JPH0658111A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

弁開閉時期制御装置

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Publication number
JPH0658111A
JPH0658111A JP4206797A JP20679792A JPH0658111A JP H0658111 A JPH0658111 A JP H0658111A JP 4206797 A JP4206797 A JP 4206797A JP 20679792 A JP20679792 A JP 20679792A JP H0658111 A JPH0658111 A JP H0658111A
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JP
Japan
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oil chamber
piston
oil
pressure
chamber
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Application number
JP4206797A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miura
康 三浦
Kanetake Aoki
金剛 青木
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピストン10の位置を多段階に調整でき、内燃
機関の吸気系や排気系の弁の開閉時期を多段階に調整す
る弁開閉時期制御装置を提供すること。 【構成】本装置では、ピストン10の移動に伴いカムシ
ャフト3の位相が調整される。カムシャフト3にドレン
孔25、複数個の連通路31、32、スプール孔27が
形成され、スプール孔27にスプール弁28が嵌装され
ている。スプール弁28が第1位置に設定されると、連
通路31、32は共に閉鎖され、第1油室11及び第2
油室12は同圧に維持され、ピストン10はバネ14に
よりストッパ面8eに当たる。スプール弁28が第2位
置に設定されると、連通路31が開口して第2油室12
の油はドレンされ、第2油室12は中圧に維持され、ピ
ストン10は矢印K1方向に移動する。スプール弁28
が第3位置に設定されると、連通路32が開口して第2
油室12の油が更にドレンされ第2油室12は低圧に維
持され、ピストン10は矢印K1方向に更に移動し、ス
トッパ面5kに当たる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弁開閉時期制御装置に関
する。この装置は、車両の内燃機関の動弁機構に適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来より、弁開閉時期制御装置として、
内燃機関の吸気系や排気系の弁を駆動するカムシャフト
と、内燃機関で駆動されるタイミングプーリと、ピスト
ン収納室に嵌装されピストン収納室を複数の油室に仕切
るピストンと、油室への作動油の送給を制御する油圧制
御部とからなるものが提供されている。このものでは、
油圧制御部により作動油が油室へ適宜送給されると、ピ
ストンがピストン収納室内で移動し、カムシャフト及び
タイミングプーリがその周方向へ相対変位し、これによ
りカムシャフトにより駆動される内燃機関の弁の開閉時
期が調整され、内燃機関の出力調整等が行われる。
【0003】この様な弁開閉時期制御装置として、近
年、実開平3−110106号公報に開示されている様
に、ピストンの停止位置が三段階であり、タイミングプ
ーリに対してカムシャフトの位相を三段階に調整でき、
内燃機関の弁の開閉時期を三段階に調整できるものが、
知られている。この装置の要部を図5に示す。この装置
では、図5に示す様に、ピストン収納室100にピスト
ン101及び可動ストッパ102が直列状態に嵌装さ
れ、ピストン101はバネ103で矢印N1方向に付勢
されている。
【0004】第1段階では、第1油室201及び第2油
室202に作動油を送給しないので、バネ103の力で
ピストン101及び可動ストッパ102を矢印N1方向
に移動し、可動ストッパ102の端面102aを第1ス
トッパ面300に当て、これによりピストン101を第
1ピストン位置に設定する。また第2段階では、第1連
通路301から第1油室201に作動油を送給して可動
ストッパ102の端面102bを第2ストッパ面302
に当てると共に、バネ103でピストン101の端面を
可動ストッパ102の端面102bに当て、これにより
ピストン101を第2ピストン位置に設定する。
【0005】更に第3段階では、第2連通路304から
第2油室202に作動油を送給して可動ストッパ102
の端面102aを第1ストッパ面300に当てると共
に、パネ103を収縮させつつピストン101を矢印N
2方向に移動させて、ピストン101の部位101cを
第3ストッパ面306に当て、これによりピストン10
1を第3ピストン位置に設定する。
【0006】この装置では、前述の記載から理解できる
様に、第1連通路301及び第2連通路304ともにド
レンではなく、作動油を送給する送給路として使用され
る。即ち、第2段階では第1連通路301を介して第1
油室201に作動油を送給し、第3段階では、第2連通
路304を介して、別室である第2油室202に作動油
を送給するものである。更に、特開平4−153510
号公報にも、同様な装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は油室の作動
油を抜く方式を採用すれば、作動油の漏れ等の許容度合
が大きくなることに着目し、本発明を開発した。即ち、
本発明は上記した公報に係る装置とは異なる方式を採用
し、即ち、ピストンで仕切られた第1油室及び第2油室
のうち、第1段階では、第1油室及び第2油室を共に同
圧にした状態とし、第2段階、第3段階で第2油室のみ
の作動油を適宜ドレンする方式を採用し、これにより第
2油室のみの油圧を切り替え、以てピストン位置を多段
階に調整でき、内燃機関の弁の開閉時期を多段階に調整
する弁開閉時期制御装置を提供することを目的とするに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弁開閉時期
制御装置は、基部に回転可能に保持され回転に伴い内燃
機関の弁を駆動させるカムシャフトと、内燃機関の駆動
に伴い回転してカムシャフトを回転させるタイミングプ
ーリと、ピストン収納室にカムシャフトの軸方向の一方
向及び他方向に移動可能に嵌装され、嵌装によりピスト
ン収納室を第1油室及び第2油室に仕切り、軸方向の一
方向への移動に伴いカムシャフト及びタイミングプーリ
を周方向の一方向へ相対変位させ、軸方向の他方向への
移動に伴いカムシャフト及びタイミングプーリを周方向
の他方向へ相対変位させるピストンと、第2油室に配置
されピストンを第1油室側に付勢するバネと、第1油室
の油圧及び第2油室の油圧を調整する油圧制御部とで構
成され、油圧制御部は、カムシャフトに形成され第2油
室とドレン孔とを連通し、第2油室の作動油をドレンす
るための複数個の連通路と、カムシャフトまたはカムシ
ャフト近傍に装備され、駆動に伴い連通路を開閉可能な
弁体と、弁体を駆動し得る様に設けられ、各連通路を閉
鎖して第1油室及び第2油室を実質的に同圧に維持する
第1位置に該弁体を設定し得ると共に、所定の連通路を
開口して第2油室の高圧の作動油をドレンして第2油室
の圧力を中圧に維持する第2位置に弁体を設定し得、か
つ、他の該連通路を開口して第2油室の作動油を更にド
レンして第2油室の圧力を低圧に維持する第3位置に弁
体を設定し得る弁体駆動手段とで構成されていることを
特徴とするものである。
【0009】弁体はスプール弁で形成できる。弁体駆動
手段は油圧制御弁で形成できる。
【0010】
【作用】弁体駆動手段により弁体が第1位置、第2位
置、第3位置にそれぞれ設定される。第1位置では、ピ
ストンで仕切られた第1油室及び第2油室のうち、第1
油室及び第2油室の作動油は共にドレンされないので、
第1油室と第2油室とは実質的に同圧にされる。この場
合には、バネの付勢力により、第2油室の駆動力が第1
油室の駆動力よりも大きくなるので、ピストンは第1油
室側に移動する。
【0011】また、第2位置、第3位置では、第1油室
の作動油はドレンされないものの、第2油室の作動油が
適宜ドレンされるので、第2油室の油圧が中圧、低圧と
なる。これにより、差圧に応じてピストンの位置調整が
行なわれ、以てタイミングプーリに対するカムシャフト
の位相が調整され、カムシャフトに装備された内燃機関
の弁の開閉時期が調整される。
【0012】
【実施例】以下、本発明装置の実施例を図1〜図4を参
照して説明する。 (実施例の構成)本装置では、図1、図2に示す様に、
基部としてのシリンダヘッド1の軸受部2にカムシャフ
ト3が回転可能に保持されている。カムシャフト3に
は、内燃機関の動弁機構を構成する図略の吸気系、排気
系の弁が装備されており、カムシャフト3が回転すると
内燃機関の弁が駆動し、内燃機関の吸気、排気が行われ
る。カムシャフト3のつば部3aは軸受部2の軸端面2
aに当てがわれている。カムシャフト3には、つば部4
aをもつスリーブ4が嵌合されている。スリーブ4には
第1通孔4b、第2通孔4cが円周方向にそってそれぞ
れ複数個形成されている。スリーブ4の先端部の外周に
はヘリカルスプライン4dが形成されている。
【0013】カムシャフト3の外側にはタイミングプー
リ5が同軸的に配置されている。タイミングプーリ5と
軸受部2との間にはオイルシール2cが配置されてい
る。タイミングプーリ5の歯5cには図略のタイミング
ベルトの歯が係合されており、内燃機関の駆動に伴いタ
イミングベルトが作動すると、タイミングプーリ5が回
転する。更にノックピン6によりタイミングプーリ5と
スリーブ4とは係合している。
【0014】カムシャフト3の軸端には取付ボルト7に
よりダンパーケース8が固定されている。ダンパーケー
ス8の内周にはヘリカルスプライン8aが形成されてい
る。ダンパーケース8とスリーブ4とタイミングプーリ
5とでリング状のピストン収納室9が形成されている。
ピストン収納室9にリング状のピストン10が嵌装され
ている。ピストン収納室9はピストン10によりフロン
ト側の第1油室11及びリヤ側の第2油室12に仕切ら
れている。ピストン10の内周にはヘリカルスプライン
10cが形成されている。これはスリーブ4のヘリカル
スプライン4dと噛み合う。ピストン10の外周にはヘ
リカルスプライン10aが形成されている。これはダン
パーケース8のヘリカルスプライン8aと噛み合う。
【0015】ここで、上記ヘリカルスプラインを介し
て、ピストン10がカムシャフト3の軸方向の一方向と
しての矢印K1方向に移動すると、カムシャフト3及び
タイミングプーリ5は周方向の一方向へ相対変位する。
また、ピストン10が他方向としての矢印K2方向に移
動すると、カムシャフト3及びタイミングプーリ5は周
方向の他方向へ相対変位する。これによりカムシャフト
3の位相が調整され、弁の開閉時期が調整される。な
お、ピストン10は、スリーブ4を覆う閉鎖壁10e
と、半径方向に延設された径大部10fと、径大部10
fの外周面に配置されたシールリング10iとをもつ。
更に第2油室12内にはコイル状の第1バネ14が配置
されており、ピストン10を矢印K2方向に付勢してい
る。
【0016】ダンパーケース8とタイミングプーリ5と
の間にはカバー15が配置されている。カバー15のラ
ビリンス部とダンパーケース8のラビリンス部とはダン
パー手段16を形成し、ダンパーケース8とカバー15
との間の室16aには粘性流体(シリコンオイル)が収
納されて、粘性流体はラビリンス部とラビリンス部との
隙間にも供給されている。なお、17はシールリング、
18、19はオイルシールである。
【0017】ところで、カムシャフト3の作動中には内
燃機関の弁と係合するスプリングから変動トルクを受
け、ヘリカルスプライン8a、10a、ヘリカルスプラ
イン4d、10cのバックラッシュによる打音を発生さ
せるおそれがあるが、かかる変動トルクはダンパー手段
16の緩衡作用により緩和される。さて、本実施例では
油圧制御部20が設けられている。油圧制御部20は作
動油の送給を制御しピストン収納室9内でピストン10
を移動させるものである。以下、油圧制御部20につい
て説明する。カムシャフト3にはその軸方向にのびる第
1供給孔24、第1ドレン孔25が形成され、更にカム
シャフト3の中央部にはスプール孔27が形成されてい
る。カムシャフト3のスプール孔27には、弁体として
のスプール弁28が移動可能に嵌合されている。スプー
ル弁28の周壁には第1透孔28a、第2透孔28b、
第3透孔28iが形成されている。スプール弁28と取
付ボルト7との間には第2バネ30が介装されており、
図1、図2に示す様に第2バネ30によりスプール弁2
8はカムシャフト3のストッパ面3hに当接している。
【0018】更にカムシャフト3にはその半径方向にの
びる第1連通路31、第2連通路32、第2供給孔35
が形成されている。ここで、第1連通路31は第1通孔
4bに連通し、かつ、スプール孔27を介して第1ドレ
ン孔25に連通する。第2連通路32は第2通孔4cに
連通し、かつ、スプール孔27を介して第1ドレン孔2
5に連通する。
【0019】第1供給孔24の一端部24cは第1油室
11に連通し、第1供給孔24の他端部は第1給油路4
0を介してオイルポンプ41の吐出ポートにつながる。
本実施例では、オイルポンプ41が駆動している限り、
第1油室11には油圧は作用する。第1ドレン孔25の
一端部25cはスプール孔27に連通し、第1ドレン孔
25の他端部は第1ドレン路42を介してオイルパン4
3に連通する。第2供給孔35の一端部はスプール孔2
7に連通するとともに、第2供給孔35の他端部は軸受
部2の通路45、第2給油路48を介して、弁体駆動手
段としての油圧制御弁50のポートにつながり、かつ、
オリフィス52を介してオイルポンプ41につながる。
【0020】油圧制御弁50は電子制御装置51により
制御され、内燃機関の回転数、負荷に応じて例えば三段
階の油圧を第2給油路48に発生する。なおオイルポン
プ41と油圧制御弁50との間にはオリフィス52が配
置され、第2給油路48の圧力の変動にかかわらず、第
1給油路40の圧力を維持し得る様にされている。更に
カムシャフト3の外周面にはリング溝3rが形成され、
リング溝3rにより、第2供給孔35と通路45との連
通性を確保している。軸受部2には、漏れた作動油をド
レンする第2ドレン孔56が形成され、第2ドレン孔5
6は第2ドレン路57を介してオイルパン43に連通し
ている。なお、60、61は閉鎖のためのボール栓であ
る。
【0021】なお、内燃機関の駆動に伴いタイミングプ
ーリ5が回転されると、そのトルクはスプライン4d、
10c、スプライン10a、8aを経てダンパーケース
8に伝達され、更に取付ボルト7を経てカムシャフト3
に伝達されるものである。 (実施例の作用) (i)第1位置 ピストン10の第1位置としての最遅角位置を図1、図
2に示す。この場合には、オイルポンプ41からの油圧
が第1給油路40、第1供給孔24を介して第1油室1
1に作用する。ここで、第1油室11の作動油がスリー
ブ4とピストン10との隙間、あるいは、ダンパーケー
ス8とピストン10との隙間から第2油室12に漏れ、
結果として第1油室11の油圧、第2油室12の油圧は
共にP1となり、実質的に同圧とされる。しかし、第1
バネ14の付勢力が矢印K2方向に作用するため、ピス
トン10を矢印K2方向に押す駆動力をFβとし、ピス
トン10を矢印K1方向に押す駆動力をFαとすると、
FβはFαよりも大きくなり、上記したヘリカルスプラ
イン4d、10c、10a、8aを介してピストン10
は矢印K2方向に移動し、ピストン10はダンパーケー
ス8のストッパ面8eに当接し、その位置で停止する。
即ち、ピストン10は第1位置としての最遅角位置に停
止する。よってタイミングプーリ5に対するカムシャフ
ト3の位相は、所定位置に設定され、弁の開閉時期も所
定時期に設定される。
【0022】この場合には、電子制御装置51による信
号により油圧制御弁50の開度が制御され、第2給油路
48に低い圧を発生している。そのため、第2給油路4
8、第2供給孔35を介してスプール弁28の受圧面2
8cには低い圧が作用する。従って受圧面28cに作用
する油圧は、第2バネ30の付勢力に打ち勝つことがで
きず、図1、図2に示す様にスプール弁28はストッパ
面3hに当接した第1位置のままであり、スプール弁2
8は第1連通路31、第2連通路32を閉鎖している。
よって、第2油室12の作動油は第1連通路31、第2
連通路32からドレンされない。 (ii)第2位置 ピストン10を進角して第2位置としての中間進角位置
に停止する場合について図3を参照して説明する。この
場合には、電子制御装置51による信号により油圧制御
弁50の開度が制御され、第2給油路48に中程度の圧
力を発生する。そのため、第1給油路48、第2供給孔
35を介してスプール弁28の受圧面28cには中程度
の油圧が作用する。従って受圧面28cに作用する油圧
が第2バネ30の付勢力に打ち勝ち、図3に示す様にス
プール弁28はストッパ面3hから離れ矢印K2方向に
移動する。これにより第2連通路32はスプール弁28
で閉鎖されているものの、スプール弁28の第1透孔2
8aと第1連通路31とは連通して開口し、これにより
第2油室12の作動油は第1通孔4b、第1連通路3
1、第1透孔28a、第1ドレン孔25、ドレン路42
を経てオイルパン43にドレンされる。この結果、第2
油室12は圧力は低下して中圧P3(P3<P1)とな
り、差圧に起因してピストン10が矢印K1方向に移動
し、駆動力FαとFβとが均衡し、結局、図3に示す中
間進角位置に至り、それに応じてカムシャフト3の位相
は調整され、弁の開閉時期を調整される。
【0023】このとき、第2油室12の油圧であるP3
は第1油室11の油圧P1よりも低いので、スリーブ4
とピストン10との隙間、ダンパーケース8とピストン
10との隙間から、第1油室11の作動油が第2油室1
2に漏れ、第2油室12の油圧がP3よりも増そうとす
る。しかし、第1通孔4bが微小量開口しているので、
第2油室12の作動油が第1通孔4b、第1連通路3
1、第1透孔28aを介して第1ドレン孔25に直ちに
抜け、従って第2油室12の油圧はP3に維持される。
【0024】この様に本実施例では、ピストン10を中
間進角位置に停止させるストッパはないものの、第1通
孔4bの開口による駆動力均衡作用により、ピストン1
0は中間進角位置で維持される。 (iii)第3位置 ピストン10を第3位置としての最進角位置に停止する
場合について図4を参照して説明する。この場合には、
電子制御装置51による信号により油圧制御弁50の開
度は制御され、第2給油路48に高い圧を発生している
ので、スプール弁28の受圧面28cには高い圧が作用
する。従って受圧面28cに作用する油圧が第2バネ3
0を収縮させつつ、スプール弁28は矢印K2方向に更
に移動し、図4に示す様にスプール弁28が取付ボルト
7の軸端面状のストッパ面7eに当接する。
【0025】このとき、第1通孔4b及び第1連通路3
1はピストン10の閉鎖壁10eにより閉鎖されている
ものの、スプール弁28の第2透孔28bと第2連通路
32とは連通し、第2油室12は大気圧に開放されるの
で、第2油室12の作動油は第2通孔4c、第2連通路
32、第2透孔28b、第1ドレン孔25、ドレン路4
2を経てオイルパン43にドレンされる。この結果、第
2油室12の油圧はP3よりも更に低下して低圧P4
(P4<P3)となり、これにより上記したヘリカムス
プライン4d、10c、10a、8aを介してピストン
10が矢印K1方向に更に移動し、ピストン10の径大
部10fがタイミングプーリ5のストッパ面5kに当接
し停止する。即ち、ピストン10は最進角位置で停止す
る。これによりカムシャフト3の位相は調整され、弁の
開閉時期も調整される。 (iv)ところで、復帰の一例として、図4に示す最進
角位置から図2に示す最遅角位置に、ピストン10を復
帰させる場合について説明する。この場合にはスプール
弁28を移動操作する。即ち、電子制御装置51による
信号により油圧制御弁50の開度を制御し、第2給油路
48に低い圧を発生させれば、第2バネ30の付勢力に
よりスプール弁28は移動して矢印K1方向へ復帰しス
トッパ面3hに当接し、スプール弁28により第1連通
路31、第2連通路32を閉鎖する。すると、第1油室
11と第2油室12との間で作動油が行き来し、第1油
室11と第2油室12とが実質的に同圧になる。この状
態では、第1バネ14の付勢力により、駆動力Fαより
も駆動力Fβが大きいので、ピストン10が矢印K2方
向に移動して、ストッパ面8eに当接し、以てピストン
10は図2に示す最遅角位置に復帰する。
【0026】ピストン10を中間進角位置から最遅角位
置に戻す場合、最進角位置から中間進角位置に戻す場合
にも、スプール弁28を移動操作するものである。 (実施例の効果)以上説明した様に本実施例によれば、
ピストン10で仕切られた第1油室11及び第2油室1
2のうち、第1段階では、第1油室11及び第2油室1
2を共に同圧にした状態とし、第1バネ14の付勢力で
ピストン10をストッパ面8eに当て最遅角位置に停止
させ得る。更に、第2段階、第3段階で第2油室10の
みの作動油を適宜ドレンし、第2油室12のみの油圧を
低圧側に切り替えるので、ピストン10は矢印K1方向
に移動できる。これによりピストン10が停止するピス
トン位置を調整できる。
【0027】しかも、図5に示す従来装置において必要
としていた、ピストン101の移動を規制する可動スト
ッパ102を廃止できる。
【0028】
【発明の効果】本発明装置によれば、ピストンで仕切ら
れた第1油室及び第2油室のうち、第1段階では、第1
油室及び第2油室を共に同圧にした状態とし、これによ
りピストンは第1位置に設定される。更に第2段階、第
3段階で第2油室のみの作動油を適宜ドレンし、これに
より第2油室のみの油圧を中圧、低圧に切り替えるの
で、ピストンを移動させ得、以てピストンの位置を多段
階に調整できる。しかも図5に示す従来装置において必
要としいてた、ピストン101の移動を規制する可動ス
トッパ102を廃止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧制御部とともに示す本装置の断面図であ
る。
【図2】ピストンが最遅角位置に設定されている状態を
示す本装置の断面図である。
【図3】ピストンが中間進角位置に設定されている状態
を示す本装置の断面図である。
【図4】ピストンが最進角位置に設定されている状態を
示す本装置の断面図である。
【図5】従来装置の断面図である。
【符号の説明】 図中、1はシリンダヘッド、2は軸受部、3はカムシャ
フト、5はタイミングプーリ、9はピストン収納室、1
0はピストン、11は第1油室、12は第2油室、14
は第1バネ、20は油圧制御部、24は第1供給孔、2
5は第1ドレン孔、27はスプール孔、28はスプール
弁、31は第1連通路、32は第2連通路、35は第2
供給孔、41はオイルポンプ、50は油圧制御弁(弁体
駆動手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部に回転可能に保持され回転に伴い内燃
    機関の弁を駆動させるカムシャフトと、 内燃機関の駆動に伴い回転して該カムシャフトを回転さ
    せるタイミングプーリと、 ピストン収納室に該カムシャフトの軸方向の一方向及び
    他方向に移動可能に嵌装され、嵌装により該ピストン収
    納室を第1油室及び第2油室に仕切り、軸方向の一方向
    への移動に伴い該カムシャフト及び該タイミングプーリ
    を周方向の一方向へ相対変位させ、軸方向の他方向への
    移動に伴い該カムシャフト及び該タイミングプーリを周
    方向の他方向へ相対変位させるピストンと、 該第2油室に配置され該ピストンを該第1油室側に付勢
    するバネと、 該第1油室の油圧及び該第2油室の油圧を調整する油圧
    制御部とで構成され、 該油圧制御部は、 該カムシャフトに形成され該第2油室とドレン孔とを連
    通し、該第2油室の作動油をドレンするための複数個の
    連通路と、 該カムシャフトまたは該カムシャフト近傍に装備され、
    駆動に伴い該連通路を開閉可能な弁体と、 該弁体を駆動し得る様に設けられ、各該連通路を閉鎖し
    て該第1油室及び第2油室を実質的に同圧に維持する第
    1位置に該弁体を設定し得ると共に、所定の該連通路を
    開口して該第2油室の高圧の作動油をドレンして該第2
    油室の圧力を中圧に維持する第2位置に該弁体を設定し
    得、かつ、他の該連通路を開口して該第2油室の作動油
    を更にドレンして該第2油室の圧力を低圧に維持する第
    3位置に該弁体を設定し得る弁体駆動手段とで構成され
    ていることを特徴とする弁開閉時期制御装置。
JP4206797A 1992-08-03 1992-08-03 弁開閉時期制御装置 Pending JPH0658111A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748500B2 (en) 2007-04-26 2010-07-06 Honda Motor Co., Ltd. Oil pan for internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7748500B2 (en) 2007-04-26 2010-07-06 Honda Motor Co., Ltd. Oil pan for internal combustion engine

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