JPH0658451B2 - 光ファイバ心線及び光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバ心線及び光ファイバケーブル

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JPH0658451B2
JPH0658451B2 JP60094671A JP9467185A JPH0658451B2 JP H0658451 B2 JPH0658451 B2 JP H0658451B2 JP 60094671 A JP60094671 A JP 60094671A JP 9467185 A JP9467185 A JP 9467185A JP H0658451 B2 JPH0658451 B2 JP H0658451B2
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晃 植松
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、被覆層を改良した光ファイバケーブルや光フ
ァイバ心線に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 近年、光ファイバケーブルや光ファイバ心線をアルミパ
イプ内に収容した構造の光ファイバ複合架空地線が実用
化されている。
このような光ファイバ複合架空地線において、光ファイ
バケーブル等に断線等の故障が生じた場合や伝送容量を
大きくする必要が生じた場合には、新たに光ファイバケ
ーブル等を架空地線のアルミパイプ内に引き入れるよう
にしている。
そして、この場合には架空地線のアルミパイプ内に予め
鋼線、ガラス繊維強化プラスチック線又はケブラー(D
uPont社 商品名)線等のリード線を挿入してお
き、光ファイバケーブル等の布設の必要が生じた時点で
光ファイバケーブル等の端末にリード線を連結し、リー
ド線をけん引することにより光ファイバケーブル等をア
ルミパイプ内に引き入れている。
さて、架空地線では短絡電流が流れる等によりアルミパ
イプ内が高温になってしまうことがある。このため、架
空地線用の光ファイバケーブル等の被覆層は通常、ガラ
ス繊維強化プラスチックやフッ素樹脂の如き耐熱材料か
ら形成されている。しかし、光ファイバケーブル等の被
覆層をこれら耐熱材料から形成するだけでは、光ファイ
バケーブル等をアルミパイプ内に引き入れる際に被覆層
とアルミパイプとの間で大きな摩擦力が生じるので、該
ケーブル等に大きな張力が加わってしまう。従って、許
容張力の小さい光ファイバケーブル等にあっては、その
アルミパイプ内への引き入れ寸法に制約が生じることか
ら引き入れ回数が多くなる上に、引き入れ時に大きな張
力が加わるのを防止すべく引き入れ速度を小さくせざる
を得ず、このため作業に多大な時間と手間を要してい
た。
ところで、従来、減摩剤として、ポリビニルフルオライ
ド、カーボン、フッ化カーボン、グラファイト、2硫化
モンブラン等が知られている。従って、これら減摩剤を
光ファイバケーブル等の被覆層に添加することも考えら
れるが、これら減摩剤は耐熱性の点で問題を有するだけ
でなく、被覆層とアルミパイプ間の摩擦力を大きく低下
させることは不可能である。
(発明の目的) 本発明の目的は、摩擦係数の小さな被覆層を有する光フ
ァイバ心線及び光ファイバケーブルを提供することにあ
る。
(発明の概要) 本発明は、光ファイバ心線や光ファイバケーブルの被覆
層に、分子量が60×10以下のポリテトラフルオロ
エチレン粉末を1〜20重量%添加したことを特徴とす
る。
(発明の実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
実施例1 第1図には本発明に係る光ファイバケーブル1が示され
ている。この光ファイバケーブル1は3本の光ファイバ
心線2を備えている。各光ファイバ心線2は、直径が5
0μmのコア及び外径が125μmのクラッドから成る
石英製の光ファイバ素線2aと、光ファイバ素線2a上
に被覆されているシリコン被覆層2bとから成り、0.
4mmの外径を有している。光ファイバ心線2間にはテン
ションメンバとして外径が0.4mmの4本の鋼線3が配
されている。そして、これら光ファイバ心線2及び鋼線
3上には被覆層4が押出被覆され、これにより光ファイ
バケーブル1が2mmの外径に構成されている。被覆層4
はフッ素樹脂であるテトラフルオロエチレン−エチレン
共重合体(以下、ETFEと称す)から形成され、減摩
剤として、分子量が60×10以下のポリテトラフル
オロエチレン粉末(商品名 ルブロンL−5 ダイキン
工業(株)製)が4重量%添加されている。この減摩剤
であるポリテトラフルオロエチレン粉末は摩擦係数が
0.005〜0.07と非常に小さく、上記被覆層4に
4重量%添加したところ、該被覆層4のアルミニウム面
に対する摩擦係数は約0.30であった。
実施例2 上記構造の光ファイバケーブルにおいて、ETFEから
成る被覆層に、ポリテトラフルオロエチレン粉末を1重
量%添加した。被覆層4のアルミニウム面に対する摩擦
係数は約0.50であった。
比較例 上記構造の光ファイバケーブルにおいて、被覆層をET
FEのみから形成した。被覆層のアルミニウム面に対す
る摩擦係数は約0.75であった。
実験例 上記二実施例及び比較例の光ファイバケーブルを引き入
れるために、第2図に示す架空地線5を用意した。即
ち、この架空地線5は、外径が5.0mmの硬質アルミパ
イプ6を備えている。このアルミパイプ6の外周面には
複数のアルミニウム製のセグメント7が配され、各セグ
メント7上には複数のアルモウェルド線8が配されてい
る。
かかる構造の架空地線5を、第3図に示すように、鉄塔
9、10及び11間に布設し、先ず、アルミパイプ6内
に挿入していたリード線(図示せず)端末に第1図に示
す光ファイバケーブル1の一端を連結し、該ケーブル1
にアルミパイプ6内への引き入れ時に加わる張力をT
〜T13の各位置で測定した。この測定結果を下記表及び
第4図に示す。
上記表及び第4図(イ)から明らかなように、本発明の
光ファイバケーブル1には、T位置で0.25kg、T
位置で0.29kg、T位置で0.47kgと引き入れ
距離の増大に伴って徐々に大きな張力が加わり、引き入
れ作業の終了するT13位置では5.20kgの張力が加わ
った。
また、実施例2の光ファイバケーブル、即ち、被覆層に
ポリテトラフルオロエチレン粉末を1重量%添加した光
ファイバケーブルと架空地線5のアルミパイプ内に上述
したと同様に引き入れ、該ケーブルに加わる張力を測定
したところ、上記表及び第4図(ロ)に示すように、や
はり引き入れ距離の増大に伴って徐々に大きな張力が加
わり、引き入れ作業の終了するT13位置では6.70kg
の張力が加わった。
これに対して、上記ポリテトラフルオロエチレン粉末を
添加しない被覆層を有する比較例の光ファイバケーブル
を上記したと同様に架空地線5のアルミパイプ6内に引
き入れ、該ケーブルに加わる張力を測定したところ、上
記表及び第4図(ハ)に示すように、各引き入れ位置で
大きな張力が加わり、引き入れ作業の終了するT13位置
では10.32kgの張力が加わった。
このように、実施例1及び2の光ファイバケーブルは小
さな張力でアルミパイプ6内に引き入れることができ
る。これは、ケーブル被覆層に減摩剤であるポリテトラ
フルオロエチレン粉末を添加したことにより被覆層のア
ルミパイプ6に対する摩擦係数が小さくなったことによ
る。
上記実施例において、ポリテトラフルオロエチレン粉末
は被覆層4に1重量%〜20重量%の範囲で添加され
る。1重量%以下の場合には、第5図に示すように、被
覆層4の摩擦係数が0.5以上に保持され、引き入れ時
にケーブルに大きな張力が加わってしまう。また、20
重量%以上の場合には被覆層4の摩擦係数が0.09以
下に低下せず、しかも被覆層4の機械的強度が劣ってし
まう。
尚、被覆層4に押出被覆するために、上記フッ素樹脂ペ
レットにポリテトラフルオロエチレン粉末を添加し、こ
れらを押出機のシリンダに供給すると、ポリテトラフル
オロエチレン粉末はシリンダの金属壁面にフッ素樹脂が
付着するのを防止する滑剤として機能する。従って、被
覆層を所定の肉厚で押し出すことができるので、外径の
安定した光ファイバケーブルを得ることができる。
実施例3 本実施例の光ファイバケーブル1は、第6図に示すよう
に、7本の光ファイバ心線2を備えている。これら光フ
ァイバ心線2は、直径が50μmのコア及び外径が12
5μmのクラッドから成る石英製の光ファイバ素線2a
と、光ファイバ素線2a上に被覆されているシリコン被
覆層2bとから構成されている。そして、これらの光フ
ァイバ心線2上には被覆層4′が設けられている。この
被覆層4′は、エポキシ樹脂にて相互に固着されている
ガラス繊維強化プラスチックから形成され、ポリテトラ
フルオロエチレン粉末{商品名 ルブロンL−2(分子
量:60×10以下 ダイキン工業(株)製}が4重
量%添加されている。被覆層4′のアルミニウム面に対
する摩擦係数は約0.30であった。
尚、被覆層4′は、上記ポリテトラフルオロエチレン粉
末が4重量%添加されている液状のエポキシ樹脂を樹脂
槽内に充填し、ガラス繊維強化プラスチック線を樹脂槽
に通してその表面にエポキシ樹脂を付着させ、光ファイ
バ心線2と共に絞りダイスに送り込み、エポキシ樹脂を
加熱、硬化することにより形成されている。
実施例4 第7図(A)、(B)には本発明に係る光ファイバ心線
12がそれぞれ示されている。第7図(A)の光ファイ
バ心線12は、直径が50μmのコア13a及び外径が
125μmのクラッド13bから成る光ファイバ素線1
3を有している。この光ファイバ素線13上にはプライ
マリコート14及びバッファコート15が被覆されてい
る。プライマリコート14及びバッファコート15はシ
リコン樹脂から成り、外径が400μmの一次被覆層を
形成している。そして、バッファコート15上にはET
FEから成る被覆層16が設けられている。この被覆層
16は300μmの肉厚で押出被覆され、ポリテトラフ
ルオロエチレン粉末(ルブロンL−5)が10重量%添
加されている。被覆層16のアルミニウム面に対する摩
擦係数は約0.16と非常に小さかった。
第7図(B)の光ファイバ心線12は上記したと同一の
光ファイバ素線13、プライマリコート14及びバッフ
ァコート15を有している。そして、バッファコート1
5上にガラス繊維強化プラスチックから形成されている
被覆層17が設けられている。この被覆層17にはポリ
テトラフルオロエチレン粉末(ルブロンL−2)が8重
量%添加されている。被覆層17のアルミニウム面に対
する摩擦係数は約0.18であった。
これらの光ファイバ心線12も摩擦係数の小さな被覆層
16又は17を有しているので、架空地線5のアルミパ
イプ6内に小さな張力を付与しつつ引き入れることがで
きる。
尚、上記第1図及び第7図(A)の実施例では、被覆層
4及び被覆層16をETFEから形成したが、他のフッ
素樹脂、例えば、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体やテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を用いて形
成するようにしてもよい。又その他のプラスチック樹脂
から形成するようにしてもよい。
また、外被としてポリエチレン被覆層を有する光ファイ
バケーブルにおいて、ポリエチレン被覆層に低分子量の
ポリテトラフルオロエチレン粉末を添加すると、同様に
この被覆層の摩擦係数も小さくなる。従って、この種光
ファイバケーブルにあっては小さな張力を付与しつつ管
路内に布設することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、光ファイバの被覆層に分子量が60×
10以下のポリテトラフルオロエチレン粉末を添加し
たことで、摩擦係数の小さい被覆層を有する光ファイバ
が得られる。従って、光ファイバを架空地線のアルミパ
イプや管路等に小さな張力を付与するだけで引き入れる
ことができるので、光ファイバの引き入れ寸法や引き入
れ速度を大きくすることができる。よって、光ファイバ
の引き入れ作業を簡単かつ短時間で終了させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る光ファイバケーブルの
断面図、第2図は架空地線の断面図、第3図は光ファイ
バケーブルの架空地線への引き入れ試験を説明するため
の概略図、第4図は引き入れ距離と張力との関係を示す
図、第5図はポリテトラフルオロエチレン添加量と摩擦
係数との関係を示す特性図、第6図は本発明の他の実施
例に係る光ファイバケーブルの断面図、第7図(A)、
(B)は本発明に係る光ファイバ心線をそれぞれ示す断
面図である。 1……光ファイバケーブル、 2、12……光ファイバ心線、 4、4′……被覆層、 16、17……被覆層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆層を有する光ファイバ心線であって、
    前記被覆層は、分子量が60×10以下のポリテトラ
    フルオロエチレン粉末を1〜20重量%含むことを特徴
    とする光ファイバ心線。
  2. 【請求項2】前記被覆層はガラス繊維強化プラスチック
    から形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の光ファイバ心線。
  3. 【請求項3】前記被覆層はフッ素樹脂から形成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の光フ
    ァイバ心線。
  4. 【請求項4】被覆層を有する光ファイバケーブルであっ
    て、前記被覆層は、分子量が60×10以下のポリテ
    トラフルオロエチレン粉末を1〜20重量%含むことを
    特徴とする光ファイバケーブル。
  5. 【請求項5】前記被覆層はガラス繊維強化プラスチック
    から形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    4項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 【請求項6】前記被覆層はフッ素樹脂から形成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の光フ
    ァイバケーブル。
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