JPH065636Y2

JPH065636Y2 - フローインジケータ

Info

Publication number: JPH065636Y2
Application number: JP1988029130U
Authority: JP
Inventors: 敏明斉藤
Original assignee: ミドリ安全工業株式会社
Priority date: 1988-03-07
Filing date: 1988-03-07
Publication date: 1994-02-09
Anticipated expiration: 2003-03-07
Also published as: JPH01134258U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、流体を流すための管路において、流体が流れ
ているか否かを視覚で確認できるフローインジケータに
関するものである。

［従来の技術］従来のフローインジケータには、第３図に示すように透
明パイプ１の内部に球形の浮子２を入れ、透明パイプ１
の一端には、基体を透明パイプ１の軸方向に流入させる
流入口３を有する栓体４を挿入し、透明パイプ１の他端
には、気体を透明パイプ１の軸方向へ流出させる流出口
５を有する栓体６を挿入して成るものが知られている。

［考案が解決しようとする課題］このような従来のフローインジケータでは、透明パイプ
１内に層流に近い状態の気流が形成され、浮子２がその
気流による浮力を受けて浮上する様子を見て、気体が流
れていることを判定しているが、気体の流量が少ない場
合には抵抗が小さくて浮子２は浮上せず、また浮子２が
回転しても球形のため静止しているように見えたりす
る。また、第４図に示すように浮子２が流入口３のデッ
トスペースにおさまり、気流は浮子２の球面に沿って流
れてしまい、浮子２が動かなかったりして、気体の流れ
が判定できないことがある。

また、インジケータを第５図に示すように横向きにする
と、浮子２が流出口５に寄ったままになり、気体の流れ
が判定できないし、第６図に示すように逆さ向きにする
と、浮子２が流出口５に落ちてしまい、浮子２に重力が
掛かることと、浮子２が球形で抵抗が小さいことから、
層流だけでは浮上せず、気体の流れが判定できないなど
の問題点がある。

本考案の目的は、上述の問題点を解消し、流体の流れを
確実に判定できるフローインジケータを提供することに
ある。

［課題を解決するための手段］上述の目的を達成するための本考案に係るフローインジ
ケータは、流体を通過させる透明パイプの内部に、複数
枚の翼板を有しこれらの翼板の外形の包絡線を球形とし
た浮子を入れ、前記透明パイプの上流側には流体を前記
透明パイプの内壁に向けて流入させる斜め方向を向けた
流入口を設け、前記透明パイプの下流側には前記透明パ
イプの内壁に沿って流体を流出させる流出口を設けたこ
とを特徴とする。

［作用］このような構成を有するフローインジケータは、流体が
翼板に当たることにより流れにより浮子が回転するの
で、流体の流れを視覚により確認できる。

［実施例］本考案を第１図、第２図に図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。

気体１３を通過させる透明パイプ８の一部は、両側の栓
体１６、１７により閉塞されたインジケータ部とされて
おり、これらの栓体１６、１７間に浮子９が移動自在に
挿入されている。そして、上流側の栓体１６には透明パ
イプ８の内壁に向けて気体１３が流入するように斜め方
向に向けて流入口１０が設けられ、下流側の栓体１７に
は透明パイプ８の内壁に沿って気体１３が流れるよう
に、つまり第２図に示すように流出口１１が設けられて
いる。また、浮子９には複数枚の翼板９ａが設けられて
おり、この翼板９ａの外形の包絡線は球形とされてい
る。

透明パイプ８を例えば柔軟なパイプから成る気体流通管
路に接続し、流入口１０から透明パイプ８内のインジケ
ータ部内部に気体１３を流入させると、気体１３は透明
パイプ８の内壁に或る角度で吹き付けられて、向きを変
えながら流出口１１側に向う。気体１３の一部は流出口
１１から流出すると共に、残部は流出口１１以外の栓体
１７の閉塞部１４に当り、その反動で流入口１０側へ逆
流したりして、インジケータ部内には乱流１５が生ず
る。

この乱流１５は浮子９の翼板９ａに当って、浮子９をイ
ンジケータ内で不規則に動かし、また回転させるので外
部から透明パイプ８を介して翼板９ａによるその回転を
視認することができる。また、浮子９は透明パイプ８の
内壁に当って音を発生させるので、これによっても気体
が流れていることが分かる。

なお、栓体１６、１７は透明パイプ８に嵌め込んでもよ
く、ねじ込んでもよい。また、流入口１０の大きさ、角
度、数、穿設位置は実用新案登録請求の範囲内で適宜に
変更可能であり、流出口１１の大きさ、数、位置も同様
に適宜に変更できる。

［考案の効果］以上説明したように本考案に係るフローインジケータ
は、透明パイプ内で流体の乱流を生じさせ、その乱流に
より翼板付きの浮子を回転させており、浮子が回転して
いる状態を外側から視認することができ、流体が流れて
いるか否かを確実に判定できる。

【図面の簡単な説明】

図面第１図及び第２図は本考案に係るフローインジケー
タの一実施例を示し、第１図は透明パイプの軸方向の断
面図、第２図は流出口側の断面図であり、第３図は従来
品の断面図、第４図は従来品において浮子がデッドスペ
ースにおさまった状態の断面図、第５図は従来品を横向
きにした使用状態の断面図、第６図は従来品を逆さ向き
にした使用状態の断面図である。符合８は透明パイプ、９は浮子、９ａは翼板、１０は流
入口、１１は流出口、１６、１７は栓体である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】流体を通過させる透明パイプの内部に、複
数枚の翼板を有しこれらの翼板の外形の包絡線を球形と
した浮子を入れ、前記透明パイプの上流側には流体を前
記透明パイプの内壁に向けて流入させる斜め方向を向け
た流入口を設け、前記透明パイプの下流側には前記透明
パイプの内壁に沿って流体を流出させる流出口を設けた
ことを特徴とするフローインジケータ。