JPH065927U - 小型射出成形機 - Google Patents

小型射出成形機

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JPH065927U
JPH065927U JP110491U JP110491U JPH065927U JP H065927 U JPH065927 U JP H065927U JP 110491 U JP110491 U JP 110491U JP 110491 U JP110491 U JP 110491U JP H065927 U JPH065927 U JP H065927U
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JP
Japan
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molten resin
injection molding
mold
molding machine
pressing rod
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Application number
JP110491U
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English (en)
Inventor
隆司 小宮山
Original Assignee
株式会社 鈴研
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Abstract

(57)【要約】 【目的】人が手軽に持ち運びでき、しかも誰にでも簡単
に取扱うことのでき、ベンチスケールであって、データ
として射出圧力の測定が可能であって、品質管理の徹底
が可能な安価な小型射出成形機を提供することにある。 【構成】金型9を担持し且つ昇降させる金型昇降機構1
1の内蔵された定盤1と、定盤に垂設された支柱2と、
支柱2に支持されて金型9上方に配置され、上方に材料
投入口32aが開口され、外周に加熱装置34が組付け
られ、下方にノズル33が形成された溶融樹脂供給部3
と、支柱2に支持されて溶融樹脂供給部3上方に配置さ
れ、上下方向に摺動し、溶融樹脂供給部の材料投入口内
に先端部を挿入させてノズルから溶融樹脂を押し出すよ
うに作動する押圧ロッド4と、を備えた小型射出成形機
において、溶融樹脂に荷重する押圧ロッドに、又は前記
押圧ロッドへの荷重伝達部材に射出圧力検出手段SGが
設けられた小型射出成形機。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はベンチスケールの射出成形機であって、大量生産用の大型射出成形機 で生産する前に試験的にポリマーの射出成形性をテストしたり、小物部品の少量 生産をするのに好適な小型射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形機は比較的大型のものが多く、小型のものでも縦、横、高さの 寸法が1m×1m×1m以上であり、その重量もかなりなものとなっていた。こ れは射出成形においては型締め及び射出に高圧を使用するため、これに耐え得る よう、成形機に充分の剛性、安定性、耐疲労性を与えるために架台等の重量が大 きくなっていたのである。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】
しかしながら、試験的に少量生産した試作ポリマーの射出成形性をテストして みたり、小型物の多品種少量生産をする場合においては、一個あたりの樹脂使用 量が少ないから、射出圧力の小さな小型射出成形機で十分生産できる。また、従 来の射出成形機を使って新規試作ポリマーの射出成形性のテストをするためには 、新規試作ポリマーが少なくとも数10Kgは必要であり、例えば原料が高価な ためオートクレーブで少量(数100g)しか試作できないような高価な樹脂の 射出成形性のテストには利用できなかった。
【0004】 また、小型物の多品種少量生産をする場合には、従来の射出成形機は必要以上 に大きすぎて、消費電力、射出圧力等の面で無駄が多く、設備投資に高額を要し た。しかも従来の射出成形機は重くて、手軽にどこにでも人が持ち運んでベンチ スケールで使用するという理由にはいかなかった。 上記問題点は、本願出願以前に公開された実開平1−95314において解決 されている。しかしながら射出圧力がテコに加える腕力に依存しているため射出 圧力のデータが取れず、また小型物の多品種少量生産をする場合には、品質管理 上好ましくなかった。
【0005】 本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は人が手軽に 持ち運びでき、しかも誰にでも簡単に取扱うことのできるベンチスケールであっ て、データとして射出圧力が測定可能であって、品質管理の徹底が可能な安価な 小型射出成形機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る小型射出成形機は、上面に溶融樹脂注入孔が形成された射出成形 用金型と、前記金型を担持するとともに、担持した金型を昇降させる金型昇降機 構の内蔵された定盤と、前記定盤に垂設された支柱と、前記支柱に支持されて金 型上方に配置され、上方に材料投入口が開口され、外周に加熱装置が組付けられ 、下方にノズルが形成された溶融樹脂供給部と、前記支柱に支持されて溶融樹脂 供給部上方に配置され、上下方向に摺動し、溶融樹脂供給部の材料投入口内に先 端部を挿入させてノズルから溶融樹脂を押し出すように作動する押圧ロッドと、 を備えた小型射出成形機において、溶融樹脂に荷重する押圧ロッドに、又は前記 押圧ロッドへの荷重伝達部材に射出圧力検出手段が設けたられたことを特徴とす る。
【0007】
【作用】
本考案の構成によれば、材料投入口から投入された樹脂材は溶融樹脂供給部内 において加熱されて流動可能な溶融状態となり、手動または電動によって作動す る押圧ロッドで押圧されてノズルから押し出される。 ノズルには射出成形用金型の溶融樹脂注入孔が押付けられており、ノズルから 押し出された溶融樹脂は金型のキャビティ内に充填され、冷却されて固化する。 この小型射出成形機は非常にコンパクトかつ軽量とされ、持ち運びが便利な上に 、誰にでも手軽に取り扱うことができる。
【0008】 また溶融樹脂に荷重する押圧ロッド、又は前記押圧ロッドへの荷重伝達部材に は、射出圧力検出手段が設けられているので、この射出圧力検出手段によってデ ータとして射出圧力が測定可能であり、また射出圧力の管理が可能である。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜7は本考案の実施例の1に係る小型射出成形機を示すものである。図1 は小型射出成形機の斜視図、図2は一部を破断して示すその左側面図、図3は射 出成形用金型の断面図、図4は射出成形用金型の分解斜視図、図5は小型射出成 形機の一部を構成するホッパを拡大して示す断面図、図6は定盤に内蔵されてい る金型昇降機構の作用説明図、図7は押圧ロッドの側面図で(a)はその分解図 (b)は組立図である。
【0010】 これらの図において、符号1は定盤で、上面に射出成形用金型9をスライド配 置するためのスライド溝12が形成されている。スライド溝12内には定盤1の 裏面に貫通する貫通孔13が形成され、この貫通孔13内に金型9を支持する支 持プレート14の基部14aが上下方向摺動可能に挿入されている。支持プレー ト14の上面はスライド溝12の底面12aと面一とされ、金型9をスライド溝 12に沿ってスライドさせて図2矢印Aに示す方向に押込めば、金型9は自ずと 支持プレート14上に載置状態となる。
【0011】 定盤1は左右一対の脚15で支持されている。脚15、15間にはカム16が 配設され、支持プレートの基部14aを下方から担持している。カム16の嵌着 されたカム軸17は脚15の一方の外方に突出し、ここに手動レバー18が嵌着 されている。そして手動レバー18を起立する方向に回動させるとカム16も一 体に回動し、支持プレート14が押し上げられ、これによって金型9が上昇する 。このように、定盤1には金型9を昇降させる金型昇降機構11が設けられてい る。金型9は、図3に示されるように、上金型9aと中金型9bと下金型9cと が組付けられて一体とされ、上下の金型の対向面間にキャビテイ90が形成され ている。キャビティ90はゲート94を介して上方に開口する溶融樹脂注入孔9 2につながっている。図4は上金型9aと中金型9bと下金型9cのそれぞれの 斜視図であるが、図4に示されるように符号98a、98bは上下の金型対向面 に設けられた凹凸係合部である。
【0012】 符号2は定盤1上に垂設された支柱である。この支柱2の上下方向略中央部に は支柱2回りに回動可能な水平アーム22が組付けられている。水平アーム22 には溶融樹脂供給部3が垂下状態に設けられている。この溶融樹脂供給部3は投 入された樹脂材料であるペレットPを加熱して溶融状態にする円筒形状の加熱処 理筒32と、この加熱処理筒32回りに巻回された加熱装置であるニクロム線3 4と、このニクロム線34を取り囲む銅製の保温筒36とから構成されている。 またこの保温筒36の外周囲には合成樹脂製の安全カバー38設けられている。
【0013】 加熱処理筒32の上方には材料投入口32aが開口され、ここからペレットP を投入できるようになっている。加熱処理筒32内のペレットPは外周囲のニク ロム線34に加熱されて溶融状態となる。加熱処理筒32の下端部にはノズル3 3が設けられており、後述する押圧ロッド4の押圧作用によりこのノズル33か ら溶融樹脂が押し出される。保温筒36は熱の放散を防ぎ、加熱処理筒32を均 一に加熱するためのものである。安全カバー38は作業者等がここに触れても火 傷等しないように安全手段として設けてある。
【0014】 加熱処理筒32はアスベストやセラミック等の断熱材35を介して水平アーム 22に組付けられており、加熱処理筒32から水平アーム22に熱が伝達され難 いようになっている。水平アーム22は、支柱2に組付けられるアーム本体22 aと、加熱処理筒32をクランプする一対のアーム分割片22b、22cとから なる。アーム本体22aとアーム分割片22b、22cとはボルト24、24に よって連結一体化されている。アーム分割片22bと22c間には、僅かな隙間 23が形成され、またアーム分割片22bとアーム本体22aとはボルト24を 挿通させたステンレス製のカラー26を介して離間されており、アーム本体22 a側への熱の伝達をさらに抑制している。符号22dは水平アーム22に突設さ れたツマミで、ここを持って水平アーム22を水平回動させるようになっている 。符号4は押圧ロッドである。押圧ロッド4の先端部は押圧ロッド4の外径より 小なる径の押圧部4aを有している。この押圧ロッド4は、支柱2に固着された 筺体40に、上下方向摺動可能に軸受42を介して組付けられている。押圧ロッ ド4にはラック44が一体に取付けられており、筺体40内にはこのラック44 と噛み合うラックギヤ46が枢着されている。ラックギヤ46の嵌着されている ギヤ軸46aは筺体40の一方の側壁を越えて突出し、ここに手動操作レバー4 8が取付けられている。
【0015】 この実施例の1においては、ロッドと押圧部は一体物ではなく、図7(a)、 図7(b)に示すように大径ロッド4Lと小径ロッド4Sの二物から構成されて いる。小径ロッド4Sには全長の中間部に大径のロッド部4Lと同径のカラー部 4Cが設けてある。また大径ロッド4Lには小径ロッド4Sが遊合可能に挿入で きる径の中空孔が設けられている。小径ロッド4Sのカラー部4Cの上面にワッ シャー形状のストレインゲージSGを介装し、大径ロッド4Lの中空孔に小径ロ ッド4Sを挿入する。次に大径ロッド4Lに小径ロッド4Sが挿入された一体物 の上部においてやや大きめの割ピン挿入孔を前記一体物を貫通して設け、この大 きめの割ピン挿入孔に細目の割ピンを挿入しロッド部4から押圧部4aが脱落す ることを予防している。このように組み立てられたロッドを用いて実施例の1の 小型射出成形機が構成されている。(実施例の1においては、大径ロッド4Lと 小径ロッド4Sは押圧ロッド4の構成部分であり、小径ロッド4Sの下方部が押 圧部4aである。) そして操作レバー48を回動させると、ラックギヤ46も一体に回動し、ラッ クギヤ46に噛合うラック44と一体化された押圧ロッド4が上下摺動するよう になっており、その時のストレインゲージSGの電気抵抗の変化から押圧ロッド の圧力を検出することができる。
【0016】 ギヤ軸46aは図示しないばね部材により図2矢印B方向に回転付勢されてお り、下降した押圧ロッド4を元の位置に復帰させるようになっている。押圧ロッ ド4は前記溶融樹脂供給部3の加熱処理筒32と同軸状に配置されている。押圧 ロッド4の下端には加熱処理筒32と係合可能な小径の押圧部4aが形成されて おり、加熱処理筒32内の溶融樹脂を押圧してノズル33から押し出すようにな っている。
【0017】 符号5は、筺体40の下方位置において、支柱2に固着されたペレット収納用 のホッパである。(図2、図5参照)符号50は支柱2に固着されたアーム部材 で、ホッパ本体52を支持している。ホッパ本体52は上下に開口された円筒体 で、上端開口部52aからペレットPを投入し、ホッパ本体52内に貯めておく ことができる。ホッパ本体の下端部52bは縮径して加熱処理筒32の材料投入 口32aに整合する大きさとされている。またホッパ本体の下端部52bには下 端開口部を開閉するレバー54が組付けられている。
【0018】 符号6は定盤1の後部側壁から上方に突設されたストッパ部材である。(図1 、図2参照)水平アーム22が水平方向に回動してこのストッパ部材6に当接し た時に、加熱処理筒32がちょうどホッパ5の真下位置となるようになっている 。即ち、ストッパ部材6はホッパ5からペレットPを加熱処理筒32に投入する 際の位置決め用のストッパとして機能する。なお符号60は射出成形機を持ち運 ぶための把手である。また、この小型射出成形機の大きさは、ホッパ5および把 手60を除いた成形機本体の巾が12cm、奥行が20cm、高さが30cmと非常に コンパクトなものとされ、また、ほとんどの部分がアルミニウム製とされている ので、非常に軽量で、持ち運びに便利である。
【0019】 次に、本実施例に係る射出成形機を使ってプラスチック製のカップを成形する 場合について説明する。 先ず、図2に示すように、金型9を定盤1のスライド溝12からスライドさせ て金型支持プレート14上にセットする。次ぎに、水平アーム22を回動させて 溶融樹脂供給部3をホッパ5の真下に位置させる。そしてホッパ5から加熱処理 筒32内にペレットPを所定量投入する。そして再び水平アーム22を回動させ 、加熱処理筒32を押圧ロッド4の真下に位置させる。そして加熱処理筒32外 周のニクロム線34を加熱させる。
【0020】 次ぎに、レバー18を起立する方向に回動させてカム16により支持プレート 14を上昇させ、金型9の溶融樹脂注入孔92をノズル33にタッチさせる。こ の時、図6に示されるように、カム16の先端部は略90度近く回動した状態と なる。このときカム16に作用する荷重Wはカム軸の軸心17a近くに作用する ので、カム16を回転させようとするモーメントM(=Wd)は小さい。また支 持プレートの基部14aとカム外周面、あるいは支持プレートの基部14aと貫 通孔13内周面間には摩擦力が作用する。そのためカム16は支持プレート14 を押し上げた状態に保持できる。なお、図6において、符号dはカム軸の軸心1 7aから荷重Wの作用線までの水平距離である。
【0021】 そして加熱処理筒32内においてペレットPが溶融状態となると、操作レバー 48を手前に倒して押圧ロッド4を下降させる。すると押圧部4aが加熱処理筒 32内に挿入され、溶融樹脂を押圧してノズル33から押し出す。この時射出圧 力はストレインゲージSGの電気抵抗の変化としてデジタル表示器200に導か れ表示される。押し出された溶融樹脂は金型9の溶融樹脂注入孔92からゲート 94を通ってキャビティ90内に押し出され、キャビティ90内に充填される。 金型9が冷却されて内部の樹脂が固化すると、レバー18を元の位置まで倒し、 カム16を元の位置まで回動させて金型9を下降させる。そして定盤1から金型 9を外し、上中下の金型9a、9bを分離する。そして中からプラスチック製の カップを取り出す。
【0022】 なお前記実施例では、加熱処理筒32内にペレットPを投入するようになって いるが、図8(a)〜(d)に示されるように、成形部品の大きさに合うように 調整された1本のスティック状の樹脂材P1〜P4を使うようにしてもよい。 図8(a)は樹脂材P1が円柱形状とされたものである。図8(b)は樹脂材 P2が中空円柱形状とされ、加熱処理筒32内での溶融時間を短縮できるように なっている。図8(c)は線状樹脂材を複数本束ねて一体化した樹脂材P3で、 線材間に隙間を形成し、射出時に溶融樹脂が材料投入口32aに逆流しないよう になっている。図8(d)はペレットPを集積して多孔質樹脂材P4としたもの で、図8(c)と同様、射出時の溶融樹脂の逆流を防止するようになっている。 これらのステック状の樹脂材P1〜P4を使う場合には、水平アーム22を回動さ せ、ステック状樹脂材を投入できるような位置において樹脂材P1〜P4を投入す る。
【0023】 またこのようなステック状樹脂材P1〜P4を使う場合には、ホッパ5が不要と なるため、射出成形機がそれだけコンパクトかつ軽量となる。またペレットPを 使う場合には加熱処理筒32に投入するペレットの投入量を調節しなければなら ないが、ステック状樹脂材P1〜P4を使う場合には一度に一本だけ投入してやれ ばよく、それだけ樹脂材投入作業が容易かつ迅速となり、その結果、作業時間を 短縮できる。
【0024】 又、別の方法として、手動操作レバー48の取付けられているギヤ軸46aの 表面にストレインゲージを添付しても良く、また手動操作レバー48の表面にス トレインゲージを添付しても良い。 いずれにしてもストレインゲージSGの電気抵抗の変化はデジタル表示器20 0に導かれて表示される。
【0025】 また、手動操作レバー48そのものを図13(a)または(b)に示すような トルクレンチに置き換えて、トルクレンチの支持目盛から溶融樹脂に対する射出 圧力を検出することもできる。 図9〜図11は本考案の実施例の2を示すものである。図9は実施例の2に係 る小型射出成形機の側面一部断面図、図10は金型昇降機構の分解斜視図一部裏 面図、図11は押圧ロッド84回りの斜視図で、(a)は分解図、(b)は組付 図である。
【0026】 これらの図において符号11Aは、定盤1に設けられた金型昇降機構で、支持 プレート71の傾斜スライド面72がローラ76に乗り上げることにより、金型 9が押し上げられるようになっている。即ち図10に示す金型昇降機構11Aは 、金型9を担持する矩形状の支持プレート71と、円盤形状の下プレート73と から構成されている。下プレート73は定盤1の下方に定盤1と平行に固着され た底プレート75に回転可能に組付けられている。下プレート73の上面中央に は支軸73aが突設され、この支軸73aは支持プレート71の下面に形成され た凹部71aと係合し(支持プレート71は裏面図)、両プレート71、73が 相対回動できようになっている。下プレート73には一対の貫通孔74が設けら れ、この貫通孔74内には下プレート73の上方に外周の一部を突出させたロー ラ76が枢着されている。 一方、支持プレート71は、定盤1のスライド溝12に開口する矩形状の貫通 孔13aに係合し、支持プレート71の上面はスライド溝12の上面と面一とさ れている。ローラ76と対応する支持プレート71の下面位置には円弧形状に延 びる傾斜スライド面72が形成されている。また下プレート73には定盤1の右 側方に突出する回動レバー78が設けられている。 そして回動レバー78を手前に回動させると、下プレート73が一体に回動し 、ローラ76が傾斜スライド面72に沿って移動し、この傾斜スライド面72が ローラ76に乗り上げた状態となる。支持プレート71は貫通孔13aと係合し ているので、支持プレート71は回動することなく上昇し、金型9の溶融樹脂注 入孔92をノズル33に押付ける。なお符号75aは底プレート75を定盤1に 固着するためのボルト、符号75bはボルト孔である。
【0027】 また符号80は定盤1に垂設された支柱である垂直プレートで、符号8は垂直 プレート80に枢着されたテコ式レバーである。符号8aはピンである。このレ バー8の長手方向途中には長孔82が形成されている。 押圧ロッド84の上端部は所定の長さが縮径されその縮径部Dは、二股分岐8 5のコの字型開口部の背部に設けられた丸孔部hにストレインゲージSG及びス トレインゲージを背後から支承するワッシャーWを介装して遊合されている。従 って、ここに介装されるストレインゲージの形状はワッシャーと同様の形状であ る。尚前記縮径部の先端部には割ピン挿入孔が設けられ、ワッシャーWを遊合し た後、このワッシャーが抜け落ちぬ様前記割ピン挿入孔に割ピンPiが挿入され て、二股分岐85から押圧ロッド84が脱落せぬようになっている。
【0028】 なお、符号88はロッドガイドで、垂直プレート80に片持に固着されている 。押圧ロッド84はロッドガイド88を貫通して下方に突出し、二股分岐部85 とロッドガイド88間には復帰スプリングである圧縮コイルスプリング89が介 装されている。一方、前記レバー8の長手方向途中に設けられた長孔82と前記 二股分岐部85はピン86で連結され、このピン連結部が長孔86に沿って摺動 できるようになっている。
【0029】 従って、ロッド84の押圧力は上記ストレインゲージSGの電気抵抗の変化と して検出される。 符号22Aは水平アームで、垂直プレート80に固着された二股形状のブラケ ット89に組付けられ、枢支軸89a回りに水平回動できる。そして、加熱処理 筒32を所定位置まで水平回動させ、図8に示すようなステック状の樹脂材P1 〜P4を投入できる。なお符号15aは定盤1を支持する脚である。
【0030】 その他は前記第1の実施例と同様であり、同一の符号を付すことによりその説 明は省略する。 この第2の実施例では、テコの原理を使って押圧ロッド84を加熱処理筒32 内に挿入させるので、小さな力で大きな射出圧力を得ることができ、しかもロッ ド84の押圧力を検出しながら成形物を得ることができる。
【0031】 図12は本考案の実施例の3に係る小型射出成形機を示す正面図である。前記 実施例の1および実施例の2では、何れも手動によって押圧ロッドを下降させる ようになっているが、本実施例の3では電動可逆モータ100を使って押圧ロッ ド4を摺動させるようにした点で特徴を有する。 この実施例の3においても、ロッド4と押圧部4aは一体物ではなく、図7( a)、(b)に示されるように大径ロッド4Lと小径ロッド4Sの二物から構成 されていることは実施例の1の場合と同じである。
【0032】 かくしてロッド4の押圧力は上記ストレインゲージSGの電気抵抗の変化とし て検出される。 符号102は減速機、符号104はスイッチボックスである。また符号105 はモータ100の駆動用スイッチ、符号106は溶融樹脂供給部3の加熱装置へ の給電用スイッチ、符号107は加熱処理筒32内の温度が所定値となって溶融 樹脂の射出が可能となったことを知らせる表示ランプ符号200はデジタル表示 器である。 またこの実施例の3では、図7に示すようなステック状樹脂材P1〜P4を使用 するため、実施例の1で示したようなホッパ5は設けられておらず、非常に簡潔 な構造となっている。その他は前記実施例の1と同様であり、同一の符号を付す ことによりその説明は省略する。
【0033】
【考案の効果】
以上の説明から明かなように、本考案の射出成形機はコンパクト且つ軽量で持 ち運びに便利なベンチスケールの小型射出成形機である。 そして、射出圧力検出手段によって試験的に少量生産した試作ポリマーの射出 成形性をテストする際に、射出圧力検出手段によってデータとして射出圧力が測 定可能となるため、多品種少量生産の際における品質管理の徹底が可能となる。
【0034】 また誰にでもかつ何処ででもこの小型射出成形機を手軽に利用することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の1に係る小型射出成形機の斜
視図
【図2】一部を破断して示す図1の左側面図
【図3】射出成形用金型の断面図
【図4】射出成形用金型の、上金型、中金型、下金型そ
れぞれの分解斜視図
【図5】射出成形機の一部を構成するホッパを拡大して
示す断面図
【図6】図1、図2の定盤に内蔵されている金型昇降機
構の作用説明図
【図7】押圧ロッドの側面図で(a)はその分解図
(b)は組立図
【図8】(a)〜(d)はスティック状の樹脂材の斜視
【図9】実施例の2に係る小型射出成形機の側面一部断
面図
【図10】図9の定盤に内蔵されている金型昇降機構の
分解斜視図一部裏面図
【図11】押圧ロッド回りの斜視図で(a)は分解図、
(b)は組付図
【図12】本考案の実施例の3に係る小型射出成形機を
示す正面図
【図13】トルクレンチの斜視図、(a)、(b)は態
様を異にするトルクレンチを示す
【符号の説明】
1 定盤 2、80 支柱 3 溶融樹脂供給部 4、84 押圧ロッド 5 ホッパ 6 位置決め用ストッパ 8 テコ式レバー 9 金型 11、11A 金型昇降機構 32 加熱処理筒 32a 材料投入口 33 ノズル 34 加熱装置であるニクロム線 44 ラック 46 ラックギヤ 48 手動操作レバー 92 溶融樹脂注入孔 100 電動モータ 200 デジタル表示器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に溶融樹脂注入孔が形成された射出
    成形用金型と、前記金型を担持するとともに、担持した
    金型を昇降させる金型昇降機構の内蔵された定盤と、前
    記定盤に垂設された支柱と、前記支柱に支持されて金型
    上方に配置され、上方に材料投入口が開口され、外周に
    加熱装置が組付けられ、下方にノズルが形成された溶融
    樹脂供給部と、前記支柱に支持されて溶融樹脂供給部上
    方に配置され、上下方向に摺動し、溶融樹脂供給部の材
    料投入口内に先端部を挿入させてノズルから溶融樹脂を
    押し出すように作動する押圧ロッドと、を備えた小型射
    出成形機において、溶融樹脂に荷重する押圧ロッドに、
    又は前記押圧ロッドへの荷重伝達部材に射出圧力検出手
    段が設けられたことを特徴とする小型射出成形機。
JP110491U 1991-01-18 1991-01-18 小型射出成形機 Pending JPH065927U (ja)

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JP (1) JPH065927U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011212883A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Canon Electronics Inc 射出成形機
KR102188449B1 (ko) * 2019-12-02 2020-12-08 김수정 소형 사출기
KR102477978B1 (ko) * 2022-08-16 2022-12-16 주식회사 동네형 마블링 텍스처를 갖는 플라스틱 업사이클 제품의 제조 방법

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