JPH0660155A - 画像データ読み込み方式 - Google Patents

画像データ読み込み方式

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JPH0660155A
JPH0660155A JP21599992A JP21599992A JPH0660155A JP H0660155 A JPH0660155 A JP H0660155A JP 21599992 A JP21599992 A JP 21599992A JP 21599992 A JP21599992 A JP 21599992A JP H0660155 A JPH0660155 A JP H0660155A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像処理装置に関し、ヘッダを持たない画像デ
ータも正しく読み込み、表示する手段を提供することを
目的とする。 【構成】ある画像データを入力するステップと、入力し
た画像データが、ヘッダ情報を持っているか否かを判定
するステップと、画像データがヘッダ情報を持っていな
い場合において、その画像データの並び方を推論するス
テップと、その画像データの大きさを推論するステップ
とを含むことにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関す
る。与えられた様々な画像データを正しく読み込むこと
は、画像処理の一連の流れの先頭に位置づけられる技術
である。現在のほとんどの画像データはヘッダ情報を有
するが、本発明は、ヘッダ情報のない画像データをも正
しく読み込むための機能を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データは、通常それがどういう形式
で並んでいるかを、その内部にヘッダ情報という形で持
っている。この概念を図7に示す。図7の画像は、各画
素の升目中に示す数値が大きい右下の方が明るく、また
その大きさが3×3の画像である。ヘッダは、この画像
を一次元の画像データとした際に、各画素の値をどのよ
うに並べたかを示す。
【0003】このようなヘッダを持つ画像データの読み
込み方法は、従来技術であり以下のように行なう。ま
ず、ヘッダだけを読んで画像の大きさや並べ方を調べ
る。次に、画像本体のデータを読んでヘッダに指定され
た大きさの升目に、一次元の画像データをヘッダに指定
された並べ方で詰めていく。もちろん、どのように画像
の大きさや並べ方がヘッダに記述されているかは、ヘッ
ダの形式から予め分かるものとする。
【0004】しかし、すべての画像データがこのような
ヘッダを持っているわけではなく、画像本体のデータし
か持たない画像データも存在する。このような画像デー
タは、それを読み込む際に外部から付加的な情報を与え
られることを必要とする。例えば、スキャナ(光学的な
読み取り装置)から送られてくる画像データは、通常ヘ
ッダを持たない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなヘッダを持
たない画像データに対して、毎回読み込みの際に付加的
な情報を与えるのは煩雑であるという問題がある。ま
た、付加的な情報を喪失してしまった画像データはもう
読み込めないという問題もある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、ヘッダを持たない画像データに対して、画像本体の
データからその大きさと並び方を推論することにより、
ヘッダを持つ画像データも、ヘッダを持たない画像デー
タも正しく読み込み、表示する手段を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。
【0008】すなわち、請求項1の発明は、ヘッダ情報
を持たない画像データを読み取るための方式であって、
ある画像データを入力するステップと、入力した画像デ
ータが、ヘッダ情報を持っているか否かを判定するステ
ップと、画像データがヘッダ情報を持っていない場合に
おいて、その画像データの並び方を推論するステップ
と、その画像データの大きさを推論するステップとを含
む画像データ読み取り方式である。
【0009】また、請求項2の発明は、前記画像データ
の並び方を推論するステップにおいて、その画像データ
が、各色成分のデータを、画素ごとに隣接して並べてい
るものであるか否かを判定するステップと、その画像デ
ータが、各色成分のデータを、色ごとにまとめて並べて
いるものであるか否かを判定するステップとを含む画像
データ読み取り方式である。
【0010】また、請求項3の発明は、前記画像データ
の大きさを推論するステップにおいて、画像データの長
さを因数分解して得られる各候補に対して、その縦方向
の変動量と横方向の変動量との比を求めるステップと、
この比を最も望ましい値とする候補をその画像データの
大きさとするステップとを含む画像データ読み取り方式
である。
【0011】また、請求項4の発明は、前記各画素ごと
に、その各色成分が隣接して並んでいるものであるか否
かを判定するステップにおいて、隣接画素の値の差と、
色数おきの画素の値の差とを比較するステップを含む画
像データ読み取り方式である。
【0012】また、請求項5の発明は、前記各画素の各
色成分がまとめて並んでいるものであるか否かを判定す
るステップにおいて、画像データを色数だけ等分したも
のの類似性と近接画素の類似性とを比較するステップを
含む画像データ読み取り方式である。
【0013】また、請求項6の発明は、前記比を最も望
ましい値とする候補をその画像データの大きさとするス
テップによっても、画像データの大きさについての推論
結果が一意に定まらない場合において、正方形により近
い大きさである候補を、その画像データの大きさである
と推論するステップを含む画像データ読み取り方式であ
る。
【0014】
【作用】本発明は、ヘッダを持たない画像データに対し
て、まず画像データの並び方を推論し、その後画像デー
タの大きさを推論することにより、ヘッダを持たない画
像データを正しく読み込むことを可能とする。
【0015】本発明による処理の大まかな流れは、以下
の通りである。 .まず、与えられた画像データが特定のヘッダを持っ
ているかどうかを判定する。持っている場合には、その
ヘッダの形式に沿って画像データの並び方と大きさを調
べ、画像本体のデータを読み込む。これは、従来技術と
同様である。 .画像データの先頭が、既知のどのヘッダとも合致し
ない場合には、ヘッダを持たない画像データとみなす。
この場合、まず、画像データの並び方を推論する。並び
方は原理的には様々なものが考えられるが、実用上は3
つの型しか用いられないと考えられる。従って、その中
のどの並び方であるかを判定すれば十分であるとする。 .次に、画像データの大きさを推論する。画像データ
全体の長さが既知であるので、画素の総数を計算するこ
とができる。従って、この総数を因数分解して、もっと
も妥当な組み合わせを求めれば画像の横幅と縦幅とを定
めることができる。 .以上の推論により求めた画像データの並び方、及び
大きさを用いて画像データを読み込む。
【0016】以下、画像データの並び方の推論と、画像
データの大きさの推論とに関して詳述する。まずは、画
像データの並び方の推論について説明し、その後、画像
データの大きさの推論について説明する。
【0017】画像データの並び方は、実用上は以下の3
つの型に分類される。 イ.RGB型 カラーの画像に対して適用され、各画素
のR(赤)成分をまず全部並べて、次にG(緑)成分を
全部並べて、最後にB(青)成分を全部並べる形式。 ロ.[RGB]型 カラーの画像に対して適用され、各
画素のR成分、G成分、B成分を隣接して並べる形式。 ハ.モノクロ型 各画素の値を順に並べる形式。 なお、モノクロ型の画像データの例は図7に示したの
で、ここではRGB型と[RGB]型の例を示す。
【0018】図2の画像は、画面左上は灰色であり、右
下にいくほど赤くかつ明るくなっている画像である。な
お、カラー画像の色数を3色に限定する必要はないが、
以下の説明では3色とする。また、[RGB]型におい
ては、各画素ごとに一つ分だけ‘0’を余分に詰めた
[0RGB]型あるいは[RGB0]型という画像デー
タ形式も存在する。
【0019】ところで、これらの画像データの並び方に
関する名称は便宜的なものであり、一般に通用するもの
ではない。以下では、与えられた画像データがどの画像
データ形式であるかを判定する方式に関して詳述する。
まず、全体の流れを図1に示す。
【0020】まず、図1の”ステップ4”の[RGB]
型であるか、それ以外であるかの判定に関して説明す
る。元々の画像が完全にランダムなものであった場合に
は、もちろんこの判定は非常に困難である。しかし、通
常の場合、画像には隣接画素間においては、その両者の
値はごく近いという性質がある。この性質を用いて、
[RGB]型かどうかの判定を行なうことが可能と考え
られる。
【0021】ここで、i番目の画像データの値をxと書
くことにし、一次元の画像データの長さをLとする。画
素の個数はLの3分の1であり、これをN(=L/3)
と書く。まず、画像データを先頭から順に読んで行き、
以下の量を計算する。
【数1】
【0022】上記のA,B,Cを求める実際の計算は以
下のように行なう。ここでは、Aの計算方法のみを示す
が、BとCについても同様に行なうことができる。
【0023】.カウンタiに‘0’を、カウンタSu
mに‘0’を代入する。 .現在のiの値に対して、数2の値を計算して、Su
mに加える。 .iの値に‘1’を加える。 .iが(N−2)よりも大きくなったら、ここで終了
する。 .再び、上記のへ飛ぶ。
【数2】
【0024】Aは、画像データを3つおきに取り出し、
その差の絶対値をすべての組み合わせに渡って加えたも
のである。従って、もし画像データが[RGB]型であ
れば、隣接画素間の値の差の平均をδxとすると、A
は、おおよそ(N−1)×3δxに等しい。
【0025】一方、もし画像データがRGB型あるいは
モノクロ型である場合には、3つだけ離れた画素の値の
差になるので、個々の項はおおよそ3δxになると予想
される。従って、Aの値はおおよそ(N−1)×9δx
になる。画像データがRGB型あるいはモノクロ型であ
る場合には、Bはおおよそ(N−1)×δxに、Cはお
およそ(N−1)×2δxになる。
【0026】画像データが[RGB]型の場合のBとC
に関しては、一つの画素の各色間での差の平均をδcと
すれば、以下のように計算できる。まず、Bは隣接画素
の違う色の値の差の絶対値なので、各項はおおよそ(δ
x+δc)で評価できる。従って、Bの値はおおよそ
(N−1)×(δx+δc)になる。また、Cの値は、
おおよそ(N−1)×2δcになる。
【0027】さて、与えられた画像データが[RGB]
型であるかどうかの判定の方法を以下に示す。 .もし、 A<(B+C) であれば、[RGB]型と
判定する。 .もし、 A<(B+C) でない場合でも、A<3
(B+C) であり、かつ C<B ならば、[RGB]
型と判定する。 .,以外の場合には、RGB型あるいはモノクロ
型であると判定する。
【0028】このように判定できる理由は以下の通りで
ある。もし、画像データがRGB型あるいはモノクロ型
であれば、Aはおおよそ 3×(B+C) になるので、
A≧(B+C) である。従って、A<(B+C) の場
合には[RGB]型になると結論できる。
【0029】しかし、画像データが[RGB]型であっ
ても、必ずしも A<(B+C) にはならない。画像デ
ータが[RGB]型の場合、Aは (N−1)×3δx
で(B+C)は (N−1)×(δx+3δc) であ
る。従って、δcがδxよりも十分大きい通常の場合に
は、 A<(B+C) になるが、δcがδxよりも小さ
い場合には、 A≧(B+C) になってしまう。
【0030】この状態は、各画素での色毎の変化が非常
に少ない画像、つまり灰色の画像の際に起こることが予
想される。しかし、このような状態であっても、A<3
×(B+C)は成立する。かつ、δc<δxであるの
で、C<Bが成立する。しかし、画像データがRGB型
の場合には、C=2Bであるので、この不等式は成り立
たない。
【0031】以上述べた方法によって、[RGB]型の
画像データであるかどうかの判定が可能になる。
【0032】次に、図1に示す”ステップ5”のRGB
型かモノクロ型かの判定に関して述べる。この判定も、
元々の画像が完全にランダムなものである場合には非常
に困難である。しかし、通常の場合、画像には、色毎の
画素の値の変化には強い類似性がある。
【0033】強い類似性というのは、具体的には、画面
上でR(赤)成分が暗くなっている箇所では、G(緑)
成分も暗くなっている、という事態を指す。この性質を
用いて、RGB型かどうかの判定を行なうことが可能で
あると考えられる。
【0034】この判定は、画像データを3等分したもの
の類似性を近接画素の類似性と比較することにより行な
う。具体的には、まず画像データを3つおきにとったも
のの差の列α1,α2,α3と、3等分したものの差の列
β1,β2,β3を以下のように定義する。
【数3】
【0035】そして、後で定義するα間の類似性とβ間
の類似性とを比較して、次のように判定する。すなわ
ち、もし、β間の類似性の方が強い場合には、RGB型
と判定し、そうでない場合には、モノクロ型と判定す
る。
【0036】このように判定できる理由は以下の通りで
ある。もし、画像データがモノクロ型である場合には、
画像データを3等分したものの差の列であるβは、ほと
んど類似性を持たないだろうと推測できる。一方、画像
データを3つおきにとったものの差の列であるαは、お
互いに‘1’〜‘2’画素しか離れていない画素の値の
差を並べたものであるから、強い類似性を持つと予想で
きる。
【0037】この逆に、もし画像データがRGB型であ
る場合には、βは色毎に隣接画素間の値を引き算したも
の(色毎に3つ)になるが、色毎の画素の値の変化には
前述したように通常強い類似性がある。
【0038】αとβの間の類似性の尺度に関しては何を
用いてもよいが、ここでは相関係数を用いる方式につい
て説明する。まず、一般的に2つの列P=(P1,P2
・・・,PK),Q=(Q1,Q2,・・・,QK)の間の
相関係数γは以下の式で定義することができる。
【数4】
【0039】 γの具体的な計算方法は、以下の通りである。 -a.カウンタiを、‘1’にセットする。 -b.カウンタBunshiを、‘0’にセットす
る。 -c.カウンタBunboPを、‘0’にセットす
る。 -d.カウンタBunboQを、‘0’にセットす
る。 -a.現在のiの値に対して、Pi×Qiを計算する。 -b.Pi×Qiの値を、カウンタBunshiに加え
る。 -a.現在のiの値に対して、Pi 2を計算する。 -b.Pi 2の値を、カウンタBunboPに加える。 -a.現在のiの値に対して、Qi 2を計算する。 -b.Qi 2の値を、カウンタBunboQに加える。 -a.iの値を‘1’だけ増やす。 -b.iがK以下ならば、再び-aへ飛ぶ。 .数5を計算して、γとする。
【数5】
【0040】相関係数は、‘−1’から‘1’までの値
を取り、‘0’から離れるほど両者の間の類似性は高い
とされる。詳細は、例えば岩波・理化学辞典の相関係数
の欄を参照されたい。
【0041】この相関係数を用いて、α間の類似度を以
下のように定める。 α間の類似度=α1とα2の相関係数の絶対値×α1とα3
の相関係数の絶対値×α2とα3の相関係数の絶対値 β間の類似度もこれと同様に定める。以上の方法によっ
て、RGB型とモノクロ型の画像データを区別すること
が可能となる。
【0042】以上画像データの並び方の推論について詳
細に説明した。続いて、画像データの大きさの推論につ
いて説明する。画像データの大きさとは、画面のX方向
の大きさとY方向の大きさのことである。ただしここで
は、座標原点を画面左上とし、画面の横方向をX方向、
画面の縦方向をY方向とする。また、画像データはX方
向が速く変化するようにして、一元的に並べてあるとす
る。
【0043】画像データの長さは既知であるから、その
長さを因数分解して最も妥当な組み合わせを、画像のX
方向の長さとY方向の長さとすればよい。元々の画像が
完全にランダムなものである場合には、もちろんこの推
論は非常に困難である。しかし、通常の場合、画像に
は、隣接画素間においてはその両画素の値はごく近いと
いう性質がある。この性質を用いて画像データの大きさ
を推論することが可能と考えられる。
【0044】以下の説明においては、与えられた画像デ
ータがモノクロ画像であると仮定して推論の方法を詳述
する。前記の手段により画像の並び方は既知としてよい
ので、モノクロ画像の場合には、それ自身を、カラーの
画像の場合にはR(赤)成分だけを使用することによっ
ても対象の一般性は損なわれない。
【0045】もちろん、この仮定はG(緑)成分やB
(青)成分を使用して推論することや、各色の推論結果
を平均して信頼性を上げる手法を排除するものではな
く、単に説明を簡単にするためのものである。
【0046】画像データの長さを因数分解した各組に対
する妥当性の判定は、画像のX方向の変動量とY方向の
変動量とを比較して、Y方向の変動量/X方向の変動量
が最も小さくなるようなX方向の大きさとY方向の大き
さの組を求めることによって行なう。ここで、変動量と
は隣接画素間の値の差のことである。図3(a)に示す
画像を例にとり、この判定方法の詳細を説明する。
【0047】ここで、与えられる画像データは、当然、
[1,2,3,4,2,2,3,3,2,2,3,3]
という一次元に並ぶデータであり、X方向の大きさとY
方向の大きさとは未知数である。図3(a)に示す画像
データの長さは‘12’なので、画像の大きさの候補と
しては、2×6,3×4,4×3,6×2の4通りが考
えられる。この各々の候補に対して、その場合のX方向
の変動量の平均とY方向の変動量の平均を計算する。例
えば、2×6の場合には、画像は図3(b)に示すよう
な形をしている。
【0048】従って、X方向の変動量(X方向に隣合う
画素間での値の差)は、6箇所で求めることができ、平
均すると‘1/3’になる。Y方向の変動量は、10箇
所で求めることができ、平均すると‘1.3’になる。
よって、Y方向の変動量(の平均)/X方向の変動量
(の平均)は、‘3.9’である。
【0049】同様に、3×4の場合の画像では、この比
は32/27=0.85になる。4×3の場合には、こ
の比は9/20=0.45になる。6×2の場合には、
16/7=2.29になる。よって、比が最も小さい組
み合わせとして、4×3の大きさが選ばれる。これは正
しい結果を与える。
【0050】画像の大きさの判定方法の基本は、以上述
べた通りである。しかし、この方法にはX方向の大きさ
に関し、整数倍の不定性が起こる可能性がある。例え
ば、図4(a)に示す画像は、そのX方向の大きさを2
倍に、Y方向の大きさを半分にした図4(b)に示す画
像と同じ比を持つ(ともに‘0’になる)。
【0051】図4(a)の画像はやや特殊ではあるが、
このような不定性は一般に起こりうる。従って、何らか
の対策が必要になる。このため、画像は一般的には正方
形に近い形のものが多いという性質を利用する。具体的
な例を示すと、正方形からどの程度離れているかを表わ
す尺度を導入し、その尺度と前に述べた比との積を最小
にするような組み合わせを探すように変更することで、
この不定性を回避することができる。
【0052】正方形からどの程度離れているかを表わす
尺度としては、例えば、以下の量rを用いる。 r={(X方向の大きさ+Y方向の大きさ)×0.5}
/{(X方向の大きさ×Y方向の大きさ)の平方根} この量rは、正方形の場合には‘1’をとり、細長い形
になるほど大きくなる量である。
【0053】画像データの長さを因数分解してできる組
み合わせに対して、上記のrと、Y方向の変動量(の平
均)/X方向の変動量(の平均)との積を最も小さくす
るものを探せばよい。探し方自体は前に述べた方法で行
なえばよいので、その説明は省略する。以上の修正によ
って、画像の大きさを推論する際に生じる不定性を回避
して、画像の大きさを推論することが可能となる。
【0054】
【実施例】本実施例で説明するものは、与えられた画像
データを読み込んで画面に表示する装置である。図5
は、本発明の実施例である装置の構成図であり、図6
は、その装置が行なう処理の流れ図である。以下では、
装置の構成図に基づいて、その処理の流れを説明する。
【0055】まず、画像入力部50は、入力画像データ
を受け付けてその内部に記憶する。次に、ヘッダ判定部
51は、入力画像データが特定のヘッダを持っているか
どうかを判定する(ステップ61)。ヘッダを持ってい
る場合には、そのヘッダの形式に沿って、画像データの
並び方と大きさとを調べ、その情報を画像データ読み込
み部54に渡す。
【0056】ヘッダを持たない画像データと判定された
画像データに対しては、まず画像形式推論部52がその
並び方を推論する(ステップ62)。次に画像大きさ推
論部53がその大きさを推論する(ステップ63)。推
論結果は、ともに画像データ読み込み部54に渡され
る。
【0057】最後に、画像データ読み込み部54が、そ
の画像データの並び方と大きさとに基づいて、画像本体
のデータを読み込む(ステップ64)。そして、これを
2次元の画面の形式に並べ、画像表示部55に渡す。画
像表示部55は、画面にその画像を表示する(ステップ
65)。
【0058】実施例の実行結果を以下に示す。 Input image parsing... ReadImagefile: reasoning image format... ReadImagefile: checking format 'ras' ReadImagefile: checking format 'pic' ReadImagefile: checking format 'xwd' ReadImagefile: checking format 'tiff' ReadImagefile: reasoning as plain format... candidates: [0bgr] type NG, [rgb] type NG, rgb typ
e selected ReadImagefile: format reasoned as 'rgb' ReadImagefile: determining image size (total 30720
0)... candidates: (150 2048) (160 1920) (192 1600) (200
1536) (240 1280)(256 1200) (300 1024) (320 960) (3
84 800) (400 768) (480 640)(512 600) (600 512) (64
0 480) (768 400) (800 384) (960 320) (1024 300)(12
00 256) (1280 240) (1536 200) (1600 192) (1920 16
0) (2048 150) Done. Image size: size (640 480) Drawing... Wait. Done.
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッダを持たない画像データに対して、画像本体のデー
タからその大きさと並び方とを推論することができる。
よって、ヘッダを持たない画像データを正しく読み込む
ことを可能になり、これによって、画像データを読み込
む際に付加的な情報を与える必要がなくなるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する流れ図である。
【図2】カラーの画像データを説明する図である。
【図3】画像データを示す図である。
【図4】画像データを示す図である。
【図5】本発明による装置の構成例を示す図である。
【図6】図5に示す装置における処理の一例を示す流れ
図である。
【図7】画像と画像データとの関係を示す図である。
【符号の説明】
50 画像入力部 51 ヘッダ判定部 52 画像形式推論部 53 画像大きさ推論部 54 画像データ読み込み部 55 画像表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッダ情報を持たない画像データを読み取
    るための方式であって、 ある画像データを入力するステップと、 入力した画像データが、ヘッダ情報を持っているか否か
    を判定するステップと、 画像データがヘッダ情報を持っていない場合において、
    その画像データの並び方を推論するステップと、その画
    像データの大きさを推論するステップとを含むことを特
    徴とする画像データ読み取り方式。
  2. 【請求項2】前記画像データの並び方を推論するステッ
    プにおいて、 その画像データが、各色成分のデータを、画素ごとに隣
    接して並べているものであるか否かを判定するステップ
    と、 その画像データが、各色成分のデータを、色ごとにまと
    めて並べているものであるか否かを判定するステップと
    を含む請求項1記載の画像データ読み取り方式。
  3. 【請求項3】前記画像データの大きさを推論するステッ
    プにおいて、 画像データの長さを因数分解して得られる各候補に対し
    て、その縦方向の変動量と横方向の変動量との比を求め
    るステップと、 この比を最も望ましい値とする候補をその画像データの
    大きさとするステップとを含む請求項1記載の画像デー
    タ読み取り方式。
  4. 【請求項4】前記各画素ごとに、その各色成分が隣接し
    て並んでいるものであるか否かを判定するステップにお
    いて、 隣接画素の値の差と、色数おきの画素の値の差とを比較
    するステップを含む請求項2記載の画像データ読み取り
    方式。
  5. 【請求項5】前記各画素の各色成分がまとめて並んでい
    るものであるか否かを判定するステップにおいて、 画像データを色数だけ等分したものの類似性と近接画素
    の類似性とを比較するステップを含む請求項2記載の画
    像データ読み取り方式。
  6. 【請求項6】前記比を最も望ましい値とする候補をその
    画像データの大きさとするステップによっても、画像デ
    ータの大きさについての推論結果が一意に定まらない場
    合において、 正方形により近い大きさである候補を、その画像データ
    の大きさであると推論するステップを含む請求項3記載
    の画像データ読み取り方式。
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