JPH0661530B2 - エアロゾルの塗布方法 - Google Patents

エアロゾルの塗布方法

Info

Publication number
JPH0661530B2
JPH0661530B2 JP63277766A JP27776688A JPH0661530B2 JP H0661530 B2 JPH0661530 B2 JP H0661530B2 JP 63277766 A JP63277766 A JP 63277766A JP 27776688 A JP27776688 A JP 27776688A JP H0661530 B2 JPH0661530 B2 JP H0661530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
coated
particles
solvent
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63277766A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02122873A (ja
Inventor
正文 松永
剛 森山
Original Assignee
ノードソン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノードソン株式会社 filed Critical ノードソン株式会社
Priority to JP63277766A priority Critical patent/JPH0661530B2/ja
Publication of JPH02122873A publication Critical patent/JPH02122873A/ja
Publication of JPH0661530B2 publication Critical patent/JPH0661530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエアロゾルの塗布方法に係る。
[従来の技術] 従来のエアロゾル塗布方法の代表例を上げると、第5図
に見られるように、液体Lなどを加圧してスプレイノ
ズル54から噴出し、それを硬板55に衝突させて、よ
り微細な微粒子となし、それらを導入したキャリアガス
CGなどの気流に乗せて被塗物Oc面上まで運び、そ
の速度の下に被塗物Oc面に打当て、又は静電気など
(静電気印加装置58)の力などにより被塗物Oc面上
に付着即ち塗布していた。
[解決しようとする問題点] 上述の如く、エアロゾルの粒子はキャリアガス即ち搬送
気流に乗って被塗物面上に打ち当てられていたが、この
際、これらの粒子の跳返り(バウンド)は避けられなか
った。
元来、微粒子(1ミクロン前後)というのは、表面積/
重量が大きく、即ち比較的空気抵抗が大であるのに反
し、慣性の力が小であるため、微粒子の周辺の気体の動
きに左右され易い。換言すれば、気体中の微粒子の運動
速度が終末速度に達するまでの時間は殆どなく、従っ
て、エアロゾル粒子の初速度と気体の流速とは殆ど無関
係なのである。文献、ウィリアム・C・ハインズ著:
「エアロゾルテクノロジー」井上書院(昭60)による
と 粒径(μm) 終末速度に達する時間(ms) 100 92 10 0.94 1 0.011 上記の如く、殆ど瞬間的に終末速度に達するのである。
即ち、エアロゾル粒子は、殆ど瞬間的に気体の流速と等
しくなるのである。
従って、静止気体中では、エアロゾル粒子は殆ど動かな
くなり、被塗物までの到着時間が長くなる。一方、キャ
リアガスの流速を上げると、エアロゾル粒子は、それと
殆ど同速となり、被塗物面上に衝突し、跳返り現象が発
生し、付着効率が低下するのである。
その効率を上げるために、一般に静電気が利用される。
ただし、静電塗布方法というのは、被塗物が帯電性の高
いもの、例えば電気絶縁フィルム等の場合、過剰帯電に
より火花放電し、被塗物を破壊したり、また液体が可燃
性の溶剤であれば、引火爆発の危険性もあるのである。
本発明の動機は、上述の如く、塗布時におけるエアロゾ
ル粒子のバウンドを少なくして塗着効率を上げ、同時に
放電による被塗物の破壊や危険性などを解消して安全な
塗布方法を実施することであった。
[問題点を解決するための手段] 前述したように、非常に微細なエアロゾル粒子(例えば
1ミクロン前後)は、キャリアガスによって移動させら
れ、ある程度の速度を持った運動エネルギをもって、被
塗物面上に衝突する。しかし、それら微粒子の付着する
力はVan der Waals力もしくは若干の荷電を持った静電
気による引力であって、非常に小さいエネルギである。
他方上記被塗物への衝突により、変換された跳返りエネ
ルギは、より大きく、上記エアロゾル粒子は付着し難
い、例えば被塗物がプラスチックと、より硬い石英との
場合には、それらの付着力が3倍も相違があるといわれ
ている。
本発明の目的は、エアロゾル塗布方法において、エアロ
ゾルの分散質即ち粒子をバウンドを少なくして効率的に
被塗物面に塗着せしめ、同時に、静電塗布における放電
による被塗物の破壊や作業の危険性を除去することにあ
る。
本発明の要旨は、エアロゾル生成装置により発生したエ
アロゾルを被塗物面上まで導いて塗布する方法におい
て、そのエアロゾル中に溶媒蒸気を存在させ、かつ被塗
物を上記溶媒蒸気の飽和点以下に冷却し、それによって
被塗物上方の雰囲気中に存在する溶媒蒸気を上記雰囲気
中のエアロゾルの粒子を核として凝結させ、また被塗物
面上にも結露させつつ、上記導かれてきたエアロゾルの
分散質(以下粒子と称す)を溶媒と共に被塗物に付着せ
しめ、しかる後、溶媒を蒸発させ、残されたエアロゾル
の粒子のみを塗布することを特徴とするエアロゾルの塗
布方法である。
次に、本発明を詳しく説明する。エアロゾル生成に当っ
て使用される液体を、溶媒の含まれている溶液と、含ま
れていない溶媒体の二つに分けて説明する。
(1)液体の場合 まず、従来のエアロゾル生成方法を簡単に説明する。第
1図を参照されたい。液体Lをポンプアップして、チャ
ンバ2内にてスプレイノズル4より噴出、そのスプレイ
を硬板5に打ち当て、微細化された微粒子を得る。同時
に上記液体L中の溶媒も帰化し、これら気体と微粒子よ
り成るエアロゾルAsが生成される。また他方、チャン
バ2の下方よりは、必要とするガスGが導入され、これ
はキャリアガスCGとして上記エアロゾルAsを塗布部
22内に運ぶ。
上記エアロゾル内の気体には、上述の如く溶媒の気化し
た蒸気が含まれており、これらは飽和状態に近いことが
望ましい。
塗布部の下方には、冷却装置23に接続された冷却盤2
5が設けられており、該盤上に被塗物Oaが置かれる。
該被塗物Oaは冷却されて、上記塗布部における溶媒蒸
気の温度より低下せしめる。それによってその溶媒蒸気
はエアロゾルの粒子を核として凝結し、また被塗物面上
にも結露(Sc)する(第2図参照)。これら結露した
露滴の上に、キャリアガスに乗ってきた微粒子Rは打ち
当たる。ただし、これら露滴の液体により、微粒子の運
動エネルギは吸収され、バウンドが減少し、同露滴上に
付着する。
なお、これら露滴が多数集合すると、第3図に示すよう
に、液膜状Sfとなって、被塗物面上を一面に覆い、微
粒子のバウンドをより少なくすることができるのであ
る。
また、上記のスプレイする溶液やキャリアガス、または
移動工程において、エアロゾルを適切な温度に加熱し、
蒸気量を増やしてやることは、冷却による液膜形成の速
度及び面積をより大とすることになる。
上述のエアロゾルの生成材料を液体としたが、それは溶
液及び懸濁液、乳濁液等も含まれることは公知の通りで
ある。次に懸濁液を使用した場合の実験例について述べ
る。
実験例1. 懸濁液 水(純水) 92重量部 ジルコニア粉(粒径5μm) 7重量部 ロジン系水溶液樹脂 1重量部 室温 25℃ 液体 40Kg/cm2(プランジャポンプにて) 液温 60℃ エアロゾル 分散質 ジルコニア粉及びロジン系 水溶性樹脂 分散媒 水 キャリアガス 乾燥空気 流速(エアロゾル移送管19中にて) 8m/min エアロゾル移送管上の加熱温度 80℃ 被塗物 石英ガラス 10cm×10cm 冷却された被塗物温度 20℃ 所要時間(上記被塗物1に対し) 5分 結果 5分後にガラス面1mm2当り約2千個 のジルコニア粉が均一に分布付着する 塗布面を得ることができた。
実験例2. 懸濁液 トリクロロトリフルオロエタン 97重量部 ビニル系樹脂 1.5重量
部 シアニン系顔料(粒径0.5μm)1.5重量
部 室温 25℃ 液体 40Kg/cm2 液温 25℃ エアロゾル 分散質 ビニル系樹脂及びシアニン系 顔料 分散媒 トリクロロトリフルオロエタン キャリアガス 窒素ガス 流速(エアロゾル移送管39中にて) 5m/min エアロゾル移送管上の加熱温度 40℃ 被塗物 鏡面アルミ板 10cm×10cm 冷却された被塗物温度 15℃ 所要時間(上記被塗物1に対し) 3分 結果 3分後、0.7ミクロンの均一な青色塗膜を得
た。
溶液及び乳濁液については、未実験につきデータなし。
(2)溶媒体の場合 溶媒を含まない溶媒体のエアロゾルを生成した場合であ
る。第4図を参照されたい。加熱溶融された液状の溶融
体HMは、スプレイノズル34から噴出し、硬板35に
打ち当てられて微粒子化する。ただし前述の液体の場合
のように溶媒は含まれていないので、溶融体の単体の固
体の微粒子より成るエアロゾルが生成される。それが、
キャリアガスに乗せられ、塗布室42内に至る。同室の
下方部には、冷却盤42の設けられていることは前述と
同様であるが、同室内のエアロゾルの中には、溶媒が含
まれていないので、冷却による結露現象は起こらない。
よって、溶媒蒸気発生装置47により、適当する溶媒蒸
気を同室内に導入してやる。それによって、同室内では
エアロゾルの粒子を核とする凝結や、被塗物Ob面上へ
の結露が行われて、上記被塗物上にそれら溶媒の露滴や
液膜が形成されるのである。これらに、エアロゾル中の
微粒子が、バウンドすることが少なく、効率的に塗着す
ることは、上項と同様である。
上述のように、エアロゾルの分散質としての固体微粒子
には、単一成分の場合と複数成分との場合がある。液体
の場合も同様に単一成分の場合と複数成分との場合があ
る。また、これらが、液体の微粒子と固体の微粒子との
混合体の場合もある。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、生成されたエアロゾルの粒子
を、バウンドすることなく効果的に被塗物面上に塗布す
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のエアロゾル塗布方法の説明図 第2図は同上図上“A”部における結露状態図 第3図は同じく“A”部における結露の集合して形成さ
れた液膜上に微粒子の付着する状態説明図第4図はエア
ロゾルの分散質が溶媒体である場合のエアロゾル塗布方
法第5図は従来のエアロゾル塗布方法 符号の簡単な説明 1,31……エアロゾル生成装置、4,34……スプレ
イノズル、5,35……硬板、21,41……塗布部、
23,43……冷却装置、25,45……冷却盤、47
……溶媒蒸気発生装置、As……エアロゾル、CG……
キャリアガス、HM……溶融体、Oa,Ob,Oc……
被塗物、Sc……結露、Sf……液膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアロゾル生成装置より発生したエアロゾ
    ルを被塗物面上まで導いて塗布する方法において、エア
    ロゾル中に溶媒蒸気を存在させ、かつ被塗物を冷却し、
    それによって被塗物上方の雰囲気中に存在する溶媒蒸気
    を上記雰囲気中のエアロゾルの粒子(R)を核として凝
    結させ、また被塗物面上にも結露させつつ、上記エアロ
    ゾルの粒子(R)を溶媒と共に被塗物面上に付着せし
    め、しかる後、上記溶媒を蒸発させ、残されたエアロゾ
    ルの粒子(R)のみを塗布することを特徴とするエアロ
    ゾルの塗布方法。
JP63277766A 1988-11-02 1988-11-02 エアロゾルの塗布方法 Expired - Fee Related JPH0661530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63277766A JPH0661530B2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 エアロゾルの塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63277766A JPH0661530B2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 エアロゾルの塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02122873A JPH02122873A (ja) 1990-05-10
JPH0661530B2 true JPH0661530B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=17588034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63277766A Expired - Fee Related JPH0661530B2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 エアロゾルの塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0661530B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3506854B2 (ja) * 1996-03-07 2004-03-15 シャープ株式会社 粒子表面改質方法およびその装置
TW344682B (en) 1996-11-29 1998-11-11 Fuji Transaction Co Ltd Liquid coating device a liquid coating device comprises a spray supply nozzle, a gas supply passage, and a spray transport passage.
JPH11169704A (ja) 1997-12-12 1999-06-29 Sharp Corp 粒子改質方法および粒子改質装置
DE69938068T3 (de) * 1998-05-25 2012-05-31 Fuji Bc Engineering Co., Ltd. Vorrichtung zur Zerstäubung von Flüssigkeiten und Verfahren zum Schneiden
JP3650963B2 (ja) 2000-10-26 2005-05-25 フジビーシー技研株式会社 切削オイル塗布装置
JP5243850B2 (ja) * 2008-06-04 2013-07-24 智一 神田 酸化ケイ素水溶液を用いた水性液体流噴射塗装方法及び水性液体流噴射塗装装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827665A (ja) * 1981-08-10 1983-02-18 Tokyo Copal Kagaku Kk エアロゾルによる表面処理方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02122873A (ja) 1990-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1051286A (en) Electrostatic spray nozzle system
AU631381B2 (en) Mold release systems
JP2566983B2 (ja) 静電噴霧コ−ティングヘッドおよびそれを用いたコ−ティング方法
CA2047853A1 (en) Electrostatic spraying device and method
CA2198622A1 (en) Suspension plasma spray deposition
US3900639A (en) Method for coating surfaces of a workpiece by spraying on a coating substance
JPH10298733A (ja) 鋳造金属基体表面への金属被覆付着方法
US5156880A (en) Space charge electrostatic coating method and apparatus
JPH0346093B2 (ja)
JPH0661530B2 (ja) エアロゾルの塗布方法
US3377183A (en) Electrostatic powder coating on heated parts
JPH0785790B2 (ja) エアロゾルの塗布方法
US5855642A (en) System and method for producing fine metallic and ceramic powders
JPS63502011A (ja) 噴霧器
JPH0463169A (ja) エアロゾルの塗布方法
JPS6242674B2 (ja)
Castle et al. Space charge effects in orchard spraying
WO1998053946A1 (en) Applying drops of a primary liquid together with a secondary liquid to a substrate
JPS56141864A (en) Rotary atomizing electrostatic coating device
Zentner Techniques of aerosol formation
GB2043701A (en) Granulatising liquid metals
RU1773072C (ru) Способ нанесения металлопорошковых покрытий
JPH0646128B2 (ja) ガス浮遊粒子流の冷却装置
SU1005948A1 (ru) Способ получени покрытий
JPH0824722A (ja) 静電塗装方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070817

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees