JPH066103A - アクティブ共振器 - Google Patents

アクティブ共振器

Info

Publication number
JPH066103A
JPH066103A JP16113292A JP16113292A JPH066103A JP H066103 A JPH066103 A JP H066103A JP 16113292 A JP16113292 A JP 16113292A JP 16113292 A JP16113292 A JP 16113292A JP H066103 A JPH066103 A JP H066103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feedback circuit
cavity
resonator
fixed
coaxial connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16113292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Nojima
俊雄 野島
Yoshiaki Tarusawa
芳明 垂澤
Yohei Ishikawa
容平 石川
Jun Hattori
準 服部
Tomiya Sonoda
富哉 園田
Shinichi Miyazaki
新一 宮▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP16113292A priority Critical patent/JPH066103A/ja
Publication of JPH066103A publication Critical patent/JPH066103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】誘電体共振器と帰還回路からなるアクティブ共
振器において、帰還回路部の着脱を容易にし、また小型
化を図る。 【構成】誘電体共振器1、基板2および帰還回路部3よ
り構成し、基板2に固定側同軸コネクタ6と、これに接
続した結合ループ5を設け、帰還回路部3には、同軸ケ
ーブル30を介して可動側同軸コネクタ31を設ける。
そして、誘電体共振器1に基板2を固定し、その基板2
に対し帰還回路部3を取り付けることによりアクティブ
共振器を構成する。 【効果】帰還回路部3の着脱が容易になり、また全体に
小型化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘電体共振器を用い
たアクティブ共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、800MHz帯を用いた移動体通
信システムにおいてセルラーシステムが広く使用される
ようになった。このようなセルラーシステムにおいて
は、セル(無線ゾーン)ごとに一つの無線基地局が設け
られ、各無線局には送受信機とアンテナとの間に複数チ
ャンネル分の送信共用装置と受信フィルタが設けられて
いる。
【0003】このような装置における受信フィルタとし
ては、一般に受信帯域の周波数のみ通過させる帯域通過
フィルタが用いられるが、たとえば異なる二つのセルラ
ーシステムが運用され、その受信帯域の一部が接近して
いる場合には、混信(他のセルラーシステムを用いる移
動局からの受信信号による相互変調歪に起因するもの)
の影響を防止するため、不要帯域の信号を除去する帯域
阻止フィルタが要求される。
【0004】このような目的で使用される帯域阻止フィ
ルタとしては、小型でかつ尖鋭度(Q)の高い誘電体共
振器が適しているが、所定帯域において必要な減衰特性
を備え、しかも阻止帯域に隣接する通過帯域では挿入損
失の少ないフィルタを得るためには、共振器に帰還回路
を接続したアクティブフィルタが有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、通信システム
では、システム全体がダウンしないようにするために、
所謂サブシステムを設けることが考えられる。すなわ
ち、通信システムを構成する各要素を多重化し、ある1
つの系統が故障した場合でも、他の系統によって通信シ
ステムとしての機能を維持させるものである。例えば前
記フィルタを多重化すれば、フィルタ部分の信頼性を高
めることはできる。しかしながら、多重化した分だけコ
ストが嵩み、設置スペースが大きくなるため、限られた
スペースで多重化することは困難である。ところが、幸
いにもアクティブフィルタは、パッシブな誘電体共振器
に対して、能動素子を用いた帰還回路を結合させたもの
であるため、仮にアクティブフィルタが故障したとして
も、誘電体共振器自体が故障するのは極めて稀であるた
め、パッシブフィルタとしての機能は残り、通信システ
ムとしての機能は果たされる。このようにアクティブ共
振器をアクティブフィルタとして通信システムに用いれ
ば、サブシステムを設けなくともシステムダウンが生じ
ることがないという優れた特性を備えることになる。
【0006】但し、帰還回路が作用しないことによる特
性の劣化はあるため、通信状態がビジィである場合には
混信などの障害の生じるおそれがある。そのため、万一
の故障に備えて、故障の発見、故障箇所の検出、故障原
因の究明、故障箇所の交換が迅速且つ容易にできるよう
に保守体制を充実させておく必要がある。
【0007】しかし、誘電体共振器に帰還回路を結合さ
せてアクティブフィルタを構成する場合、誘電体共振器
のキャビティに帰還回路部を半田付けなどにより直接固
定したのでは、何らかの原因で帰還回路部が故障した場
合に、誘電体共振器を含む全体を交換するしかない。そ
の結果、結局はシステムダウンが生じることになり、前
述したアクティブ共振器の有する特性を十分活かすこと
はできない。
【0008】この発明は、前述の問題を解消するもので
あって、誘電体共振器のキャビティに対する帰還回路の
着脱を容易にしたアクティブ共振器を提供することを目
的とする。
【0009】また、この発明の他の目的は、多重モード
のTMモード誘電体共振器に複数の着脱自在の帰還回路
を組み合わせて、多重化したアクティブ共振器を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るアクティブ共振器は、キャビティ内部に内部誘電体を
備えたTMモードまたはTEモードの誘電体共振器と、
帰還回路部および帰還回路部取り付け用基板からなり、
前記誘電体共振器のキャビティの外面に前記帰還回路部
取り付け用基板を固定し、前記帰還回路部取り付け用基
板に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたことを特徴
とする。
【0011】また、請求項2に係るアクティブ共振器
は、キャビティ内へ固定側同軸コネクタに接続された結
合子を突出させ、キャビティ内部に内部誘電体を備えて
なるTMモードまたはTEモードの誘電体共振器と、前
記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタを
設けた帰還回路部およびこの帰還回路部を取り付ける帰
還回路部取り付け用基板からなり、前記誘電体共振器の
キャビティの外面に前記帰還回路取り付け用基板を固定
し、前記帰還回路取り付け用基板に前記帰還回路部を着
脱自在に取り付けたことを特徴とする。
【0012】請求項3に係るアクティブ共振器は、表面
に固定側同軸コネクタを設け、裏面に前記固定側同軸コ
ネクタに接続した結合子を突出させた基板と、前記固定
側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタを設けた
帰還回路部と、キャビティ内部に内部誘電体を備え、キ
ャビティの一部に前記結合子の挿入用孔を設けたTMモ
ードまたはTEモードの誘電体共振器とからなり、前記
誘電体共振器のキャビティの外面に前記基板を固定し、
前記基板に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたこと
を特徴とする。
【0013】請求項4に係るアクティブ共振器は、複数
の柱状誘電体を互いに直交した状態で一体化した内部誘
電体をキャビティ内部に備えてなる多重モードのTMモ
ード誘電体共振器と、帰還回路部および帰還回路部取り
付け用基板からなり、前記誘電体共振器のキャビティの
複数の外面に前記帰還回路部取り付け用基板を固定し、
前記帰還回路部取り付け用基板の各々に前記帰還回路部
を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
【0014】請求項5に係るアクティブ共振器は、キャ
ビティ内へ固定側同軸コネクタに接続された結合子を突
出させ、複数の柱状誘電体を互いに直交した状態で一体
化した内部誘電体をキャビティ内部に備えてなる多重モ
ードのTMモード誘電体共振器と、前記固定側同軸コネ
クタに嵌合する可動側同軸コネクタを設けた複数の帰還
回路部およびこれらの複数の帰還回路部を取り付ける帰
還回路部取り付け用基板からなり、前記誘電体共振器の
キャビティの外面に前記複数の帰還回路部取り付け用基
板を固定し、各帰還回路部取り付け用基板に前記帰還回
路部を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
【0015】請求項6に係るアクティブ共振器は、表面
に固定側同軸コネクタを設け、裏面に前記固定側同軸コ
ネクタに接続した結合子を突出させてなる複数の基板
と、前記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネ
クタを設けた複数の帰還回路部と、略六面体形状のキャ
ビティの内部に、複数の柱状誘電体を互いに直交した状
態で一体化した内部誘電体を備え、前記キャビティの外
面に前記結合子の挿入用孔を設けてなる多重モードのT
Mモード誘電体共振器とからなり、前記誘電体共振器の
キャビティの複数の外面に前記基板を固定し、前記基板
の各々に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたことを
特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載のアクティブ共振器では、キャビ
ティ内部に内部誘電体を備えたTMモードまたはTEモ
ードの誘電体共振器と、帰還回路部および帰還回路部取
り付け用基板から構成され、誘電体共振器のキャビティ
の外面に帰還回路取り付け用基板が固定され、その帰還
回路取り付け用基板に帰還回路部が着脱自在に取り付け
られている。帰還回路部は誘電体共振器に対し着脱自在
であるため、誘電体共振器を残したまま帰還回路部を交
換することができる。そのため、アクティブ共振器全体
を交換することなく、したがってシステムダウンを生じ
させることなく、点検・交換が可能となる。
【0017】請求項2記載のアクティブ共振器では、キ
ャビティ内へ固定側同軸コネクタに接続された結合子を
突出させ、キャビティ内部に内部誘電体が備えられたT
MモードまたはTEモードの誘電体共振器と、固定側同
軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタが設けられた
帰還回路部およびこの帰還回路部が取り付けられる帰還
回路取り付け用基板からなる。そして、誘電体共振器の
キャビティの外面には帰還回路取り付け用基板が固定さ
れ、その帰還回路取り付け用基板に帰還回路部が着脱自
在に取り付けられている。このように帰還回路部が帰還
回路部取り付け用基板に対し着脱自在であるとともに、
帰還回路部側の可動側同軸コネクタが固定側同軸コネク
タに対し着脱自在であるため、誘電体共振器に対し帰還
回路を容易に結合させることができる。そのため、帰還
回路の点検・交換時の着脱が極めて容易になる。
【0018】請求項3記載のアクティブ共振器では、基
板、帰還回路部および誘電体共振器からなる。基板の表
面には固定側同軸コネクタが設けられ、基板の裏面には
固定側同軸コネクタに接続した結合子が突出している。
誘電体共振器のキャビティの一部には前記結合子の挿入
用孔が設けられていて、誘電体共振器に基板を固定した
状態で、結合子がキャビティ内に突出し、外面に固定側
同軸コネクタの設けられた共振器となる。一方、帰還回
路部には、基板に取り付けられている固定側同軸コネク
タに嵌合する可動側同軸コネクタが設けられていて、誘
電体共振器の外面に固定されている基板に対し帰還回路
部が取り付けられる。このように、帰還回路部は基板に
対し取り付ければよいため、点検・交換時の着脱が極め
て容易になる。また、誘電体共振器の同一面に固定側同
軸コネクタと帰還回路部が設けられるため、デッドスペ
ースが生じることなく装置全体が小型化される。
【0019】請求項4記載のアクティブ共振器では、複
数の柱状誘電体が互いに直交した状態で一体化された内
部誘電体がキャビティ内部に備えられた多重モードのT
Mモード誘電体共振器と、帰還回路部および帰還回路部
取り付け用基板から構成されていて、誘電体共振器のキ
ャビティの複数の外面に帰還回路部取り付け用基板が固
定され、帰還回路部取り付け用基板の各々に帰還回路部
が着脱自在に取り付けられている。したがって、1つの
ユニットで複数のアクティブ共振器が構成され、これに
より例えば多段アクティブフィルタを極めて小型に構成
することができる。
【0020】請求項5記載のアクティブ共振器では、多
重モードのTMモード誘電体共振器と複数の帰還回路部
およびこれら複数の帰還回路部を取り付ける帰還回路部
取り付け用基板から構成されている。多重モードのTM
モード誘電体共振器は、そのキャビティに対し、キャビ
ティ内へ固定側同軸コネクタに接続された結合子を突出
させ、キャビティ内部に複数の柱状誘電体を互いに直交
した状態で一体化した内部誘電体が備えられ、キャビテ
ィの外面に結合子の挿入用孔が設けられている。また、
誘電体共振器のキャビティの外面には複数の帰還回路部
取り付け用基板が固定され、各帰還回路取り付け用基板
に帰還回路部が着脱自在に取り付けられている。したが
って各帰還回路部は、多重モードのTMモード誘電体共
振器の各軸方向のモードと結合して、多重化されたアク
ティブ共振器として作用する。例えば、各軸方向のモー
ドを結合させれば、一の共振器ユニットで多段のアクテ
ィブフィルタを構成することができる。例えばデュアル
モードであれば二段のアクティブフィルタ、トリプルモ
ードであれば三段のアクティブフィルタとして用いるこ
とができる。
【0021】請求項6記載のアクティブ共振器では、多
重モードのTMモード誘電体共振器と複数の基板および
複数の帰還回路部とからなる。誘電体共振器のキャビテ
ィは略六面体形状をなし、複数の柱状誘電体が互いに直
交した状態で一体化された内部誘電体がキャビティ内に
配置されて、多重モードのTMモード誘電体共振器が構
成されている。そしてこの誘電体共振器のキャビティの
複数の外面に基板と帰還回路部がそれぞれ設けられてい
る。したがって各帰還回路部は、多重モードのTMモー
ド誘電体共振器の各軸方向のモードと結合して、多重化
されたアクティブ共振器として作用する。しかも、帰還
回路部は基板に対してのみ取り付ければよいため、点検
・交換時の着脱が極めて容易になる。
【0022】
【実施例】この発明の第1の実施例に係るアクティブフ
ィルタの構成を図1および図2に示す。
【0023】図1は分解斜視図であり、図中1は誘電体
共振器、3は帰還回路部、2は帰還回路部取り付け用基
板である。誘電体共振器1の主要部は、電極膜を形成し
たキャビティ11とその内部に一体化した柱状内部誘電
体とからなる。キャビティ11の一側面には結合ループ
挿入用孔4,4を形成している。またキャビティ11の
上面には共振周波数調整用ネジ13を取り付けている。
基板2は基板素体7とこれに設けたホット側電極膜およ
びアース側電極膜とからなる。アース側電極膜はホット
側電極膜の形成部を除く略全面に(基板素体の端面に
も)形成している。この基板2としては、例えばガラス
−エポキシ基板に銅箔を形成したものをエッチングによ
りパターン化したものを用いることができる。また、例
えば銀ペーストの印刷・焼き付けによる厚膜基板、導体
のスパッタリングや蒸着による薄膜基板など従来公知の
基板形成法により形成したものを用いることができる。
6は固定側の同軸コネクタであり、基板2の表面側に取
り付けている。このような基板取り付け型の同軸コネク
タは(株)村田製作所製CCR(SMDタイプコネク
タ)を用いることができる。基板2の裏面側には、一端
がコネクタ6の中心導体に導通し、他端がアースに導通
した結合ループ5を突出させている。また、基板2の裏
面側から表面側へ4つのサラネジ8を取り付けている。
さらに基板2の裏面側アース電極膜には、誘電体共振器
のキャビティに半田付けするためのメッシュアース板9
を基板2の三辺に取り付けている。帰還回路部3は、増
幅回路、増幅回路のモニタ回路、これらの収納するシー
ルドケース10、増幅回路の入力部と出力部から引き出
したフレキシブル同軸ケーブル30および同軸ケーブル
30の先端部に取り付けた可動側の同軸コネクタ31な
どからなる。シールドケース10には基板側のネジ8に
取り付けるための取り付け孔18を設けている。なお、
メッシュアース板9としては、一枚のメッシュアース板
を用いて基板2の裏面側の略全面に取り付けるようにし
てもよい。
【0024】図1に示したように各部を構成し、誘電体
共振器のキャビティ11の結合ループ挿入用孔4に対し
結合ループ5を挿入し、キャビティの外面にメッシュア
ース板9を半田付けする。これにより誘電体共振器1と
基板2とを一体化するとともにアースをとる。その後、
基板から突出しているネジ8に対し帰還回路部3のシー
ルドケース10を嵌め合わせ、ナット19でネジ止めす
る。さらに、帰還回路部側のコネクタ31を基板側のコ
ネクタ6に差し込むことによって、誘電体共振器と帰還
回路との結合を行う。
【0025】図2は組立後のアクティブフィルタの構造
を示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図で
ある。このように、結合ループ5がキャビティ内に突出
し、結合ループはキャビティ内の磁界と結合する。ま
た、キャビティ11の底面部にはジャンクションボック
ス15を取り付けていて、そのジャンクションボックス
15に、隣接する共振器間を接続するケーブル17を接
続し、さらにジャンクションボックスからキャビティ内
へ結合ループ16を突出させている。また、帰還回路部
3からは電源供給用およびモニタ用のケーブル32を引
き出している。
【0026】以上示したように基板を誘電体共振器のキ
ャビティの外面に固定し、基板に対し帰還回路部をネジ
止めするようにしたため、帰還回路部はその点検・交換
時に容易に着脱できる。また、誘電体共振器のキャビテ
ィの1側面にのみ帰還回路を設けることになるので、全
体に低背構造となる。
【0027】なお、第1の実施例では、基板に対し帰還
回路部をネジ止めするようにしたが、帰還回路部を基板
に半田付けするように構成してもよい。その場合であっ
ても、誘電体共振器のキャビティに予め固定されている
基板に対する着脱であるため、キャビティの外面に対す
る着脱に比較して容易である。
【0028】次に、第2の実施例に係るアクティブ共振
器について述べる。
【0029】第1の実施例として図1に示したアクティ
ブ共振器では、基板2の表面に固定側同軸コネクタを設
け、裏面に固定側同軸コネクタに接続した結合子を突出
させ、基板2を誘電体共振器のキャビティ11に取り付
けることによって、誘電体共振器に結合子と固定側同軸
コネクタを取り付けるようにしたが、結合子および固定
側同軸コネクタは基板2とは別個に設けてもよい。例え
ば、図1において誘電体共振器のキャビティ11の結合
ループ挿入用孔4に対し、予め結合ループを設けた固定
側同軸コネクタを取り付け、この固定側同軸コネクタを
直接または間接的に取り付けたキャビティの外面に小面
積の基板を取り付ければよい。また、固定側同軸コネク
タは基板の取り付け面以外のキャビティの外面、例えば
図1における上面に取り付けてもよい。
【0030】次に、第3の実施例に係るアクティブフィ
ルタの概略外観斜視図を図3に示す。図3において12
は2つの柱状誘電体12a,12bを互いに直交した状
態で一体化した内部誘電体である。3a,3bはそれぞ
れ帰還回路部であり、六面体形状をなすキャビティ11
の2つの外面にそれぞれ取り付けている。キャビティに
対する帰還回路部の取り付け構造は図1および図2に示
したものと同様であるが、図3では概略的に表してい
る。5aは帰還回路部3aが接続される結合ループ、5
bは帰還回路3bが接続される結合ループである。図3
に示すように、結合ループ5aは内部誘電体の柱状誘電
体12aの発生する磁界と結合し、結合ループ5bは柱
状誘電体12bの発生する磁界と結合するようにそれぞ
れ配置している。この構造によってデュアルモードの誘
電体共振器の各共振器に帰還回路を設けた2組のアクテ
ィブ共振器として作用する。そして、両者を結合させれ
ば2段のアクティブフィルタとして用いることもでき
る。
【0031】次に、第4の実施例に係るアクティブフィ
ルタについて述べる。
【0032】第3の実施例として図3に示したアクティ
ブフィルタでは、帰還回路部3a,3bの取り付け面か
らキャビティ内部へ結合ループ5a,5bを突出させた
が、帰還回路部3a,3bの取り付け面以外のキャビテ
ィの外面に直接または間接的に固定側同軸コネクタを取
り付け、その固定側同軸コネクタからキャビティ内部へ
結合ループを突出させる。そして、固定側同軸コネクタ
と帰還回路部間は同軸ケーブルで接続する。
【0033】次に、第5の実施例に係るアクティブフィ
ルタの概略外観斜視図を図4に示す。図4において12
は3つの柱状誘電体12a,12b,12cを互いに直
交した状態で一体化した内部誘電体である。3a,3
b,3cはキャビティ11の外面に取り付けた帰還回路
部である。帰還回路部3a,3b,3cにはその面にお
いてそれぞれ結合ループ5a,5b,5cを接続してい
る。結合ループ5aは柱状誘電体12aの発生する磁界
と結合し、結合ループ5bは柱状誘電体12bの発生す
る磁界と結合し、結合ループ5cは柱状誘電体12cの
発生する磁界と結合する。このようにしてそれぞれ帰還
回路を接続した3つの共振器が一体化され、3組のアク
ティブ共振器として作用する。そして、これらを結合さ
せれば3段のアクティブフィルタとして用いることがで
きる。
【0034】次に、第6の実施例に係るアクティブフィ
ルタについて述べる。
【0035】第5の実施例として図4に示したアクティ
ブフィルタでは、帰還回路部3a,3b,3cの取り付
け面からキャビティ内部へ結合ループ5a,5b,5c
を突出させたが、帰還回路部3a,3b,3cの取り付
け面以外において各同軸コネクタからキャビティ内部へ
結合ループを突出させるようにし、各帰還回路部と固定
側同軸コネクタ間を同軸ケーブルで接続する。
【0036】
【発明の効果】この発明の請求項1記載のアクティブ共
振器によれば、帰還回路部は誘電体共振器に対し着脱自
在であるため、誘電体共振器を残したまま帰還回路部を
交換することができる。そのため、アクティブ共振器全
体を交換することなく、したがってシステムダウンを生
じさせることなく、点検・交換が可能となる。その結
果、サブシステムを設けなくてもよく、低コスト化およ
び省スペース化を図ることができる。
【0037】請求項2記載のアクティブ共振器によれ
ば、帰還回路部は、帰還回路部取り付け用基板に対し着
脱自在であり、結合子を接続した固定側同軸コネクタに
対し帰還回路部側の可動側同軸コネクタを接続すること
によって、誘電体共振器に対し帰還回路を容易に結合さ
せることができる。そのため、帰還回路の点検・交換時
の着脱が極めて容易になる。
【0038】請求項3記載のアクティブ共振器によれ
ば、帰還回路部を取り付ける基板に固定側同軸コネクタ
および結合子が一体に設けられているため、誘電体共振
器に対する固定側同軸コネクタおよび結合子の取り付け
が基板の取り付けとともに同時に行われることになり、
その組立が容易になる。また、誘電体共振器のキャビテ
ィのある1つの外面に同軸コネクタを含めて帰還回路部
が設けられるため、全体に小型化される。
【0039】請求項4記載のアクティブ共振器によれ
ば、多重モードのTMモード誘電体により構成される各
共振器に帰還回路を設けたため、1つのユニットで複数
のアクティブ共振器を構成することができる。これによ
り例えば多段アクティブフィルタを極めて小型に構成す
ることができる。
【0040】請求項5記載のアクティブ共振器によれ
ば、誘電体共振器のキャビティの外面に固定した帰還回
路取り付け用基板に対し帰還回路部を取り付けるととも
に、結合子を接続した固定側同軸コネクタと帰還回路部
側の可動側同軸コネクタとの着脱とによって、誘電体共
振器に対し帰還回路を容易に結合させることができる。
【0041】請求項6記載のアクティブ共振器によれ
ば、多重モードのTMモード誘電体共振器を用いて、構
成される各共振器に帰還回路を設けたため、一つのユニ
ットで複数のアクティブ共振器を構成することができ
る。また、誘電体共振器に対する固定側同軸コネクタお
よび結合子の取り付けが基板の取り付けとともに同時に
行われることになり、その組立が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るアクティブフィ
ルタの分解斜視図である。
【図2】第1の実施例に係るアクティブフィルタの構造
を示す分解斜視図であり、(A)は正面図、(B)は右
側面図である。
【図3】第3の実施例に係るアクティブフィルタの概略
外観斜視図である。
【図4】第5の実施例に係るアクティブフィルタの概略
外観斜視図である。
【符号の説明】
1−誘電体共振器 2−基板 3−帰還回路部 4−結合ループ挿入用孔 5−結合ループ 6−固定側同軸コネクタ 7−基板素体 8−ネジ 9−メッシュアース板 10−シールドケース 11−キャビティ 12−内部誘電体 13−共振周波数調整用ネジ 15−ジャンクションボックス 16−結合ループ 17−ケーブル 18−取付孔 19−ナット 30−同軸ケーブル 31−可動側同軸コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 容平 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 服部 準 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 園田 富哉 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 宮▲崎▼ 新一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ内部に内部誘電体を備えたTM
    モードまたはTEモードの誘電体共振器と、帰還回路部
    および帰還回路部取り付け用基板からなり、 前記誘電体共振器のキャビティの外面に前記帰還回路部
    取り付け用基板を固定し、前記帰還回路部取り付け用基
    板に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたことを特徴
    とするアクティブ共振器。
  2. 【請求項2】キャビティ内へ固定側同軸コネクタに接続
    された結合子を突出させ、キャビティ内部に内部誘電体
    を備えてなるTMモードまたはTEモードの誘電体共振
    器と、前記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コ
    ネクタを設けた帰還回路部およびこの帰還回路部を取り
    付ける帰還回路部取り付け用基板からなり、 前記誘電体共振器のキャビティの外面に前記帰還回路取
    り付け用基板を固定し、前記帰還回路取り付け用基板に
    前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたことを特徴とす
    るアクティブ共振器。
  3. 【請求項3】表面に固定側同軸コネクタを設け、裏面に
    前記固定側同軸コネクタに接続した結合子を突出させた
    基板と、 前記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタ
    を設けた帰還回路部と、 キャビティ内部に内部誘電体を備え、キャビティの一部
    に前記結合子の挿入用孔を設けたTMモードまたはTE
    モードの誘電体共振器とからなり、 前記誘電体共振器のキャビティの外面に前記基板を固定
    し、前記基板に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けた
    ことを特徴とするアクティブ共振器。
  4. 【請求項4】複数の柱状誘電体を互いに直交した状態で
    一体化した内部誘電体をキャビティ内部に備えてなる多
    重モードのTMモード誘電体共振器と、帰還回路部およ
    び帰還回路部取り付け用基板からなり、 前記誘電体共振器のキャビティの複数の外面に前記帰還
    回路部取り付け用基板を固定し、前記帰還回路部取り付
    け用基板の各々に前記帰還回路部を着脱自在に取り付け
    たことを特徴とするアクティブ共振器。
  5. 【請求項5】キャビティ内へ固定側同軸コネクタに接続
    された結合子を突出させ、複数の柱状誘電体を互いに直
    交した状態で一体化した内部誘電体をキャビティ内部に
    備えてなる多重モードのTMモード誘電体共振器と、前
    記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタを
    設けた複数の帰還回路部およびこれらの複数の帰還回路
    部を取り付ける帰還回路部取り付け用基板からなり、 前記誘電体共振器のキャビティの外面に前記複数の帰還
    回路部取り付け用基板を固定し、各帰還回路部取り付け
    用基板に前記帰還回路部を着脱自在に取り付けたことを
    特徴とするアクティブ共振器。
  6. 【請求項6】表面に固定側同軸コネクタを設け、裏面に
    前記固定側同軸コネクタに接続した結合子を突出させて
    なる複数の基板と、 前記固定側同軸コネクタに嵌合する可動側同軸コネクタ
    を設けた複数の帰還回路部と、 略六面体形状のキャビティの内部に、複数の柱状誘電体
    を互いに直交した状態で一体化した内部誘電体を備え、
    前記キャビティの外面に前記結合子の挿入用孔を設けて
    なる多重モードのTMモード誘電体共振器とからなり、 前記誘電体共振器のキャビティの複数の外面に前記基板
    を固定し、前記基板の各々に前記帰還回路部を着脱自在
    に取り付けたことを特徴とするアクティブ共振器。
JP16113292A 1992-06-19 1992-06-19 アクティブ共振器 Pending JPH066103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16113292A JPH066103A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 アクティブ共振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16113292A JPH066103A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 アクティブ共振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH066103A true JPH066103A (ja) 1994-01-14

Family

ID=15729209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16113292A Pending JPH066103A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 アクティブ共振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH066103A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3805206B2 (ja) 送受信機積層アセンブリ
US20070202920A1 (en) Low noise figure radiofrequency device
WO2002058185A1 (fr) Element de circuit haute frequence et module de circuit haute frequence
US6661386B1 (en) Through glass RF coupler system
US20030027530A1 (en) Highly integrated planar stacked millimeter wave transceiver
US6614327B2 (en) Filter apparatus, duplexer, and communication apparatus
JP2021527982A (ja) キャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体
EP0907982B1 (en) Integrated filter
KR100337166B1 (ko) 유전체 필터, 송수신 공용기 및 통신기
US6816028B2 (en) Multilayer substrate and satellite broadcast reception apparatus
US5083132A (en) Planar antenna with active circuit block
US6057745A (en) Dielectric filter, transmitting/receiving duplexer, and communication apparatus having depressed parallel plate mode below a resonant frequency
KR101810411B1 (ko) 비 공진 노드를 이용한 필터 및 다이플렉서
US20180083335A1 (en) Cable and high-frequency device using same
JP3112825B2 (ja) マイクロ波装置
JP3580529B2 (ja) 同軸型サーキュレータ及び共用器
JPH066103A (ja) アクティブ共振器
JP2001308601A (ja) 伝送線路接続構造、高周波モジュールおよび通信装置
JPH07147506A (ja) 誘電体フィルタ装置
EP1076374A2 (en) Nonreciprocal circuit device, composite electronic component, and communication apparatus incorporating the same
JP2001085908A (ja) 多重モード共振器装置、フィルタ、複合フィルタ装置、デュプレクサおよび通信装置
US6150906A (en) HF filter using resonators having convex-concave structure
JP2003309423A (ja) アンテナ一体型高周波回路モジュール
WO2022045755A1 (ko) 안테나용 알에프 필터 조립체
JPH1168407A (ja) 誘電体フィルタ