JPH0658687A - 金属水素化物の排出方法および金属水素化物容器 - Google Patents

金属水素化物の排出方法および金属水素化物容器

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JPH0658687A
JPH0658687A JP4209045A JP20904592A JPH0658687A JP H0658687 A JPH0658687 A JP H0658687A JP 4209045 A JP4209045 A JP 4209045A JP 20904592 A JP20904592 A JP 20904592A JP H0658687 A JPH0658687 A JP H0658687A
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JP
Japan
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metal hydride
container
solvent
slurry
flow
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JP4209045A
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Daishin Ito
大伸 伊藤
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/0015Feeding of the particles in the reactor; Evacuation of the particles out of the reactor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器に収容された微粉状の金属水素化物を安
全かつ確実に取り出すことができる金属水素化物の排出
方法および金属水素化物容器の提供。 【構成】 微粉状の金属水素化物80が収容された容器95
に、酸素が溶解していない溶媒20を注入し、この溶媒20
と金属水素化物80とをスラリー状物21として混合させて
取り出す。この際、容器95内に螺旋溝12等の攪乱誘導手
段を設けて流れを攪乱させてスラリー化を促進する。 【効果】 スラリー化するため微粉状の金属水素化物80
でも飛散せず、空気に触れて自然着火することもなく、
安全かつ確実に取出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属水素化物の排出方
法および金属水素化物容器に関し、水素を用いた冷暖房
システム、蓄熱システム、または水素貯蔵タンク等に利
用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、金属材料のなかにはランタンニ
ッケル等のように水素の吸収性や吸着性が高いものがあ
り、これらは金属水素化物として水素の貯蔵等に利用さ
れている。また、金属水素化物は水素を吸収あるいは放
出する際に、吸熱あるいは発熱するという特性があり、
この性質を利用して冷暖房や蓄熱等を行うシステムに利
用されている。
【0003】このような金属水素化物の利用にあたって
は、水素ガスとの接触面積が大きくなるように金属水素
化物を数百μm 程度の微粉状に粉砕したうえ、水素ガス
が充満される密閉式の容器内に収容している。
【0004】図7および図8には、金属水素化物80を利
用した従来の蓄熱設備90が示されている。同図におい
て、ケーシング91は密閉式の容器であり、その内部は仕
切板92により水素流通部93と熱媒体収容部94とに仕切ら
れている。ケーシング91内には複数のパイプ状容器95が
収められている。パイプ状容器95は基端側を仕切板92に
貫通状態で固定され、先端側の大部分は熱媒体収容部94
内に露出されているが、基端側は水素流通部93内に配置
されている。
【0005】各パイプ状容器95の内部には前述した微粉
状の金属水素化物80が収容されるとともに、各容器95の
内部空間は各々の基端側端面上部に形成された開口96を
通して水素流通部93に連通されている。ケーシング91の
水素流通部93側には水素流通口97が形成され、この水素
流通口97から水素流通部93を通して各パイプ状容器95内
の金属水素化物80への水素82の供給あるいは取出しが行
われるようになっている。
【0006】ケーシング91の熱媒体収容部94側には熱媒
体流通口98, 99が形成され、この熱媒体流通口98, 99を
通して所定の熱媒体82が熱媒体収容部94内に流通され
る。この熱媒体82は、熱媒体収容部94内を流通する際に
各パイプ状容器95の表面に接触し、内部の金属水素化物
80との熱交換が行われるようになっている。
【0007】つまり、水素流通口97に水素82を供給また
は排出しながら熱媒体82を循環させることで、各パイプ
状容器95内で水素81を吸収または放出した金属水素化物
80が吸熱または発熱するため、熱媒体82は各容器95によ
り冷却または加熱され、取り出した熱媒体82は熱源また
は冷熱源として利用できることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な蓄熱設備90は、ケーシング91が圧力容器にあたるの
で、運用にあたっては高圧ガス取締り一般高圧ガス保安
規則が適用され、同規則に基づいて容器の開放点検を実
施する必要がある。そして、ケーシング91の開放点検を
行う際には、パイプ状容器95に収容された金属水素化物
80を取り出す必要がある。
【0009】しかし、パイプ状容器95内の金属水素化物
80は水素81の吸収および放出を繰り返すことで数十〜数
μm 程度まで微粉化し、取り出した際には飛散しやすい
うえ、空気中の酸素に触れて自然着火する等の危険性が
ある。このようなことから、実際に金属水素化物80を外
部に取り出してケーシング91の開放点検を行うことが困
難であるという問題があった。
【0010】また、パイプ状容器95内の金属水素化物80
は水素81の吸収および放出を繰り返すことで除々に劣化
するため、本来の性能が得られなくなった際には新たな
金属水素化物80と交換する必要がある しかし、前述した外部取出しの問題から、実際に金属水
素化物80を交換することは困難であり、使用できなくな
った金属水素化物80をケーシング91ごと廃棄といった処
理を強いられていた。
【0011】本発明の目的は、容器に収容された微粉状
の金属水素化物を安全かつ確実に取り出すことができる
金属水素化物の排出方法および金属水素化物容器を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属水素化物
の排出方法であって、微粉状の金属水素化物が収容され
た容器に、酸素が溶解していない溶媒を注入し、この溶
媒と前記金属水素化物の微粉とをスラリー状に混合させ
て取り出すことを特徴とする。ここで、溶媒としては酸
素が溶解していないシリコンオイル等を用いることが望
ましい。
【0013】また、微粉状の金属水素化物を収容しかつ
隣接する熱媒体流路との間で熱交換可能な金属水素化物
容器であって、内部に溶媒を注入するための溶媒注入口
と、内部のスラリー状物を排出するために内面形状が滑
らかに形成されたスラリー排出口とを備えたことを特徴
とする。ここで、スラリー排出口は金属水素化物に吸収
または排出される水素を流通させるための開口と共用し
てもよい。また、溶媒注入口は容器のスラリー排出口と
は反対側に配置し、当該側から注入された溶媒によって
容器内にスラリー排出口へ向かう流れが生じるようにす
ることが望ましい。
【0014】そして、容器の内部には注入された溶媒な
いし排出されるスラリー状物の流れを攪乱させる凹凸状
の攪乱誘導手段を備えることが望ましい。この攪乱誘導
手段としては、容器内に螺旋状に形成された連続溝や連
続リブ、所定間隔で交互に対向配置された堰状のリブ、
所定間隔で配列された突起等が利用でき、容器内の流れ
を旋回流や蛇行流とし、あるいは流れ方向を規制して攪
乱させるもの等が適宜利用できる。
【0015】
【作 用】このような本発明においては、容器内の微粉
状の金属水素化物に溶媒を加えてスラリー化すること
で、金属水素化物は溶媒に混合された状態で取り出せる
ようになり、飛散等を防止できることになる。また、ス
ラリー化するための溶媒には酸素を含まないものを用い
ることで、取出された微粉状の金属水素化物は溶媒に取
り巻かれており、空気中の酸素に触れることもないた
め、自然着火等を防止できることになる。
【0016】一方、微粉状の金属水素化物を収容する容
器に予め溶媒注入口を設けておくことで、容器の開放前
に前述したスラリー化用の溶媒の注入が行えるようにな
り、内面が滑らかに形成されたスラリー排出口により容
器内に生成されたスラリー状物を円滑かつ確実に排出で
きるようになる。特に、容器の内部に攪乱誘導手段を設
けることで、注入された溶媒ないし排出されるスラリー
状物の流れが攪乱され、旋回流や蛇行流その他の乱流と
なり、微粉状の金属水素化物と溶媒との混合が促進され
て効率の良いスラリー化が行えるようになるとともに、
排出作業に必要な溶媒の量を削減できることにもなる。
【0017】以上のように、本発明においては容器内の
微粉状の金属水素化物をスラリー化することで安全かつ
確実に取り出せるようになり、これらにより前記目的が
達成される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2において、本実施例の蓄熱設備
10は、前述した従来の蓄熱設備90と同様な基本構成を備
えており、説明簡略化のため同じ部分には同じ符号を附
して説明を省略し、以下には異なる部分について説明す
る。パイプ状容器95は、本実施例ではステンレス製とさ
れ、10atm程度の耐圧性能が得られるように形成されて
いる。
【0019】パイプ状容器95の先端側の端面下側には、
それぞれ溶媒導入口11が形成されている。溶媒注入口11
は、それぞれケーシング91の熱媒体収容部94側端面を貫
通して外部に引き出され、外部から所定の溶媒を各パイ
プ状容器95内へ注入できるようになっている。なお、各
溶媒注入口11の外部に引き出された部分には図示しない
開閉弁等が設けられ、これにより各溶媒注入口11は通常
時には閉鎖されている。
【0020】パイプ状容器95の内周面には、全面に攪乱
誘導手段としての螺旋溝12が形成されている。図3にも
示すように、螺旋溝12はパイプ状容器95の内周面に所定
ピッチで螺旋状に刻まれた矩形断面の溝であり、パイプ
状容器95の内部に液体あるいはスラリー状物等が流れる
場合、これらは螺旋溝12に誘導されてパイプ状容器95内
を旋回する攪乱流れを生じるようになっている。
【0021】パイプ状容器95の基端側に設けられた水素
81の流通用の開口96は、スラリー排出口として兼用でき
るようになっている。スラリー排出口に兼用される開口
96には、パイプ状容器95の底面から開口96の下縁までを
滑らかな表面で連続する導流部13が形成されている。
【0022】ケーシング91の水素流通部93側の端面下部
には集合スラリー排出口14が形成されている。集合スラ
リー排出口14には、仕切板92の水素流通部93側表面から
集合スラリー排出口14の底面側へと滑らかに連続する導
流部15が設けられている。なお、集合スラリー排出口14
の外部に引き出された部分には図示しない開閉弁等が設
けられ、これにより当該排出口14は通常時には閉鎖され
ている。
【0023】このような本実施例においては、次のよう
な手順で蓄熱設備10の内部の金属水素化物80の取出しを
行う。図4に示すように、先ず、各溶媒注入口11に渦巻
きポンプ等のポンプ19を接続し、このポンプ19によりシ
リコンオイルKF-54 等の酸素が溶解していない溶媒20を
圧送供給する。
【0024】供給された溶媒20は、各溶媒注入口11から
パイプ状容器95内に入り、内部に収容されていた微粉状
の金属水素化物80と混合してスラリー状物21となり、パ
イプ状容器95の内周面に形成された螺旋溝12により旋回
流となってパイプ状容器95の先端側から基端側に向かっ
て流れる。
【0025】パイプ状容器95の基端側に達したスラリー
状物21は、導流部13によりスラリー排出口を兼ねる開口
96へと導かれて水素流通部93に送り出される。水素流通
部93に達したスラリー状物21は、導流部15により集合ス
ラリー排出口14へと導かれて外部に送り出される。ここ
で、集合スラリー排出口14の先端に溶媒20が入っていた
空き缶22等を配置しておけば、この缶22内に水素流通部
93からのスラリー状物21が回収される。
【0026】なお、ポンプ19により供給する溶媒20の流
速は次のように設定する。先ず、金属水素化物80の密度
γs 、溶媒20の密度γl 、重力加速度g、金属水素化物
80の粒径d、溶媒20の粘度νl とすると、スラリー状物
21内での金属水素化物80の沈降速度vは次の式 v=(γs −γl )×g×d2 /(18×γl ×νl ) で求められる。
【0027】従って、金属水素化物80がランタンニッケ
ル、粒径が20μm 、溶媒20がシリコンオイルKF-54 であ
るとすると、沈降速度vは3.44×10-3m/s である。この
ため、スラリー状物21としての搬送距離を10m 程度と
し、その間の金属水素化物80の沈降を50cm以下にするた
めには、スラリー状物21の流速は6.88×10-1m/sec 等と
する必要がある。
【0028】このような本願発明によれば、蓄熱設備10
内の金属水素化物80を、溶媒20と混合させてスラリー状
物21として取り出すため、数μm 単位の微粉状の金属水
素化物80であっても飛散を防止することができる。
【0029】また、スラリー状物21とするための溶媒20
は、酸素を含まないシリコンオイルであるため、微粉状
の金属水素化物80に酸素が触れて自然着火するといった
不都合をも防止することができる。
【0030】従って、蓄熱設備10内の金属水素化物80を
安全かつ確実に外部へ取り出すことができ、ケーシング
91の開放点検が自由に行えるとともに、使用済み金属水
素化物80の交換等も適宜行うことができ、蓄熱設備10を
再利用することができる。
【0031】そして、本実施例においては、パイプ状容
器95の先端側の溶媒注入口11から溶媒20を圧送供給し、
基端側の開口96から排出させるようにしたため、先端側
から基端側に向かう流れをパイプ状容器95の全長にわた
って形成してその内部の金属水素化物80をスラリー状物
21として確実に取り出すことができる。
【0032】また、パイプ状容器95の内周面に螺旋溝12
を形成したため、先端側から基端側に向かうスラリー状
物21の流れは旋回流となり、パイプ状容器95内の金属水
素化物80をスラリー状部21中に効率よく取り込むことが
できる。
【0033】このため、密度の高い金属水素化物80 (ラ
ンタンニッケルでは8ton/m3) と密度が低い溶媒20 (シ
リコンオイルKF-54 では900kg/m3) とのように、密度差
が一桁近くある場合であっても混合を円滑に行うことが
でき、使用する溶媒20の量を低減することができる。
【0034】さらに、パイプ状容器95の基端側には底面
から開口96へと滑らかに連続する導流部13を形成したた
め、パイプ状容器95内のスラリー状物21を澱ませること
なく開口96へと円滑かつ確実に送り出すことができる。
【0035】そして、水素流通部93の下部には集合スラ
リー排出口14へと滑らかに連続する導流部15を形成した
ため、水素流通部93に送り出されたスラリー状物21を澱
ませることなく集合スラリー排出口14へと円滑かつ確実
に送り出すことができる。
【0036】従って、本実施例によれば溶媒20による金
属水素化物80のスラリー化が効率よく行えるとともに、
スラリー状物21の排出も効率よく行うことができる。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
るものである。すなわち、前記実施例では溶媒20と金属
水素化物80との混合を促進させるために、パイプ状容器
95内に螺旋溝12を設けて溶媒20ないしスラリー状物21の
流れを螺旋状の旋回流れとなるようにしたが、このよう
な混合促進用の手段としては流れを攪乱等して乱流を生
成可能な任意の形状が利用できる。
【0038】例えば、図5のようにパイプ状容器95内に
長手方向のリブ16を平行形成して流れを一方向に規制し
て攪乱を誘導するもの、あるいは図6のようにパイプ状
容器95の上下に所定間隔で交互配置された堰状のリブ17
を設けて流れを蛇行流として攪乱するもの等であっても
よい。
【0039】また、前記実施例では金属水素化物80を収
めるパイプ状容器95の先端側に溶媒供給口11を設け、反
対側の開口96に向かうスラリー状物21の流れを形成して
金属水素化物80との混合および外部排出を促進させた
が、溶媒供給口11はパイプ状容器95の中間部などであっ
てもよい。
【0040】例えば、小型のパイプ状容器95であれば溶
媒20を充満させてから揺する等により金属水素化物80と
混合を促進させることができ、あるいは大型のものであ
っても内部に攪拌手段等を設ければ前記実施例のような
流れを形成することは必須ではなく、溶媒供給口11はパ
イプ状容器95の中間部などであってもよい。
【0041】さらに、前記実施例ではパイプ状容器95の
水素流通用の開口96をスラリー排出口に兼用したが、こ
れらは個別に設置してもよい。例えば、開口96に隣接し
てスラリー排出口を設け、管状に延長してケーシング91
の外部まで引き出し、通常は弁等で閉鎖しておく構成と
してもよく、このような構成とすれば水素流通部93を通
過させないでスラリー状物21を直接的に回収することが
できる。
【0042】なお、このような構成においては、導流部
13は開口96ではなく、スラリー排出口をパイプ状容器95
の底面に連続させるようにする。そして、水素流通部93
の下部の集合スラリー排出口14および導流部15は省略さ
れる。
【0043】さらに、前記実施例では金属水素化物80を
収容する部分が直線的なパイプ状容器95であったが、途
中が屈曲しあるいは全体が曲線的なパイプ状であっても
よく、パイプ状に限らず薄い箱状など他の形状の容器で
あってもよい。
【0044】また、金属水素化物80を収容する容器の容
積や付属設備および用途等は任意であり、前記実施例の
ようなケーシング91に収められた蓄熱設備10のほか、水
素貯蔵容器などであってもよく、本発明は微粉状の金属
水素化物80を収容する多様な容器に適宜適用して優れた
効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば容
器内の微粉状の金属水素化物を酸素を含まない溶媒でス
ラリー化して取出すので、微粉の飛散あるいは空気に触
れて自然着火する等の不都合を未然に防止することがで
き、安全かつ確実な取出しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す別方向の断面図。
【図3】同実施例の要部拡大断面図。
【図4】同実施例の作業状態を示す模式図。
【図5】本発明の変形例を示す断面図。
【図6】本発明の変形例を示す断面図。
【図7】従来例を示す断面図。
【図8】同従来例を示す別方向の断面図。
【符号の説明】
10 蓄熱設備 11 溶媒注入口 12 攪乱誘導手段である螺旋溝 13 導流部 14 集合スラリー排出口 15 導流部 16 攪乱誘導手段である長手方向のリブ 17 攪乱誘導手段である堰状のリブ 20 溶媒 21 スラリー状物 80 金属水素化物 95 容器であるパイプ状容器 96 スラリー排出口である開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉状の金属水素化物が収容された容器
    に、酸素が溶解していない溶媒を注入し、この溶媒と前
    記金属水素化物の微粉とをスラリー状に混合させて取り
    出すことを特徴とする金属水素化物の排出方法。
  2. 【請求項2】 微粉状の金属水素化物を収容しかつ隣接
    する熱媒体流路との間で熱交換可能な金属水素化物容器
    であって、内部に溶媒を注入するための溶媒注入口と、
    内部のスラリー状物を排出するために内面形状が滑らか
    に形成されたスラリー排出口とを備えたことを特徴とす
    る金属水素化物容器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した金属水素化物容器で
    あって、内部には注入された溶媒ないし排出されるスラ
    リー状物の流れを攪乱させる凹凸状の攪乱誘導手段を備
    えたことを特徴とする金属水素化物容器。
JP4209045A 1992-08-05 1992-08-05 金属水素化物の排出方法および金属水素化物容器 Pending JPH0658687A (ja)

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