JPH0663056U - 火災時避難用設備の構造 - Google Patents

火災時避難用設備の構造

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JPH0663056U
JPH0663056U JP1090093U JP1090093U JPH0663056U JP H0663056 U JPH0663056 U JP H0663056U JP 1090093 U JP1090093 U JP 1090093U JP 1090093 U JP1090093 U JP 1090093U JP H0663056 U JPH0663056 U JP H0663056U
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water
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災時において安全な避難路及び消防隊の安
全な進入路を確実に確保することができるようにする。 【構成】 建物14とその建物14に連通した避難路1
0との境界の下部に、断面略凹状の水ピット11を境界
の幅にわたって配置すると共に、境界の上部から仕切壁
12を、水ピット11内を建物14側と避難路10側と
に略半分に分割する状態でかつ境界の幅にわたって垂設
する。このとき、仕切壁12の下端面は少なくとも水ピ
ット11の上面より下方に垂下され、かつ水ピット11
の建物側14の側部と仕切壁12の側面との間、水ピッ
ト11の避難路10側の側部と仕切壁12の他の側面と
の間及び水ピット11の底部と仕切壁12の下端面との
間には、人が潜り抜けれるだけの空間を形成する。この
水ピット11内には、火災時に水が少なくとも仕切壁1
2の下端面より上方に満水される状態で注水される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は火災時ににおいて、安全な避難路を確保することができる火災時避難 用設備の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば多層階の建物においては、建物に連通した状態で非常階段等の避 難路が設けられており、各階の建物と避難路との境界には、火災時における安全 性を確保するため、主に火災初期時にその境界を閉じて避難路への煙の進入を防 ぐ防火扉を設置していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、火災時において上記防火扉の閉め方が不完全であった場合、煙が避 難路にまで及んで避難路が煙道となってしまうため、安全な避難路を確保できな くなるという問題があった。 また火災が建物内で拡大した場合は建物内に可燃性ガスが充満しているため、 消防隊等が消火活動を行う際に、防火扉で避難路の入口が閉じられた建物に新た に開口部を設けようとすると、可燃性ガスと外部空気との接触によってフラッシ ュバックが発生してしまい、消防隊の安全な進入路を確保できないことがあると いう問題も生じていた。
【0004】 本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、火災時において安全な避難路 及び消防隊の安全な進入路を確実に確保することができる火災時避難用設備の構 造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の火災時避難用設備の構造は、建物とその建 物に連通した避難路との境界の下部に、断面略凹状の水ピットを前記境界の幅に わたって形成すると共に、前記境界の上部から仕切壁を、前記水ピット内を前記 建物側と前記避難路側とに略半分に分割する状態でかつ前記境界の幅にわたって 垂設してなるものであって、該仕切壁の下端面は少なくとも前記水ピットの上端 縁より下方に垂下され、かつ前記水ピット内の前記建物側の側部と前記仕切壁の 側面との間と、前記水ピット内の前記避難路側の側部と前記仕切壁の他の側面と の間と、前記水ピット内の底部と前記仕切壁の下端面との間にはそれぞれ、人が 潜り抜けれるだけの空間を形成したものである。 また上記火災時避難用設備の構造において、前記水ピット内には、火災時に水 が少なくとも前記仕切壁の下端面より上方に満水される状態で注水されるように したものである。
【0006】
【作用】
本考案によれば、水ピット内にその上面まで水を満たすと、仕切壁の下端面は 前記水ピット内に水没する。そして、避難路と建物との境界は前記水ピット内の 水及び前記仕切壁で完全に閉じられ、前記避難路は前記建物から完全に遮断され た状態となる。 また前記水ピット内の建物側の側部と前記仕切壁の側面との間と、前記水ピッ ト内の避難路側の側部と前記仕切壁の他の側面との間と、前記水ピットの底部と 前記仕切壁の下端面との間にはそれぞれ、人が潜り抜けれるだけの空間を形成し たので、火災時においては前記建物内の人は前記水ピット内を潜り抜けられ、前 記避難路側に脱出可能となる。
【0007】 さらに、火災時に水ピット内に水が少なくとも前記仕切壁の下端面より上方に 満水される状態で注水されると、前記避難路と前記建物との境界が前記水ピット 内の水及び前記仕切壁で完全に閉じられて火災現場からの煙が前記避難路側に進 入せず、また前記建物内に充満している可燃性ガスと外部空気とが完全に遮断さ れてフラッシュバックの発生が防止される。
【0008】
【実施例】 以下、本考案に係る火災時避難用設備の構造の実施例を図面に基づいて説明す る。 図1は本考案の火災時避難用設備の構造の一例を示した模式図である。 図中10は建物14に連通した非常階段からなる避難路であり、避難路10と 建物14との境界の下部側には断面略凹状の水ピット11が境界の幅にわたって 形成されている。また境界の上部から仕切壁12が、水ピット11内を建物14 側と避難路10側とに略半分に分割する状態でかつ境界の幅にわたって垂設され ており、その下端面は少なくとも水ピット11の上面より下方に垂下されている 。
【0009】 この水ピット11は、建物に造り付けられてあるいはユニット式により設けら れるものであり、水ピット11の建物14側の側部と仕切壁12の側面との間と 、水ピット11の避難路10側の側部と仕切壁12の他の側面との間と、水ピッ ト11の底部と仕切壁12の下端面との間にはそれぞれ、人が潜り抜けられるだ けの空間が形成されている。 また仕切壁12内には、一端が貯水タンク(図示せず)に接続された供給管1 3がその他端を水ピット11に向けた状態で設けられている。
【0010】 このように構成された火災時避難用設備の構造においては、火災時には例えば 煙センサ(図示せず)等の感知により貯水タンクのバルブが開いて自動的に、あ るいは手動でバルブを開くことにより貯水タンクから図中矢印で示した如く供給 管13を介して水ピット11内に水15が注水される。
【0011】 このとき水ピット11内には、水15が少なくとも仕切壁12の下端面より上 方に満水される状態で注水され、これによって仕切壁12の下端面は水ピット1 1内の水面より下がった位置に配置された状態となる。つまり仕切壁12の下端 面は水没し、避難路10と建物14との境界は水ピット11内の水15及び仕切 壁12で完全に閉じられて、避難路10が建物から完全に遮断される。 従って火災時の煙が避難路10にまで進入しないので、安全な避難路を確実に 確保することができる。
【0012】 また水ピット11の建物14側の側部と仕切壁12の側面との間と、水ピット 11の避難路10側の側部と仕切壁12の他の側面との間と、水ピット11の底 部と仕切壁12の下端面との間にはそれぞれ、人が潜り抜けられるだけの空間が 形成されているので、火災時には建物内の人は、矢印で示したように建物14側 から水ピット11内を建物14側から避難路10側へ潜り抜けることにより、安 全な避難路10側に脱出することができる。
【0013】 さらに避難路10と建物14との境界は、水ピット14内の水15及び仕切壁 12で完全に閉じられることから、建物14内に充満している可燃性ガスと外部 空気とが完全に遮断された状態となっており、しかも避難路10側から水ピット 11を介して建物14側に、つまり火災現場側に人が進入することができるので 、フラッシュバックが発生しない消防隊の安全な進入路が確実に確保されること となる。
【0014】 なお、本実施例においては避難路10と建物14との境界に水ピット11及び 仕切壁12のみを設置した場合について説明したが、従来の防火扉を併せて設置 すれば、より安全な避難路10をより確実に確保することができる。 また、本実施例では火災時に水ピット11内に水を注水する場合について述べ たが、水ピット11内には常時水を満たした状態にしておくことも可能である。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、避難路と建物との境界は水ピット内の水 及び仕切壁で完全に閉じられ、前記避難路が前記建物から完全に遮断されるので 、火災時の煙が前記避難路にまで及ぶのを防止することができ、安全な避難路を 確実に確保することができる。また前記建物内の人は前記水ピットを介して安全 な避難路側に脱出することができる。 さらに前記避難路と前記建物との境界は前記水ピット及び仕切壁で完全に閉じ られて、前記建物内に充満している可燃性ガスと外部空気とが完全に遮断される と同時に、前記水ピットから人が火災現場側に進入することができるので、消防 隊の安全な進入路を確実に確保することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の火災時避難用設備の構造の一例を示し
た模式図である。
【符号の説明】
10 避難路 11 水ピット 12 仕切壁 14 建物 15 水

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物とその建物に連通した避難路との境
    界の下部に、断面略凹状の水ピットを前記境界の幅にわ
    たって形成すると共に、前記境界の上部から仕切壁を、
    前記水ピット内を前記建物側と前記避難路側とに略半分
    に分割する状態でかつ前記境界の幅にわたって垂設して
    なるものであって、 該仕切壁の下端面は少なくとも前記水ピットの上端縁よ
    り下方に垂下され、かつ前記水ピット内の前記建物側の
    側部と前記仕切壁の側面との間と、前記水ピット内の前
    記避難路側の側部と前記仕切壁の他の側面との間と、前
    記水ピット内の底部と前記仕切壁の下端面との間にはそ
    れぞれ、人が潜り抜けれるだけの空間を形成したことを
    特徴とする火災時避難用設備の構造。
  2. 【請求項2】 前記水ピット内には、火災時に水が少な
    くとも前記仕切壁の下端面より上方に満水される状態で
    注水されることを特徴とする請求項1記載の火災時避難
    用設備の構造。
JP1090093U 1993-02-17 1993-02-17 火災時避難用設備の構造 Expired - Lifetime JPH0756033Y2 (ja)

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JP1090093U JPH0756033Y2 (ja) 1993-02-17 1993-02-17 火災時避難用設備の構造

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JP1090093U JPH0756033Y2 (ja) 1993-02-17 1993-02-17 火災時避難用設備の構造

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JPH0663056U true JPH0663056U (ja) 1994-09-06
JPH0756033Y2 JPH0756033Y2 (ja) 1995-12-25

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ID=11763183

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