JPH0659761U - 規正熱交換シートの熱媒体供給部の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造をした、手軽に製作のできる規正
熱交換シートの熱媒体供給構造を提供する。 【構成】 規正熱交換シート１の上部先端部２を折り曲
げて袋状部分を形成し、この袋状部分の外側周面に露出
する熱媒体の流下経路３と疎液性経路４の境界線に沿っ
て切断し、流下経路３を内側に押し込み疎液性経路４を
吊下げ輪としてそのまま残すようにし、内側に押し込ま
れた流下経路は袋状部分の後方内周面を形成し且つ規正
熱交換シートの流下経路に連続した表面を構成してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、規正熱交換シートの熱媒体供給部の構造に係る。

【０００２】

【従来の技術】

規正熱交換シートの吊下げ構造および熱媒体供給構造につき、本件出願人は長 年にわたり様々な形式ものを試作し研究してきたが、特殊な押込み手段や巻込み 構造を利用するのが常であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

比較的横幅の狭い熱交換面の場合には、本件出願人が今まで試みてきたもので はコスト的に不利であり、手軽にしかも安価に利用できる方式が必要とされてい る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、熱媒体を吸着する流下経路とこの流下経路の間に介在する疎 液性経路を交互に設けた規正熱交換シートを用い、このシートの上部を折り曲げ 、折り返した先端部を規正熱交換シートに固定して袋状部分を形成し、この袋状 部分の円周に沿って前記流下経路と疎液性経路の境界部に切断線を入れ、流下経 路を袋状部分の内側に押し込んで袋状部分の内周面から規正熱交換シート表面の 流下経路に連続する面を形成し、前記疎液性経路部分を輪切り状に残してシート の吊下げ部として利用する規正熱交換シートの熱媒体供給部の構造が得られる。

【０００８】

【作用および考案の効果】

コイル材から必要の長さのシートを切断し、切り出されたシートの上部先端縁 を折曲げ固定し、流下方向に沿って立てに切断線を入れ、疎水性経路を残して流 下経路を押し込む簡単な作業で吊下げ輪（疎水性経路）と内周面に沿った熱媒体 受部が形成され、この袋状部分に熱媒体供給配管／梁材を挿入する単純な操作で 熱媒体供給部が構成される。単純な構造であり、様々な形式が規正シートに利用 できる利点がある。

【０００９】

【実施例】

図１は規正熱交換シート１の上部先端部２を折り曲げて袋状部分を形成した状 態を示している。図２はこの袋状部分の外側周面に露出する熱媒体の流下経路３ と疎液性経路４の境界線に沿って切断し、流下経路３を内側に押し込み疎液性経 路４を吊下げ輪としてそのまま残した状態を示している。内側に押し込まれた流 下経路は袋状部分の後方内周面を形成し且つ規正熱交換シートの流下経路に連続 した表面を形成している。

【００１０】 前述の如く構成することにより、袋状部分に熱媒体供給配管を挿入するか、熱 媒体供給配管に規正熱交換シートの袋状部分を挿入する単純な操作により熱媒体 供給配管に代えて梁材を使用することもできる。この場合には、別にバッグ式熱 媒体供給路を規正熱交換シートとの間に挟み込むことができる。熱媒体供給手段 より放出された熱媒体を袋状部分内周面の流下経路が受け取りこれを規正熱交換 シート上の流下経路が受け継ぎ適切に流下させることができる。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】規正熱交換シートの上部先端部を折曲げて袋状
部分を形成した状態を示す斜視断面図。

【図２】袋状部分の外側周面に露出する熱媒体の流下経
路を切断し、内側に押し込んだ状態を示す斜視断面図。

【符号の説明】

１ 規正熱交換シート ２ 規正熱交換シートの上部先端部 ３ 熱媒体の流下経路 ４ 疎液性経路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱媒体を吸着する流下経路とこの流下経
   路の間に介在する疎液性経路を交互に設けた規正熱交換
   シートを用い、このシートの上部を折り曲げ、折り返し
   た先端部を規正熱交換シートに固定して袋状部分を形成
   し、この袋状部分の円周に沿って前記流下経路と疎液性
   経路の境界部に切断線を入れ、流下経路を袋状部分の内
   側に押し込んで袋状部分の内周面から規正熱交換シート
   表面の流下経路に連続する面を形成し、前記疎液性経路
   部分を輪切り状に残してシートの吊下げ部として利用す
   る規正熱交換シートの熱媒体供給部の構造。