JPH0663056A - 医療用高周波焼灼装置 - Google Patents

医療用高周波焼灼装置

Info

Publication number
JPH0663056A
JPH0663056A JP4216864A JP21686492A JPH0663056A JP H0663056 A JPH0663056 A JP H0663056A JP 4216864 A JP4216864 A JP 4216864A JP 21686492 A JP21686492 A JP 21686492A JP H0663056 A JPH0663056 A JP H0663056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency power
high frequency
cautery
current
ablation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4216864A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Watanabe
一郎 渡辺
Akira Ando
昭 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CENTRAL KOGYO KK
Original Assignee
CENTRAL KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CENTRAL KOGYO KK filed Critical CENTRAL KOGYO KK
Priority to JP4216864A priority Critical patent/JPH0663056A/ja
Publication of JPH0663056A publication Critical patent/JPH0663056A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対応部位の焼灼に際し、通電する変調高周波
電流の個々の焼灼条件に合わせた制御と共に焼灼状況の
監視を可能とすることにより、過焼灼による心筋細胞の
破壊や不必要部位の焼灼を防止することができる医療用
高周波焼灼装置を提供する。 【構成】 高周波電力が供給された電極カテーテル13
を介して心臓の被焼灼部に高周波電流を通電し、通電さ
れた高周波電流が発生させるジュール熱により、被焼灼
部を焼灼する医療用高周波焼灼装置において、高周波電
力を変調高周波電力Pとする変調高周波電力発生装置1
1を備え、通電された変調高周波電流による被焼灼部の
焼灼に際し、焼灼電流値の変化量を検出し変化量が設定
値に達すると、電極カテーテル13への変調高周波電力
Pの供給を停止させて過焼灼を防止するインピーダンス
制御部(供給制御手段)21を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発作性上室性頻拍症
候群(PSVT)や難治性心室頻拍(VT)等の心臓疾
患を治療する医療用高周波焼灼装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、発作性上室性頻拍症候群(PSV
T)や難治性心室頻拍(VT)等の心臓疾患を治療する
ために、心臓の刺激伝導系における伝導異常を解消し常
態に回復させる医療用高周波焼灼装置が知られている。
【0003】細胞群からなり複数の経路を有する刺激伝
導系は、心臓の壁を形成する筋肉である心筋の収縮を制
御しており、この刺激伝導系に属する洞房結節が歩調取
り(ペースメーカー)として発生する電気刺激信号に従
って心筋の収縮が起こり、心臓の拍動の自動的リズムが
生み出される。
【0004】ところで、発作性上室性頻拍症候群(PS
VT)や難治性心室頻拍(VT)等の心臓疾患により、
電気刺激信号を発生させる刺激発生源が複数箇所存在し
或は刺激伝導系に連絡異常が生じて、心臓の拍動の自動
的リズムが狂ってしまう場合がある。
【0005】このような場合、電極カテーテルを心臓内
に挿入し、刺激伝導系の各経路における心内電位(心臓
内電位)を測定して、不要の電気刺激発生源或は異常伝
導経路を検出する。
【0006】そして、検出した不要の電気刺激発生源或
は異常伝導経路の対応部位に、高周波電力が供給された
電極カテーテルを介して高周波電流を通電し、不要の電
気刺激発生源或は異常伝導経路を、高周波電流が発生さ
せるジュール熱により焼灼して凝固壊死させ、正常な刺
激伝導系から離断させている。
【0007】この医療用高周波焼灼装置を用いることに
より、今までの外科的手術を必要とせずに内科的手法に
よる治療が可能となることから、患者の肉体的負担を少
なくすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、対応部
位の焼灼に際し、通電する高周波電流を個々の焼灼条件
に合わせて制御することができず、更に焼灼中の心筋細
胞の電気生理学的な変化を敏速に捉えることができない
ため、過焼灼による心筋細胞の破壊や不必要部位の焼灼
を生じさせる危険があるという問題点があった。
【0009】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、対応部位の焼灼
に際し、通電する変調高周波電流の個々の焼灼条件に合
わせた制御と共に焼灼状況の監視を可能とすることによ
り、過焼灼による心筋細胞の破壊や不必要部位の焼灼を
防止することができる医療用高周波焼灼装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る医療用高周波焼灼装置は、高周波電
力が供給された電極カテーテルを介して心臓の被焼灼部
に高周波電流を通電し、通電された前記高周波電流が発
生させるジュール熱により、前記被焼灼部を焼灼する医
療用高周波焼灼装置において、前記高周波電力を変調高
周波電力とする変調高周波電力発生装置を備え、通電さ
れた変調高周波電流による前記被焼灼部の焼灼に際し、
焼灼電流値の変化量を検出し前記変化量が設定値に達す
ると、前記電極カテーテルへの前記変調高周波電力の供
給を停止させて過焼灼を防止する供給制御手段を有する
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明に係る医療用高周波焼灼装置により、
変調高周波電力発生装置が発生させた変調高周波電力が
供給された電極カテーテルを、患者の血管を通して心内
に挿入し、被焼灼部位である異常電気刺激発生源又は伝
導路に位置させて通電する。通電された変調高周波電流
による被焼灼部の焼灼中、供給制御手段により焼灼電流
値の変化量が検出され、変化量が設定値に達すると電極
カテーテルへの変調高周波電力の供給が停止されて過焼
灼が防止される。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係る医療用高周波焼灼装置
の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1に示すように、医療用高周波焼灼装置
10は、変調高周波電力発生装置11とスイッチボック
ス12、及びスイッチボックス12に接続された電極カ
テーテル13と対極板14を有している。Hは治療を受
ける患者である。
【0014】変調高周波電力発生装置11は、CR発振
変調部15、電力増幅部16、選択部17、電圧安定部
18、演算部19、表示部20、及びインピーダンス制
御部21を有している。
【0015】CR発振変調部15は、変調高周波信号を
発生させるCR発振変調回路15aを有する変調高周波
信号発生装置であり、450KHz〜1000KHzの
変調高周波信号を発生させて電力増幅部16へと出力す
る。
【0016】電力増幅部16は、電力増幅回路16a、
低周波フィルター16b及び直流分除去用フィルター1
6cを有しており、電力増幅回路16aにより、入力さ
れた変調高周波信号を電力増幅して変調高周波電力Pと
し、この変調高周波電力Pを低周波フィルター16b及
び直流分除去用フィルター16cを介して選択部17へ
と出力させる。
【0017】変調高周波電力Pは、出力時、電圧を異な
らせて、同一波形を有する微弱電流(微弱変調高周波電
流)と焼灼電流(変調高周波電流)を発生させる。微弱
電流は、焼灼位置特定のために被焼灼部のインピーダン
スを計測する電流であり、焼灼電流は、被焼灼部を焼灼
するための電流である。
【0018】電力増幅された変調高周波電力Pは、図2
に示すような変調波形を有しており、通電時のミクロシ
ョックを生じさせないためのソフトスタートによる電力
供給を可能とする。この電力増幅部16からは、最大5
0Wの出力が供給される。
【0019】選択部17は、選択スイッチ22を有して
おり、選択スイッチ22の操作により、接片22aを焼
灼出力端子22bに接続して、焼灼電流を発生させる変
調高周波電力Pを電圧安定部18へ出力させる焼灼C、
或は接片22aをテスト出力端子22cに接続して、微
弱電流を発生させる変調高周波電力Pを電圧安定部18
へ出力させるテストTを、択一的に選択することができ
る。
【0020】この選択スイッチ22は、後述するテスト
スイッチ41をON状態にすることによりテストTに選
択され、後述するマニュアルスイッチ44をON状態に
することにより焼灼Cに選択される。
【0021】電圧安定部18は、電圧安定回路18aを
有しており、選択部17から出力された変調高周波電力
Pは、電圧安定回路18aを経て出力電圧を安定状態に
された後、スイッチボックス12へと出力される。
【0022】スイッチボックス12は、心電計出力(E
KG)と高周波出力(RF)の切換スイッチ23、及び
電極カテーテル13の後述するモノポーラ(Monop
olar)とバイポーラ(Bipolar)の切換スイ
ッチ24を有している。
【0023】切換スイッチ23は、連動する二つの接片
25a,25b、心電計端子26a,26b、電力端子
27a,27bを有しており、切換スイッチ24は、連
動する二つの接片28a,28b、電極カテーテル端子
29、対極板端子30を有している。接片25aと接片
28a、接片25bと接片28bは、それぞれ接続され
ている。電極カテーテル端子29は、ディスタール端子
29a,29b及びプロキシマル端子29cを有してい
る。心電計端子26a,26bには、図示しない心電計
が接続されている。
【0024】切換スイッチ23の切換操作により、接片
25aと心電計端子26aを接触(同時に接片25bと
心電計端子26bも接触)させた心電計出力と、接片2
5aと電力端子27aを接触(同時に接片25bと電力
端子27bも接触)させた電極カテーテル出力とを選択
することができる。
【0025】また、切換スイッチ24の切換操作によ
り、接片28aとディスタール端子29aを接触(同時
に接片28bとプロキシマル端子29cも接触)させた
バイポーラと、接片28aとディスタール端子29bを
接触(同時に接片28bと対極板端子30も接触)させ
たモノポーラとを選択することができる。
【0026】従って、電力増幅部16により増幅された
変調高周波電力Pは、スイッチボックス12を介して、
電極カテーテル13或は電極カテーテル13と対極板1
4に供給される。
【0027】心電計出力状態においては、電極カテーテ
ル13を通して心内電位(心臓内の心筋における電位)
が心電計に供給され、心電計により計測された電極カテ
ーテル13接触位置の心内電位が心電図として画像化さ
れる。
【0028】電極カテーテル出力状態においては、電極
カテーテル13を通して心内に変調高周波電力Pが供給
され、焼灼C或はテストTが行われる。また、バイポー
ラ状態においては、ディスタール端子29aとプロキシ
マル端子29c間に通電され、モノポーラ状態において
は、ディスタール端子29bと対極板端子30間に通電
される。
【0029】電極カテーテル13は、図3に示すよう
に、血管等に挿入することができる管状体に形成されて
おり、電極が先端電極であるディスタール13aと前部
電極であるプロキシマル13bの二つに分かれた一般汎
用の2ルーメン型構造を有している。後端部には、通電
用のディスタールプラグ13cとプロキシマルプラグ1
3dの二つのプラグが設けられており、ディスタールプ
ラグ13cはディスタール13aに、プロキシマルプラ
グ13dはプロキシマル13bに、それぞれ電線Lによ
り接続されている。
【0030】この電極カテーテル13への通電方法とし
ては、ディスタール13aとプロキシマル13b間に通
電するバイポーラ式と、ディスタール13aと対極板1
4間に通電するモノポーラ式とがある。
【0031】演算部19は、検出器31a,31b、演
算回路32及び表示回路33を有しており、電圧安定部
18から入力された検出信号に基づく出力信号を表示部
20及びインピーダンス制御部21へ出力する。検出信
号は、スイッチボックス12へと出力される変調高周波
電力Pの一部を取り出したものである。
【0032】検出器31aは、入力された検出信号から
電圧成分を検出し演算回路32へと出力する。同様に、
検出器31bは、検出した電流成分を演算回路32へと
出力する。
【0033】演算回路32は、CPU32aを有してお
り、検出した電圧成分及び電流成分から、スイッチボッ
クス12への出力電力である変調高周波電力Pの電圧、
電流、インピーダンス、電力及びエネルギーの各値を演
算する。演算結果は、表示信号として表示回路33へ送
られる。
【0034】同時に、演算回路32からは、演算された
インピーダンス値に応じた比較信号がインピーダンス制
御部21へと送られる。
【0035】表示回路33は、入力した表示信号を表示
用及び制御用の直流信号に変換し、変調高周波電力発生
装置11の外表面に形成された表示部20に表示させ
る。
【0036】従って、演算部19により、変調高周波電
力Pが発生させた微弱電流の心筋への通電時の心筋にお
ける通電電流が計測される。
【0037】表示部20は、図4に示すように、エネル
ギー(JOULE)表示部34、電力(W)表示部3
5、電流(A)表示部36、アナログ電圧計37a及び
電圧設定ボリューム37bを備えた電圧(V)表示部3
7、インピーダンス設定用デジタルスイッチ38aを備
えたインピーダンス(Ω)表示部38、及びタイマー
(SEC)表示部39を有している。
【0038】なお、()内は表示単位を示しており、各
値は、電圧(V)を除いてデジタル表示される。
【0039】また、図中、40はパワースイッチ、41
はテストスイッチ、42はスタートスイッチ、43はス
トップスイッチ、44はマニュアルスイッチ、45はク
リアスイッチ、46は出力用コネクタ、47はインピー
ダンスコントロールスイッチ、48は出力表示灯であ
る。マニュアルスイッチ44は、押し続けている間ON
状態となる。
【0040】インピーダンス制御部21は、入力信号を
計測し比較するコンパレータ49を有しており、コンパ
レータ49からの制御信号を電圧安定部18へ出力す
る。
【0041】コンパレータ49には、基準電圧V0が印
加されており、インピーダンス制御部21に入力された
比較信号の比較電圧と基準電圧V0とを比較する。比較
した結果、比較電圧が基準電圧V0以上の場合、コンパ
レータ49からハイレベル信号(制御信号)が出力され
る。このハイレベル信号が電圧安定部18に入力するこ
とにより、電圧安定部18からスイッチボックス12へ
の変調高周波電力Pの出力が停止される。
【0042】従って、インピーダンス制御部21は、供
給制御手段として機能する。
【0043】次に、上記構成を有する医療用高周波焼灼
装置の作用を説明する。
【0044】先ず、パワースイッチ40をON状態に
し、インピーダンスコントロールスイッチ47をON状
態にしてインピーダンス設定用デジタルスイッチ38a
でインピーダンスの上昇値を設定する。
【0045】スイッチボックス12の切換スイッチ24
によりモノポーラ或はバイポーラの何れかを選択した
後、切換スイッチ23により心電計出力を選択する。
【0046】電極カテーテル13を、患者Hの血管を通
して心内に挿入し、被焼灼部位である異常電気刺激発生
源又は伝導路をマッピングする。このとき、電極カテー
テル13を通して心内電位が心電計に供給されており、
心電計にて心内電位を計測することにより目的位置の特
定ができる。
【0047】そして、マッピングが完了し目的位置の特
定ができた後、切換スイッチ23により高周波出力を選
択すると共に、テストスイッチ41をON状態にして変
調高周波電力Pにより微弱電流を心筋に供給する。心筋
へ微弱電流を通電させることにより、インピーダンス表
示部38に心筋における抵抗値が表示され、電極カテー
テル13のディスタール13aが確実に被焼灼部位に接
触しているかどうかを確認することができる。
【0048】一般にディスタール13aが心内膜面に接
触していると、80Ω〜150Ωの抵抗値が計測され
る。
【0049】従って、演算部19は、変調高周波電力P
による微弱電流通電時の心筋における通電電流を計測す
る通電計測手段として機能する。
【0050】続いて、予定焼灼電力とインピーダンス値
により、電圧設定ボリューム37bを操作し出力電圧値
を設定する。
【0051】出力電圧値の設定後、マニュアルスイッチ
44をON状態にして、変調高周波電力Pを電極カテー
テル13に供給し、心筋を焼灼する。
【0052】この際、変調高周波電力Pは、変調高周波
の立上りをソフトスタート(図2参照)とすると共に、
低周波フィルター16b及び直流分除去用フィルター1
6cを介して供給されることから、供給に際して、ミク
ロショックを防止し患者に対する安全性を高めることが
できる。
【0053】変調高周波電力Pの通電中、細胞内組織が
変質して抵抗値が上昇しインピーダンスの上昇値が設定
値以上になると、供給が停止される。
【0054】つまり、マニュアルスイッチ44をON状
態にした後、約3秒経過時点におけるインピーダンス値
を基準にして、設定されたインピーダンスの上昇値を加
算した値(基準電圧V0)以上に生体組織のインピーダ
ンスが上昇すると、変調高周波電力発生装置11が作動
してインピーダンス制御部21からの制御信号が電圧安
定部18へと出力される。
【0055】制御信号の出力により、インピーダンス表
示部38のインピーダンス表示がフリッカーすると共に
変調高周波電力Pの供給が停止し、生体組織の過昇損が
防止される。
【0056】このインピーダンス制御部21におけるイ
ンピーダンスの上昇値は、急激に上昇した時に電力を停
止させ心筋細胞の破壊防止が可能な値である、一般的に
50Ω〜100Ω位に設定されている。
【0057】なお、上記作用は、マニュアル運転につい
て述べたが、タイマー運転も可能である。
【0058】この際、タイマー表示部39において焼灼
時間を設定した後、スタートスイッチ42により焼灼を
開始することができる。なお、途中で中止したいときに
はストップスイッチ43により焼灼を停止することがで
きる。その他は、マニュアル運転時と同様である。
【0059】ところで、通電制御手段であるインピーダ
ンス制御部21の検出信号としてインピーダンスを用い
るのは、焼灼中における電気的変化のスピード及び量の
最も大きいのは電流であることが実験的に判明してお
り、電流をモニターし演算回路31にてインピーダンス
値に変換して利用することが焼灼を安全に実施するため
に最も適しているからである。
【0060】このように、変調高周波電流による被焼灼
部の焼灼に際し、変調高周波電力を利用し、ミクロショ
ックのない状態で、心筋のより狭い面積部分を深く焼灼
すると共に、焼灼しようとする部位の心筋のインピーダ
ンス値を常にモニタリングして上昇値を設定し、初期イ
ンピーダンス値を基準にして設定値を加算した値以上に
増加したときは、変調高周波電力の供給を停止し心筋の
過焼灼による細胞の破壊を防止することにより、心筋焼
灼時の安全性を高めることができる。
【0061】特に、焼灼前に、心筋の実際のインピーダ
ンス値を計測し、電極カテーテル13の先端部が心内膜
面に確実に接触してることを確認することができること
から、より正確な焼灼が可能となる。
【0062】つまり、電極カテーテル13が刺激伝導系
に直に接触した状態で心内電位を測定することにより、
被焼灼部心筋の焼灼前に電極カテーテル13が確実に焼
灼対応部位に位置していることを確認することができる
また、検出信号としてインピーダンス値を用いること
で、より正確な焼灼電力値を設定することができる。
【0063】更に、電圧設定型で出力電圧を安定化させ
る電圧安定回路18aが内蔵されていることで常に安定
した一定の電圧を供給することができることから、安定
した焼灼が可能となる。
【0064】なお、電極カテーテル13は特定のものに
限定されることなく、高周波用電極カテーテルであれば
汎用のものを使用することができる。
【0065】
【発明の効果】この発明に係る医療用高周波焼灼装置
は、上記構成を有することから、対応部位の焼灼に際
し、通電する変調高周波電流の個々の焼灼条件に合わせ
た制御と共に焼灼状況の監視を可能とすることにより、
過焼灼による心筋細胞の破壊や不必要部位の焼灼を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る医療用高周波焼灼装置の全体構
成図である。
【図2】変調高周波の波形概略図である。
【図3】電極カテーテルの概略構成図である。
【図4】変調高周波電力発生装置の表示部の平面図であ
る。
【符号の説明】
10 医療用高周波焼灼装置 11 変調高周波電力発生装置 13 電極カテーテル 21 インピーダンス制御部(供給制御手段) P 変調高周波電力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力が供給された電極カテーテル
    を介して心臓の被焼灼部に高周波電流を通電し、通電さ
    れた前記高周波電流が発生させるジュール熱により、前
    記被焼灼部を焼灼する医療用高周波焼灼装置において、 前記高周波電力を変調高周波電力とする変調高周波電力
    発生装置を備え、通電された変調高周波電流による前記
    被焼灼部の焼灼に際し、焼灼電流値の変化量を検出し前
    記変化量が設定値に達すると、前記電極カテーテルへの
    前記変調高周波電力の供給を停止させて過焼灼を防止す
    る供給制御手段を有することを特徴とする医療用高周波
    焼灼装置。
JP4216864A 1992-08-14 1992-08-14 医療用高周波焼灼装置 Withdrawn JPH0663056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4216864A JPH0663056A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 医療用高周波焼灼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4216864A JPH0663056A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 医療用高周波焼灼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0663056A true JPH0663056A (ja) 1994-03-08

Family

ID=16695107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4216864A Withdrawn JPH0663056A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 医療用高周波焼灼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663056A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253789A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Olympus Corp 手術用処置具
KR100739002B1 (ko) * 2006-04-28 2007-07-12 (주) 태웅메디칼 고주파 열치료용 멀티 알에프 제너레이터
JP2011508628A (ja) * 2007-12-28 2011-03-17 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド アブレーションカテーテル等のカテーテルを用いたインピーダンスの測定装置及び測定方法
JP2013153817A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Japan Lifeline Co Ltd 高周波電源装置および電極カテーテルシステム
JP2013165796A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Japan Lifeline Co Ltd 高周波電源装置および電極カテーテルシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253789A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Olympus Corp 手術用処置具
JP4624697B2 (ja) * 2004-03-12 2011-02-02 オリンパス株式会社 手術用処置具
KR100739002B1 (ko) * 2006-04-28 2007-07-12 (주) 태웅메디칼 고주파 열치료용 멀티 알에프 제너레이터
JP2011508628A (ja) * 2007-12-28 2011-03-17 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド アブレーションカテーテル等のカテーテルを用いたインピーダンスの測定装置及び測定方法
US11896284B2 (en) 2007-12-28 2024-02-13 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc System and method for measurement of an impedance using a catheter such as an ablation catheter
JP2013153817A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Japan Lifeline Co Ltd 高周波電源装置および電極カテーテルシステム
JP2013165796A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Japan Lifeline Co Ltd 高周波電源装置および電極カテーテルシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9044238B2 (en) Electrosurgical monopolar apparatus with arc energy vascular coagulation control
JP5643020B2 (ja) 外科手術用器具における電力レベルの移行
US9216050B2 (en) Detection of microbubble formation during catheter ablation
JP6489771B2 (ja) 電気外科用発電機を動作させるシステムおよび方法
JP4656755B2 (ja) 電気手術装置
US5573533A (en) Method and system for radiofrequency ablation of cardiac tissue
US5540681A (en) Method and system for radiofrequency ablation of tissue
JP5085143B2 (ja) インピーダンスフィードバックアルゴリズムにおける処理を終結するためのシステムおよび方法
EP1389966B1 (en) Radiofrequency ablation system
US8624606B2 (en) System and method for augmented impedance sensing
WO2018148053A1 (en) Profile parameter selection algorithm for electroporation
US20010020166A1 (en) System for simultaneous unipolar multi-electrode ablation
US8668690B2 (en) Apparatus and method for optimal tissue separation
US20120239024A1 (en) Energy-Based Ablation Completion Algorithm
US20180055556A1 (en) Implant mode for electrosurgical generator
JPH0663056A (ja) 医療用高周波焼灼装置
CN116058952A (zh) 一种开放式单极脉冲电场消融仪
JPH0663059A (ja) 医療用高周波焼灼装置
JP4519980B2 (ja) 電気手術装置
EP2840997A1 (en) Detection of microbubble formation during an ablation procedure
JP3590268B2 (ja) 電気外科手術装置
JP2023171320A (ja) Ireのためのインピーダンスベースのアブレーション指標
JP2023090686A (ja) 不可逆電気穿孔リターン電極及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991102