気球皮膜に、同軽量
枠に装備された軽量気体供給手段(1)から気体が急速
に圧入され、内気圧の急上昇により内側気球(2)が膨
張する。 (b)内側気球(2)の内側部の何点かの位置(16)
と、内側気球の中心部に形成される遭難脱出者収容室の
形成用皮膜の何点かの位置(15)を結んで支える手段
(5)が設けられており、上記の通り内側気球(2)が
急速に膨張するに従い、上記内側気球(2)と遭難脱出
者収容室(4)の皮膜を結んで支える手段(5)との間
に引っ張り作用が働き、内側気球(2)が形成されると
同時に、その内側に遭難脱出者収容室(4)が形成され
る。 (c)同遭難脱出者収容室(4)の底部には、「本救命
具」の背中側軽量枠(12B)が予め固定されているの
で、「本救命具」(15B)を装着した遭難脱出者は、
内側気球(2)の内気圧の急速上昇により同時に形成さ
れる遭難脱出者収容室(4)に、内側気球(2)の上部
に設けられた遭難脱出者引き込み口(1G)から、後ろ
向きに身体を二つに折る様な形で引き込まれて、遭難脱
出者収容室(4)の底部に固定される。 (d)遭難脱出者が高層ビルのベランダ、バルコニーに
出てから手動式作動開始手段(5B)の操作を行うにせ
よ、高層ビルの窓から飛び出して脱出して自動作動開始
手段を働かせるにしろ、ベランダ、バルコニーに居た遭
難脱出者は短時間の内に「本救命具」の背中側で形成さ
れる内側気球(2)の中に引き込まれて耐熱皮膜を材料
とした内側/外側気球内に保護されるので、周りが火炎
に包まれた場所からの脱出の場合でも、遭難脱出者が火
炎の熱から被る被害を最少限度に止める事が出来る。更
に、内側気球(2)の遭難脱出者引き込み口(1G)と
遭難脱出者収容室(4)との間の引き込み通路に当たる
皮膜の空間は、遭難脱出者収容後、内側気球(2)の内
気圧によって,遭難脱出者の呼吸確保用パイプ(6)を
残して、完全に閉じてしまうので、遭難脱出者が気球型
皮膜体(17)の中に収容されてから、安全に降下を開
始するまで、或いは、降下途中で、気球の周りが、火
炎、熱気に包まれる事があっても、遭難脱出者収容室内
(4)で保護された遭難脱出者は、火炎、熱気が入り込
んで、その被害を被る様な事は無い。 (1−A−6)外側気球(3)の形成段階:前項(1−
A−5)の内側気球(2)の形成と同時に、内側気球
と、そのなかに収容された遭難脱出者の保護を目的とす
る外側気球(3)が形成されるが、外側気球の形成方法
には以下に示す2方式がある: (a)請求項1に記載の内側気球の外側に球型の皮膜で
気体層を形成して、内側気球(2)とその中に収容され
た遭難脱出者を保護するタイプと、 (b)請求項2と請求項3に記載の内側気球(2)の膨
張力を利用して、内側気球(2)の外側に外気を吸い込
ませて形成された複数個の気密の中空皮膜体の空気室が
形成させ、内側気球(2)を覆う形で内側気球とその中
に収容された遭難脱出者を保護するタイプがある。 (1−A−7)「パラシュート・パラグライダー」(1
2)の形成段階:前項(1−A−5)と(1−A−6)
の内側気球(2)と外側気球(3)の形成開始とほぼ同
時に、軽量気体供給手段(1)から圧入される気体によ
り気球型皮膜体(17)と、それと繋がった「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)が形成される。「パラ
シュート・パラグライダー」(12)が完成されるま
で、遭難脱出者は、気球型皮膜体(17)内に収容され
て、ビル側の固定箇所と繋がった命綱(3B)に支えら
れて吊り下がった状態を維持するが、気球型皮膜体(1
7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)の内
側に設けられた内気圧感知手段から、両皮膜体の内気圧
が規定の安全置に達した事が電気的信号により「本救命
具の電気的制御手段」伝えられると、「本救命具の電気
的制御手段」の電気的信号による指示により、リール型
命綱収納解放手段(4B)の中に装置された電動式自動
命綱切り放し手段によって、ビル側の命綱の固定箇所と
繋がった命綱(3B)が切り離なされ、既に軽量気体供
給手段(1)から供給された気体の内気圧により完全に
開傘状態にある、請求項5以外の「パラシュート・パラ
グライダー」(12)は、直ちに、それと繋がった遭難
者脱出者を収容した気球型皮膜体(17)の空中での降
下速度の抑制作用を発揮する。 (1−A−8)気球型皮膜体(17)と「パラシュート
・パラグライダー」(12)の完成段階:内側気球
(2)、の外側気球(3)、「パラシュート・パラグラ
イダー」(12)共、それぞれの適切な内気体圧によっ
てその機能を発揮する皮膜体は、それぞれの皮膜体が予
め定められた規定の内気圧に達した事を感知する内気圧
感知手段と、それと電気信号的に繋がった「本救命具の
電気的制御手段」の判断により、それぞれの皮膜体への
気体供給手段(1)の機能部分の機能を停止する。これ
により、それぞれの皮膜体の強度を超えて気体が圧入さ
れて、皮膜体が破壊されて、救助機能を失う事を防いで
いる。 (1−A−9)遭難脱出者を収容した気球型皮膜体(1
2)を支えている命綱(3B)の切り離し段階:「本救
命具の電気的制御手段」は、前項(1−A−8)の如く
内側気球(2)、外側気球(3)、「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)の適切な形成がそれぞれの皮膜
体内に装置された内気圧感知手段から送られてくる電気
的信号で確認された後に、「本救命具」の前胸部胸当て
箱に内蔵されているリール型命綱収納解放手段(4B)
に装備された電動式自動命綱切り離し手段の駆動部分を
働かせて、命綱(3B)をそのリール型収納解放手段
(4B)との固定部分から自動的に切り離す手段が作動
する。既に、気球型皮膜体内の遭難脱出者収容室(4)
内に固定されて保護されている遭難脱出者は、上記命綱
切り離しの時点までに開傘して、即、降下速度抑制効果
を発揮できる状態になっている「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)(但し請求項5を除く)によって降
下速度を抑制しながら降下を開始する事になる。 (1−A−10)気球型皮膜体(17)と「パラシュー
ト・パラグライダー」(12)の降下と着地:降下が開
始されると、気球型皮膜体(17)内の遭難脱出者収容
室(4)内に保護された遭難脱出者は「パラシュート・
パラグライダー」12)により降下速度を抑制され、更
に、気球型皮膜(17)「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)によって、両者の結合手段(7)を使用し
て吊るされた状態になる事から、気球型皮膜内(17)
内での姿勢の安定が維持される。又、内側気球(2)/
外側気球(3)は、降下中の種々の障害物との接触によ
る被害から遭難脱出者を保護し、着地時の衝撃も吸収し
て安全に着地させ、地上にて救助する。更に、「本救命
具」装着用ベルトのロック(2B)には、 公知の自動
車のシート・ベルトのロック解除装置同様の手で操作す
るロック解除装置が備えられているので、遭難脱出者
は、無事に地上に降下した後、自分で上記ロック(2
B)を外して、遭難脱出者収容室の入り口から外へ自力
で離脱する事が出きるものである。 請求項18、(A)項の作用/効果: (イ)「本救命具」は命綱を前胸部胸当て箱(16B)
に予め内蔵しているので、遭難脱出者は、ビルからの脱
出の際に、転落防止に必要な命綱(3B)の役目をする
ロープ類を,或いは、その代替物を探す必要がない利点
を持つ。 (ロ)本命綱(3B)と、それに付属して装置された請
求項20に記載の降下速度抑制手段(6B)とを組み合
わせて用いると、遭難脱出者の脱出、降下中の降下速度
の制御効果と降下姿勢の安定効果が得られる。リール型
のコンパクトな命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4
B)が「本救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)内に
内蔵されていて、遭難脱出者が、ビルから脱出後,本命
綱(3B)と、それに付属して装備された降下速度抑制
手段(6B)に掴まって降下すると、前胸部を上方から
引っ張る形で、つり下げる事となるので、遭難脱出者
は、両手で降下速度抑制手段に掴まって、その握りしめ
の力を調整する事により降下速度を自分で制御出来るの
で、降下中ほぼ立った姿勢で、少々、斜め上向き姿勢を
保つ事が出来る。従って、上記の如き手段が装備されて
いない場合には、ビルから脱出時に、下向きに頭から落
下するとか、上下左右にクルクル回りながら落下すると
言う様な、遭難脱出者に、死の恐怖に似た恐怖感を感じ
させる事になるが、「本救命具」には、上記手段が装備
されているので遭難脱出者の降下中の不必要な不安を除
く効果を持つ。 請求項18,(B)項の作用/効果: (1)命綱(3B)に掛かる遭難脱出者の重力による引
っ張りを利用した、「本救命具」の自動式作動開始手段
の持つ救助効果。 遭難状況が最悪の場合、遭難脱出者は、ビル側固定箇所
に命綱のフック(6A)を固定するだけで、後は、ビル
から飛び出す形でも、どんな形でも、とにかく、ビルか
ら脱出すれば、「本救命具」の自動式作動開始手段が働
き、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
が形成され、同気球型皮膜体に中に自動的に引き込まれ
て、保護されながら、降下して救助される。 請求項18、(C)項の作用/効果: (1)内気体圧感知手段によって気球型皮膜体と「パラ
シュート・パラグライダー」の形成確認後、降下を開始
させる安全システム効果。 「本救命具」の作動開始後、気球型皮膜体(17)と
「パラシュート・パラグライダー」(12)の形成の完
了を内気体圧感知手段と「本救命具の電気的制御手段」
により確認が為されると、同制御手段の指示で命綱巻き
込み式の命綱収納解放手段(4B)に装備されている電
動式のロック解放手段を自動的に働かせ、命綱(3B)
を「本救命具」(15B)から切り離なす。これによ
り、完成された気球型皮膜体(17)と「パラシュート
・パラグライダー」(12)は、自動的に降下を開始す
る安全確認後降下を開始するシステム効果を持つ。 請求項19の作用/効果: (イ)命綱(3B)の先に予め命綱固定用フック(6
A)が装置されており、ビル火災の為、ビルからの緊急
脱出時混乱の中でもビル側の何処かしっかりした固定箇
所に簡単に引っ掛ける事が出来る形状をしたフックであ
り、遭難脱出者がビルからの脱出時に、命綱を何処かの
固定箇所に自らの手で結び付ける様な、面倒な、時間の
掛かる操作をしなくても簡単な操作で確実な命綱の固定
目的が達せられる効果を持つ。 (ロ)上記命綱の先のフック(6A)には、一旦、固定
箇所に引っ掛けて固定すると、遭難脱出者が、固定場所
を変更するために、敢えて、外さない限り、簡単に外れ
ない様に、フック外れ防止手段(1A)が設けられてお
り、脱出時のビルからの転落防止目的の安全確保効果を
持つ。 (ハ)命綱の先のフックが固定された状態かどうかを判
別する為のフック固定確認用バー(2A)と、固定確認
用センサー(3A)は以下の如く機能する物である(第
3図と第4図を参照乞う): (A−1)フック(6A)が固定対象箇所に固定される
以前の状態の時は、フック固定確認用バー(2A)は、
フック外れ防止バー(1A)と同位置なる。 (A−2)フック固定確認用バー(2A)は、同じ支点
軸(4A)を共有していて、フック固定確認用バー(2
A)と一体であるが、上記支点軸と反対側に位置する、
二股上に伸びた枝状突起(8A)を有する。 (A−3)同枝状突起(8A)の先には、電気絶縁材料
(9A)が付設されている。 (A−4)フック固定確認用センサーの着脱可能タイプ
のセンサーの接点部分の間に差し込まれず、少し離れた
所に位置する事になる。 (A−5)この為、フック固定確認用センサーに通じた
電流は、命綱のフック(6A)が、その対象物に固定さ
れていない状態の時は、上記接点が接しいる状態になる
ので、電流を流し続ける事が出来る。 (A−6)同フック固定確認用センサーは、「本救命具
の電気的制御手段」と繋がっており、その電流の流れて
いる状態を感知した「本救命具の電気的制御手段」は、
上記状態を命綱のフック(6A)が未固定の状態である
事を確認出来る。 (B)一方、遭難脱出者が命綱のフック(6A)を何処
かの固定箇所に、引っ掛けて固定すると、まず、フック
の外れ防止用バー(1A)と、それと同位置に装置され
たフック固定確認用バー(2A)は、侵入してくる固定
箇所の対象物に押されてフックを形成する枠の内側に回
転移動する、そして、それまで上記固定対象物の侵入に
押されて、回転移動していたフック外れ防止バー(1
A)の先が、固定対象物に届かず、離れる位置になる
と、フック外れ防止用バー(1A)は、フック外れ防止
用バー(1A)の元部と、フック自身の元部との間に固
定されているスプリングの働きで、元の位置に戻り、そ
れ以降は、フックの固定対象物が命綱固定用,フック
(6A)から外れる事を防止する機能を果たす。これに
より、フックが外れて遭難脱出者が転落する事を防止す
る効果を持つ。 (C−1)フック固定確認用バー(2A)は侵入してく
る固定対象物に押されてフック外れ防止用バー(1A)
と一緒に回転移動するが、フック固定用確認用バー(2
A)の長さが、フック外れ防止用バー(1A)の長さよ
り長く、フック(6A)の枠よりも長いので、フック外
れ防止バー(1A)の長さ上記(B)に記載の如く固定
対象物に届かなくなり、離れて、元の位置に戻っても、
なお、侵入してくる固定対象物に押され続ける事にな
る。つまり、フック固定確認用バー(2A)は、固定対
象物がフック(6A)の枠内にある限り、フック外れ防
止バー(1A)と同様にスプリングの作用で元の位置に
は戻れない状態を続ける事となる。 (C−2) 固定対象物が、ロープ状の物の様に比較的
細い物であっても、本固定確認用バー(2A)は、フッ
ク外れ防止用バー(1A)と同じ回転支点軸に固定され
ていて、フック外れ防止用バー(1A)の先にに設けら
れた凹型のへこみ部分(5A)にそのバーの一部分を埋
め込む形で位置出来る方式を採っているので、その細い
固定対象物が、固定確認用バー(2A)とフック外れ防
止用バー(1A)の間に挟まっている限り、完全に元の
位置に戻る事を妨げる事になる。つまり、固定確認用バ
ー(2A)のこの状態は、同固定確認用バー(2A)と
支点軸を共有して、二股状に伸びた枝状突起(8A)の
先に装着された電気絶縁材料(9A)の位置を、フック
固定確認用センサー(3A)の着脱可能タイプの接点
(10A)の間に留まらせる事になり、それが、電流の
流れを停止される事になり、同フック固定確認用センサ
ー(3A)と電気信号的に繋がった「本救命具の電気的
制御手段」に、命綱のフック(6A)が固定状態である
事を伝える事になる。 (ニ)「本救命具」の電気的制御手段は、上記フックの
固定確認用センサー(3A)により、命綱のフック(6
A)が、固定状態である事が確認されない限り、つま
り、(ニ−1)遭難脱出者が誤って、手動式作動開始手
段(5B)を操作した場合、(ニ−2)遭難脱出者が、
脱出時の精神的混乱から、「本救命具」を装着した後、
命綱(3B)の固定を忘れてしまって、一定時間以内に
命綱(3B)の固定が為されない場合、(ニ−3)一
旦、固定した命綱のフック(6A)を何らかの理由で、
外した場合、「本救命具」の電気的制御手段は、即、命
綱のフック(6A)が未固定の状態である事をすぐに感
知して、音声発生手段を働かせて、必ず命綱のフック
(6A)を何処かしっかりした箇所に固定する様に指示
し、その後、ビルの外に出てから、手動式作動開始手段
(5B)を操作するか、或いは、自動式作動開始手段を
利用してビルから脱出する様に警告を発する。上記の如
くビルから脱出時に命綱(3B)の未固定による、遭難
脱出者の転落事故を防ぐ安全確保効果を持つものであ
る。 請求項20の作用/効果: (第5図と第6図を参照乞う) (イ−1)請求項20,(ト)項に記載された如く、命
綱(3B)を、計4個の滑車状の円周溝を有する輪(3
C)の円周溝の上をS(エス)字状に通ると、これによ
り、並列している2個ずつの輪(3C)は、命綱(3
B)が通ると、お互いに逆回転する事になる。つまり命
綱(3B)が本降下速度抑制手段(6B)へ入ってくる
片側の滑車状の円周溝を有する輪(3C)である2個の
回転方向と、その反対側、つまり、命綱(3B)が本降
下速度抑制手段(6B)から出て行く側の滑車状の同輪
(3C)2個の回転方向は、第5図、(B)から理解さ
れる如く、それぞれ、元々、逆に回転する構造になって
いる。 (イ−2)第6図、(B)から理解される如く、軸を同
じくして、並列している滑車状の円周溝を有する輪(3
C)が通常は、その間に適当な隙間があるので、それぞ
れの隣の同輪が逆回転していても摩擦は生じないが、外
側から締め付け圧力が掛かると、お互いに逆回転してい
る同輪が、まず、取っ手状カバー(4C)の内側のブレ
ーキ・プレート(6C)と接触し、摩擦が生じる。次
に、更に圧迫が強化されると、並列して逆転している同
輪同士の内側が接触する事になり、両方の同輪の回転が
止められる。その結果、回転の停止した滑車状の輪(3
C)の円周溝と取っ手状カバーの内側のブレーキ・プレ
ート(6C)の間に強く挟まれた命綱(3B)に強い制
動力が掛けられる事になる。 (ロ)本降下速度抑制手段(6B)により命綱(3B)
に強い制動降下を持つ事になる為、細くて、軽い命綱の
使用が可能となる効果を持つ。遭難脱出者の両手で外側
から掴む程度の力で、本降下速度抑制手段(6B)は、
その中を通る命綱(3B)との間に高い摩擦効果が得ら
れる事から、「本救命具」の命綱(3B)として、適切
な耐伸性強度を持つ材料のコードであれば、従来のこの
種の命綱に使用されていたロープ等に較べて、細くて、
軽いコードが命綱として有効に機能を発揮させる効果を
持つ。 (ハ)ビルから脱出の際に、本降下速度抑制手段(6
B)を利用する事により、降下速度を調整しながら、ビ
ルから、脱出し、降下できる効果を持つ。ビルの脱出場
所の外側が、切り立った垂直な外壁のみで、何の足場
も、掴まり場所も無い様な場合、遭難脱出者は、本命綱
(3B)に掴まって、とにかく、ビルの外側に脱出し
て、「本救命具」が作動出来る場所に迄離脱してから、
自分で手動式作動開始手段(5B)を操作して作動を開
始させるか、或いは、そのまま、本降下速度抑制手段
(6B)を利用して降下速度を調整しながら、命綱(3
B)が伸びきる状態まで降下して、その伸びきった状態
の遭難脱出者の重量により自動式作動開始手段を働かせ
て、「本救命具」の作動を開始させる事になるが、も
し、本降下速度抑制手段(6A)が「本救命具」に装備
されていなければ、ビルからの遭難脱出者は、「本救命
具」に装備された命綱(3B)が、細いコード状のもの
であるので、その体重と「本救命具」(15B)の重さ
を、両手で同命綱(3B)を握って支える事は、不可能
であり、命綱の伸び切った長さの位置まで、転落と同じ
状態で落下する事になる。この落下中(1〜2秒の間で
はあるが)遭難脱出者は、転落死にいたる降下と同じ恐
怖を感じる事となる。本降下速度抑制手段(6B)は、
この様な事を避けるために装備された手段であり、遭難
脱出者が本降下速度抑制手段(6B)に掴まって、脱
出、降下する事により、自分で降下速度を制御しながら
安全に降下出来る効果を持つ。 請求項21作用/効果: (イ)「本救命具」(15B)には、「本救命具」の作
動開始手段として、手動式作動開始手段(5B)と、自
動的作動開始手段の二つの作動開始手段を備えたもので
あり、脱出時の遭難状況に合わせて、また、「本救命
具」を使用者自身の選択により、どちらの手段でも選ん
で安全に脱出が出来る効果を持つ。「本救命具」に手動
式作動開始手段(5B)と自動式作動開始手段の両方を
装備したのは、前記気球型救命装置の使用方法/作用/
効果の(1−A−4)の項目において: (脱出方法−1) (脱出方法−2) (脱出方法−3) (脱出方法−3−1) (脱出方法−3−2) (脱出方法−4) (脱出方法−4−1) (脱出方法−4−2) (脱出方法−5) に各例を挙げて記載している様な種々の脱出環境に応じ
て、想定出来るあらゆる状況に対応できる様にする為で
ある。上記各脱出方法を参照乞う。上記、(1−A)高
層ビル火災からの遭難者脱出用気球型救命装置の総合効
果: (イ)「本救命具」(15B)を含む気球型救命装置が
高層ビルの各階のホテルのそれぞれの個室とか、個々の
事務所毎に、或いは、マンション1戸毎に、遭難脱出者
のそれぞれの個人の日常生活の活動場所に近い所に必要
個数の「本救命具」(15B)を含む気球型救命装置が
配備されて、遭難脱出者の個人的判断によって、万一、
火災の被害によりビルから脱出避難の必要が生じた時に
は、1戸単位、或いは、個室単位、或いは、窓際の小グ
ループ単位で使用出来る利点を持つ救命装置である。 (ロ)従来の高層ビル火災の救助手段の殆どが、梯子車
の如く、外からの救助手段であり、ビル内で火災に遭遇
した遭難者は、火炎に追われて、逃げまどい、死の恐怖
に苛まれてながらも、ただ外からの救助の届くのを待つ
のみと言う、非常に残酷な状態に置かれるものであっ
た。これに対して、「本救命具」(15B)を含む気球
型救命装置は、 (ロ−1)高層ビルの住人自身が、その必要を感じた時
に最適な場所に設置出来るものである事。 (ロ−2)遭難者自身が、独力で(つまり、第三者と
か、ビルの外側の何らかの援助を待つ事無く)使用出来
るものである事。 (ロ−3)遭難者自身の判断で、脱出が出来るものであ
る事。 (ロ−4)乳幼児、ペット、特別な貴重品等、遭難脱出
者としては、置き去りには、決して出来ないものであっ
ても、従来の高層ビル火災からの脱出する救助手段で
は、火災の犠牲になる確率が高かったが、「本救命具」
を含む気球型救命装置では、遭難脱出者と一緒に脱出し
て救助される。 (ロ−5)上記の如く、遭難者自身が、一旦、ビル火災
に遭遇しても、自力で避難出来て、救助される手段を自
分で持っている、或いは、同救助手段が確実に存在する
との安心感が、ビル火災に遭遇した場合でも、従来の様
な恐怖感を感ずる事なく、安心して高層ビルで働き、高
層マンションに住む事が出来る心理的な効果は無視出来
るものでは無い。 (1−B)項・・・ビル側に据置型の大容量の気体供給
手段を装備した高層ビル火災からの遭難者脱出用気球型
救命装置の使用方法/作用/効果 (1−B−1)遭難脱出者の「気体容器を装備しない本
救命具」の装着方法: (ア)本「気体容器を装備しない本救命具」は、前項の
「本救命具」と以下の点が異なるのみである:請求項1
5項の中で、以下の項目が装備されない事になる、 (a−2)リール型の命綱収納解放手段(4B) (a−3)命綱の引っ張り力を利用した「本救命具」の
自動作動開始手段と (a−4)電動式自動命綱切り放し手段 (a−6−1)命綱(3B) (a−6−2)命綱固定用フック(6A) (a−6−3)降下速度抑制手段(6B) (a−7)電波方式による「本救命具」の中空皮膜体の
膨張防止安全手段 (b−4)気体供給手段(1) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) その他の装備は本「気体容器を装備しない本救命具」に
装備されるものとする。 (イ)高層ビルでの火災が拡大して、非常階段とか、そ
の他の通常の脱出方法にての避難の機会を失ってしま
い、本気球型救命装置によるビルからの脱出以外に、生
命の危険から免れる方法が無くなった場合、遭難者は、
「気体容器を装備しない本救命具」の専用保管箱から
「気体容器を装備しない本救命具」を引き抜いて装着を
始める。この「気体容器を装備しない本救命具」の引き
抜き行為が、ビル側の電気的制御手段と「気体容器を装
備しない本救命具」との間を繋いでいたケーブルのプラ
グとコンセントを分離する事になり、それまで連続的に
「気体容器を装備しない本救命具」が未使用である事を
ビル側の電気的制御手段との間で確認していた「気体容
器を装備しない本救命具」の電気的制御手段は、上記電
源ケーブルに付設されていた電気信号送信コネクターが
切断状態になる事により、同電気信号の切断状態自体が
入力信号となり、「気体容器を装備しない本救命具」が
作動状態に入った事を感知し、「気体容器を装備しない
本救命具」を横成する全機能部分の電源を自動的に「気
体容器を装備しない本救命具」に装備されたバッテリー
電源に切り替える事になる。 (ウ)同時に「気体容器を装備しない本救命具」の前胸
部胸当て箱の前面部に装備された照明用ランプ(8B)
が、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手
段の電気的信号指示で電源に接続されて、点灯を開始す
る。これによって、遭難脱出者は、夜間、或いは、昼間
でも停電で、視界が得られない状態を避けられて、この
ランプの照明により、遭難脱出者は、自分の「気体容器
を装備しない本救命具」の装着が容易になり、また、
「気体容器を装備しない本救命具」に接続する送気用パ
イプを探して、早く脱出するのに必要不可欠なものであ
る。 (エ)「気体容器を装備しない本救命具」に内蔵された
電気的制御手段は、遭難脱出者が、「気体容器を装備し
ない本救命具」の使用を開始した事を感知すると、直ち
に、音声発生手段を働かせて、「気体容器を装備しない
本救命具」の装着方法の説明を行う。遭難脱出者は、そ
の説明指示に従い「気体容器を装備しない本救命具」を
装着する。「気体容器を装備しない本救命具」の装着方
法は、 (i)請求項16記載と同じ法方が適用されるので参照
乞う。 (ii)請求項17記載と同じ方法が適用されるので参
照乞う。 (オ)本請求項24では、請求項15、(a−9)項に
記載の耐熱性の収納袋(9B)と同じ収納袋を装備する
事により、「気体容器を装備しない本救命具」を装着す
るには適さないが、置き去りにする事は出来ない乳幼
児、ペット、その他小量の貴重品等を、本収納袋に収容
する事により、ビルから脱出以前の段階から火災の熱か
ら保護して、遭難脱出者と一緒に脱出させる事が出来る
救助効果を持つ。本収納袋の詳細使用方法/作用/効果
は、(1−A−1)遭難脱出者の「本救命具」の装着方
法の(4)項に記載されているので同項を参照乞う。 (カ)「気体容器を装備しない本救命具」の装着の完了
を電気的制御手段を用いて確認し、電気的制御手段は、
音声発生手段を作動させて、遭難脱出者に対して、
(i)「気体容器を装備しない本救命具」の装着が完了
した事、(ii)次の安全脱出のステップである、ビル
側の気体供給手段に装備されている送気用パイプを、引
き出して、自分の装着した「気体容器を装備しない本救
命具」の前胸部胸当て箱に設けられた、カップリング方
式の送気用パイプ受け入れ口に、上記の送気用パイプの
ノズルを差し込んでロックを行う様に指導する、 (キ)ビルの各階の脱出口の近くに設けられた、請求項
24項記載のビル側に据置型の大型の大容量の気体供給
手段に装備されるものであって、命綱機能、気体供給機
能、電源供給機能用、電気的信号送信機能を併せ持つ送
気用パイプは、複数個の同時使用が可能となる為、(何
個の上記送気用パイプを装備させるかは、気体供給手段
の気体供給能力、脱出環境、例えば、ビルから脱出降下
用場所の広さ、上記大容量の気体供給手段の前に確保出
来るスペース等によって異なるが)一度に多人数の遭難
脱出者に、必要な気体を供給して、彼らを短時間の内
に、ビルから脱出させる効果を持つ。従って、遭難脱出
者は、何れかの送気用パイプの前の脱出順番の遭難脱出
者の使用が空くのを待って順番に並んでビル脱出を待つ
事になる。 (1−B−2)ビル側気体供給手段と繋がった送気用パ
イプを遭難脱出者が装着した「気体容器を装備しない本
救命具」へ固定する段階: (ア)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部胸当
て型箱の部分には(背中側軽量枠に折り畳んで収納され
た気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライ
ダー」(12)の内部に通じた)ビル側からの送気用の
パイプの気体受け入れ口としての公知のカップリング方
式のロックによるパイプ固定手段が設けてある、 (イ)前の順番の遭難脱出者が同パイプ使用を終えて脱
出を完了し、請求項24、(II−5−d)記載の同パ
イプの保管用具に、巻き戻されて、同パイプの先が元の
保管用固定位置に戻って来ると、遭難脱出者は、請求項
24、(II−4)記載の送気用パイプのノズル状のパ
イプの先を掴んで引き出し、自分の「気体容器を装備し
ない本救命具」の前胸部胸当て型箱に設置されている気
体受け入れ口に差し込む。(B)同パイプのノズルと前
胸部胸当て型箱の気体受け入れ口は、カップリング方式
のロックがなされて「気体容器を装備しない本救命具」
と送気用パイプが結合する構造になっている: (C)同時に、(a)ビル側の電源と、(b)「気体容
器を装備しない本救命具」を使用する本気球型救命装置
のビル側の電気的制御手段と、(c)「気体容器を装備
しない本救命具」の電気的制御手段と、(d)「気体容
器を装備しない本救命具」の電気的機能手段、電気的駆
動手段と、がそれぞれ電気的に、電気信号的に繋がる事
となる。 (ウ)遭難脱出者が安全な脱出に必要な上記の各ステッ
プを完了すると、「気体容器を装備しない本救命具」の
電気的制御手段は、同手段に備えられた音声発生手段を
働かせて、同遭難脱出者ビルからの安全な脱出が可能な
状態になった事を伝えて、遭難脱出者自身の最終判断に
より、何時でも安全に脱出できる状態になった事を伝え
る。同時に、又、手動式脱出方法と自動式脱出方法の状
況に合わせた利用方法を音声発生手段から説明して火災
遭難時の様な異常な精神状態の下でも遭難者に正確な情
報を伝えて、正しい脱出指導を行う。高層ビル火災から
の脱出と言う、大きい恐怖感によるパニック状態の下で
も、的確な脱出指導が行われる事により、遭難脱出者が
比較的冷静に脱出行為が行われる。 (1−B−3)遭難脱出者がビルからの脱出する方法: (イ)遭難脱出者は、上記パイプのノズルを、「気体容
器を装備しない本救命具」の前胸部胸当て型箱に設置さ
れている気体受け入れ口に差し込んで固定を完了する
と、 (ロ)直ちに、 同パイプを同パイプのリール型の保管
具から引き出しながら、ビルの非常脱出口から、ビルの
外側に出て、所定のビルからの脱出降下用場所まで行っ
てから、 (ハ)手動式作動開始手段の操作を自らの手で行う。 (ハ−1)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
胸当て型箱に装置された手動式作動開始手段(5B)の
操作を自らの手で行うと、「気体容器を装備しない本救
命具」の電気的制御手段の内の気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」形成用作動開始機構のスイッ
チを物理的に、或いは、電気信号的に入れる事になり、 (ハ−2)同スイッチいよる入力信号を受けた「気体容
器を装備しない本救命具」の電気的制御手段は、送気用
パイプに付設された電気信号送信用ケーブル経由で、ビ
ル側の電気的制御手段に対して、送気開始指示電気的信
号を送り、これを受けた、ビル側の電気的制御手段は、
気体供給指示信号を送って来た、その「気体容器を装備
しない本救命具」の送気用パイプに繋がった電動バルブ
のみの開放作動を開始させる、 (ハ−3)ビル側に据置型の大型の大容量の気体供給手
段から上記送気用パイプに解放された気体は、上記「気
体容器を装備しない本救命具」に装備された前胸部胸当
て型箱に設置されている気体受け入れ口を経由して、背
中側軽量枠に折り畳んで収納された気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」の中に気体を送り込む事
になる。 (ニ)或いは、又、その段階で、既に、ビルからの非常
脱出口付近まで、火災の火煙に包まれてしまって、自分
で手動式作動開始手段の操作をする余裕も無い場合は、
上記の送気用パイプを気体の受け入れ口に固定した状態
でビルから飛び出す形で脱出する事も出来る。 (ニ−1)遭難脱出者が、送気用パイプを気体の受け入
れ口に固定した状態でビルから飛び出す形で、ビルから
脱出しても、請求項24、(II−5)項記載の同パイ
プの保管用具に固定されていて、命綱の役目も果たす同
パイプが伸びきって、遭難脱出者を支える状態になる。 (ニ−2)前胸部胸当て型箱の気体受け入れ口に装備さ
れた送気用パイフのカップリング方式の固定手段内に
は、遭難脱出者の体重による引っ張り力によって引っ張
られる方向に移動する物体が装置されており、その装置
が「気体容器を装備しない本救命具」の自動式作動開始
手段の一部を構成し、その物体の引っ張り方向への移動
動作が、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制
御手段の内の気球皮膜体と「パラシュート・パラグライ
ダー」の作動開始機構の一部であるスイッチに物理的
に、或いは、電気信号的に繋がって作動開始指示を与え
る事となる。 (ニ−3)同スイッチいよる入力信号を受けた「気体容
器を装備しない本救命具」の電気的制御手段は、送気用
パイプに付設された電気信号送信用ケーブル経由で、ビ
ル側の電気的制御手段に対して、送気開始指示電気的信
号を送り、これを受けた、ビル側の電気的制御手段は、
気体供給指示信号を送って来た、そのビルから飛び出し
て脱出した遭難脱出者が装着している「気体容器を装備
しない本救命具」の送気用パイプに繋がった電動バルブ
のみの開放作動を開始させる、 (ニ−4)ビル側に据置型の大型の大容量の気体供給手
段から上記送気用パイプに解放された気体は、上記「気
体容器を装備しない本救命具」に装備された前胸部胸当
て型箱に設置されている気体受け入れ口を経由して、背
中側軽量枠に折り畳んで収納された気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」の中に気体を送り込む事
になる。 (1−B−4)内側気球(2)の形成段階と遭難脱出者
の内側気球内への収容する方法:遭難脱出者がビル非常
脱出用の場所に出てから、手動式作動開始手段を自ら操
作して作動を開始させる場合でも、或いは、ビルから飛
び降りる形で脱出後、命綱の機能を果たす送気用パイプ
に支えられた遭難脱出者自身の重さの引っ張りにより、
自動式作動開始手段が働くにせよ、まず、遭難脱出者が
装着している「気体容器を装備しない本救命具」の背中
側軽量枠の上に収納された内側気球(2)皮膜に、ビル
側の気体供給手段から送気パイプを経由して送られて来
た気体が急速に圧入され、内気圧の急上昇により内側気
球(2)が膨張する。この段階以降の、内側気球(2)
の形成と遭難脱出者の内側気球内への収容する方法につ
いては、 上記(1−A)項の高層ビル火災からの遭難者脱出用気
球型救命装置の使用方法/作用/効果:の内、(1−A
−5)内側気球(2)の形成段階と遭難脱出者の内側気
球内へ収容する方法の(b)、(c)、(d)項と同じ
内容であるので、同項を参照乞う。 (1−B−5)外側気球(3)の形成段階:上記(1−
A)項の高層ビル火災からの遭難者脱出用気球型救命装
置の使用方法/作用/効果:の内、(1−A−6)外側
気球(3)の形成段階の項と同じ内容であるので、同項
を参照乞う。 (1−B−6)「パラシュート・パラグライダー」(1
2)の形成段階:前項(1−B−4)と(1−B−5)
の内側気球(2)と外側気球(3)の形成開始とほぼ同
時に、ビル側の気体供給手段から送気パイプを通って圧
入される気体により気球型皮膜体と繋がった「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)が形成される。(請求
項5のみは、エア・インテエイク部分のみが完成され
る)「パラシュート・パラグライダー」(12)が完成
されるまで、遭難脱出者は、気球型皮膜体(17)内に
収容されて、ビル側の保管用具に固定された送気用パイ
プに支えられて吊り下がった状態を維持する。 (1−B−7)気球型皮膜体(17)と「パラシュート
・パラグライダー」(12)の完成段階:上記(1−
A)項の高層ビル火災からの遭難者脱出用気球型救命装
置の使用方法/作用/効果:の内、(1−A−8)気球
型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
(12)の完成段階の項と同じ内容であるので、同項を
参照乞う。 (1−B−8)遭難脱出者を収容した気球型皮膜体を支
えている送気用パイプの切り離し段階:「気体容器を装
備しない本救命具」の電気的制御手段は、前項(1−B
−7)の如く内側気球、外側気球、「パラシュート・パ
ラグライダー」の適切な形成がそれぞれの皮膜体内に装
置された内気圧感知手段から送られてくる電気的信号で
確認された後に、「気体容器を装備しない本救命具」の
電気的制御手段は、前胸部胸当て型箱に設けられたカッ
プリング方式のパイプ固定手段に装備された電動式自動
パイプ切り離し手段、つまり、上記カップリングの固定
用ロックの解除手段の駆動部分を働かせて命綱の役割を
している同パイプを固定結合部分から、自動的に切り離
すものである。既に、気球型皮膜体内の遭難脱出者収容
室内に固定されて保護されている遭難脱出者は、上記送
気用パイプ切り離しの時点までに開傘して、即、降下速
度抑制効果を発揮できる状態になっている「パラシュー
ト・パラグライダー」(但し請求項5を除く)によって
降下速度を抑制しながら降下を開始する。 (1−B−9)気球皮膜体と「パラシュート・パラグラ
イダー」の降下と着地:降下が開始されると、気球型皮
膜体内の遭難脱出者収容室内に保護された遭難脱出者は
「パラシュート・パラグライダー」により降下速度を抑
制され、更に、気球内での姿勢の安定が維持される。
又、内側気球/外側気球は、降下中の種々の障害物との
接触による被害から遭難脱出者を保護し、着地時の衝撃
も吸収して安全に着地させ、地上にて救助する。 (1−B−10)遭難脱出者が気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」形成完了後、命綱の機能を果
たしていた、送気用パイプの切り離しが終了した後の段
階:本ビル側に据置型の大容量の気体供給手段を装備し
た高層ビル火災からの遭難者脱出用気球型救命装置は、
ビル側の電気的制御手段が、「気球容器を装備しない本
救命具」の電気的制御手段との間を結んでいた電気的信
号送信用ケーブルの断線を感知し、直ちに電動式駆動手
段にて自動的に巻き込み機能を作動させ、パイプを巻き
込んで、最初の保管状態に戻し、次の遭難脱出者の脱出
に備える体制になる、これにより、上記の通りの手順を
何回も繰り返す事によって、大容量気体供給手段の気体
の供給が可能な限り、次々と遭難脱出者を脱出させる事
が出きる。 (1−C)項・・・中/低層ビル火災からの遭難者脱出
用気球型救命装置の使用方法/作用/効果 (ア)ビル火災からの脱出方法として、中/低層ビル火
災からの遭難者脱出用気球型救命装置の使用方法は、上
記(1−A)項の高層ビルからの遭難者脱出用気球型救
命装置の使用方法と同じである。 (イ)請求項25記載の中/低層ビルからの脱出用の気
球型救命装置は、「パラシュート・パラグライダー」
(12)の降下速度抑制手段の効果の発揮が期待出来な
い程の低い高度の中/低層ビルからの遭難脱出者の救助
用気球型救命装置として、或いは、「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)の降下速度抑制効果を必要とし
ない、気球型皮膜体(17)の衝撃吸収効果のみで救助
効果を充分発揮出きる程度の高度のビルの階からの脱出
の場合の救助用気球型救命装置として、上記の高層ビル
からの脱出用の気球型救命装置の装備の内、「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)部分を取り除いた形も
のを使用するものである。 (ウ)本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置
は、「パラシュート・パラグライダー」(12)を装備
しない為、遭難脱出者を気球型皮膜体(17)の中に収
容して、脱出、降下させるだけでは、気球内の遭難脱出
者の姿勢の安定を保でず、降下中クルクル回って、遭難
脱出者は、強い不安と不快を感ずる事になる。この点を
解決する為、飛行機の尾翼と同種の形状をした皮膜(1
E)を外側気球に形成させるか、或いは、また、気球型
皮膜体に、皮膜体とは別の姿勢安定用手段(2E、とか
3E)を装備する。 (エ)本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置の
気球型皮膜体(17)に収容された遭難脱出者は、降下
中の各種障害物との衝突からの被害から、又、着地時の
衝撃からの被害からも、外側気球(3)の緩衝作用と保
護作用によって安全に地上に着地して救助がなされる必
要から、本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置
の利用階数(高度)によって、内側気球(2)と外側気
球(3)の層の厚さ、材質を調整または変更して、主に
着地時の耐衝撃強度を、遭難脱出者の想定最大体重と、
それぞれの使用階数(高度)から算出される落下衝撃度
に充分対応出来る仕様にするものである。従って、「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)による降下速度
抑制が装備されていなくても、安全性は、確保されるも
のである。 (オ)現在の中、低層ビルからの脱出の場合に、梯子車
の救助も期待出来ない様な場合、人手で作ったトランポ
リン状の救助に向かって飛び降りたり、布団とか、ウレ
タン製の資材を重ねた場所に向かって飛び降りる危険性
と、その際に遭難脱出者が感ずる恐怖感の大きさと較べ
ると、本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置の
使用が、中、低層ビルからの遭難脱出者の救出に有効な
救助効果を持つものである事が解る。 (1−D)項・・・海難事故船舶から遭難脱出者用気球
型救命装置の使用方法/作用/効果 請求項26 (a)高層ビルからの脱出用気球型救命具の装備の内、
「パラシュート・パラグライダー」(12)と、気球型
皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」とを繋ぐ手
段(7)、を除いた形の気球型救命装置であり、海難事
故船からの遭難脱出者は、命綱のフック(6A)を船側
の何処かに固定してから、船から脱出して、船側を降下
速度抑制手段(6B)を用いて序々に降下し、手動式作
動開始手段(5B)を働かせるか、或いは、その余裕が
無い場合でも、命綱(3B)の固定をしている限り、船
側から飛び降りる形で脱出しても、自動式作動開始手段
が働き、海中に落ちる前に、気球型皮膜体(17)の中
に引き込まれて保護される。この為、遭難脱出者は、海
上に落ちて海水に浸かる事も無く、本気球型皮膜体(1
7)の中に収容され、海上に浮かんで、海水、寒気、風
雨、波、鮫からの被害から保護されて救助を待つ事がで
きる。従来の救命手段に較べて、海水に一度も浸からな
くても良い点、更に、空気の二重の皮膜体に被われるの
で寒気に対しては特に強い点の特徴を持つものである。
これにより、長時間の救助待ちの漂流にも対応出きるも
のである。 (b)更に、球形の気球型皮膜体の利点を利用し、遭難
脱出者収容室(4)の真下を含む下方に重心となる重り
(1D)を設ける事により、横揺れを少なくする効果を
発揮するものであり、他の海難用救命具に較べて遥かに
遭難脱出者の姿勢の安定が維持されるものである。この
安定な姿勢を維持できる事は、救助されるまでの漂流中
の不快な揺れを減らし、不安感と疲れを削減して長時間
の救助待ちの漂流にも耐えられるものである。 (c)従来遭難者が、単独、でライフ・ジャケット等を
使用して漂流しながら、救助を待っていても、飛行機、
ヘリコプター、救助艇、救助船に発見されるのは、遭難
脱出者の身体の殆どが海中に浸かり、波に視界を邪魔さ
れて、容易な事ではなかったが、本気球型救命装置に収
容されて、救助を待つ場合は、気球型皮膜体(17)自
体の大きさから、又、その皮膜体の多くの部分が海上に
浮く為、よほど大きい波でない限り、波の高さの上に出
る事から、その存在が非常に目だつものになり、航空機
からの捜索でも、海上からの捜索でも、容易に発見され
る有効な救助効果をもつものである。 (1−E)項・・・山岳遭難脱出者用気球型救命装置の
使用方法/作用/効果 下記の山岳遭難者救出用気球型救命装置は、山岳登山で
の遭難者が以下の様な、危険な状態になった場合に以下
に記載する使用方法を採る: (1)請求項27 (1−1)高度差の大きい岩場とか稜線等での登山の
際、天候悪化、怪我、病気、体力消耗等によって、通常
の方法では、安全に脱出できない状態に至った場合に本
請求項の気球型救助装置を使用するものである。 (1−2)本請求項の気球型救助装置は、上記高層ビル
火災からの脱出用気球型救命装置の装備の内、ビル側の
装備と、室内での気球型皮膜体と「パラシュート・パラ
グライダー」の膨張を防止する手段を除いた形の救命装
置であって、 (1−3)使用方法は、遭難者が本項の救命具を装着
し、何処かしっかりした場所(木の幹、固定したピッケ
ル、氷に打ち込んだアイス・ハーケン、雪中に打ち込ん
だスノーバーとか)に命綱固定用フック(6A)で固定
し、避難位置の固定を行った後、手動式作動開始手段
(5B)を操作する事により、或いは、遭難者が誤って
転落した場合でも、自動的に内側気球(2)内の遭難脱
出者収容室(4)に引き込まれて保護され、「パラシュ
ート・パラグライダー」(12)が空中降下速度を抑制
し、且つ、外側気球(3)が持つ保護効果が落下途中の
岩場等にぶつかる衝撃から遭難脱出者を保護し、下方の
安全な平坦な場所まで降下させて救助できる。 (1−4)通常、高度の高い岩場とか、下の平坦地迄の
高度差が数十メートルから、数百メートルの稜線、岩場
等で、天候、怪我、病気、体力消耗等により、身動きが
とれなくなり、自力での避難が困難になった場合は、仲
間の登山隊員、遭難救助隊員の助けを得て避難する事に
なるが、高度差の大きい、危険度が高い場所での遭難で
あるので、必ずしも有効な救助が何時も、行われるとは
限らない。 (1−5)上記の様な非常事態に対応する為、つまり、
最悪の場合、転落しても遭難者の安全を確保出来、しか
も、他人の手を借りずに安全な場所まで降下する事が出
来るものである。従って、危険度の高い登山で、ある程
度の人数の登山隊には、最低1個の本項の救命具を携帯
する事により、毎年決まった様に発生する山岳登山の遭
難死傷者の多くを救う事が出来るものである。 (1−6)また、上記の様な、救助活動が非常に困難
な、危険な場所で遭難が、発生した場合、遭難救助隊員
が、本項の救命具を装着してから、救助活動を行えば、
万一、転落の事態が発生しても、二重遭難を避ける事が
出来るものである。 (2)請求項28 更に、山岳遭難者救出用気球型救命装置は、天候悪化、
強い吹雪等の低温下の状況の理由で、或いは、怪我、病
気等の理由で、通常の登山行動が出来なくなり、一時避
難の必要が生じた場合とか、登山隊に怪我人が発生し、
救助隊に援助を求める為、その怪我人を一時安全に保護
しておいて、その場に残し救助を求める必要が生じた時
とか、単独登山の場合でも体力が消耗し切って自分で避
難用のテントを設営する事も出来ない様な状態になった
場合、本項の救命具を装着して、何処かしっかりした場
所(木の幹、山土に打ち込んで固定したピッケル、氷と
か岩に打ち込んだアイス・ハーケン、雪中に打ち込んだ
スノーバーとか)に命綱固定用フック(6A)で固定し
避難位置の固定を行った後、手動式作動開始手段(5
B)の操作を行う事により、遭難者が殆ど体力を消耗し
切っいても、他人の助力を得る事なしに、自動的に内側
気球(2)内の遭難脱出者収容室(4)に引き込まれ
て、内側気球(2)と外側気球(3)の二重の気体を包
んだ皮膜からなる防寒/防水効果により寒気、吹雪、暴
風雨から保護される瞬間設営型緊急避難用テントとして
使用する事が出来、安全に救助を待つ事が出来る。外側
気球の形状もテントとしての使用に合う、安定的なもの
に変更出来るものである。その一実施例として第11図
参照乞う。第11図(1F)は外側気球のテント用に合
せたタイプのものであり、風の影響を避ける事の出来る
タイプである。 (3)請求項29 気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)の繋がった作動が必要な場合と(上記
(a)のケース)と、一方、気球型皮膜体(17)のみ
の作動(つまり、上記(b)のケース)の如く瞬間設営
型緊急避難用テントの働きを必要とする場合、どちらか
を選択して使用出来るタイプものである。前胸部胸当て
箱部(16B)に装置された、本タイプの救命具の電気
的制御手段と繋がった上記(a)、(b)を選択するス
イッチを操作して上記の選択が行えるものである。 その使用方法、作用、効果は、以下の通りである: (ア)本請求項には気体供給手段を複数個装備されてお
り、 気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)が別々の軽量供給手段(1)から気
体が供給される様に、それぞれの気体解放手段が本項の
救命具の電気的制御手段と電気信号的に繋がっているの
で、遭難者は、前胸部胸当て箱部に装備された手動式ス
イッチを、本項の救命具を瞬間設営型緊急避難テントと
してのみ利用したい場合は、その要求のスイッチ処理を
行えば、そのスイッチと電気信号的に、或いは、物理的
に繋がった本項の電気的制御手段は、本項の気球型皮膜
体(17)にのみ気体を供給する軽量気体供給手段のみ
の気体解放手段にたいして、電気的信号により、その作
動を開始させる。一方、逆に、遭難者が、高所からの降
下用に本項の救命具を使用したい場合は、前胸部胸当て
箱部(16B)に装備された手動式スイッチを、その要
求のスイッチ処理を行えば、そのスイッチと電気信号的
に、或いは、物理的に繋がった本項の電気的制御手段
は、本項の気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)の両方に気体を供給する為、両
方の軽量気体供給手段(1)の気体解放手段にたいし
て、電気的信号により、その作動を開始させるものであ
る。或いは、別の方法として、 イ)本項の救命具の気体供給手段は、1個であっても、
軽量気体供給手段から供給される気体を、気球型皮膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
に分配して供給出来るパイプとそれぞれのパイプに装備
された電動バルブが、遭難者の選択スイッチ操作に従っ
て、同スイッチと繋がった電気的制御手段が電気信号的
によって、気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パ
ラグライダー」(17)に分配して気体を供給出来るパ
イプとそれぞれのパイプに装備された電動バルブの解放
を制御する事により、緊急設営型避難用テントとして利
用する場合と、高所からの降下目的に使用する場合と、
スイッチ操作によって選択的に使用できるものである。
各登山隊に上記本項の救命具を装備する事により、上記
2ケースの避難の必要な状況にどちらのケースでも有効
に対応できるものである。 (1−F)項・・・飛行中の航空機事故からの遭難脱出
者用気球型救命装置の使用方法/作用 /効果 事故航空気機から脱出する遭難脱出者は、本項の救命具
を装着した後、同救命具に装備された個人用酸素容器と
繋がった酸素マスクで口と鼻をカバーする様に装着す
る。更に、気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)の形成作動開始用の曳き紐の先
に設けられたフックを飛行機の何処かに引っ掛けてか
ら、機外に脱出する事になるが、遭難説出者が、機外に
脱出すると、そのショックと遭難説出者の重量の一部の
重さで上記曳き紐が自動式作動開始手段を作動させて気
球皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
(12)が形成される。上記作動開始用の曳き紐は遭難
脱出者の重量に耐えられる程の強度は無いので、遭難脱
出者が機外に脱出後直ちに切断される。遭難脱出者は、
気球皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)の形成後、直ちに気密化された内側気球
(2)内の遭難脱出者収容室(4)に収容されて、気球
型皮膜体によって、外気の寒気から保護されて、呼吸も
確保された状態で、地上に降下して救助される。もちろ
ん遭難者が事故機から脱出後、本項の救命具に装備され
た手動式作動開始手段も使用出来る。 (1−G)項・・・請求項31、32の使用方法/作用
/効果 上記 :(1−D)海難事故船から遭難者を救助する為
の気球型救命装置 (1−E)山岳遭難者救出用気球型救命装置 (1−F)飛行中の航空機事故から脱出用気球 型救命装置 に関して,ヘリコプターからの救助活動をより容易にす
る為に、 (イ)気球型皮膜体の上部にヘリコプターからの吊り上
げ用引っ掛け鈎状金具に対応する引っ掛け受け具(2
D)を装備する事により、遭難者を気球型皮膜体(1
7)の中に保護したまま、ヘリコプターが上空からワイ
ヤー・ロープ等を降ろして、その先の鈎状金具の部分
を、上記引っ掛け受け具(2D)に、引っかける事によ
り吊り上げる事が可能となる。 (ロ)遭難者は、気球型皮膜体の中で、安全を保ったま
まで、外に出る事なく、ヘリコプターが遭難者を収容し
た気球型皮膜体(17)をそのまま吊り上げた状態で、
安全な場所まで移動出来る (ハ)更に、夜間のヘリコプターによる救助活動を可能
とする為に、上記引っ掛け受け具の設置点の元の部分に
救難信号発光灯(3D)とその内側にその発光灯を多方
向に反射させる反射鏡(4D)を装備して、ヘリコプタ
ーがその光を目標にして、気球型皮膜体を吊り上げる救
助活動を容易に行わしめるものである。 (ニ)又、上記の引っ掛け受け具に救難無線電波発信用
のアンテナ材料を組み入れて、とそれと繋がった救難無
線電波発信器を各項の救命具に装備している。上記の各
項に使用される各項の救命具の作動の開始と同時に自動
的に救難無線電波が発信を開始する様に各項の救命具の
電気的制御手段に予めプログラムしておく事により本気
球型救命装置の遭難位置飛行機、ヘリコプター等の救助
隊がより早く発見出来る効果を持たせる事が出来る。 (3−6)実施例 実施例−1 請求項1 (1)請求項1、(イ)軽量気体供給手段(1)におい
て本項記載の軽量気体供給手段の構成器具の一部である
“軽量の気体圧力容器”は、遭難脱出者が「本救命具」
(15B)の背中側軽量枠(12B)に取り付けて、ビ
ルから脱出する事から、本発明の目的に合うものである
為には、小型で軽量でなければならない。この目的に合
う“軽量の気体圧力容器”は、現在市販されている同種
製品の内で本発明に使用出来る製品の例を上げると: 製造元・・・米国EFI社 輸入総発売元・・・東レ株式会社 製品名・・・セキュール・シリンダー 小型軽量タイプの例(この他に多種類あり): 実施例−2 請求項1 請求項1、(ニ)「パラシュート・パラグライダー」 「パラシュート・パラグライダー」の内、 定義に記さ
れた “パラシュート等の皮膜体を使用した空中降下速度抑制
手段を使用し、その皮膜体の、全部、又は、一部に、膨
張可能な中空の皮膜体を形成するもの”とは:例えば、
従来の椀状のパラシュートを下記の如きものしたものを
含むものである: (ア)従来のパラシュートの椀状の縁の部分に、輪状の
軽量チューブ状皮膜体,(第1図、(13)に示された
如きもの)を取付けておく事により、「本救命具」の作
動開始と同時にその輪状の軽量チューブ状皮膜体(1
3)に気体が圧入され、同輪状の軽量チューブ状皮膜体
(13)が内気圧の上昇により、空中に短時間に輪を形
成して、パラシュートの椀状の縁の部分を輪状に拡げる
事になる。この時点以降に、このパラシュートと繋がっ
た遭難脱出者を収容した気球型皮膜体(17)が降下を
開始すると、既に、その縁部分が輪状に開いた状態にあ
る本パラシュート・タイプの皮膜体は、短時間に降下速
度抑制作用を発揮する構造になっている。 (イ)上記と同じ、従来の椀状タイプのパラシュートで
あって、腕状パラシュートの縁部の内側で、三又型、十
字型、放射状型等の中空皮膜体の軽量パイプを設けてお
き、それが膨張すると椀状パラシュート縁部の内側を押
し拡げる方法を採り、上記(ア)項同様に本パラシュー
トと繋がった気球型皮膜体が降下を開始すると、既に、
その縁部分が輪状に開いた状態にある本パラシュート
は、短時間に降下速度抑制作用を発揮する構造になって
いる。 (ウ)上記三叉型、十字型、放射状型等の中空皮膜体の
軽量パイプと上記(ア)記載の椀状パラシュートの縁部
に形成する輪状の軽量チュウーブ状皮膜体とを組み合わ
せる方法を採って、上記(ア)と(イ)同様の、降下速
度抑制作用を得るもの。 (エ)こうもり傘の骨部と芯部に当たる機能部分に軽量
中空皮膜体を用いる方法を採って、上記同様の作用を得
るもの。 (オ)腕状のパラシュート全体を薄い厚さの中空皮膜体
で形成させて、その内部にその厚さを維持する軽量の支
持物体を配置して、パラシュート形状を形成させる皮膜
体に気体を供給する方法で、上記同様の作用を得るも
の。 (カ)供給気体が充分ある楊合は、パラグライダーの皮
膜を密閉型にして、その中に、パラグライダー形状を形
成して、維持出来る様な軽量支持物体を配置した皮膜体
に、気体を供給して密閉型パラグライダーを形成させる
方法により、上記同様の作用を得るもの。 実施例−3 請求項1 請求項1、(ハ−1)内側気球、(ハ−2)外側気球、
(ハ−3)遭難脱出者収容室 遭難脱出者が、遭難脱出者収容室(4)内に固定される
と、固定された遭難脱出者の目の位置から見える視角の
中心線部に合わせて、その形成が完成された、各(ハ−
1)内側気球(2)、(ハ−2)外側気球(3)、(ハ
−3)遭難脱出者収容室(4)の皮膜の一部分を透明の
皮膜を使用して、遭難脱出者の気球型皮膜体(17)の
外側への視界を確保するものである。その材料の一部、
又は、全部を耐熱性材料を使用するものである。これに
より、ヒルから脱出した遭難脱出者は、外部への視界を
得る事が出来るので、脱出直後から、着地まで、降下中
も、周りの様子を、気球型皮膜体(17)の中から把握
できるものであり、ビルから脱出後に、遭難脱出者が持
つ、不安感を軽減する効果を持つ。 実施例−4 請求項1 請求項1、(イ)記載の高層ビル火災からの遭難脱出者
の個人使用に供するする軽量気体供給手段(1)は、本
気球型救命装置に装備される以下の中空皮膜体に気体を
供給するものであるが: (i)内側気球(2)、(ii)外側気球(3)、(i
ii)「パラシュート・パラグライダー」(12)、
(iv)その他本救命装置に必要とされる中空皮膜、上
記は、それぞれの中空皮膜体によって必要気体量、必要
気体圧力が異なる場合があるので、それに対応する方法
の内の一つとして、以下の方法が採られるケースがあ
る:上記軽量気体供給手段(1)の主要な構成器具であ
る圧縮気体を容れた気体容器は、その解放気体を注入す
る対象の中空皮膜体別に、複数本の容器を分けて装備す
る方法を採る事が出来る。例えば、同じ気体圧を要求さ
れる複数個の中空皮膜体に、それらの必要気体量に合う
気体量の気体容器を割当て、別の気体圧が要求される中
空皮膜体には、別のその気体圧を満足させる気体量の気
体容器を割当て、それぞれ別々の気体解放手段にて、パ
イプ経由で気体を供給するものである。これにより、上
記条件に適切に対応できて、それぞれの中空皮膜体の形
成のタイミングも含めて、それぞれの中空皮膜体毎に要
求される気体圧の達成と維持を、上記の気体容器を分け
て使用する事により、容器内気体の解放閉鎖手段として
開閉バルブ等の複雑な手段を使用する事を避ける事が出
き、開放手段のみの比較的簡単な手段を使用する事によ
り、本救助目的を達成出きる効果を持つものである。 実施例−5 請求項4 請求項4,パラグライダー・タイプの中空皮膜体の形成
方法であって、密閉式であり、その内側に通気型で中空
のパイプ状皮膜から形成された、同中空皮膜体の骨格
(1H)を形成するパイプ状皮膜体を配置する方法を救
助目的以外のスポーツ用として利用するものである。 (1)上記の本パラグライダー・タイプの中空皮膜体の
形成方法は、現在、人力による引っ張り作用によって、
空気をパラグライダーの中に引き込んで、パラグライダ
ーを形成させて飛行を開始する方法を採っている現在の
パラグライダーの改良型として、人力による引っ張り動
作が無くても、パラグライダー・タイプの中空皮膜体を
形成出来る。これは、本形式の軽量の気体供給手段を備
えた、軽量パラグライダー皮膜形成装置付きのスポーツ
用パラグライダーとしても利用出来るものである。つま
り、現在のパラグライダーのベンチシート・ハーネスに
小型軽量タイプの気体供給手段を装備して、上記パラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体の骨格(1H)を形成す
るパイプ状皮膜体に気体を供給する事により、簡単パラ
グライダー・タイプの中空皮膜体を形成出来て、スポー
ツ用として有効に利用出来るものである。 (2)更に、本請求項4記載の構成で形成されるパラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体において、気体供給手段
を地上に配置して、本パラグライダー・タイプの中空皮
膜体の骨格(1H)を形成するパイプ状皮膜体に気体を
供給させる方式を利用して、簡単にパラグライダー・タ
イプの中空皮膜体を形成させて、その形成完了と同時送
気用パイプを気体供給口から抜き取り、完成されたパラ
グライダー・タイプの中空皮膜体をパラグライダーの改
良型として、スポーツ用に利用すれば、使用者の人力に
よる引っ張り動作が少なく、簡単にパラグライダー・タ
イプの中空皮膜体を形成出来るスポーツ用パラグライダ
ーとして有効に利用出来るものである。 実施例−6 請求項5 請求項5、パラグライダー・タイプの中空皮膜体の形成
方法であって、非密閉式であり、パラグライダー・タイ
プの中空皮膜体の翼部の前端部に沿って、チューブ状軽
量皮膜体を設けて、同チューブ状軽量皮膜体(1G)に
気体を圧入する事により、その内側にエア・インテイク
(2G)を形成する方式のものは、スポーツ用としても
有効に活用出来るものである: (ア)上記の本パラグライダー・タイプの中空皮膜体の
形成方法は、人力による引っ張り作用によって、空気を
パラグライダーの中に引き込んで、パラグライダーを形
成させて飛行を開始する方法を採っている現在のパラグ
ライダーの改良型として、小型軽量の気体供給手段を備
えた、簡易軽量飛行開始装置付きのスポーツ用パラグラ
イダーとしても利用出来るものである。つまり、現在の
パラグライダーのベンチシート・ハーネスに小型軽量タ
イプの気体供給手段を装備して、上記のチューブ状軽量
皮膜体(1G)に気体を供給する事により、その前端下
方部にエア・インテエイク(2G)を自動的に形成す
る。これにより、従来に較べて、簡単に開口部の形成が
行われ、人力によって走って引っ張る事に費やす労力が
少なく、短い走行距離で飛行を開始出来るスポーツ用パ
ラグライダーとして有効に機能するものである。 (イ)更に,本請求項5記載の構成で形成されるパラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体において、気体供給手段
を地上に配置して、本請求項5のパラグライダー・タイ
プの本軽量皮膜体の前端部に設けられたチューブ状軽量
皮膜体(1G)に気体を供給する事により、その前端下
方部に従来のパラグライダー同様の空気取り入れ口とし
て、エア・インテエイク(2G)を自動的に形成し、同
エア・インテエイク形成完了と同時に送気用パイプをチ
ューブ状軽量皮膜体(1G)の気体供給口から抜き取
り、使用者が走行を開始すると、既に開口している同エ
ア・インテエイクから、直ちに空気を吸入出来るので、
従来に較べて、人力によって走って引っ張って、パラグ
ライダー内に空気を引き込む事に困難を感じず、簡単に
パラグライダーを形成出来、短い走行距離で飛行を開始
出来る。従ってそれに費やす労力が少ない利点を持ち、
スポーツ用パラグライダーとして有効に機能するもので
ある。 (ウ)請求項5の改良型として、本請求項のパラグライ
ダー・タイプの本軽量皮膜体の前端部に設けられたチュ
ーブ状軽量皮膜体(1G)に気体を供給する事により、
その前端下方部に従来のパラグライダー同様の空気取り
入れ口として、エア・インテエイク(2G)を自動的に
形成し、そのあエア・インテエイク形成したチューブ状
中空皮膜体と内部が通じていて、中空のパイプ状皮膜か
ら形成された、同中空皮膜体の骨格(1H)を形成する
パイプ状皮膜体を、パラグライダー・タイプの中空皮膜
体内部に配置して、上記中空皮膜体の前端部のエア・イ
ンテエイクから吸入される空気のみによる本パラグライ
ダー・タイプの中空皮膜体の形成を補助的に助けて、本
パラグライダー・タイプの中空皮膜体の形成を速める効
果を持つ本改良型パラグライダー・タイプの中空皮膜
体。この方式は、本請求項5の方式が、遭難脱出者を収
容した気球型皮膜体が、ビルから脱出して、降下を開始
してから、始めて、その降下初速を利用してエア・イン
テエイクから空気の吸入を開始し、パラグライダー・タ
イプの中空皮膜体を形成すると言う、降下速度抑制効果
の発揮の時点が遅れる事を防止して、脱出後短時間に同
効果を発揮させる様にしたものである。 実施例−7 請求項7 請求項7の実施例として、気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」とを繋ぐ方法として、以下の方式
がある。「パラシュート・パラグライダー」(12)の
内、請求項4と請求項5に記載のパラグライダー・タイ
プの中空皮膜体の翼の中央部が、請求項6の(ロ)の内
部が中空の通気型の皮膜体(3H)を用いる事なく、直
接、気球型皮膜体と内部の気体を通じる形で繋がったも
のであって、本形式のパラグライダー・タイプの中空皮
膜体の翼型の形状の維持と、それによる降下速度抑制効
果を発揮させる為に、気球型皮膜部(17)と、パラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体の翼型の何点かの箇所の
間を請求項6、(イ)記載の結合用物体(7)によって
繁いで 気球型皮膜体(17)とパラグライダー・タイ
プの中空皮膜体を合体させたものである。つまり、上記
の如く、遭難者収容部である気球型皮膜体(17)と、
翼部であるパラグライダー・タイプの中空皮膜体部分が
接合、合体する事になり、遭難脱出者は、皮膜体によっ
て形成された、グライダーに収容されたのと同じ事にな
る。本グライダー・タイプの気球型救命装置は、ビル火
災からの避難用救助装置としてだけでなく、以下の分野
にて: (1)山岳遭難からの避難用救助装置として、(2)飛
行機事故からの避難用救助装置として、(3)観光用滑
空乗り物として、(4)スポーツ用滑空装置として、
(5)業務用滑空装置として、活用できる効果を持つも
のである。更に、上記目的に対応する為に、推進装置を
装備して使用する事もできるものである。 実施例−8 請求項1、請求項2、請求項8,請求項
15、実施例−2(ア)項:本気球型救命装置の「本救
命具」の気球型皮膜体の形成完了段階をを第1図に基ず
いて説明する。 (1)本実施例の構成は、 内側気球(2)/外側気球
(3)は、請求項2を適用し、 「パラシュート・パラ
グライダー」(12)は、上記実施例−2、(ア)項の
タイプを適用したものである。 (2)本実施例では、軽量気体供給手段(1)として請
求項1の気体の軽量圧力容器内の気体量に加えて、請求
項8記載のアスピレーターを装備したケースである。 (2−1)必要気体量の計算 (2−1−a)内側気球の半径を1mとして、内側気球
の容積: 4/3x3.14x1m=4.187m (2−1−b)パラシュート・タイプの皮膜体の形成に
必要な気体量パラシュートの椀状の縁の部分に、輪状の
軽量チューブ状皮膜体パラシュート・タイプの円周部の
輪状軽量チューブの容積: (直径8mのパラシュート・タイプとして) (輪状の軽量チューブ状皮膜体直径30cmとして) 3.14x0.15mx(2x3.14x4m)=
1.74m (2−1−c)遭難脱出者収容室の容積: 0.8m×0.8m×1.8m= 1.15m (2−1−d)内側気球の突起の容積: 3.14×(0.05m)x0.5mx32本=0.
126m (2−1−e)上記皮膜体の内気圧を2PSI(=1.
174kg/cm−G)として、総気体必要量の計算: (2−2)供給気体量の計算 (2−2−a)実施例−1のセキュール・シリンダー・
タイプTORAY675を使用した場合: 6.8 litters x 300kg/cm
2,040 litters=2.043m (2−2−b)米国ビー・エフ・グットリッチ社製で、
現在ボーイング747に採用されている緊急避難用エバ
キュエーション・スライドの気体供給装置に使用されて
いるアスピレーターを本気球型救命装置の気体供給手段
に採用するものとして、その気体供給量増量効果は以下
の通りである: (2−2−c)ボーイング747のエバキュエーション
・スライド膨張時の容積は、433ft =12.2
6m 同エバキュエーション・スライドの内気圧は、2PSI
故、気体量は、2PSI=1.17364kg/cm
であるので、 12.26mx1.17364kg/cm=14.
39m (2−2−d)上記のエバキュエーション・スライドの
気体供給装置の圧縮気体(CO2+N2の混合ガス)の
容器の容量は、1,100inchであり、これは、
18.0257 littersに相当する。この容器
の充填圧力が、3,000PSI(=210.96kg
/cm)であるので、この圧縮気体を容器外に解放す
ると、 18.0257 littersx210.96kg/
cm=3.8m (2−2−e)上記の気体供給装置に装備されているア
スピレーターは、2個使用されているので、2個のアス
ピレーターの気体増量効果は、以下の通りである: 14.39m÷3.8m=3.8倍 (2−2−f)従って、本気球型救命装置に上記エバキ
ュエーション・スライドと同じアスピレーター2個使用
して、気体の増量効果を得るものとして、計算すると、
上記(2−1−e)項で計算された必要気体量が、5.
756mにたいして、上記(2−1−e)で記載した
のセキュール・シリンダー・タイプTORAY675を
使用した場合の気体供給量が2.043mであるの
で、 2.043m×3.8倍=7.7634m 上記の通り、本気球型救命装置の作動に必要な気体量が
充分確保出来る事が判る。 (2−3)更に、もっと軽量の圧縮気体容器を使用し、
また、アスピレーターの使用個数を増やすか、或いは、
より気体増量効果の高いアスピレーターを使用する事に
より、上記の気体容器よりも軽量で、小型の容器を使用
出来て、本気球型救命装置の利便性を一層向上させる事
が出来るものである。 (3)第1図では、遭難脱出者は、既に、手動式作動開
始手段か、或いは、自動式作動開始手段を使用して、気
球型皮膜体と、上記、実施例−2、(ア)項で記載し
た、「パラシュート・パラグライダー」の内、従来のパ
ラシュートの椀状の縁の部分に、輪状の軽量チューブ状
皮膜体を取付けたパラシュート・タイプの空中降下速度
抑制手段を既に形成させており、この時点以降に、この
パラシュートと繋がった遭難脱出者を収容した気球型皮
膜体が降下を開始すると、既に、その縁部分が輪状に開
いた状態にある本パラシュートは、短時間に降下速度抑
制作用を発揮する構造になっている。 実施例−9 請求項12: 内側気球(2)形成用気体供給手段の別の構成として: (A)請求項8記載の軽量圧力容器に容れられた圧縮気
体を解放する際にアスピレーター追加装備してその気体
供給量を増加させる方法と、(B)請求項9記載のイン
フレーターの使用とを、併用するものであり、つまり、
上記(B)のインフレーターを内側気球(2)の皮膜体
内部に装備して、上記(A)の「本救命具」に装備され
ている軽量気体圧力容器内の圧縮気体を使用する軽量気
体供給手段(1)の作動開始と同時に、作動を開始さ
せ、「本救命具」に装備された軽量気体供給手段(1)
から供給される気体と併せて内側気球(2)に供給する
事により、「本救命具」の作動開始時の気体供給能力を
一時的に急増させて遭難脱出者を遭難脱出者収容室
(4)に引き込む作動を短時間にスムーズに行わせる為
に、本インフレーターの持つ瞬間的な大量気体発生効果
を利用する方法を採用するものである。 実施例−10 請求項19:請求項19記載において: (1)命綱固定用フック(6A)と、(2)上記フック
に同フック固定確認用のバー(2A)の組み込み、
(3)上記(2)の動作を利用した、電流による命綱固
定確認用センサー(3A)を装備し、同センサーが電気
的制御手段と電気信号的に繋がったも、を使用する命綱
(3B)のフック固定確認センサー付き命綱固定手段
は、以下の産業上の利用分野でも有効に活用出来るもの
である: (ア)釣り、登山等のスポーツ用の安全確認手段とし
て、(イ)業務用として、高所作業のでの安全確認手段
として。 実施例−11 請求項15 請求項15、(a−6−1)項に記載の命綱(3B)に
おいて、請求項20の降下速度抑制手段(6B)と組み
合わて使用する場合、命綱(3B)のコードの表面に摩
擦効果を上げる表面処理を行ったコードを「本救命具」
の命綱(3B)として用いる事により、降下速度抑制手
段(6B)の制動機能を更に強化出来るものである。こ
れにより、命綱(6B)のコード径を小さくしても同降
下速度抑制効果を得る事が出来る効果、更に、小径の命
綱の使用が可能と成ると言う事は、「本救命具」の軽量
化が可能となる効果を持つものである。更に、また、本
降下速度抑制手段(6B)を、他の目的に使用する場合
に、命綱(3B)のリール型の命綱収納解放手段(4
B)に巻き込む命綱(3B)の長さを増大させる事が出
来、その用途を広げるものである。 実施例−12 請求項15 請求項18 請求項20
請求項15記載の命綱(3B)と、請求項18のリー
ル型命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4B)と、請
求項20の降下速度抑制手段(6B)の組み合わせで、
機能する高所からの降下速度抑制装置は、 (1)フック等の固定機器はその使用目的の応じた適当
なものを装備する事にし、(2)更に、リール型命綱巻
き込み式の命綱収納解放手段の使用者への固定方法もそ
の使用目的に応じた適当ものを使用するものとし、以下
の目的に使用して、有効にその効果を発揮するものであ
る: (1)登山、ロック・クライミング等のスポーツの降下
速度抑制手段として、(2)救助用、或いは、軍用ヘリ
コプターからの降下速度抑制手段として、(3)低層ビ
ルからの脱出用降下速度抑制手段として、(4)消防隊
の救助用降下速度抑制手段として、(5)請求項20の
降下抑制手段に、更に、両手で握って外から圧迫した状
態、つまり、命綱と本降下速度抑制手段の摩擦を最も大
きくした状態を維持して固定出きる手段を追加装備する
事により、降下途中で簡単に降下を停止状態を維持出き
る利点を利用する、業務用/作業用降下速度抑制/停止
手段として利用出来る。 実施例−13 請求項19 請求項19記載の降下速度抑制手段(6B)において、
同手段の作動時に発生する摩擦熱が、取っ手状カバー
(4C)に伝わって、遭難脱出者が同摩擦熱によって取
っ手状カバーを保持出来なくなる事を防ぐ為、(1)上
記取っ手状カバー(4C)は、上記摩擦熱が外側の遭難
脱出者の同取っ手状カバーを保持している手に伝わらな
い熱伝導の少ない材料を使用して、或いは、(2)上記
取っ手状カバー(4C)が金属材料を使用して製作され
たものである場合は、同取っ手状カバーの外側を断熱効
果を持つ材料でカバーして、本降下速度抑制手段の作動
から発生する、摩擦熱による救助効果の阻害要因を排除
するものである。 実施例−14 請求項22 請求項22記載のビル側の装置に追加して、 (イ)「ビル側の電気的制御手段」と、ビル側のコント
ロール・センターのコンピューターとの間を、火災の被
害を受けない断熱材料を使用して、熱から保護されたケ
ーブルで結ぶ事とする。 (ロ)更に、「ビル側の電気的制御手段」と、上記の断
熱材料を使用して保護されたケーブルで電気信号的に繋
がっている温度、煙、気流、音のいずれか一種類以上の
感知センサーを設ける事とする。これにより、高層ビル
に大火災が発生した場合、通常であれば、ビル内外共、
大混乱に陥り、ビル内の人的、物的被害状況は外部から
は、殆ど把握出来ない。本気球型救命装置では、各階、
各部屋に装置された「ビル側の電気的制御手段」とビル
側のコントロール・センターのコンピューターとを耐熱
材料にて火災の熱から保護されたケーブルで電気信号的
に結ぶ事により、火災発生時点から、本気球型救命装置
の作動状態についての情報と、上記各センサーからの情
報が、「ビル側の電気的制御手段」から、ビル側のコン
トロール・センターのコンピューターに、刻々と電気的
信号によって送られてくる事になり、被災場所の温度、
煙、気流、音等の情報の他に、どの階のどの部屋では、
或いは、どの場所では、大体何人の遭難者が脱出準備中
であるか、どの部屋の人は、何人脱出を完了したか、或
いはどのフロアーのどの会社の社員は、何人脱出して、
何人残っているかとかの情報がリアル・タイム・ベース
で入手出来る。更に、ホテル、高層マンションの場合
は、各部屋の住人の氏名と、その部屋番号と、装置され
た本気球型救命装置のコード、「本救命具」のそれぞれ
に割り当てられた固有のビット信号を、それぞれ関連ず
けて、コントロール・センターのコンピューターーに記
録しておくことにより、未確認情報であっても、ある程
度正確な脱出済みの生存者名が、火災の最中の混乱の中
でも入手出来ると言う、従来は得られなかった情報が得
られる事になり、消火救助側でも適切な消火対応処置、
効果的な救助活動を可能とする効果を持つ。 実施例−15 請求項28 請求項28記載の本気球型皮膜体の利用方法は、山岳遭
難者救助用として、瞬間設営型緊急避難用テントとして
使用するものであるが、 (イ)本請求項1記載の軽量気体供給手段、請求項8記
載のアスピレーター、請求項9記載のインフレーターを
組み合わせてをテント形成用の気体供給手段として利用
する。 (ロ)テント用中空皮膜体に、上記軽量気供給手段
(1)から供給される気体を注入する事によって、同中
空皮膜体の膨張する作用を利用して簡単に、しかも短時
間に、テントを設営できる事を利用するものである。 (ハ)その用途を山岳遭難者救助用に限らず、一般山岳
登山用、キャンプ等、一般レジャー用のテントとして利
用する。 (ニ)従来のテントは、その設営に手間と時間が掛かる
点に不便を感じる事が多く、人手を殆ど使わずに、しか
も、短時間にテントを形成できる方法は、存在しなかっ
た。 つまり、テント中空皮膜体にパイプで通じた上記
の気体供給手段(1)を作動させるだけでテントが短時
間に完成されて、すぐに使用できる。使用者は、同テン
トを地面とか近くの木とかに固定する処置をするのみで
良い事になる。使用後も、テントの中空皮膜体の気体解
放用の栓を抜くだけて、テントは自然に収縮し、使用者
は、それを折り畳むだけで良く。又、次のキャンプ地点
で同様に使用出来るものである。 (ホ)本実施例−15記載のテント、上記軽量気体供給
手段(1)を利用する事、更に、注入気体の膨張作用に
よって、テントが形成される様にあらかじめ製作された
中空皮膜体部分を、そのテント部分、または、一部に用
いたテントであって、あらゆる形状のものを含むものと
する。 実施例−16 請求項26、27、28、29、3
0 請求項で26、27、28、29、39では、 本気球
型救命装置を高層ビル火災からの遭難脱出者を救助する
目的以外に使用するものであり、それぞれの請求項の共
通の技術的要件である、請求項1,(ホ)「更に、上記
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の全部、又は、一部に
耐熱性材料を使用した、」は、必ずしも適用の必要がな
い場合もあり、耐熱性材料の使用は、それぞれの使用環
境によって使用するものであり、上記全ての項の、全て
の場合に使用するものではない。例えば、請求項26の
海難事故船から遭難脱出者用気球型救命装置の場合で
も、原油、燃料油、ケミカル等の輸送用タンカーに装備
する同救命装置には、火災の危険が大きいのでのビル火
災からの脱出用の気球型救命装置同様に耐熱材料を使用
して製作したものを装備する事となるが、請求項27、
28、29の山岳遭難用気球型救命装置の場合は、耐熱
性材料の使用は、殆ど必要ない。従って、上記請求項2
6〜30の場合の耐熱性材料の使用は、それぞれ使用環
境によって使用する場合と、使用しない場合があるもの
とする。 実施例−17 請求項26、27、28、29、3
0 請求項26、27、28、29、30に於いて、外側気
球、又は、「パラシュート・パラグライダー」の皮膜体
は、赤色、黄色、オレンジ色、その他の各種の良く目立
つ色の材料を使用するか、或いは、同様の各種の良く目
立つ色の塗料とか、同様の各種のよく目だつ色の蛍光塗
料を塗布して、海上での遭難、山岳での遭難、飛行中の
事故機からの遭難の場合、海上、雪山、山地等、それぞ
れの遭難環境の中で、最も捜索隊、救助隊、に発見され
易い色に着色する。これにより、数メートルの大きさの
目だつ色が着色された気球型皮膜体は、従来、遭難者の
みが、海上、雪山、山地等で、救助を待っているのを発
見するのに較べて、遥かに容易に発見する事が出来る高
い救助効果をもたらすものである。 実施例−18 請求項1、5、7 実施例−18を第14図を用いて説明する。請求項1、
5、7、に於いて、パラグライダー・タイプの翼型中空
皮膜体(1H)とその下部にパラシュート・タイプの皮
膜体(2M)を結合した空中降下速度抑制手段を2層、
上下に組み合わせたものであって、気球型皮膜体と繋
いで気球型皮膜体の空中降下速度抑制効果を発揮させる
ものである。上記は、複葉飛行機の翼の原理をパラグラ
イダー・タイプの本項の中空皮膜体に応用したものであ
る。林立する高層ビルからの脱出の場合、安全な降下を
妨げる多数の障害物があり、本救助目的に使用する「パ
ラシュート・パラグライダー」は、障害物との接触する
機会を最少にする為、出来る限り横幅の小さい、小型の
「パラシュート・パラグライダー」である事が望まし
い。本実施例−18の複葉式のパラグライダー・タイプ
の中空皮膜体は、2層の翼を縦にまとめたので、従来の
パラグライダーの要した横幅の約1/2に縮小出来るも
のであり、更に、降下速度抑制効果を持たせるため、上
記複葉式のパラグライダー・タイプの中空皮膜体の下部
にパラグライダー・タイプの皮膜体(2M)を結合させ
ている。これにより、高層ビルからの脱出用「パラシュ
ート・パラグライダー」として、小型化により、降下中
に障害物に引っ掛かる事を最小限に抑えて、尚、充分な
空中降下速度抑制効果を持つものである。尚、上記「パ
ラシュート・パラグライダー」と気球型皮膜体を繋ぐ手
段は、第14図では、請求項7の実施例とした図である
が、これに替えて請求項6の(イ)、(ロ)(ロ−
1)、(ロ)(ロ−2)、(ロ)(ロ−3)、のいずれ
の方法を採るものをも含むものとする。また、上記複葉
式翼型パラグライダー・タイプの中空皮膜体の形成方法
においても、第14図では、同中空皮膜体全体を膨張さ
せるのに必要な気体を供給する方式であるが、これに替
えて、請求項4の方式、つまりパラグライダー・タイプ
中空皮膜体内に、軽量パイプ状皮膜から形成される骨格
を配置して、その骨格を膨張させる事により、外気を吸
入させてパラグライダー・タイプの中空皮膜体を形成さ
せる方法。或いは、請求項5の方式、つまり、パラグラ
イダー・タイプの中空皮膜体の翼部の前端部に設けられ
たチューブ状軽量皮膜体に気体を注入する事により、本
パラグライダー・タイプの中空皮膜体に繋がるエア・イ
ンテエイクを前端部に形成させる方法も含むものとす
る。 (イ)上記複葉式のパラグライダー・タイプの中空皮膜
体であってその下部にパラシュウート・タイプの皮膜体
を結合させている「パラシュート・パラグライダー」
と、 (ロ)上記複葉式のパラグライダー・タイプの中空皮膜
体でのみで使用し、その下部にパラシュウート・タイプ
の皮膜体が結合されていないタイプのもの、上記(イ)
項、(ロ)項は、本気球型救命装置の空中降下速度抑制
手段としてのみならず、スポーツ用、業務用、軍事用に
気球型皮膜体と結合されて使用される場合、或いは、気
球型皮膜体を結合しない形で他の降下速度抑制対象物、
または人と繋いで使用されるものも本発明に含まれるも
のとする。 (3−7)発明の効果 請求項1の効果: (イ)項、軽量気体供給手段(1) 効果: (1)本気球型救命装置の目的である、高層ビル火災か
ら遭難脱出者をビルから安全に脱出させて救助する為
に、「本救命具」(15B)に装備された本軽量気体供
給手段(1)から供給される気体によって、気球型皮膜
体を形成させて、その中に遭難脱出者を収容して保護
し、更に、上記気球型皮膜体と繋がった「パラシュート
・パラグライダー」をも形成させて、ビルからの安全な
脱出/降下を図るものであるが、遭難脱出者自身が装着
する「本救命具」(15B)に、その救助効果を損なう
事の無い程度に軽量であって、小型の気体供給手段を組
み入れた本方式の、上記目的の救助装置はこれまで存在
しなかった。その主な理由は、気体の圧力容器が従来
は、 鉄製か、 アルミニウム合金製のみであり、 容
器重量が大きく、上記の如き使用に供するものではなか
った為である。本気球型救命装置では、前記(3−4)
「課題を解決する為の手段」の(3−4−1)項におい
て記載の如き、軽量であって、本救命装置の目的に合
う、小型の気体容器であり、「本救命具」(15B)の
その他の機器、装備と有効に作用しあって救助効果を発
揮する気体の圧力容器を「本救命具」に組込むものであ
る。これにより、「本救命具」(15B)の軽量化を図
り、実用に耐える軽量小型の本気球型救助装置を実現さ
せる基礎的な効果をもたらしたものである。 (ロ)気球型皮膜体(ロ−1)内側気球、(ロ−2)外
側気球、(ロ−3)遭難脱出者収室容((ロ−3−
1)、(ロ−3−2)、(ロ−3−3)も含む) 効果:上記(3−5)作用の項目の気球型救命装置の使
用方法/作用/効果、(1−A−5)項、「内側気球の
形成段階と遭難脱出者の内側気球内へ収容する方法」
と、(1−A−6)項、「外側気球の形成段段階」に記
載の効果を参照乞う。 (ハ)「パラシュート・パラグライダー」 効果:遭難脱出者がビルから脱出する時点で、 軽量気
体供給手段から気体を「パラシュート・パラグライダ
ー」に短時間に圧入する事により、急速に「パラシュー
ト・パラグライダー」を形成させる方式であるので、遭
難脱出者が気球型皮膜内に保護されて、降下を開始する
とほぼ同時にその降下速度抑制機能を発揮させる事が出
来る効果を持つ。従来のパラシュートでは、開傘作動開
始時点から開傘までに、時間にして約4秒間、降下距離
にして約100m,ビルの階数にして約25階分の距離
を要する事で、大部分のビルからの脱出用救命具として
は使用出来るものではなかった。又、従来のパラグライ
ダーではその降下速度抑制機能を発揮させる迄に、その
開傘方式、つまり使用者が走って引っ張って開傘させる
方式である事から、遭難脱出者を収容した気球型皮膜体
の降下開始とほぼ同時に開傘させる事は不可能である。
しかし、本方式によれば、気体を「パラシュート・パラ
グライダー」に強制圧入する事により、気球の降下開始
と、ほぼ同時点で、 (請求項5のパラグライダー・タ
イプの皮膜体は、降下開始後短時間で)、「パラシュー
ト・パラグライダー」を形成させて、遭難脱出者を収容
した気球型皮膜体の降下速度の抑制効果を得る事が出来
るものである。 (ニ)上記(ロ)と(ハ)を繋ぐ手段 効果: (1)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」を繋ぐ手段の利用効果は、気球型皮膜体の持つ緩衝
機能の上に、更に「パラシュート・パラグライダー」の
降下速度抑制機能が追加される事により、気球型皮膜体
も「パラシュート・パラグライダー」も、それぞれ、単
独で上記機能を発揮するのに必要なサイズから更に、そ
れぞれを小型化する事が可能となる効果が得られる。気
球型皮膜体に収容する事だけでも、内側気球(2)と外
側気球(3)の皮膜内の気体圧によって、 (A)「着地時の落下衝撃を吸収する効果」を持つ、つ
まり,ゴムマリを地上に落とすと、何回か、リバウンド
しながら序々に衝撃を吸収しながら着地する如き落下衝
撃吸取効果を持っている。更に、上記気球型皮膜体とそ
れに加えて、 (B)「パラシュート・パラグライダーの持つ「降下速
度抑制効果」により、地上に着地時の衝撃を和らげる効
果を持つ。上記(A)+(B)の相乗効果により、気球
型皮膜体のみを救助器具とする場合と比較すると、気球
型皮膜体の皮膜層の厚さも必要最少限度に抑える事が出
来き、つまり気球型皮膜体を小型化出来、更に、同皮膜
材料の強度も、それに応じた適切なもので対応出来る様
になる。一方、「パラシュート・パラグライダー」の方
も、「パラシュート・パラグライダー」のみで本救助効
果を上げる場合に較べて、小型化された「パラシュート
・パラグライダー」を使用する事が出来る。これによ
り、林立する高層ビルの中でも、また、 その他、多く
の障害物によって、安全な降下を妨害される可能性を減
らす事が出来るものである。つまり、気球型皮膜体も
「パラシュート・パラグライダー」も、共に、小型化し
てなお、実用的な救助効果を発揮出来るだけでなく、更
に救助効果を上げる事が出来るものである。 (2)降下中の気球型皮膜体内に保護された遭難脱出者
の姿勢安定効果。遭難脱出者を収容した気球型皮膜体
は、「パラシュート・パラグライダー」に繋がれて降下
をする事になるがその繋ぐ手段を、気球型皮膜体の適切
な位置に固定する事により、降下中の遭難脱出者の姿勢
を安定させる事が出来る効果を持つ。もし、気球型皮膜
体のみで降下させると、降下中に気球がクルクルと回転
して、その中に収容された遭難脱出者は、極度の不快感
と不安感に苛まれる事となる。 (ホ)酎熱性材料の使用 効果:耐熱性材料を使用した気球型皮膜体の中に遭難脱
出者を短時間の内に引き込んで保護し、火災の熱から遭
難脱出者を守る効果と共に、本気球型救命装置の主要な
機能部分である、上記(イ)軽量気体供給手段、(ロ)
気球型皮膜体、(ハ)「パラシュート・パラグライダ
ー」、 (ニ)上記(ロ)と(ハ)を繋ぐ手段の全部ま
たは、一部に適切に耐熱材料を使用する事によって、
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の主要機能部分が火災
の被害を受けて、その機能を発揮出来なくなる事を防ぐ
効果を持つものである。 請求項2の効果: (1)気球の形成に必要気体量の削減効果。 (第1図参照乞う) 請求項2記載の外側気球(3)は、 「本救命具」(1
5B)気体供給手段(1)から供給される気体量が限ら
れていて、外側気球(3)を膨張させるの必要な気体量
の確保が、不充分な場合に、外側気球(3)の膨張に必
要な気体量を、「本救命具」(15B)の気体供給手段
(1)からではなく、外気を吸入させる事によって確保
する構造である。従って、軽量気体供給手段からの必要
気体量の削減効果を持つ。 (2)外側気球(3)を多数の気密化された空気室
(9)により形成させることにより、そのお互いに隣接
した多数の空気室の持つ強力な緩衝、及び、保護効果を
得る事が出来る。 特に、外側気球(3)の皮膜体の層に多数の仕切膜(1
4)を設ける事によって多数の空気室(9)を外側気球
(3)内に形成せ、個々に外気を吸入して膨らんだ状態
で気密化された多数の空気室(9)は、 内気圧こそ常
圧程度であるが、それぞれ1個1個が気密の状態である
ので、内側気球(2)は、 多数の空気袋の層で包まれ
た形となり、着地時の衝撃、或いは、降下途中の障害物
との衝突には、高い保護機能と緩衝機能を発揮するもの
である。上記の通り、本外側気球(3)の皮膜体は、
元々、降下中に衝突する傷害物に対して充分な強度を持
つものであるが、万一、降下時に衝突した傷害物が鋭利
な刃物状の突起物の様なものであって、本外側気球の一
部が損傷を受ける様な場合があっても、本外側気球
(3)は、それぞれ独立した空気室(9)から構成され
ている為、その損傷を受けた空気室のみが被害を被るだ
けで、本気球型皮膜体全体の救助効果が失われる事はな
いと言う安全効果を持つ。 (3)本外側気球(3)の本構造は、請求項1項の(ロ
−2)記載の外側気球同様、内側気球、及び、その中に
収容された遭難脱出者を火炎、煙からの保護効果を有す
るものである。 請求項3の効果: (第15図を参照乞う) 本請求項3は、上記請求項2と内側気球(2)の内気圧
を利用して、外側気球(3)の形成を行うと言う点では
同じである。本請求項の場合は、軽量皮膜チューブ(1
J)を外側気球(3)内に配置して行う方法である点で
異なるが、軽量気体供給手段からの供給気体を使用せ
ず、外側気球を形成すると言う、請求項2と同じ供給気
体の削減効果を得るものである。 請求項4の効果 (1)パラグライダー・タイプ皮膜体による、 降下速
度抑制手段が短時間に形成出来る効果。現在スポーツ用
に使用されているパラグライダーは、飛行開始前にエア
・インテエイクに風圧で空気が入り易い様にパラグライ
ダー皮膜体を配置して置き、その使用者が走って同パラ
グライダーを引っ張り、エア・インテエイクから空気を
パラグライダー皮膜の中に流入させて、翼形状のパラグ
ライダーを形成させて、その浮力を利用して飛び立つも
のでるが、この現在の形成方式は、ビル火災からの遭難
脱出者を緊急に、しかも、安全に脱出させる、本気球型
救命装置として気球型皮膜体と繋いで使用する事は出来
ない。しかし、上記の一種の改良型である本方式による
パラグライダー・タイプの中空皮膜体は、その中に予
め、通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から形成される骨
格(1H)を配置しておき、軽量気体供給手段(1)か
ら同軽量パイプ状皮膜から形成される骨格(1H)に気
体を圧入する事により、その急速な膨張効果により、翼
形状のパラグライダー・タイプの中空皮膜体(2H)
を、内側から上記の通気型で中空の軽量パイプ状皮膜か
ら形成される骨格(1H)が押し広げる形で、容易に、
短時間に、パラグライダー・タイプの中空皮膜体を形成
させる事が出来る。これにより、遭難脱出者を収容した
気球型皮膜体が降下を開始すると同時に降下速度抑制効
果を発揮して、救命装置としての救助効果を持つ事にな
る。 請求項5の効果: (1)パラグライダー・タイプ皮膜体による、降下速度
抑制手段が短時間に形成出来る効果。 上記請求項4が、密閉式パラグライダー・タイプ皮膜体
を使用するのに対し、本項のパラグライダー・タイプ皮
膜体は、翼状中空皮膜体の前端部にチューブ状軽量皮膜
体(1G)を配置して、同チューブ状軽量皮膜体(1
G)が膨張すると、本パラグライダー・タイプ皮膜体の
エア・インテエイク(2G)が形成される。本請求項5
では、 パラグライダー・タイプ皮膜体自身は、従来の
物と同じく、エア・インテエイク(2G)から空気を取
り入れて翼形状のパラグライダー・タイプ皮膜体を形成
するものであるが、翼部の前端部に沿ってチューブ状皮
膜体(1G)により形成されるエア・インテエイク(2
G)を設ける事により、「本救命具」の気球型皮膜体と
翼形状のパラグライダー・タイプ皮膜体の形成作動が開
始され次第、「本救命具」の軽量気体供給手段から上
記、翼状中空皮膜体の前端部にチューブ状軽量皮膜体
(1G)内に気体が圧入されて、上記チューブ状軽量皮
膜体(1G)の内側にエア・インテエイク(2G)を形
成して開口し、遭難脱出者を収容した気球型皮膜体が降
下を開始すると同時に、その降下初速により、直ちに、
エア・インテエイクから空気を取り入れて、短時間の内
に、パラグライダー・タイプ皮膜体を形成して、降下速
度抑制効果を発揮するものである。 請求項6の効果: (イ)項 気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」を結
合用物体(7)を使用して繋ぐ事によって、 (イ−1)「パラシュート・パラグライダー」の持つ降
下速度抑制効果と、気球型皮膜体の持つ地上に落下時の
落下衝撃吸収効果とが、相重なる効果を発揮出来るの
で、それぞれが単独で用いられた場合に較べて、それぞ
れのサイズが小型のものでも、充分救助機能を発揮させ
る事ができる、小型化効果と、それによる、保管時に場
所を取らない、更に、使用時には、取扱いが誰にでも簡
単に用いられる効果を持つ。 (イ−2)降下中の気球型皮膜体に収容された遭難脱出
者の姿勢の安定を確保する効果を持つ。 (ロ)項 (A)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」を中空の通気型の結合用皮膜体(3H)を用いて繋
ぐものであり、この中空の通気型の結合用皮膜体(3
H)は、上記(イ)項に記載の結合用物体(7)、例え
ば、コード、ロープ、テープ等に較べて、太いサイズに
なり、しかも、内部に気体を包み込んだ状態であるの中
空の通気型の結合用皮膜体(3H)であるので、脱出の
際、障害物に引っ掛かって、遭難脱出者の安全な降下を
妨げる様な事態を少なくする効果をもつ。 (B)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」を繋ぐ本中空の通気型の結合用皮膜体(3H)は、
以下の作用を持つものである: (B−1)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライ
ダー」を繋ぐ作用、(B−2)気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」との間の通気性を持たせる作
用、(B−3)遭難脱出者を収容した気球型皮膜体の重
量による引っ張り作用を利用して、 「パラシュート・
パラグライダー」が、空気をとらえて、降下速度抑制効
果を充分に発揮できる様な形状を維持させる作用、従っ
て、本中空の通気型の結合用皮膜体(3H)は、1本以
上が、装備されて、それぞれの本中空の通気型の結合用
皮膜体(3H)に、上記の(B−1)、(B−2)、
(B−3)のそれぞれの作用の比重の大小を調整して持
せるることにより、バランスを取り、降下速度抑制効果
を発揮して、救助効果を発揮するものである。 請求項7の効果 (1)結合用物体(7)、例えば、コード、ロープ、テ
ープ等の結合手段と、中空の通気型皮膜体(3H)のを
使用した結合手段との両方を、併用して、気球型皮膜体
と「パラシュート・パラグライダー」とを繋ぐ手段とし
て使用する事により両方の利点を活用出来る効果を持
つ。 (イ)「パラシュート・パラグライダー」と気球型皮膜
体を結ぶ手段として、中空の通気型皮膜体(3H)の結
合手段のみを使用した場合の利点は、降下中に障害物に
引っ掛かり、安全な降下を妨害される可能性を大幅に削
減出来る。更に同じく降下の際に障害物に引っ掛かる可
能性のある「パラシュート・パラグライダー」への気体
供給用パイプが不要となる点では、同パイプが障害物に
引っ掛かる可能性を無くする事が出来る。 (ロ)一方、結合用物体(7)、例えば、 コード、ロ
ープ、テープ等の結合手段の持つ機能の利点は、 (A)遭難脱出者が気球型皮膜体の中に収容されて降下
中に、 それと繋がった「パラシュート・パラグライダ
ー」が空気を充分捕捉して、逃がさない為に必要なポイ
ントを、結合用物体(7)によって、気球型皮膜体と繋
いで、遭難脱出者の重力で引っ張って「パラシュート・
パラグライダー」の形状を維持させると共に、降下速度
抑制効果を充分に発揮させる事が出来る点である。従っ
て、上記(イ)の中空の通気型皮膜体(3H)の結合手
段と、上記(ロ)の結合用物体(7)、例えば、コー
ド、ロープ、テープ等の結合用物体からなる結合手段の
両方を併用して用いる事から得られる利点とは: (i)上記(ロ)の結合用物体(7)、例えば、コー
ド、ロープ、テープ等の結合手段の持つ機能のうち
(A)の気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」とを繋ぐ機能は、上記(イ)の中空の通気型皮膜体
(3H)の結合手段によって代替され得るものであるの
で、残る(B)の機能である「パラシュート・パラグラ
イダー」の形状維持機能と降下速度抑制機能を充分に発
揮させるのに必要最少限度に結合用物体(7)、例え
ば、コード、ロープ、テープ等の結合手段の使用を抑え
る事が出来る。 (ii)更に「パラシュート・パラグライダー」への送
気用パイプも不要となる。 これにより、ビル側、その他の障害物にそれらが引っ掛
かって、遭難脱出者の安全な降下を妨げる可能性を出来
るだけ少なくする事が出来る効果を持つものである。 請求項8の効果: アスピレーターの組み込み効果。 請求項1記載の個人使用目的の軽量気体供給手段 (1)において、本気球型救命装置の気球型皮膜体、或
いは、 「パラシュート・パラグライダー」、 或い
は、 その他の本気球型救命装置を構成するのに必要な
中空皮膜体に、充分な気体を供給するた為には、上記の
気体供給手段の一部である気体の圧力容器に容れられた
圧縮気体の量では、充分でない場合があり、その場合に
は、本公知のアスピレーターを組み入れて装置する事に
より、圧力容器内の圧縮気体を容器外に解放時に得られ
る容器内気体量の数倍の気体供給量増量効果が得られる
事になる。 (2)請求項1の個人使用目的の軽量気体供給手段
(1)は、軽量で小型の気体容器に容れられた少量の圧
縮気体であっても、本アスピレーター装置の組み込みに
より、本気球型救命装置の作動に必要な気体量を供給す
る事を可能とする効果を有するものである。 請求項9の効果 気体供給手段としてのインフレーターの利用効果。 公知の自動車の衝突時の安全装置であるエア・バックの
気体供給手段と同様の機能を持つインフレーターを、本
気球型救命装置の何れかの中空皮膜体に気体を供給する
ものであるが、 (1)本インフレーター単独で、特定の中空宇皮膜体を
膨張させる方式で使用するか、或いは、 (2)圧縮気体を利用する気体供給手段の供給気体量が
充分でない場合の補助的気体供給手段として用いるか、
或いは、 (3)本インフレーターの瞬間的で、爆発的な膨張特性
を利用して、内側気球の皮膜体内部に装備して、「本救
命具」の作動開始と同時に、遭難脱出者を遭難脱出者収
容室に引き込む作動を短時間にスムーズに行わせる為
に、本インフレーターを、圧縮気体を解放して利用する
気体供給手段と同時に作動させて使用する方法を採る事
が出来る。上記(1)、(2)、(3)の何れのケース
でも、 本気球型救命装置の作動に必要に応じて利用出
来る効果を持つ気体供給手段である。 請求項10の効果:気体容器に液化気体を容れる方法を
採った場合の効果。本気球型救命装置の気体供給手段と
して、気体に液化気体を使用した場合、通常、液化気体
を、その容器から空気中に解放すると2百数十倍に体積
が膨張するものであるので、(i)請求項1記載の個人
使用目的の気体供給手段に利用しても、気体容器の更に
小型化が実現し、(ii)請求項24記載のビル側に据
置型の大容量の気体供給装置として、大型オフイス・ビ
ルの多人数の火災遭難者を短時間の内にビルから脱出救
助用に利用しても、共に、大量に気体を供給出来る利点
を有効に救助効果に結びつける事が出来る。 請求項11の効果:請求項10項に加えてアスピレータ
ー装置を装備した場合の効果。 高層オフイス・ビル、超高層オフイス・ビル等、数千人
も収容するビルの火災の場合、請求項10記載の構成に
よる気体供給手段でも、気体供給量が不足する事が考え
られ、これに対応する為、請求項10記載の気体供給手
段に加えて、 請求項8のアスピレーターを装置して更
に、気体供給能力を上げて、救助能力の向上を図ったも
のである。これにより大量の人数の遭難脱出者の救出に
おいて、救助可能人数を請求項10の気体供給手段に較
べて、数倍増加させる事が出来る効果を持つものであ
る。 請求項12の効果: 請求項8と請求項9を併用する効果。 (A)請求項1記載の軽量気体供給手段(1)から供給
される気体量では、不充分な場合に、 (B)請求項8記載のアスピレーターを追加装備してそ
の気体供給量を増加させる方法を採り、 (C)更に、請求項9記載のインフレーターを使用を追
加するものであり、これにより、 (i)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」のタイプとその組み合わせによっては、請求項1記
載の気体供給手段からの気体供給量と、請求項8記載の
気体供給手段の供給気体量を合わせても、総供給気体量
が不充分な場合の補助気体供給手段として用いるか、或
いは、(ii)本インフレーターの瞬間的で、爆発的な
膨張特性を利用して、内側気球の皮膜体内部に装備し
て、気球型皮膜体の膨張作動開始と同時に、遭難脱出者
を遭難脱出者収容室に引き込む作動を短時間にスムーズ
に行わせる為に、本インフレーターと請求項1の気体供
給手段と請求項8の気体供給手段とを同時に作動させて
使用する方法を採る事が出来る。 請求項13の効果:圧縮気体の容器の気体解放手段に公
知の容器の蓋部に小爆発を発生させて、容器内の気体を
開放する手段を用いる効果。 (イ)圧縮気体を容れた容器を使用する気体供給手段に
おいて、容器内気体の解放手段として、公知の容器の蓋
部に小爆発を発生させて、容器内の気体を解放する手段
を本気球型救命装置に組み入れて使用するものである
が、特に、本気球型救命装置の救助目的を達成する為に
必要な、内側気球(2)の瞬間的な形成の必要性と、し
かも高い内気圧による強力な皮膜膨張作用が必要とされ
る本救命装置には、有効な気体解放手段である。 (ロ)特定の中空皮膜体毎に圧縮気体の容器を割当て
て、複数個の気体容器を使用する方法を組み合わせる事
により、それぞれの容器内気体の全てを解放して、丁度
その解放気体量が、それぞれの供給対象の中空皮膜体の
必要とする気体量に合う様に予め設定しておけば、圧縮
気体の容器の蓋部は、解放作動のみで充分機能する事に
なる利点を持つ。つまり、各中空皮膜体毎に異なる必要
気体量と、気体圧に合わせて、それぞれの中空皮膜体向
けのパイプの電気的自動開閉バルブの装備と、その開閉
等に関する複雑な制御機構を省略出来る利点を持ってい
る。 (ハ)各圧縮気体の容器の蓋部の小爆発による解放方法
の作動が、上記の蓋部の起爆装置と電気信号的に繋がっ
た「本救命具の電気的制御手段」からの電気信号的指示
によって作動出来るものである。 請求項14の効果: 圧縮気体の容器の気体解放手段に公知の電動式自動開閉
バルブを用いる効果。 (イ)容器内気体解放手段、及び、容器内気体解放停止
手段として、請求項14記載の電動式自動開閉バルブ
は、圧縮気体の解放部分に設けられるものであるが、
(i)解放気体を注入する対象の複数個の中空皮膜体に
対する、それぞれの複数個の送気用のパイプに対して一
個のバルブでもって気体を一括解放する場合と、(i
i)気体の注入対象である複数個の中空皮膜体毎に枝分
かれした、複数個のパイプ側に同バルブが設けられる場
合がある。上記(i)、(ii)両項共に、「本救命具
の電気的制御手段」と電気信号的に繋がって、その解放
時期、及び閉鎖時期を、制御されて作動するものである
が各中空皮膜体に必要で充分な気体量を供給し、それぞ
れの中空皮膜内圧力を適切に保つ為に、「本救命具の電
気的制御手段」の制御指示に従って作動して、気球型皮
膜体と「パラシュート・パラグライダー」が最も安全な
状態で作動して、本気球型救命装置の救助効果を確実な
ものとする効果を持つ。 請求項15の効果:以下に記すそれぞれの効果を持つも
のである: (a)前胸部に: (a−1)前胸部胸当て型箱(16B)に内蔵された
「本救命具」装着用ベルトのフックの受け入れ型のロッ
ク(2B)と、同ロックの完了/未完了を感知するロッ
ク・センサー。 効果:下記請求項16と17記載の効果を参照乞う。 (a−2)前胸部当て型箱(16B)に内蔵された命綱
(3B)を巻き込んで収容したリール型の命綱収納開放
手段(4B)。 効果:下記請求項18、(A)項の効果を参照乞う。 (a−3)上記(a−2)のリール型の命綱収納開放手
段(4B)の内部に遭難脱出者が脱出時に、その重量で
命綱を引っ張る力を利用した「本救命具」の自動式作動
開始手段。 効果:下記請求項18、(B)項の効果を参照乞う。 (a−4)上記(a−2)のリール型の命綱収納解放手
段(4B)の内部に装置された電動式自動命綱切り離し
手段。 効果:下記請求項18、(C)項の効果を参照乞う。 (a−5)前胸部胸当て箱(16B)の外側に設けた、
遭難脱出者自身の手で操作する「本救命具」の手動式作
動開始手段(5B)。 効果:下記請求項21項の効果を参照乞う。 (a−6−1)命綱(3B)。 効果:「本救命具」(15B)に装備される命綱(3
B)は、以下に記す、「本救命具」に装備される他の機
具と組み合わせて使用されて、それぞれの手段の救助効
果を有効に発揮させ効果を持ち、更に、命綱(3B)そ
のものとして、遭難脱出者がビルから転落する事を防ぐ
本来の効果を発揮するものである。 (i)請求項18、(A)項のリール型命綱巻き込み式
の収納開放手段(4B)(ii)請求項18,(B)項
の「本救命具」の自動式作動開始手段 (iii)請求項18,(C)項の電動式自動命綱切り
離し手段 (iv)請求項19、命綱固定用フック(6A) (v)請求項20、降下速度抑制手段(6B) (a−6−2)命綱の先端に装置された命綱固定用フッ
ク(6A)、 効果:下記請求項19項の効果を参照乞う。 (a−6−3)遭難脱出者がビル脱出後、「パラシュー
ト・パラグライダー」(12)が開傘する前に、命綱
(3B)に掴まって降下する時に利用する降下速度抑制
手段(6B)。 効果:下記請求項20の効果を参照乞う。 (a−7)電波方式による「本救命具」の気球型皮膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
の室内での膨張防止安全手段。 効果:下記請求項23、(カ)、(カ−1)、(カ−
2)、(カ−3)、(キ)の効果を参照乞う。 (a−8)前胸部胸当て箱(16B)の前面に「本救命
具」のバッテリーを電源とする照明用ランプ(8B) 効果:上記(3−5)作用の項目の気球型救命装置の使
用方法/作用/効果、(1−A−1)項の(2)に記載
の本照明用ランプ(8B)の効果を参照乞う。 (a−9)乳幼児、ペット、その他少量の貴重品等を収
容する耐熱性材料で製作された収納袋(9B)。 効果:上記(3−5)作用の項の気球型救命装置の使用
方法/作用/効果、(1−A−4)項の(脱出方法−
5)に記載の効果を参照乞う。 (b)背面部に: (b−1)背中側軽量枠(12B)。 効果:「本救命具」の背中側に固定された軽量材料で製
作された枠であって、以下の効果を持つものである: (イ)遭難脱出者を「本救命具」に確実に固定する為の
固定用の土台枠を提供している。 (ロ)気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)と、その両者を繋ぐ手段(7)、気
体供給手段(1)、その他の機器、装備を同軽量枠に固
定して、「本救命具」にコンパクトに一体化させる固定
用土台枠としての効果。 (ハ)遭難脱出者が、ビルから脱出の際、気球型皮膜体
(17)の内側気球(2)の中に、急速にて引き込まれ
る事になるが、その場合に、遭難脱出者は、遭難脱出者
収容室の底部に直接固定されるのではなく、背中側軽量
枠(12B)に身体を保護された状態で固定されている
ので、引き込まれる際の急激な身体の移動にも、本軽量
枠に固定されて、姿勢が固定された比較的安定な状態
で、安全に遭難脱出者収容室(4)に収容される効果を
持つ。 (b−2)上記(b−1)の背中軽量枠(12B)に装
備された請求項1記載の気球型皮膜体(17)と、「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)と、その両者を
繋ぐ手段(7)と、それらの収納手段(14B)。 効果:気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグ
ライダー」(12)と、その両者を繋ぐ手段(7)の効
果は、上記請求項1、2,3、4,5、6、7の効果の
項を参照乞う。上記の収納手段(14B)の効果は、気
球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)と、その両者を繋ぐ手段(7)を背中側軽
量枠(12B)に固定して、保護する作用であるだけで
なく、上記気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)が膨張を開始すると、その膨張
作用を阻害しない、つまり、その膨張作用によって、そ
の包装がすぐに解かれる様な収容方法を採るとか、同収
納手段の材料として上記収納対象物の膨張作用によって
すぐに破れる程度の強度のものを使用するとかして、
「本救命具」の救助効果を妨げない方法を採用するもの
である事から得られる救助効果。 (b−3)気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パ
ラグライダー」(12)のそれぞれの皮膜体の内側に設
置された皮膜体の内気圧感知手段。 効果:下記請求項23、(シ)の効果を参照乞う。この
皮膜体の内気圧感知手段によって、皮膜体が気体の過度
の圧入によって破壊されて、本気球型救命装置の救助効
果を損なう事を防ぐ効果を持つ。 (b−4)気体供給手段、効果:上記請求項1、(イ)
と同請求項8、9、12に記載の効果を参照乞う。 (b−5)遭難脱出者の「本救命具」の装着用の合計5
箇所のベルトと(1b)、同ベルトによって遭難脱出者
を「本救命具」(15B)に固定する手段、 効果:下記請求項16、及び、請求項17のそれぞれの
効果を参照乞う。 (c)その他の装備: (c−1)本救命具の電気的制御手段、 効果:下記請求項23記載の効果を参照乞う。 (c−2)折り畳み、折り曲げ可能な材料を使用した無
線電波信号受信用アンテナ。 効果:上記(3−5)作用の項の気球型救命装置の使用
方法/作用/効果、(1−A−4)項の(脱出方法−
1)と(脱出方法−3−1)に記載の効果を参照乞う。 (c−3)「本救命具」に装備されたバッテリー。 効果:「本救命具」の全ての電気的制御手段、電気的駆
動部分、或いは、電気的機能部分の電源としての、保管
時に常時充電式で、保管時、或いは、「本救命具」を使
用時にビル側電源が切られる事になるか、或いは、何ら
かの理由でビル側の電源が使用出来ない状態になった時
に自動的に本バッテリーがビル側電源に代わって使用で
きる自動切り替え式軽量バッテリーとしての「本救命
具」の安全な作動を確保する効果を持つ。 請求項16の効果:「本救命具」(15B)の装着方式
でビルからの脱出時に、遭難脱出者が「本救命具」から
離脱しない安全確保効果を持つ。 (1)救命胴衣方式であって、両肩部、両脇腹部、股下
部の5箇所で、締め付け可能なベルトで遭難脱出者を前
胸部胸当て箱(16B)部と背中側軽量枠(12B)部
との間に挟み込む形で装着、固定し、更に、遭難脱出者
自身の手で締め付け調整用バックルを利用して、「本救
命具」(15B)を適当な強さで、しっかりと遭難脱出
者に固定出来るものであり、ビルから脱出の際に遭難脱
出者が「本救命具」(15B)からすり抜けて、転落す
る様な事故を防ぐ安全効果を持つ。 (2)更に、 上記5箇所に固定された、それぞれのベ
ルトの先に付けられたフックを、それと対応する前胸部
胸当て型箱(16B)に装置されたロックのフック受け
入れ口に差し込んでロックする方式の固定手段であり、
そのロックには、「本救命具の電気的制御手段」と繋が
ったロック・センサーが装置されており、遭難脱出者
が、5箇所のロックを全て完全に完了していない場合
は、その旨の電気的信号を上記「本救命具の電気的制御
手段」に伝えて、同電気的制御手段の指示により、音声
発生手段を働かせて、遭難脱出者に対して、どのベルト
のフックのロックキングが未完了であるかを知らせて警
告し、「本救命具」(15B)の装着不備による、ビル
からの転落事故を防止する効果を持つ。更に、各3箇所
のロックには、 公知の自動車のシート・ベルトのロッ
ク解除装置同様の手で操作するロック解除装置が備えら
れているので、遭難脱出者は、無事に地上に降下した
後、自分で上記ロックを外して、遭難脱出者収容室の入
り口から外へ自力で離脱する事が出きるものである。 請求項17の効果: (1)「本救命具」(15B)の装着方式でビルからの
脱出時に、遭難脱出者が「本救命具」(15B)から離
脱しない安全確保効果を持つ。 (1)請求項16と同じく、全部で5箇所の固定点で遭
難脱出者を「本救命具」の前胸部と背面部の間に挟み込
む形で固定するものであるが、背面部の背中側軽量枠側
に、自動車の安全ベルト同様の伸縮自在型の自動ベルト
巻き込み、巻き戻し手段(18B)を装備したものであ
る。いずれか1個所を除く残りの4箇所のベルト(1
B)の固定箇所は、両端を前胸部胸当て箱(16B)側
と背中側軽量枠(12B)側部にベルト(1B)で既に
固定してある。従って、本方式では、遭難脱出者は、請
求項16の如く、3個所のベルトをロックして「本救命
具」を装着する必要はなく、上記のただ1個所のみのベ
ルトのまだ固定されてない着脱式ベルト箇所から、「本
救命具」の前胸部胸当て箱(16B)と背中側軽量枠
(12B)の間にもぐり込む形で装着する。その際、自
動車の安全ベルト同様の伸縮自在型の自動ベルト巻き込
み、巻き戻し手段(18B)によるベルトの伸縮機能が
働き、容易に所定の両肩のベルトの位置の間に頭、両側
部のベルトの位置と、その上方の肩部のベルトの位置と
の隙間にそれぞれの手、両側部のベルトの位置と、その
下方の股下部のベルト位置との隙間にそれぞれの足を出
して、装着が行えるものである。最後に、残りの1箇所
の固定箇所を固定するために、「本救命具」装着後、背
面部の背中側軽量枠に装備された伸縮自在型の自動ベル
ト巻き込み、巻き戻し手段に巻き込まれた状態のベルト
で、その先にフックが付けられたベルト(1B)を、引
き出して、そのベルト位置と対応する前胸部胸当て箱
(16B)のフック受け入れ口を持ったロック(2B)
に差し込む事によって装着を完了する。 この装着方法
であれば、ビル火災で遭難し、通常でない精神状態の下
での、「本救命具」(15B)の装着作業であっても、
老人、子供、病人に至るまで比較的容易に装着出来る重
要な効果を持つ。 (2)更に、上記5箇所固定箇所の内、1箇所のみが、
ベルトの先に付けられたフックを、それと対応するフッ
ク受け入れ型の口に差し込んでロックする方式の固定手
段であり、そのロック(2B)には、 「本救命具の電
気的制御手段」と繋がったロック・センサーが装置され
ており遭難脱出者が、同1個所のロック(2B)を完全
に完了していない場合は、その旨の電気的信号を上記電
気的制御手段に伝えて、同電気的制御手段の指示によ
り、音声発生手段を働かせて、遭難脱出者に対してベル
トのフックが未完了である事を警告し、正しく装着させ
る事により、「本救命具」(15B)の装着不備による
ビルからの転落事故を防止する効果を持つ。 (3)自動車の安全シート・ベルトのプリテンショナー
機構と同様のテンシヨナー機構(18B)が、遭難脱出
者が「本救命具」(15B)の装着完了後、直ちに働
き、「本命救命具」(15B)の遭難脱出者への装着を
より完全にし、最も避けるべき、ビルからの脱出時に遭
難脱出者が「本救命具」(15B)から抜け落ちる事に
よる事故を防ぐ効果を持つものである。遭難脱出者が
「本救命具」(15B)の装着を完了した事を、ベルト
(1B)のロック(2B)に装置されたロック・センサ
ーからの情報を入力された「本救命具の電気的制御手
段」は、以下の作動指示を、自動車のシート・ベルトの
プリテンショナー機構と同様のテンシヨナー機構が働く
「本救命具」装着用ベルトの固定手段(18B)に与え
る: (A)5箇所の全ベルトの繰り出し停止作動(つまり、
遭難脱出者が、装着している「本救命具」のベルト(1
B)は、それまでは、伸縮自在であったが、テンショナ
ー作動指示により、何らかの力で引っ張られて、巻き戻
し作用、つまり、同ベルトが伸ばされる作用があって
も、巻き戻しのみの作動は、自動的に停止させる機構が
働く。これで、同ベルト(1B)が、締め付けられた状
態から、つまりテンショナー作動指示を受けてから、一
旦、経験したより強いベルトの巻き込み状態から、元に
状態に緩む事は防止される。 (B)更に、テンショナー作動指示以前に同ベルトが伸
縮自在状態で、遭難脱出者を締め付けていたレベルの締
め付け状態から、更に数センチメーター、遭難脱出者を
締め付け過ぎない程度に全ベルトを自動的に巻き込ん
で、締め付ける作動を行う。これにより、遭難脱出者
は、「本救命具」(15B)に強力に固定されてから、
ビルを脱出する事になり,ビルから脱出時に、「本救命
具」(15B)が遭難脱出者を固定する事が充分でない
為に、遭難脱出者が、「本救命具」(15B)から抜け
落ちて、転落すると言う、最も避けるべき事故を防止す
る効果を持つものである。更に、上記1箇所のみベルト
の先のフックする、フック受け入れ式ロック(2B)に
は、公知の自動車のシ−ト・ベルトの手動式ロック解除
装置同様のロック解除装置が備えられているので、遭難
脱出者は、無事に地上に降下した後、自分で上記ロック
(2B)を外して、遭難脱出者収容室の入り口から外へ
自力で離脱する事が出きるものである。 請求項18、(A)項の効果: (1)「本救命具」は命綱を前胸部に予め内蔵している
ので,遭難脱出者は、ビルからの脱出の際に、転落防止
に必要な命綱の役目をするロープ類を、 或いは、その
代替物を探す必要がない利点を持つ。 (A)ビル火災の火煙に追われて、「本救命具」を装着
後、直ちに、ビルの外に脱出する形で避難せざるを得な
い状態に追い込まれた場合とか、 (B)ビルの外壁が切り立った壁のみで、ビルの外側に
ベランダとかバルコニーとかの、「本救命具」に装備さ
れた気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
の形成作動をビルの外側で行わしめる場所が無い場合
に、一旦、ビルの外側に出てから、気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」の形成作動をビルの外側
で行わしめる事になるので、その際、必要となる命綱の
役目をするロープ類、或いは、その代替物を探す必要が
無い。 (2)本命綱と、それに付属して装置された請求項20
に記載の降下速度抑制手段とを組み合わせて用いると、
遭難脱出者の脱出、降下中降下速度の制御効果と姿勢の
安定効果が得られる。 リール型のコンパクトな命綱巻き込み式の命綱収納解放
手段は、「本救命具」の前胸部胸当て型箱内に内蔵され
ているので、遭難脱出者が、ビルから脱出後、本命綱
と、それに付属して装備された降下速度抑制手段に掴ま
って降下すると、前胸部を上方から引っ張る形で、つり
下げる事となるので、遭難脱出者は、両手で降下速度抑
制手段に掴まって、その握りしめの力を調整する事によ
り降下速度を自分で制御出来るので、降下中ほぼ立った
姿勢で少々、斜め上向き姿勢を保つ事が出来る。従っ
て、上記の如き手段が装備されていない場合には、ビル
から脱出時に、下向きに頭から落下するとか、上下左右
に,クルクル回りながら落下すると言う様な、遭難脱出
者に、死の恐怖に似た恐怖感を感じさせる事になるが、
「本救命具」に上記手段を装備する事により遭難脱出者
を降下中の不必要な不安から護る効果を持つ。 請求項18、(B)項の効果: (1)命綱に掛かる遭難脱出者の重力による引っ張りを
利用した、「本救命具」の自動式作動開始手段を装備し
た救助効果を持つ。 遭難状況が最悪の場合、遭難脱出者は、ビル側固定箇所
に命綱のフックを固定するだけで、後は、ビルから飛び
出す形でも、どんな形でも、とにかく、ビルから脱出す
れば、「本救命具」の自動式作動開始手段が働き、気球
型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」が形成さ
れ、同気球型皮膜体に中に自動的に引き込まれて、保護
されながら、降下して救助される。 請求項18、(C)項の効果: (1)内気体圧感知手段によって気球型皮膜体と「パラ
シュート・パラグライダー」の形成確認後、降下を開始
させる安全システム効果。「本救命具」の作動開始後、
気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の形
成の完了を内気体圧感知手段と「本救命具」の電気的制
御手段により確認が為されると、同制御手段の指示で命
綱巻き込み式の命綱収納解放手段に装備されている電動
式のロック解放手段を自動的に働かせ、命綱を「本救命
具から切り離なす。これにより、完成された気球型皮膜
体と「パラシュート・パラグライダー」は、自動的に降
下を開始する、安全確認後降下を開始するシステム効果
を持つ。 請求項19の効果: (1)命綱の先に予め命綱固定フック(6A)が装置さ
れており、ビル火災の為、ビルからの緊急脱出時の混乱
の中でもビル側の何処かしっかりした固定箇所に簡単に
引っ掛ける事が出来る形状をしたフックであり、遭難脱
出者がビルからの脱出時に、命綱を何処かの固定箇所に
自らの手で結び付ける様な、面倒な、時間の掛かる操作
をしなくても簡単な操作で命綱の固定目的が達せられる
効果を持つ。 (II)上記命綱の先のフック(6A)には、一旦、固
定箇所に引っ掛けて固定すると、遭難脱出者が、固定場
所を変更するために、敢えて、外さない限り、簡単に外
れない様に、フック外れ防止バー(1A)が設けられて
おり、脱出時のビルからの転落防止目的の安全確保効果
を持つ。 (III)命綱の先のフックが固定された状態かどうか
を判別する為のフック固定確認用バー(2A)と、固定
確認用センサー(3A)は以下の如く機能するものであ
る: (イ)フック(6A)が固定対象箇所に固定される以前
の状態は、フック固定確認用バー(2A)は、フック外
れ防止バー(1A)の2本のバーの内側に位置する。ま
た、同フック固定確認用バー(2A)と同じ支点軸(4
A)を使用して、同フック固定確認用バー(2A)と一
体化していて、同支店軸(4A)の反対側に二股上に伸
びた枝状突起(8A)があり、その先の電気絶縁材料
(9A)は、フック固定確認用センサーの着脱可能タイ
プのセンサーの接点部分(10A)の間に差し込まれな
い状態で、少し離れた所に位置する事になる、この為、
フック固定確認用センサー(3A)に通じた電流は、命
綱のフック(6A)が、その対象物に固定されていない
状態の時は、上記接点が接しいる状態を維持する事にな
るので電流を流し続ける事が出来る。同フック固定確認
用センサー(3A)は「本救命具」の電気的制御手段と
電気的ケーブル(11A)で繋がっており、その電流の
流れている状態を感知した「本救命具」の電気的制御手
段は、上記状態を命綱のフック(6A)が未固定の状態
である事を確認出来る。 (ロ)一方、遭難脱出者が命綱の,フック(6A)を何
処かの固定箇所に、引っ掛けて固定すると、まず、フッ
クの外れ防止用バー(1A)と、それと同位置に装置さ
れたフック固定確認用バー(2A)は、侵入してくる固
定箇所の対象物に押されてフック(6A)を形成する円
形の枠の奥に向かって回転移動する、そして、それまで
上記固定対象物の侵入に押されて、回転移動していたフ
ック外れ防止バー(1A)の先が、固定対象物に届か
ず、外れる位置になると、フック外れ防止用バー(1
A)は、その元部とフック自身の元部に固定されている
スプリング(7A)の働きで、元の位置に戻り、それ以
降は、フックの固定対象物が円形フックから外れる事を
防止する機能を果たし、フックが外れて遭難脱出者が転
落する事を防止する効果を持つ。 (ハ)又、フック固定確認用バー(2A)は、侵入して
くる固定対象物に押されて,フック外れ防止用バー(1
A)と同様に回転移動するが、フック固定用確認用バー
(2A)の長さが、フック外れ防止用バー(1A)の長
さより長く、フック(6A)の円形枠の外径よりも長い
ので、フック外れ防止バー(1A)の長さが上記(ロ)
に記載の如く固定対象物に届かなくなり、外れて、元の
位置に戻っても、なお、侵入してくる固定対象物に押さ
れ続ける事になる。つまり、フック固定確認用バー(2
A)は、固定対象物が円形のフック(6A)の枠内にあ
る限り、フック固定確認用バー(2A)とフックの元部
に固定されているスプリングの作用によって、元の位置
に戻ろうとするが、固定対象物に押されて戻れない状態
になる。フック固定確認用バー(2A)は、フック外れ
防止バー(1A)と同位置にあって、同フック固定確認
用バー(2A)と支点軸(4A)を共有して使用する形
であり、更に、フック固定確認用バー(2A)は、フッ
ク外れ防止用バー(1A)の2本のバーの先端の凹部分
(5A)に少し埋め込まれた状態が、元々の位置である
ので、例え、固定対象物がロープとか、コードとかの比
較的細い物であっても同固定対象物が、フック外れ防止
様バー(1A)と固定確認バー(2A)との間に挟まっ
て、完全に元の位置に戻る事を妨げる事になる。つま
り、固定確認用バー(2A)のこの状態は、同固定確認
用バー(2A)と同じ支点軸を使用して、一体となって
繋がった二股状に伸びた枝状突起(8A)の先に装着さ
れた電気絶縁材料(9A)の位置を、フック固定確認用
センサーの着脱可能タイプの接点(10A)の間に留ま
らせる事になり、それが、電流の流れを停止される事に
なり、同フック固定確認用センサー(3A)と電気信号
的に繋がった「本救命具」の電気的制御手段に、命綱の
フックが固定状態である事を伝える事になる。つまり、
本,フック固定確認用センサー(3A)は、大きい固定
対象物のみではなく、細いロープ、コード等の固定対象
物でも、固定がなされると感知する鋭敏なセンサー効果
を持つ構造になっている。 (IV)「本救命具」の電気的制御手段は、上記フック
の固定確認用センサー(3A)により、命綱のフック
(6A)が固定状態である事が確認されない限り、つま
り、(IV−1)遭難脱出者が誤って、手動式の作動開
始手段の一部である、作動開始用の紐を曵いた場合、
(IV−2)遭難脱出者が、脱出時の精神的混乱から、
「本救命具」装着した後、命綱の固定を忘れてしまっ
て、一定時間以内に命綱の固定が為されない場合、(I
V−3)一旦、固定した命綱のフック(6A)を何らか
の理由で、外した場合、「本救命具」の電気的制御手段
は、即、命綱のフックが未固定の状態である事をすぐに
感知して、音声発生手段を働かせて、必ず命綱を何処か
しっかりした箇所に固定する様に指示し、その後、ビル
の外に出てから、手動式作動開始手段を操作するか、或
いは、自動式作動開始手段を利用してビルから脱出する
様に警告を発する。上記の如くビルから脱出時に命綱の
未固定による、遭難脱出者の転落事故を防ぐ安全確保効
果を持つものである。 請求項20の効果: (1)請求項20、(ト)項に記載の、命綱を、4個の
滑車状の円周溝を有する輪の上をS(エス)字状に通す
とは、第5図(B)に図示される如くきものである。こ
れにより、並列している2個ずつの輪(3C−4)と
(3C−2)、(3C−1)と(3C−3)は、命綱が
通ると、お互いに逆回転する事になり、つまり命綱が本
降下速度抑制手段(6B)へ入ってくる片側の滑車状の
円周溝を有する輪、2個の回転方向と、その反対側、つ
まり、命綱が本降下速度抑制手段から出て行く側の滑車
状の同輪2個の回転方向は、それぞれ、元々、逆に回転
する構造になっている。第6(B)の断面図から理解さ
れる如く、軸を同じくして、並列している滑車状の円周
溝を有する輪が通常は、その間に適当な隙間があるの
で、それぞれの隣の同輪が逆回転していても摩擦は生じ
ないが、外側から締め付け圧力が掛かると、お互いに逆
回転している同輪が、まず、取っ手状カバーの内側のブ
レーキ・プレートと接触し、摩擦が生じる。次に、更に
圧迫が強化されると、並列して逆転している同輪同士の
内側が接触する事になり、両方の同輪の回転が止められ
る。その結果、回転の停止した滑車状の輪の円周溝と取
っ手状カバーの内側のブレーキ・プレートの間に強く挟
まれた命綱に強い制動力が掛けられる事になる。 (2)本降下速度抑制手段(6B)により命綱に対して
強い制動降下を持つ事になる為、細<て、軽い命綱の使
用が可能となる効果。遭難脱出者の両手で外側から掴む
程度の力で、本降下速度抑制手段は、その中を通る命綱
との間に高い摩擦効果が得られる事から、「本救命具」
の命綱として、適切な引っ張り強度を持つ材料のコード
であれば、従来のこの種の命綱に使用されていたロープ
等に較べて、細くて、軽いコードが命綱として有効に機
能を発揮する効果を持つ。 (3)ビルから脱出の際に、本降下速度抑制手段(6
B)を利用する事により、降下速度を調整しながら、ビ
ルから脱出し、降下できる効果を持つ。ビルの脱出場所
の外側が、切り立った垂直な外壁のみで、何の足場も、
掴まり場所も無い様な場合、遭難脱出者は、本命綱に掴
まって、とにかく、ビルの外側に脱出して、「本救命
具」が作動出来る場所に迄離脱してから、自分で手動式
作動開始手段を操作して作動を開始させるか、或いは、
そのまま、本降下速度抑制手段を利用して降下速度を調
整しながら、命綱が伸びきる状態まで降下して、その伸
びきった状態の遭難脱出者の重量により自動式作動開始
手段を働かせて、「本救命具」の作動を開始させる事に
なるが、もし、本降下速度抑制手段が「本救命具」に装
備されていなければ、ビルからの遭難脱出者は、「本救
命具」に装備された命綱は、細いコード状のものである
ので、その体重と「本救命具」の重さを、両手で同命綱
を握って支える事は、不可能であり、命綱の伸び切った
長さの位置まで、転落と同じ状態で落下する事になる。
この落下中(1〜2秒の間ではあるが)遭難脱出者は、
転落死にいたる降下と同じ恐怖を感じる事となる。本降
下速度抑制手段は、この様な事を避けるために装備され
た手段であり、遭難脱出者が本降下速度抑制手段に掴ま
って、脱出、降下する事により、自分で降下速度を制御
しながら安全に降下出来る効果を持つ。 請求項21効果: (1)「本救命具」(15B)には、「本救命具」の作
動開始手段として、手動式作動開始手段(5B)と、自
動的作動開始手段の二つの作動開始手段を備えたもので
あり、脱出時の遭難状況に合わせて、また「本救命具」
を使用者自身の選択により、どちらの手段でも選んで安
全に脱出が出来る効果を持つ。「本救命具」に手動式作
動開始手段(5B)と自動式作動開始手段の両方を装備
したのは、上記(3−5)作用の項目に記載の気球型救
命装置の使用方法/作用/効果の(1−A−4)の項目
において: (脱出方法−1) (脱出方法−2) (脱出方法−3) (脱出方法−3−1) (脱出方法−3−2) (脱出方法−4) (脱出方法−4−1) (脱出方法法−4−2) (脱出方法−5) に各例を挙げて記載している様な種々の脱出環境に応じ
て、想定出来るあらゆる状況に対応できる様にする為で
ある。上記各脱出方法を参照乞う。 請求項22の効果: (1)遭難脱出者の「本救命具」(15B)の使用の為
の、抜き取り行為自体を、本気球型救命装置の作動開始
の電気的信号に替えて、遭難脱出者が災難時に面倒な作
動開始入力操作をする事を無くした効果を持つ。請求項
22、(イ)と(ロ)と(ハ)の構成から、「本救命
具」(15B)側に装備されたコンセントが「本救命
具」の専用保管手段側のプラグに差し込まれている状態
では、「本救命具の電気的制御手段」と、「ビル側の電
気的制御手段」は、電気信号的に繋がっていて、お互い
に、本気球型救命装置が未作動状態である事を電気信号
的に確認しあっている状態を保っていたのであるが、遭
難脱出者が、その使用の為、「本救命具」(15B)を
抜き取ると、「本救命具の電気的制御手段」と、「ビル
側の電気的制御手段」との間の電気信号的繋がりが断た
れる事になり、それぞれの電気的制御手段は、本気球型
救命装置が作動状態に入った事を感知する事になる。こ
れは、遭難脱出者が、ビル火災と言う、混乱状態での避
難行為を行う場合に、本気球型救命装置のどこかに設け
られた作動用のスイッチを入れると言う様な、複雑で、
面倒な操作をさせるシステムにした場合、不幸な場合
は、そのスイッチを探している間に、火煙に包まれて死
亡する遭難者が発生する事になる。この様な事態を避け
るため、本気球型救命装置は、この様な場合の遭難脱出
者の避難行動パターンの最初の行動そのもの、つまり、
「本救命具」(15B)を早く取って身につけると言う
行為を、上記の如く、請求項22記載の構成により、電
気信号的に、それぞれの「本救命具」毎に、その作動開
始を「本救命具の電気的制御手段」と、「ビル側の電気
的制御手段」の両方が同時に感知する事により、上記の
遭難脱出者のスイッチを入れる行為に替えて、本気球型
救命装置の作動開始システムにしている。 (2)請求項22(ニ)、通常は、ビル側の電源を使用
しているが、(A)「本救命具」の電源、(B)「ビル
側の電気的制御手段」の電源、(C)ビル側の天井に装
備された無線信号発信手段の電源は、常時充電式バッテ
リーで、停電とか、その他の何らかの理由でビル側の電
源が使用出来なくなる場合とか、 上記(A)の「本救
命具」が、使用の為、ビル側の専用保管手段から抜き取
られた後の様に、ビル側の電源が使用出来なくなった場
合に、自動的に、バッテリーの電源に切り替わる方式の
電源システムによる安全な電源確保効果、特に、上記
(B)、(C)につては、二重、重複電源による安全確
保効果を持つ。 (3)請求項22、(ホ)、ビル側の天井に設置された
無線電波発信手段とそれと併設された電気的制御手段
は、耐熱材料で火災の熱の被害から保護されているので
火災の熱によりその機能を発揮する事を妨害される事が
ない。 請求項23の効果: (1)請求23、(ア)、 効果:上記(3−5)作用の項目の気球型救命装置の使
用方法/作用/効果の(1−A−1)項の(2)を参照
乞う。 (2)請求項23、(イ) 効果:遭難脱出者の「本救命具」(15B)の使用を感
知した「本救命具電気的制御手段」は、直ちに、その遭
難脱出者に、同電気的制御手段の一部機構である音声発
生手段を働かせて、「本救命具」の安全な装着方法を、
前胸部胸当て箱(16B)内のロックセンサーがその遭
難脱出者が「本救命具」装着を完了した事を確認するま
で、繰り返し、説明するシステム、これは、「本救命
具」(15B)の使用方法について何の予備知識も無い
遭難脱出者でも、音声による説明、指導に従って、「本
救命具」(15B)を装着出来る。これにより: (A)装着方法が解からない事が原因で、脱出が遅れ
て、火災の被害に遭う事、(B)装着方法を誤った為
に、ビルから脱出時に「本救命具」から離脱して転落事
故に遭う事、を防ぐ事が出来る効果を持つ。 (2)請求項23、(ウ)、(ウ−1)、(ウ−1−
1)、(ウ−1−2)、(ウ−2)、(エ)、(エ−
1)、(ウ−1−1)、(エ−1−2)、(エ−2)上
記の請求項23、(イ)により、遭難脱出者の「本救命
具」使用開始を感知した「本救命具」の電気的制御手段
は、その使用開始から一定時間が過ぎても、ロック・セ
ンサーからの、ロック完了を確認する電気的信号が入力
が為されない場合は、(ウ)の場合は、音声発生手段を
働かせて、どのベルト(1B)のフックのロックが未完
了であるかを遭難脱出者に知らせる、(エ)の場合は、
フック(2B)部分が1箇所であるので、同ロックが未
完了である事を遭難脱出者に知らせて、ロックが完全に
行われないと、「本救命具」は作動しない事、ロックが
完全に行われないまま脱出すると、転落死の危険がある
事を、ロックが完了するまで音声警告を続ける。また、
(ウ−2)、(エ−2)の記載の如く、「本救命具」の
電気的制御手段が、ロックが完了した事を検知した場合
は、遭難脱出者に、次の安全脱出の手順である、命綱
(3B)の先端に装備された命綱固定用フック(6A)
を、何処か近くのしっかりした固定箇所に固定する様に
指示を行い、遭難脱出者が、同フックの固定を完了した
事を同フックに装備された請求項19記載のフック固定
確認用センサー手段(3A)によって確認されるまで、
上記音声指示を続ける。 これにより:「本救命具」の装着を完了した遭難脱出者
に、次の安全脱出に絶対必要条件であるステップであ
る、命綱(3B)のビル側固定場所への固定を指示し
て、命綱の固定が為されないまま、脱出する様な事を防
ぐ安全確認効果を持つ。 (3)請求項23、(オ) 請求項19記載の命綱の先のフック(6A)に装備され
た、同フックの固定を感知する電流によるフック固定確
認用センサー手段(3A)は、同フックの固定完了の信
号を「本救命具」の電気的制御手段に入力すると、同電
気的制御手段は、音声発生手段を作動させて、その遭難
脱出者に対して、命綱(3B)の固定が完了したので、
何時でも安全にビルからの脱出が出来る状態になった旨
の知らせを行い、更に、次の脱出のステップである、天
井部から発信されていて、気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」が室内で膨張する事を防止するシ
ステムである、電波信号(2K)の届かないビルの外側
に出てから「本救命具」(15B)の作動が開始出来る
種々の状況に応じた脱出方法を説明する。 これにより:遭難脱出者は、安心して、ビルから脱出行
為に移れる事になり、ビルからの脱出行為自体は、非常
に危険なものであるのが、この「本救命具」の音声発生
手段から、命綱の、フック(6A)の固定完了確認と、
ビルからの安全な脱出方法についての説明が行われる。
これ等の音声確認/説明は、ビルからの脱出に際して、
遭難脱出者自身の生命に直接係わる最も重要な情報につ
いて、更に、システム的に確認された確かな安全確認
が、「本救命具」の音声発生手段から為される事は、遭
難脱出時の混乱状態にある遭難脱出者にとっては、特に
有効に作用し、遭難脱出者の精神的重圧を軽減して、ス
ムーズに脱出行為に移れる環境を提供し、これにより、
遭難脱出者のビルからの脱出に対する恐怖感によって、
脱出のタイミングを逃し、その為に起こる被害を削滅す
る効果を持つものである。 (4)請求項23、(カ)、(カ−1)、(カ−2)、
(カ−3)、(キ) 遭難脱出者が、ビルの外側に脱出以前に誤って、「本救
命具」の手動式作動開始手段の操作をおこなった場合と
か、何らかの理由で、ビルから脱出以前に命綱が伸びき
り、「本救命具」の自動式作動開始手段が働き、気球型
皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」が膨張して
室内で形成され、その遭難脱出者の安全な脱出を困難に
させると言う事態、又、室内で誤って形成された皮膜体
の為に、他の遭難脱出者の避難を妨害すると言う事態を
以下の方法によって確実に防ぐシステム効果を持つ。 (a)遭難脱出者が、使用の為、専用保管手段から「本
救命具」(15B)を引き抜くと、「ビル側の電気的制
御手段」は、直ちに、「本救命具」とその専用保管箱と
のコネクターの断線を感知する入力信号を受けて、どの
「本救命具」が使用を開始したかを判別検知し、その特
定の「本救命具」固有の電波信号(2K)を、同制御手
段と天井側に併設された無線電波発信手段(1K)から
発信するよう指令する、 (b)一方、「本救命具の電気的制御手段」は、「本救
命具」に装備されたアンテナ(13B)経由で、上記の
天井側の無線電波発信手段(1K)から発信されて来る
その「本救命具」に割り当てられた固有の電波信号(2
K)を「本救命具の電気的制御手段」にて選別検知して
受け入れる。 (c)更に、「本救命具の電気的制御手段」は、「本救
命具」の固有の電波信号(2K)を継続して受信する状
態を確認し、つまり、上記電波信号(2K)を受信して
いる入力状態が続く限り、遭難脱出者は、未だビルの室
内にいて、脱出が完了してない事を意味するので、も
し、遭難脱出者が、ビル室内で誤動作によって、「本救
命具」の手動式、或いは、自動式作動開始手段と繋がっ
た「本救命具の電気的制御手段」の気球型皮膜体と「パ
ラシュート・パラグライダー」の形成作動開始機構にス
イッチが入っても、「本救命具の電気的制御手段」は、
直ちにそれを室内での誤動作であると判断し、同形成作
動開始機構の作動を停止させる制御を行う。 (d)又、上記の如く、誤動作による気球型皮膜体と
「パラシュート・パラグライダー」の形成の停止指示制
御が行われた場合は、その制御行為自体が新たな入力信
号となり、「本救命具の電気的制御手段」は、その遭難
脱出者に対して、音声発生手段を作動させて「手動式作
動開始手段の操作は、ビルの外側に出てから行う事、
又、命綱(3B)が伸びきってしまっている場合は、命
綱の固定箇所を、ビルの脱出場所の近くに変更する様」
に指導する。これにより:前項(5)までに、「本救命
具」(15B)の装着を完了し、更に、命綱のフック
(6A)の固定も完了した遭難脱出者が、ビルから脱出
する前に、つまり、ビルの部屋の中で、単なる誤りか
ら、或いは、脱出への気持ちの焦りから、或いは、夜間
の被災で視界が充分でない為に、手動式作動開始手段
(5B)を操作してしまったり、又、命綱(3B)が、
どこかに引っ掛かって伸びきってしまって、当人は気付
かずに「本救命具」の自動式作動開始手段の作動指示を
行ってしまう事もある。現実には有り得る事であり、も
し本気球型救命装置の上記(a)、(b)、(c)、
(d)の電波信号(2K)を利用した室内での気球型皮
膜体と「パラシュート・パラグライダー」の誤操作/不
注意等による室内での膨張の防止装置がなければ、その
遭難脱出者のビルからの脱出を妨げるだけでなく、他の
多くの遭難脱出者の安全なビルからの脱出を妨害する事
になる。本気球型救命装置は、上記の有り得る事が予想
されるトラブルを「本救命具」と専用保管箱との保管の
仕組みと、無線電波信号と、それらを電気的に制御する
「ビル側の電気的制御手段」と、「本救命具の電気的制
御手段」によって完全に防ぐシステム効果を持つもので
ある。 (5)(請求項23、(ク)、(ケ)、(コ)、(コ−
1),(コ−2)、(コ−3) 「本救命具」(15B)の電気的制御手段の一部の機構
である気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」の形成開始作動機は、(ク)記載の手動式作動開始
の入力信号、或いは、(ケ)自動式作動開始の入力信号
を受け取った時点で、以下の(コ−1)、(コ−2),
(コ−3)の三入力信号条件が全て揃っている事が確認
されて始めて、同形成開始作動開始の指令を電気信号に
より気体供給手段(1)の一部である気体解放手段に対
して起動指示を行う: (コ−1)遭難脱出者が、「本救命具」(15B)の装
着を完了した事がロック・センサーで確認された事、
(コ−2)命綱のフック(6A)の固定完了が、同フッ
クの固定確認用センサー(3A)で確認された事、(コ
−3)天井の無線電波信号発信手段(1K)から発信さ
れる、その「本救命具」固有の電波信号(2K)を受信
出来ない状態になった事、つまり、同電波信号(2K)
が届かない場所に、遭難者脱出者が脱出を完了した事、 これにより:「本救命具」(15B)を含む、本気球型
救命装置がビル火災からの遭難脱出者を救助する事を目
的として開発されたものであるので、「本救命具」や、
本気球型救命装置自身の装備、機能、システム上の不備
から、逆に遭難脱出者に被害を与える事を防ぐ安全確認
装置として、上記三条件が満たされない場合は、「本救
命具」の作動開始、つまり、気球型皮膜体と「パラシュ
ート・パラグライダー」の形成開始を停止させ、この三
条件に逸脱した状態である事を、音声発生手段を働かせ
て、遭難脱出者に警告し、安全なビルからの脱出が行え
る様に指導、説明を行う事の出来るシステムである。 (6)請求項23(サ)、(サ−1)、(サ−2)、
(サ−3) 「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構である、気
球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の形成
作動開始機構は、上記(コ)の論理処理の後、以下の気
体供給手段(1)に対して作動開始指示を電気的信号に
よって送るものである: (サ−1)請求項13記載の気体供給手段(1)の容器
内の気体解放手段である、圧縮気体の容器の蓋部の起爆
手段を電気的点火手段を作動させて小爆発させる事によ
り、同蓋部を除いて、気体を解放させ、気球型皮膜体
(17)と「パラシュート・パラグライダー」(12)
に気体の供給を開始させる、(サ−2)請求項14記載
の気体供給手段の容器内気体解放、及び、容器内気体解
放停止手段である、圧縮気体の容器からの解放部分に設
けられた電動式自動開閉式バルブに「本救命具の電気的
制御手段」からの電気信号的による作動開始指示によ
り、上記バルブを解放させて、気球型皮膜体(17)と
「パラシュート・パラグライダー」(12)に気体の供
給を開始させる、(サ−3)請求項9記載の気体供給手
段である、エア・バックと同様の機能を持つインフレー
ターの起爆用化学物質への電気的着火手段に「本救命具
の電気的制御手段」から電気信号が送られて、インフレ
ーターが作動を開始し、瞬間的に大量の気体を発生させ
て気球型皮膜体(17)が、「パラシュート・パラグラ
イダー」(12)を膨張させる、 これにより:気球型皮膜体と「パラシュート・パラグラ
イダー」の内、気体の供給の必要な中空皮膜体に、同供
給が開始さされ、それぞれ救出タイプの異なった中空皮
膜体の形成が為される。 (7)請求項23、(シ) 請求項15項、(b−3)記載の内側気球皮膜体、外側
気球皮膜体、又は、「パラシュート・パラグライダー」
の内側に設置された内気体圧感知手段は、それぞれの皮
膜体の強度と、機能目的に合った気体圧に予め設定して
おり、同規定内気体圧に達すると、同内気体圧感知手段
から規定気圧に達した旨の電気的信号が「本救命具の電
気的制御手段」に伝えられ、これにより、同電気的制御
手段は、内側気球(2)、外側気球(3)、又は、「パ
ラシュート・パラグライダー」(12)を形成させてい
る気体供給手段(1)の気体の解放を停止させる指示信
号を出す。 これにより:各皮膜体に気体が圧入され過ぎて、皮膜体
が破壊されて、救助機能を発揮出来なくなる事を防ぐ安
全確保効果を持つ。 請求項23、(ス) 「本救命具の電気的制御手段」は、内側気球皮膜体、外
側気球皮膜体、又は、「パラシュート・パラグライダ
ー」の形成が完了した事が、それぞれの皮膜体内部に設
置された内気体圧感知手段によって確認され次第、「本
救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)内に内蔵されて
いる、リ−ル型命綱収納解放手段(4B)に装備された
電動式自動命綱切り離し装置のロック解放用駆動部分を
働かせて、命綱(3B)をそのリール型型命綱収納解放
手段(4B)との固定結合部分から自動的に切り離すも
のである。 これにより:「本救命具の電気的制御手段」は、遭難脱
出者が気球型皮膜内に収容された後、気球型皮膜体と
「パラシュート・パラグライダー」の形成が確実に完了
した事を、それぞれの皮膜体内部に設置された内気体圧
感知手段によって確認して後、始めて、それまで命綱
(3B)につり下がる形で、ビル側に固定されていた気
球型皮膜体(17)と、「パラシュート・パラグライダ
ー」(12)をリール型命綱収納解放手段(4B)に装
備された電動式自動命綱切り離し装置のロック開放用駆
動部分を働かせて、命綱(3B)を切り離して、遭難脱
出者を保護した気球型皮膜体(17)と「パラシュート
・パラグライダー」(12)の降下を開始させる安全確
認効果を持つ。 請求項24の効果:ビル側に据置型の大容量気体供給手
段を設けた気球型救命装置は、大容量の気体供給手段か
ら同時にに複数個の送気用パイプで気体を供給出来るの
で、数千人もの人が働く大型高層オフイス・ビルとか、
超高層オフイス・ビルで初期消火に失敗して、次々と上
部階に火災が拡大して行く様な、最悪の事態になった場
合の避難用救命装置としては、多人数を短時間に安全に
脱出させる事の出来る有効な救命装置となる。 請求項25の効果: (1)本請求項の中/低層ビルからの脱出用の気球型救
命装置は、「パラシュート・パラグライダー」(12)
を装備しない為、遭難脱出者を気球型皮膜体(17)の
中に収容して、脱出、降下させるだけでは、気球型皮膜
内の遭難脱出者の姿勢の安定を保でず、降下中クルクル
回って、遭難脱出者は、強い不安と不快を感ずる事にな
る。この点を解決する為、飛行機の尾翼の形状をした皮
膜(1E)を外側気球(3)に形成させる事により、降
下中の気球の姿勢の安定が保たれる。(第10図、
(A)参照乞う。) (2)本請求項記載の中/低層ビルからの脱出用の気球
型救命装置の気球型皮膜体に収容された遭難脱出者は、
降下中の各種障害物との衝突から生ずる被害から、又、
着地時の衝撃からの被害からも、外側気球(3)の緩衝
作用と保護作用によって安全に地上に着地して救助がな
される必要から、本中/低層ビルからの脱出用の気球型
救命装置の利用階数(高度)によって、内側気球(2)
と外側気球(3)の層の厚さ、材質を調整または変更し
て、主に着地時の耐衝撃強度を、遭難脱出者の想定最大
体重と、それぞれの使用階数(高度)から算出される落
下衝撃度に充分対応出来る仕様に調整するものである。
これにより、気球型皮膜体(17)がリバウンド効果を
発揮し、ゴムマリが地上で弾みながら、衝撃を吸収しな
がら、序々に着地する如き形で着地して救助される。現
在の中/低層ビルからの脱出の場合に、梯子車も使用出
来ない場合、人手で作ったトランポリン状の救助シート
に向かって飛び降りたり、布団とか、ウレタン製の資材
を重ねた場所に向かって飛び降りる危険性と、その際に
遭難脱出者が感ずる恐怖感の大きさと較べると、本気球
型救命装置の使用が、中/低層ビルからの脱出において
も有効である事が判る。 請求項26の効果: (a)高層ビルからの脱出用気球型救命具の装備の内、
「パラシュート・パラグライダー」(12)と気球型皮
膜体と「パラシュート・パラグライダー」とを繋ぐ手段
(7)を除いた形の気球型救命装置であり、海難事故船
からの遭難脱出者は、命綱のフック(6A)を船側の何
処かに固定してから、船から脱出して、船側を降下速度
抑制手段(6B)を用いて序々に降下し、手動式作動開
始手段(5B)を働かせるか、或いは、その余裕が無い
場合でも、命綱(3B)の固定が確実に為されている限
り、船側から飛び降りる形で脱出しても、自動式作動開
始手段が働き、海中に落ちる前に、気球型皮膜体(1
7)の中に引き込まれて保護される。この為、遭難脱出
者は、海上に落ちて海水に浸かる事も無く、本気球型皮
膜体(17)の中に収容され、海上に浮かんで、海水、
寒気、風雨、波、鮫からの被害から保護されて救助を待
つ事ができる。従来の救命手段に較べて、海水に一度も
浸からなくても良い点、更に、空気の二重の皮膜体に被
われるので寒気に対しては特に強い点の特徴を持つもの
である。これにより、長時間の救助待ちの漂流にも対応
出きるものである。 (b)更に、球形の気球の利点を利用し、遭難脱出者収
容室の真下を含む下方に重心となる重り(1D)を設け
る事により、横揺れを少なくする効果を発揮するもので
あり、他の海難用救命具に較べて遥かに遭難脱出者の姿
勢の安定が維持されるものである。この安定な姿勢を維
持できる事は、救助されるまでの漂流中の不快な揺れを
減らし、不安感と疲れを削減して長時間の救助待ちの漂
流にも耐えられるものである。 (C)従来遭難者が、単独、でライフ・ジャケット等を
使用して漂流しながら、救助を待っていても、飛行機、
ヘリコプター、救助艇、救助船に発見されるのは、遭難
脱出者の身体の殆どが海中に浸かり、波に視界を邪魔さ
れて、容易な事ではなかったが、本気球型救命装置に収
容されて、救助を待つ場合は、気球型皮膜体(17)自
体の大きさから、又、同気球型皮膜体(17)の多くの
部分が海上に浮く為、よほど大きい波でない限り、波の
高さの上に出る事から、その存在が非常に目だつものに
なり、航空機からの捜索でも、海上からの捜索でも、容
易に発見される有効な救助効果をもつものである。 請求項27、28、29の効果:山岳遭難に対応する救
助用手段として、各請求項毎の特性による個々の効果
は、上記(3−5)作用の項目の(1−E)項、山岳遭
難脱出者用気球型救命装置の使用方法/作用/効果の中
の各請求項別の記載を参照乞う。以下には、上記3請求
項に共通する効果を記載する: (1)危険度の高い山岳登山で、ある程度の人数の登山
隊には、最低1個の本改造型の気球型救命装置の内、そ
れぞれの登山の種類に合ったものを携帯する事により、
登山隊内に、怪我、病気、体力消耗等で、皆と共同行動
が出来なくなった隊員を、一時安全に避難させておき、
救助を待つ場合には、従来の救助装備では、期待出来な
かった大きい救助効果を持つものであり、毎年決まった
様に発生する山岳登山の遭難死傷者の多くを救う事が出
来るものである。 (2)山岳遭難の救助活動が非常に困難で、危険な場所
で遭難が、発生した場合、遭難救助隊員が、本改造型の
気球型救命装置を装着してら、救助活動を行えば、万
一、転落等の事態が発生しても、二重遭難を避ける事が
出来るものである。 (3)従来山岳遭難者が、雪山、岩場、樹林の中で救助
を待っていても、飛行機、ヘリコプター、救助隊員、に
発見されるには、遠距離からの発見を困難にするものが
多く、その捜索には、多大の困難が伴うものであった
が、本改造型の気球型救命装置に収容されて、救助を待
つ場合は、気球型皮膜体自体の大きさから、その存在が
非常に目だつものになり、航空機からの捜索でも、捜索
隊員の捜索でも、容易に発見される有効な救助効果をも
つものである。 請求項30の効果: (1)本請求項の詳細な使用効果は、上記(3−5)作
用の項目の気球型救命装置の使用方法/作用/効果の
(1−F)項を参照乞う。 (2)現在の航空機には、軍用航空機の一部にだけ事故
航空機からの搭乗者の脱出用救命装置が装備されている
だけで、旅客機等には、旅客、搭乗員とも事故に遭遇し
た場合で、同事故機が墜落を免れない非常時でも、同事
故機から脱出して救出される救助手段は装備されていな
い。 (3)大量人数の航空機輸送時代に至っても、なんら有
効な飛行機事故による遭難者の脱出型救命手段が確立さ
れていない。ジェットエンジン機が殆どを占める時代に
なり、旅客機の巡航高度は、約5,000m程度以上と
なり、通常の遠距離国際航空路の大型機の場合は、1
0,000mを超える高度となっており。上記の巡航飛
行高度について、高度と酸素濃度と、気温の関係は以下
に示す通りである: (ア)約4,500m以上の高度で、航空機から脱出す
ると酸素不足により窒息する事になる。 (イ)高度と外気の気温の関係は以下に示す通りであ
る: 従って、従来のパラシュート程度の救助手段では、事故
機から脱出出来ても、外気の寒気により、凍傷から凍死
に至る被害を被り、対応出来るものではない。本項の気
球型救命装置は、上記の(ア)の遭難脱出者の脱出後の
呼吸確保の点は、本項の救命具に酸素マスクとそれと繋
がった酸素容器を装備する事により解決した。更に、上
記(イ)については、本項の気球型救命具の2重の気体
の皮膜層からなる防寒効果は充分上記の低温に対応でき
るものであり、本項の気球型救命具の軽量小型化が実現
する事により、旅客機にも搭載して、旅客の安全確保効
果を持つものである。 請求項31の効果: 請求項26: 海難事故船から遭難者を救助する為の気
球型救命装置 請求項27、28、29: 山岳遭難者救出用気球型救
命装置 請求項30: 飛行中の航空機事故から脱出用気球型救
命装置 に関して、 (1)ヘリコプターからの救助活動をより容易にする為
に、ヘリコプター側の吊り上げ用引っ掛け鈎状金具に対
応する、気球型皮膜体の上部に設けられた引っ掛け受け
具(2D)を装備し、更に夜間のヘリコプターからの救
助活動を可能とする為に、上記引っ掛け受け具(2D)
の設置点の元の部分に救難信号発光灯(3D)と、その
内側にその発光灯の光を多方向に反射させる反射鏡(4
D)を装備したものである。ヘリコプターは、その光を
目標に吊り上げ用引っ掛け鈎状金具を降ろして、引つ掛
ける救助作業が出来るものである。ヘリコプターの夜間
の救助活動は、従来は殆ど不可能であったが、上記、引
っ掛け受け具(2D)と、救難信号発光灯(3D)と、
その内側にその発光灯を反射させる反射鏡(4D)を装
備する事により、ヘリコプターの夜間の救助活動を可能
とし、24時間救助活動を可能にするものである。 (2)ヘリコプターにる救助が必要とされる場合は、通
常は、ヘリコプターが安全に着陸して救助出来る様な遭
難現場ではない事が多く、ヘリコプター側の救助隊員
が、一旦、海上、或いは、陸上の遭難地点にロープを伝
って降下し、遭難者を抱き上げるか、背負うか、或い
は、ヘリコプターから降ろしたロープに繋ぎ止めて、引
き上げて収容するという、大変な困難な作業を伴うもの
であった。この点を上記方法を採用する事によって、救
助作業上の困難性を大幅に改善するものであり、更に、
遭難者にとっては、気球型皮膜体の中に安全に保護され
たまま、外に出る事なく、ヘリコプターが遭難者を収容
した気球型皮膜体をそのまま吊り上げた状態で、安全な
場所まで移動出来る点でも、従来には無い、有効な救助
方法を採る事が出来るものである。 (3)救難信号発光灯(3D)と、その内側で、その発
光灯を多方向に反射させる反射鏡(4D)を装備する事
は、上記ヘリコプターに限らず、その他の捜索用飛行
機、山岳捜索隊、救助艇等の発見を容易にする救助効果
を持つものである。 請求項32の効果: 請求項26: 海難事故船から遭難者を救助する為の気
球型救命装置 請求項27、28、29: 山岳遭難者救出用気球型救
命装置 請求項30: 飛行中の航空機事故から脱出用気球型救
命装置 に関して、上記請求項31に記載の引っ掛け受け具(2
D)に救難無線電波発信用のアンテナ用の材料を組み入
れて、救難無線電波を発信できる様にする事により、上
記請求項26〜30に記載の気球型救命装置の遭難位置
を飛行機、ヘリコプター、救助艇、無線受信基地等によ
り遭難位置が、より早く確認させる効果を持たせる事が
出来る。また、上記各項の救難無線電波発信は、遭難者
自身が操作して発信するのではなく、上記の各項の救命
具が作動を開始すると、各項の電気的制御手段の電気的
信号による指示で、自動的に同無線電波信号の発信を開
始し、発信を続けるので、救難無線についての知識のな
い遭難者でも、自動的に救難無線信号電波の発信を行え
る効果を持つ。
【図面の簡単な説明】 第1図:気球型皮膜体は、請求項2記載の実施例を示す
正面図であって、遭難脱出者収容室の内部とその周りの
一部を切り欠いた見取り図。 「パラシュート・パラグライダー」部は実施例−2の
(ア)項を示す見取り図。 (本気球型救命装置の遭難脱出者が装着する「本救命
具」部分の作動が開始され、遭難脱出者が気球型皮膜体
内に収容されて、ビルの脱出地点から降下を開始する寸
前の状態を示す図) 第2図:請求項15記載の遭難脱出者が装着する「本救
命具」の見取り図。 第3図:請求項19記載の命綱固定用フックの正面図。 第4図:請求項19記載の命綱固定用フックの見取り
図。 第5図−(A):請求項20記載の命綱に装備される降
下速度抑制手段の平面図を断面図として表し、命綱の部
分のみを見取り図で表したもの。 第5図−(B):請求項20記載の命綱に装備される降
下速度抑制手段の外側の取っ手状カバーを外して、内部
の滑車状の円周溝を有する4個のそれぞれの輪と、命綱
との関係を説明する見取り図。 第6図−(A):請求項20記載の命綱に装備される降
下速度抑制手段を遭難脱出者が両手で掴んで使用する状
態の見取り図。 第6図−(B):請求項20記載の命綱に装備される降
下速度抑制手段の上(A)図のI−I部分の断面図 第7図:「本救命具」を使用して、実際に火災の被害に
遭ったビルから脱出する状態を、各段階別に説明した図
であり、請求項15、(a−7)記載の電波方式による
「本救命具」の中空皮膜体の室内での膨張防止安全手段
の説明図と、請求項21、(A)記載の手動式作動開始
手段を遭難脱出者がビルのベランダからの脱出に使用し
て、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
を形成させ、請求項1記載の内側気球の内の遭難脱出者
収容室に引き込まれて保護され、降下を開始する寸前ま
での状態の説明図。 第8図:請求項26記載の海難事故船舶から遭難脱出者
用気球型救命装置が、海上で遭難脱出者をその気球型皮
膜体内に収容して保護した状態の正面図、請求項30の
飛行中の航空機事故からの遭難脱出者用気球型救命装置
が海上に着水した場合も同様な状態となる。 第9図:請求項31記載の本気球型救命装置に設けられ
たヘリコプターによる救助用の輪状の引っ掛け受け具を
利用して、実際にヘリコプターが救助を行っている状態
の説明図。 第10図:請求項25記載の中/低層ビル火災からの遭
難者脱出用気球型救命装置の3種類の正面図。 第11図:請求項28記載の山岳遭難者救助用としての
使用に供する本気球型救命装置の内、瞬間設営型緊急避
難用テントとして、外側気球の形状を円錐型にした場合
の実施例の図。 第12図:請求項5記載のパラグライダー・タイプの翼
型中空皮膜体を用いた気球型救命装置であって、パラグ
ライダー・タイプの中空皮膜体の翼部の前端部に設けら
れたチューブ状軽量皮膜体が膨張すると、エア・インテ
エイクが自動的に形成されるタイプの「パラシュート・
パラグライダー」を結合した気球型救命装置の「パラシ
ュート・パラグライダー」部分の見取り図。 第13図:請求項4記載のパラグライダー・タイプの翼
型中空皮膜体であって、同中空皮膜体の内側に通気型で
中空の軽量パイプ状皮膜から形成された骨格が配置され
たタイプであって、更に、請求項6、(ロ)記載の内部
が中空の通気型であって、気球型皮膜体と「パラシュー
ト・パラグライダー」の結合用皮膜体を用いた気球型救
命装置の「パラシュート・パラグライダー」部分の見取
り図と、上記中空皮膜体の内側に通気型で中空の軽量パ
イプ状皮膜で形成される骨格の断面図。 第14図: 実施例−18の説明図であって、パラグラ
イダー・タイプの翼型中空皮膜体と、その下部にパラシ
ュート・タイプの皮膜体を結合した空中降下速度抑制手
段を2層、上下に組み合わせた、複葉式の「パラシュー
ト・パラグライダー」の見取り図。 第15図:請求項3記載の内側気球と内部が通気的に繋
がっていて、外側気球内部に配置された軽量皮膜チュー
ブの膨張により、外側気球の形成を行う方式を採用した
気球型皮膜体であって、同外側気球の皮膜の一部を切り
欠いて、外側気球の内部見た場合の見取り図。 (1)軽量気体供給手段 (2)内側気球 (3)外側気球 (4)遭難脱出者収容室 (5)遭難脱出者収容室の形成を強制し、支えて、維持
する手段 (6)遭難脱出者の呼吸確保用のパイプ (7)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
ー」を繋ぐ手段 (8)内側気球の皮膜体の一部が外側方向に突き出した
突起 (9)請求項2、請求項3に記載の外側気球であって、
お互いに繋がた複数個の中空皮膜体で形成された気密の
空気室 (10)一方方向のみ空気を流入させる空気取り入れ弁 (11)軽量気体供給手段の一部である「パラシュート
・パラグライダー」への送気用パイプ (12)「パラシュート・パラグライダー」 (13)実施例−2、(ア)項記載の従来パラシュート
の椀状の縁の部分に取付けられた、輪状の軽量チューブ
状皮膜体 (14)空気室の側面部の仕切膜 (15)内側気球皮膜の内側部の何点かの位置 (16)遭難脱出者収容室の(その形成後の)外側部の
何点かの位置 (17)気球型皮膜体 (1A)命綱の固定用フックの外れ防止用バー (2A)命綱のフック固定確認用バー (3A)命綱のフック固定確認センサー手段 (4A)命綱のフックの外れ防止用バーと同フック固定
確認用バーの回転動作の支点軸 (5A)命綱のフックの外れ防止用バーの先端部に設け
られた凹部 (6A)命綱固定フック (7A)命綱フック固定確認用バーと、命綱フックの外
れ防止用バーの両者の元部と、命綱固定用フックの元部
に設けられていて、上記のそれぞれのバーに固定された
スプリング (8A)フック固定確認用バーと一体である枝状突起で
あるが、支点軸の反対側に位置している (9A)上記(8A)の枝状突起の先端に付設された電
気絶縁材料 (10A)命綱のフック固定確認用センサー手段の接点
部 (11A)「本救命具の電気的制御手段」と命綱のフッ
ク固定確認用センサー手段とを繋ぐケーブル (1B)「本救命具」装着用ベルト (2B)「本救命具」の装着用ベルトの先に装備された
フックの受け入れ型のロック (3B)命綱 (4B)リール型の命綱収納解放手段 (5B)手動式作動開始手段 (6B)命綱に装備された降下速度抑制手段 (7B)上記(6B)の降下速度抑制手段を遭難脱出者
の手が届く範囲に位置させる為、前胸部胸当て箱と降下
速度抑制手段を繋いだ紐 (8B)前胸部胸当て箱に装備された照明用ランプ (9B)乳幼児、ペット、その他の少量の貴重品等を収
容する耐熱性材料で製作された収納袋 (10B)上記(9B)の収納袋の脱出時の脱落防止用
/火炎とか煙の侵入防止用袋閉じ手段 (11B)上記(9B)の呼吸確保用通気孔 (12B)背中側軽量枠 (13B)無線電波信号受信用アンテナ (14B)気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライ
ダー」とその両者を繋ぐ手段の収納手段 (15B)「本救命具」 (16B)前胸部胸当て型箱 (17B)上記(9B)の乳幼児、ペット、その他の少
量の貴重品等を収容する耐熱性材料で製作された収納袋
を背中側軽量枠に固定用ベルト (18B)自動車の安全ベルトに用いられている伸縮自
在型ベルトと同様の自動ベルト巻き込み、及び、巻き戻
し機構が働く「本救命具」のベルト固定手段と、自動車
のシート・ベルトのプリテンショナー機構と同様の機能
を持つテンショナー機構が働く「本救命具」のベルト固
定手段(2C)命綱に付設された遭難脱出者の降下速度
抑制手段の滑車状の円周溝を有する輪の車軸 (3C)滑車状の円周溝を有する輪 (4C)上記(2C)の車軸に固定された(3C)の滑
車状の円周溝を有する輪を被う形の取っ手状カバー (5C)上記(4C)の取っ手状カバーを、遭難脱出者
が両手で掴んだ時、2本の車軸(2C)の固定用の穴部
が上下から加わる圧力に応じて、上部カバーと下部カバ
ーがお互いにクロスして縮小する事が出来るまち(余裕
の長さ)を持った横長の穴部 (6C)上記(4C)の取っ手状カバーの内側に設けら
れたブレーキ・プレート (1D)遭難脱出者の気球内での姿勢安定用重り (2D)外側気球の上部に固定された引っ掛け用受け具 (3D)救難信号発光灯 (4D)救難信号発光灯の反射鏡 (5D)水面 (1E)気球型皮膜体内での遭難脱出者の降下中の姿勢
安定手段として飛行機の尾翼と同種の形状をした皮膜体 (2E)上記(1E)の様な皮膜体とは別の気球型皮膜
体の降下中の姿勢安定手段(小型パラシュートを使用し
たもの) (3E)上記(1E)の様な皮膜体とは別の気球型皮膜
体の降下中の姿勢安定手段(弓矢の羽根状のものの後端
部に蛙の手の水掻き状の空気抵抗用手段を設けたもの) (3E−1)上記(3E)の姿勢安定用手段を用いた場
合の降下中の空気の流れを示して、空気抵抗のある事を
説明したもの (1F)本気球型皮膜体を山岳遭難救助用の瞬間設営型
緊急避難用テントとして用いた場合の一例であって円錐
型の外側気球を形成させるタイプのもの (1G)パラグライダー・タイプの中空皮膜体の翼部の
前端部に設けられたチューブ状軽量皮膜体 (2G)上記(1G)のチューブ状軽量皮膜体が膨張す
る事によって形成されるエア・インテエイク (1H)パラグライダー・タイプの中空皮膜体の内側に
配置された通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から形成さ
れた骨格 (2H)パラグライダー・タイプの中空皮膜体である
が、エア・インテエイクを持たない密閉式のもの (3H)内部が中空の通気型の気球型皮膜体と「パラシ
ュート・パラグライダー」の結合用皮膜体 (1J)外側気球を形成させる為に外側気球内の空気室
の内の全部、または、一部の天井部の内側に配置された
軽量皮膜チューブ (1H)パラグライダー・タイプの翼型中空皮膜体 (2M)上記(1M)の下部にパラシュート・タイプの
皮膜体を結合したもの

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.本気球型救命装置には、 イ)軽量気体供給手段(1)が少なくとも1個以上設け
    られている、 ロ)気球型皮膜体が設けられており、その構成は、以下
    の通りである: (ロ−1)内側気球(2)と、(ロ−2)外側気球
    (3)と、(ロ−3)内側気球内部に設けられた遭難脱
    出者収容室(4)から構成されており、 (ロ−1)内側気球(2)は、気球型皮膜体の最も内側
    に気球を形成する少なくとも1層以上の皮膜体で構成さ
    れ、その内側に遭難脱出者収容室(4)を持つものであ
    る、 (ロ−2)外側気球(3)は、内側気球の外側に位置し
    て、内側気球を覆う形で形成され、少なくとも一層以上
    の皮膜体の層と、その層により包み込まれる気体が、内
    側気球の周りに形成する気体空間により形成される気球
    である、 (ロ−3)遭難脱出者収容室(4)は、上記(ロ−1)
    の内側気球(2)の内部に形成され、以下の如く形成さ
    れている、(ロ−3−1)遭難脱出者収容室(4)を構
    成する皮膜体は、内側気球の皮膜と繋がった皮膜体から
    なり、遭難脱出者引き込み口(1G)から内側気球の内
    側に凹型に引っ込む形をしている、(ロ−3−2)遭難
    脱出者収容室(4)を形成する皮膜体の外側と、内側気
    球(2)の皮膜の内側との間に、遭難脱出者収容室の形
    成を強制し、支えて、維持する手段(5)を設けてい
    る、(ロ−3−3)遭難脱出者収容室(4)を形成する
    皮膜体の何箇所かは、遭難脱出者の装着する「本救命
    具」(15B)に固定してある、(ロ−3−4)遭難脱
    出者収容室(4)と外側気球の外部との間に遭難脱出者
    の呼吸確保用のパイプ(6)を装備している、 (ハ)上記(イ)の軽量気体供給手段(1)から供給さ
    れる気体により形成される「パラシュート・パラグライ
    ダー」(12)を設ける、 (ニ)上記(ロ)と(ハ)を繋ぐ手段(7)を設けてい
    る、 (ホ)更に、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の全
    部、又は、一部に耐熱性材料を使用した、事を特徴とす
    る気球型救命装置」 2.請求項1記載の気球型救命装置の内、(ロ−2)外
    側気球の形成方法が以下の如く異なっているもの: (a)本内側気球(2)は、その皮膜が剖分的に外側方
    向に突き出した複数個の突起(8)を持つ、(b)本外
    側気球(3)は、お互いに繋がった複数個の中空皮膜体
    で形成された空気室(9)から形成されるものである、
    (c)上記(b)の気密の空気室(9)は、その側面部
    の仕切膜(14)をお互いに共有するか、或いは、接着
    して、それぞれの空気室が連なって、上記(a)の内側
    気球(2)の外側を覆う形ちで形成される、(d)外側
    気球(3)の内側の層を形成する皮膜は内側気球(2)
    の皮膜を共有するか、或いは、内側気球(2)の皮膜と
    接着するものである、(e)外側気球(3)の各個の空
    気室(9)の外側皮膜部には、つまり、外気と接する皮
    膜剖分には、外気を外側から内側へのみ吸入する、公知
    の一方方向のみ空気を流入させる空気取り入れ弁(1
    0)を設置している、事を特徴とする請求項1記載の気
    球型救命装置 3.請求項1記載の気球型救命装置の内、 (ロ−2)外側気球(3)の形成方法が以下の如く異な
    っているものである: (a)本外側気球(3)は、お互いに繋がった複数個の
    中空皮膜体で形成された気密の空気室(9)の層が内側
    気球(2)を覆う形で形成されるものである、(b)外
    側気球(3)の内部には、お互いに内部を通気出来る形
    で繋がった複数の軽量皮膜チューブ(1J)が、外側気
    球を構成する多数の空気室(9)の内の全部または、一
    部の天井部の内側部分を、上記複数の軽量皮膜チューブ
    (1J)の膨張時に押し上げる形で配置したものであ
    り、それぞれの軽量皮膜チューブ(1J)と、内側気球
    (2)とは、複数箇所にて内部を通気出来る形で通じて
    いる、(c)上記(a)の気密の空気室(9)は、その
    側面部の仕切膜(14)をお互いに共有するか、或い
    は、接着して、それぞれの気密の空気室(9)が連なっ
    て、内側気球(2)の外側を覆う形ちで形成される、
    (d)外側気球(3)の内側の層を形成する皮膜は内側
    気球(2)の皮膜を共有するか、或いは、内側気球
    (2)の皮膜と接着するものである、(e)外側気球
    (3)の各個の気密の空気室(9)の外側には、つま
    り、外気と接する皮膜部分には、外気を外側から内側へ
    のみ吸入する、公知の一方方向のみ空気を流入させる空
    気取り入れ弁(10)を設置している、事を特徴とする
    請求項1記載の気球型救命装置 4.請求項1、(ハ)記載の「パラシュート・パラグラ
    イダー」において、(A)上記「パラシュート・パラグ
    ライダー」の内、本項の「パラシュート・パラグライダ
    ー」は、パラグライダー・タイプの中空皮膜体であっ
    て、その形状が翼型であり、その揚力を利用したパラグ
    ライダー・タイプの中空皮膜体ではあるが、エア・イン
    テエイクを持たない密閉式のものである、(B)上記
    (A)の翼型のパラグライダー・タイプの中空皮膜体の
    内側に、通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から形成され
    た骨格(1H)を配置する、(C)上記(A)のパラグ
    ライダー・タイプの中空皮膜体の内側に配置された上記
    (B)記載の通気型で中空の軽量パイプ状皮膜から形成
    された骨格(1H)と内部が通気するタイプの、気体供
    給手段の内の一つである送気用パイプ(11)を設け
    る、(D)上記(A)のパラグライダー・タイプの中空
    皮膜体の外気と接する部分に外気のみを吸入し、一方方
    向のみ空気の流入可能な、公知の空気取り入れ弁(1
    0)を設置した、事を特徴とする請求項1項〜3項の内
    いずれか1項に記載の気球型救命装置 5.請求項1項(ハ)記載の「パラシュート・パラグラ
    イダー」において、(a)上記「パラシュート・パラグ
    ライダー」の内、本項の「パラシュート・パラグライダ
    ー」は、その形状が翼型であり、その揚力を利用したパ
    ラグライダー・タイプの中空皮膜体ではあるが、請求項
    4記載の如く密開式のパラグライダー・タイプの中空皮
    膜体の方式は採らない、(b)パラグライダー・タイプ
    の中空皮膜体の翼部の前端部に設けられたチューブ状軽
    量皮膜体(1G)が膨張すると、本パラグライダー・タ
    イプの中空皮膜体に繋がるエア・インテエイク(2G)
    を形成する、同チューブ状軽量皮膜体(1G)により形
    成されたエア・インテエイク(2G)と翼全体の皮膜
    は、前端部においてそれぞれを接着するか、或いは、そ
    の前端部の皮膜を共有する、(c)上記(b)のチュー
    ブ状軽量皮膜体(1G)に気体を注入する気体供給手段
    の内の一部である送気用パイプ(11)を設ける、事を
    特徴とする請求項1項、2項、3項の内いずれか1項に
    記載の気球型救命装置 6.気球型皮膜体と、「パラシュート・パラグライダ
    ー」とを繋ぐ手段として、 (イ)結合用物体(7)を使用する方法、或いは、 (ロ)内部が中空の通気型の1本以上の結合用皮膜体
    (3H)を用いて、(ロ−1)請求項1記載の「パラシ
    ュート・パラグライダー」の内部と、気球型皮膜体の内
    部が、お互い通気する形で繋がっている方法、或いは、
    (ロ−2)請求項4記載のパラグライダー・タイプの中
    空皮膜体の内側に、通気型で中空の軽量パイプ状皮膜で
    形成された骨格(1H)の内部と、気球型皮膜体の内部
    が、お互いに通気する形で繋がっている方法、或いは、
    (ロ−3)請求項5記載のパラグライダー・タイプの中
    空皮膜体は、その翼部の前端部に設けられたチューブ状
    軽量皮膜体(1G)が膨張すると、本パラグライダー・
    タイプの中空皮膜体に繋がるエア・インテエイク(2
    G)を形成する構造になっているが、その翼部の前端部
    に設けられたチューブ状軽量皮膜体と気球型皮膜体の内
    部が、お互いに通気する形で繋がっている方法、上記の
    内、(イ)又は、(ロ)、(ロ−1)又は、(ロ)、
    (ロ−2)又は、(ロ)、(ロ−3)のいずれかを使用
    する方法、を採る、事を特徴とする請求項1項〜5項の
    内のいずれか1項に記載の気球型救命装置 7.気球型皮膜体と、「パラシュート・パラグライダ
    ー」とを繋ぐ手段として、上記請求項6、(イ)項記載
    の結合用物体(7)を使用した結合手段と、同請求項
    6、(ロ)項記載の、内部が中空の通気型の皮膜体(3
    H)を使用した結合手段との、両方を併用する事を特徴
    とする請求項1項〜6項の内いずれか1項に記載の気球
    型救命装置 8.請求項1項、(イ)記載の軽量気体供給手段(1)
    の一部として、公知のものであって、通称アスピレータ
    ーと呼ばれている装置を本気球型救命装置に組み入れる
    事を特徴とする請求項1項〜7項の内いずれか1項に記
    載の気球型救命装置 9.請求項1項(イ)記載の軽量気体供給手段(1)と
    して、公知のエア・バックの気体供給手段と同様の機能
    を持つインフレーターを組み込んで装備し、同インフレ
    ーターが「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に
    繋がっている事を特徴とした請求項1項〜8項の内のい
    ずれか1項に記載の気球型救命装置 10.請求項1(イ)記載の個人使用目的の軽量気体供
    給手段(1)として、或いは、多人数の同種の気球型救
    命装置に対する気体供給手段として、液化気体を容れた
    液化気体の容器と、その液化気体の解放手段及び気化手
    段を設ける事を特徴とした請求項1項〜7項の内のいず
    れか1項に記載の気球型救命装置 11.請求項1項(イ)記載の個人使用目的の軽量気体
    供給手段(1)として、或いは、多人数の同種の気球型
    救命装置に対する気体供給手段として、請求項10記載
    の液化気体を容れた液化気体の容器と、その液化気体の
    解放手段及び気化手段を設ける事に加えて、本液化気体
    の気体供給手段に、請求項8記載の公知のものであっ
    て、通称アスピレーターと呼ばれている装置を組み入れ
    て装備した事を特徴とする上記請求項1項〜請求項10
    項の内いずれか1項に記載の気球型救命装置 12.請求項1(イ)記載の軽量気体供給手段(1)と
    して、請求項8記載の軽量圧力容器に容れられた圧縮気
    体を解放して、気体を供給する気体供給手段にアスピレ
    ーター装置を加えて装備した気体供給手段と、請求項9
    記載のインフレター方式の気体供給手段とを併用する事
    を特徴とした請求項1項〜9項の内いずれか1項に記載
    の気球型救命装置 13.圧縮気体を容れた容器を使用する気体供給手段に
    おいて、容器内気体の解放手段として、(イ)公知の容
    器の蓋部に小爆発を発生させて、容器内の気体を解放す
    る手段を本気球型救命装置に組み入れて使用するもので
    あり、(ロ)上記の爆発式蓋部解放手段は、「本救命具
    の電気的制御手段」と電気信号的に繋がっている、事を
    特徴とする上記請求項1項〜9項、12項の内いずれか
    1項に記載の気球型救命装置 14.請求項1項の気体供給手段において、(イ)容器
    内気体の解放手段、及び、容器内気体の解放停止手段と
    して、圧縮気体の容器からの解放部分に設けられた少な
    くとも一個以上の公知の電動式自動開閉バルブであっ
    て、(ロ)上記(イ)の電動式自動開閉バルブが、「本
    救命の電気的制御手段」と電気信号的に繋がっている、
    事を特徴とする請求項1項〜8項と10項〜12項の内
    いずれか1項に記載の気球型救命装置 15.遭難脱出者が装着する「本救命具」(15B)
    は、形状は現在、旅客機で使用されている救命属衣タイ
    プであり、以下の機器、装置、装備を備えた事を特徴と
    した上記請求項1項〜14項の内いずれか1項に記載の
    気球型救命装置: (a)前胸部に: (a−1)前胸部胸当て型箱に内蔵された「本救命具」
    (15B)装着用ベルト(1B)のフックの受け入れ型
    のロック(2B)と、同ロックの完了/未完了を感知す
    るロック・センサーで、「本救命具の電気的制御手段」
    と電気信号的に繋がったもの、 (a−2)前胸部胸当て型箱に内蔵された命綱(3B)
    を巻き込んで収容したリール型の命綱収納解放手段(4
    B)、(a−3)上記(a−2)のリール型の命綱収納
    解放手段(4B)の内部に遭難脱出者が脱出時に、その
    重量で命綱(3B)を引っ張る力を利用した「本救命
    具」の自動式作動開始手段であって、「本救命具の電気
    的制御手段」と電気信号的に結ばれたもの、 (a−4)上記(a−2)のリール型の命綱収納解放手
    段(4B)の内部に装置された電動式自動命綱切り離し
    手段であって、気球型皮膜体(17)部分と「パラシュ
    ート・パラグライダー」(12)と、が完全に形成され
    た事が両皮膜体の内気圧感知手段により確認された後、
    作動するものであり、本電動式自動命綱切り離し手段と
    「本救命具の電気的制御手段」が電気信号的に結ばれた
    もの、 (a−5)前胸部胸当て箱の外側に設けた、遭難脱出者
    自身の手で操作する「本救命具」(15B)の手動式作
    動開始手段(5B)であり、「本救命具の電気的制御手
    段」と電気信号的に繋がっているもの、 (a−6) (a−6−1)命綱(3B)と、(a−6−2)その先
    端に装置された命綱固定用フック(6A)、(a−6−
    3)遭難脱出者がビル脱出後、「パラシュート・パラグ
    ライダー」(12)が開傘する前に、命綱(3B)に掴
    まって降下する時に利用する降下速度抑制手段(6B)
    であって、前胸部胸当て箱(16B)側に内蔵された命
    綱のリール型の命綱収納解放手段(4B)のすぐ外側の
    位置に、命綱(3B)をその中に通して取り付ける形で
    装備されて、遭難脱出者の手が届く範囲に、紐(7B)
    で「本救命具」(15B)に繋がれている。 (a−7)電波方式による「本救命具」の中空皮膜体の
    室内での膨張防止安全手段であり、「本救命具」(15
    B)の気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグ
    ライダー」(12)が、遭難脱出者の「本救命具」(1
    5B)の取扱い方の誤操作が原因で室内で形成されてし
    まう事を防止する為の安全手段であり、「本救命具の電
    気的制御手段」と電気信号的に繋がっているもの、 (a−8)前胸部胸当て箱(16B)の前面に「本救命
    具」のバッテリーを電源とする照明用ランプ(8B)を
    装置したもので、「本救命具の電気的制御手段」と電気
    信号的に繋がっていてるもの、 (a−9)乳幼児、ペット、その他少量の貴重品等を収
    容する耐熱性材料で製作された収納袋(9B)を装備し
    ている、本収納袋は、「本救命具」(15B)の前面下
    部の両端と、収納袋の両端を収納袋固定手段(17B)
    で繋いで固定しており、脱出時の脱落防止用/火炎とか
    煙の侵入防止用袋閉じ手段(10B)と呼吸確保用通気
    孔(11B)が開けられている、 (b)背面部に: (b−1)背中側軽量枠(12B)であって、遭難説出
    者の「本救命具」の装着用の合計5カ所のベルトの元に
    当たる端部が固定されており、同ベルト(1B)によっ
    て遭難脱出者を「本救命具」(15B)に固定させて装
    着する手段と、下記の(b−2)〜(b−4)を装置さ
    せる土台枠となっている。 (b−2)上記(b−1)の背中側軽量枠(12B)に
    装備された(3−4−1)項記載の気球型皮膜体(1
    7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)と、
    その両者を繋ぐ手段(7)と、それらの収納手段(14
    B)、同収納手段は、上記気球型皮膜体(17)と「パ
    ラシュート・パラグライダー」(12)が内気圧の上昇
    により膨張すると、その膨張作用を阻害しない様な収納
    方法が採られている、 (b−3)上記(3−4−1)項の気球型皮膜体(1
    7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)のそ
    れぞれの内側に設置された皮膜体の内気圧感知手段であ
    って、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋
    がったもの、(b−4)気体供給手段(1)、 (b−5)遭難説出者の「本救命具」の装着用の合計5
    カ所のベルトと(1b)、同ベルトによって遭難脱出者
    を「本救命具」(15B)に固定する手段、 (c)その他の装備: (c−1)電気的音声発生手段と、気球型皮膜体(1
    7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)の形
    成作動開始機構を含む「本救命具の電気的制御手段」 (c−2)折り畳み、折り曲げ可能な材料を使用した無
    線電波信号受信用アンテナ(13B)であって、「本救
    命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋がったもの、
    (c−3)「本救命具の電気的制御手段」、電気的駆動
    部分、或いは、電気的機能部分の電源としての、保管時
    に常時充電式で、保管時、或いは、使用時にビル側電源
    が切られるか、或いは、使用出来ない状態になった時に
    自動的に本バッテリーがビル側電源に代わって使用でき
    る自動切り替え式軽量バッテリー 16.請求項15項(a−1)、(b−1)、(b−
    5)記載の「本救命具」(15B)の遭難脱出者への装
    着手段において: (イ)旅客機の救命胴衣、タイプである「本救命具」
    (15B)は、背面部は背中側軽量枠(12B)に固定
    されており、前胸部と背面部とは、両肩部(2カ所)の
    み、締め付け調整が可能なバックル付きベルトによって
    予め固定されている、 (ロ)一方、残りの遭難脱出者自身が固定を行う固定箇
    所は、両脇部(2カ所)と股下部(1カ所)、合計3ケ
    所で、遭難脱出者を前胸部胸当て箱(16B)と背中側
    軽量枠(12B)の間に挟み込む形で、固定するもので
    ある、 (ロ−1)上記遭難脱出者自身が固定を行う固定箇所に
    は、前胸部側は、前胸部胸当て型箱の両側部と下部に内
    蔵された装着用ベルトのフックの受け入れ型のロックが
    装置され、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的
    に繋がっていて、同ロックの完了/未完了を感知するロ
    ック・センサーが装置されている、更に、各3箇所のロ
    ックには、公知の自動車のシート・ベルトのロック解除
    装置同様の手で操作するロック解除装置が備えられてい
    る、 (ロ−2)上記遭難脱出者自身が固定を行う固定箇所に
    は、背面部側は、(ロ−2−1)背中側軽量枠の両側部
    に、それぞれの元部を固定された片側1本ずつの装着用
    ベルトが装備されいる、更に、その先端にロックに差し
    込み式のフックが装備されていて、更に、そのベルトに
    は、締め付け調整用バックルが装備されている、(ロ−
    2−2)背中側軽量枠の下側部に、後ろから前に股を通
    して使用する装着用ベルトの元になる2点、つまり、そ
    の両端部部分が、背中側軽量枠の下部の2点に固定さ
    れ、上記2点間を底辺とする三角形の山形状をなすベル
    ト部が遭難脱出者のでん部/股下部を下から支えて固定
    する方式のものであって、その三角形の頂点部にロック
    差し込み式のフックが装置されている、事を特徴とする
    請求項15に記載の気球型救命装置 17.請求項15項(a−1)、(b−1)、(b−
    5)記載の「本救命具」を遭難脱出者が装着する手段に
    おいて、前記の請求項16項とは別のタイプの装着手段
    として: (ア) 旅客機の救命胴衣タイプの「本救命具」(15
    B)は、背面部は背中側軽量枠(12B)に固定されて
    おり、前胸部と背面部とは、両肩部(2ケ所)と、両脇
    腹側(2ケ所)、でんぶ/股下部(1カ所)の合計5ケ
    所で遭難脱出者を、前胸部胸当て型箱(16B)と背中
    側軽量(12B)の間に挟み込む形で、固定するもので
    あり、背面部の背中側軽量枠(12B)側に、公知の自
    動車の安全ベルトに用いられている伸縮自在型ベルトと
    同様の自動ベルト巻き込み、及び、巻き戻し機構が働く
    「本救命具」のベルト固定手段(18B))を備えてお
    り、使用前の保管中は、前胸部胸当て箱(16B)側部
    と背中側軽量枠(12B)側部の両面が、下記の1箇所
    のロック式着脱ベルト部分を除く、両端が固定された残
    りの4箇所のベルト(1B)のそれぞれの上記自動ベル
    ト巻き込、及び、巻き戻し機構が働く「本救命具」のベ
    ルト固定手段(18B))の働きで締め付けられた状態
    になる構造である、 (イ) 一方、本方式では、前記5ケ所の固定点の内、
    いずれか1ケ所のみの装着ベルトに、その先端にフック
    が装備されており、同フック付きベルトに対応する部位
    の前胸部胸当て型箱(16B)側にフック受け入れ型の
    ロック(2B)が装置されて、「本救命具の電気的制御
    手段」と電気信号的に繋がっており、同ロック(2B)
    には、ロックの完了/未完了を感知するロック・センサ
    ーが内蔵されている、 (ウ) 更に、遭難脱出者が、「本救命具」(15B)
    を装着して、上記(イ)項記載の固定用ベルト(1B)
    のロックイングを完了すると、それを感知した前胸部胸
    当て型箱部のロック(2B)部のロック・センサーから
    電気的信号を受けた「本救命具の電気的制御手段」は、
    電気的信号によってそれぞれに繋がった、上記5箇所の
    自動ベルト巻き込み、及び、巻き戻し機構が働く「本救
    命具」のベルト固定手段(18B)によるベルト固定箇
    所と同じ箇所に装置された、公知の自動車のシート・ベ
    ルトのプリテンショナー機構と同様の機能を持つテンシ
    ョナー機構が働く「本救命具」のベルト固定手段(18
    B)の駆動部分に対して、作動開始の電気的信号を発す
    る、 (エ) 公知の自動車のシート・ベルトのプリテンショ
    ナー機構が、衝突時の衝撃を感知するショック・センサ
    ーからの電気的信号により以下の作動を行うものである
    が、自動車のシート・ベルトのプリテンショナー機構と
    同様のテンショーナー機構が働く「本救命具」のベルト
    固定手段(18B)は、上記(ウ)項記載のロック・セ
    ンサーからのロック完了を告知する電気的信号が「本救
    命具の電気的制御手段」経由で上記テンショナー機構が
    働く「本救命具」のベルト固定手段(18B)の駆動部
    分に対して、以下の作動指示を行うものである、(エ−
    1)5箇所の全ベルト(1B)の繰り出し停止作動、
    (エ−2)遭難脱出者が「本救命具」の装着完了時の普
    通の締め付け状態から、更に数センチメーター、遭難脱
    出者を締め付け過ぎない程度に全ベルト(1B)を自動
    的に引き込む機構が作動する、 (オ)上記1箇所のみのベルトの先のフックをロッキン
    グする、フック受け入れ式ロック(2B)には、公知の
    自動車のシート・ベルトの手動式ロック解除装置同様の
    ロック解除装置が備えられている、事を特徴とする請求
    項15に記載気球型救命装置 18.上記請求項15項(a−2)、(a−3)、(a
    −4)に記載された「本救命具」の前胸部胸当て型箱
    (16B)に内蔵されているものであって: (A)リール型命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4
    B)、同手段は、リール型の糸巻き器の糸の巻き込み収
    容、及び解放機能を、本「救命具」の命綱の巻き込み収
    容、及び、解放手段に利用したものである、(B)「本
    救命具」の自動式作動開始手段、遭難脱出者が脱出時
    に、その重量で命綱(3B)を引っ張る力を利用した
    「本救命具」の自動式作動開始手段であって、同手段
    は、上記(A)のリール型命綱巻き込み式の命綱収納解
    放手段(4B)の内部の一機構であって、命綱の後端部
    分がロックによってリール型命綱巻き込み式の命綱収納
    解放手段(4B)に結合されて固定され、遭難脱出者を
    収容した気球型皮膜体を支える事になるが、その固定部
    分に掛かる引っ張り重力を物理的に、或いは電気的信号
    に変えて「本救命具の電気的制御手段」内の気球型皮膜
    体と「パラシュート・パラグライダー」の作動開始機構
    のスイッチに繋ぐ事により気球型皮膜体と「パラシュー
    ト・パラグライダー」への気体供給手段の作動を開始さ
    せる、(C)リール型の命綱収納解放手段(4B)の内
    部に装置された電動式自動命綱切り離し手段、気球型皮
    膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」(1
    2)が、各皮膜体の内部に設置した気体圧感知手段と、
    それと電気信号的に繋がった「本救命具の電気的制御手
    段」により、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグラ
    イダー」の形成の完了が確認され次第、上記「本救命具
    の電気的制御手段」の指示により作動する電動式自動命
    綱切り離し手段は、それまで、上記(A)のリール型を
    した、命綱巻き込み式の命綱収納解放手段(4B)の内
    部の一機構として命綱の後端部分がロックされて固定さ
    れて、遭難脱出者を収容した気球型皮膜体をビル側の固
    定箇所に固定して支えていた状態にあった、同命綱の後
    端部分を固定したロック式固定手段に、上記「本救命具
    の電気的制御手段」の指示で同ロックによる結合部分を
    電動式のロック解放手段によって切り離す手段が装備さ
    れている、事を特徴とする上記請求項15項〜17項の
    内いずれか1項に記載の気球型救命装置 19.請求項15、(a−6−2)に記載された命綱固
    定用フック(6A)であって、 (a)フック外れ防止用バー(1A)が設けられ、 (b)上記(b)の内側に共通の支点軸(4A)使用す
    る命綱固定確認用バー(2A)が設けられ、 (c)その命綱固定確認用バー(2A)の動作を利用し
    た、命綱固定用フック(6A)に装置された電流を利用
    した命綱のフック固定確認用センサー手段(3A)が以
    下の如く組み込まれており、更に、上記電流を利用した
    命綱のフック固定確認用センサー手段(3A)と「本救
    命具の電気的制御手段」とが電気信号的に繋がった事を
    特徴とする請求項15〜18の内いずれか1項に記載の
    気球型救命装置: (イ)(4A)を支点軸として、回転移動が可能となる
    様に取り付けたフック外れ防止用バー(1A)を設け
    て、同フック外れ防止用バー(1A)の先端がフック
    (6A)の先端の内側に掛かるものであり、フックの元
    部と上記フック外れ防止用バーの元部の間にスプリング
    (7A)が固定されている、 (ロ)フック固定確認用バー(2A)は、上記(イ)フ
    ック外れ防止用バー(1A)の内側に位置し、フック外
    れ防止用バーの先端の凹部分(5A)に、入り込む形を
    採り、フック外れ防止用バーと同じ支点軸(4A)を使
    用するが、フック外れ防止用バー(1A)とは、別々に
    回転移動が出来る様に取り付けられ、フック外れ防止用
    バーと同様にフック固定確認用バー(2A)の元部とフ
    ック自身の元部の間にスプリング(7A)が固定されて
    いる、 (ハ)上記(ロ)のフック固定確認用バー(2A)は、
    その長さが、フック外れ防止バー(1A)より長いもの
    であり、しかも、その先端は、どの回転移動位置でも、
    フック(6A)の外側に位置する長さである、 (ニ)フック固定確認用バー(2A)は、支点軸(4
    A)部を共通して使用し、同支点軸の反対側に二股状に
    伸びたフック固定確認用バー(2A)とは一体の枝状突
    起(8A)を持つ、その枝状突起の先端には電気絶縁材
    料(9A)が付設されている、 (ホ)フック(6A)の元部には、「本救命具の電気的
    制御手段」と電気信号的に繋がった、電流が常時流れて
    いる着脱可能タイプの接点(10A)を持つフック固定
    確認用センサー手段(3A)が設けられており、上記
    (ハ)の枝状突起(8A)の先端の電気絶縁材料(9
    A)が、フック固定確認用バー(2A)と同角度で回転
    移動すると、同センサー手段の接点部(10A)の間
    に、枝状突起(8A)の先端の電気絶縁材料(9A)が
    差し込まれる位置に、上記(ハ)の枝状突起(8A)の
    先端の電気絶縁材料(9A)と、フック固定確認用セン
    サー手段(3A)の接点部(10A)を設置したもの。 20.請求項15項(a−6−3)に記載された遭難脱
    出者の降下速度抑制手段(6B)であり、「本救命具」
    の前胸部胸当て箱側に内蔵された命綱のリール型の命綱
    収納解放手段(4B)のすぐ外側の位置で、命綱(3
    B)をその中に通す形で、「本救命具」の前胸部胸当て
    箱に繋ぐ手段(7B)を用いて、遭難脱出者が脱出時に
    その手で容易掴む事の出きる位置に装備されるものであ
    り、 (イ)1本の車軸(2C)を共有して、その車軸(2
    C)に、少しの隙間を置いて、並列して、別々に回転出
    来る手段を利用して、固定された2個の滑車状の円周溝
    を有する輪(3C)を持つ、 (ロ)上記滑車状の円周溝を有する輪(3C)を2個ず
    つ固定した車軸(2C)、2本を平行に配置し、それら
    の車軸とそれらに固定された滑車状の円周溝を有する輪
    (3C)を被う形の取っ手状カバー(4C)に、その車
    軸(2C)の両端をを固定する、 (ハ)上記取って状カバー(4C)は、平行に並んだ2
    本の車軸とそれらに固定された滑車状の円周溝を有する
    輪(3C)を、上からその外側を覆う形のものと、下か
    ら同様に覆う形のものとの2組のカバーによって全体を
    カバーする形の構造になっており、更に上部カバーと下
    部カバーは、上記車軸部分で重複して交差する形になっ
    ている、上記2本の車軸(2C)の両端は、その重複部
    分に固定されている、 (ニ)上記取って状カバー(4C)は、遭難脱出者が両
    手で掴んだ時に、上記の2本の車軸(2C)の固定用の
    穴部が、上下から加わる圧力に応じて、上部カバーと、
    下部カバーがお互いにクロスして縮小する事が出きる、
    まち(余裕の長さ)を持った横長の穴部(5C)を設け
    ている、 (ホ)上記の取っ手状のカバー(4C)は、上下方向か
    ら圧力が掛かると、命綱と、上記4個の滑車状の円周溝
    を有する輪と接触する場所に摩擦効果の大きい材料を使
    用したブレーキ・プレート(6C)を設けている、 (ヘ)更に、上記滑車状の円周溝を有する輪(3C)
    は、(ヘ−1)同円周溝を有する輪の命綱との接触部部
    分、(ヘ−2)両側から圧力が掛かった時に、並列した
    隣の同円周溝を有する輪と、お互いに接触する部分、
    (ヘ−3)上下、両側部から圧迫された時、同円周溝を
    有する輪側の、取っ手状カバーの内側のブレーキ・プレ
    ートと接触する部分、の材料に摩擦効果の大きい材料を
    使用し、 (ト)命綱(3B)は、本降下速度抑制手段(6B)の
    中で、2本の軸で固定されたれた4個の滑車状の円周溝
    を有する輪(3C)の上をS(エス)字状に通る、つま
    り、本降下速度抑制手段(6B)の中に入ってくる命綱
    は、まず、入り口部にある円周溝を有する同輪(3C−
    1)に接して通り、それから、まっすぐに、次の別の車
    軸の同じ側にある同輪(3C−2)に届き、その同輪
    (3C−2)の円周溝に沿って回り、次に上記入り口部
    の同輪(3C−1)と並列していて、反対側にある同輪
    (3C−3)にS字状に掛ける様に通り、同輪(3C−
    3)の円周溝に沿って回った後、まっすぐに出口の位置
    にある同輪(3C−4)に接してから、本降下速度抑制
    手段(6B)から出ていく形で通っている、これによ
    り、並列している2個ずつの滑車状の円周溝を有する輪
    は、命綱が通ると、お互いに逆回転する構造になってい
    る、 (チ)上記取っ手状カバー(4C)が、使用者の両手に
    掴まれて圧迫されると、命綱(3B)は、取っ手状カバ
    ーの内側のブレーキ・プレート(6C)と、上記滑車状
    の円周溝を有する輪(3C)の円周溝部に挟まれて接触
    する構造になっている、 (リ)更に、上記(チ)記載と同様の取っ手状カバー
    (4C)への圧迫により車軸を共有して2個ずつ並列し
    て、少し隙間を置いて並んで配置されているの滑車状の
    円周溝を有する輪(3C)の外側部と、取っ手カバーの
    内側のブレーキ・プレートが(6C)接触する、更に、
    並列した滑車状の円周溝を有する輪(3C)の内側同士
    が接触する構造になっている、事を特徴とする請求項1
    5〜19の内いずれか1項に記載の気球型救命装置: 21.請求項15項記載の「本救命具」(15B)に
    は、同一「本救命具」に以下に記載する、遭難脱出者が
    選択的にどちらかを使用する (A)手動式作動開始手段(5B)と、(B)自動式作
    動開始手段、の2方式が設けられている事を特徴とする
    請求項15項〜20項の内いずれか1項に記載の気球型
    救命装置 (A)「本救命具」の前胸部胸当て箱(16B)に装備
    されていて、遭難脱出者自身が操作する手動式作動開始
    手段(5B)が装備されていて、同手段が「本救命具の
    電気的制御手段」の内の一機構である、気球型皮膜体と
    「パラシュート・パラグライダー」の形成作動開始機構
    のスイッチと電気信号的に、或いは、物理的に繋がって
    いるものである、(B)「本救命具」の自動式作動開始
    手段として、リール型の命綱収納解放手段(4B)に巻
    き込まれた命綱(3B)の後端部と、「本救命具の電気
    的制御手段」の内の一機構である、気球型皮膜体と「パ
    ラシュート・パラグライダー」の形成作動開始機構のス
    イッチとが、物理的に繋がっているか、或いは、電気信
    号的に繋がっているものである。 22.本気球型救命装置のビル側での装置は、以下の如
    く構成されている事を特徴とする請求項1〜21の内い
    ずれか1項以上に記載の気球型救命装置: (イ) 「本救命具」(15B)に装備された常時充電
    用電源のプラグの受け入れ用コンセントと、同コンセン
    トに「本救命具の電気的制御手段」と「ビル側の電気的
    制御手段」との間を繋ぐ電気的信号送信用ケーブル・コ
    ネクターが一緒に組み込まれた凹型コンセントが装置さ
    れている、 (ロ) 「本救命具」(15B)に装置された上記
    (イ)のコンセントは、通常は、「本救命具」の専用保
    管手段側に設置された、電源用ケーブルと電気的信号送
    信用ケーブル・コネクターが一緒に組み込まれた凸型プ
    ラグに差し込まれた状態で保管される、つまり、「本救
    命具」の専用保管手段内の「本救命具」の収納用置き台
    部分から突き出る様に並んで設置された上記の凸型プラ
    グのそれぞれ1個が、1個ずつの「本救命具」側のコン
    セントに差し込まれた状態で保管される、 (ハ) 上記(イ)、(ロ)の電源ケーブルと電気的信
    号送信用ケーブル・コネクターが一緒に組み込まれたプ
    ラグとコンセントにより連結された複合目的ケーブル
    は、「本救命具」の専用保管手段の近くの天井側に設置
    された「ビル側の電気的制御手段」と併設された無線電
    波信号発信手段(1K)と、ビル側のコントロール・セ
    ンターとも電気信号的に繋がっている、上記(イ)「本
    救命具」(15B)に装置されたコンセントと、上記
    (ロ)の専用保管手段側に装置されたプラグは、着脱可
    能タイプのものである、 (ニ) (ニ−1)専用保管手段内に保管された状態の時の「本
    救命具」は、ビル側の通常電源から供給される電源を使
    用するが、もし、ビル側の電源の供給停止した場合と
    か、「本救命具」がその使用の為に、専用保管箱から引
    き抜かれた場合とか、その他何等かの理由でビル側の電
    源が使用出来ない状態になった場合には、「本救命具」
    内に装備している軽量で携帯用常時充電式でビル側電源
    の供給停止時に自動的切り替え型バッテリーを装備して
    いる、(ニ−2)天井側の無線信号発信手段(1K)
    と、「ビル側の電気的制御手段」、通常は、ビル側から
    供給される通常電源を使用しているが、ビル側の電源の
    供給停止時に備え、常時充電式でビル側電源の供給停止
    時に自動的切り替え型バッテリーを装備している、 (ホ) 「ビル側の電気的制御手段」と、それと併設さ
    れた天井側の無線信号発信手段(1K)、「本救命具」
    の専用保管箱は、火災による高熱でその機能を発揮する
    事を妨害される事を防ぐ為、断熱材料で保護されてい
    る。 23.下記(A)から(N)に記載する本気球型救命装
    置の電気的制御手段、電気的機能手段、及び、電気的駆
    動手段とそれぞれの電気信号的な接続構成と、それぞれ
    の電源構成の下で、下記(ア)−(ス)に記す如き制御
    が行われる事を特徴とする上記請求項1〜22の内いず
    れか1項に記載の気球型救命装置: (A−1) 専用保管手段に保管されている「本救命具
    の電気的制御手段」、(A−2) ビル側の天井に設置
    された無線電波信号発信手段(1K)、(A−3) 上
    記(A−2)と併設さられた「ビル側の電気的制御手
    段」、上記(A−1)と(A−2)と(A−3)のそれ
    ぞれが、ケーブルにより電気信号的に結ばれている、 (B)遭難脱出者が「本救命具」(15B)の使用を開
    始すると、その引き抜き行為によりその結合を解く事の
    出来る専用保管手段側の電源ケーブルのプラグと「本救
    命具」側のコンセントにより電気的に、更に同プラグと
    コンセントには電気信号送信用ケーブルが組み込まれて
    おり、着脱可能式のコネクターにより電気信号的に同部
    分で結合されている、 (C) 「本救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)の
    前面部に装備された照明用ランプ(8B)は、「本救命
    具の電気的制御手段」と電気信号的に繋がっている、 (D) 「本救命具の電気的制御手段」には、電気的音
    声発生手段が装備されており、同手段は、「本救命具の
    電気的制御手段」と電気信号的に結ばれている、 (E) 「本救命具」の装着用ロック(2B)には、同
    ロックが完全に完了したか、或いは、未完了であるかを
    感知するセンサーが設けられており、同センサーは、
    「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に結ばれて
    いる、 (F) 更に、請求項17記載の「本救命具」の装着方
    式が採用される場合には、上記(E)項のセンサーに加
    えて、自動車のシート・ベルトのプリテンショナーの機
    構と同様のテンショナー機構が働く「本救命具」のベル
    トの固定手段(18B)の電気的駆動部分と、「本救命
    具の電気的制御手段」とは電気信号的に結ばれている、 (G)命綱固定用フック(6A)で、一旦、固定した箇
    所からフックが外れる事を防ぐ、フック外れ防止用バー
    (1A)に付設されたフック固定確認用バー(2A)の
    動作を利用した、フックの固定された状態と非固定状態
    の判別検知用センサー手段(3A)を組み込んである、
    同センサー手段(3A)は、「本救命具の電気的制御手
    段」と電気信号的に繋がっている、 (H) 「本救命具」(15B)には、電波方式による
    「本救命具」の気球型皮膜体(17)と「パラシュート
    ・パラグライダー」(12)のビル側の室内での形成防
    止用手段として、「ビル側の電気的制御手段」の指示で
    天井側無線電波発信手段(1K)から発信される電波を
    受信出来る無線電波信号受信用アンテナ(13B)が設
    けられており、「本救命具の電気的制御手段」と電気信
    号的に繋がっている、 (I)前胸部胸当て箱(16B)の外側に設けた「本救
    命具」の手動式作動開始手段(5B)は、遭難脱出者自
    身の手で操作して作動を開始させるものであり、同手動
    式作動開始手段(5B)は、「本救命具の電気的制御手
    段」の内の一機構である気球型皮膜体と「パラシュート
    ・パラグライダー」の形成作動開始機構のスイッチと電
    気信号的、或いは、物理的に繋がっている、 (J) 「本救命具」の自動式作動開始手段として、リ
    ール型の命綱収納解放手段(4B)に巻き込まれた命綱
    (3B)の後端部を「本救命具の電気的制御手段」の内
    の一機構である気球型皮膜体と「パラシュート・パラグ
    ライダー」の形成作動開始機構のスイッチと電気信号的
    繋がりを持たせるか、或いは、物理的繋がりを持たせる
    事により、遭難説出者が脱出時に、その重量で命綱(3
    B)を引っ張る力を利用した「本救命具」の自動式作動
    開始手段 (K) リール型の命綱収納解放手段(4B)の内部に
    装置された電動式自動命綱切り離し手段であって、(K
    −1)上記電動式自動命綱切り離し手段と、(K−2)
    気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
    ー」(12)とが完全に形成された事が、皮膜体の内側
    に設置されて、その膨張を感知する内気圧感知手段と、
    (K−3)「本救命具の電気的制御手段」と、が電気信
    号的に繋がったもの、 (L) 「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構で
    ある、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
    ー」の形成作動開始機構は、以下の機器と手段の少なく
    とも、いずれか1項以上とを電気信号的に繋がっている
    ものである: (L−1)請求項13記載の気体供給手段の容器内の気
    体解放手段において、起爆手段の内の電気的点火手段で
    あって、「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に
    繋がったもの、(L−2)請求項14記載の気体供給手
    段の容器内気体解放、及び、容器内気体解放停止手段と
    して、圧縮気体の容器からの解放部分に設けられた電動
    式自動開閉式バルブであって、「本救命具の電気的制御
    手段」と電気信号的に繋がったもの、(L−3)請求項
    上記9記載の気体供給手段として、公知のエア・バック
    と同様の機能を持つインフレーターの起爆用化学物質へ
    の電気的着火手段であって、「本救命具の電気的制御手
    段」と電気信号的に繁がったもの、 (M) 気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラ
    グライダー」(12)の中空皮膜体の内側に設置された
    皮膜体の内気圧感知手段であって、「本救命具の電気的
    制御手段」と電気信号的に繋がったもの (N)上記の電源構成: (N−1)「本救命具の電気的制御手段」、「本救命
    具」の電気的駆動手段、電気的機能手段の全ての電源と
    して、「本救命具」(15B)に装備された軽量バッテ
    リーであり、「本救命具」の軽量バッテリーは、「本救
    命具」が専用保管箱に保存されている時に、ビル側の電
    源が何等かの理由で使用出来なくなる場合か、または、
    「本救命具」の使用により、専用保管箱の電源用プラグ
    から引き抜かれた場合等、ビル側の電源を使用出来なく
    なった場合にのみ、自動的に「本救命具」の軽量バッテ
    リーの電源を使用する様に切り替えられる方式であり、
    しかも、ビル側電源が使用出来る保管中は、常時充電式
    の軽量バッテリーである、(N−2)「ビル側の電気的
    制御手段」、ビル側の電気的駆動手段、電気的機能手段
    等の本気球型救命装置の全ての電源として、通常は、ビ
    ル側の電源を使用しているが、停電、その他の理由で、
    ビル側の電源が使用出来ない場合に、上記「本救命具」
    のバッテリーと同じく、自動切り替え式で、ビル側の電
    源が使用出来る場合は常時充電式のバッテリーが設けら
    れている、上記(A)−(N)の電気的機能手段と、電
    気的駆動手段と、電源構成と、それらを繁ぐ手段の下
    で、「本救命具の電気的制御手段」と「ビル側の電気的
    制御手段」が、以下の如き制御の構成を持つものであ
    る: (ア) 上記(B)記載のコネクターが「本救命具」
    (15B)の使用により結合を解くと、「本救命具の電
    気的制御手段」は、直ちに、コネクターの断線を感知す
    る入力信号を受けて、「本救命具の電気的制御手段」か
    ら「本救命具」の前胸部胸当て型箱(16B)の前面部
    に装備された照明用ランプ(8B)に電気的信号を送
    り、同ランプを点灯させる、 (イ) 上記(B)記載のコネクターが「本救命具」
    (15B)の使用により結合を解くと、「本救命具の電
    気的制御手段」は、直ちに、コネクターの断線を感知す
    る入力信号を受けて、「本救命具の電気的制御手段」に
    装備された電気的音声発生手段を以下の如く作動させる
    出力信号を出す:遭難脱出者に対して、「本救命具」の
    安全な装着の方法を音声にて、装着ロック・センターが
    「本救命具」の完全な装着完了を感知するまで、何回も
    繰り返して説明する、 (ウ)遭難脱出者が、「本救命具」(15B)両肩の間
    に頭を通して、背中側軽量枠(12B)にその元部を固
    定した左右の側腹部を固定するベルトと股下部を固定す
    るベルトの計3点のそれぞれのベルト(1B)の先に装
    備されたフックを、前胸部胸当て箱(16B)のそれぞ
    れの受け入れ口に差し込んでロックし、その結果、各ロ
    ック部分に装置れたロック・センサーが装着用ベルトの
    それぞれれのフックが完全にロックされた事を感知し
    て、その電気的信号を、「本救命具の電気的制御手段」
    に送ると、同電気的制御手段は、どの部位のロックが完
    了で、どの部位のロックが未完了であるかの判別検知を
    行い、以下に示す条件によって電気的音声発生手段に下
    記の出力信号を送り作動させる: (ウ−1)一定時間が経っても、未完了のロックが検知
    された場合: (ウ−1−1)装着完了に必要と思われる一定の時間が
    過ぎても全部、又は、一部のロックが未完了である事が
    判明した場合に、遭難脱出者に、どのフックがロック未
    完了であるかを音声にて知らせ、不完全なロック状態で
    は、「本救命具」は作動しない事と、全てのロックが完
    全に行われないまま脱出すると、転落死の危険がある事
    を、全てのロックが完了するまで音声警告を続ける、更
    にある一定時間が過ぎても、同状態である場合は、アラ
    ーム音と、音声による言葉での警告とを交互に繰り返し
    て、全てのロックの完了が確認される迄、同警告を続け
    る、(ウ−1−2)遭難説出者が「本救命具」の使用を
    を開始してから、一定の時間が経っても、全てのロック
    の完了が検知されない場合、その一定時間の時間制御方
    法は、「本救命具の電気的制御手段」が持つ一時記憶回
    路を、演算結果の格納や、状態フラグ等の一時記憶に利
    用し、その一部分のバイトをタイマー要素として利用す
    る事により、「本救命具」の装着に必要と想定される時
    間を上記の時間制御方法にて設定しておく、(ウ−2)
    全てのロックが完了した事が検知された場合:遭難脱出
    者に、次の安全脱出の手順である、命綱の先端に装備さ
    れた命綱固定用のフック(6A)を、どこか近くのしっ
    かりした固定箇所に固定する様に指示を行い、遭難脱出
    者が同フックの固定を完了した事がフックに装備された
    センサーで確認されるまで、同音声指示を続ける、 (エ) 一方、前項(ウ)とは別の「本救命具」装着方
    式であり、請求項17に記載された前胸部と、背面部の
    背中側軽量枠は、両肩部(2筒所)と、両脇腹側(2箇
    所)、でんぶ/股下部(1カ所)の合計5筐所を固定箇
    所として遭難脱出者を「本救命具」に固定するものであ
    り、本方式では、上記5箇所の内、いずれか1箇所のみ
    の装着ベルトの先端にフックが装着され、それと対応す
    る位置の前胸部胸当て型箱(16B)側の1箇所の装着
    用ベルトのフックの受け入れ型のロック(2B)は、
    「本救命具の電気的制御手段」と電気信号的に繋がって
    おり、同ロックの完了/未完了を感知するロック・セン
    サーを内蔵しており、更に、背面部の背中側軽量枠(1
    2B)側に設けられた、ベルトの伸縮自在式自動巻き込
    み、及び、巻き戻し機構が働く「本救命具」のベルト固
    定手段(18B)と、前胸部胸当て型箱側とを結ぶ形で
    装備された5筒所全ての装着用ベルト(1B)は、上記
    1箇所のみのベルトの先のフックでロックして固定され
    る箇所のロックが完了次第、ロックに装置されたロック
    センサーからのロック完了との電気的信号が、「本救命
    具の電気的制御手段」に送られて、同電気的制御手段か
    らの指示信号により、以下に記す、公知の自動車のシー
    ト・ベルトのプリテンショナー機構と同様の下記のテン
    ショナー機構が働く「本救命具」のベルト固定手段(1
    8B)を作動させる: (i)ベルトの繰り出し自動停止、(ii)遭難脱出者
    が「本救命具」の装着完了時の普通の締め付け状態か
    ら、更に数センチメーター、更に装着用ベルトを自動的
    に引き込んで遭難脱出者の「本救命具」への固定をより
    確実にする、 (エ−1)一定時間が経っても、上記(エ)項のロック
    が未完了である事が検知された場合: (エ−1−1)装着完了に必要と思われる一定の時間が
    過ぎても、1箇所のみベルトの先端にフックが装着され
    たベルトのロックキングが未完了である事が判明した場
    合に、遭難脱出者に、同フックのロックキングが、未完
    了である事を音声にて知らせ、不完全なロック状態で
    は、「本救命具」は作動しない事と、全てのロックキン
    グが完全に行われないまま脱出すると、転落死の危険が
    ある事を、同ロックキングが完了するまで音声警告を続
    ける、更にある一定時間が過ぎても、同状態である場合
    は、アラーム音と、音声による言葉での警告とを交互に
    繰り返して、同ロックの完了が確認される迄、同警告を
    続ける、(エ−1−2)遭難脱出者が「本救命具」(1
    5B)の使用を開始してから、一定の時間が経っても、
    ロックの完了が検知されない場合、その一定時間の時間
    制御方法は、上記(ウ−1−2)と同じである、 (エ−2)同ロックが完了した事が検知された場合:
    「本救命具の電気的制御手段」は、電気的音声発生手段
    を作動させて、遭難脱出者に、次の安全脱出の手順であ
    る、命綱の先端に装備された命綱固定用のフック(6
    A)を、どこか近くのしっかりした固定箇所に固定する
    様に指示を行い、遭難脱出者が同フックの固定を完了し
    た事がフックに装備されたフック固定確認用センサー手
    段(3A)で確認されるまで、同音声指示を続ける (オ) 命綱の先のフック(6A)に装備された、同フ
    ックの固定を感知する電流によるフック固定確認用セン
    サー手段(3A)は、同フックの固定完了の信号を「本
    救命具の電気的制御手段」に入力すると、遭難脱出者に
    対し音声発生手段を作動させて命綱(3B)の固定が完
    了したので、何時でも安全にビルからの脱出が出来る準
    備が完了した旨の知らせを行うと共に、種々の状況に合
    ったビルからの安全な脱出方法の説明を行う、 (カ) 遭難脱出者が、ビルの外側に脱出以前に誤っ
    て、「本救命具」の手動式作動開始手段(5B)を操作
    してしまった場合とか、何らかの理由で、脱出以前に命
    綱(3B)が伸びきり、「本救命具」の自動式作動開始
    手段が働き、気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
    パラグライダー」(12)の形成が、ビルの室内で開始
    される事を防ぐ安全装置として、(カ−1)請求項22
    記載の「本救命具」と「本救命具」の専用保管箱の間を
    繋ぐ電源ケーブルのプラグとコンセントに付設されたコ
    ネクターが「本救命具」の使用により結合を解くと、
    「ビル側の電気的制御手段」は、直ちに、コネクターの
    断線を感知する入力信号を受けて、どの「本救命具」
    (15B)が使用を開始したかを判別検知し、同制御手
    段内部のビット設定回路に予め割当てられて、記憶され
    ているその特定の「本救命具」固有のビットの電波信号
    (2K)を、同電気的制御手段と併設された無線電波発
    信手段(1K)からUHF帯を利用して発信するよう指
    令する、(カ−2)一方、「本救命具の電気的制御手
    段」は、「本救命具」に装備されたアンテナ(13B)
    経由で、上記(カ−1)で記された天井側の無線電波発
    信手段(1K)から発信されて来る個々の「本救命具」
    (15B)に割り当てられた固有のビット設定部情報を
    信号とした電波(2K)を「本救命具の電気的制御手
    段」に内蔵された受信回路の論理処理回路に入力して選
    別検知し、同受信回路で予め設定されているビットと同
    じビットである事が確認されると、同電波(2K)のみ
    入力可能電波として受け入れる、(カ−3)「本救命具
    の電気的制御手段」は、上記(カ−2)で使用開始が確
    認された「本救命具」(15B)の同電波(2K)を継
    続して受信する状態を確認し、つまり、上記電波(2
    K)を受信している入力状態が続く限り、遭難脱出者
    は、未だビルの室内にいて、脱出が完了してない事を意
    味するので、もし、上記の(カ)項の如きビル室内での
    誤動作によって、「本救命具」の手動式、或いは、自動
    式作動開始手段と繋がった「本救命具の電気的制御手
    段」の気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグ
    ライダー」(12)の形成作動開始機構のスイッチが入
    っても、「本救命具の電気的制御手段」は、直ちにそれ
    を室内での誤動作であると論理判断し、同形成作動開始
    機構の作動を停止させる制御を行う、 (キ) 上記(カ−3)項の状態の制御が行われた場合
    は、その制御行為自体が新たな入力信号となり、「本救
    命具の電気的制御手段」は、その遭難脱出者に対して、
    音声発生手段を作動させて手動式作動開始手段の操作
    は、ビルの外側に出てから行う事、或いは、命綱(3
    B)が伸びきってしまっている場合は、命綱の固定箇所
    を、ビルの脱出場所の近くに変更する様」に指導する、 (ク) 前胸部胸当て箱(16B)の外側に設けた「本
    救命具」の手動式作動開始手段(5B)は、遭難脱出者
    自身の手で操作して作動を開始させるものであり、同手
    動式作動開始手段(5B)の操作が為されると、同手動
    式作動開始手段(5B)と電気信号的に、或いは、物理
    的に繋がった「本救命具の電気的制御手段」の内の一機
    構である気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
    ー」の形成作動開始機構のスイッチが入れれられ、下記
    (コ−1)、(コ−2)、(コ−3)の3条件の電気的
    信号が全て、「本救命具の電気的制御手段」にて入力さ
    れている事が、確認され次第、「本救命具の電気的制御
    手段」は、気体供給手段(1)に作動開始の電気的信号
    を送る事になる、 (ケ) 遭難脱出者がビルから脱出後に、ビル側の固定
    場所に固定した命綱(3B)が、遭難脱出者に重量を支
    える事になるが、その命綱の引っ張る力を利用した「本
    救命具」の自動式作動開始手段は、命綱の後端部を、リ
    ール型の命綱収納解放手段(4B)の一部に固定してあ
    るロック部分を引っ張って動作させる事になり、その動
    作が「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構である
    気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の形
    成作動開始機構のスイッチと電気信号的、或いは、物理
    的繋がりによって気球型皮膜体と「パラシュート・パラ
    グライダー」の形成作動開始機構のスイッチがいれら
    れ、下記(コ−1)、(コ−2)、(コ−3)の3条件
    の電気的信号が全て、「本救命具の電気的制御手段」に
    入力されている事が、確認され次第、「本救命具の電気
    的制御手段」は、気体供給手段(1)に作動開始の電気
    的信号を送る事になる、 (コ) 「本救命具の電気的制御手段」の一部の機構で
    ある気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグラ
    イダー」(12)の形成開始作動機構は、手動式作動開
    始の入力信号、或いは、自動式作動開始の入力信号を受
    け取った時点で、以下の(コ−1)、(コ−2)、(コ
    −3)の三入力条件が全て揃っている事が確認されて始
    めて、同形成開始作動開始の指令を電気的信号により気
    体供給手段の一部である気体解放手段に対して起動指示
    を行う論理処理を行う: (コ−1)遭難脱出者が、「本救命具」(15B)の装
    着を完了した事がロック・センターで確認された事、
    (コ−2)命綱のフック(6A)の固定完了が、同フッ
    クの固定確認用センサーで確認された事、(コ−3)天
    井の無線電波信号発信手段から発信される、その特定の
    「本救命具」固有の電波(2K)を受信出来ない状態に
    なった事、つまり、同電波信号(2K)が届かない場所
    に、遭難者脱出者が脱出を完了した事、 (サ)「本救命具の電気的制御手段」の内の一機構であ
    る、気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」
    の形成作動開始機構は、上記(コ)の論理処理の後、以
    下の気体供給手段(1)に対して作動開始指示のを電気
    信号的を送るものである: (サ−1)請求項13記載の気体供給手段(1)の容器
    内の気体解放手段は、「本救命具の電気的制御手段」か
    らの電気的信号による指示により、圧縮気体の容器の蓋
    部の起爆手段を電気的点火手段を作動させて小爆発させ
    る事により、同蓋部を除いて、気体を解放させ、気球型
    皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
    (12)に気体の供給を開始する、(サ−2)請求項1
    4記載の気体供給手段(1)の容器内気体解放、及び、
    容器内気体解放停止手段として、圧縮気体の容器からの
    解放部分に設けられた電動式自動開閉式バルブに対して
    「本救命具の電気的制御手段」からの電気信号的によっ
    て作動開始指示が為されて、上記バルブを解放させて、
    気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダ
    ー」(12)に気体の供給を開始する、(サ−3)請求
    項9記載の気体供給手段(1)として、公知のエア・バ
    ックと同様の機能を持つインフレーターの起爆用化学物
    質への電気的着火手段に「本救命具の電気的制御手段」
    から電気信号が送られて、インフレーターが作動を開始
    し、瞬間的に大量の気体を発生させて気球型皮膜体(1
    7)か、「パラシュート・パラグライダー」(12)を
    膨張させる、 (シ) 内側気球皮膜体、外側気球皮膜体、又は、「パ
    ラシュート・パラグライダー」(12)の内側に設置さ
    れた内気体圧感知手段は、それぞれの皮膜体の強度と、
    機能目的に合った気体圧に予め設定しており、同規定気
    圧に達すると、同内気体圧感知手段から規定気圧に達し
    た旨の電気的信号が「本救命具の電気的制御手段」に伝
    えられ、これにより、同電気的制御手段は、内側気球
    (2)、外側気球(3)、又は、「パラシュート・パラ
    グライダー」(12)を形成させている気体供給手段
    (1)の気体供給機能を停止させる手段に作動指示信号
    を出す、 (ス) 「本救命具の電気的制御手段」は、内側気球
    (2)、外側気球(3)、又は、「パラシュート・パラ
    グライダー」(12)の形成が完了した事が、その皮膜
    内部に設置された内気圧手段で確認され次第、「本救命
    具」の前胸部胸当て型箱(16B)に内蔵されている、
    リール型命綱収納解放手段(4B)に装備された電動式
    自動命綱切り離し装置のロック解放用駆動部分を働かせ
    て、命綱(3B)をそのリール型収納解放手段(4B)
    との固定結合部分から自動的に切り離すものである、 24.本気球型救命装置の別のタイプとして、ビル側に
    据置型の大容量の気体供給手段を設けた本気球型救命装
    置は、以下の構成よりなるものである: (I)遭難脱出者の装着する「気体容器を装備しない本
    救命具」として: (I−1)請求項15項の中で、本請求項24項の「気
    体容器を装備しない本救命具」では以下の項目が装備さ
    れない、 (a−2)リール型命綱巻き込み収納解放手段(4B) (a−3)命綱の引っ張り力を利用した「本救命具」の
    自動作動開始手段と、 (a−4)電動式自動命綱切り放し手段 (a−6−1)命綱(3B) (a−6−2)命綱固定用フック(6A) (a−6−3)降下速度抑制手段(6B) (a−7)電波方式による「本救命具」の中空皮膜体の
    膨張防止安全手段 (b−4)「本救命具」の気体供給手段(1) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (I−2)遭難脱出者が「気体容器を装備しない本救命
    具」の使用を開始すると、つまり、その専用保管手段か
    ら「気体容器を装備しない本救命具」を引き抜く行為に
    より以下の両者の結合を解く事になる。 (I−2−1)その結合を解く事の出来る仕組みの電源
    ケーブル、専用保管手段側に突き出る形で設置されたプ
    ラグに、「気体容器を装備しない本救命具」側のコンセ
    ントを押しつけて受け入れさせる形で結合されている、
    (I−2−2)上記電源ケーブルのプラグとコンセント
    には電気信号送信用ケーブルが組み込まれており、着脱
    可能式のコネクターにより同部分で結合されている、 (I−3)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
    胸当て型箱の前面部に装備された照明用ランプは、「気
    体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段と電気
    信号的に繋がっている、 (I−4)「気体容器を装備しない本救命具」には、電
    気的音声発生手段が「気体容器を装備しない本救命具」
    の電気的制御手段の一部機構として装備されている、 (I−5)「気体容器を装備しない本救命具」の装着用
    ロックには、同ロックが完全に完了したか、或いは、未
    完了であるかを感知するセンサーが設けられており、同
    センサーは、「気体容器を装備しない本救命具」の電気
    的制御手段と電気信号的に結ばれている、 (I−6) 更に、請求項17記載の「本救命具」の装
    着方式が採用される場合には、上記(I−5)記載のセ
    ンサーに加えて、自動車のシート・ベルト自動ベルト巻
    き込み、及び、巻き戻し機構が働く「本救命具」のベル
    ト固定手段(18B)が装備されている。更に、自動車
    のシートベルトのプリテンショナーの機構と同様のテン
    ショナー機構が働く「本救命具」のベルト固定手段(1
    8B)が装備されていて、その電気的駆動部分と、「気
    体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段とは電
    気信号的に結ばれている、 (I−7)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
    胸当て型箱の部分に(背中側軽量枠に折り畳んで収納さ
    れた気球型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグラ
    イダー」(12)」の内部に通じた)ビル側からの送気
    用パイプの気体受け入れ口としての公知のカップリング
    方式のロックによるパイプ固定手段が設けてある、 (I−8)同時に同パイプに備えられた電源ケーブルと
    電気的信号送信用ケーブルは、上記送気用パイプのカッ
    プリング方式の固定手段に付属して装備されたコネクタ
    ーにより「気体容器を装備しない本救命具」に装備され
    た電気的制御手段、及び、電気的機能部分と電気的駆動
    部分とそれぞれに繋がっている、 (I−9)上記送気用パイプは、ビルから脱出した遭難
    脱出者の重量を支える命綱機能との兼用タイプである
    が、「気体容器を装備しない本救命具」の送気用パイプ
    のカップリング方式の固定手段内に、上記引っ張り力に
    より、引っ張り方向に移動する物体が装置してあり、そ
    の装置が「気体容器を装備しない本救命具」の自動式作
    動開始手段の内の作動開始指示部を構成し、上記の引っ
    張り方向に移動する物体が、「気体容器を装備しない本
    救命具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体と「パラシ
    ュート・パラグライダー」形成用作動開始機構のスイッ
    チに物理的に、或いは、電気信号的に繋がっている、 (I−10)内側気球(2)、外側気球(3)、「パラ
    シュート・パラグライダー」(12)の内部には、内気
    圧感知手段が設置され、「気体容器を装備しない本救命
    具」の電気的制御手段と電気信号的に繋がっている、 (I−11)「気体容器を装備しない本救命具」の前胸
    部胸当て型箱に設けられたカップリング方式のパイプ固
    定手段には、電動式自動パイプ切り離し手段、つまり、
    上記カップリングの固定用ロックの解除手段の駆動部分
    を働かせて命綱の役割をしている送気用パイプを固定用
    ロックの結合部分から、自動的に切り離す手段が設けら
    れていて、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
    制御手段と電気信号的に繋がっている、 (I−12)「気体容器を装備しない本救命具」に装備
    された気球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダ
    ー」形成用の作動開始手段として、下記の手動式作動開
    始手段と自動式作動開始手段の2方式が設けられ、遭難
    脱出者がどちらの方法でも選択的に作動開始する方式が
    採用されている: (I−12−イ)遭難脱出者がビルの非常用脱出口から
    ビルの外側の脱出用場所に出てから、自らの手で操作す
    る手動式作動開始手段であって、「気体容器を装備しな
    い本救命具」の前胸部胸当て型箱に装備されて、「気体
    容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段内の気球
    型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」形成用作
    動開始機構のスイッチと物理的に、或いは、電気信号的
    に繋がっている、(I−12−ロ)「気体容器を装備し
    ない本救命具」の自動式作動開始手段は、上記(I−
    9)記載の如く、作動する自動式作動開始手段である、
    (I−13)ビル側に装備された送気用パイプを「気体
    容器を装備しない本救命具」の受け入れ口の公知カップ
    リング方式のロックを用いた固定手段は以下の構造を持
    つものを使用する: (I−13−イ)「気体容器を装備しない本救命具」の
    前胸部胸当て型箱に設置されている気体受け入れ口に差
    し込む方式のものであるが、同送気用パイプの先を差し
    込む行為により、上記同パイプの受け入れ口に装置され
    た、気体の逆流防止用の蓋部分を押し開いて挿入される
    仕組みのものを採用してる、(I−13−ロ)又、逆
    に、上記ビル側の送気用パイプの先部分が、そのカップ
    リング方式の固定手段から抜き取られる形で分離される
    と、同時に上記のパイプの受け入れ口に装置された、気
    体の逆流防止用の蓋部分が元の状態に戻る方式のものを
    採用している、 (I−14)前胸部胸当て型箱の気体受け入れ口の内側
    にあって、上記(I−13−イ)、(I−13−ロ)に
    記載の気体の逆流防止用蓋の奥には、気球型皮膜体(1
    7)と「パラシュート・パラグライダー」(12)を繋
    ぐ送気用パイプが配置されている、 (I−14)「気体容器を装備しない本救命具」には、
    軽量バッテリーが装備されており、「気体容器を装備し
    ない本救命具」が、専用保管箱に保存されている間に、
    ビル側の電源が何等かの理由で使用出来なくなる場合
    か、または、「気体容器を装備しない本救命具」の使用
    により、専用保管箱の電源用プラグから引き抜かれた場
    合等、ビル側の電源を使用出来なくなった場合にのみ、
    「気体容器を装備しない本救命具」側の軽量バッテリー
    の電源を使用する様に自動的に切り替えられる方式であ
    り、しかも、ビル側電源が使用出来る保管中は、常時充
    電式の軽量バッテリーである、 (II)「気体容器を装備しない本救命具」を装備する
    ビル側に設置された手段は、以下の通りである: (II−1)専用保管手段に保管されている「気体容器
    を装備しない本救命具」の電気的制御手段と、ビル側の
    電気的制御手段とは、ケーブルにより電気信号的に結ば
    れている、(II−2)大容量気体供給手段をビル側に
    備えている、(II−3)上記(II−2)記載の大容
    量気体供給手段は、複数個の気体解放口を備え、それぞ
    れの気体解放口には、電動式自動開閉バルブが設置され
    ており、それぞれの電動バルブの自動開閉手段は、ビル
    側の電気的制御手段に電気信号的に繋がっており、(I
    I−4)上記(II−3)記載のそれぞれの電動バルブ
    に繋がった複数個の送気用パイプは、ビルの非常脱出口
    の外側の踊り場までの距離プラス、複数個の気球型皮膜
    体(17)と「パラシュート・パラグライダー」(1
    2)を同時にビルの外側で安全に形成出来る程度の長さ
    のものとなり、遭難脱出者の体重を支える命綱として充
    分な強度を有するのもであり、その先端に、「気体容器
    を装備しない本救命具」の受け入れ口の公知カップリン
    グ方式のロックを用いた固定手段に対応する差し込み用
    カップリンク゛・ノズルを装備した送気用パイプを備え
    ている、(II−5)上記(II−4)記載の送気用パ
    イプの保管用具は以下の如きものである: (II−5−a)1本の送気用パイプ毎に別々の巻き込
    み式のリール型の保管用具が備えられており、同パイプ
    未使用時にはリール型の同保管用具に巻き込まれた状態
    で保管されているもの、(II−5−b)同パイプ使用
    時には、送気用パイプを巻き込みの反対作動である巻き
    戻す形で、遭難脱出者が、引き出して使用するリール型
    のものである、(II−5−c)本保管用具は、命綱の
    機能を果たす送気用パイプを支えるに足る強度で、ビル
    側に固定されているものである、(II−5−d)気球
    型皮膜体(17)と「パラシュート・パラグライダー」
    (12)形成完了後、同パイプと「気体容器を装備しな
    い本救命具」の切り離し完了後、切り離しを感知したビ
    ル側の電気的制御手段が、直ちに電動式駆動手段にて自
    動的に巻き込み機能を作動させ、パイプを巻き込んで、
    元の保管状態に戻す機能が付いたリール型保管用具を装
    備するものである、 (II−6)ビル側の通常電源、或いは、ビル側の常時
    充電式で停電時に自動切り替え式バッテリーからの電源
    は、(a)ビル側の気体供給手段、(b)ビル側の電気
    的制御手段、(c)上記(II−5)記載のパイプ保管
    用具のリール型自動巻き込み手段(d)その他の全ての
    ビル側の電気的機能手段、電気的駆動手段に、更に、
    「気体容器を装備しない本救命具」に装備されたバッテ
    リーが何等かの理由で電源機能を発揮出来ない時の安全
    確保用として送気用パイプに併設された電源ケーブルを
    通して「気体容器を装備しない本救命具」側の電気的制
    御手段、電気的機能手段、電気的駆動手段にも電気を供
    給するものである、 (III)「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
    制御手段と、ビル側の電気的制御手段は、上記の各手段
    について、以下の如き制御構成を持つものである: (III−1)上記(I−2)記載のコネクターが「気
    体容器を装備しない本救命具」の使用により結合を解く
    と、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手
    段は、直ちに、コネクターの断線を感知する入力信号を
    受けて、「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制
    御手段から「気体容器を装備しない本救命具」の前胸部
    胸当て型箱の前面部に装備された照明用ランプに電気的
    信号を送り、同ランプを点灯させる、(III−2)上
    記(I−2)記載のコネクターが「気体容器を装備しな
    い本救命具」の使用により結合を解くと、「気体容器を
    装備しない本救命具」の電気的制御手段は、直ちに、コ
    ネクターの断線を感知する入力信号を受けて、「気体容
    器を装備しない本救命具」の電気的制御手段に装備され
    た電気的音声発生手段を以下の如く作動させる出力信号
    を出す:遭難脱出者に対して、「気体容器を装備しない
    本救命具」の安全な装着の方法を音声にて、装着ロック
    ・センサーが「気体容器を装備しない本救命具」の完全
    な装着完了を感知するまで、何回も繰り返して説明す
    る、(III−3)遭難脱出者の「気体容器を装備しな
    い本救命具」の装着器具、その装着方法と、それに関わ
    る「気体容器を装備しない本救命具」の電気的制御手段
    との制御構成は、請求項23項、(イ)、(ウ)、(ウ
    −1)、(ウ−1−1)、(ウ−1−2)、(ウ−
    2)、(エ)、(エ−1)、(エ−1−1)、(エ−1
    −2)、(エ−2)と同様であるので同項を参照乞う。
    (III−4)「気体容器を装備しない本救命具」の手
    動式、及び、自動式作動開始手段の制御構成 (III−4−1−A)上記(I−12−イ)記載の手
    動式作動開始手段は、「気体容器を装備しない本救命
    具」の前胸部胸当て型箱に装備されており、遭難脱出者
    の同手動式作動開始手段の操作により、「気体容器を装
    備しない本救命具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体
    と「パラシュート・パラグライダー」形成用作動開始機
    構のスイッチが入る事になり、これにより「気体容器を
    装備しない本救命具」の電気的制御手段は、上記気球型
    皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」形成用作動
    開始の入力信号を送気用パイプに付設された電気信号送
    信用ケーブル経由で、ビル側の電気的制御手段に送る、
    (III−4−1−B)ビル側の電気的制御手段は、作
    動開始の指示スイッチをいれた特定の「気体容器を装備
    しない本救命具」の電気的制御手段から送られて来た信
    号によって、上記(II−3)記載の大容量気体供給手
    段の複数個の気体解放口に備えられた電動式自動開閉バ
    ルブの内、どのバルブが、上記特定の「気体容器を装備
    しない本救命具」の送気用パイプと繋がっているかを論
    理判断の上検知して、当該バルブの電動式自動開閉バル
    ブの解放作動を指示して、気体を上記送気用パイプに供
    給を開始する、(III−4−2−A)上記(I−9)
    記載の自動式作動開始手段は、ビルから脱出した遭難脱
    出者の重量により、それを支える命綱と兼用タイプであ
    る送気用パイプが、「気体容器を装備しない本救命具」
    のカップリング方式による上記送気用パイプの固定手段
    内に装置された、引っ張り力により、引っ張り方向に移
    動する物体の動作により「気体容器を装備しない本救命
    具」の電気的制御手段内の気球型皮膜体と「パラシュー
    ト・パラグライダー」の作動開始機構のスイッチ入れる
    事になり、これにより「気体容器を装備しない本救命
    具」の電気的制御手段は、上記気球型皮膜体と「パラシ
    ュート・パラグライダー」形成用作動開始の入力信号を
    送気用パイプに付設された電気信号送信用ケーブル経由
    で、ビル側の電気的制御手段に送る、(III−4−2
    −B)ビル側の電気的制御手段は、作動開始の指示スイ
    ッチをいれた特定の「気体容器を装備しない本救命具」
    の電気的制御手段から送られて来た信号によって、上記
    (II−3)記載の大容量気体供給手段の複数個の気体
    解放口に備えられた電動式自動開閉バルブの中、どのバ
    ルブが、上記特定の「気体容器を装備しない本救命具」
    の送気用パイプと繋がっているかを論理判断の上、検知
    して、当該バルブの電動式自動開閉バルブの解放作動を
    指示して、気体を上記送気用パイプに供給を開始する、
    (III−5)上記(I−4)の内側気球皮膜体、外側
    気球皮膜体、又は、「パラシュート・パラグライダー」
    の内側に設置された内気体圧感知手段は、それぞれの皮
    膜体の強度と、機能目的に合った気体圧に予め設定して
    おり、同規定気圧に達すると、同内気体圧感知手段から
    規定気圧に達した旨の電気的信号が「気体容器を装備し
    ない本救命具」の電気的制御手段に伝える。 (III−6)「気体容器を装備しない本救命具」の電
    気的制御手段は、上記(III−5)記載の電気信号が
    入力され次第、ビル側の気体供給作動の停止指示信号
    を、送気用パイプに付設された電気信号送信用ケーブル
    経由で、ビル側の電気的制御手段に送る、 (III−7)これを受けた、ビル側の電気的制御手段
    は、特定の「気体容器を装備しない本救命具」の電気的
    制御手段から送られて来た同信号によって、上記(II
    −3)記載の大容量気体供給手段の複数個の気体解放口
    に備えられた電動式自動開閉バルブの内、どのバルブ
    が、上記信号を送って来た、特定の「気体容器を装備し
    ない本救命具」の送気用パイプと繋がっているかを論理
    判断の上検知して、当該バルブの電動式自動開閉バルブ
    の閉鎖作動を指示して、気体を上記送気用パイプに供給
    を停止する、 (III−8)「気体容器を装備しない本救命具」の電
    気的制御手段は、前項(III−7)の如く内側気球、
    外側気球、「パラシュート・パラグライダー」の適切な
    形成が確認された後に、前胸部胸当て型箱に設けられた
    カップリング方式のパイプ固定手段に装備された電動式
    自動パイプ切り離し手段、つまり、上記カップリングの
    固定用ロックの解除手段の駆動部分を働かせて命綱の役
    割をしている同パイプを固定結合部分から、自動的に切
    り離すものである、事を特徴とする請求項1項〜7項、
    10項〜11項、15項〜17項の内いずれか1項に記
    載の気球型救命装置25請求項15記載の「本救命具」
    (15B)の改造型として、 (A)「パラシュート・パラグライダー」(12)を使
    用しない(この為、請求項1項記載の内、(ハ)項と、
    (ニ)項は、適用されない)、 (B)その気球型皮膜体内での遭難脱出者の降下中の姿
    勢安定手段として飛行機の尾翼と同種の形状をした皮膜
    体(1E)を外側気球(3)の一部に形成させるか、或
    いは、また、気球型皮膜体に、皮膜体とは別の姿勢安定
    用手段(2E、とか、3E)を装備する、 (C)本中/低層ビルからの脱出用の気球型救命装置を
    使用する階数(高度)によって、内側気球(2)、外側
    気球(3)の皮膜体の層の厚さを、また、皮膜体の材質
    を、調整、変更し、落下時の耐衝撃強度を調整するタイ
    プのものである、事を特徴とする請求項1項〜3項と、
    8項〜23項のいずれか1項に記載の気球型救命装置 26.本気球型救命装置の内、「本救命具」(15B)
    部分のみを使用するものであり、又、「パラシュート・
    パラグライダー」(12)部分は使用しないものであ
    る、(この為、請求項1項記載の(ハ)項と(ニ)項は
    適用されない)、更に、遭難者脱出者収容室(4)に収
    容された遭難脱出者の気球内での姿勢の安定用重り(1
    D)を、内側気球(2)内、或いは、外側気球(3)内
    で、しかも、遭難脱出者収容室(4)の下方の位置に設
    置するものである、但し、本請求項では、請求項15項
    の(a−7)電波方式による「本救命具」(15B)の
    中空皮膜体が、室内で膨張する事を防止する手段と、同
    項(c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B)は
    装備しない、事を特徴とする請求項1項〜3項、8項〜
    21項、23項のいずれか1項に記載の気球型救命装置 27.本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を改
    造したものであり、上記請求項15の「本救命具」(1
    5B)の内、以下の項目は、装備しないものとする: (a−7)電波方式による気球型皮膜体(17)と「パ
    ラシュート・パラグライダー」(12)の室内での膨張
    防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
    B) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B):事
    を特徴とする請求項1〜21、23項のいずれか1項に
    記載の気球型救命装置 28.本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を以
    下の如く改造するものとする: (1)請求項15の「本救命具」(15B)の内、以下
    の項目は、装備しないものとする、: (a−7)電波方式による気球型皮膜体と「パラシュー
    ト・パラグライダー」の室内での膨張防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
    B) (b−2)記載の気球型皮膜体(17)と「パラシュー
    ト・パラグライダー」(12)内、気球型皮膜体(1
    7)のみが装備されるものとする、「パラシュート・パ
    ラグライダー」(12)と、気球型皮膜体と「パラシュ
    ート・パラグライダー」を繋ぐ手段(7)は装備しな
    い、 (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (2)上記気球型皮膜体部分のみ使用するものであり、
    外側気球の形状が、球形以外の形状も含む、事を特徴と
    する請求項1〜3項、8項〜21項と請求項23項のい
    ずれか1項に記載の気球型救命装置 29.本気球型救命装置の「本救命具」(15B)を以
    下の如く改造するものである: (i)上記(3−4−15)項の「本救命具」(15
    B)の内、以下の項目は、装備しないものとする: (a−7)電波方式による気球型皮膜体と「パラシュー
    ト・パラグライダー」の室内での膨張防止用安全手段、 (a−9)乳幼児、ペット、その他貴重品の収納袋(9
    B) (c−2)無線電波信号受信用アンテナ(13B) (ii)請求項28項と請求項29項の両方の機能を備
    えていて、用途に応じて、そのどちらかを選択して使用
    する構成であり、その構成は、以下の通りである: (ii−A)請求項1項、(イ)に記載の如く、気体供
    給手段(1)は1個以上装備できる条件であり、本請求
    項には気体供給手段(1)を複数個装備し、気球型皮膜
    体(17)と「パラシュート・パラグライダー」(1
    2)が別々の気体供給手段(1)から気体が供給される
    構成とする、(ii−B)それぞれの気体解放手段の作
    動を遭難脱出者の要求に合う以下のケースの組み合わせ
    とする: ケース−1;気球型皮膜体(17)のみを形成させる、 ケース−2:気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
    パラグライダー」(12)の両方を形成させる、 (iii)上記(ii)とは別の方式として、(iii
    −A)気体供給手段(1)は、1個を使用する、(ii
    i−B)電動式自動開閉バルブを、圧縮気体の解放部分
    に設けるものであるが、気体の注入対象である複数個の
    中空皮膜体毎に枝分かれした、複数個のパイプ側に同バ
    ルブが設けてそれぞれの気体解放手段の作動、 つまり
    上記バルブの開閉作動を遭難脱出者の要求に合う以下の
    ケースの組み合わせとする: ケース−1:気球型皮膜体(17)のみを形成させる、 ケース−2:気球型皮膜体(17)と「パラシュート・
    パラグライダー」(12)の両方を形成させる、 (iv)本項の改造型「本救命具」の前胸部胸当て型箱
    には、遭難者が、上記ケース−1、ケース−2のどちら
    かを選択して作動指示を行う選択型スイッチが装備され
    ている、 (v)上記(ii)、(iii),(iv)項は、本項
    の改造型「本救命具」の電気的制御手段と電気信号的に
    繋がっている、事を特徴とする請求項1〜21項と請求
    項23項のいずれか1項に記載の気球型救命装置 30.本気球型救命装置の「本救命具」の別のタイプと
    して、(イ)遭難脱出者用の酸素容器と、それと繋がっ
    た酸素吸入手段を追加的に装備し、酸素供給作動は手動
    式のものとする、(ロ)内側気球(2)の遭難脱出者の
    引き込み口(1G)と遭難脱出者収容室(4)との間の
    皮膜を密着させる様に構成させる事により、遭難脱出者
    収容室(4)内を気密化する、(ハ)請求項1項の(ロ
    −3−4)遭難脱出者の呼吸確保用パイプ(6)は装備
    しない、(ニ)請求項15項、(a−6−1)記載の命
    綱は、本請求項では、命綱として用いるのではなく、本
    項の気球型救命装置の気球型皮膜体と「パラシュート・
    パラグライダー」の自動式作動開始手段を構成する一部
    の曳き紐として用いるものである、同曳き紐は、本項の
    救命具の電気的制御手段の一部機構である気球型皮膜体
    と「パラシュート・パラグライダー」の作動開始機構の
    スイッチと電気信号的に、或いは、物理的に繋がってい
    る、(ホ)上記(ニ)記載の曳き紐の強度は、航空機か
    ら脱出時の遭難脱出者の体重の一部の重力による引っ張
    り力で、本項の救命具の電気的制御手段の一部である気
    球型皮膜体と「パラシュート・パラグライダー」の作動
    開始機構のスイッチを電気信号的に、或いは、物理的に
    入れて、同作動を開始させるが、その後に掛かってっく
    る遭難脱出者の全体重量の引っ張り力には、耐えられな
    い程度のものにする、事を特徴とする請求項1〜21項
    と請求項23項のいずれか1項に記載の気球型救命装置 31.外側気球の上部に引っ掛け用受け具(2D)を固
    定し、その引っ掛け受け具の固定点の元の部分に、救難
    信号発光灯(3D)とその内側に、同発光灯の反射鏡
    (4D)を装備し、上記救難信号発光灯は、本項の救命
    具の電気的制御手段と電気信号的に繋がり、電源は、本
    項の救命具に装備された電源を使用するものとする事を
    徴とする請求項26、27、28、29、30項のいず
    れか1項に記載の気球型救命装置 32.上記請求項31記載の引っ掛け受け具(2D)の
    一部に救難電波信号発信用アンテナ材料を組み込み、遭
    難者の装着する本項の救命具部分に上記アンテナと繋が
    った救難電波発信手段を装備し、本項の救命具の電気的
    制御手段と電気信号的に繋がっていて、電源は、本項の
    救命具に装備された電源を使用するものとする事を特徴
    とする請求項26、27、28、29、30、31項の
    いずれか1項に記載の気球型救命装置
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