JPH0663072B2 - マンガン−アルミニウム−炭素系合金磁石の製造法 - Google Patents

マンガン−アルミニウム−炭素系合金磁石の製造法

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JPH0663072B2
JPH0663072B2 JP8855686A JP8855686A JPH0663072B2 JP H0663072 B2 JPH0663072 B2 JP H0663072B2 JP 8855686 A JP8855686 A JP 8855686A JP 8855686 A JP8855686 A JP 8855686A JP H0663072 B2 JPH0663072 B2 JP H0663072B2
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billet
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aluminum
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、永久磁石の製造法に係り、とくに多結晶マン
ガン−アルミニウム−炭素(Mn−Al−C)系合金磁石に
よる多極着磁用Mn−Al−C系合金磁石の製造法に関す
る。
従来の技術 Mn−Al−C系磁石用合金は、68〜73質量%(以下単に%
で表わす)のMnと(1/10Mn−6.6)〜(1/3Mn−22.
2)%のCと残部のAlからなり、不純物以外に添加元素
を含まない3元系及び少量の添加元素を含む4元系以上
の多元系磁石用合金が知られており、これらを総称する
ものである。同様に、Mn−Al−C系合金磁石は、主とし
て強磁性相である面心正方晶(τ相、L1型規則格子)
の組織で構成され、Cを必須構成元素として含むもので
あり、不純物以外に添加元素を含まない3元系及び少量
の添加元素を含む4元系以上の多元系合金磁石が知られ
ており、これらを総称するものである。
従来、その製造方法は、Mn−Al−C系磁石用合金からな
る中空体状ビレットの外周を、外型で拘束した状態で、
その圧縮面が平面となったポンチにより、圧縮加工する
ものであった(特開昭58−192306号公報)。
発明が解決しようとする問題点 上記従来の製造方法によれば、ビレットは、その内・外
周部とも略等しい圧縮ひずみが加えられることとなるの
で、例えばこの圧縮により磁化容易方向配列は第6図の
A線のごとく半径方向への略直線となる。
したがって、この状態で同図に示すごとく外周、または
内周にS,Nの着磁をしようとしても、その場合の理想的
な磁化容易方向配列である略半円状のB線とはあまりに
も磁化容易方向配列が異なるため、着磁作業を行っても
強力な磁力が得られなかった。
そこで上記従来例ではその第2図に示すごとく内周にS,
Nの着磁を行う前に、圧縮後のビレットの内周部を再度
圧縮することにより磁化容易方向配列を本出願の第6図
のB線のごとく略半円状に近づけ、その後内周への着磁
作業を行うようにしていた。
しかしながら従来のものはこのような略半円状の磁化容
易方向配列を得るには、ビレットの圧縮後に、ビレット
の内周、または外周を再度圧縮しなければならず、作業
性の悪いものであった。
そこで本発明は、ビレットの内周部にS,Nの着磁を行う
ものにおいて、略半円状の磁化容易方向配列が簡単に得
られるようにすることを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 そしてこの目的を達成するために本発明は、マンガン−
アルミニウム−炭素系磁石用合金からなる中空体状のビ
レットを、530〜830℃の温度で、少なくともビレットの
外周および内周の一部分を自由にした状態で、外周部か
ら内周部に向けてビレットの端部に接近する傾斜を有す
る圧縮面を備えたポンチにより、軸方向に圧縮すること
により、ビレットの内周部の圧縮ひずみを、外周部の圧
縮ひずみより大きくなるように圧縮加工するものであ
る。
作用 以上の構成とすると、マンガン−アルミニウム−炭素系
磁石用合金からなる中空体状ビレットをポンチにより軸
方向に圧縮すると、ポンチの圧縮面が、外周部から内周
部に向けてビレットの端部に接近する傾斜を有するの
で、ビレットはその内周部の圧縮ひずみが外周部の圧縮
ひずみより大きくなり、この結果として圧縮後のビレッ
トの内周部には、略半円状の磁化容易方向配列が一度の
圧縮により容易に形成され、またこれによりビレットの
内周にS,Nの着磁を行うと強力な磁力が得られることに
なるのである。
実施例 第1図は加工前の状態の断面を示す。1はビレット、2,
3はポンチである。第1図に示すように、ポンチ2およ
び3のビレットと接触する圧縮面2a,3aは、外周部から
内周部に向けてビレット1の端部に接近する傾斜を有す
る。このポンチ2および3を用いて、ビレット1の軸方
向に加工することによって、ビレット1は軸方向に圧縮
加工されて第2図に示す状態になる。第2図に示したよ
うに圧縮加工後のビレット1の内周部の高さは外周部の
高さより低い。つまり、ビレット1の内周部の圧縮ひず
みが外周部の圧縮ひずみより大きくなるように、ビレッ
ト1の軸方向に圧縮加工を施したことになる。圧縮ひず
みとは、ビレット1の軸方向のひずみをいう。第3図は
他の実施例の加工前の状態の断面を示す。1はビレッ
ト、2,3はポンチ、4は外型である。第3図に示すよう
に、前記第1図,第2図と異なる点は、ポンチ2および
ポンチ3以外に外型4を用いたことである。このポンチ
2,3を用いて、ビレット1の軸方向に加工することによ
って、ビレット1は軸方向に圧縮加工されて第4図に示
す状態になり、更に圧縮加工を行うと第5図に示したよ
うになる。圧縮加工後のビレット1の内周部の高さは外
周部の高さより低い。つまり、この場合もビレット1の
内周部の圧縮ひずみが外周部の圧縮ひずみより大きくな
るようにビレット1の軸方向に圧縮加工を施したことに
なる。
すなわち、第1図,第2図、および第3図〜第5図に示
す実施例においては、ポンチ2,3の圧縮面2a,3aが、外周
部から内周部に向けてビレット1の端部に接近する傾斜
を有するので、マンガン−アルミニウム−炭素系磁石用
合金からなる中空体状のビレット1をこれらのポンチ2,
3により軸方向に圧縮すると、ビレット1はその内周部
の圧縮ひずみが外周部の圧縮ひずみより大きくなり、こ
の結果として圧縮後のビレット1の内周部には、第6図
のB線のごとく略半円状の磁化容易方向配列が一度の圧
縮により容易に形成され、またこれによりビレット1の
内周にS,Nの着磁を行うと強力が磁力が得られることに
なるのである。
次に本発明の更に具体的な実施例について説明する。
(具体例1) 配合組成で69.4%のMn、29.3%のAl、0.5%のC、0.7%
のNi及び0.1%のTiを溶解鋳造し、外径30mm、内径16m
m、長さ25mmの第1図に示した円筒ビレット1を作製し
た。このビレット1を1100℃で2時間保持した後、600
℃まで風冷し、600℃で30分間保持した後、室温まで放
冷する熱処理を施した。次に、潤滑剤を介して、第1図
に示したポンチ2,3を用いて、外周部の長さが15mmまで
の圧縮加工を行った。なお第1図において、ポンチ端面
の傾斜角αは10゜である。
加工後のビレット1を内径24mmに切削加工した後、24極
の内周着磁し、表面磁束密度を測定した。
比較のために、前記と同じ配合組成のMn,Al,C,Niおよび
Tiを溶解鋳造し、外径30mm、内径16mm、長さ25mmの円筒
ビレット1を作製し、前記と同じ熱処理をした。次に、
潤滑剤を介して、ポンチ2,3を用いて、長さが15mmまで
の圧縮加工を行った。さらに前記と同様に切削加工した
後、着磁し、表面磁束密度を測定した。
以上の両者の値を比較すると、本実施例の方法で得た磁
石の表面磁束密度の値は、比較のために作製した磁石の
それの約1.2倍であった。
(具体例2) 具体例1と同じ配合組成のMn,Al,C,NiおよびTiを溶解鋳
造し、外径30mm、内径16mm、長さ25mmの円筒ビレット1
を作製し、実施例1と同じ熱処理を行った。次に、潤滑
剤を介して、第3図に示したようなポンチ2,3、外型4
を用いてビレット1の外周および内周を自由な状態にし
て、680℃の温度で、ビレット1の外周部の長さが19mm
までの圧縮加工を行った。なお第3図において、ポンチ
2,3端面の傾斜角αは10゜、外型4の内径は34mmであ
る。
加工後のビレット1を内径20mmに切削した後、24極の内
周着磁をし、表面磁束密度を測定して、比較のために作
製した内周状ビレットと比較した。
以上の両者の値を比較すると、本実施例の方法で得た磁
石の表面磁束密度の値は、比較のために作製した磁石の
それの約1.2倍であった。
発明の効果 以上のごとく本発明において、マンガン−アルミニウム
−炭素系磁石用合金からなる中空体状ビレットをポンチ
により軸方向に圧縮すると、ポンチの圧縮面が、外周部
から内周部に向けてビレットに接近する傾斜を有するの
で、ビレットはその内周部の圧縮ひずみが外周部の圧縮
ひずみより大きくなり、この結果として圧縮後のビレッ
トの内周部には、略半円状の磁化容易方向配列が一度の
圧縮により容易に形成され、またこれによりビレットの
内周にS,Nの着磁を行うと強力な磁力が得られることに
なるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の圧縮加工の一例を示す断
面図、第6図は磁化容易方向配列を示す平面図である。 1……ビレット、2,3……ポンチ、2a,3a……圧縮面、4
……外型。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンガン−アルミニウム−炭素系磁石用合
    金からなる中空体状のビレットを、530〜830℃の温度
    で、少なくともビレットの外周および内周の一部分を自
    由にした状態で、外周部から内周部に向けてビレットの
    端部に接近する傾斜を有する圧縮面を備えたポンチによ
    り、軸方向に圧縮することにより、ビレットの内周部の
    圧縮ひずみを、外周部の圧縮ひずみより大きくなるよう
    に圧縮加工するマンガン−アルミニウム−炭素系合金磁
    石の製造法。
JP8855686A 1986-04-17 1986-04-17 マンガン−アルミニウム−炭素系合金磁石の製造法 Expired - Lifetime JPH0663072B2 (ja)

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