JPH0658656A - 製氷皿 - Google Patents
製氷皿Info
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- JPH0658656A JPH0658656A JP4120857A JP12085792A JPH0658656A JP H0658656 A JPH0658656 A JP H0658656A JP 4120857 A JP4120857 A JP 4120857A JP 12085792 A JP12085792 A JP 12085792A JP H0658656 A JPH0658656 A JP H0658656A
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- Japan
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- cooling
- plate
- pan
- partition plate
- ice tray
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却効率に優れかつ形状がシンプルで厚みが
薄い製氷皿を提供する。 【構成】 氷製造用の水が貯蔵される仕切皿2と、この
仕切皿2を冷却するための冷却部7とを有しており、か
つ上記冷却部7は、平板形状の第1板材4と、断面半円
状に連続して膨出した部分を有する第2板材5とを張り
合わせることにより形成されている。 【効果】 冷却材通路が第1板材4と第2板材5とを張
り合わせることによって形成されているため、全体の構
造がシンプルであり、かつ厚みを薄くすることができ
る。また、冷却材通路と仕切皿との間にろう材が介在す
る場合と異なり、伝熱抵抗が増大することなく仕切皿を
効果的に冷却することができる。
薄い製氷皿を提供する。 【構成】 氷製造用の水が貯蔵される仕切皿2と、この
仕切皿2を冷却するための冷却部7とを有しており、か
つ上記冷却部7は、平板形状の第1板材4と、断面半円
状に連続して膨出した部分を有する第2板材5とを張り
合わせることにより形成されている。 【効果】 冷却材通路が第1板材4と第2板材5とを張
り合わせることによって形成されているため、全体の構
造がシンプルであり、かつ厚みを薄くすることができ
る。また、冷却材通路と仕切皿との間にろう材が介在す
る場合と異なり、伝熱抵抗が増大することなく仕切皿を
効果的に冷却することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用等の氷を製造す
るための製氷皿に関する。
るための製氷皿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、業務用製氷皿として図7に示
すような構造の製氷皿が用いられている。このものは、
符号1で示す銅板の片面に、銅製板等からなる仕切皿2
を設け、上記銅板1の他面に、銅製パイプ3をろう材に
よりろう付けしたものである。
すような構造の製氷皿が用いられている。このものは、
符号1で示す銅板の片面に、銅製板等からなる仕切皿2
を設け、上記銅板1の他面に、銅製パイプ3をろう材に
よりろう付けしたものである。
【0003】この製氷皿を用いて氷を製造する場合は、
まず、仕切皿2に水を入れた後、銅製パイプ3中にフロ
ンガス等の冷媒を流して冷媒を蒸発させることによりそ
の気化熱を奪って仕切皿2を急冷し氷が製造される。氷
の製造が終了したら、フロンガス等の冷媒を上記と逆向
きに流して冷媒を凝縮させその凝縮熱によって上記仕切
皿2の枠の周りを解凍して氷を取り出す。
まず、仕切皿2に水を入れた後、銅製パイプ3中にフロ
ンガス等の冷媒を流して冷媒を蒸発させることによりそ
の気化熱を奪って仕切皿2を急冷し氷が製造される。氷
の製造が終了したら、フロンガス等の冷媒を上記と逆向
きに流して冷媒を凝縮させその凝縮熱によって上記仕切
皿2の枠の周りを解凍して氷を取り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の製
氷皿では、銅製パイプ3を銅板1にろう付けするための
ろう材の介在により、銅製パイプ3から銅板1や仕切板
2へ熱が伝わる際の熱抵抗が大きくなるため、冷却効率
が悪化してしまうという問題があった。またこの製氷皿
では、銅板1の裏面に環状の銅製パイプ3が設けられて
いるため、接触部が狭く伝熱面積が小となり、かつ、ろ
う付けにより歪が発生してしまうという問題があった。
また、加工性、形状安定性が悪く、製氷皿全体の厚みが
増大してしまうという不都合があった。
氷皿では、銅製パイプ3を銅板1にろう付けするための
ろう材の介在により、銅製パイプ3から銅板1や仕切板
2へ熱が伝わる際の熱抵抗が大きくなるため、冷却効率
が悪化してしまうという問題があった。またこの製氷皿
では、銅板1の裏面に環状の銅製パイプ3が設けられて
いるため、接触部が狭く伝熱面積が小となり、かつ、ろ
う付けにより歪が発生してしまうという問題があった。
また、加工性、形状安定性が悪く、製氷皿全体の厚みが
増大してしまうという不都合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、冷却効率に優れかつ形状がシンプルで厚みが薄く加
工性の良い製氷皿を提供することを目的とする。
で、冷却効率に優れかつ形状がシンプルで厚みが薄く加
工性の良い製氷皿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の製氷皿で
は、氷製造用の水が貯蔵される仕切皿と、この仕切皿の
底面に接触して設けられて仕切皿を冷却するための冷却
部とを有してなる製氷皿であって、上記冷却部に、仕切
皿の底面に接触した平板形状の第1板材と断面半円状に
連続して膨出した部分を有する第2板材とを張り合わせ
ることによる中空の冷却材通路を形成したことを課題解
決の手段とした。
は、氷製造用の水が貯蔵される仕切皿と、この仕切皿の
底面に接触して設けられて仕切皿を冷却するための冷却
部とを有してなる製氷皿であって、上記冷却部に、仕切
皿の底面に接触した平板形状の第1板材と断面半円状に
連続して膨出した部分を有する第2板材とを張り合わせ
ることによる中空の冷却材通路を形成したことを課題解
決の手段とした。
【0007】請求項2記載の製氷皿では、請求項1記載
の中空の冷却材通路の内面に、凹凸を形成したことを課
題解決の手段とした。
の中空の冷却材通路の内面に、凹凸を形成したことを課
題解決の手段とした。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、冷却材通路と仕切皿との
間に仕切の壁やろう材が介在しないため、伝熱抵抗が増
大することなく仕切皿を効果的に冷却することができ
る。また、冷却材通路が第1板材と第2板材とを張り合
わせることによって形成すると、形状がシンプルで安定
であり、かつ厚みが薄くなる。
間に仕切の壁やろう材が介在しないため、伝熱抵抗が増
大することなく仕切皿を効果的に冷却することができ
る。また、冷却材通路が第1板材と第2板材とを張り合
わせることによって形成すると、形状がシンプルで安定
であり、かつ厚みが薄くなる。
【0009】さらに、中空の冷却材通路の内面に凹凸を
形成すると、冷媒(フロン)との接触伝熱面積が増大す
ると共に冷媒が蒸発する際の蒸発核となり、蒸発性能を
増大し、冷却効果が高められる。
形成すると、冷媒(フロン)との接触伝熱面積が増大す
ると共に冷媒が蒸発する際の蒸発核となり、蒸発性能を
増大し、冷却効果が高められる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の製氷皿につい
て詳しく説明する。なお、従来例と同一構成部分には同
一符号を付して説明を簡略化する。
て詳しく説明する。なお、従来例と同一構成部分には同
一符号を付して説明を簡略化する。
【0011】図1は本発明の製氷皿の一実施例を示す斜
視図である。この製氷皿においては、氷を製造するため
の水が貯蔵される仕切皿2と、この仕切皿2の底部に接
触して設けられて仕切皿2を冷却する冷却部7とを有し
ており、仕切皿2は、表面が錫めっきされたCu板を格
子状に組み合わせることによって構成されている。
視図である。この製氷皿においては、氷を製造するため
の水が貯蔵される仕切皿2と、この仕切皿2の底部に接
触して設けられて仕切皿2を冷却する冷却部7とを有し
ており、仕切皿2は、表面が錫めっきされたCu板を格
子状に組み合わせることによって構成されている。
【0012】冷却部7は、図3に示すように、2枚の金
属板4,5を接合し、一方の金属板5を連続した断面半
円状に膨出させ、その内部に冷却材通路6を形成したも
ので、図2の例では冷却材通路6が互いに平行な直線部
を有する蛇行形状に形成されている。冷却材通路6の平
面形状は、必要とされる冷却効率、冷却材種を考慮して
決定すべきである。
属板4,5を接合し、一方の金属板5を連続した断面半
円状に膨出させ、その内部に冷却材通路6を形成したも
ので、図2の例では冷却材通路6が互いに平行な直線部
を有する蛇行形状に形成されている。冷却材通路6の平
面形状は、必要とされる冷却効率、冷却材種を考慮して
決定すべきである。
【0013】なお、上記のような冷却材通路6を形成す
るには、一方の金属板5に冷却材通路6の形状をなす凸
部を予めプレス成形したうえ、これに他方の金属板4を
拡散接合またはろう付けする方法や、あるいはいずれか
一方の金属板5にカーボン、インク、塗料等の圧着防止
剤の皮膜を冷却材通路6の形状にプリントした後、この
上に他方の金属板4を圧延接合し、この接合板を、形成
すべき冷却材通路と同形状の凹部を有する金型(図示
略)にセットし、上記圧着防止剤皮膜に沿って接合板の
端部から高圧空気を吹き込む膨管加工等が採られる。
るには、一方の金属板5に冷却材通路6の形状をなす凸
部を予めプレス成形したうえ、これに他方の金属板4を
拡散接合またはろう付けする方法や、あるいはいずれか
一方の金属板5にカーボン、インク、塗料等の圧着防止
剤の皮膜を冷却材通路6の形状にプリントした後、この
上に他方の金属板4を圧延接合し、この接合板を、形成
すべき冷却材通路と同形状の凹部を有する金型(図示
略)にセットし、上記圧着防止剤皮膜に沿って接合板の
端部から高圧空気を吹き込む膨管加工等が採られる。
【0014】各金属板のうち、少なくとも平坦な側の金
属板4は、Fe:0.05〜3wt%、P:0.01〜
0.15wt%、残部Cuの組成を有する銅合金で成形
されている。ただし、Zn,B,Mg,Al,Si,P
b,Mn,Co,Ni,Ag,Zr,Sn等の元素を一
種または複数種を0.5wt%以下含有した場合にも、
冷却部7の性能に本質的な悪影響を及ぼさない。
属板4は、Fe:0.05〜3wt%、P:0.01〜
0.15wt%、残部Cuの組成を有する銅合金で成形
されている。ただし、Zn,B,Mg,Al,Si,P
b,Mn,Co,Ni,Ag,Zr,Sn等の元素を一
種または複数種を0.5wt%以下含有した場合にも、
冷却部7の性能に本質的な悪影響を及ぼさない。
【0015】上記組成のうち、Feは金属板の強度を高
めてばね性を向上するために添加されており、その含有
量が0.05wt%未満では十分な効果は得られない。
また3wt%より大では冷却部7の熱伝導性を低下させ
る。Pは素材を製造する過程での脱酸剤として使用さ
れ、含有量0.01wt%未満では効果が得られず、
0.15wt%より大では効果が飽和するうえ熱伝導性
を低下させる。
めてばね性を向上するために添加されており、その含有
量が0.05wt%未満では十分な効果は得られない。
また3wt%より大では冷却部7の熱伝導性を低下させ
る。Pは素材を製造する過程での脱酸剤として使用さ
れ、含有量0.01wt%未満では効果が得られず、
0.15wt%より大では効果が飽和するうえ熱伝導性
を低下させる。
【0016】金属板の一方のみを上記銅合金で成形する
ことも可能であり、この場合、他方の金属板は熱伝導性
および成形性の良好な純銅で成形されることが望まし
い。ここでいう純銅とは、Cu含有量が99.9wt%
以上の銅材を示す。純銅製の金属板は膨管等の加工が容
易である一方、上記Fe−Cu系合金製の金属板により
冷却材全体としての剛性が向上される。
ことも可能であり、この場合、他方の金属板は熱伝導性
および成形性の良好な純銅で成形されることが望まし
い。ここでいう純銅とは、Cu含有量が99.9wt%
以上の銅材を示す。純銅製の金属板は膨管等の加工が容
易である一方、上記Fe−Cu系合金製の金属板により
冷却材全体としての剛性が向上される。
【0017】図4に示すように、膨出側の金属板の厚さ
T2は0.3〜2.0mm、望ましくは0.3〜1.0
mmとされる。0.3mm未満では剛性が低下し、流体
の内部圧力を維持できない。また2.0mmより大では
膨出加工が困難になる。他方の金属板の厚さT1は0.
3〜5.0mm、望ましくは0.5〜2.0mmとされ
る。0.3mm未満では剛性が低下して平面度が維持で
きない。また5.0mmより大では成形が困難になる。
T2は0.3〜2.0mm、望ましくは0.3〜1.0
mmとされる。0.3mm未満では剛性が低下し、流体
の内部圧力を維持できない。また2.0mmより大では
膨出加工が困難になる。他方の金属板の厚さT1は0.
3〜5.0mm、望ましくは0.5〜2.0mmとされ
る。0.3mm未満では剛性が低下して平面度が維持で
きない。また5.0mmより大では成形が困難になる。
【0018】また、各板厚が上記範囲に設定された場合
には、冷却材通路の断面の幅Wは6〜15mm、断面の
高さHは0.5〜3.0mmとされることが望ましい。
断面の幅Wが6mm未満では膨出加工の高さが小さくな
る問題が生じ、15mmより大では流体の内圧によって
膨管加工しない側の金属板の平面度が維持できない問題
を生じる。
には、冷却材通路の断面の幅Wは6〜15mm、断面の
高さHは0.5〜3.0mmとされることが望ましい。
断面の幅Wが6mm未満では膨出加工の高さが小さくな
る問題が生じ、15mmより大では流体の内圧によって
膨管加工しない側の金属板の平面度が維持できない問題
を生じる。
【0019】なお、図1において冷却部7における冷却
材通路6の両側開口部8のみは断面円形に膨管加工され
ており、これらにチューブを介して機器外の図示しない
冷媒供給機構から各種冷媒等が循環供給されるようにな
っている。供給する冷媒の種類、温度、流量は、仕切皿
2が製氷のための適正温度範囲に保たれるように、かつ
冷却部7およびチューブ等に結露が生じないように考慮
して決定される。
材通路6の両側開口部8のみは断面円形に膨管加工され
ており、これらにチューブを介して機器外の図示しない
冷媒供給機構から各種冷媒等が循環供給されるようにな
っている。供給する冷媒の種類、温度、流量は、仕切皿
2が製氷のための適正温度範囲に保たれるように、かつ
冷却部7およびチューブ等に結露が生じないように考慮
して決定される。
【0020】なお、結露を防止するには、冷却部7に結
露センサーを取り付け、結露を検出すると冷媒流量を低
減または停止する流量制御機構を設けたり、あるいは温
度センサーを冷却部7に取り付け、環境温度が変わって
も冷却部7の温度を一定に保つ温度制御機構を設けても
良い。
露センサーを取り付け、結露を検出すると冷媒流量を低
減または停止する流量制御機構を設けたり、あるいは温
度センサーを冷却部7に取り付け、環境温度が変わって
も冷却部7の温度を一定に保つ温度制御機構を設けても
良い。
【0021】冷却部7を構成する金属板の少なくとも一
方が上記組成から構成されれば、長期使用後にも全体と
してのばね性が低下せず、剛性が純銅等の通常の伝熱材
料を用いた場合よりも大きいため、長期使用後にも、自
重や冷却材圧力による平面性悪化が生じにくい。従っ
て、仕切皿2と冷却部7の距離が変化して冷却効率が不
均一になる等の問題が生じにくく、信頼性を向上させる
ことができる。
方が上記組成から構成されれば、長期使用後にも全体と
してのばね性が低下せず、剛性が純銅等の通常の伝熱材
料を用いた場合よりも大きいため、長期使用後にも、自
重や冷却材圧力による平面性悪化が生じにくい。従っ
て、仕切皿2と冷却部7の距離が変化して冷却効率が不
均一になる等の問題が生じにくく、信頼性を向上させる
ことができる。
【0022】上記構成による製氷皿を用いて氷を製造す
る場合は、仕切皿2に水を入れた後、チューブを介して
冷却材通路6にフロンガスを流し、上記仕切皿2に入れ
た水を凝固させ氷にすることにより行うことができる。
る場合は、仕切皿2に水を入れた後、チューブを介して
冷却材通路6にフロンガスを流し、上記仕切皿2に入れ
た水を凝固させ氷にすることにより行うことができる。
【0023】この際、これらの金属板4,5の間に中空
の冷却材通路6が形成されているため、図7,8に示し
たように銅製パイプ3と銅板1との間に仕切壁やろう材
が介在する場合と異なり、伝熱抵抗が増大することなく
仕切皿2を効果的に冷却することができる。
の冷却材通路6が形成されているため、図7,8に示し
たように銅製パイプ3と銅板1との間に仕切壁やろう材
が介在する場合と異なり、伝熱抵抗が増大することなく
仕切皿2を効果的に冷却することができる。
【0024】従ってこの製氷皿によれば、冷却効率に優
れた製氷皿を提供することができる。またこの製氷皿で
は、冷却材通路が第1の金属板4と第2の金属板5とを
張り合わせることによって形成されているため、形状が
シンプルであり、かつ厚みを薄くすることができる。従
ってこの発明の製氷皿によれば、装置全体をコンパクト
化することができる。
れた製氷皿を提供することができる。またこの製氷皿で
は、冷却材通路が第1の金属板4と第2の金属板5とを
張り合わせることによって形成されているため、形状が
シンプルであり、かつ厚みを薄くすることができる。従
ってこの発明の製氷皿によれば、装置全体をコンパクト
化することができる。
【0025】また、上記冷却材通路6の内面を、図5に
示すように凹凸部10を設けて形成しても良い。この凹
凸部10の表面粗さは、Rmaxで3〜10μmが好まし
い。Rmaxが3μm未満では凹凸にした際の効果がほと
んど得られず、Rmaxが10μmを超えるとプリント工
程でスクリーンの目詰まり等の問題が生じる。
示すように凹凸部10を設けて形成しても良い。この凹
凸部10の表面粗さは、Rmaxで3〜10μmが好まし
い。Rmaxが3μm未満では凹凸にした際の効果がほと
んど得られず、Rmaxが10μmを超えるとプリント工
程でスクリーンの目詰まり等の問題が生じる。
【0026】このような凹凸を内面に形成するには、上
述したように、一方の金属板にカーボン、インク、塗料
等の圧着防止剤の皮膜を冷却材通路6の形状にプリント
した後、この上に他方の金属板を圧延接合し、この接合
板を、形成すべき冷却材通路と同形状の凹部を有する金
型(図示略)にセットし、上記圧着防止剤皮膜に沿って
接合板の単部から高圧空気を吹き込む膨管加工等におい
て、所定の粒度を有する比較的粗い粒度のカーボン粉を
挟むことによって達成することができる。
述したように、一方の金属板にカーボン、インク、塗料
等の圧着防止剤の皮膜を冷却材通路6の形状にプリント
した後、この上に他方の金属板を圧延接合し、この接合
板を、形成すべき冷却材通路と同形状の凹部を有する金
型(図示略)にセットし、上記圧着防止剤皮膜に沿って
接合板の単部から高圧空気を吹き込む膨管加工等におい
て、所定の粒度を有する比較的粗い粒度のカーボン粉を
挟むことによって達成することができる。
【0027】また、2枚の金属板を予め溝成形(例えば
ピッチ0.5mm,山高0.2mm)した後で接合すれ
ばさらに効果が大きくなる。
ピッチ0.5mm,山高0.2mm)した後で接合すれ
ばさらに効果が大きくなる。
【0028】このように、中空の冷却材通路6の内面に
凹凸部10を形成すると、冷媒(フロン)との接触伝熱
面積が増大すると共に冷媒が蒸発する際の蒸発核とな
り、蒸発性能を増大し、冷却効果が高められる。
凹凸部10を形成すると、冷媒(フロン)との接触伝熱
面積が増大すると共に冷媒が蒸発する際の蒸発核とな
り、蒸発性能を増大し、冷却効果が高められる。
【0029】なお、上記実施例では冷却材通路6を蛇行
形状に形成していたが、図6に示すように複数の流路を
並列に形成した形状も実施可能である。この場合、冷却
材の通過距離及び時間が短くなるため、冷却体の温度分
布がより均一になる利点を有する。
形状に形成していたが、図6に示すように複数の流路を
並列に形成した形状も実施可能である。この場合、冷却
材の通過距離及び時間が短くなるため、冷却体の温度分
布がより均一になる利点を有する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製氷皿は、
氷製造用の水が貯蔵される仕切皿と、この仕切皿の底面
に接触して設けられて仕切皿を冷却するための冷却部と
を有し、上記冷却部に、仕切皿の底面に接触した平板形
状の第1板材と断面半円状に連続して膨出した部分を有
する第2板材とを張り合わせることによる中空の冷却材
通路を形成したので、冷却材通路と仕切皿との間に隔壁
やろう材が介在する場合と異なり、伝熱抵抗が増大する
ことなく仕切皿を効果的に冷却することができる。従っ
て本発明の製氷皿によれば、冷却効率に優れた製氷皿を
提供することができる。
氷製造用の水が貯蔵される仕切皿と、この仕切皿の底面
に接触して設けられて仕切皿を冷却するための冷却部と
を有し、上記冷却部に、仕切皿の底面に接触した平板形
状の第1板材と断面半円状に連続して膨出した部分を有
する第2板材とを張り合わせることによる中空の冷却材
通路を形成したので、冷却材通路と仕切皿との間に隔壁
やろう材が介在する場合と異なり、伝熱抵抗が増大する
ことなく仕切皿を効果的に冷却することができる。従っ
て本発明の製氷皿によれば、冷却効率に優れた製氷皿を
提供することができる。
【0031】また本発明の製氷皿では、冷却材通路が第
1板材と第2板材とを張り合わせることによって形成さ
れているため、形状がシンプルであり、かつ厚みを薄く
することができ、装置全体をコンパクト化することがで
きる。
1板材と第2板材とを張り合わせることによって形成さ
れているため、形状がシンプルであり、かつ厚みを薄く
することができ、装置全体をコンパクト化することがで
きる。
【0032】さらに、中空の冷却材通路の内面に凹凸を
形成すると、フロン等の冷媒との接触伝熱面積が増大す
ると共に、冷媒の蒸発する際の蒸発核となり、蒸発伝熱
性能が増大し、冷凍効果が高められる。
形成すると、フロン等の冷媒との接触伝熱面積が増大す
ると共に、冷媒の蒸発する際の蒸発核となり、蒸発伝熱
性能が増大し、冷凍効果が高められる。
【図1】本発明の製氷皿の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の製氷皿の冷却部を示す平面図である。
【図3】図2の製氷皿のA−A断面図である。
【図4】冷却材通路を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の製氷皿の他の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】冷却材通路の他の例を示す断面図である。
【図7】従来の製氷皿を示す斜視図である。
【図8】図7の製氷皿のB−B断面図である。
2 仕切皿 4 金属板 5 金属板 6 冷却材通路 7 冷却部 10 凹凸部
Claims (2)
- 【請求項1】 氷製造用の水が貯蔵される仕切皿と、こ
の仕切皿の底面に接触して設けられて仕切皿を冷却する
ための冷却部とを有してなる製氷皿であって、上記冷却
部には、仕切皿の底面に接触した平板形状の第1板材と
断面半円状に連続して膨出した部分を有する第2板材と
を張り合わせることによる中空の冷却材通路が形成され
ていることを特徴とする製氷皿。 - 【請求項2】 中空の冷却材通路の内面に、凹凸が形成
されていることを特徴とする請求項1記載の製氷皿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120857A JPH0658656A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 製氷皿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120857A JPH0658656A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 製氷皿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658656A true JPH0658656A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=14796671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4120857A Pending JPH0658656A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 製氷皿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0658656A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010121802A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 自動製氷機の運転方法 |
JP2011094854A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 製氷機の製氷室 |
JP2011094855A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 製氷機の製氷室 |
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