JPH0657408U - 排水濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過体の交換間隔の長い排水濾過装置を提供
する。 【構成】 底面に開口部１３を形成されたボウル状から
なるガイド１２と、ガイド１２周囲に設置される濾過体
収納箱１４と、ガイド１２下部に設置される濾過タンク
２１と、筒型帯状からなり、基部は濾過体収納箱１４に
収納され、中間部ではガイド１２表面を被覆すると共に
ガイド１２底面に設けられた開口部１３を通過させ、先
端部から巻取装置４２により巻き取られる濾過体４１と
からなることを特徴とする排水濾過装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は排水濾過装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】 従来の便器等の汚物処理装置としては、洗浄水を使用する 水洗式汚物処理装置が一般的である。洗浄水を使用する理由としては、まず便器 内の汚物、汚水の残さを水洗により落とし、その後の使用者に不快感を与えない ようにすることにある。

【０００３】 ついで、汚物、汚水を流した後、水封により汚水槽からの臭気を断つことにあ る。

【０００４】 他方、車両、船舶、航空機等の乗り物に搭載する便器等の汚物処理装置の水洗 に使用する水の量は、搭載重量を減らすためには減らす必要がある。そのため、 従来循環式、噴射式、真空式等各種の汚物処理装置が提案されたが、いずれも洗 浄水の量を減らすことはできても洗浄水は必要とされる課題を有した。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 そこで、更に車両等に積み込む水の量を 減量するためには、洗面所で使用している排水を濾過して洗浄用の水として軽量 化する方法を提案したが、装置に取り付けられる濾過体の交換間隔を長くするた め、装置が複雑化し、重量も大きくなる課題を有した。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 この考案は、

【０００７】 底面に開口部を形成されたボウル状からなるガイドと、ガイド周囲に設置され る濾過体収納箱と、ガイド下部に設置される濾過タンクと、筒型帯状からなり、 基部は濾過体収納箱に収納され、中間部ではガイド表面を被覆すると共にガイド 底面に設けられた開口部を通過させ、先端部から巻取装置により巻き取られる濾 過体とからなることを特徴とする排水濾過装置、

【０００８】 を提供する。

【０００９】

【作用】 ガイド内に流入する汚水は、ガイド表面を被覆する濾過体により 濾過され、濾過タンク内に流入する。

【００１０】 濾過体が目詰まりを起こした場合は、巻取装置を作動させ、濾過体先端側から 順次巻き取る。すると、濾過体の基部から順次濾過体の目詰まりを起こしていな い部分がは引き出され、供給される。

【００１１】

【実施例】 この考案の実施例の正面断面図をあらわす図１、同側面断面図 をあらわす図２、同平面図をあらわす図３にしたがって説明する。

【００１２】 １１は収納ボックス、１２はボウル状態からなるガイドである。ガイド１２は 上面は開口するとともに、底面には上面より小さな開口を有する開口部１３が設 けられる。収納ボックス１１は、中空状からなり、収納ボックス１１上面にガイ ド１２が上面を上に向けて取り付けられる。

【００１３】 １４は濾過体収納箱である。濾過体収納箱１４は、中空箱状からなり、ガイド １２周囲に沿って設置され濾過体上端と同一面付近には送り出し口１５が開口さ れる。

【００１４】 ２１は濾過タンクである。濾過タンク２１は、ガイド１２下部に設置される。 濾過タンク２１の下面は網目状のプラスチック板からなり、ガイド１２は、洗浄 水タンクに連結される。

【００１５】 ４１は、濾過体である。濾過体４１は、筒型帯状のメッシュの濾布からなる。 この実施例では、濾過体４１は０．５ｍｍ目以下の合成樹脂製布からなる。濾過 体４１の基部は濾過体収納箱１４中に折り畳んで収納され、送り出し口１５から 順次供給される。

【００１６】 ４２は、巻取装置である。巻取装置４２は、モータからなり、ガイド１５下部 に設置され、筒型帯状からなる濾過体４１の先端を取り付けられる。濾過体４１ の中間部では、ガイド１２に設けられた開口部１３を貫通させ、先端は、濾過タ ンク２１側に至る。４３はローラである。ローラー４３は、開口部１３と巻取装 置４２との間に設けられる。

【００１７】 ５１は、制御手段、５２はセンサーである。センサー５２は、この実施例では 液面感知センサーからなり、濾過体４１に向けて設置され濾過体４１内の液面の 発生の有無を感知する。制御手段５１は、センサー５２、巻取装置４２に接続さ れる。６１は連通管であり、濾過タンク２１の底部に設置され洗浄水タンクに連 通される。

【００１８】 次に実施例の作用について説明する。ガイド１２内に流入する排水に含まれる 石鹸液、歯磨き粉、唾、たんは、ガイド１２表面を被覆する濾過体４１により濾 過され、濾過タンク２１内に流入する。

【００１９】 濾過体４１が、石鹸かす等により目詰まりを起こした場合は、目詰まりした部 分より上部に排水が滞留する。排水の滞留は、センサー５２が検知し、その旨の 信号を制御手段５１に伝送する。制御手段５１では、センサー５２からの排水の 滞留を示す旨の信号の伝送が、一定時間継続する場合は、一定時間巻取装置４２ を作動させる旨の信号を巻取装置４２に伝送する。作動信号を受領した巻取装置 ４２は回転し、濾過体４１先端側から順次巻き取る。すると、濾過体４１の基部 から順次濾過体４１の目詰まりを起こしていない新たな部分が引き出され、供給 される。

【００２０】 濾過タンク２１に導入された濾過されオーバーフローされた排水は、さらに連 通管６１をへて洗浄水タンクに送られ、トイレの洗浄水として使用される。

【００２１】 この実施例では、洗浄水の積み込み量を少なくできるので、乗り物に設置した 場合乗り物重量を減少でき、速度を向上することが可能である。濾過体４１は筒 型帯状からなるため、濾過体４１の交換周期を長く取ることができ交換工数を減 少させることが可能である。さらに、濾過体４１は洗浄水、残さと分離するため 、濾過体４１の収納容積は小さくすることが可能である。

【００２２】 濾過タンク２１を可燃性容器で形成すれば、濾過タンク２１と残さは簡単に焼 却でき、汚水処理施設のない場所でも衛生的に汚物を処理出来る。

【００２３】 この実施例は、小型船舶、鉄道車両、航空機、バス等のトイレの洗面所、家庭 、病室のトイレの洗面所、浄化槽の設置不能箇所のトイレ、仮設トイレに使用可 能である。さらに、濾過体４１のメッシュを変更することで、各用途に使用可能 である。

【００２４】

【考案の効果】 この考案では、濾過体の交換間隔の長い排水濾過装置を 提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施例の正面断面図

【図２】 この考案の実施例の側面断面図

【図３】 この考案の実施例の平面図

【符号の説明】

１２ ガイド １３ 開口部 １４ 濾過体収納箱 ２１ 濾過体タンク ４１ 濾過体 ４２ 巻取装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 11/12 Ｄ 7824−4Ｄ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面に開口部を形成されたボウル状から
   なるガイドと、ガイド周囲に設置される濾過体収納箱
   と、ガイド下部に設置される濾過タンクと、筒型帯状か
   らなり、基部は濾過体収納箱に収納され、中間部ではガ
   イド表面を被覆するとともにガイド底面に設けられた開
   口部を通過させ、先端部から巻取装置により巻き取られ
   る濾過体とからなることを特徴とする排水濾過装置。