JPH0658854A - 溶液回収器具及び溶液回収方法 - Google Patents

溶液回収器具及び溶液回収方法

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JPH0658854A
JPH0658854A JP21309892A JP21309892A JPH0658854A JP H0658854 A JPH0658854 A JP H0658854A JP 21309892 A JP21309892 A JP 21309892A JP 21309892 A JP21309892 A JP 21309892A JP H0658854 A JPH0658854 A JP H0658854A
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JP
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solution
cell
resin
tip
tube
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JP21309892A
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English (en)
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Masahide Yamamoto
昌英 山本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分光光度計等に用いる小型の角形容器中の溶
液の回収に有利な溶液回収器具及び溶液回収方法に関
し、光路幅の狭く形成されるセル内の溶液の回収をほぼ
完全に行い、且つセルの内壁の損傷を防止することを目
的とする。 【構成】 一端部に吸引手段4を具備し他端部が開口す
る毛細管3の開口端部に、可塑性を有する樹脂のチュー
ブ5が、該チューブ5の先端部を余すように嵌め込まれ
てなる溶液回収器具、及び可塑性を有する樹脂からな
り、基部にあたる一端部に吸引手段を具備し、先端部に
あたる他端部が毛細管状を有し開口してなることを特徴
とする溶液回収器具、及び前記溶液回収器具を用い、底
面が四角形形状を有する容器の底部のコーナ部に溜まっ
た液の回収を行う工程を有することを特徴とする溶液回
収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶液回収器具及び溶液回
収方法、特に分光光度計等に用いる小型の角形容器中の
溶液の回収に有利な溶液回収器具及び溶液回収方法に関
する。
【0002】臨床検査、水質検査或いは各種実験等にお
いて、ある特定な物質を検出または定量する場合、現
在、最も頻繁に利用されている方法の一つに、分光光度
計を用いた光学的密度及び濁度の測定や比色定量法があ
る。これらの光学的測定法において、測定する試料の溶
液は、ガラスまたは石英製のセルと呼ばれる角形の容器
に収容されるが、近年、微量の試料による分析が可能に
なったために、前記セルも小型化されてきている。その
場合、セルの形状は、測定の感度を低下させないために
光路長を変えずに試料幅を狭くする場合が多く、セル即
ちセルの試料幅が非常に薄く形成される傾向にある。図
4は最近のセルの形状及び寸法例を示す斜視模式図で、
図中のlは光路長、wはセル幅、w1 は試料幅、hはセ
ルの高さ、矢印 LB は光の透過方向を示し、例えばl=
10mm、w=3〜5mm、h=44mm程度に形成される。
【0003】
【従来の技術】従来、セルが薄く形成されない当時にお
いては、上記測定において溶液をセル中へ注入し、測定
後その溶液を回収する際の溶液回収器具には、市販され
ているマイクロピペットまたはガラス製のパスツールピ
ペットが用いられていた。
【0004】しかし、マイクロピペットは、液を吸引す
るチューブ内にピストンを内蔵するためにその径が大き
くなり、微小部分の液の吸引のためにはその先端部に毛
細管を有するチップを差し込んで使うために、前記のよ
うにセルが非常に薄く形成されるようになった段階で
は、セルの底部までチップを嵌め込んだピペットの先端
部を挿入することができず、使用することが不可能にな
った。
【0005】そこで従来は、上記のように薄く形成され
たセル中に溶液を注入したり、また測定の終わった溶液
を同セルから吸い出して回収する際には、主として市販
のパスツールピペットが用いられていた。
【0006】図5は市販のパスツールピペット51の模式
図で、52は大径ガラス管部、53は毛細管部、54は吸引用
ゴムキャップを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記図5に示したよう
なパスツールピペット51においては、先端の毛細管部53
が細く且つ長く形成されているので、非常に薄く形成さ
れるセルにおいても、その内部の溶液を吸い出すことは
可能である。
【0008】しかしながら、従来のパスツールピペット
51は毛細管部53もガラスで構成されていて先端部が剛性
を有するために、微細なコーナ部に毛細管の先端面を密
着させることができず、従って前記セル底部のコーナ部
に残留する溶液を十分に回収することが極めて困難であ
った。そのために、溶液の減量増大により溶液の反復使
用回数が制限され、また、測定の度ごとにセルを洗浄乾
燥する手間が必要になるという問題が生じていた。
【0009】また更に、前記のように毛細管の先端部が
ガラスで構成されていて非常に硬いために、セル内の溶
液を回収する際にその内壁面に疵をつけ易く、この疵に
よる光の散乱によってセルの透過光量が減少して、測定
感度が低下するという問題も生じていた。
【0010】そこで本発明は、薄く形成されるセル内へ
の挿入が容易で、セル内の溶液の回収がほぼ完全になさ
れ、且つセルの内壁を傷つけることのないような溶液回
収器具及び溶液回収方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、一端
部に吸引手段を具備し他端部が開口する毛細管の開口端
部に、可塑性を有する例えばシリコン樹脂若しくは弗素
樹脂等からなる樹脂のチューブが、該チューブの先端部
を余すように嵌め込まれてなる本発明による溶液回収器
具、若しくは、可塑性を有する樹脂からなり、基部にあ
たる一端部に吸引手段を具備し、先端部にあたる他端部
が毛細管状を有し開口してなる本発明による溶液回収器
具、若しくは、上記溶液回収器具を用い、底面が四角形
形状を有する容器の底部のコーナ部に溜まった液の回収
を行う工程を有する本発明による溶液回収方法によって
達成される。
【0012】
【作用】即ち、本発明に係る第1の溶液回収器具におい
ては、ガラス製の溶液回収器具の溶液吸引部を構成する
毛細管の先端部に、可塑性を有する肉薄の例えばシリコ
ン樹脂或いは弗素樹脂からなる樹脂のチューブを、チュ
ーブ先端部を余すように嵌め込んで固定する。このよう
にすると、上記樹脂のチューブは可塑性を有するので微
細なコーナ部にも良く密着し、セル底部のコーナ部に残
留する溶液を容易に且つ十分に吸い取ることができると
同時に、セル中に挿入される器具の先端部が前記可塑性
を有する樹脂で覆われた形になるので、器具の先端部で
セルの内壁を傷つけることも防止される。
【0013】また、本発明に係る第2の溶液回収器具に
おいては、溶液回収器具の従来ガラスで形成されていた
部分を、総て可塑性を有する樹脂で構成する。従って、
溶液回収に際してセル中に挿入される前記樹脂製の毛細
管部の先端部は可塑性を有するので、セル底部のコーナ
部に良く密着してその部分の溶液を容易に且つ十分に回
収することができ、また毛細管部の先端でセルの内壁を
傷つけることもなくなる。
【0014】従って、上記第1若しくは第2の溶液回収
器具を用いて底面が四角形形状を有する容器の底部のコ
ーナ部に溜まった液の回収を行う本発明に係る溶液回収
方法によれば、回収器具の可塑性を有する毛細管の先端
部が容器底部のコーナ部に良く密着するので、例えば光
学的分析方法に用いられる溶液セル等、小型の、底面が
四角形形状を有する容器に残留する溶液をほぼ完全に吸
引回収することが可能になる。
【0015】
【実施例】以下本発明を、図示実施例により具体的に説
明する。図1は本発明に係る溶液回収器具の第1の実施
例の模式側面図、図2は本発明に係る溶液回収器具の第
2の実施例の模式側面図、図3は本発明に係る溶液回収
方法の一実施例の模式断面図である。全図を通じ同一対
象物は同一符合で示す。
【0016】本発明の第1の実施例においては、溶液回
収器具は、例えば図1に示すように、通常のガラス製の
パスツールピペット1の例えば外径1.2 mm程度の毛細管
部3の先端部に、例えば内径1mm、外径1.5 mm、長さ5
mm程度の可塑性を有する樹脂チューブ例えばシリコン樹
脂チューブ5がその先端部を2〜3mm程度余して嵌め込
まれた構造に形成される。なお、図中の2は吸引した溶
液を溜める大内径部、4は吸引用ゴムキャップを示す。
ここで、上記樹脂チューブは弗素樹脂チューブであって
もよい。
【0017】また、第2の実施例においては、溶液回収
器具は、例えば図2に示すように、通常のパスツールピ
ペットのガラス部分に対応する大内径部2及び前記実施
例同様1.2 mm程度の外径を有する毛細管部3とを総て、
例えば弗素樹脂或いはポリエチレン等の適度の可塑性を
有する樹脂6によって構成する。
【0018】上記、第1、第2の実施例によれば、溶液
回収器具の毛細管部の最大外径は1.5 〜2mm以下程度に
抑えられるので、光学的分析法に用いられる微細なセル
内へ挿入してセル内の溶液を回収することが可能であ
り、且つ毛細管部の先端が可塑性を有するので前記微細
セル底部のコーナ部に良く密着して、その部分に残留す
る溶液を十分に吸引回収することができる。
【0019】本発明に係る溶液回収方法の一実施例にお
いては、 図3に示すように、例えば光路長(l1)=10mm
(図示せず)、試料幅(w1)=10mm、高さ(h1)=44mmを有
する微細セル8に濃度50mMのTris-HCl(pH 8.0)の緩衝液
9を4ml入れ、前記第1の実施例に示した溶液回収器具
7を用いて前記セル8内の緩衝液9の回収を行い、回収
の最後の時点でセル8の底部のコーナ部10に残留する緩
衝液9を、図示のように溶液回収器具7の毛細管部3の
先端に嵌め込んだシリコン樹脂チューブ5の開口端部を
セル8の底部のコーナ部10に圧接密着させて吸い取るこ
とにより回収を完了した。
【0020】表1は、上記実施例の方法により、セル中
の緩衝液の回収を行った後、なおセル中に残った緩衝液
9の量を、従来の市販のガラス製パスツールピペットを
用いた場合と比較して示したものである。
【0021】
【表1】 上記表1の結果から、本発明の第1の実施例に係る溶液
回収器具を用いる本発明の方法によれば、底面が四角形
状を有するセル内の溶液をほぼ完全に回収できることが
明らかである。
【0022】なお上記実施例では、10mm程度の試料幅(w
1)の広いセルを用いたが、この方法が3〜5mm程度の狭
い試料幅を有するセルにも適用されることは勿論であ
る。また、第2の実施例に係る溶液回収器具を用いて
も、同様な効果が得られることも勿論である。
【0023】更にまた、上記実施例においては、溶液回
収器具の先端部が可塑性を有する樹脂で覆われているの
で、溶液回収に際し、セルの内壁面が傷つけられること
はなかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、分光
光度計等を用いる光学的測定において、試料幅の狭い微
細セル中の被測定溶液を、セル内壁を傷つけることなく
ほぼ全量回収できる。従って本発明によれば、上記測定
における被測定溶液の損耗を防止することが可能になる
と共に、測定毎のセルの洗浄、及び乾燥も不要になっ
て、測定効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溶液回収器具の第1の実施例の
模式側面図
【図2】 本発明に係る溶液回収器具の第2の実施例の
模式側面図
【図3】 本発明に係る溶液回収方法の一実施例の模式
断面図
【図4】 最近のセルの形状及び寸法例を示す斜視模式
【図5】 市販のパスツールピペットの模式図
【符号の説明】
1 パスツールピペット 2 大内径部 3 毛細管部 4 吸引用ゴムキャップ 5 シリコン樹脂チューブ 6 適度の可塑性を有する樹脂 7 溶液回収器具 8 セル 9 緩衝液 10 コーナ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に吸引手段を具備し他端部が開口
    する毛細管の開口端部に、可塑性を有する樹脂のチュー
    ブが、該チューブの先端部を余すように嵌め込まれてな
    ることを特徴とする溶液回収器具。
  2. 【請求項2】 前記可塑性を有する樹脂がシリコン樹脂
    若しくは弗素樹脂からなることを特徴とする請求項1記
    載の溶液回収器具。
  3. 【請求項3】 可塑性を有する樹脂からなり、基部にあ
    たる一端部に吸引手段を具備し、先端部にあたる他端部
    が毛細管状を有し開口してなることを特徴とする溶液回
    収器具。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載された溶液回収
    器具を用い、底面が四角形形状を有する容器の底部のコ
    ーナ部に溜まった液の回収を行う工程を有することを特
    徴とする溶液回収方法。
JP21309892A 1992-08-11 1992-08-11 溶液回収器具及び溶液回収方法 Withdrawn JPH0658854A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531725A (ja) * 2001-05-09 2004-10-14 アクシス−シールド エイエスエイ アッセイシステム
JP2017006879A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 株式会社セルピック 比重分離層吸引/採取用チップ

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Effective date: 19991102