JPH0657558U - 手動式回転工具 - Google Patents

手動式回転工具

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Publication number
JPH0657558U
JPH0657558U JP345293U JP345293U JPH0657558U JP H0657558 U JPH0657558 U JP H0657558U JP 345293 U JP345293 U JP 345293U JP 345293 U JP345293 U JP 345293U JP H0657558 U JPH0657558 U JP H0657558U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
grip
gear
output
bit
Prior art date
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Pending
Application number
JP345293U
Other languages
English (en)
Inventor
允英 井ノ口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuden Kosumo KK
Original Assignee
Tokuden Kosumo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokuden Kosumo KK filed Critical Tokuden Kosumo KK
Priority to JP345293U priority Critical patent/JPH0657558U/ja
Publication of JPH0657558U publication Critical patent/JPH0657558U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業時の回転負荷が小さいときにはビットを
増速回転させ、回転負荷が大きくなればグリップとビッ
トとを直結させ、作業性の向上を図るとともに作業中に
ビットを少し戻すような作業も容易とする。 【構成】 所定のビットを回転させる出力軸20とその
グリップ10とは軸線方向へ相対的に移動できるように
組付けられ、これらの間に設けられたクラッチ機構30
はグリップを出力軸に対して軸線方向へ相対的に移動さ
せることで相互を回転伝達可能に結合あるいはその解除
可能に構成され、回転増速機構40は、グリップの外周
において出力軸の軸線回りに回転操作できるように設け
られているとともにその内周にリングギヤ43を有する
操作環42と、前記出力軸の軸上で一体に回転する出力
ギヤ45と、前記グリップ側に回転自在に支持されて前
記リングギヤの回転を出力ギヤに対し増速して伝達する
中間ギヤ46とにより構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ドライバーやタップ刃などのビットを作業者の手により回転操作す る手動式回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の回転工具としては、グリップの回転操作をそのままビットに伝える一 般的なものの他に、ラチェット機構を利用することでグリップの反復回転にかか わらずビットを一方向へ回転させるタイプのものが知られている。そしてこのラ チェット機構を利用したタイプのものは、切換えボタンの操作によりビットの回 転方向を変えれるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
グリップの回転操作をそのままビットに伝えるタイプの回転工具は作業に時間 がかかるが、その点ラチェット機構を利用したタイプの回転工具は有利である。 しかし例えばネジ締め作業の初期のように、ネジ締めのための回転負荷がラチェ ット機構の空回り時の抵抗より小さいときにはビット(ネジ)が締付け方向とは 逆方向に連れ戻される場合がある。またタップ切り作業などにおいては、その途 中でビットを逆回転させて少し戻したい場合が生じるが、前記ラチェットタイプ ではその都度前記の切換えボタンを操作しなければならない。 本考案は、ネジ締めやタップ切り作業時においてその回転負荷が小さいときに はビットを増速回転させ、回転負荷が大きくなればグリップとビットとを直結さ せて対処することによって作業性の向上を図るとともに、作業中にビットを少し 戻すことも一般タイプの回転工具と同様に容易に行える手動式回転工具を提供す ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案はつぎのように構成されている。 すなわち本考案の手動式回転工具は、所定のビットを回転させる出力軸と、そ のグリップと、これらの間に設けられたクラッチ機構及び回転増速機構とを備え ている。そして前記出力軸及びグリップはこの出力軸の軸線方向へ相対的に移動 できるように組付けられ、前記クラッチ機構はグリップを出力軸に対して軸線方 向へ相対的に移動させることで相互を回転伝達可能に結合あるいはその解除可能 に構成され、前記回転増速機構は、グリップの外周において出力軸の軸線回りに 回転操作できるように設けられているとともにその内周にリングギヤを有する操 作環と、前記出力軸の軸上で一体に回転する出力ギヤと、前記グリップ側に回転 自在に支持されて前記リングギヤの回転を出力ギヤに対し増速して伝達する中間 ギヤとにより構成されている。
【0005】
【作用】
この構成によれば、前記クラッチ機構によるグリップと出力軸との結合が解除 された状態で、前記回転増速機構の操作環を回転操作することにより出力軸、つ まりビットが増速回転させられる。この増速回転によって例えばネジ締め作業の 初期のように回転負荷が小さい状態での作業が迅速に行われる。そして前記グリ ップを出力軸に対して軸線方向へ移動させて前記クラッチ機構を結合することに より、これらグリップと出力軸とが直結される。これによって前記ネジ締め作業 の増し締め時のような大きい回転負荷に対処できる。 また出力軸に対するグリップの移動操作によりクラッチ機構の結合及びその解 除を繰り返しながらこのグリップを反復回転させれば、ラチェット機構を利用し た場合と同様の作業も可能となる。しかもグリップと出力軸とが直結された状態 ではグリップの回転方向によって出力軸を正逆いずれの方向へも回転させること ができ、もって作業中にビットを少し戻すことも容易に行える。
【0006】
【実施例】
次に本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 図1にタップホルダーで例示した手動式回転工具が断面図で示され、図2に図 1のA−A矢視断面図が示され、図3に同じく図1のB−B矢視断面図が示され ている。まず図1で明らかなように工具のグリップ10は、本体10Aとキャッ プ10Bと軸支部材10Cとを主体として構成されている。本体10Aと軸支部 材10Cとは嵌め込み接着などによって互いに結合されているとともに、これら の中心軸線上には出力軸20が設けられている。この出力軸20は、後述するよ うに本体10A内の隔壁12に固定されたクラッチ機構30における一方のドッ グクラッチ32の軸心部と、軸支部材10Cに固定された軸受メタル22とに対 し回転自在で、かつ軸線方向へ相対的に移動できるように支持されている。なお 出力軸20の先端部には、ビットの装着が可能なチャック24がビス26により 固定されている。
【0007】 一方、前記キャップ10Bは前記軸支部材10Cとは反対側において本体10 Aに対し、ねじ込みもしくは接着により固定されている。このキャップ10Bと 本体10Aの前記隔壁12との間の空間部には、前記出力軸20と同軸線上にお いて隔壁12と一体に形成されたスリーブ部分14が位置している。このスリー ブ部分14の内部には、底部をもつ筒形状のスプリング受け16がスリーブ部分 14に対して軸方向へ相対移動可能に組込まれており、このスプリング受け16 と前記キャップ10Bとの間には圧縮コイルスプリング18が設けられている。 このスプリング18の弾性力により、スプリング受け16の底面中心に形成され ている球形状の凸部16aと、前記隔壁12を貫通してスリーブ部分14の中に 位置している出力軸20の軸端面とが互いに押付けられている。すなわちこのス プリング18の弾性力は、前記スプリング受け16を介してグリップ10と出力 軸20との間に作用している。
【0008】 前記クラッチ機構30は本体10Aの隔壁12と前記軸支部材10Cとの間の 空間部に構成されており、出力軸20と同軸線上において隔壁12に対し図2で 示すように回り止め状態で固定されたドッグクラッチ32と、出力軸20の軸上 に固定されたドッグクラッチ34とからなっている。これらの両ドッグクラッチ 32,34は、常態では前記スプリング18の弾性力により図1で示す非噛合い 状態に保持されている。そこでグリップ10をスプリング18の弾性力に抗して 出力軸20に対し相対的に押し動かすことにより、両ドッグクラッチ32,34 が噛合わされてグリップ10と出力軸20とは直結状態になる。
【0009】 さらに前記本体10Aの隔壁12と軸支部材10Cとの間には回転増速機構4 0が設けられている。この回転増速機構40について説明すると、まず前記グリ ップ10における本体10Aの外周には操作環42が、図2からも明らかなよう にニードルベアリング44により前記出力軸20の軸線回りに回転操作できるよ うに組付けられている。この操作環42の内周にはリングギヤ43が形成されて いる。また前記出力軸20の軸上には前記ドッグクラッチ34と一体に形成され た出力ギヤ45が設けられている。 中間ギヤ46はそのシャフト47と共に回転するように構成され、このシャフ ト47の両端部は前記本体10Aの隔壁12と軸支部材10Cとに対し、それぞ れ軸受メタル48により回転自在に支持されている。この中間ギヤ46は図3で 示すように本体10Aの部分開放部を通じて前記リングギヤ43に噛合っている とともに、前記出力ギヤ45にも噛合っている。したがって前記操作環42を回 転操作することにより、中間ギヤ46及び出力ギヤ45の回転を通じて出力軸2 0が増速回転させられることとなる。
【0010】 前記のように構成された回転工具によりタップ切りを行う場合は、前記出力軸 20のチャック24に所定のビット(タップ刃)を装着し、このビットの先端を ワークの下穴(図示しない)に合わせる。ここで前記グリップ10を出力軸20 に対してその軸方向へ押すことにより、すでに説明したように前記クラッチ機構 30の両ドッグクラッチ32,34を噛合わせてグリップ10と出力軸20とを 直結する。この状態でグリップ10を一方向(タップ切り方向)へ回転操作すれ ば、前記ワークの下穴にネジが切られる。この作業中においてはグリップ10の 回転方向によって出力軸20を正逆いずれの方向へも回転させることができる。 この結果、特にタップ切り作業時においてはビットを少し戻したい場合が多々生 じるが、これに対して従来のラチェット式回転工具と異なりビットの回転方向を 切換えるなどの手間を要することなく対処できる。 そしてタップ切りが完了したら前記グリップ10に対する軸方向の押付け力を 弱め、前記クラッチ機構30における両ドッグクラッチ32,34の噛合いを解 除する。この状態で前記回転増速機構40の操作環42をビットの抜き取り方向 へ回転操作すれば、前記中間ギヤ46及び出力ギヤ45の噛合い回転を通じて出 力軸20がビットと共に増速回転させられ、ビットがワークから素早く抜き取ら れる。
【0011】 なお前記回転工具でネジ締め作業を行う場合は、その作業の初期のように回転 負荷が小さい状態において前記回転増速機構40により出力軸20を増速回転さ せ、増し締め時のように回転負荷が大きい状態では前記クラッチ機構30を噛合 わせてグリップ10と出力軸20とを直結させる。これによりネジ締めについて も作業性よく、かつ大きな締付けトルクにも対処できる。
【0012】 また前記タップ切り時あるいはネジの増し締め時においてグリップ10の押し 引き操作により、前記クラッチ機構30によるグリップ10と出力軸20との結 合及びその解除を繰り返しながらこのグリップ10を反復回転させれば、出力軸 20は一方向へのみ間欠的に回転することとなる。この結果、ラチェット機構を 利用した回転工具と同じような操作が可能となる。 さらに前記回転増速機構40は、前記出力ギヤ45をサンギヤとし、中間ギヤ 46をプラネタリギヤとし、グリップ10をそのキャリヤとする一種のプラネタ リギヤセットとなっている。したがって前記の増速回転操作時において前記操作 環42とグリップ10とを互いに逆方向へ回転操作すれば、サンギヤつまり出力 軸20の回転をさらに増速させることも可能である。
【0013】
【考案の効果】
このように本考案によれば、回転負荷が小さい状態では出力軸を増速回転させ て迅速な作業を実現できるとともに、グリップと出力軸とを直結させることによ り大きな回転負荷にも対処でき、かつこの状態では作業中にビットを少し戻すと いった操作なども必要に応じて容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】タップホルダーで例示した手動式回転工具の断
面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】同じく図1のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
10 グリップ 20 出力軸 30 クラッチ機構 40 回転増速機構 42 操作環 43 リングギヤ 45 出力ギヤ 46 中間ギヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のビットを回転させる出力軸と、そ
    のグリップと、これらの間に設けられたクラッチ機構及
    び回転増速機構とを備え、 前記出力軸及びグリップはこの出力軸の軸線方向へ相対
    的に移動できるように組付けられ、 前記クラッチ機構はグリップを出力軸に対して軸線方向
    へ相対的に移動させることで相互を回転伝達可能に結合
    あるいはその解除可能に構成され、 前記回転増速機構は、グリップの外周において出力軸の
    軸線回りに回転操作できるように設けられているととも
    にその内周にリングギヤを有する操作環と、前記出力軸
    の軸上で一体に回転する出力ギヤと、前記グリップ側に
    回転自在に支持されて前記リングギヤの回転を出力ギヤ
    に対し増速して伝達する中間ギヤとにより構成されてい
    ることを特徴とした手動式回転工具。
JP345293U 1993-01-12 1993-01-12 手動式回転工具 Pending JPH0657558U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP345293U JPH0657558U (ja) 1993-01-12 1993-01-12 手動式回転工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP345293U JPH0657558U (ja) 1993-01-12 1993-01-12 手動式回転工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0657558U true JPH0657558U (ja) 1994-08-09

Family

ID=11557729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP345293U Pending JPH0657558U (ja) 1993-01-12 1993-01-12 手動式回転工具

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JP (1) JPH0657558U (ja)

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