JPH0660449U - 空気圧ノズル - Google Patents
空気圧ノズルInfo
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- JPH0660449U JPH0660449U JP206493U JP206493U JPH0660449U JP H0660449 U JPH0660449 U JP H0660449U JP 206493 U JP206493 U JP 206493U JP 206493 U JP206493 U JP 206493U JP H0660449 U JPH0660449 U JP H0660449U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水を空気圧でノズル口から押し出して水塊を
空中に飛ばす空気圧ノズルにおいて、ノズル口から出た
直後の膨張空気や空気の急速な膨張によって生じた水滴
や霧、音を吸収させ得るように工夫することによって、
きれいな形の水塊を見られるようにすると共に、見る者
に音の発生による不快感を与えないようにする。 【構成】 ノズル口12に、有孔筒体6と吸音層7と外
筒8とを備えた筒状体5を設ける。
空中に飛ばす空気圧ノズルにおいて、ノズル口から出た
直後の膨張空気や空気の急速な膨張によって生じた水滴
や霧、音を吸収させ得るように工夫することによって、
きれいな形の水塊を見られるようにすると共に、見る者
に音の発生による不快感を与えないようにする。 【構成】 ノズル口12に、有孔筒体6と吸音層7と外
筒8とを備えた筒状体5を設ける。
Description
【0001】
本考案は、ノズル口から水が空気圧で押し出される空気圧ノズルに関する。
【0002】
空気圧でノズル口から水を押し出すことにより、水を球状や棒状の塊にして空 中を飛ばすようにした噴水に用いられる空気圧ノズルは知られている。図3に示 したように、従来の空気圧ノズル1はノズル筒11の先端にノズル口12を具備 させたものであった。
【0003】
従来の空気圧ノズル1において、ノズル口12から空気圧で水を押し出すと、 たとえば図3のように水塊2がノズル口12から押し出されきった時点で空気が ノズル口12から出て急速に膨張する。そして、そのような空気の急速な膨張に 伴い、大きな音が発生したり水が水滴や霧状になって周囲に勢いよく飛散(符号 3は飛散域を示している)したりすることがある。
【0004】 ところが、そのような事態が起こると、ノズル口12での水切りがうまく行わ れなくなって水塊の形が崩れてしまい、きれいな形の水塊2が空中に飛び出すと ころが見られなくなったり音の発生によって見る者に不快感を与えたりするとい う問題があった。
【0005】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、ノズル口から出た直後の膨 張空気や空気の急速な膨張によって生じた水滴や霧、さらには音を吸収させ得る ように工夫することによって、きれいな形の水塊が空中に飛び出すところを見ら れるようにすると共に、見る者に音の発生による不快感を与えないようにするこ とを目的とする。
【0006】
本考案による空気圧ノズルは、空気圧で水が押し出されるノズル口に、このノ ズル口の口径よりも径大な有孔筒体とこの有孔筒体の外側に配備された吸音層と 吸音層の外面を取り囲む外筒とを備えた筒状体が上記ノズル口から突出した状態 でノズル口と同心状に配備されているものである。
【0007】
この構成であると、水塊がノズル口から押し出されきった時点で空気がノズル 口から出て急速に膨張するときに、その空気が有孔筒体の孔を通過することなど によって、その膨張が緩和されると共に、空気の膨張に伴って生じた水滴や霧が 空気から分離される。また、空気の急速な膨張により発生する音は吸音層により 吸収されるのみならず、この吸音層により膨張した空気の反射が抑制される。さ らに、外筒が周囲への空気の漏れを防止すると同時に、遮音を行うことにも役立 つ。
【0008】
図1は本考案の実施例による空気圧ノズル1を示した断面図であり、11はノ ズル筒、12はノズル口、5はノズル口12から突出した状態でノズル口12と 同心状に配備された筒状体である。
【0009】 筒状体5は、ノズル口12の口径d0 よりも径大な有孔筒体6と、この有孔筒 体6の外側に配備された吸音層7と、吸音層7の外面を取り囲む外筒8とを備え ている。また、外筒8の上板81には図2のように小孔でなる多数の空気抜き8 2が開設されているのに対し、外筒8の底板83にはドレン抜き孔84が開設さ れている。85は外筒8の上板81の中心に開設された開口である。
【0010】 以上の構成を備えた空気圧ノズル1において、ノズル筒11またはノズル筒1 1に至る給水路に溜まった水が空気圧によりノズル口12から勢いよく押し出さ れると、ノズル口12から水塊が出てしまった直後にそのノズル口12から空気 が急速に膨張しながら排出される。こうして排出された空気は有孔筒体6の小さ な孔を通過したり有孔筒体6の邪魔板としての作用などにより膨張の勢いが緩和 され、また、吸音層7によってその空気の勢いが吸収されて筒内での反射を起こ しにくくなる。そして、有孔筒体6を通過した空気は外筒8により外周方向への 漏れが防止されて上板81の空気抜き孔82から速やかに排出される。このため 、空気の急速な膨張に伴う音の発生が抑制されるのみならず、発生した音は吸音 層7により吸収される。さらに、外筒8が遮音に役立つのでその遮音作用により 音が外部に聞こえにくくなる。他方、空気の膨張に伴って生じた水滴や霧は有孔 筒体6の作用により空気から分離されて外筒5の底部に溜まり、底板83のドレ ン抜き孔84から排出される。これらの作用は、外筒8の内径Dと有孔筒体6の 内径dとの比D/dが大きいほど顕著に発揮されることを確認している。
【0011】 上記空気圧ノズル1によって水塊をノズル口12から空気圧で押し出すと、水 塊はノズル口12から出た後、開口85を通過して空中に飛び出す。そして、外 部からその水塊を見ると、きれいな形の水塊だけがノズル口12ないし開口85 から出ていくように見え、音の発生による不快感を生じることもない。
【0012】 有孔筒体6にはメッシュ網体やパンチングメタルなどを用いることができ、そ の際に円筒状の複数の有孔筒体6を少しの間隙をおいてあるいは重ね合わせて同 心状に嵌合させた多層筒状に構成しても、あるいは上掲の素材を少しの間隙をお いてあるいは重ね合わせて渦巻き状に巻いて有孔筒体6としてもよい。また、筒 壁を波形に成形した有孔筒体や筒壁に凹凸を形成した有孔筒体、さらには多数の 襞を具備する有孔筒体を用いることも可能である。吸音層7には多孔質材や繊維 集合体などの吸音機能を発揮する素材が用いられ、この吸音層7と上記有孔筒体 6との相互間には間隙を設けても間隙を設けなくてもよい。
【0013】
以上のように本考案の空気圧ノズルによれば、水塊をノズル口から押し出した 空気が急激に膨張して音を発生しても、あるいは空気の急激な膨張によって水滴 や霧が生じても、筒状体による空気膨張の緩和作用、水滴や霧の空気からの分離 作用、吸音作用や遮音作用、空気漏洩防止作用などによって、外部からはきれい な形の水塊だけがノズル口から出ていくように見えるようになると共に、音の発 生による不快感を生じることもなくなるという効果がある。
【図1】本考案の実施例による空気圧ノズルの断面図で
ある。
ある。
【図2】上板の部分平面図である。
【図3】従来の空気圧ノズルの問題点を示す説明図であ
る。
る。
1 空気圧ノズル 5 筒状体 6 有孔筒体 7 吸音層 8 外筒 12 ノズル口 d0 ノズル口の口径 d 有孔筒体の内径
Claims (1)
- 【請求項1】 空気圧で水が押し出されるノズル口に、
このノズル口の口径よりも径大な有孔筒体とこの有孔筒
体の外側に配備された吸音層と吸音層の外面を取り囲む
外筒とを備えた筒状体が上記ノズル口から突出した状態
でノズル口と同心状に配備されていることを特徴とする
空気圧ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993002064U JP2593556Y2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 空気圧ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993002064U JP2593556Y2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 空気圧ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660449U true JPH0660449U (ja) | 1994-08-23 |
JP2593556Y2 JP2593556Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=11518922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993002064U Expired - Fee Related JP2593556Y2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 空気圧ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593556Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004019818A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Ikeuchi:Kk | ノズル用消音カバー |
JP2006167596A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Kao Corp | エアゾール容器 |
JP2006175294A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 液体ノズル |
WO2011049002A1 (ja) * | 2009-10-23 | 2011-04-28 | エア・ウォーター防災株式会社 | ガス消火設備 |
JP2021090933A (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 株式会社Ihi | ミスト放出機構及び気液混合装置 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP1993002064U patent/JP2593556Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004019818A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Ikeuchi:Kk | ノズル用消音カバー |
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JP4651373B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2011-03-16 | 花王株式会社 | エアゾール容器 |
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EP2491984A4 (en) * | 2009-10-23 | 2015-10-07 | Air Water Safety Service Inc | DEVICE FOR EXTINGUISHING FIRE BY MEANS OF A GAS |
JP2021090933A (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 株式会社Ihi | ミスト放出機構及び気液混合装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593556Y2 (ja) | 1999-04-12 |
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