JPH0660632A - 半導体記憶回路 - Google Patents

半導体記憶回路

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JPH0660632A
JPH0660632A JP4210379A JP21037992A JPH0660632A JP H0660632 A JPH0660632 A JP H0660632A JP 4210379 A JP4210379 A JP 4210379A JP 21037992 A JP21037992 A JP 21037992A JP H0660632 A JPH0660632 A JP H0660632A
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JP4210379A
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Yoshihiro Kubo
良弘 久保
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は半導体記憶回路に関し、小規模な回
路構成で高速に動作する半導体記憶回路を提供すること
を目的としている。 【構成】 複数のワード線及びビット線の交点に対応し
て形成するメモリセルを複数配置してなるメモリセルア
レイを有する半導体記憶回路において、外部から入力さ
れるアドレス情報の一部フィールド情報に基づいて前記
複数のワード線中の任意のワード線を選択する第一デコ
ード手段と、該第一デコード手段により選択された該ワ
ード線に接続するすべてのメモリセルに格納された情報
を保持する情報保持手段と、該第一デコード手段で利用
される該アドレス情報の他の一部フィールド情報に基づ
いて該情報保持手段に保持された1ワード線分の情報か
ら任意の情報を選択する第二デコード手段とを備え、同
一のワード線において連続して情報を読み出す場合、前
記情報保持手段に保持された情報を読み出すように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶回路に係
り、詳しくは、例えば、RAM(Random Access Memor
y)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリの
分野に用いて好適な、読み出し動作を高速化する半導体
記憶回路に関する。 [発明の背景]近年、例えば、コンピュータ、ワードプ
ロセッサ等に代表される情報処理装置の情報記憶容量は
ますます大容量化が図られ、これに伴い、大容量の半導
体記憶回路が数多く提供されている。
【0002】このような半導体記憶回路においては、近
時における情報処理装置の高速化に伴い、さらに装置の
高速化が求められており、また、回路の実装上の問題か
ら、できる限り小さな回路量に抑えることが要求され
る。特に、シングルチップマイクロコントローラ等のよ
うにチップ内に搭載可能な回路量に制限のある半導体装
置では、一定規模の回路量に対するパフォーマンスの要
求度合が大きい。
【0003】そこで、これからの半導体記憶回路では、
回路規模を増加することなく、高速化を図ることが必要
となる。
【0004】
【従来の技術】従来のこの種の半導体記憶回路として
は、例えば、図7に示すようなものがある。図7はRA
Mの一般的なブロック構成を示す図である。この半導体
記憶回路は、情報を記憶するメモリセルCの集合体であ
るメモリセルアレイ51、書き込み/読み出しするアド
レス情報をラッチするアドレスバッファ52a,52
b、アドレスバッファ52a,52bの情報から所定の
メモリセルCを選択するためのロウデコーダ53a及び
コラムデコーダ53b、メモリセルCを駆動するワード
ドライバ54、書き込み/読み出し信号の信号路を決定
するマルチプレクサ55、読み出し時にメモリセルCか
らの信号を検出・増幅するセンスアンプ56、書込信号
をラッチするデータ入力バッファ57、メモリセルCか
らの読出信号をラッチするとともに、外部に出力するデ
ータ出力バッファ58、読み出し/書き込み命令や各種
クロック等を各ブロックに供給する制御回路59から構
成されている。
【0005】以上の構成において、まず、読み出し動作
について説明する。外部からのアドレス入力によりアド
レスバッファ52a,52bにアドレス情報がラッチさ
れ、このアドレス情報に基づいてロウデコーダ53a及
びコラムデコーダ53bによってワードドライバ54が
活性化され、ワードドライバ54によって所定のメモリ
セル列が駆動される。
【0006】このとき、メモリセルCに記憶されていた
情報がビット線を介してマルチプレクサ55に送られ、
マルチプレクサ55によって所定のビット線がセンスア
ンプ56に接続されるとともに、読み出すべきメモリセ
ルCの情報がセンスアンプ56に送られ、センスアンプ
56によって増幅された信号がデータ出力バッファ58
を介して外部に出力される。
【0007】一方、書き込み動作は、ワードドライバ5
4が活性化され、マルチプレクサ55によって所定のビ
ット線が選択された状態で、データ入力バッファ57に
ラッチされた信号に基づいてメモリセルCの状態を強制
的に書き換えることにより行われる。なお、上記説明は
RAMについて述べているが、書き込み動作を除く部分
は、ROMとほぼ同一である。
【0008】ところで、シングルチップマイクロコント
ローラにおいては、通常、プログラムメモリとしてチッ
プ内部にROMを内蔵している。これは、チップ内部に
設けられたメモリ(以下、内部メモリという)は、チッ
プ外部に設けられたメモリ(以下、外部メモリという)
よりも一般に読み出しが高速であるため、ノーウェイト
によるアクセスが可能であったためである。
【0009】しかし、近時におけるCPU(Central Pr
ocessing Unit )の動作速度の向上により、内部メモリ
に対してのノーウェイトによるアクセスは、実現が難し
くなってきており、内部メモリが、例えば、EPROM
(Erasable Programmable Read Only Memory)等のよう
に比較的遅いデバイスである場合、CPUの高速化にア
クセス速度が追いつかなくなるといった事態も予測され
る。
【0010】このような問題に対して、従来の半導体記
憶回路の場合、 内部メモリに対するアクセス時に、CPUに対してウ
ェイトを挿入する。 マイクロコントローラにキャッシュメモリを設け、見
かけ上のの動作速度を向上させる。といった対応が考え
られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内部メ
モリに対するアクセス時に、CPUに対してウェイトを
挿入するという前者の半導体記憶回路にあっては、CP
Uに対してウェイトを挿入するため、挿入したウェイト
分だけ内部メモリに対するアクセス速度が低下し、内部
メモリの高速性が生かされないという問題点があった。
【0012】また、マイクロコントローラにキャッシュ
メモリを設けるという後者の半導体記憶回路にあって
は、キャッシュメモリとして高速なRAMを設けるため
に、デバイス面積が増大し、シングルチップマイクロコ
ントローラ等に内蔵することは実用的でないという問題
点があった。 [目的]そこで本発明は、小規模な回路構成で高速に動
作する半導体記憶回路を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体記憶
回路は上記目的達成のため、その原理図を図1に示すよ
うに、マトリクス状に配線される複数のワード線WL及
びビット線BLの交点に対応して形成するメモリセルC
を、アレイ状に複数配置してなるメモリセルアレイ1を
有する半導体記憶回路において、外部から入力されるア
ドレス情報の一部フィールド情報に基づいて前記複数の
ワード線WL中の任意のワード線WLを選択する第一デ
コード手段2と、該第一デコード手段2により選択され
た該ワード線WLに接続するすべてのメモリセルCに格
納された情報を保持する情報保持手段3と、該第一デコ
ード手段2で利用される該アドレス情報の他の一部フィ
ールド情報に基づいて該情報保持手段3に保持された1
ワード線分の情報から任意の情報を選択する第二デコー
ド手段4とを備え、同一のワード線WLにおいて連続し
て情報を読み出す場合、前記情報保持手段3に保持され
た情報を読み出すように構成している。
【0014】なお、この場合、前記ワード線WLを選択
する際の前記アドレス情報の一部フィールド情報をイン
クリメントするインクリメント手段5を備え、前記第一
デコード手段2により選択されたワード線WLの読み出
し後に、次ワード線WLの読み出しを行うように構成す
ることが有効である。
【0015】
【作用】本発明では、第一デコード手段によって選択さ
れたワード線に接続するすべてのメモリセルに格納され
た情報が情報保持手段によって保持され、第二デコード
手段により該情報保持手段に保持された1ワード線分の
情報から任意の情報が選択されて、情報が読み出され
る。
【0016】すなわち、同一のワード線において連続し
て情報を読み出す場合、情報保持手段に保持された情報
が読み出されることにより、高速な読み出しが行える。
したがって、キャッシュメモリ等の規模の大きな回路の
組み込みがないため、小規模な回路構成で高速な動作が
行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
2,3は本発明に係る半導体記憶回路の一実施例を示す
図であり、図2はシングルチップマイクロコントローラ
のブロック図、図3はその要部構成を示すブロック図で
ある。
【0018】本実施例では、読み出し専用メモリ(RO
M)に適用した場合を例に採り、その構成を説明する。
なお、図3において、図1に示す原理図に付された番号
と同一番号は同一部分を示す。本実施例のシングルチッ
プマイクロコントローラは、CPU、ROM、RAM、
タイマ、A/Dコンバータ、UART(シリアルインタ
ーフェース)からなり、シングルチップマイクロコント
ローラ内のROMは、8KB(512×16×8キロバ
イト)の容量を有するメモリセルアレイ1、第一デコー
ド手段である第一デコーダ2、情報保持手段であるバッ
ファ3a,3b、第二デコード手段である第二デコーダ
4、インクリメント手段であるインクリメンタ5、バッ
ファ6、比較回路7、セレクタ8,9,10から構成さ
れている。
【0019】なお、Aは外部から入力される13ビット
のアドレス信号であり、このアドレス信号Aは、上位9
ビットの上位フィールド情報と、下位4ビットの下位フ
ィールド情報とからなる。上位フィールド情報は、ワー
ド線WLの選択に使用される情報であり、下位フィール
ド情報は、ビット線BLの選択に使用される情報であ
る。
【0020】第一デコーダ2は、アドレス信号Aの上位
フィールド情報に基づいてメモリセルアレイ1中のワー
ド線WLを選択するものである。バッファ3a,3b
は、メモリセルアレイ1から読み出された1ワード線W
L分のメモリセルCの情報(この場合、128ビット)
をそれぞれ保持するものである。
【0021】第二デコーダ4は、バッファ3a,3bの
出力からビット線BLの選択をするものである。インク
リメンタ5は、アドレス信号Aの上位フィールド情報を
インクリメントするものである。バッファ6は、前回ア
クセス時のアドレス信号Aの上位フィールド情報を一時
保持するものである。
【0022】比較回路7は、インクリメンタ5によって
インクリメントされた上位フィールド情報、またはバッ
ファ6に保持された情報と、現在の上位フィールド情報
とを比較するものであり、比較結果は制御回路(図示せ
ず)に送られる。セレクタ8,9は、制御回路(図示せ
ず)によってバッファ3a,3bのいずれのバッファを
使用するかどうかを選択するものであり、セレクタ10
は、第二デコーダ4からの情報に基づいてセレクタ9に
よって選択されたバッファの出力(128ビット)から
任意の情報を選択して所望の8ビットデータを出力する
ものである。
【0023】図4は図3の出力部分の回路の詳細を示
す。本実施例の出力部分はメモリアレイ1からの128
ビットの信号線を16ビットずつ8組に分け、さらに、
16ビットの信号線を1ビット毎に処理するものであ
る。なお、図4中、3a1、3b1はバッファ3a、3bの
1ビット分のラッチであり、同様に、9’はセレクタ9
の1ビット分、10’はセレクタ10の1ビット分を示
す。
【0024】図3におけるメモリセルアレイ1の出力
(信号(d))は、ラッチ3a1および3b1の入力に接続
されており、バッファA書込信号(A)及びバッファB
書込信号(B)は、図3における比較回路7により生成
される。バッファA書込信号(A)とバッファB書込信
号(B)とのどちらか一方がアクティブになることによ
り、信号(d)はラッチ3a1、またはラッチ3b1のいず
れかに保持され、この機構が、図3におけるセレクタ8
の役割を果たしている。
【0025】ラッチ3a1及びラッチ3b1の内容は、セレ
クタ9’によりどちらか一方が選択され、信号(E)と
して出力される。そして、両者を選択するための信号で
あるAB選択信号(C)は、図3における比較回路7に
より生成される。信号(E)は、16本分まとめてセレ
クタ10’に供給され、セレクタ10’は、この16本
の中から1本を選んで信号(G)として出力する。この
選択は、第二デコーダ4によりつくられたセレクト信号
(F)に基づいて行われる。
【0026】上記のメカニズムが8本分あり、全部を合
わせることで8ビットのROMデータが構成されてい
る。選択された信号(G)は、タイミング回路(図示せ
ず)を介してバスに出力される。図5は図3の入力部分
の回路の詳細を示す。なお、図中、11〜13はラッ
チ、14は加算器、15,16は比較器、17は制御信
号発生用ロジック、18はセレクタである。
【0027】ラッチ11は、CPUからメモリに対して
アクセスをしたときのアドレスの上位側ビットを保持す
るものである(以下、この内容を「新アドレス」とい
う)。ラッチ12,13は前回のアクセスにおけるアド
レス1の上位側ビットを保持するものである(以下、こ
の内容を「旧アドレス」という)。加算器14は、ラッ
チ13に保持された旧アドレスに対し、+1の加算を行
うものである。
【0028】比較器15は、新アドレスと旧アドレスと
を比較し、一致するかどうかを検出するものであり、比
較器16は、新アドレスと(旧アドレス+1)とを比較
し、一致するかどうかを検出するものである。制御信号
発生用ロジック17は、比較器15,16からの出力に
基づいて各種制御信号を発生する回路であり、第一デコ
ーダ2に入力するアドレス情報の選択信号や、図4に示
す各信号(A),(B),(C)等を生成するものであ
る。
【0029】また、図では省略されているが、ラッチ1
2、13への書込信号の発生もここで行う。セレクタ1
8は、第一デコーダ2へ供給するアドレスとして新アド
レスと(旧アドレス+1)とのいずれかを選択するもの
である。次に、図6に基づいて作用を説明する。
【0030】メモリアクセスにおいて、最も時間を要す
るのはメモリセルアレイ1からデータを読み出す処理の
部分であり、この処理に要する動作時間を短縮できれ
ば、処理が高速化される。すなわち、本実施例では、外
部からの読出し動作に対して、以下のように動作する。
【0031】〔最初の読み出し動作(図6中、[1]参
照)〕入力されたアドレス信号Aの上位フィールド情報
が、インクリメンタ5、バッファ6の値と比較され、い
ずれの値とも異なる場合(すなわち、比較器15,16
の比較結果がともに不一致である場合)に最初の読み出
し動作が行われ、この動作は比較回路7によって検出さ
れ、図示しない制御回路にて制御が行われる。
【0032】まず、アドレス信号Aの上位フィールド情
報が、第一デコーダ2、インクリメンタ5、及びバッフ
ァ6に入力され、第一デコーダ2によってメモリセルア
レイ1の中の一つのワードラインを選択する。ここで、
本実施例では、メモリセルアレイ1からの読み出し動作
は遅いため、システムクロックの2サイクルを要して読
み出し動作が行われるとすると、このとき、制御回路が
外部に対してレディ(Ready)信号を制御して、読
み出し動作を起動したプロセッサが待機状態とされてい
る。
【0033】メモリセルアレイ1から読み出されたデー
タは、セレクタ8を介してバッファ3aに転送され保持
されるとともに、バッファ3aに送られたデータがその
ままセレクタ9を介してセレクタ11に出力される。ち
なみに、セレクタ11に送られるデータは、連続したア
ドレスの16バイト分のデータ(全部で128ビット)
である。
【0034】次に、アドレス信号Aの下位フィールド情
報が、第二デコーダ4に入力され、第二デコーダ4の出
力指定に基づいて、セレクタ10によって16バイトの
中から1バイトが選択され、この結果、入力されたアド
レス信号Aに対応するデータ8が出力される。 〔最初の読み出しの次の動作(図6中、[2]参照)〕
まず、図6中[1]に示すアクセスの次のアクセスの入
力アドレス信号Aの上位フィールド情報が、バッファ6
内に保持された情報と一致する場合(すなわち、比較器
15の比較結果が一致する場合)、アドレス信号に対す
るメモリセルアレイ1へのアクセスは行われず、バッフ
ァ3aに保持されたデータが、セレクタ9を介してセレ
クタ10に出力される。
【0035】以下、前述の最初の読み出し時と同様に、
アドレス信号Aの下位フィールド情報が、第二デコーダ
4に入力され、第二デコーダ4の出力指定に基づいて、
セレクタ10によって16バイトの中から1バイトを選
択され、この結果、入力されたアドレス信号Aに対応す
るデータ8が出力される。このとき、上記動作に並行し
て以下の動作が自動的に行われる。
【0036】すなわち、インクリメンタ5の出力(上位
フィールド情報に+1加算した値)が、第一デコーダ2
に入力され、第一デコーダ2によってメモリセルアレイ
1中の1ワード線WLが選択される。ここで、メモリセ
ルアレイ1から読み出されたデータは、セレクタ8を介
してバッファ3bに転送され保持される。
【0037】つまり、外部的に、あるアドレスがアクセ
スされている間に、内部的に、次の16バイトのデータ
が先読みされる。 〔連続したアドレスの読み出し動作(図6中、[3]参
照)〕前述の動作処理の後、上位フィールド情報が共通
である連続したアドレスをアクセスする場合(すなわ
ち、比較器15の比較結果が一致する場合)、まず、バ
ッファ3aに保持されたデータが、セレクタ9を介して
セレクタ10に出力され、アドレス信号Aの下位フィー
ルド情報が、第二デコーダ4に入力され、第二デコーダ
4の出力指定に基づいて、セレクタ10によって16バ
イトの中から1バイトが選択され、この結果、入力され
たアドレス信号Aに対応するデータ8が出力される。
【0038】〔上位フィールドがインクリメントされる
時の動作(図6中、[4]参照)〕連続したアドレスに
対するアクセスが続き、上位フィールド情報がインクリ
メンタ5の出力(以前の値に+1加算した値)と一致し
た場合(すなわち、比較器16の比較結果が一致する場
合)、セレクタ9により選択されるバッファが切り替わ
り、バッファ3bに保持されたデータがセレクタ10に
出力される。
【0039】次に、アドレス信号Aの下位フィールド情
報が、第二デコーダ4に入力され、第二デコーダ4の出
力指定に基づいて、セレクタ10によって16バイトの
中から1バイトが選択され、この結果、入力されたアド
レス信号Aに対応するデータ8が出力される。ここで、
図6中、[2]に示す前述した読み出し済のデータを使
用するため、メモリセルアレイ1へのアクセスをするこ
となくデータが読み出されるため、外部に対してウェイ
トをかけることなくデータが読み出される。
【0040】このとき、上記動作に並行して以下の動作
が自動的に行われる。すなわち、アドレス信号Aの上位
フィールド情報が、インクリメンタ5、バッファ6に入
力され、インクリメンタ5の出力(上位フィールド情報
に+1加算した値)が、第一デコーダ2に入力され、第
一デコーダ2によってメモリセルアレイ1中の1ワード
線WLが選択される。
【0041】ここで、メモリセルアレイ1から読み出さ
れたデータは、セレクタ8を介してバッファ3aに転送
され保持される。つまり、外部的に、あるアドレスがア
クセスされている間に、内部的に、次の16バイトのデ
ータが先読みされ、バッファ3aに保持される。そし
て、連続したアドレスに対する読み出し動作が続く場
合、バッファ3a,3bが交互に入れ替えられ、図6
中、[3],[4]に対応する前述の処理が繰り返し実
行される。
【0042】このように本実施例では、連続したアドレ
スに対するアクセスの場合、見掛け上、メモリセル1へ
のアクセスに要するよりも短い時間での読み出し動作が
可能となるため、メモリアクセスの高速化が実現でき
る。また、CPU(Central Processing Unit )からメ
モリに対するアクセスの中で、プログラムフェッチの頻
度は高く、基本的にプログラムフェッチは連続したアド
レスに対するアクセスであるため、本発明はCPUの動
作速度向上に寄与するところは大きい。
【0043】すなわち、通常のキャッシュであれば、た
とえ連続したアドレスに対する処理であっても、最初の
アクセス時には必ずキャッシュミスとなるため、アクセ
ス速度が高速化されないのに対し、本発明では、連続し
たアドレスであれば、初めてアクセスするアドレスであ
っても必ず高速化できる。さらに、本発明で要する情報
保持手段であるバッファ3a,3bの容量は、通常のキ
ャッシュメモリよりも少なくて済むため、デバイスの面
積の縮小化に寄与するところも大きい。
【0044】なお、上記実施例は半導体記憶回路として
ROMに適用した場合を例に採って説明したが、これに
かぎらず、例えば、EPROM(Erasable Programmabl
e Read Only Memory)やEEPROM(Electrically E
rasable Programmable ReadOnly Memory )に適用して
も良く、さらに、RAMの読み出し回路に対して適用し
てもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明では、第一デコード手段によって
選択されたワード線に接続するすべてのメモリセルに格
納された情報を情報保持手段によって保持するととも
に、第二デコード手段によって情報保持手段に保持され
る1ワード線分の情報から任意の情報を選択することに
より情報を読み出すことができ、同一のワード線におい
て連続して情報を読み出す場合、情報保持手段に保持さ
れた情報を読み出すことにより、高速な読み出しができ
る。
【0046】したがって、キャッシュメモリ等の規模の
大きな回路を組み込むことなく、小規模な回路構成で高
速に動作する半導体記憶回路が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶回路の原理図である。
【図2】シングルチップマイクロコントローラのブロッ
ク図である。
【図3】本実施例の要部構成を示すブロック図である。
【図4】図3の出力部分の詳細回路図である。
【図5】図3の入力部分の詳細回路図である。
【図6】本実施例の動作例を説明するためのタイミング
チャートである。
【図7】従来の半導体記憶回路としてRAMの概略構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 2 第一デコーダ(第一デコード手段) 3a,3b バッファ(情報保持手段) 4 第二デコーダ(第二デコード手段) 5 インクリメンタ(インクリメント手段) 6 バッファ 7 比較回路 8〜10 セレクタ 11〜13 ラッチ 14 加算器 15,16 比較器 17 制御信号発生用ロジック 18 セレクタ 51 メモリセルアレイ 52a アドレスバッファ 52b アドレスバッファ 53a ロウデコーダ 53b コラムデコーダ 54 ワードドライバ 55 マルチプレクサ 56 センスアンプ 57 データ入力バッファ 58 データ出力バッファ 59 制御回路 WL ワード線 BL ビット線 C メモリセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配線される複数のワード線
    及びビット線の交点に対応して形成するメモリセルを、
    アレイ状に複数配置してなるメモリセルアレイを有する
    半導体記憶回路において、 外部から入力されるアドレス情報の一部フィールド情報
    に基づいて前記複数のワード線中の任意のワード線を選
    択する第一デコード手段と、 該第一デコード手段により選択された該ワード線に接続
    するすべてのメモリセルに格納された情報を保持する情
    報保持手段と、 該第一デコード手段で利用される該アドレス情報の他の
    一部フィールド情報に基づいて該情報保持手段に保持さ
    れた1ワード線分の情報から任意の情報を選択する第二
    デコード手段と、 を備え、 同一のワード線において連続して情報を読み出す場合、
    前記情報保持手段に保持された情報を読み出すことを特
    徴とする半導体記憶回路。
  2. 【請求項2】前記ワード線を選択する際の前記アドレス
    情報の一部フィールド情報をインクリメントするインク
    リメント手段を備え、 前記第一デコード手段により選択されたワード線の読み
    出し後に、次ワード線の読み出しを行うことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体記憶回路。
JP4210379A 1992-08-06 1992-08-06 半導体記憶回路 Withdrawn JPH0660632A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113676A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
KR100313961B1 (ko) * 1999-12-30 2001-11-15 박종섭 에스지램(sgram)의 라이트 구동장치
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