JPH0657715A - 反射性滑り止めシート材 - Google Patents
反射性滑り止めシート材Info
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- JPH0657715A JPH0657715A JP4214436A JP21443692A JPH0657715A JP H0657715 A JPH0657715 A JP H0657715A JP 4214436 A JP4214436 A JP 4214436A JP 21443692 A JP21443692 A JP 21443692A JP H0657715 A JPH0657715 A JP H0657715A
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Abstract
能を高度に保持し、従来の滑りやすい路面に滑り抵抗性
を付与することを目的とする。 【構成】裏面に粘着性を有せしめてなる支持シート1の
表面に設けた第1、第2接着性樹脂層2,4に粉砕粒体
3を一部が露出するように埋設し、前記第1、第2接着
性樹脂層2,4から露出した粉砕粒体3の表面の内、一
部の粉砕粒体3の先端部以外の表面に球面の一部に光反
射膜11を有するガラス微球9を接着させ、路面法線に対
する光の入射角が粉砕粒体3表面の光反射膜11を有する
ガラス微球9によって大幅に改良され、高い再帰反射性
能が得られ、また一部の粉砕粒体3の先端部にはガラス
微球が除かれているため、摩擦抵抗が低下せず、良好な
滑り止め効果が得られる。
Description
標示、駐車場の区画線、フェリーボート内、輸送船舶な
どの区画線として利用するとともに、暗所では再帰性反
射効果があり、同時に滑り止め効果も併せ持つ反射性滑
り止めシート材に関するものである。
帯標示などに反射性を持たせる方法としては、熱溶融し
たガラス微球混入樹脂を路面に塗布した後、さらに塗布
面上にガラス微球を散布固着し、樹脂中に混在する無機
質着色反射素子によって再帰反射効果を持たせるように
したものや、基体シート上に反射素子とともにガラス微
球を固着定着させ、これを接着剤で路面などに取り付け
るようにしたものなどがある。また滑り止め性を持たせ
る方法としては、無機粉砕粒体を基体シートの片面に付
着させ、これを建物の階段や乗物の床面などに貼り合わ
せて歩行の際の滑りを防止し、安全を確保するようにし
たものがある。
て反射機能を付与するに際し、屈折率が1.5 〜2.0 で、
粒径が約100 〜1000ミクロンのガラス微球を路面上にお
ける樹脂の表面に散布して設けた場合、ガラス微球は樹
脂表面から頭が突出した状態となり、自動車、単車、自
転車などのタイヤに対する摩擦抵抗を低下させ、滑りや
すく、しばしばスリップ事故になる問題があった。
る際に点灯するヘッドライトは路面から約60〜70cmの高
さにあり、今仮に50m先方、100 m先方をライトの光軸
が照射したときの路面に対する光の入射角は、路面法線
に対して約89度以上を示し、路面法線に対して直角に近
い角度で光が入射することになる。しかしながら、上記
のような従来の路面表示類の表面にガラス微球を直接散
布したものでは、路面とほぼ平行にガラス微球が配置さ
れることになり、再帰反射性能は良好とは言えなかっ
た。
で、路面法線に対する入射角が大なる場合も反射性能を
高度に保持し、従来の滑りやすい路面に滑り抵抗性を付
与することを目的とするものである。
に本発明の反射性滑り止めシート材は、裏面に粘着性を
有せしめてなるシートの表面に設けた接着性樹脂層に粉
砕粒体を一部が露出するように埋設し、前記接着性樹脂
層から露出した粉砕粒体の表面の内、一部の粉砕粒体の
先端部以外の表面に球面の一部に反射層を有するガラス
微球を接着させてなることを要旨とするものである。
ば平均径が約100 〜1500ミクロンであり、このような粉
砕粒体を有するシート材を用いると表面の粉砕粒体があ
らゆる角度を向き、粉砕粒体の傾斜面に反射性のガラス
微球を配すれば、粉砕粒体の上部において一方向から投
写される光に対して多角度の光が入射するので、幅広い
反射性を付与することができる。すなわち、路面法線に
対する光の入射角が粉砕粒体によって大幅に改良され、
高い再帰反射性能が得られるのである。
の表面の内、一部の粉砕粒体の先端部にはガラス微球が
除かれているため、摩擦抵抗が低下せず、良好な滑り止
め効果も得られる。
いて説明する。 実施例1 図1および図2において、厚み80ミクロンのプラスチッ
ク製支持シート1の上に第1接着樹脂層2をウエット状
態で約110 ミクロンの厚みで塗布して設け、半乾燥の第
1接着樹脂層2の上に汚泥溶融スラグ冷却固型物からな
る#24粒度の粉砕粒体3を均一散布して設け、この粉砕
粒体3を第1接着樹脂層2に自然埋没させる。その後、
第1接着樹脂層2を加熱によって乾燥させて粉砕粒体3
を第1接着樹脂層2に固着させる。このように加熱乾燥
された後の第1接着樹脂層2の厚みは約60ミクロンとな
った。この状態において粉砕粒体3の高さの約30%が第
1接着樹脂層2に埋没している。さらに粉砕粒体3を第
1接着樹脂層2に対し強固に固着させるため、第1接着
樹脂層2に固着された粉砕粒体3の上にウエット状態で
約230 ミクロンの厚みで第2接着樹脂層4を塗布して設
け、その後第2接着樹脂層4を加熱によって乾燥させる
ことにより第2接着樹脂層4の厚みは約120ミクロンと
なった。この状態において粉砕粒体3の高さの約20〜40
%が第2接着樹脂層4に埋没している。
200 ミクロンの厚みで粘着剤層6を塗布して設け、その
後粘着剤層6を加熱によって乾燥させることにより粘着
剤層6の厚みは約100 ミクロンとなった。そしてこの粘
着剤層6を前記支持シート1の裏面に重ねてラミネート
して、ガラス微球付設前の滑り止めシートを作成した。
与するための反射材について図3に基づいて説明する
と、ポリエステルフイルムからなる支持体7に低密度ポ
リエチレンからなる厚み約40ミクロンの非接着樹脂層8
を設け、その非接着樹脂層8の表面上に屈折率1.92、直
径40〜50ミクロンのガラス微球9を散布し、110 ℃3分
間加熱して前記ガラス微球9を直径の約50%相当分前記
非接着樹脂層8に埋め込み、前記ガラス微球9の非埋設
球面に対して透明白色樹脂または透明着色樹脂を球面に
沿って1〜3ミクロンの厚さで塗布して乾燥させ樹脂層
10を形成した後、その上から約800 Å厚さのアルミニウ
ム蒸着を施し光反射膜11を形成した。さらにこの光反射
膜11の上からポリエステル系加熱圧着型接着剤溶液を塗
布した後乾燥させて接着剤層12を形成した。
着剤層12を前記滑り止めシート材の粉砕粒体3の露出面
に重ねて加熱により合体させ、ガラス微球9を滑り止め
シート材に転着させた後、非接着樹脂層8とガラス微球
9の界面から支持体7を剥し、反射性滑り止めシート材
を完成させた。
非埋設頂部は先端が鋭く尖った形状をしており、再帰性
反射材を加熱により合体させたとき、一部の粉砕粒体3
の先端は非接着樹脂層8を突き破って突出し、この突出
した粉砕粒体3の先端にはガラス微球9が付設しない状
態となっているのである。
程で、非接着樹脂層8にガラス微球9を埋め込んだ後、
前記ガラス微球9の非埋設球面に対して透明白色樹脂ま
たは透明着色樹脂を球面に沿って1〜3ミクロンの厚さ
で塗布して乾燥させ樹脂層10を形成し、その上からアル
ミニウム粉をペースト状にした樹脂を塗布して光反射膜
11を形成した。この光反射膜11の上からアクリル−ウレ
タン系加熱圧着型接着剤を塗布した後乾燥させて接着剤
層12を形成し、再帰性反射材を完成させた。他の構成は
前記実施例1と同じで、得られた反射性滑り止めシート
材において汚泥溶融スラグからなる一部の粉砕粒体3の
先端にはガラス微球9が付設しない状態となっている。
させたシート材を用いて、粉砕粒体の上から第2接着樹
脂層を塗布し、この第2接着樹脂層を半乾燥させた状態
で別途作成された部分反射透明ガラス微球を第2接着樹
脂層の上から散布して乾燥固着させた。第2接着樹脂層
は一部の粉砕粒体の先端には流動して殆ど付着しておら
ず、残存する第2接着樹脂層の表面に部分反射透明ガラ
ス微球が付着する。
止めシート材を使用するときは、前記セパレート5を粘
着剤層6から剥がして、粘着剤層6を介して反射性滑り
止めシート材を路面などに貼り付けて使用すれば良い。
この状態において一部の粉砕粒体の先端を除いて反射性
を有するガラス微球が付着しており、一部の粉砕粒体の
先端にはガラス微球が付設しない状態となっており、粉
砕粒体の傾斜面に反射性のガラス微球が存在することか
ら、粉砕粒体の上部において一方向から投写される光に
対して多角度の光が入射するので、幅広い反射性を付与
することができる。また、一部の粉砕粒体の先端にはガ
ラス微球が除かれているので、摩擦抵抗が低下せず、良
好な滑り止め効果も得られる。
めシート材の色を同系色とすることで長時間使用時にも
色抜けせず昼夜共に変らない効果が得られるものであ
る。滑り止めシート材に対する着色は第1接着樹脂層お
よび第2接着樹脂層に着色剤を含有させることにより行
なわれる。
体の先端にガラス微球が付設されておらず、粉砕粒体の
傾斜面から底部にかけてガラス微球が付設されているた
め、自動車や単車のタイヤや歩行者の履物などによるガ
ラス微球の脱落が防止され使用耐久性にも優れている。
イプ状にまたは文字や図柄で配すれば標示効果が向上
し、美観安全性などを併せ持つ反射性滑り止めシート材
が得られる。また、上記実施例で作成した反射性滑り止
めシート材の粉砕粒体は汚泥溶融スラグ冷却固形物の粉
砕粒体に限ることなく、金剛砂、川砂、その他滑り抵抗
性の良好なものはすべて使用できる。ここに実施例で得
られた反射性滑り止めシート材の性能測定結果を示す。
白線部分で310 mcd/1x・m2を示すのに対し、実
施例1により作成した反射性滑り止めシート材の各色反
射性能値は約3〜6倍の高い性能値が得られ、視認性が
良好であり、また前記再帰性反射材の色と滑り止めシー
ト材の色を同系色とすることにより、シート材と同色に
鮮明な反射色が得られた。
止めシート材の性能測定結果を示すものであり、実施例
1と同様良好な反射性能を示した。滑り抵抗性について
は、試料を所定のサイズ100 ×200 mmにして試料セパ
レーターを剥した後、試験テーブルに貼り、相手材料
[ウレタン板 タイガースポリマー(株)製タイプレン
TR100 ]を貼った滑り片を試料の上に載せ、さらに滑
り片の上に200 gの分銅を載せて水平に滑り片を200 m
m/分の速度で引っ張り動摩擦係数を測定した。一般的
に動摩擦係数は0.6 以上が要求されており、0.6 以下で
は滑り易いとされている。
施例1および実施例2で得られたシート材ともに良好な
結果が得られた。
砕粒体の先端を除いて反射性を有するガラス微球が付着
していて、粉砕粒体の傾斜面に反射性のガラス微球が存
在することから、粉砕粒体の上部において一方向から投
写される光に対して多角度の光が入射するので、幅広い
反射性を付与することができる。また、一部の粉砕粒体
の先端にはガラス微球が除かれているので、摩耗抵抗が
低下せず、良好な滑り止め効果も得られる。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 裏面に粘着性を有せしめてなるシートの
表面に設けた接着性樹脂層に粉砕粒体を一部が露出する
ように埋設し、前記接着性樹脂層から露出した粉砕粒体
の表面の内、一部の粉砕粒体の先端部以外の表面に球面
の一部に反射層を有するガラス微球を接着させてなるこ
とを特徴とする反射性滑り止めシート材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214436A JP2760710B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 反射性滑り止めシート材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4214436A JP2760710B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 反射性滑り止めシート材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657715A true JPH0657715A (ja) | 1994-03-01 |
JP2760710B2 JP2760710B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=16655754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4214436A Expired - Fee Related JP2760710B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 反射性滑り止めシート材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2760710B2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4214436A patent/JP2760710B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2760710B2 (ja) | 1998-06-04 |
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