JPH065925U - フィラー充填溶融樹脂の切断装置 - Google Patents

フィラー充填溶融樹脂の切断装置

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JPH065925U
JPH065925U JP266792U JP266792U JPH065925U JP H065925 U JPH065925 U JP H065925U JP 266792 U JP266792 U JP 266792U JP 266792 U JP266792 U JP 266792U JP H065925 U JPH065925 U JP H065925U
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JP
Japan
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filler
resin
molten resin
die
cutting
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Withdrawn
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JP266792U
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English (en)
Inventor
真司 塚本
敏彦 小林
Original Assignee
昭和電工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融樹脂圧縮成形において、ダイス部分で、
フィラー充填熱可塑性樹脂溶融物を切断する切断装置。 【構成】 ダイスから押出された、溶融したフィラー充
填溶融樹脂を左右から切断刃で挟み、その状態で切断刃
とともにダイスから引き離す機構を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はフィラーが充填されている熱可塑性樹脂を溶融圧縮成形する際に、ダ イスから押出される一定量の樹脂を金型上に切落すフィラー充填溶融樹脂の切断 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
押出機によって溶融可塑化した熱可塑性樹脂を金型が開いた状態で直接金型内 に供給し、加圧圧縮、冷却する溶融樹脂の圧縮成形においては、ダイス或いはノ ズルより押出された溶融樹脂を切断する工程が不可欠である。
【0003】 例えば図6に模式的に表すように、上下に対向して配設された上金型1および 下金型2の、下金型2上にダイスまたはノズル3が二次元的に移動しながら所定 量の溶融樹脂4を供給し、供給し終わったところで溶融樹脂4の切断を行なって 、次の型締工程に移行する。
【0004】 従来、ダイス或いはノズル(以下ダイスという)3から押出された溶融樹脂を 切断する方法としては、図7に示すようにダイス出口方向に対して直角に駆動さ れる切断用のカッターを設け、せん断力によって切断している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法は、フィラーが充填されていない熱可塑性溶融 樹脂(以下樹脂という)、またはフィラーの充填量が20wt%以下のフィラー 低充填樹脂では有効に機能するが、フィラーの充填量が20wt%を越えると切 断が困難となる。さらにフィラーがガラス繊維等の繊維充填材で、長さが5mm 以上の長繊維を含む場合には切断刃のせん断力をかなり大きくしても、切断する ことは困難であった。
【0006】 その理由は、フィラーを充填することで溶融物の見掛けの粘度が高くなり、切 断時の抵抗が増大することが考えられる。また繊維充填の場合特に繊維が長いと 、切断面を境に繊維がダイス側とダイスより開方された押出物側とにまたがり、 樹脂を切断するには繊維自体を切断する必要があるため切断に多大な力を必要と するのみならず、切断刃とのクリアランスの間に繊維が挟まるため、切断はさら に困難となる。
【0007】 本考案は上記の事情を鑑みてなされたもので、溶融圧縮成形時におけるフィラ ー充填樹脂、特に繊維充填の溶融押出物をダイスから、効率よく確実に切断する 切断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るフィラー充填溶融樹脂の切断装置においてはフィラー充填熱可塑 性樹脂の溶融圧縮成形において、金型に樹脂を供給するダイスに近接して設けら れ、溶融したフィラー充填熱可塑性樹脂押出物を、切断刃で左右より挟み込み、 挟み込んだ状態で下方に移動して樹脂を引きちぎる機構を有することを問題解決 の手段とした。
【0009】 図1ないし図4は本考案に係るフィラー充填溶融樹脂の切断装置の一実施例を 示すもので、図1は切断刃5を開き、その間にダイス3から溶融樹脂4の所定量 を押出した図であり、図2は切断刃5を閉じた図、第3図は溶融樹脂を挟んだ状 態で切断刃5を下方にスライドさせた図、図4は、切断が完了し切断刃5を開い た図である。 本考案によれば、長い繊維を含み、図2の状態で、切断されず、切断刃5の間 に挟まって繊維の一端がダイス3の中に残留していても、図3に示すように、切 断刃5は下方にスライドされるので、溶融樹脂4はダイス3から引きちぎられる 。その結果長さ5mm以上の繊維を40wt%以上充填された樹脂であっても確 実に切断される。
【0010】 上記切断刃5の形状は溶融押出物の形状、例えばシート状、丸棒状等に合わせ てその大きさ、形状を変えることが必要である。また、切断刃の枚数は2枚以上 であってもよく、カメラの絞り形状のものも使用できる。
【0011】 本考案に用いられる切断刃5の材質は、通常の焼入れ鋼材、ステンレス等の硬 度の高い材質が用いられるが特にこれらに制限されるものではない。また刃の表 面は溶融樹脂の付着を防止するため、フッ素樹脂コート、シリコン焼付け等の比 粘着皮膜処理を施すことが好ましい。さらに切断刃の温度は切断時、切断する樹 脂の融点以上に保持するため、外部加熱される。
【0012】 切断刃5にこれらの一連の動作を行わせるためにはエアーシリンダー、油圧シ リンダー等、または電磁モーターが利用できる。第5図にその代表例を示すよう にダイス出口6近傍の切断刃5は開閉シリンダ用ガイド11に導かれる開閉用シ リンダ12と、上下シリンダ用ガイド13に導かれる上下用シリンダ14の2つ の独立した作動機構を有するが切断刃5が開閉し、かつダイス3から離れる方向 に移動可能な機構であれば特に制限されるものではない。
【0013】 本考案の装置に適用できる熱可塑性樹脂に制限は無いが、特に繊維充填熱可塑 性樹脂に対して有効である。中でも引き抜き成形法によって作製され、ペレット の長さ方向に平行に配列させた繊維状充填材を10〜80重量%含有し、そのペ レット長が3〜50mmであるペレット状の成形用材料を用いた場合に最も効果 が発揮される。また当然のことながら通常のフィラーが多量に充填された樹脂も 自在に切断することができる。
【0014】
【実施例】
次に実施例を示して本考案を具体的に説明する。 引き抜き成形法によって作製したガラス長繊維充填ホモプロピレン(ガラス繊 維40重量%、ポリプロピレンのMFR=40、ペレット長13mm)を使用し 、溶融樹脂圧縮成形機にてシリンダー温度230℃、ダイス温度235℃にてシ ート押出を実施した。シート寸法は幅400mm、シート厚み4mmであった。 溶融樹脂切断装置としては図5に示されている切断刃の開閉、上下をエアーシリ ンダーで作動させる機構をダイスに装着した。切断刃は幅450mmの焼入れス テンレス平板の先端に30°のテーパーを付けた左右2つの刃を使用し、ヒータ によって235℃に温度制御した。開閉ストロークは50mm、上下ストローク は100mmである。 切断刃の開閉、上下及びそのタイミングはシーケンスを組み、タイマーによっ て自由にコントロール出来るものとした。 所定量シート押出した後切断刃を閉じたが、この状態では溶融樹脂は切断出来 なかった。約2秒後に切断刃を溶融樹脂を挟んだまま下方に100mmスライド させ、溶融樹脂をダイス出口より引き離し、その約1秒後に切断刃を開いたとこ ろ、良好に溶融樹脂を分離、切断出来た。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るフィラー充填溶融樹脂の切断装置は、通常 のフィラーを多量に含有した樹脂は勿論、フィラーが5mm以上の長さの繊維で あっても、容易に切断することができ、溶融圧縮成形における金型への溶融樹脂 の供給が確実に行われるので、これらの分野における工業的利点は極めて大きい 。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断刃を開いてダイスから所定量の樹脂を押出
した図である。
【図2】ダイスを閉じて樹脂を挟んだ図である。
【図3】切断刃を下方に移動し、樹脂を引きちぎった状
態を示す図である。
【図4】切断刃を開いて樹脂を分離した図である。
【図5】切断装置の一例を示す正面図である。
【図6】一般的な溶融樹脂圧縮成形法を示す図である。
【図7】従来の樹脂切断装置を示す図である。
【符号の説明】
1 上金型 2 下金型 3 ダイスまたはノズル(ダイス) 4 溶融樹脂 5 切断刃 6 ダイス出口 11 開閉シリンダ用ガイド 12 開閉用シリンダ 13 上下シリンダ用ガイド 14 上下用シリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラー充填熱可塑性樹脂の溶融圧縮成
    形において、金型に樹脂を供給するダイスに近接して設
    けられ、溶融したフィラー充填熱可塑性樹脂押出物を、
    切断刃で左右より挟み込み、挟み込んだ状態で下方に移
    動して樹脂を引きちぎる機構を有することを特徴とする
    フィラー充填溶融樹脂の切断装置。
JP266792U 1992-01-28 1992-01-28 フィラー充填溶融樹脂の切断装置 Withdrawn JPH065925U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015190340A1 (ja) * 2014-06-09 2015-12-17 東洋機械金属株式会社 複合材プレス成形システム及びこれに用いる混練押出機
JP2016112637A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 株式会社ユーシン精機 裁断装置

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