JPH065751Y2 - 鳥獣警報器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本案は害鳥獣を追い払うための鳥
獣警報器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来鳩、烏、雀などの害鳥やねずみ、い
たち、きつね等の夜行性害獣を排除するための警報装置
がある。しかし害鳥獣の出没する時刻にタイミング良く
警報器を自動的に動作させることは困難であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本案は太陽電池、照度
感知センサー及びタイマー等を用い害鳥獣の出没時刻に
タイミング良くこれを追い払うことのできる警報器を得
ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本案は上記目的を達成す
るために機筐の外側に傾斜させて設けた太陽電池と該電
池に接続された蓄電池とよりなる電源回路と、警報器
と、タイマーを内蔵し予め設定された時刻になると該タ
イマーの動作に基づいて上記警報器を駆動し得る警報動
作制御回路と、上記電源回路と上記制御回路との間に接
続され照度感知動作に基づいて上記電源回路の電力を上
記制御回路に供給し同制御回路を動作状態に設定する照
度感知センサーとを具備し、同センサーを昼光感知及び
／又は感暗抵抗器により形成してなる鳥獣警報器によっ
て構成される。

【０００５】

【作用】従って高圧線鉄塔、圃場等に機筐１を設置する
と昼間は太陽電池２が発電し蓄電池５を充電する。昼光
感知抵抗器による照度感知センサー４は昼光検知に基づ
いて電源回路の電力を警報動作制御回路８に供給し該制
御回路８を動作状態に設定する。かかる動作状態におい
て上記タイマー８’が予め設定した時刻になると上記制
御回路８が警報器３を駆動して鳥獣を追い払う。

【０００６】又、夜間においては感暗抵抗器による照度
感知センサー４の感知動作に基づいて昼間に蓄電した電
力が上記制御回路８に供給され、かかる制御回路の動作
状態において上記タイマー８’が予め設定された時刻に
なると同制御回路８により警報器３が駆動される。

【０００７】昼光感知及び感暗抵抗器は追い払う鳥獣の
行動パターンによって何れか一方を選択することがで
き、或いは両方設けることができる。

【０００８】

【実施例】

図１及び図２に示すように機筐１の上面に太陽電池２を
雨水流下のため傾斜させて設け、正面に照度感知センサ
ー４を設ける。機筐１の内部には上記太陽電池２に接続
する蓄電池５（バッテリー）を設け、太陽電池２及び蓄
電池５によって電源回路６を形成する。又機筐１の正面
にはスピーカー３’による警報器３を設け、機筐１の内
部に同スピーカー３’に接続する増幅器３”及び同増幅
器３”に接続する音声合成ＩＣ９を設けて警報器回路７
を形成する。音声合成ＩＣ９に代えてカセットテープ音
声再生装置でも差支えない。この音声は鳥獣の恐怖の叫
び声、警戒声及び天敵（猛禽類など）の鳴き声であれば
良い。

【０００９】上記電源回路６には上記照度感知センサー
４を接続し、同センサー４と上記警報器回路７との間に
警報動作制御回路８を設ける。上記照度感知センサー４
を昼光感知抵抗器で形成した場合、同センサー４は昼光
によって動作して上記電源回路６の電力を同制御回路８
に供給し同制御回路８を動作状態に設定し電源スイッチ
の役割を果たす。

【００１０】上記制御回路８には２４時間動作可能なタ
イマー８’が設けられており、害鳥等の鳥獣の出現又は
出没する時刻を予め上記タイマー８’に設定可能であ
り、該時刻が来たときに上記制御回路８がそれを検知し
上記警報器回路７を動作させて警報を発するように構成
されている。即ち、同制御回路８が動作状態にある昼間
の時間帯の所定の時刻又は時間帯に上記タイマー８’を
設定すると、該時刻又は時間帯になると上記制御回路８
が警報器回路７を駆動し、それによりスピーカー３’よ
り鳥獣の鳴き声等が発せられ、鳥獣を追い払うことがで
きる。

【００１１】又上記照度感知センサー４に感暗抵抗器を
用いた場合、これを機筐１の正面に設け同抵抗器の感暗
動作によって夜間において昼間に蓄電された電源回路６
の電力を上記制御回路８に供給し、夕方から夜間の時刻
又は時間帯に予め上記タイマー８’を設定しておけば、
夜行性動物（きつね、ねずみ等）を上記警報器回路７に
よって追い払うことができる。従って昼間又は夜間にお
ける鳥獣等の出没する時間帯においてのみ自動的に警報
動作を行い得る。

【００１２】又上記照度感知センサー４に昼光感知抵抗
器と感暗抵抗器を両方併用し、昼間及び夜間の何れにお
いても警報動作を行い得るように構成しても良い。尚、
図中１３は機筐１の取付金具である。

【００１３】

【考案の効果】本案は上述のように電源を太陽電池によ
り構成したので別途電源を必要とせず、該蓄電池の蓄電
作用によって夜間においても警報動作を行い得る。

【００１４】又照度感知センサー及びタイマーを設け昼
間又は夜間において、或いはそのいずれの時間帯におい
ても鳥獣の出没する時刻に自動的に警報動作を行うこと
ができ、鳥獣の行動パターンに応じて効率的かつ効果的
な警報動作を行い得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の鳥獣警報器のブロック図である。

【図２】鳥獣警報器の外観を示す外観斜視図である。

【符号の説明】

１ 機筐 ２ 太陽電池 ３ 警報器 ４ 照度感知センサー ５ 蓄電池 ６ 電源回路 ７ 警報器回路 ８ 警報動作制御回路 ８’ タイマー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機筐の外側に傾斜させて設けた太陽電池
   と該電池に接続された蓄電池とよりなる電源回路と、警
   報器と、タイマーを内蔵し予め設定された時刻になると
   該タイマーの動作に基づいて上記警報器を駆動し得る警
   報動作制御回路と、上記電源回路と上記制御回路との間
   に接続され照度感知動作に基づいて上記電源回路の電力
   を上記制御回路に供給し同制御回路を動作状態に設定す
   る照度感知センサーとを具備し、同センサーを昼光感知
   及び／又は感暗抵抗器により形成してなる鳥獣警報器。