JPH0658777A - 移動体の移動基準位置検出方法および装置および移動基準位置検出用光学ユニット - Google Patents

移動体の移動基準位置検出方法および装置および移動基準位置検出用光学ユニット

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JPH0658777A
JPH0658777A JP13917792A JP13917792A JPH0658777A JP H0658777 A JPH0658777 A JP H0658777A JP 13917792 A JP13917792 A JP 13917792A JP 13917792 A JP13917792 A JP 13917792A JP H0658777 A JPH0658777 A JP H0658777A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動体の移動基準位置を精度良く検出でき、検
出装置の小型化が可能な、移動体の移動基準位置検出方
法および、この方法を実施するための装置、さらに移動
基準位置検出用光学ユニットを提供する。 【構成】移動体10の表面に直交する方向と、移動体表
面の移動方向とに直交する方向に光軸を平行にして集光
レンズ15を配し、この集光レンズ15を介して単色光
源13と反射面17Aとを対向させることにより、単色
光源13からの光束を集光レンズ15により集光し、反
射面17Aにより反射して移動体10に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動体の移動基準位置
検出方法および装置、および移動基準位置検出用光学ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】回転や平行移動を行う移動体の移動量を
検出することは、各種エンコーダーや精密制御の技術に
おいて広く行われている。このような移動量検出におい
ては、移動の基準となる「移動基準位置」の検出精度の
如何により移動量検出精度が左右される。「移動基準位
置」を検出する方法は従来から種々知られているが(例
えば、特開昭55−12403号公報、特開平2−85
719号公報)、これら従来法で得られる基準位置信号
は「ピークの回りに広がりを持った山形の信号」で、信
号の広がり幅がかなり大きいため、移動基準位置の精度
を高めるのが容易でないという問題があった。
【0003】発明者らは、先に移動基準位置を極めて高
精度に検出できる「移動体の移動基準位置検出方法」を
提案した(特願平3−51648号)。この発明は、こ
の方法の改良に係るものであるので、以下に上記方法を
簡単に説明する。
【0004】図4(A)において、符号1は、細板状も
しくはベルト状の「移動体」を示している。移動体1は
矢印方向を移動方向として移動するが、図示のように基
準位置:Aを境として、ピッチが互いに異なる2種の格
子パターンP1,P2が移動方向に互いに前後して形成
されている。
【0005】移動体1に単色光Lを照射すると、反射光
(回折の0次光L0)の外に「格子パターンによる回折
光」が発生する。格子パターンP1,P2は互いにピッ
チが異なるから、各格子パターンによる回折光の回折角
は互いに異なる。図4(I)において符号L11は格子パ
ターンP1による+1次の回折光を示し、符号L21,L
22は、それぞれ、格子パターンP2による+1次と−1
次の回折光を示している。図4(A)に図示されてはい
ないが、格子パターンP1による−1次の回折光も発生
することは言うまでもない。同図に示すようにフォトセ
ンサーPS1,PS2を、それぞれ回折光L11,L21
受光するように配置し、単色光Lを照射しつつ移動体1
を矢印方向へ移動させる。
【0006】すると、単色光Lは先ず、格子パターンP
1のみを照射するから、最初は0次光の他には、格子パ
ターンP1による回折光L11が発生してフォトセンサー
PS1により受光される。移動体がさらに移動して、格
子パターンP1,P2の境目の部分Aが単色光Lの照射
領域に入ると、格子パターンP1,P2の双方から回折
光が発生し、回折光L11,L21が、それぞれフォトセン
サーPS1,PS2により受光される。移動体1が更に
矢印方向へ移動すると、やがて単色光Lは格子パターン
P2のみを照射するようになり、回折光L21のみがフォ
トセンサーPS2で検出されるようになる。
【0007】移動体1が上記の如く移動するのに伴い、
フォトセンサーPS1,PS2の出力が時間とともに、
それぞれ図4(B),(C)のように変化することは容
易に理解されよう。図4(B)において符号H1で示す
差をフォトセンサーPS1の出力の「変化幅」と呼び、
同図(III)のH2をフォトセンサーPS2の出力の
「変化幅」と呼ぶ。格子パターンP1,P2による回折
効率は必ずしも等しいとは限らないので、一般には変化
幅H1,H2は互いに等しくはない。
【0008】フォトセンサーPS1,PS2の出力は図
3(A)に示すように基準位置信号発生回路10に入力
される。基準位置信号発生回路10は図4(D)に示す
如き構成となっており、抵抗R1,R2を適当に調整す
ることにより、フォトセンサーPS1,PS2の「出力
の変化幅が互いに略等しくなる」ように調整される。こ
のように調整された出力はコンパレーター110に入力
される。図4(E)に示す信号S1,S2は上記の如
く、変化幅が互いに略等しくなるように調整された出力
である。
【0009】コンパレーター11では、入力してくる信
号S1,S2を減算処理する。入力信号の極性は、図4
(E)に破線で示す0レベルより上が「正」、下が
「負」となるように設定される。このためコンパレータ
ー11で減算処理を行うと、信号S1,S2の交差点の
左側では{|S1|+|S2|}、右側では−{|S1
|+|S2|}となる。信号S1,S2は、互いに変化
幅が略等しいため、演算処理の結果は図4(F)に実線
で示すようなステップ状の信号となる。この信号を「基
準位置信号」と呼ぶ。基準位置信号のステップの立ち下
がりは、図4(E)における信号S1,S2の交差部に
対応する。このステップの立ち下がり部は、移動体1に
おける基準位置:Aに必ずしも厳密に対応するものでは
ないが、発生位置は基準位置を含む極めて狭い空間領域
であり、従って基準位置信号を移動体の基準位置と対応
させることにより、極めて高い精度で移動体の基準位置
を検出できる。
【0010】なお、コンパレーター11における減算処
理の極性を入れ替えるか、あるいはコンパレーター11
の出力を反転すれば、基準位置に対応してステップ状に
立ち上がる基準位置信号を得ることができる。
【0011】さて、移動体の表面に照射する単色光は、
原理的には、集束光束、平行光束、発散光束のいずれの
態様でもよいが、実用的な観点からすると、あまり発散
性が強くない光束であることが望ましい。発散性の強い
光の場合、フォトセンサーに入射する1次光の強度が小
さくなり高い検出精度を得るのが難しいからである。
【0012】単色光源として一般的なLDやLEDから
の光は、一般的に発散性が強いから集光レンズを介して
発散性を弱め、平行光束あるいは、これに近い光束もし
くは集束光束として移動体表面に照射するのが良い。
【0013】このように、単色光源と移動体との間に集
光レンズを配するには、そのためのスペースが必要であ
るが、単に単色光源と移動体との間にレンズを配する
と、移動体表面と単色光源との間の距離が大きくなり、
移動体を含めた検出装置全体が大型化しやすい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、移動体の移動基準位
置を精度良く検出でき、検出装置の小型化が可能な、移
動体の移動基準位置検出方法および、この方法を実施す
るための装置、さらに移動基準位置検出用光学ユニット
の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の移動体の移動
基準位置検出方法は「基準位置を境として、ピッチの異
なる2種の格子パターンを移動方向に形成された移動体
に、単色光源からの単色光を集光レンズを介して照射
し、2種の格子パターンのそれぞれによる回折光を別個
に受光し得る位置に設けられた2個のフォトセンサーの
出力を、その変化幅が略等しくなるように調整してコン
パレーターに入力させることにより、基準位置に対応し
てステップ的に変化する基準位置信号を発生させ、移動
体における基準位置を検出する移動基準位置検出方法」
であって、以下の点を特徴とする。
【0016】即ち、「移動体表面に直交する方向と、移
動体表面の移動方向とに直交する方向に光軸を実質的に
平行にして集光レンズを配し、この集光レンズを介して
単色光源と反射面とを対向させ、単色光源からの光束を
集光レンズにより集光し、反射面により反射して移動体
に照射する」のである(請求項1)。
【0017】上記請求項1記載の方法においては、反射
面による反射光束が「移動体表面に直交し、集光レンズ
光軸を含む面内」で移動体表面に照射されるようにする
ことができ(請求項2)、特に、「反射面による反射光
束が、移動体表面に略直交するように照射される」よう
にすることができる(請求項3)。これら請求項2また
は3記載の方法においては、2個のフォトセンサーを
「反射面による反射光束の、移動体表面に対する入射面
の同じ側」に配備してもよく(請求項4)、あるいは、
上記2個のフォトセンサーを「反射面による反射光束
の、移動体表面に対する入射面を介して、互いに逆側」
に配備してもよい(請求項5)。
【0018】請求項6記載の「移動基準位置検出用光学
ユニット」は、上記請求項1〜5に記載された方法の実
施に用いられる光学ユニットであって、ロッドミラー
と、2個のフォトセンサーと、保持体とを有する。「ロ
ッドミラー」は、集光レンズを介して入射してくる光束
を移動体表面へ向けて反射する反射面を「斜め端面」と
して有する。「2個のフォトセンサー」は、移動体表面
の各格子パターンによる回折光を受光するためのもので
ある。「保持体」は、上記ロッドミラーと2個のフォト
センサーとを、一体的に保持する。
【0019】請求項7記載の装置は、請求項1記載の移
動体の移動基準位置検出方法を実施する装置であって、
移動体が、「周面の最大曲率方向へ、基準位置を境とし
て、ピッチの異なる2種の格子パターンを形成され、軸
の回りに回転する円柱体」であり、光源および集光レン
ズと、請求項6記載の移動基準位置検出用光学ユニット
とを有することを特徴とする。
【0020】
【作用】この発明では、単色光源からの光束は集光レン
ズを介して反射面に入射し、反射面により反射されて移
動体表面に照射される。集光レンズの光軸は「移動体表
面に直交する方向と、移動体表面の移動方向と」に直交
する方向に平行であるから、単色光源から移動体表面に
到る「必要な光路長」を確保しつつ、光源、集光レン
ズ、反射面と移動体表面との距離を小さくできる。
【0021】
【実施例】図1は、この発明の方法を「円柱状の移動体
の移動基準位置検出」に適用した実施例を説明するため
の図である。この場合、移動体の移動は回転である。図
1(A)において、移動体10は円柱状で回転軸11に
固定され、回転軸11と一体に回転するようになってい
る。移動体10の周面には、その最大曲率方向に、ピッ
チの異なる2種の格子パターンP10,P20が、基準
位置A1を境にして形成されている。
【0022】符号15で示す集光レンズは、その光軸を
回転軸11と平行にして移動体10の表面近傍に、装置
空間に固定して設けられている。従って、集光レンズ1
5の光軸と回転軸11の軸とを含む平面は移動体10の
表面と直交する。また、回転軸11が回転するとき、移
動体10の周面は回転軸11に直交する方向へ移動する
のであるから、集光レンズ15の光軸は「移動体表面に
直交する方向と、移動体表面の移動方向とに直交する」
方向になっている。
【0023】集光レンズ15の一方の側の光軸上には、
単色光源であるLD13が固定的に配備され、他方の側
の光軸上に固定的に設けられたロッドミラー17の反射
面17Aと集光レンズ15を介して対向している。ロッ
ドミラー17は棒状体の一端面を、長手方向に対して4
5度に傾くように形成し、この端面を反射面17Aとし
て研磨したものであり、長手方向が集光レンズ15の光
軸と平行になり、且つ上記反射面17Aの法線が、集光
レンズ光軸と回転軸11の軸とを含む平面内にあるよう
に配備される。
【0024】従って、LD13を発光させると、放射さ
れる発散性の単色光束は集光レンズ15により集光され
てロッドミラー17の反射面17Aに入射し、同反射面
により反射され、移動体10の周面の格子パターン形成
部に、上記周面に直交するように照射される。
【0025】図1(B)は、図1(A)の状態を回転軸
方向からみた状態を示す。格子パターンP10による回
折の1次光L11と、格子パターンP20による回折の1
次光L21は、図のように、集光レンズ光軸と回転軸の軸
とを含む平面に対して傾いて発生するので、これらを受
光する位置にフォトダイオード19A,19Bを配備す
る。
【0026】LD13を発光させつつ回転軸11を回転
させ、フォトセンサー19A,19Bの出力を図4に即
して説明したように処理すれば、基準位置A1が照射さ
れるとき、図4(F)に即して説明したような「基準位
置信号」が発生し、基準位置を検出することができる。
【0027】図2は、移動体が平板状(板やベルト)で
ある場合に、この発明の方法を適用した実施例を示して
いる。移動体10には、その移動方向(矢印方向)に、
基準位置A2を境として、互いにピッチの異なる2種の
格子パターンP11,P21が形成されている。集光レ
ンズ15は、その光軸を「移動体表面に直交する方向
と、移動体表面の移動方向とに直交する」即ち、図面に
直交する方向に平行にして配備され、その光軸上にLD
(図示されず)とロッドミラー17とが、集光レンズ1
5を介して配備される。LD13と集光レンズ15とロ
ッドミラー17および、これらの相対的な位置関係は図
1の実施例の場合と同様である。
【0028】格子パターンP11からは回折の1次光L
11と−1次光L12が、照射光入射面に関して対称的に発
生し、格子パターンP21からは回折の1次光L21と−
1次光L22が、照射光入射面に関して対称的に発生す
る。この実施例では、2個のフォトセンサー19A,1
9Bは、上記1次光L11,L21を受光するように設けら
れているが、例えばフォトセンサー19Bの方を、−1
次光L22を受光するように、即ち、2個のフォトセンサ
ーが、移動体表面への照射光の入射面に関して逆側に位
置するように配備することもできる。
【0029】LD13を発光させつつ、移動体を矢印方
向へ移動させ、フォトセンサー19A,19Bの出力を
図4に即して説明したように処理すれば、基準位置A2
が照射されるとき「基準位置信号」が発生し、基準位置
を検出することができる。
【0030】図3は、請求項6に記載した移動基準位置
検出用光学ユニットの1実施例を示している。この実施
例は、図1に示した実施例におけるロッドミラー17と
2個のフォトセンサー19A,19Bとを保持体により
一体化して、移動基準位置検出用光学ユニットとした例
である。従って、繁雑を避けるため、混同の慮がないと
思われるものに就いては図1におけると同一の符号を用
いる。
【0031】図3(A)において符号50が保持体を示
す。符号53は保持体の一部をなすスライダーを示す。
スライダー53は保持体50の本体部分に対して摺動可
能となっている。図3(A)に図示されていないロッド
ミラーと2個のフォトセンサーとは、保持体50に保持
されて一体化され、全体として「移動基準位置検出用光
学ユニット」を構成する。
【0032】図3(B)は保持体50の本体部の側面図
であり、同図(C)は(B)図のc−c断面図である。
保持体50の本体部には、図3(C)に示すように、図
の横方向に孔51が貫通するとともに、上下方向には比
較的大きな孔52が貫通し、孔52の上部は、スライダ
ー53が摺動する溝54に連結している。図3(C)に
示すように、左右方向に貫通する孔51には、図の左方
からロッドミラー17が嵌め込まれる。嵌め込まれたロ
ッドミラー17は、位置調整されたのち、図3(B)に
示す螺子孔55に、図示されない固定螺子を捩じ込んで
固定する。
【0033】LD13からの光束は集光レンズ15によ
り集光され、孔51の右方から指し込んでロッドミラー
17の反射面により反射され、孔52を通って移動体1
0の表面に照射される。移動体表面の格子パターンによ
る回折の1次光は、孔52を通って溝54の部分に射出
する。
【0034】溝54には、図3(A)に示すようにスラ
イダー53が嵌め込まれて摺動可能であるが、この摺動
方向は、図3(C)に示すように、孔51および52に
直交する方向である。2個のフォトセンサー(図示され
ず)は、スライダー53の裏面側(孔52を介して移動
体に対向する側)に固定される。図3(A)に示す、ス
ライダー53の1対の長孔53Aは、フォトセンサーの
リード電極を引きだすためのものであり、2個のフォト
センサーはこれら1対の長孔53Aの間の部分におい
て、長孔53Aの長手方向に並べて設けられ、スライダ
ー53の摺動により最適位置へ配備される。この摺動に
よる位置調節は、図3(B)に示す螺子孔56に螺装さ
れた調整螺子(図示されず)により行い、調整後は、螺
子孔57に螺装される固定螺子(図示されず)により固
定される。
【0035】このようにしてロッドミラーと2個のフォ
トセンサーとが保持体により一体化される。LD13を
発光させれば、単色光は集光レンズ15を介して孔51
に指し込み、ロッドミラー17の反射面により反射さ
れ、孔52を通って移動体10の表面を照射する。格子
パターンにより発生する回折の1次光は孔52を通り、
スライダー53の裏面側に配備された2個のフォトセン
サーの一方もしくは双方に受光され、移動体の移動基準
位置が照射されるとき「基準位置信号」が発生する。
【0036】図3(A)に示す、ロッドミラーと2個の
フォトセンサーを一体的に保持した保持体50(移動基
準位置検出用光学ユニット)と、LD13および集光レ
ンズ15は、移動体10および図示されない基準位置信
号発生回路と組み合わせられて、請求項7に記載された
「移動体の移動基準位置検出装置」の1実施例を構成す
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
体の移動基準位置検出方法および装置および移動基準位
置検出用光学ユニットを提供できる。この発明は、上述
の如く単色光源からの光を集光レンズで集光して移動体
表面へ照射できるので、検出精度を高くでき、移動体照
射光の光路を屈曲させることにより、光源と移動体の距
離を短く設定できるので移動体の移動基準位置検出装置
を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の方法の1実施例を説明するため
の図である。
【図2】請求項1記載の方法の別実施例を説明するため
の図である。
【図3】請求項6記載の移動基準位置検出用光学ユニッ
トの1実施例を説明するための図である。
【図4】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
10 移動体 P10,P20 格子パターン A1 基準位置 13 LD(単色光源) 15 集光レンズ 19A,19B フォトセンサー
フロントページの続き (72)発明者 町田 晴彦 東京都新宿区中落合4丁目10番7号 (72)発明者 山口 友行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準位置を境として、ピッチの異なる2種
    の格子パターンを移動方向に形成された移動体に、単色
    光源からの単色光を集光レンズを介して照射し、上記2
    種の格子パターンのそれぞれによる回折光を別個に受光
    し得る位置に設けられた2個のフォトセンサーの出力
    を、その変化幅が略等しくなるように調整してコンパレ
    ーターに入力させることにより、上記基準位置に対応し
    てステップ的に変化する基準位置信号を発生させて、上
    記移動体における基準位置を検出する移動基準位置検出
    方法であって、 移動体表面に直交する方向と、移動体表面の移動方向と
    に直交する方向に光軸を実質的に平行にして集光レンズ
    を配し、この集光レンズを介して単色光源と反射面とを
    対向させ、上記単色光源からの光束を上記集光レンズに
    より集光し、上記反射面により反射して移動体に照射す
    ることを特徴とする、移動体の移動基準位置検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の、移動体の移動基準位置検
    出方法において、 反射面による反射光束が、移動体表面に直交し、集光レ
    ンズ光軸を含む面内で移動体表面に照射されることを特
    徴とする、移動体の移動基準位置検出方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の、移動体の移動基準位置検
    出方法において、 反射面による反射光束が、移動体表面に略直交するよう
    に照射されることを特徴とする、移動体の移動基準位置
    検出方法。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の、移動体の移動基
    準位置検出方法において、 2個のフォトセンサーが、反射面による反射光束の、移
    動体表面に対する入射面の同じ側に配備されていること
    を特徴とする移動体の移動基準位置検出方法。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載の、移動体の移動基
    準位置検出方法において、 2個のフォトセンサーが、反射面による反射光束の、移
    動体表面に対する入射面を介して、互いに逆側に配備さ
    れていることを特徴とする移動体の移動基準位置検出方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5記載の、移動体の移動基準位置検出方法の実施に用い
    られる移動基準位置検出用光学ユニットであって、 集光レンズを介して入射してくる光束を移動体表面へ向
    けて反射する反射面を斜め端面として有するロッドミラ
    ーと、回折光を受光するための2個のフォトセンサーと
    を、保持体により一体化したことを特徴とする移動基準
    位置検出用光学ユニット。
  7. 【請求項7】請求項1記載の、移動体の移動基準位置検
    出方法を実施する装置であって、 移動体が、周面の最大曲率方向へ、基準位置を境として
    ピッチの異なる2種の格子パターンを形成され、軸の回
    りに回転する円柱体であり、 光源と、集光レンズと、請求項6記載の移動基準位置検
    出用光学ユニットとを有することを特徴とする移動体の
    移動基準位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004125774A (ja) * 2002-08-03 2004-04-22 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 光学位置測定装置
JP2017116307A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社ミツトヨ エンコーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004125774A (ja) * 2002-08-03 2004-04-22 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 光学位置測定装置
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