JPH066126B2 - 鑷 子 - Google Patents

鑷 子

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JPH066126B2
JPH066126B2 JP3270373A JP27037391A JPH066126B2 JP H066126 B2 JPH066126 B2 JP H066126B2 JP 3270373 A JP3270373 A JP 3270373A JP 27037391 A JP27037391 A JP 27037391A JP H066126 B2 JPH066126 B2 JP H066126B2
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JP
Japan
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skin
incision
suture
needle
hook
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信行 真崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療手術等で皮膚の切
開部を縫合する際に、切開部の皮膚の保持と、縫合針の
一時的な保持とに使用できる鑷子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療手術等で皮膚の切開部を
縫合する際に、切開部の皮膚の保持や、縫合針の一時的
な保持をするために、フックや鑷子といった道具を使用
していた。
【0003】図8〜図10にフックを使用して切開部の
皮膚を保持して縫合する場合を示す。図8に示すよう
に、皮膚21の切開部20からフック30の先端30a
を皮膚21の裏面21bに掛けるように挿入して切開部
20の皮膚21を持ち上げるように保持する。上記切開
部20を縫合する際には、縫合糸11bを取り付けた縫
合針11を持針器10で保持し、縫合糸11bが切開部
20の皮膚21の裏面21bから切断面21aに向かっ
て通るように縫合する。
【0004】図9及び図10に、上記フック30を用い
た切開部20の縫合の手順を示す。図9に示すように、
まずフック30の先端30aを切開部20の皮膚21の
裏面21bに掛けて、切開部20の皮膚21を持ち上げ
るように保持する。次に、持針器10に保持された縫合
針11を切開部20の皮膚21の裏面21bから切断面
21aに向けて通す。
【0005】次に、図10に示すように、縫合針11を
保持していた持針器10を外し、切開部20の皮膚21
の切断面21aより突出した縫合針11の先端11aを
持針器10にて保持するようにして、縫合糸11bを皮
膚21に通す。この時、図10に示すように皮膚21の
切断面21aより突出した縫合針11は、持針器10か
ら外されると、皮膚21の弾性によって矢印a方向に戻
り易く、縫合針11が仮想線で示した位置まで戻ってし
まうことがある。このため、フック30の柄の部分を縫
合針11の先端11aの近傍に押し当てる等して縫合針
11が矢印a方向に戻らないようにする必要がある。
【0006】図11〜図13には鑷子を使用して切開部
の皮膚を保持して縫合する場合を示す。
【0007】図11に示すように、皮膚21の切開部2
0から鑷子40の一対の挟持片41の一方の先端41a
を皮膚21の裏面21bに挿入して一対の挟持面42で
皮膚21を挟んで持ち上げるようにして保持する。上記
切開部20を縫合する際には、縫合糸11bを取り付け
た縫合針11を持針器10で保持し、縫合糸11bが切
開部20の皮膚21の裏面21bから切断面21aに向
かって通るように縫合する。
【0008】図12及び図13に、上記鑷子40を用い
た切開部20の縫合の手順を示す。図12に示すよう
に、まず鑷子40の一対の挟持片41の一方の先端41
aを皮膚21の裏面21bに挿入して一対の挟持面42
で皮膚21を挟んで持ち上げるようにして保持する。次
に、持針器10に保持された縫合針11を切開部20の
皮膚21の裏面21bから切断面21aに向けて通す。
【0009】次に、図13に示すように、皮膚21を保
持していた鑷子40で縫合針11の先端11a近傍を保
持し、持針器10を仮想線で示す位置から、実線で示
す、縫合針11の先端11a近傍の位置を保持するよう
にした後、再び鑷子40で皮膚21を保持して、縫合糸
11bを皮膚21に通す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した、切開部の縫
合に用いるフックや鑷子には、以下のような欠点があっ
た。
【0011】a、フック30を用いて切開部20の縫合
をする場合、図10に示すように、皮膚21に通した縫
合針11の先端11a近傍をつかみ直すために持針器1
0をいったん縫合針11から外すと、縫合針11が皮膚
21の弾性によって図10の実線で示す位置から仮想線
で示す位置に戻ってしまうことがある。
【0012】b,鑷子40を用いて切開部20の縫合を
する場合、切開部20の皮膚21を鑷子40の一対の挟
持面42で挟んで保持する時にその挟まれた皮膚2の部
分が挫滅しやすく、縫合部に目立つ傷を残してしまう。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】本発明は、上述した切
開部の縫合に用いるフックや鑷子の欠点を解消し、切開
部の縫合を能率良く行うことができ、縫合部に傷を残す
ことのない鑷子を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による鑷子は、一対の挟持片が略V字形をな
すようにこれら一対の挾持片のそれぞれの一端部分が互
いに連結されて、この連結部分から成る支点が形成され
ると共に、上記一対の挾持片の他端部分の互いに対向す
る内側面により一対の挾持面が構成されている鑷子にお
いて、少くとも一方の挾持片の上記他端部分のうちの上
記内側面を除く近傍に、その先端が上記一端部分に向っ
て延出するフックを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】本発明による鑷子は、一対の挟持片のうちの一
つの挟持片の先端近傍の外面にフックを設けてあるの
で、切開部の皮膚を持ち上げるようにして保持する時
に、フックを用いて皮膚を保持することができるので、
従来の鑷子のように皮膚を挫滅させてしまうことがな
い。また、鑷子として縫合針の保持もできるので、従来
のフックのように持針器を縫合針から外した時に縫合針
が皮膚の弾性によって戻ってしまうこともない。
【0016】
【実施例】図1は、本発明による鑷子1の斜視図であ
る。この鑷子1は一対の挟持片3、4を略V字形になる
ように、上記一対の挟持片3、4の一端部分3a,4a
を連結して支点を形成し、上記一対の挾持片3、4の他
端部分3b,4bの互いに対向する内側面を挟持面5と
し、上記一対の挟持片3、4のうちの一方の挟持片3の
上記他端3b近傍の外面に、上記一端3aの方向にその
先端2aが延出するフック2を設けたものである。
【0017】図2は、本発明による鑷子1の平面図であ
る。図に示すように鑷子1の一つの挟持片3の他端3b
近傍の外面に挟持片3の一端3aの方向にその先端2a
が延出する略J字形のフック2を設けてある。
【0018】図3は、本発明による鑷子1の使用状態を
示す斜視図である。図に示すように鑷子1を閉じた状態
で皮膚21の切開部20に鑷子1の先端を挿入し略J字
形のフック2の先端2aを皮膚21の裏面21aに掛け
るようにして皮膚21を持ち上げるようにして保持す
る。上記切開部20を縫合する際には、縫合糸11bを
取り付けた縫合針11を持針器10で保持し、縫合糸1
1bが切開部20の皮膚21の裏面21bから切断面2
1aに向かって通るように縫合する。
【0019】図4〜図7に本発明による鑷子1を用いた
切開部20の縫合の手順を示す。まず、図4に示すよう
に鑷子1を閉じた状態で皮膚21の切開部20に鑷子1
の先端を挿入し略J字形のフック2の先端2aを皮膚2
1の裏面21aに掛けるようにして皮膚21を持ち上げ
るようにして保持する。そして、縫合糸11bを取り付
けた縫合針11を持針器10で保持し、縫合糸11bが
切開部20の皮膚21の裏面21bから切断面21aに
向かって通るように縫合針11を皮膚21に通す。
【0020】次に、図5に示すように皮膚21の裏面2
1bを保持していたフック2をいったん外し、皮膚21
の切断面21aから突出した縫合針11の先端11aを
挟持面5で保持する。
【0021】次に、図6に示すように挟持面5で縫合針
11の先端11aを保持した状態で持針器10を図5に
示した位置から縫合針11の先端11aを保持するよう
に縫合針11を保持し直す。
【0022】そして、図7に示すように皮膚21の裏面
21bをフック2で再び保持し直して縫合針11を皮膚
21から引き抜き縫合糸11bを皮膚21に通す。
【0023】
【発明の効果】本発明による鑷子は、切開部の皮膚を保
持するフックと、縫合針を保持する鑷子とを一体に備え
ているので、切開部の縫合を行う際に皮膚をフックによ
り保持することができるので皮膚を挫滅させることがな
く、また、縫合針を鑷子により保持することができるの
で縫合針が皮膚の弾性によって戻ってしまうこともな
い、そして、フックや鑷子といった道具を持ち換えるこ
となく切開部の縫合を能率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鑷子の斜視図である。
【図2】本発明による鑷子の側面図である。
【図3】本発明による鑷子の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明による鑷子を使用し皮膚を保持している
状態を示す図である。
【図5】本発明による鑷子を使用し縫合針を保持してい
る状態を示す図である。
【図6】本発明による鑷子を使用し縫合針を保持し持針
器で縫合針を保持し直している状態を示す図である。
【図7】本発明による鑷子を使用し皮膚を保持し直して
縫合糸を皮膚に通している状態を示す図である。
【図8】従来のフックの使用状態を示す斜視図である。
【図9】従来のフックを使用し皮膚を保持している状態
を示す図である。
【図10】従来のフックを使用し皮膚を保持し持針器で
縫合針を保持し直している状態を示す図である。
【図11】従来の鑷子の使用状態を示す斜視図である。
【図12】従来の鑷子を使用し皮膚を保持している状態
を示す図である。
【図13】従来の鑷子を使用し縫合針を保持し持針器で
縫合針を保持し直している状態を示す図である。
【符号の説明】
1 鑷子 2 フック 3 挟持片 4 挟持片 5 挟持面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の挟持片が略V字形をなすようにこれ
    ら一対の挟持片のそれぞれの一端部分が互いに連結され
    て、この連結部分から成る支点が形成されると共に、上
    記一対の挾持片の他端部分の互いに対向する内側面によ
    り一対の挾持面が構成されている鑷子において、 少くとも一方の挾持片の上記他端部分のうちの上記内側
    面を除く近傍に、その先端が上記一端部分に向って延出
    するフックを設けたことを特徴とする鑷子。
JP3270373A 1991-09-20 1991-09-20 鑷 子 Expired - Fee Related JPH066126B2 (ja)

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