JPH0658349U - 試験用ゴム試料の加硫用金型 - Google Patents

試験用ゴム試料の加硫用金型

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JPH0658349U
JPH0658349U JP136993U JP136993U JPH0658349U JP H0658349 U JPH0658349 U JP H0658349U JP 136993 U JP136993 U JP 136993U JP 136993 U JP136993 U JP 136993U JP H0658349 U JPH0658349 U JP H0658349U
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rubber sample
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昌 木田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未加硫ゴムの物性に拘わらずゴム試料の厚さ
精度を向上させることを可能にしたゴム加硫用金型を提
供する。 【構成】 上型1及び下型2からなり、下型2にゴム試
料本体を成形するキャビティ3と、このキャビティを取
り囲むオーバーフロー溝4とを設けた試験用ゴム試料の
加硫用金型において、キャビティ3とオーバーフロー溝
4との間の仕切り壁6の高さを、キャビティ3の外周長
の少なくとも1/2の領域でキャビティ3の深さより小
さくする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、引張試験や低温脆化試験等に供するゴム試料を加硫成形する金型に 関し、更に詳しくは、ゴム試料の成形精度を向上させることを可能にしたゴム試 料の加硫用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、試験用ゴム試料を成形するための加硫用金型として、図4に示すような 金型が使用されていた。この金型は、平板状の上型1及び下型2からなり、下型 2にゴム試料の本体を成形するキャビティ3と、このキャビティ3を取り囲むオ ーバーフロー溝4とを設けた構成になっている。
【0003】 上記金型では、下型2のキャビティ3にキャビティ容量よりもやや多めの未加 硫ゴム5を挿入し、その上に上型1を載せることにより、キャビティ3に未加硫 ゴム5を隙間なく充填すると共に、余剰の未加硫ゴム5を仕切り壁6を乗り越え てオーバーフロー溝4に溢流させるようにしている。このように上型1と下型2 をセットした後、これらを加熱することにより、未加硫ゴム5からゴム試料を加 硫成形するようになっている。
【0004】 しかしながら、上述のゴム加硫用金型では、上型1をセットするとき余剰の未 加硫ゴム5が下型2の仕切り壁6を完全に乗り越えることができず、一部が上型 1との間に挟まれるため、その分だけゴム試料が規定の厚さよりも厚くなるとい う問題があった。しかも、仕切り壁6上に挟まれるゴム量は、未加硫ゴム5の粘 度や硬さ等の物性によって異なるため、ゴムの種類を変更する毎にゴム試料の厚 さが異なってしまい、試験用ゴム試料の測定値に誤差を生ずる原因となっていた 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、未加硫ゴムの物性に拘わらずゴム試料の厚さ精度を向上する ことを可能にした試験用ゴム試料の加硫用金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案のゴム加硫用金型は、上型及び下型からなり 、該下型にゴム試料本体を成形するキャビティと、このキャビティを取り囲むオ ーバーフロー溝とを設けた試験用ゴム試料の加硫用金型において、前記キャビテ ィとオーバーフロー溝との間の仕切り壁の高さを、前記キャビティの外周長の少 なくとも1/2の領域で前記キャビティの深さより小さくしたことを特徴とする ものである。
【0007】 このようにキャビティとオーバーフロー溝との間の仕切り壁の高さをキャビテ ィ外周の一部又は全周にわたってキャビティの深さより小さくしたことにより、 未加硫ゴムがキャビティの深さよりも厚くなった状態で仕切り壁上に残留するこ とがなくなるので、未加硫ゴムの物性に拘わらずゴム試料の厚さ精度を向上させ ることできる。
【0008】 以下、本考案の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。 図1は本考案の実施例からなる矩形シート状ゴム試料の加硫用金型の下型を示 す平面図、図2はその金型の断面図である。図において、1,2はそれぞれ平板 状の上型及び下型である。下型2には、平面視で矩形をなすゴム試料本体部分を 成形するためのキャビティ3と、このキャビティ3を取り囲むオーバーフロー溝 4とが設けられており、これらキャビティ3とオーバーフロー溝4との間が仕切 り壁6となっている。この仕切り壁6は、その高さが全周にわたってキャビティ 3の深さdよりも0.2mm以上低くなるように成形されている。このように仕 切り壁6を低くする領域は、キャビティ6の外周長の1/2以上にわたるように してある。さらに、オーバーフロー溝4の容積と、仕切り壁6の高さを低くした 領域上の容積との総和は、キャビティ3の容積の10%以上にすることが好まし い。
【0009】 上述のように構成された金型では、下型2のキャビティ3にその容量よりもや や多めの未加硫ゴム5を挿入し、その上に上型1を載せることにより、キャビテ ィ3に未加硫ゴム5が隙間なく充填されると共に、キャビティ3から溢れた余剰 の未加硫ゴム5は低くなった仕切り壁6を乗り越えてオーバーフロー溝4に溢流 する。このように上型1と下型2をセットした後、これらを加熱することにより 、未加硫ゴム5からキャビティ3の深さdに対応した規定の厚さのゴム試料を加 硫成形することができる。成形後のゴム試料は、キャビティ3に対応する本体部 分だけを残すように周囲を切除することにより、試験用ゴム試料が完成する。
【0010】 本考案によれば、仕切り壁6の高さを一部又は全周にわたって切り欠いて低く することにより、仕切り壁6上に未加硫ゴム5がキャビティ3の規定深さdより も厚くなるように残留することを抑制できる。従って、未加硫ゴム5の粘度や硬 さ等の物性を種々異ならせても、その物性に拘わらずゴム試料の厚さ精度を向上 させることができ、測定誤差の少ない試験が可能になる。
【0011】 また、仕切り壁6の高さの減少量は0.2mm以上であればよく、最大で図3 のようにキャビティ3の底部まで減少させることができる。しかしながら、仕切 り壁6の高さは、加硫後のゴム試料の本体部分とオーバーフロー部分とを容易に 判別するためにキャビティ深さの1/10以上に設定することが好ましい。 本考案は、リュプケ試験用試料金型、フレクソ試験用試料金型、ディマチア屈 曲試験用試料金型、コンプレッション試験用試料金型、摩耗試験(アクロン、ピ コ、ランボーン、ウィリアムズ、テーバー等)用試料金型など、種々のゴム物性 試験用試料金型に適用できる。
【0012】
【実施例】
図1において、下型のキャビティの深さを2mm、容積を45ccとし、キャ ビティとオーバーフロー溝との間の仕切り壁の高さだけを下記のように種々異な らせた矩形シート状ゴム試料の加硫用金型を製作した。従来金型 図4のように仕切り壁の高さを全周にわたってキャビティの深さと同一にした 。本考案金型1 図2のように仕切り壁の高さを全周にわたってキャビティの深さより0.2m m減少させた。本考案金型2 図3のように仕切り壁の高さを全周にわたってキャビティの底部まで減少させ た。 実験1: 従来金型及び本考案金型1,2のキャビティに、それぞれムーニー粘度(ML 1+4 )が61である未加硫ゴムを容量55ccで、厚さ2.5mm又は4.5m mのシート材として挿入し、下型と上型とをセットした後、これらを加熱するこ とによりゴムシートを加硫成形した。そして、加硫後のゴムシートの厚さを測定 し、キャビティ深さに対する厚さ増加量(シート厚さ−キャビティ深さ)を求め 、その結果を図5に示した。
【0013】 実験2: 従来金型及び本考案金型1,2のキャビティに、それぞれムーニー粘度(ML 1+4 )が90である未加硫ゴムを容量55ccで、厚さ2.5mm又は4.5m mのシート材として挿入し、下型と上型とをセットした後、これらを加熱するこ とによりゴムシートを加硫成形した。そして、加硫後のゴムシートの厚さを測定 し、キャビティ深さに対する厚さ増加量を求め、その結果を図6に示した。 実験3: 従来金型及び本考案金型1,2のキャビティに、それぞれムーニー粘度(ML 1+4 )が61である未加硫ゴムを厚さ4.5mmで、容量50cc、55cc又 は60ccのシート材として挿入し、下型と上型とをセットした後、これらを加 熱することによりゴムシートを加硫成形した。そして、加硫後のゴムシートの厚 さを測定し、キャビティ深さに対する厚さ増加量を求め、その結果を図7に示し た。
【0014】 実験4: 従来金型及び本考案金型1,2のキャビティに、それぞれムーニー粘度(ML 1+4 )が90である未加硫ゴムを厚さ4.5mmで、容量50cc、55cc又 は60ccのシート材として挿入し、下型と上型とをセットした後、これらを加 熱することによりゴムシートを加硫成形した。そして、加硫後のゴムシートの厚 さを測定し、キャビティ深さに対する厚さ増加量を求め、その結果を図8に示し た。
【0015】 なお、上記実験1〜実験4におけるムーニー粘度は、JIS K6300@に 準拠して100℃の温度条件で測定した値である。 図5〜図8から判るように、本考案金型1,2は、いずれも未加硫ゴムの挿入 時の厚さ、重量及びJIS硬さに拘わらず、加硫ゴムシートのキャビティ深さに 対する厚さ増加量が0.2mm以下であり、従来金型に比べて厚さ精度を大幅に 向上させることができた。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、上型及び下型からなり、該下型にゴム試 料本体を成形するキャビティと、このキャビティを取り囲むオーバーフロー溝と を設けた試験用ゴム試料の加硫用金型において、前記キャビティとオーバーフロ ー溝との間の仕切り壁の高さを、前記キャビティの外周長の少なくとも1/2の 領域で前記キャビティの深さより小さくしたことにより、未加硫ゴムの物性に拘 わらずゴム試料の厚さ精度を向上させることできる。従って、引張試験や低温脆 化試験において、測定誤差の少ない試験が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例からなる試験用ゴム試料の加硫
用金型の下型を示す平面図である。
【図2】本考案の実施例からなる加硫用金型を示す断面
図である。
【図3】本考案の他の実施例からなる加硫用金型を示す
断面図である。
【図4】従来の試験用ゴム試料の加硫用金型を示す断面
図である。
【図5】試験金型において、未加硫ゴム(ムーニー粘度
61)の挿入時の厚さを異ならせたときの加硫ゴムシー
トの厚さ増加量を示す図である。
【図6】試験金型において、未加硫ゴム(ムーニー粘度
90)の挿入時の厚さを異ならせたときの加硫ゴムシー
トの厚さ増加量を示す図である。
【図7】試験金型において、未加硫ゴム(ムーニー粘度
61)の挿入時の重量を異ならせたときの加硫ゴムシー
トの厚さ増加量を示す図である。
【図8】試験金型において、未加硫ゴム(ムーニー粘度
90)の挿入時の重量を異ならせたときの加硫ゴムシー
トの厚さ増加量を示す図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 キャビティ 4 オーバーフロー溝 5 未加硫ゴム 6 仕切り壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:40 4F (72)考案者 大野 孝幸 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)考案者 井上 誠 埼玉県川越市大字笠幡79番25 株式会社ダ ンベル内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型及び下型からなり、該下型にゴム試
    料本体を成形するキャビティと、このキャビティを取り
    囲むオーバーフロー溝とを設けた試験用ゴム試料の加硫
    用金型において、前記キャビティとオーバーフロー溝と
    の間の仕切り壁の高さを、前記キャビティの外周長の少
    なくとも1/2の領域で前記キャビティの深さより小さ
    くした試験用ゴム試料の加硫用金型。
JP1993001369U 1993-01-22 1993-01-22 試験用ゴム試料の加硫用金型 Expired - Fee Related JP2600956Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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