JPH065827A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH065827A
JPH065827A JP4163027A JP16302792A JPH065827A JP H065827 A JPH065827 A JP H065827A JP 4163027 A JP4163027 A JP 4163027A JP 16302792 A JP16302792 A JP 16302792A JP H065827 A JPH065827 A JP H065827A
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JP
Japan
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light
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groove
image pickup
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JP4163027A
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English (en)
Inventor
Takeshi Itoo
剛 糸尾
Shiyouichi Ishibe
祥一 石辺
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変換効率を向上させるようにする。 【構成】 受光部2の受光面にV溝2aが形成されてい
るので、V溝2aに入射した光(イ)はV溝2a内で反
射されて、再度V溝2aに入射することを繰り返す。こ
のため、入射光(イ)の電荷変換が複数回行われ、よっ
て変換効率が向上することとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等に用い
られる固体撮像素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したビデオカメラは、近年、小型化
や高解像度化が要望され、カメラ本体及び光学レンズの
小型化が図られていると同時に、ビデオカメラに用いら
れる固体撮像素子も小型化や高解像度化が望まれてい
る。
【0003】そのためには、ビデオカメラにおける光学
レンズの小型化、固体撮像素子における画素数の増加化
等の手段を施す必要がある。しかし、そのような手段を
搭載すると、結果として固体撮像素子の1画素当りの受
光面積が小さくなり、相対的に感度特性等の劣化が生じ
る。そこで、これらの対策として、固体撮像素子の光入
射側にマイクロレンズを形成して入射光を集光させ、こ
れにより固体撮像素子の受光部の実効開口率を増加させ
ている。
【0004】
【解決すべき課題】しかしながら、従来の一般的な固体
撮像素子に備わったフォトダイオードからなる受光部
は、光軸に対して垂直な平坦構造であり、単に入射する
光を受けるだけである。マイクロレンズ等によって光を
収束させれば、実効開口率を増加させる効果はあるが、
それでも受光部にSi基板を使用した場合には、入射光
の70%程度が表面で反射し、入射光の30%程度しか
電荷変換に利用されず、変換効率が低いという問題があ
る。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、変換効率を向上させるこ
とができる固体撮像素子及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子
は、光電変換用の受光部が受光側表面にV溝を有してお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0007】また、本発明の固体撮像素子の製造方法
は、受光部が少なくとも形成された基板上に保護膜を形
成する工程と、該保護膜の一部を除去して該受光部を露
出する工程と、該保護膜から露出した受光部にV溝を形
成する工程と、を含むので、そのことにより上記目的が
達成される。
【0008】
【作用】本発明にあっては、受光部の受光面にV溝が形
成されているので、V溝に入射した光は、V溝内で反射
されて再度V溝に入射することを繰り返す。このため、
入射光の電荷変換が複数回行われ、よって変換効率が向
上することとなる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0010】図3及び図4に本発明を適用したインター
ライン転送型の固体撮像素子を示す。図4は平面図、図
3は正面断面図である。この固体撮像素子は、Si基板
1の上に複数列に配設され、かつ各列に多数設けられた
フォトダイオードからなる受光部2・・・と、この受光
部2の各列の間に設けられた垂直レジスタ部3・・・
と、各垂直レジスタ部3の一旦を接続した水平レジスタ
部分4と、水平レジスタ部分4の近傍に設けた出力部5
とを備える。
【0011】各受光部2は、上側の受光面側のほぼ全体
にV溝2aが形成されており、各受光部2の近傍には図
3に示すように転送部6が形成されている。この転送部
6は、Si基板1の上層部に形成されたn-層6aと、
その上方に設けられた上下方向に対向する前記垂直レジ
スタ部3に相当する2つのポリシリコン電極6b、6c
とからなる。これら2つのポリシリコン電極6b、6c
は、基板1上に形成した酸化シリコン絶縁膜7に内蔵さ
れている。このように構成した転送部6は、入射光量に
応じて光電変換する受光部2からの電気信号を転送する
ためのものであり、酸化シリコン絶縁膜7の上表面には
転送部6の上方部分に遮光メタル8が形成されている。
この遮光メタル8としては、例えば高純度のアルミニウ
ムからなるアルミ配線を使用している。このアルミ配線
に代えて、アルミニウムにシリコンを数%添加したも
の、あるいはアルミニウムにシリコンと銅を添加したア
ルミ配線を使用してもよい。
【0012】上記遮光メタル8を有する酸化シリコン絶
縁膜7の上には、カラーフィルター9が形成され、更に
そのカラーフィルター9の上には前記受光部2へ光を集
中させて入射させるべく、例えば透明樹脂等からなるマ
イクロレンズ10が形成されている。
【0013】次に、かかる構成の固体撮像素子の製造方
法について説明する。例えば、Si基板1に、Siの結
晶軸が〈100〉のウェハーを使用した場合について説
明する。このSi基板1上に上述した受光部2、垂直レ
ジスタ部3、水平レジスタ部4及び出力部5を形成す
る。
【0014】次に、かかるSi基板1の上に、全面にわ
たりSiO2等からなる保護膜を被覆し、続いてV溝2
aを形成する受光部2の上にある保護膜を除去して、V
溝構造が不要な部分、つまり転送部6、出力部5等の上
にのみ保護膜を残す。この保護膜を除去する方法として
は、デバイス構造によって使い分ければ良く、例えば、
酸系水溶液で選択的に除去する方法や物理的に除去する
方法を使えば良い。
【0015】次に、保護膜を有するSi基板1を、例え
ば80℃前後に温度を調節したヒドラジン(N22)の
溶液中に浸漬し、保護膜をマスクとしてエッチングを行
う。これにより、受光部2には前記Siの結晶軸に沿っ
てV溝2aが形状される。このとき、エッチングが結晶
軸(111)面が露出した時点で止まるため、V溝2a
の溝底を挟む角度が約60°となる。なお、エッチング
用の溶液としては、上記ヒドラジンの他に、水酸化カリ
ウム(KOH)等の使用が可能である。
【0016】次に、上述した酸系水溶液で選択的に除去
する方法や物理的に除去する方法を使用して、上記保護
膜の全部を除去する。
【0017】次に、V溝2aが形成された受光部2を有
するSi基板1の上に、酸化シリコン絶縁膜7に内蔵さ
れた状態でポリシリコン電極6b、6cを形成し、その
酸化シリコン絶縁膜7の上に遮光メタル8を形成する。
【0018】次に、上記遮光メタル8が形成されたSi
基板1の上に、カラーフィルター9及びマイクロレンズ
10を、順次形成する。これにより図3及び図4に示す
固体撮像素子が製造される。
【0019】尚、本実施例の製造方法においては、ポリ
シリコン電極6b、6cを形成する以前にエッチングに
よりV溝2aを形成しているが、ポリシリコン電極6
b、6cを形成した後にV溝2aを形成してもよい。但
し、その場合には保護膜でポリシリコン電極6b、6c
も保護する必要がある。
【0020】以下に、このようにして製造された固体撮
像素子の光電変換に関する動作内容について説明する。
この固体撮像素子は、約60°のV溝2aを有している
ので、このV溝2aが形成された受光面に光が入射する
と反射を繰り返すこととなる。例えば、図1に示すよう
に、受光面に光(イ)が垂直に入射する場合は、入射光
(イ)が照射されたV溝2aの側面2bで入射光(イ)
の30%程度が電荷に変換され、残り70%程度は側面
2cに向かう反射光(ロ)となる。
【0021】反射光(ロ)が照射された側面2cで反射
光(ロ)の30%程度が電荷に変換され、残り70%程
度は側面2bに向かう反射光(ハ)となる。ここで、側
面2cにおける反射光(ロ)の光電変換ついては、最初
の入射光(イ)の21%程度が電荷変換されることにな
る。
【0022】更に、側面2bに達した反射光(ハ)は、
側面2bでも30%程度が電荷に変換され、残り70%
は外部に放射される。ここで、側面2bにおける反射光
(ハ)の光電変換ついては、最初の入射光(イ)の1
4.7%が電荷に変換されることになる。
【0023】この場合には、上述したように多重反射に
よって、受光部2に最初に入射した光の65.7%程度
が電荷に変換されることになり、従来の構造で変換され
る光の2倍以上の光電変換効率となる。
【0024】また、図2(a)及び(b)に示すよう
に、受光部2に斜めに入射する場合も、同様にして多重
反射が起こり変換効率が向上する。具体的には、図2
(a)の場合は、入射光(ニ)が照射された側面2bで
入射光(ニ)の30%程度が電荷に変換され、残り70
%程度は側面2cに向かう反射光(ホ)となる。反射光
(ホ)が照射された側面2cで反射光(ニ)の30%程
度が電荷に変換され、残り70%程度は側面2bに向か
う反射光(ヘ)となる。更に、側面2bに達した反射光
(ヘ)は、側面2bでも30%程度が電荷に変換され、
残り70%は外部に放射される光(ト)となる。
【0025】一方、図2(b)の場合は、入射光(チ)
が照射された側面2cで入射光(チ)の30%程度が電
荷に変換され、残り70%程度は側面2bに向かう反射
光(リ)となる。反射光(リ)が照射された側面2bで
反射光(ニ)の30%程度が電荷に変換され、残り70
%程度は外部に放射される光(ヌ)となる。
【0026】ところで、斜めに入射する光の入射角度に
よって、いろんな場合が想定されるが、少なくとも2回
又は3回の多重反射が想定され、多重反射が2回の場合
は51%程度、3回の場合は65.7%程度が電荷に変
換されることになる。
【0027】上記実施例では受光部2のほぼ全体にわた
りV溝2aを1つ形成しているが、本発明はこれに限ら
ず、多重反射が起こる状態であれば受光部2のほぼ全体
にわたりV溝2aを2つ以上形成してもよく、或は受光
部2の少しの範囲にわたりV溝2aを形成してもよい。
【0028】また、上記実施例ではV溝2aの溝底を挟
む角度を約60°となるようにしているが、本発明はこ
れに限らず、2回以上の多重反射が起こる角度であれば
よく、60°に限定するものではない。
【0029】更に、上記実施例ではインターライン転送
形に適用しているが、本発明はこれに限らず、フレーム
トランスファ方式の固体撮像素子等にも適用可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による場合
は、受光部において入射光が2回以上の多重反射が起こ
るので、入射光を有効に利用することが可能となり光電
変換効率を向上でき、これにより感度特性の高性能化や
安定化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例において受光部に垂直に光が入射する
場合を示す正面図。
【図2】本実施例において受光部に斜めに光が入射する
場合を示す正面図。
【図3】本実施例の固体撮像素子を示す正面断面図。
【図4】本実施例の固体像素子を示す平面図。
【符号の説明】
1 Si基板 2 受光部 2a V溝 3 垂直レジスタ部 4 水平レジスタ部 5 出力部 6 転送部 7 酸化シリコン絶縁膜 8 遮光メタル 9 カラーフィルター 10 マイクロレンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換用の受光部が受光側表面にV溝
    を有する固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 受光部が少なくとも形成された基板上に
    保護膜を形成する工程と、 該保護膜の一部を除去して該受光部を露出する工程と、 該保護膜から露出した受光部にV溝を形成する工程と、 を含む固体撮像素子の製造方法。
JP4163027A 1992-06-22 1992-06-22 固体撮像素子及びその製造方法 Withdrawn JPH065827A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990061335A (ko) * 1997-12-31 1999-07-26 윤종용 전하 결합형 고체촬상소자 및 그 제조방법
KR100518868B1 (ko) * 1998-07-30 2005-11-30 매그나칩 반도체 유한회사 이미지센서 및 그 제조방법
JP2008218670A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Toshiba Corp 固体撮像素子

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Effective date: 19990831