JPH0662273U - デュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装置 - Google Patents
デュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装置Info
- Publication number
- JPH0662273U JPH0662273U JP331893U JP331893U JPH0662273U JP H0662273 U JPH0662273 U JP H0662273U JP 331893 U JP331893 U JP 331893U JP 331893 U JP331893 U JP 331893U JP H0662273 U JPH0662273 U JP H0662273U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁全開時、チャタリングを発生させないデュ
アルプレート逆止弁を提供すること。 【構成】 本体1に軸2によって回動自在に支持された
2枚の半円状弁板3と4は、該軸2の周りに巻回された
コイルばね5によって閉弁方向に付勢されている。 全
開時、図示のように両弁板3と4の裏面に挟まれた位置
に、両弁板3,4裏面にそれぞれ接するようにして設置
されたストッパ11に、弁板裏面との接触面に開口する
入口開口12aと、管路内の流れの下流方向に向かって
開口する出口開口12bとを連通する流路12を設けて
いる。 【作用】 全開時、ストッパ11によって弁板の裏面へ
の回り込みが防止され、またストッパ11内の流路12
に矢印ニ方向の吸引作用が生じ、弁板3,4がストッパ
11に吸着されるので、チャタリングが防止される。
アルプレート逆止弁を提供すること。 【構成】 本体1に軸2によって回動自在に支持された
2枚の半円状弁板3と4は、該軸2の周りに巻回された
コイルばね5によって閉弁方向に付勢されている。 全
開時、図示のように両弁板3と4の裏面に挟まれた位置
に、両弁板3,4裏面にそれぞれ接するようにして設置
されたストッパ11に、弁板裏面との接触面に開口する
入口開口12aと、管路内の流れの下流方向に向かって
開口する出口開口12bとを連通する流路12を設けて
いる。 【作用】 全開時、ストッパ11によって弁板の裏面へ
の回り込みが防止され、またストッパ11内の流路12
に矢印ニ方向の吸引作用が生じ、弁板3,4がストッパ
11に吸着されるので、チャタリングが防止される。
Description
【0001】
本考案は、本体に軸で回転自在に支持され且つばね力で閉弁方向に付勢された 2枚の半円状弁板からなるデュアルプレート(2枚弁板)逆止弁に関し、口径5 0〜1000mmまで幅広い用途に使用される。
【0002】
従来、上記したデュアルプレート逆止弁は、図2に示すように、本体(弁本体 )1に軸(シャフト)2によって回動自在に支持された2枚の半円状弁板(プレ ート)3及び4が、該軸2の周りに巻回され両端部5a,5aを該2枚の弁板の 内側面にそれぞれ当接させたコイルばね5によって、閉弁方向(2枚の弁板その ものは開く方向)に付勢されている。なお、図中、6は開弁時、両半円状弁板3 ,4の裏面に挟まれた位置に設置されたストップピン、7は配管である。
【0003】 上記のように構成されているので、配管7内を流体が流れないときは、前記2 枚の半円状弁板3と4は、コイルばね5の拡開力によって180°広げられ、管 路を全閉している。
【0004】 次いで、配管7内を矢印イの方向に流体が流れると、前記2枚の半円状弁板3 と4は、流体圧によってコイルばね5の力に抗して、図示のように管路を開き、 所定流量時には、両弁板3と4は、中央部のストップピン6に当接するまで閉じ て全開状態を保っている。
【0005】 ポンプの非常急停止等によって配管7内の送水が急に断たれたとき、両弁板3 ,4は、ばね力で迅速・確実に作動(閉弁)して逆流衝撃波(ウォータハンマ) から配管系を守るようになっており、小型・軽量で耐久性、耐食性にすぐれた逆 止弁を構成している。
【0006】
上記した従来のデュアルプレート逆止弁においては、配管設計や装置のコンパ クト化のために、ポンプ出口近くや、コントロール弁の直後に逆止弁を取付ける 場合、該逆止弁へ旋回流や乱流が流れ込み、共通の軸2に支えられ且つコイルば ね5によって付勢された2枚の半円状弁板3と4は、上記旋回流や乱流によって 矢印ロ,ハのように揺動して不安定となり、チャタリング(バタツキ)が発生し 、ばね5の破損や軸2の摩耗が発生するという問題点があった。
【0007】 本考案は、上記のような使用条件において2枚の半円状弁板にチャタリングを 発生させないようにしたデュアルプレート逆止弁を提供することを目的としてい る。
【0008】
上記の目的を達成するために、本考案は、本体に回動自在に支持され且つばね 力で閉弁方向に付勢された2枚の半円状弁板からなるデュアルプレート逆止弁に おいて、全開時、両半円状弁板の裏面に挟まれた位置に、両弁板裏面にそれぞれ 接するようにして設置されたストッパに、上記弁板裏面との接触面に開口する入 口開口と、下流方向に向って開口する出口開口とを連通する流路を設け、全開時 、両弁板裏面とストッパとの間に吸引力を生じさせるようにしたことを特徴とし ている。
【0009】
本考案は上記のように構成されているので、当該逆止弁の全開時、2枚の半円 状弁板は、ばね力に抗して管路を開き、両弁板裏面がストッパに当接するが、該 ストッパに設けられた流路の出口開口は、管路内を流れる流体の下流方向に向っ て開口しているので、吸引作用が生じ、弁板裏面との接触面に吸引力が生ずると 共に、上記ストッパによって流体の両弁板裏面への回り込みが防止される。
【0010】 このようにして、全開時、当該逆止弁へ流れ込む旋回流や乱流によって発生し 易いチャタリング現象を防止することができる。
【0011】
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。 図1は、本考案の一実施例を示すデュアルプレート逆止弁の弁板を支える軸に 直交する断面図であって、図中、図2に記載した符号と同一の符号は同一ないし 同類部分を示すものとする。
【0012】 図において、本体1に軸2によって回動自在に支持された2枚の半円状弁板3 と4は、該軸2の周りに巻回され両端部5a,5aを該2枚の弁板3,4の内側 面にそれぞれ当接させたコイルばね5によって、閉弁方向に付勢されている点は 、従来例(図2)と変りはない。
【0013】 本実施例(本考案)では、全開時、両半円状弁板3,4の裏面に挟まれた位置 に、両弁板裏面にそれぞれ接するようにしてストッパ11が設置されている。 上記ストッパ11には、弁板3,4の裏面との接触面に開口する入口開口12 aと、下流方向に向って開口する出口開口12bとを連通する流路12が設けら れている。
【0014】 上記のように構成されているので、配管7内を流体が流れていないときは、2 枚の半円状弁板3と4は、コイルばね5の拡開力により180°広げられて管路 を全閉している。
【0015】 次いで、該配管7内を矢印イ方向に流体が円滑に流れているとき、前記2枚の 弁板3と4は、流体圧力によって、コイルばね5のばね力に抗して図示のように 管路を開き、所定流量時には、両弁板3と4はストッパ11に当接するまで閉じ て管路を全開状態に保っている。
【0016】 そしてこのとき、該ストッパ11内部に設けられた流路12の出口開口12b は、管路内を流れる流体の下流方向に向って開口しているので、矢印ニ方向の流 れを誘引する吸引作用を生じ、弁板3,4裏面との接触面に開口した入口開口1 2aに吸引力を生じて、これら両弁板3,4をストッパ11に吸着させる作用を 生じる。また、両弁板3,4の裏面部にはストッパ11が全開時挟み込むように して設置されているので、配管内の流れが円滑でなく、当該逆止弁へ旋回流や乱 流が流れ込んでいるときでも、上記ストッパ11によって両弁板3,4の裏面へ の回り込みが防止され、また、両弁板の裏面はストッパ11に負圧によって吸着 されているので、弁板3,4にチャタリングを生じない。
【0017】 従って、両弁板が全開状態で安定し、金属が当る時に発する異常音が防止され 、ばねの耐久性が向上し、また、軸2やばね5等の部品の損傷が防止される。
【0018】 なお、上記した実施例において、ストッパ11内の流路12の出口開口12b を下流方向に向って開口させた構造について説明したが、該出口開口を、ピトー 管のように、管軸方向に平行に下流に向って開口するように、出口部で流路を折 り曲げるように案内して構成することも可能である。これによって吸引作用が促 進される。
【0019】
以上説明したように、本考案によれば、本体に回動自在に支持され且つばね力 で閉弁方向に付勢された2枚の半円状弁板からなるデュアルプレート逆止弁にお いて、全開時、両半円状弁板の裏面に挟まれた位置に、両弁板裏面にそれぞれ接 するようにして設置されたストッパに、上記弁板裏面との接触面に開口する入口 開口と、下流方向に向って開口する出口開口とを連通する流路を設け、全開時、 両弁板裏面とストッパとの間に吸引力を生じさせるようにしたことにより、弁体 の全開時、ストッパによって流体の弁板裏面への回り込みが防止されるばかりで なく、ストッパに設けられた流路内の吸引作用により弁板裏面がストッパに吸着 されるので、配管内の流体の流れが円滑でなく、当該逆止弁へ旋回流や乱流が流 れ込んでいるときでも、チャタリング現象が生じない。
【0020】 従って、弁板は全開状態で安定し、金属の当る時に発する異常音が防止される ばかりでなく、ばねの耐久性が向上し、またばねや弁板を支持する軸などの部品 の損傷が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すデュアルプレート逆止
弁の断面図である。
弁の断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
1 本体 2 軸 3,4 半円状弁板 5 コイルばね 11 ストッパ 12 流路 12a 入口開口 12b 出口開口
Claims (1)
- 【請求項1】 本体に回動自在に支持され且つばね力で
閉弁方向に付勢された2枚の半円状弁板からなるデュア
ルプレート逆止弁において、全開時、両半円状弁板の裏
面に挟まれた位置に、両弁板裏面にそれぞれ接するよう
にして設置されたストッパに、上記弁板裏面との接触面
に開口する入口開口と、下流方向に向って開口する出口
開口とを連通する流路を設け、全開時、両弁板裏面とス
トッパとの間に吸引力を生じさせるようにしたことを特
徴とするデュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP331893U JP2568205Y2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | デュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP331893U JP2568205Y2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | デュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662273U true JPH0662273U (ja) | 1994-09-02 |
JP2568205Y2 JP2568205Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=11554015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP331893U Expired - Lifetime JP2568205Y2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | デュアルプレート逆止弁のチャタリング防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568205Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007135744A1 (ja) * | 2006-05-24 | 2007-11-29 | Tomoe Technical Research Company Ltd. | 逆止弁 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP331893U patent/JP2568205Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007135744A1 (ja) * | 2006-05-24 | 2007-11-29 | Tomoe Technical Research Company Ltd. | 逆止弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568205Y2 (ja) | 1998-04-08 |
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