JPH0661917B2 - 多層農薬容器 - Google Patents
多層農薬容器Info
- Publication number
- JPH0661917B2 JPH0661917B2 JP60195509A JP19550985A JPH0661917B2 JP H0661917 B2 JPH0661917 B2 JP H0661917B2 JP 60195509 A JP60195509 A JP 60195509A JP 19550985 A JP19550985 A JP 19550985A JP H0661917 B2 JPH0661917 B2 JP H0661917B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- layer
- weight
- acrylonitrile
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック製の農薬容器に関し、詳しく
は、除草剤、殺菌剤、殺虫剤等の農薬を充填するのに利
用される多層農薬容器に関する。
は、除草剤、殺菌剤、殺虫剤等の農薬を充填するのに利
用される多層農薬容器に関する。
〔従来の技術〕 除草剤、殺菌剤、殺虫剤などの、いわゆる農薬は、単に
農業用のみならず、家庭園芸用などにも広く使用されて
いる。
農業用のみならず、家庭園芸用などにも広く使用されて
いる。
これらの農薬は、それ自体が特殊な化合物であったり、
またキシレンなどの有機溶剤などにより希釈されたりし
ている。また、特有の強い臭気のあるものが多い。そし
て、これらの農薬は季節を越えて長期間に亘って使用さ
れることが多い。
またキシレンなどの有機溶剤などにより希釈されたりし
ている。また、特有の強い臭気のあるものが多い。そし
て、これらの農薬は季節を越えて長期間に亘って使用さ
れることが多い。
従って、これらの農薬の容器としては、高度な耐薬品
性、気密性、保存性などが要求される。
性、気密性、保存性などが要求される。
従来農薬の容器としては、ガラスビン、金属缶などが使
用されてきた。しかし破ビン、空容器の処理などの問題
から、近年特に100〜500m程度の容器として
は、破損しにくく、且つ焼却の容易なプラスチック製の
容器が使用されるようになってきた。
用されてきた。しかし破ビン、空容器の処理などの問題
から、近年特に100〜500m程度の容器として
は、破損しにくく、且つ焼却の容易なプラスチック製の
容器が使用されるようになってきた。
これらのプラスチック製容器としては、例えば内層をポ
リアミド樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
とし、外層をポリオレフィンとした多層容器のものが知
られているが、農薬によっては、容器が侵されたり、保
存中に著しく変形してしまうために、現在でもガラスビ
ンを使わざるを得ず、新たなプラスチック製容器の出現
が望まれている。
リアミド樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
とし、外層をポリオレフィンとした多層容器のものが知
られているが、農薬によっては、容器が侵されたり、保
存中に著しく変形してしまうために、現在でもガラスビ
ンを使わざるを得ず、新たなプラスチック製容器の出現
が望まれている。
そこで本発明の目的は、従来のプラスチック製容器の欠
点をなくし、広範囲の農薬に使用できるプラスチック製
の農薬容器を提供することにある。
点をなくし、広範囲の農薬に使用できるプラスチック製
の農薬容器を提供することにある。
本発明者は、上記目的の農薬容器を得べく鋭意検討の結
果、高ニトリル樹脂を主原料樹脂とする内層と、ポリオ
レフィンを主原料樹脂とする外層とを有する多層容器を
農薬容器として用いると、前記プラスチック製容器の欠
点を解消し、広範囲の農薬について、その容器として使
用できることを見出し、本発明に到達した。
果、高ニトリル樹脂を主原料樹脂とする内層と、ポリオ
レフィンを主原料樹脂とする外層とを有する多層容器を
農薬容器として用いると、前記プラスチック製容器の欠
点を解消し、広範囲の農薬について、その容器として使
用できることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本願発明に係る多層農薬容器は、除草は、殺菌
剤、除虫剤等の農薬を充填する農薬容器において、該容
器が、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体の存在下
で、アクリロニトリル及びアクリル酸メチルを含む単量
体をグラフト重合させたアクリロニトリルを50重量%
以上含有する高アクリロニトリル樹脂を主原料樹脂とす
る内層と、ポリオレフィンを主原料樹脂とする外層とを
有すること、を特徴とする。
剤、除虫剤等の農薬を充填する農薬容器において、該容
器が、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体の存在下
で、アクリロニトリル及びアクリル酸メチルを含む単量
体をグラフト重合させたアクリロニトリルを50重量%
以上含有する高アクリロニトリル樹脂を主原料樹脂とす
る内層と、ポリオレフィンを主原料樹脂とする外層とを
有すること、を特徴とする。
以下、本発明について詳説する。
本発明に用いる高ニトリル樹脂とは、アクリロニトリル
及びアクリル酸メチルを含む単量体をグラフト重合させ
たアクリロニトリルを50重量%以上含有するものであ
る。
及びアクリル酸メチルを含む単量体をグラフト重合させ
たアクリロニトリルを50重量%以上含有するものであ
る。
コモノマーとしては、スチレン、ブタジエン、イソプレ
ン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレートなどが挙げ
られ、これらの1種又は2種以上を不飽和ニトリル化合
物と共重合させて本発明の高ニトリル樹脂が得られる。
ン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレートなどが挙げ
られ、これらの1種又は2種以上を不飽和ニトリル化合
物と共重合させて本発明の高ニトリル樹脂が得られる。
なお、本発明の内層は高ニトリル樹脂以外の樹脂を一部
含んでも構わない。
含んでも構わない。
本発明に用いるポリオレフィンとは、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体およびそ
れらの混合物であり、必要に応じて、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、結晶核剤などの添加剤、
着色顔料や炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウムなど
の無機質充填剤、更に他のエラストマーなどを含んでい
てもよい。
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体およびそ
れらの混合物であり、必要に応じて、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、結晶核剤などの添加剤、
着色顔料や炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウムなど
の無機質充填剤、更に他のエラストマーなどを含んでい
てもよい。
なお、本発明の外層は、ポリオレフィン以外の樹脂を一
部含んでも構わない。
部含んでも構わない。
本発明の農薬容器を得る方法としては、押出ブロー成形
法が一般的であるが、この他の押出延伸ブロー成形法、
射出延伸ブロー成形法などもある。
法が一般的であるが、この他の押出延伸ブロー成形法、
射出延伸ブロー成形法などもある。
押出ブロー成形法または押出延伸ブロー成形法において
は、高ニトリル樹脂とポリオレフィンとを共押出しする
ことによって多層パリソンを得、これをそのまま、また
は延伸してからブロー成形して多層容器を得る。
は、高ニトリル樹脂とポリオレフィンとを共押出しする
ことによって多層パリソンを得、これをそのまま、また
は延伸してからブロー成形して多層容器を得る。
また射出延伸ブロー成形法では、高ニトリル樹脂を射出
成形して得たパリソンの表面にポリオレフィンを射出成
形して多層パリソンを得、これを延伸ブロー成形して多
層容器とする。
成形して得たパリソンの表面にポリオレフィンを射出成
形して多層パリソンを得、これを延伸ブロー成形して多
層容器とする。
成形された容器の各層の厚さは特に限定されないが、容
器を片手に持ち、他方の手で開封するときに容器が変形
して農薬があふれ出てくることのない様に考慮するのが
好ましい。
器を片手に持ち、他方の手で開封するときに容器が変形
して農薬があふれ出てくることのない様に考慮するのが
好ましい。
本発明において、高ニトリル樹脂層とポリオレフィン層
との間に他の層を1又は2以上設けてもよい。例えば接
着性樹脂層を層間接着力を増すために設ける。そのため
に用いる接着性樹脂としては、例えばブタジエンないし
はイソプレンとスチレンとのブロック共重合体で、ブタ
ジエンないしはイソプレンが60〜80重量%の共重合
体が好ましい。
との間に他の層を1又は2以上設けてもよい。例えば接
着性樹脂層を層間接着力を増すために設ける。そのため
に用いる接着性樹脂としては、例えばブタジエンないし
はイソプレンとスチレンとのブロック共重合体で、ブタ
ジエンないしはイソプレンが60〜80重量%の共重合
体が好ましい。
更にポリオレフィン層の外側にポリアミド、ポリスチレ
ンなどの樹脂層を設けたり、コロナ放電処理などを行
い、印刷特性、ラベルの稠着性などを改良しておくこと
もできる。
ンなどの樹脂層を設けたり、コロナ放電処理などを行
い、印刷特性、ラベルの稠着性などを改良しておくこと
もできる。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 ブタジエン−アクリロニトリルゴム状共重合体(ブタジ
エン70重量%)10重量部にアクリロニトリル75重
量部とアクリル酸メチル25重量部の混合物をグラフト
重合させた高ニトリル樹脂(アクリロニトリル分約75
重量%、元素分析による)と高密度ポリエチレン“スタ
フレンE803”(商品名、日本石油化学社製)とを、
接着性樹脂層としてブタジエン−スチレン共重合体“タ
フプレン200”(商品名、旭化成工業社製)を用い、
多層パリソンを共押出しし、これをブロー成形して、内
層が高ニトリル樹脂である容器を得た。
エン70重量%)10重量部にアクリロニトリル75重
量部とアクリル酸メチル25重量部の混合物をグラフト
重合させた高ニトリル樹脂(アクリロニトリル分約75
重量%、元素分析による)と高密度ポリエチレン“スタ
フレンE803”(商品名、日本石油化学社製)とを、
接着性樹脂層としてブタジエン−スチレン共重合体“タ
フプレン200”(商品名、旭化成工業社製)を用い、
多層パリソンを共押出しし、これをブロー成形して、内
層が高ニトリル樹脂である容器を得た。
得られた容器は、胴径約70mm、高さ約180mm、容積
約500mの円筒状容器であり、その胴部における各
層の厚さは、概ね高ニトリル樹脂層が70μm、接着性
樹脂層が35μm、高密度ポリエチレン層が1mmであっ
た。
約500mの円筒状容器であり、その胴部における各
層の厚さは、概ね高ニトリル樹脂層が70μm、接着性
樹脂層が35μm、高密度ポリエチレン層が1mmであっ
た。
尚、多層パリソンの共押出しは、高ニトリル樹脂および
接着性樹脂用にはそれぞれ口径30mmの押出機を、また
高密度ポリエチレン用には口径40mmの押出機を用い、
これらを自家製の多層用ダイヘッドに結合して行った。
接着性樹脂用にはそれぞれ口径30mmの押出機を、また
高密度ポリエチレン用には口径40mmの押出機を用い、
これらを自家製の多層用ダイヘッドに結合して行った。
押出温度は各押出機が150〜190℃、ダイヘッドが
180〜190℃であった。
180〜190℃であった。
この多層パリソンを冷却しないうちに金型に挟み、圧力
約5Kg/cm2の圧空によりブロー成形して容器を得た。
約5Kg/cm2の圧空によりブロー成形して容器を得た。
この容器に農薬の溶剤として使用されている有機溶剤で
あるJIS K 2434に定める5度キシレンを充填
し、ポリエチレン製の内栓がポリプロピレン製のキャッ
プに組込まれた、いわゆるワンタッチキャップ(通常プ
ラスチック製農薬容器に用いられている)により密栓
し、50℃、湿度60%RH下に2ケ月間および3ケ月
間保存した。
あるJIS K 2434に定める5度キシレンを充填
し、ポリエチレン製の内栓がポリプロピレン製のキャッ
プに組込まれた、いわゆるワンタッチキャップ(通常プ
ラスチック製農薬容器に用いられている)により密栓
し、50℃、湿度60%RH下に2ケ月間および3ケ月
間保存した。
2ケ月間および3ケ月間保存後の重量変化および形状変
化を表−1に示す。
化を表−1に示す。
重量変化、形状変化は極くわずかであり外観上の異常も
認められなかった。
認められなかった。
3ケ月間保存後にキシレンを水に詰め代えて、20℃で
高さ1.2メートルよりコンクリート床上にくり返し5回
落下し、容器の破損の有無を調べたところ、10個中に
破損が認められたものはなかった。
高さ1.2メートルよりコンクリート床上にくり返し5回
落下し、容器の破損の有無を調べたところ、10個中に
破損が認められたものはなかった。
実施例2 ブタジエン−アクリロニトリルゴム状共重合体(ブタジ
エン70重量%)8重量部にアクリロニトリル90重量
部とアクリル酸メチル10重量部の混合物をグラフト重
合させた高ニトリル樹脂(アクリロニトリル分約89重
量%、元素分析による)を用いた他は、実施例1と同様
にして内層が高ニトリル樹脂である容器を得た。
エン70重量%)8重量部にアクリロニトリル90重量
部とアクリル酸メチル10重量部の混合物をグラフト重
合させた高ニトリル樹脂(アクリロニトリル分約89重
量%、元素分析による)を用いた他は、実施例1と同様
にして内層が高ニトリル樹脂である容器を得た。
得られた容器の胴部における各層の肉厚は、概ね高ニト
リル樹脂層が65μm、接着性樹脂層が35μm、高密
度ポリエチレン層が1mmであった。
リル樹脂層が65μm、接着性樹脂層が35μm、高密
度ポリエチレン層が1mmであった。
この容器に実施例1と同様にしてキシレンを充填し、保
存試験を行った。
存試験を行った。
2ケ月間および3ケ月間保存後の重量変化および形状変
化を表−1に示す。
化を表−1に示す。
重量変化、形状変化は極くわずかであり、外観上の異常
も認められなかった。
も認められなかった。
また、実施例1と同様にして、落下テストを行ったとこ
ろ、10個中に破損が認められたものはなかった。
ろ、10個中に破損が認められたものはなかった。
実施例3 ブタジエン−アクリロニトリルゴム状重合体(ブタジエ
ン80重量%)10重量部に、アクリロニトリル70重
量部とメタアクリル酸メチル25重量部とスチレン5重
量部の混合物を重合させた高ニトリル樹脂(アクリロニ
トリル分約65重量%、元素分析による)を用いる他
は、実施例1と同様にして、内層が高ニトリル樹脂であ
る容器を得た。
ン80重量%)10重量部に、アクリロニトリル70重
量部とメタアクリル酸メチル25重量部とスチレン5重
量部の混合物を重合させた高ニトリル樹脂(アクリロニ
トリル分約65重量%、元素分析による)を用いる他
は、実施例1と同様にして、内層が高ニトリル樹脂であ
る容器を得た。
得られた容器の胴部における各層の肉厚は概ね高ニトリ
ル樹脂層が70μm、接着性樹脂層が40μm、高密度
ポリエチレン層が1mmであった。
ル樹脂層が70μm、接着性樹脂層が40μm、高密度
ポリエチレン層が1mmであった。
この容器に実施例1と同様にしてキシレンを充填し、保
存試験を行った。
存試験を行った。
2ケ月間および3ケ月間保存後の重量変化および形状変
化を表−1に示す。
化を表−1に示す。
重量変化、形状変化は極わずかであり、外観上の異常も
認められなかった。
認められなかった。
また、実施例1と同様にして落下テストを行ったとこ
ろ、10個中破損が認められたものはなかった。
ろ、10個中破損が認められたものはなかった。
実施例4 実施例1における多層容器に、その容器がプラスチック
化されていない農薬の一つであるスタム乳剤(東京有機
化学工業社製)を充填し、実施例1と同様に密栓して、
50℃、80%RH下に2ケ月間保存した。
化されていない農薬の一つであるスタム乳剤(東京有機
化学工業社製)を充填し、実施例1と同様に密栓して、
50℃、80%RH下に2ケ月間保存した。
保存後の重量変化および形状変化を表−1に示す。
重量変化、形状変化は極わずかであり、外観上の異常も
認められなかった。
認められなかった。
2ケ月間保存後、実施例1と同様にして落下テストを行
ったところ、10個中破損が認められたものはなかっ
た。
ったところ、10個中破損が認められたものはなかっ
た。
実施例5 実施例2における多層容器に、その容器がプラスチック
化されていない農薬の一つであるケルセン乳剤(日本農
薬工業社製)を充填し、実施例1と同様に密栓して、5
0℃、80%RH下に2ケ月間保存した。
化されていない農薬の一つであるケルセン乳剤(日本農
薬工業社製)を充填し、実施例1と同様に密栓して、5
0℃、80%RH下に2ケ月間保存した。
保存後の重量変化および形状変化を表−1に示す。
重量変化、形状変化は極めてわずかであり、外観上の異
常も認められなかった。
常も認められなかった。
また2ケ月間保存後、実施例1と同様にして落下テスト
を行ったところ、10個中破損が認められたものはなか
った。
を行ったところ、10個中破損が認められたものはなか
った。
比較例1 実施例1において高ニトリル樹脂の代わりにエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物である“エバールF”(商
標、クラレ社製)を、また密着性樹脂として、変性ポリ
オレフィンである“ロンプライXGP−264”(商
標、三井東圧化学社製)を用いた他は実施例1と同様に
して多層容器を得た。
酢酸ビニル共重合体ケン化物である“エバールF”(商
標、クラレ社製)を、また密着性樹脂として、変性ポリ
オレフィンである“ロンプライXGP−264”(商
標、三井東圧化学社製)を用いた他は実施例1と同様に
して多層容器を得た。
ただし、押出温度は、各押出機が150〜210℃、ダ
イヘッドが200〜210℃であった。
イヘッドが200〜210℃であった。
得られた容器の各層の厚さは、概ねエバール層が65μ
m、接着性樹脂層が25μm、高密度ポリエチレン層が
1mmであった。
m、接着性樹脂層が25μm、高密度ポリエチレン層が
1mmであった。
この容器にスタム乳剤を充填し、実施例1と同様に密栓
して、50℃、80%RH下に2ケ月間保存したが、重
量変化は少ないものの、容器が著しく変形した。
して、50℃、80%RH下に2ケ月間保存したが、重
量変化は少ないものの、容器が著しく変形した。
比較例2 ブタジエン−アクリロニトリルゴム状共重合体(ブタジ
エン80重量%)10重量部に、アクリロニトリル35
重量部、アクリル酸メチル25重量%及びスチレン40
重量部をグラフト重合させたアクリロニトリル共重合体
樹脂(アクリロニトリル分32重量%)を用いる他は、
実施例1と同様にして内層がアクリロニトリル共重合体
樹脂である容器を得た。
エン80重量%)10重量部に、アクリロニトリル35
重量部、アクリル酸メチル25重量%及びスチレン40
重量部をグラフト重合させたアクリロニトリル共重合体
樹脂(アクリロニトリル分32重量%)を用いる他は、
実施例1と同様にして内層がアクリロニトリル共重合体
樹脂である容器を得た。
得られた容器の胴部における各層の肉厚は概ねアクリロ
ニトリル共重合体樹脂層が70μm、接着性樹脂層が4
0μm、高密度ポリエチレン層が1mmであった。
ニトリル共重合体樹脂層が70μm、接着性樹脂層が4
0μm、高密度ポリエチレン層が1mmであった。
この容器にキシレンを充填し、実施例1と同様にして保
存試験を行った。2ケ月間保存後の重量変化および形状
変化を表−2に示す。重量変化が大きく、容器内部を観
察したところ、アクリロニトリル共重合体樹脂層及び接
着性樹脂層が溶出、膨潤し剥離していた。容器形状は外
層の高密度ポリエチレン層により保持されていたが、や
や大きい変形を示した。
存試験を行った。2ケ月間保存後の重量変化および形状
変化を表−2に示す。重量変化が大きく、容器内部を観
察したところ、アクリロニトリル共重合体樹脂層及び接
着性樹脂層が溶出、膨潤し剥離していた。容器形状は外
層の高密度ポリエチレン層により保持されていたが、や
や大きい変形を示した。
〔発明の効果〕 本発明の多層農薬容器は内容物たる農薬保存性に優れ、
且つ保存中に容器が変形することがほとんどなく、また
落下強度も極めて強く、更に、本発明の容器も樹脂製で
あり容易に焼却処理することができるので、容器の廃棄
問題も生じない。
且つ保存中に容器が変形することがほとんどなく、また
落下強度も極めて強く、更に、本発明の容器も樹脂製で
あり容易に焼却処理することができるので、容器の廃棄
問題も生じない。
従って本発明の多層農薬容器は現在ガラスビンに充填さ
れている農薬についても、またすでに他の樹脂製容器に
充填されている農薬についても広範囲の農薬に使用でき
る。
れている農薬についても、またすでに他の樹脂製容器に
充填されている農薬についても広範囲の農薬に使用でき
る。
特に、本発明に係る多層農薬容器では、その内層を、ブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体の存在下で、アク
リロニトリル及びアクリル酸メチルを含む単量体をグラ
フト重合させたアクリロニトリルを50重量%以上含有
する高アクリロニトリル樹脂を主原料樹脂で形成したの
で、同様のアクリロニトリルの含有率が50重量%未満
であるものと比較し、農薬を充填して保存しても、重量
変化が少なく、耐薬品性に優れており、除草剤、殺菌
剤、除虫剤等の農薬を充填する農薬容器として最適のも
のを提供でき、頭記した本発明の目的が達成可能であ
る。
タジエン−アクリロニトリル共重合体の存在下で、アク
リロニトリル及びアクリル酸メチルを含む単量体をグラ
フト重合させたアクリロニトリルを50重量%以上含有
する高アクリロニトリル樹脂を主原料樹脂で形成したの
で、同様のアクリロニトリルの含有率が50重量%未満
であるものと比較し、農薬を充填して保存しても、重量
変化が少なく、耐薬品性に優れており、除草剤、殺菌
剤、除虫剤等の農薬を充填する農薬容器として最適のも
のを提供でき、頭記した本発明の目的が達成可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−81(JP,A) 特開 昭60−67150(JP,A) 実開 昭50−65851(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】除草剤、殺菌剤、除虫剤等の農薬を充填す
る農薬容器において、該容器が、ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体の存在下で、アクリロニトリル及びア
クリル酸メチルを含む単量体をグラフト重合させたアク
リロニトリルを50重量%以上含有する高アクリロニト
リル樹脂を主原料樹脂とする内層と、ポリオレフィンを
主原料樹脂とする外層とを有することを特徴とする多層
農薬容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60195509A JPH0661917B2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 多層農薬容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60195509A JPH0661917B2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 多層農薬容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6255132A JPS6255132A (ja) | 1987-03-10 |
JPH0661917B2 true JPH0661917B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=16342263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60195509A Expired - Lifetime JPH0661917B2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 多層農薬容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661917B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2625449B1 (fr) * | 1987-12-30 | 1991-05-10 | Moritz | Mobile d'agitation pour appareils de melange de produits pulverulents, pateux ou granuleux |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5222588B2 (ja) * | 1973-04-30 | 1977-06-18 | ||
JPS5065851U (ja) * | 1973-10-08 | 1975-06-13 | ||
JPS6067150A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-17 | モ−ビル オイル コ−ポレ−ション | ラミネ−トフィルムの食品用ラップとその食品用パウチ |
-
1985
- 1985-09-04 JP JP60195509A patent/JPH0661917B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6255132A (ja) | 1987-03-10 |
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