JPH0657494U

JPH0657494U - 軟水器システム

Info

Publication number: JPH0657494U
Application number: JP290493U
Authority: JP
Inventors: 直樹小畑
Original assignee: 株式会社サムソン
Priority date: 1993-01-08
Filing date: 1993-01-08
Publication date: 1994-08-09

Abstract

(57)【要約】【目的】常時軟水が必要なために並列に接続された軟
水器システムにおいて、軟水の硬度が所定値以上の水が
軟水使用機器へ供給されないようにする。【構成】軟水器から軟水タンクへ供給される配管の他
に、軟水器の下流と他の軟水器上流を結ぶ配管と、流れ
を制御できる制御弁を設け、軟水器を直列にも並列にも
接続できるようにしておき、軟水器から取り出された軟
水の硬度成分が所定値以上であった場合、軟水器を直列
に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は並列に接続された軟水器システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

軟水器は、硬水がイオン交換樹脂を通過することで軟水とするが、イオン交換樹脂は定期的に塩水を流して再生する必要があり、再生中は軟水を供給することができないため、常時軟水が必要な場合は軟水器を並列に接続し、再生動作を行う時間帯をずらすことによって、常に少なくとも一台の軟水器は軟水を供給することができるようにしていた。イオン交換樹脂の再生工程には、樹脂をほぐす逆洗、塩水を樹脂塔内に流し、イオン交換によりイオン交換樹脂を再生させる塩水再生、塩水再生で使用した塩水を洗い捨てる水洗がある。原水の水圧の変動やバルブ停止位置のズレなどにより、十分に塩水が水洗されないという事態が生じがちであり、残留した塩水がボイラ等の軟水使用機器に送られ、スケール付着の原因となるという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、水洗が十分に行われていなくても塩水が軟水使用機器へ送られるのを防ぎ、スケール付着を防止する軟水器システムを供給することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

並列に配置された軟水器システムにおいて、原水分岐点から軟水器までの間に逆止弁、軟水器と制御弁の間に配管分岐点、軟水ライン合流地点から軟水タンクまでの間に硬度濃度センサーを設け、軟水器後の分岐点と他方軟水器側の逆止弁と軟水器の間を配管で接続し、分岐配管途中に制御弁を挿入することで軟水器を直列にも並列にも接続することができるようにし、硬度濃度センサーが所定値以上の硬度を検出した場合は、通常の配管を閉じ、軟水器を直列に接続する。

【０００５】

【作用】

軟水器の水洗工程で十分な水洗ができておらず、硬度濃度異常が発生していれば硬度濃度センサーにて検出され、もう一度他方の軟水器へ通すことで硬度濃度異常を防ぐ事ができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を説明する。軟水器（１）と軟水器（２）を並列に接続し、軟水器（１）の上流に逆止弁、下流に電磁弁（Ａ）、軟水器（２）の上流に逆止弁（５）、下流に電磁弁（Ｂ）を挿入し、軟水器（１）と電磁弁（Ａ）の間に分岐点を設け、軟水器（２）と電磁弁（Ｂ）の間にも分岐点を設ける。軟水器（１）と電磁弁（Ａ）の間の分岐点に接続された分岐配管は、途中に電磁弁（Ｃ）を持ち、軟水器（２）の取り込み口付近へ接続され、軟水器（２）と電磁弁（Ｂ）の間の分岐点に接続された分岐配管は、配管途中に電磁弁（Ｄ）を持ち、軟水器（１）の取り込み口付近に接続されている。並列の軟水配管が合流した後の地点に硬度濃度センサー（３）が設けられ、制御装置（４）は各軟水器、各電磁弁と硬度濃度センサーに接続されている。制御装置はタイマーを内蔵しており、硬度濃度異常が発生したときに軟水器を直列で運転させておく時間が設定されている。軟化された軟水は軟水タンク（６）に貯水され、軟水使用機器へとつながる。

【０００７】制御装置は各電磁弁の開閉を制御し、通常、軟水器（１）へ通水中の場合は電磁弁（Ａ）のみを開き、他の電磁弁は閉じられている。軟水器（１）の再生時期になると軟水器から制御装置へ信号が送られ、制御装置は電磁弁（Ａ）を閉じ、電磁弁（Ｂ）を開く。軟水器（２）の水洗が十分でなく、硬度濃度異常が起きた場合は、硬度濃度センサーが硬度濃度の異常を検出する。硬度濃度異常の信号は制御装置へ送られ、制御装置は電磁弁（Ｂ）を閉、電磁弁（Ｄ）および電磁弁（Ａ）を開とし、一時的に軟水器が直列となる。一定時間軟水器を直列で通水した後、再び電磁弁（Ｂ）が開、電磁弁（Ａ）および電磁弁（Ｄ）が閉となり、軟水器（２）のみの通水となる。逆の場合も同じであり、軟水器（２）の再生時期になると電磁弁（Ｂ）が閉、電磁弁（Ａ）が開となり軟水器（１）へ通水が始まり、硬度濃度異常が生じた場合は電磁弁（Ａ）が閉、電磁弁（Ｃ）および電磁弁（Ｂ）が開となる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案を実施する事により、一方の軟水器が硬度濃度異常を起こしていても軟水を得る事ができ、スケールの付着を防ぐ事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のフローシート

【図２】従来の場合のフローシート

【符号の説明】

１・２軟水器３硬度濃度センサー４制御装置５逆止弁６軟水タンクＡ・Ｂ・Ｃ・Ｄ電磁弁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】原水ラインを分岐させて複数の軟水器を
それぞれ並列に設置し、それぞれの軟水器の下流に制御
弁を設け、配管ラインを合流し、軟水器を交互に運転さ
せて、軟水を軟水タンクに供給し、停止中の軟水器を再
生させる軟水器システムにおいて、原水分岐点から軟水
器までの間に逆止弁、軟水器と制御弁の間に配管分岐
点、配管ライン合流地点から軟水タンクまでの間に硬度
濃度センサーを設け、軟水器後の配管分岐点と、他の軟
水器側の逆止弁と軟水器の間を配管で接続し、分岐配管
途中に制御弁を挿入することにより、硬度濃度センサー
からの信号が所定の値以上ならば、軟水器を直列に接続
することを特徴とする軟水器システム。