JPH0656899A - 電気泳動によるLp(a)の分離方法、この方法を実施するためのゲル、及びLp(a)の存在に結び付けられる粥腫形成の危険のin vitro決定のための適用 - Google Patents

電気泳動によるLp(a)の分離方法、この方法を実施するためのゲル、及びLp(a)の存在に結び付けられる粥腫形成の危険のin vitro決定のための適用

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JPH0656899A
JPH0656899A JP4353387A JP35338792A JPH0656899A JP H0656899 A JPH0656899 A JP H0656899A JP 4353387 A JP4353387 A JP 4353387A JP 35338792 A JP35338792 A JP 35338792A JP H0656899 A JPH0656899 A JP H0656899A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生物学的媒体中に含まれるLp(a)及び種
々のリポタンパク質を電気泳動により分離する方法を提
供する。 【構成】 電気泳動用ゲル及び/又は前記生物学的媒体
がLp(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の
電気泳動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物を
含むような条件下でリポタンパク質を電気泳動により移
動させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気泳動によるLp
(a)の分離方法、この方法を実施するためのゲル、及
びLp(a)の存在に結び付けられる粥腫形成の危険、
より特定的には個体がアテローム性動脈硬化症のような
疾患又はこの疾患に結び付けられる他の全病理に罹患す
る危険を決定するためのこの方法の適用に係る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ヒト血
清又は血漿をアガロースゲル中で電気泳動させた後、脂
質を特異的に着色すると、種々のリポタンパク質フラク
ション、HDL、VLDL、LDL及びキロミクロンを
分離及び可視化することができ、これらのフラクション
の夫々の割合はアテローム性動脈硬化症の危険の重要な
指標となる(FREDRICKSON et al.,
1967, New Engl.J.Med.,
76)。
【0003】Lp(a)は1963年にBERGにより
同定された特定のリポタンパク質である(Acta P
athol. Microbiol. Scand.,
59, 369)。Lp(a)はLDLと構造的によ
く似ているが、ジスルフィド架橋によりapo B10
0に結合したapo(a)と呼称される付加的なタンパ
ク質部分により特徴付けられる。
【0004】Lp(a)の生理的な役割はまだ完全には
解明されていないが、多数の臨床研究によると、高い血
漿中Lp(a)濃度(0.3g/l以上)は粥腫形成の
危険と無関係の因子を構成すると報告されている(KO
STNER et al.,1981, Athero
sclerosis, 38, 51; RHOADS
et al. 1986, J.Ann.Med.A
ssoc., 256, 2540)。
【0005】実際に、ヒト血清又は血漿を従来方法によ
り電気泳動すると(ゲル標準:Tris Verona
l緩衝液中アガロース0.5%、図1A参照)、一般に
3種のリポタンパク質フラクション即ちHDL(α位
置)、VLDL(プレβ位置)及びLDL(β位置)に
分解することができる。Lp(a)フラクションは存在
するとしてもプレβ1位置に移動し、一般にはLp
(a)の存在に結び付けられる粥腫形成の危険の決定の
範囲でその有無について正確に結論を下すように十分に
VLDLから区別することができない(BRUCKER
T et al.,1990, Clin.Chim.
Acta, 188, 71)。
【0006】従って、血漿中でLp(a)を検出又は定
量することが可能な種々の方法は、現時点ではいずれも
特異抗体の使用に基づいている。これらの方法を具体的
に挙げると、免疫比濁法(CAZZOLATO et
al., 1983, Clin.Chim.Act
a, 135, 203)、エレクトロシネレシス(M
OLINARI et al., 1983, Cli
n.Chim.Acta, 128, 373)、LA
URELLによる電気免疫拡散(KOSTNERet
al., 1981, Atherosclerosi
s, 38,51)、免疫酵素ELISA法(ABE
et al., 1988, Clin.Chim.A
cta, 177, 31)及びイムノラテックス法
(VUDAC et al., 1985, J.Li
pid.Res., 26,267)などがある。
【0007】しかしながら、これらの定量法は一般に高
価であり、異常リポタンパク血症の検査の範囲では臨床
医により系統的に処方されていない。従って、このよう
な定量以前に、現行のリポタンパク質分析時に病理的な
量のLp(a)の存在を検出できるならば非常に有利で
ある。
【0008】本発明の目的の1つは、血清の他のリポタ
ンパク質からLp(a)を分離する方法であって、既存
の方法よりも著しく廉価であり、従って現行の異常リポ
タンパク血症検査の範囲で処方することが可能な方法を
臨床医に明示することである。
【0009】更に本発明の目的は、Lp(a)を確実に
検出し、従ってアテローム性動脈硬化症に結び付けられ
る疾病が個体で出現する危険を確実にin vitro
診断できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は生物学的媒体中
に含有されるLp(a)及び種々のリポタンパク質を電
気泳動により分離する方法に係り、該方法は、電気泳動
用ゲル及び/又は前記生物学的媒体がLp(a)の電気
泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳動移動度に対
して示差的に変化させ得る化合物を含むような条件下で
リポタンパク質を電気泳動により移動させることを特徴
とする。
【0011】前記方法はより特定的には、好ましくはH
DL、LDL及びVLDLの分離を維持しながら、生物
学的媒体中でLp(a)フラクションをVLDL及びL
DLフラクションから系統的に分離できることを特徴と
する。
【0012】本発明の特に有利な方法は、Lp(a)の
電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳動移動度
に対して示差的に変化させ得る化合物が、カチオンもし
くはカチオン錯体、疎水性部分を有しており且つ負に帯
電した分子又は中性界面活性剤から選択されることを特
徴とする。
【0013】本発明の方法の特に有利な態様によると、
Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電
気泳動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物は、
使用される電気泳動用ゲルに配合される。これはカチオ
ンの場合に有利である。
【0014】本発明の方法の特に有利な別の態様による
と、Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質
の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ得る化合
物、より特定的には疎水性部分を有しており且つ負に帯
電した分子又は中性界面活性剤は、従来のゲル上で電気
泳動を実施する前に生物学的媒体に導入される。
【0015】好ましくは、生物学的媒体に添加され得る
疎水性部分を有しており且つ負に帯電した分子はより特
定的には、界面活性特性を有することを特徴とする分子
である。
【0016】本発明の別の態様によると本発明のゲル
は、移動用緩衝液に予め添合したアニオン性又はカチオ
ン性の帯電化合物の浸透により変性させた従来のゲルか
ら調製することもできる。この添合はサンプルの堆積前
の電気泳動による予備移動中(堆積はこれらの化合物が
浸透したゲルのゾーン中又はこのゾーンの近傍で行われ
る)又は所謂電気泳動中に実施される。
【0017】アニオン性又はカチオン性の帯電化合物は
アノード又はカソード緩衝液に無差別に添合してもよい
し、アニオン性化合物のみをカソード緩衝液に加え、カ
チオン性化合物のみをアノード緩衝液に加えてもよい。
【0018】カチオン性又はアニオン性化合物が予備電
気泳動段階により浸透したゲルのゾーンでサンプル(生
物学的媒体)の堆積を行う場合に得られるリピドグラム
は、これらのカチオン性又はアニオン性化合物をゲルの
注入時に直接導入したゲルで得られるリピドグラムと同
様である。
【0019】一方、これらのカチオン性又はアニオン性
化合物がまだ到達していないゲルのゾーンでサンプルの
堆積を行う場合には、サンプルのリポタンパク質はこれ
らのサンプルの所謂電気泳動移動時にこれらのカチオン
性又はアニオン性化合物に接触するので、リピドグラム
上に得られるプロフィルは従来のゲル上で得られる分離
と本発明の変性ゲル上で得られる分離との合成である。
予備電気泳動段階後にサンプルを堆積する際に、カチオ
ン性又はアニオン性化合物が予備移動により浸透するゲ
ルのゾーンから近い距離に堆積するほど、リピドグラム
はこれらのカチオン性又はアニオン性化合物が存在する
ゲル上で得られるリピドグラムに類似する。
【0020】ゲル又は生物学的媒体にこれらの化合物を
加えると、Lp(a)の電気泳動移動度は他のリポタン
パク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化する。
【0021】カチオンもしくはカチオン錯体又は中性界
面活性剤は、これらのカチオンもしくはカチオン錯体又
はこれらの中性界面活性剤を含まない従来の電気泳動用
ゲル上におけるリポタンパク質の移動速度に比較してこ
れらの同一のリポタンパクの電気泳動移動速度を減速さ
せる特性を有する。しかしながら、Lp(a)の移動速
度は他のリポタンパク質ほどは遅れず、又はカチオンも
しくはカチオン錯体又は中性界面活性剤を含まないゲル
で得られる移動速度と変わらない。
【0022】所与のリポタンパク質に関して、化合物を
含有するゲル上の移動距離と対照ゲル上のこの同一リポ
タンパク質の移動距離との比をd/dTとし、最近傍フ
ラクション(即ちVLDL)との間の距離が3mm以上
である場合にフラクションLp(a)は個体化されると
みなすならば、カチオンもしくはカチオン錯体又は中性
界面活性剤を使用する本発明の方法を特徴付けるフラク
ションVLDLの制動因子(d/dT)は0.7以下で
ある。
【0023】疎水性部分を有しており且つ負に帯電した
分子は、これらの負に帯電した分子を含まない従来の電
気泳動用ゲル上におけるリポタンパク質の移動速度に対
してこれらの同一のリポタンパク質の電気泳動移動速度
を加速する特性を有する。Lp(a)の移動速度は上記
分子の存在によりほとんど変化しない。
【0024】このため、同様に最近傍フラクション(即
ちLDL)との間の距離が3mm以上である場合にフラ
クションLp(a)は個体化されると仮定するならば、
疎水性部分を有しており且つ負に帯電した分子を使用す
る本発明の方法を特徴付けるフラクションLDLの加速
因子(d/dT)は少なくとも約2.3である。
【0025】上述のように、ゲル上のリポタンパク質の
移動速度はカチオン又はカチオン錯体の存在下で減少
し、Lp(a)は他のリポタンパク質よりも減速するの
で、これらの条件下ではゲル上ではっきりと個体化され
る。従って、図2Aのリピドグラム中、VLDLとHD
Lとの間の付加的フラクションの存在はLp(a)を特
徴付ける。この付加的フラクションは免疫固定によりは
っきりと確認された。即ち、着目リポタンパク質バンド
はアポリポタンパク質apoB及びapo(a)に対す
る特異的抗体により検出され、抗apo−AI、抗ap
o−AII、抗apo−CIII及び抗apo−E抗体
とは反応しない(図3)。
【0026】本発明の範囲内で特に有利な方法は、Lp
(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳
動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物が、約8
〜約9のpHで水酸化物を沈殿しないか、又は電気泳動
用ゲル中に沈殿しないカチオンもしくはカチオン錯体が
少なくとも10-3モル/lとなるように部分的に水酸化
物を沈殿するようなカチオンもしくはカチオン錯体から
選択されることを特徴とする。
【0027】好ましくは、本発明の範囲内で使用される
カチオンは、2以上の酸化度を有する。
【0028】有利には、カチオンはメンデーレフの周期
表のIIa、IIIa及びIIIb族から選択される。
【0029】これらのカチオンは有利には、Mg2+,C
2+,Ba2+,Sr2+,Mn2+,Be2+,Al3+,La
3+,Ce3+,In3+及びY3+から選択される。
【0030】好ましくは、使用されるカチオンはMg2+
である。
【0031】本発明の範囲内で使用されるカチオン錯体
は有利にはNH4 +,(NH4 +2Fe2+,NH4 +Fe3+
から選択される。
【0032】ゲル中のカチオン又はカチオン錯体の濃度
は有利には約10-3〜10-1M、好ましくは約5×10
-3〜3×10-2Mである。観察されるLp(a)と他の
リポタンパク質との分離効果は、カチオン又はカチオン
錯体の濃度を増加させることにより加速される。しかし
ながら、あまり大量(10-1M以上、更には0.06
M)の塩を加えると、必要な移動時間が増加し、フラク
ションVLDL及びLDLの分離を妨げるので望ましく
ない。
【0033】これらのカチオン又はカチオン錯体の溶液
中で塩を構成するカチオンは、観察されるLp(a)と
他のリポタンパク質(塩化物、酢酸塩、硫酸塩等)の分
離効果に干渉しない。
【0034】本発明の特に有利な別の方法は、Lp
(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳
動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物が、疎水
性部分を有しており且つ負に帯電した分子であることを
特徴とする。
【0035】好ましくは、疎水性部分を有しており且つ
負に帯電した分子は、アニオン性界面活性剤の類に属し
ており、場合により異原子を含み、硫酸、スルホン酸、
カルボン酸もしくはリン酸のような酸基を含み、5もし
くは6個の炭素原子で飽和された少なくとも1〜6個の
環を含む縮合脂肪族鎖を有する炭素原子数3〜10の直
鎖もしくは枝分かれ脂肪族鎖であるか、アニオン性界面
活性剤の類に属しており、場合により1(又は複数)の
芳香族環もしくは芳香族複素環により置換された炭素原
子数8以上、好ましくは10〜18の直鎖もしくは枝分
かれ脂肪族鎖であり、該鎖、芳香族環もしくは芳香族複
素環がカルボン酸、スルホン酸もしくはリン酸のような
酸基により置換されているか、又は例えばナフタレンの
ように少なくとも2個の縮合芳香族環、例えばキノリン
のように芳香族複素環に縮合した芳香族環、もしくは2
個の縮合芳香族複素環を含む負に帯電した芳香族誘導体
であり、該環の少なくとも1個が硫酸、カルボン酸、ス
ルホン酸もしくはリン酸等のような酸基を含み、他の環
が分子全体から疎水性を喪失させ得る官能基を含まな
い。
【0036】アニオン性界面活性剤としてはドデシル硫
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
及びコール酸ナトリウムを挙げることができる。
【0037】負に帯電した芳香族誘導体は有利には、2
−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンスルホン酸、
2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸、4−ヒドロキ
シ−1−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−5−ナフ
タレンスルホン酸、アミドブラック、アシッドバイオレ
ット17、クーマシーブルーR250、パラチンファス
トブラックワン、好ましくは、1−ヒドロキシ−2−ナ
フタレンカルボン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフタレン
カルボン酸から選択される。
【0038】アニオン性界面活性剤の有効濃度の範囲は
有利にはゲル中に約10-6〜約10-3M、好ましくは約
10-4〜約10-3Mである。アニオン性界面活性剤を電
気泳動前に生物学的媒体に導入する場合、その濃度は有
利には約10-4M〜10-1M、好ましくは約10-3M〜
約10-2Mである。この濃度は、LDLの移動速度がフ
ラクションLp(a)の移動速度よりも更に加速され、
ゲル上のLp(a)とフラクションLDLとの間の最小
距離が3mm以上となるような濃度である(Lp(a)
はフラクションLDLの「後ろに」位置する)。
【0039】負に帯電した芳香族誘導体に関しては、ゲ
ル中の有効濃度範囲は約10-3M〜約10-1M、好まし
くは約10-2M〜約5×10-2Mであり、予め生物学的
媒体に導入する場合には有効濃度範囲は約10-2M〜約
1M、好ましくは約5×10-2M〜5×10-1Mであ
る。
【0040】本発明の別の好適態様によると、Lp
(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳
動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物は中性界
面活性剤(又は中性洗剤)である。
【0041】好ましくは、中性界面活性剤は水相に可溶
性であり、有利にはTritonX100(登録商
標)、Triton X405(登録商標)、Twee
n 20(登録商標)、NP40(登録商標)及びBR
IJ35(登録商標)から選択される。
【0042】ゲル中で使用する場合、中性界面活性剤の
濃度は有利には約10-6〜10-3M、好ましくは10-4
M〜10-3Mである。電気泳動前に生物学的サンプルに
導入する場合には、中性界面活性剤の濃度は有利には約
10-4M〜10-1M、好ましくは10-3M〜10-2Mで
ある。
【0043】本発明の別の態様によると、生物学的媒体
中に含まれるLp(a)と種々のリポタンパク質との分
離は、カチオン性化合物と中性界面活性剤との混合物に
より従来のゲルを変性させた電気泳動用ゲル上で実施す
ると有利である。Lp(a)の移動度を変化させ得るこ
れらの化合物は、本発明の種々の態様に関して上述した
方法に従って添加される。
【0044】使用されるカチオン性化合物及び中性界面
活性剤の夫々の割合は、これらの成分の特性、即ち所定
のリポタンパク質フラクションを優先的に減速させる能
力により決定される。Lp(a)を可視化させ得るVL
DLの十分な減速は、カチオン性化合物又は中性界面活
性剤のみを使用することにより得られる。
【0045】しかしながら、非常に新鮮な血清(4℃で
保存する場合には24時間以内)を使用する場合には、
観察されるVLDLの移動度が大きいため、非常に高濃
度のカチオン性化合物を使用しなければならず、この場
合、著しく減速したLDLが堆積点に残り、イオン力価
が過剰になるので、移動時間は長くなる。この場合、カ
チオン性化合物に中性界面活性剤を加えると有利であ
る。
【0046】また、非常に新鮮な血清と共に中性界面活
性剤のみを使用する場合には、Lp(a)を遮蔽し得る
LDLフラクションの非常に大きい減速と、バンドの歪
みとを観察することができる。当業者により決定可能な
最適割合でカチオン性化合物と中性界面活性剤とを併用
すると、所望のリポタンパク質プロフィルが得られる。
【0047】本発明は更に、カチオン又はカチオン錯体
を含むことを特徴とする電気泳動用ゲルに係る。
【0048】これらのゲルに含まれるカチオン又はカチ
オン錯体は、有利には上記類から選択される。
【0049】本発明は更に、疎水性部分を有しており且
つ負に帯電した分子、特に上記分子から選択されるよう
な分子を含むことを特徴とする電気泳動用ゲルに係る。
【0050】本発明は更に、中性界面活性剤、特に上記
類から選択された中性界面活性剤を含有することを特徴
とする電気泳動用ゲルに係る。
【0051】本発明は好ましくは、カチオン性化合物及
び中性界面活性剤の混合物を含むことを特徴とする電気
泳動用ゲルに係る。
【0052】本発明はより特定的には、上記のような生
物学的媒体に含まれるLp(a)及び種々のリポタンパ
ク質フラクションを電気泳動により分離する方法を実施
するためのこれらのゲルの使用に係る。
【0053】本発明の特に好適なゲルは、上記濃度条件
でカチオンとしてMg2+を含むゲルである。
【0054】本発明のゲルは、Lp(a)の電気泳動移
動度を他のリポタンパク質の電気泳動移動度に対して示
差的に変化させ得る化合物が存在する以外は、電気泳動
の分野で従来使用されているゲルであり、特にアガロー
スゲル、ポリアクリルアミドゲル又は酢酸セルロースゲ
ルである。
【0055】本発明のゲルは上記化合物の溶液を加熱下
にゲルの溶液と混合した後、室温に戻してゲルを凝固さ
せることにより調製され得る。
【0056】本発明のゲルは、必要量の上記化合物が浸
透するために十分な時間、上記化合物の溶液にゲルを浸
漬させることにより調製することもできる。
【0057】本発明は更に、生物中のLp(a)の存在
に結び付けられる粥腫形成の危険を人体で決定するため
の、上記Lp(a)の分離方法の適用にも係る。
【0058】この点で、本発明はLp(a)の存在に結
び付けられる粥腫形成の危険のinvitro決定方法
に係り、該方法は人体から採取した生物学的サンプル、
特に血清又は血漿に基づいて実施され、Lp(a)の電
気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気泳動移動度に
対して示差的に変化させ得る少なくとも1種の化合物を
含む電気泳動用ゲル上、特に上記に定義したようなゲル
上、又は必要量の前記化合物が浸透するために十分な時
間、前記化合物を含まない従来のゲルを前記化合物の溶
液中、特に上記類から選択されたカチオンもしくはカチ
オン錯体、特に上記類から選択された疎水性部分を有し
ており且つ負に帯電した分子又は特に上記類から選択さ
れた中性界面活性剤の溶液中に浸漬させることにより前
記従来のゲルからその場で調製されたゲル上に適量の液
体形態の生物学的サンプルを堆積する段階と、電気泳動
により移動させる段階と、生物学的サンプル中にLp
(a)が存在する場合には、着色剤スーダンブラック、
スーダンレッドのようなリポタンパク質の特異的着色
剤、脂質の特異的酵素試薬又はリポタンパク質、特にL
p(a)に対する標識抗体を使用してLp(a)を検出
する段階とを含む。
【0059】本発明は更に、Lp(a)の存在に結び付
けられる粥腫形成の危険のin vitro決定方法に
係り、該方法は、人体から採取した生物学的サンプル、
特に血清又は血漿に基づいて実施され、採取した生物学
的サンプルを、特に上記類から選択された疎水性部分を
有しており且つ負に帯電した分子又は特に上記類の中性
界面活性剤を含有する溶液と共にインキュベートする段
階と、こうして処理した生物学的サンプルの適量を従来
の電気泳動用ゲルに堆積する段階と、電気泳動により移
動させる段階と、生物学的サンプル中にLp(a)が存
在する場合には、着色剤スーダンブラック、スーダンレ
ッドのようなリポタンパク質の特異的着色剤、脂質の特
異的酵素試薬又はリポタンパク質、特にLp(a)に対
する抗体を使用してLp(a)を検出する段階とを含
む。
【0060】抗Lp(a)特異的抗体により探査できな
いLp(a)の位置は、通常の方法で本発明の方法を使
用すると、スーダンブラック、スーダンレッドのような
リポタンパク質の特異的着色剤又は脂質の特異的酵素試
薬により検出される。
【0061】これらの粥腫形成の危険の決定方法は、有
利には特にAnal.Biochem.(1966)
15:45−52に報告されているLAURELLらの
方法に従い、Lp(a)の付加的定量段階を含む。本発
明の診断方法の感度の閾値は、血漿中Lp(a)含量約
0.15g/lであり、Lp(a)の病理的含量は約
0.3g/lである。
【0062】本発明の方法は有利なことには、電気泳動
後に必ずしもイムノブロット法を使用する必要なしに着
色検出を行うことにより、ゲル上に堆積した生物学的媒
体中に生の形態で存在する種々のリポタンパク質からL
p(a)を生の形態で分離することができる。
【0063】本発明の方法を実施すると、Lp(a)は
VLDL及びHDLフラクションの間に配置され、従っ
て、ゲル上で完全に分解し、筋のない(従ってバックグ
ラウンド雑音のない)ゾーンに配置される。
【0064】更に本発明の方法によると、III型の高
脂肪血症にしばしば存在するIDLフラクションはLD
L及びVLDLフラクションの間に配置され、Lp
(a)と混同し得ない。
【0065】更に、古い血清サンプルの場合、VLDL
フラクション(プレβ)の減速はVLDLフラクション
に先行するLp(a)を遮蔽し得ない。
【0066】従来のゲル上の電気泳動法によると、上述
の種々の欠点の結果として、リピドグラムのデンシトメ
トリー読取値は分析の視覚試験よりも低い特異性及び感
度を示すと言われている。
【0067】従来のゲル上でデンシトメトリーにより得
られたLp(a)の値と免疫比濁法によるLp(a)の
定量法との相関係数は0.55に過ぎない(Clini
caChimica Acta, 188,1990,
p71−78)。
【0068】本発明の方法によると、リピドグラムのデ
ンシトメトリーとローレルの電気免疫拡散によるLp
(a)の定量法との相関は、相関係数=0.91(30
個の陽性Lp(a)血清)を示す。
【0069】本発明は更に、本発明の診断方法を実施す
るためのキットにも係り、該キットは、電気泳動用ゲ
ル、特にアガロースゲルと、特に上記類から選択された
カチオンもしくはカチオン錯体、特に上記類から選択さ
れた負に帯電した疎水性分子、又は特に上記類から選択
された中性界面活性剤からなる化合物の1又は複数の溶
液と、ゲル上でリポタンパク質を電気泳動により移動さ
せるために必要な緩衝溶液と、ゲル上で移動後にLp
(a)を含むリポタンパク質を検出することが可能な試
薬、特に着色剤スーダンブラック、スーダンレッド又は
脂質の特異的酵素試薬とを含む。
【0070】キットで使用される溶液は、ゲルを再緩衝
するように機能するか、又は生物学的サンプルに加えら
れる。
【0071】本発明は更に、Lp(a)の電気泳動移動
度を他のリポタンパク質の電気泳動移動度に対して示差
的に変化させ得る少なくとも1種の化合物を含有する本
発明のゲル、特に上記に定義したようなゲルと、ゲル上
でリポタンパク質を電気泳動により移動させるために必
要な緩衝溶液と、ゲル上で移動後にLp(a)を含むリ
ポタンパク質を検出することが可能な試薬、特に着色剤
スーダンブラック、スーダンレッド又は脂質の特異的酵
素試薬とを含む上記のようなキットにも係る。
【0072】
【実施例】実施例1:図1及び図2に 対応する操作の説明 : 1)図1A及び1Bのゲルの調製:ゲルの組成は、アガ
ロース0.5%、Tris 0.06M、Verona
l0.01M、ナトリウム含有Veronal 0.0
5M、ウシアルブミン0.1%である。
【0073】100ml容三角フラスコに脱イオン水3
9mlを導入し、磁気撹拌下にアガロース0.25gを
加えた。絶えず撹拌しながら加熱プレートで5分間沸騰
させた。次にアガロースを溶解させ、完全に透明の溶液
を得た。次にサーモスタット付き浴内で溶液の温度を5
0℃に平衡させた。
【0074】50ml容三角フラスコに脱イオン水10
mlを導入し、磁気撹拌下にTris 0.36g、V
eronal 0.092g、ナトリウム含有Vero
nal 0.515gを加えた。完全に溶解後、全体を
サーモスタット付き浴で50℃に安定化させた。
【0075】溶血チューブに脱イオン水1ml及びウシ
アルブミン0.05gを導入した。渦形成により溶解を
促進させた。溶液を50℃にした。
【0076】アガロース溶液を収容する100ml容三
角フラスコに緩衝液及びウシアルブミンの濃縮溶液を磁
気撹拌下に加えた。全体を十分に均質化させ、50℃に
維持した。
【0077】その後、ゲルを注いだ。このために、この
溶液5mlを10×8cmの寸法の親水性プラスチック
フィルム上に均等に分配した。
【0078】2)図2A及び2Bのゲルの調製:ゲルの
組成は、アガロース0.5%、Tris 0.06M、
Veronal0.01M、ナトリウム含有Veron
al 0.05M、酢酸マグネシウム0.03M、ウシ
アルブミン0.1%である。
【0079】濃縮緩衝溶液に酢酸マグネシウム・4水和
物0.322gを加えた以外は、図1A及び1Bと同一
のプロトコルに従った。
【0080】3)移動条件:新鮮な血清をゲルのカソー
ド縁部から2.5cmの位置に堆積した(堆積物3μ
l)。
【0081】緩衝液Tris 0.06M、Veron
al 0.01M、Veronal0.05M中で50
Vで45分間移動を行った。
【0082】図1A及び1Bの場合、移動時間は45分
間であった。
【0083】図2A及び2Bの場合、移動時間は1時間
であった。
【0084】移動後、ゲルを完全に乾燥させ、脂質の着
色剤(スーダンブラック)で着色(図1A及び2A)す
るか、又はLp(a)に対する特異的抗血清で免疫固定
(図1B及び2B)した。
【0085】実施例2:図6に対応 する操作の説明:ゲ
ルは図4と同一である。図に示す方向に1時間50Vで
予備移動を行った。この予備移動中に、アニオンはアノ
ードに向かって移動し、ゲルのカソード部分は失われ
た。
【0086】次にLp(a)を含有する血清をゲルの全
長に単独に堆積し、予備移動方向に対して垂直な方向に
45分間移動を行った。次にリポタンパク質をスーダン
ブラックで着色した。
【0087】実施例3:種々のゲル 上のリポタンパク質
フラク ションの移動距離の比較:化合物を含有するゲル
上の移動距離をd、対照ゲル上の移動距離をdTとし、
0.03M酢酸マグネシウムを含む本発明のゲル(図2
のゲル)及び0.026Mの1−ヒドロキシ−2−ナフ
タレンカルボン酸を含む本発明のゲル(図4のゲル)上
で移動距離を測定した。結果を下記表1及び2に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】 実施例4 カソード槽内でTris 0.06M、酸性Veron
al 0.01M、ナトリウム含有Veronal
0.05M、ウシアルブミン0.1%からなる緩衝液に
0.026Mの濃度の1−ヒドロキシ−2−ナフタレン
カルボン酸を加え、図1A及び1Bに対応する実施例1
で得られたと同一組成の従来のゲルをサンプル堆積前に
この緩衝液で予備電気泳動させた。
【0090】約6V/cmの電位勾配に対応する50V
で30分間移動後、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸のゲル浸透はカソード槽から40mmであっ
た。次にゲルのカソード縁から例えば30mmとなるよ
うにこのゾーンにサンプルを堆積し、同一緩衝液を使用
して45分間50Vの電圧下でサンプルを移動させた。
【0091】得られたリピドグラムは図4のゲルで得ら
れたリピドグラムと同様であった。
【0092】実施例5 アノード槽内でTris 0.6M、酸性Verona
l 0.01M、ナトリウム含有Veronal 0.
05M、ウシアルブミン0.1%からなる緩衝液に5×
10-2Mの酢酸マグネシウムを加え、図1A及び1Bに
対応する実施例1と同一組成の従来のゲルをサンプル堆
積前にこの緩衝液で予備電気泳動させた。
【0093】約6V/cmの電位勾配に対応する50V
で45分間移動後、アノード槽からのMg2+イオンのゲ
ル浸透は40mmであった。
【0094】次に、アノード槽からのMg2+イオンの前
端がまだ達していないゲルのゾーン、例えばゲルのアノ
ード縁から45mmのゾーンにサンプルを堆積した。次
に、同一緩衝液を使用して1時間50Vの電圧下でサン
プルを移動させた。得られたプロフィルは図2A及び2
Bのゲル上で得られたプロフィルと同様であり、特にV
LDLフラクションに先行するlpaフラクションを含
み、LDLフラクションとサンプルの堆積点との間に良
好な分離が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A及び1Bは電気泳動写真であって、(L
p(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の電気
泳動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物を含有
しない)0.5%対照アガロースゲル上で得られたリピ
ドグラムを示し、使用した移動用緩衝液は、Tris
0.06M、Veronal 0.01M、ナトリウム
含有Veronal 0.05M、BSA 1g/lで
ある。左の2つのレーン(レーン1及び2)では、堆積
した血清は病理的Lp(a)含量を有する。右の2つの
レーン(レーン3及び4)では、堆積した血清はゼロ又
は非常に低いLp(a)含量を有する。図1Aは、スー
ダンブラックによるリポタンパク質の検出を示す。図1
Bは、Apo(a)に対する特異的血清による免疫固定
を示し、Lp(a)がフラクションVLDLに重なって
いるために図1Aのリピドグラムでは明示されなかった
レーン1及び2上のLp(a)を明示することができ
る。
【図2】図2A及び2Bは電気泳動写真であって、0.
03Mの酢酸マグネシウムを含有する本発明のゲル上で
得られたリピドグラムを示す(緩衝液は図1Aに関して
記載した緩衝液と同一である)。これらのゲルに図1A
及び1Bと同一血清を同一位置に堆積した。図2Aはス
ーダンブラックによるリポタンパク質の検出を示す。図
2Aの2つのレーン1及び2には図1Aには認められな
かったLp(a)に対応するバンドの存在が認められ
る。図2BはApo(a)に対する特異的抗血清による
免疫固定を示し、図2Aにも認められたLp(a)の検
出を確認する。
【図3】図3は電気泳動写真であって、図2A及び2B
で使用した条件と同一の移動条件で図2A及び2Bと同
一のゲルを使用して得られたリピドグラムを示す。病理
的Lp(a)含量を有する血清を6個のレーンに堆積し
た。レーン1〜5は夫々抗血清、即ちレーン1:抗ap
oE、レーン2:抗apoCIII、レーン3:抗ap
oAI、レーン4:抗apo(a)、レーン5:抗ap
oBを使用して免疫固定を実施し、レーン6はスーダン
ブラックでリポタンパク質を着色した。(apo(a)
及びapoBから構成される)Lp(a)はVLDL及
びLDLから分離され、分解していないことが確認され
る。
【図4】図4は電気泳動写真であって、0.026Mの
1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸を含有する
ゲルを示す。0〜0.7g/lのLp(a)を含有する
8種の異なる血清を堆積した。移動は50Vで45分間
行った。リポタンパク質の検出はスーダンブラックによ
り行った。フラクションLDLの後ろに配置されたLp
(a)の存在が明確に確認される。
【図5】図5A及び5Bは電気泳動写真であって、図1
Aに定義したようなゲルを示し、4種のサンプル即ちレ
ーン1には非処理血清、レーン2には10-3MのTri
ton X−100で処理した血清、レーン3には10
-3MのTween 20で処理した血清、レーン4には
10-3MのBRIJ 35で処理した血清を堆積した。
電気泳動は図1Aに関して記載した条件下で実施した。
図5Aではリポタンパク質をスーダンブラックで着色し
た。図5BではLp(a)に対する特異的抗血清を使用
して免疫固定を行った。中性洗剤はリポタンパク質に対
して制動効果を有しており、Lp(a)は他のリポタン
パク質フラクションよりも著しく影響されないことが認
められる。
【図6】図6は電気泳動写真であって、右部分が疎水性
部分を有しており且つ負に帯電した分子(1−ヒドロキ
シ−2−ナフタレンカルボン酸)を含み、左部分がこの
化合物を含まず、従って対照ゲル部分に対応するゲル上
におけるLp(a)を含有する血清の電気泳動を示す。
この実験は、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン
酸が種々のリポタンパク質フラクションに及ぼす効果を
直接示し、HDL、VLDL及びLDLは著しく加速さ
れ、Lp(a)はほぼ同一移動度を維持している。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物学的媒体中に含まれるLp(a)及
    び種々のリポタンパク質を電気泳動により分離する方法
    であって、電気泳動用ゲル及び/又は前記生物学的媒体
    がLp(a)の電気泳動移動度を他のリポタンパク質の
    電気泳動移動度に対して示差的に変化させ得る化合物を
    含むような条件下でリポタンパク質を電気泳動により移
    動させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記化合物が、好ましくはHDL、LD
    L及びVLDLの分離を維持しながら、生物学的媒体中
    でLp(a)フラクションをVLDL及びLDLフラク
    ションから分離できることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポ
    タンパク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ
    得る化合物が、カチオンもしくはカチオン錯体、疎水性
    部分を有しており且つ負に帯電した分子又は中性界面活
    性剤から選択されることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポ
    タンパク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ
    得る化合物が、約8〜約9のpHで水酸化物を沈殿しな
    いか、又は電気泳動用ゲル中に沈殿しないカチオンもし
    くはカチオン錯体が少なくとも10-3モル/lとなるよ
    うに部分的に水酸化物を沈殿するようなカチオンもしく
    はカチオン錯体から選択されることを特徴とする請求項
    1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 カチオンが2以上の酸化度を有してお
    り、好ましくはメンデーレフの周期表のIIa、III
    a及びIIIb族から選択され、特にMg2+,Ca2+
    Ba2+,Sr2+,Mn2+,Be2+,Al3+,La3+,C
    3+,In3+及びY3+から選択され、好ましくはMg2+
    であり、カチオン錯体が特にNH4 +,(NH4 +2Fe
    2+,NH4 +Fe3+から選択されることを特徴とする請求
    項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 電気泳動用ゲル中のカチオン又はカチオ
    ン錯体の濃度が、約10-3〜10-1M、好ましくは約5
    ×10-3〜3×10-2Mであることを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポ
    タンパク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ
    得る化合物が、疎水性部分を有しており且つ負に帯電し
    た分子であることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    か一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 疎水性部分を有しており且つ負に帯電し
    た分子が、アニオン性界面活性剤の類に属しており、場
    合により異原子を含み、硫酸、スルホン酸、カルボン酸
    もしくはリン酸のような酸基を含み、5もしくは6個の
    炭素原子で飽和された少なくとも1〜6個の環を含む縮
    合脂肪族鎖を有する炭素原子数3〜10の直鎖もしくは
    枝分かれ脂肪族鎖であるか、アニオン性界面活性剤の類
    に属しており、場合により1(又は複数)の芳香族環も
    しくは芳香族複素環により置換された炭素原子数8以
    上、好ましくは10〜18の直鎖もしくは枝分かれ脂肪
    族鎖であり、該鎖、芳香族環もしくは芳香族複素環がカ
    ルボン酸、スルホン酸、硫酸もしくはリン酸のような酸
    基により置換されているか、又は例えばナフタレンのよ
    うに少なくとも2個の縮合芳香族環、例えばキノリンの
    ように芳香族複素環に縮合した芳香族環、もしくは2個
    の縮合芳香族複素環を含む負に帯電した芳香族誘導体で
    あり、該環の少なくとも1個が硫酸、カルボン酸、スル
    ホン酸もしくはリン酸等のような酸基を含み、他の環が
    分子全体から疎水性を喪失させ得る官能基を含まず、特
    に極性電荷を含まず、疎水性部分を有しており且つ負に
    帯電した前記分子が特に、ドデシル硫酸ナトリウム、ド
    デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、コール酸ナトリ
    ウム、2−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンスル
    ホン酸、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸、4−
    ヒドロキシ−1−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−
    5−ナフタレンスルホン酸、アミドブラック、アシッド
    バイオレット17、クーマシーブルーR250、パラチ
    ンファストブラックワンから選択され、好ましくは、1
    −ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、3−ヒドロ
    キシ−2−ナフタレンカルボン酸から選択されることを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 Lp(a)の電気泳動移動度を他のリポ
    タンパク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ
    得る化合物が、中性界面活性剤(すなわち中性洗剤)で
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 中性界面活性剤が水相に可溶性であ
    り、有利にはTriton X100(登録商標)、T
    riton X405(登録商標)、Tween20
    (登録商標)、NP40(登録商標)及びBRIJ35
    (登録商標)から選択されることを特徴とする請求項9
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 電気泳動用ゲル中のアニオン性界面活
    性剤又は中性界面活性剤の濃度が約10-6〜約10
    -3M、好ましくは約10-4〜約10-3Mであり、予め生
    物学的媒体に導入する場合には約10-4M〜10-1M、
    好ましくは約10-3M〜約10-2Mであることを特徴と
    する請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ゲル中の負に帯電した芳香族誘導体の
    濃度が、約10-3M〜約10-1M、好ましくは約10-2
    M〜約5×10-2Mであり、予め生物学的媒体に導入す
    る場合には約10-2M〜約1M、好ましくは約5×10
    -2M〜5×10-1Mであることを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 特にMg2+,Ca2+,Ba2+,S
    2+,Mn2+,Be2+,Al3+,La3+,Ce3+,In
    3+及びY3+から選択され、好ましくはMg2+であるカチ
    オン又はカチオン錯体を含んでおり、カチオン錯体が、
    Triton X100、Triton X405、T
    ween 20、NP40及びBRIJ35から特に選
    択された中性界面活性剤と混合したNH4 +,(NH4 +
    2Fe2+,NH4 +Fe3+から選択されることを特徴とす
    る電気泳動用ゲル。
  14. 【請求項14】 疎水性部分を有しており且つ負に帯電
    した分子であって、特に、ドデシル硫酸ナトリウム、ド
    デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、コール酸ナトリ
    ウム、2−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンスル
    ホン酸、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸、4−
    ヒドロキシ−1−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−
    5−ナフタレンスルホン酸、アミドブラック、アシッド
    バイオレット17、クーマシーブルーR250、パラチ
    ンファストブラックワンから選択され、好ましくは、1
    −ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、3−ヒドロ
    キシ−2−ナフタレンカルボン酸から選択された分子を
    含むことを特徴とする電気泳動用ゲル。
  15. 【請求項15】 生物中のLp(a)の存在に結び付け
    られる粥腫形成の危険を人体で決定するための、請求項
    1から12のいずれか一項に記載の方法の適用。
  16. 【請求項16】 Lp(a)の存在に結び付けられる粥
    腫形成の危険のinvitro決定方法であって、人体
    から採取した生物学的サンプル、特に血清又は血漿に基
    づいて実施され、請求項1から12のいずれか一項に定
    義したようなLp(a)の電気泳動移動度を他のリポタ
    ンパク質の電気泳動移動度に対して示差的に変化させ得
    る少なくとも1種の化合物を含む電気泳動用ゲル上、特
    に請求項13又は14に記載のゲル上、又は必要量の前
    記化合物が浸透するために十分な時間、前記化合物を含
    まない従来のゲルを前記化合物の溶液中、特に請求項5
    に列挙した類から選択されたカチオンもしくはカチオン
    錯体、特に請求項8に列挙した類から選択された疎水性
    部分を有しており且つ負に帯電した分子又は特に請求項
    10に列挙した類から選択された中性界面活性剤の溶液
    中に浸漬させることにより前記従来のゲルからその場で
    調製されたゲル上に適量の液体形態の生物学的サンプル
    を堆積する段階と、電気泳動により移動させる段階と、
    生物学的サンプル中にLp(a)が存在する場合には、
    着色剤スーダンブラック、スーダンレッドのようなリポ
    タンパク質の特異的着色剤、脂質の特異的酵素試薬又は
    リポタンパク質、特にLp(a)に対する標識抗体を使
    用してLp(a)を検出する段階とを含む方法。
  17. 【請求項17】 Lp(a)の存在に結び付けられる粥
    腫形成の危険のinvitro決定方法であって、人体
    から採取された生物学的サンプル、特に血清又は血漿に
    基づいて実施され、採取した生物学的サンプルを、特に
    請求項8に列挙した類から選択された疎水性部分を有し
    ており且つ負に帯電した分子又は特に請求項10に列挙
    した類の中性界面活性剤を含む溶液と共にインキュベー
    トする段階と、こうして処理した生物学的サンプルの適
    量を従来の電気泳動用ゲルに堆積する段階と、電気泳動
    により移動させる段階と、生物学的サンプル中にLp
    (a)が存在する場合には、着色剤スーダンブラック、
    スーダンレッドのようなリポタンパク質の特異的着色
    剤、脂質の特異的酵素試薬又はリポタンパク質、特にL
    p(a)に対する抗体を使用してLp(a)を検出する
    段階とを含む方法。
  18. 【請求項18】 特にLAURELLらの方法に従い、
    Lp(a)の付加的定量段階を含むことを特徴とする請
    求項16又は17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項1から12のいずれか一項に記
    載の方法又は請求項16から18のいずれか一項に記載
    の方法を実施するためのキットであって、電気泳動用ゲ
    ル、特にアガロースゲルと、特に請求項5に列挙した類
    から選択されたカチオンもしくはカチオン錯体、特に請
    求項8に列挙した類から選択された負に帯電した疎水性
    分子、又は特に請求項10に列挙した類から選択された
    中性界面活性剤からなる化合物の溶液であって、ゲルを
    再緩衝させるため又は生物学的サンプルに加えるために
    使用される1又は複数の溶液と、ゲル上でリポタンパク
    質を電気泳動により移動させるために必要な緩衝溶液
    と、ゲル上で移動後にLp(a)を含むリポタンパク質
    を検出することが可能な試薬、特に着色剤スーダンブラ
    ック、スーダンレッド又は脂質の特異的酵素試薬とを含
    むキット。
  20. 【請求項20】 請求項1から12のいずれか一項に記
    載の方法又は請求項16から18のいずれか一項に記載
    の方法を実施するためのキットであって、請求項13又
    は14に記載のゲルと、ゲル上でリポタンパク質を電気
    泳動により移動させるために必要な緩衝溶液と、ゲル上
    で移動後にLp(a)を含むリポタンパク質を検出する
    ことが可能な試薬、特に着色剤スーダンブラック、スー
    ダンレッド又は脂質の特異的酵素試薬とを含むキット。
JP35338792A 1991-12-11 1992-12-11 電気泳動によるLp(a)の分離方法、この方法を実施するためのゲル、及びLp(a)の存在に結び付けられる粥腫形成の危険のin vitro決定のための適用 Expired - Fee Related JP3476853B2 (ja)

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