JPH0656235U - マルチメディア対応パーティション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 複数の机を仕切るパーティションにマルチメ
ディアに対応した配線及びコンセントを設けて、机に情
報伝達の端末機等を設置した場合の配線を簡単にできる
ようにするとともに、机回りに配線が見えないようにし
てすっきりさせることを目的とする。 【構成】 パーティション２の下部に電源用コンセント
と複数の電話線用コンセントと複数の同軸ケーブル用コ
ンセントを備えた集合コンセント３を設け、パーティシ
ョン２で仕切られる各机１の相当位置にそれぞれ個人用
コンセント８を設け、集合コンセント３と個人用コンセ
ント８の対応するそれぞれのコンセントを、パーティシ
ョン２内を通る導線により接続させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多数の事務机の間を仕切るパーティションに関し、特に各机位置で マルチメディアＬＡＮに対応できるように各種配線の接続を容易にかつ整然とで きるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータを利用した情報伝達システムとしてＬＡＮが普及してきた。その ＬＡＮに最近では映像情報も伝送できるＬＡＮが出現してきた。映像情報は同軸 ケーブルを使用するが、近い将来コンピュータ情報は電話線によるＬＡＮが予想 されている。そのような場合、事務室の各個人の机で情報の伝達が出来る様にす るために、床上に通された電源コードや情報入力線と各個人の情報伝達の端末機 とを接続する各種配線が事務所内に配設されることになる。 通常、情報伝達のための端末機を事務室の机に設置する場合は、アクセスフロ アから各種ケーブルを立ち上げ、利用者の個々が机とパーティションとの隙間か ら机上に出して機器と接続している。

【０００３】 ＯＡ化にともない事務室の各机の間はパーティションで仕切りがされるように なっており、各種配線を通すためにパーティションに配線溝を設けたものがある 。そして、情報伝達の端末機と床下の情報伝達用配線とを接続する場合にパーテ ィションの配線溝に配線を通して、所定の情報伝達をできるようにしている。な お、パーティション内に事前に配線されるものとしては、電源ケーブルを通すも のしか知られていない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のように机上の情報伝達端末機と床下の情報伝達用配線とを接続する場合 、各種ケーブルを床上を通して机上に立ち上げているので、机の足もとがケーブ ルやコンセントで乱雑になり、配線作業が煩雑になるという問題がある。またパ ーティションの配線溝に配線を通すようにした場合、配線が見えたり、複数本の 配線を通すのが困難であり、さらに配線の先端で端末機に接続させる作業が必要 であるなど手数のかかるものであった。 今後のＯＡ化の方向は、マルチメディアに対応したＬＡＮ構築である。そして ＬＡＮ用のケーブルは映像用の同軸ケーブルとコンピュータ用の電話線（ツイス トペアケーブル）の混合利用が一般化する傾向にある。よって従来のデスクパー ティションでＬＡＮ通信に対応させると、アクセスフロアが必須となり、マルチ メディア対応によって配線がますます乱雑になるとともに、オフィスレイアウト の変更時には、今以上に配線が煩雑となる そこで本考案は、パーティションで仕切られた複数の机に情報伝達の端末機等 を設置して配線をする場合に、配線を簡単にすることができ、またデスク回りに 配線が見えないようにしてすっきりさせることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、床上に設置される多数の事務机の間を仕切るパーティションにおい て、上記目的を達成したものである。そのためパーティションの下部に、電源用 コンセントと複数の電話線用コンセントと複数の同軸ケーブル用コンセントとを 備えた集合コンセントを設け、パーティションの各机相当位置に、それぞれ同軸 ケーブル用コンセントと電話線用コンセントと電源用コンセントとを備えた個人 用コンセントを設け、各個人用コンセントの同軸ケーブル用コンセントと電話線 用コンセントと電源用コンセントは集合コンセントの対応するコンセントにパー ティション内を通る導線を介して接続させた。

【０００６】

【作用】

上記のパーティションでは、下部に設けた集合コンセントの電源用コンセント と電話線用コンセントと同軸ケーブル用コンセントとを、床上に出ている電源ケ ーブル、ＬＡＮ用ケーブル等に接続するだけで、各机の位置に配設された各個人 用コンセントの電源用コンセントと電話線用コンセントと同軸ケーブル用コンセ ントが使用可能に接続されることになる。 上記のようにパーティションを共用する人数分の配線作業を１ケ所でできるの で、新規またはオフィスレイアウトの変更時に、利用者側には何の変更もなく、 配線作業を容易に行なうことができる。なおパーティションで仕切られた各机で は、情報伝達の端末機を各個人用コンセントの対応する電源用コンセントや電話 線コンセントに接続するだけで端末機などの使用が可能になる。

【０００７】

【実施例】

以下、図に示す実施例により本考案をさらに詳細に説明する。なお、本考案は この実施例に限定されるものではない。 事務室に設置した複数の机１のそれぞれの間は、図１に示すようにパーティシ ョン２で仕切りされて、各机１で仕事をする人が他の人を気にすることなく仕事 が出来る様にしている。 このように１つのパーティション２が複数の机１の仕切りとして共用され、パ ーティション２の１箇所の下部に集合コンセント３が設けられる。集合コンセン ト３には、図２に示すように電源用コンセント４と、複数個の電話線用コンセン ト５と、複数個の同軸ケーブル用コンセント６が備えられている。そして、アク セスフロア７の床下から立ち上げた電源ケーブルと電話線と同軸用ケーブルの各 端部に設けた差し込みを、集合コンセント３の対応するそれぞれのコンセントに 差し込んで接続できるようになっている。

【０００８】 また、パーティション２におけるそれぞれの机１が配置される机面上の横位置 に、個人用コンセント８が設けられ、各机１に情報伝達の端末機などを設置した 場合に容易に電源やＬＡＮ用の配線を接続できるようにしている。個人用コンセ ント８には、図３に示すように２つの電源用コンセント９と、２つの電話線用コ ンセント１０と、１つの同軸ケーブル用コンセント１１とが備えられている。そ して各個人用コンセント８のそれぞれのコンセントは、図４に示すようにパーテ ィション２内を通る内蔵同軸ケーブル１２、内蔵電話線１３、内蔵電源ケーブル １４を介して集合コンセント３の対応するそれぞれのコンセントに接続されてい る。

【０００９】 そして新規に、またはオフィスレイアウトの変更時に電話線や同軸ケーブル、 電源ケーブルを床上よりパーティション２の下部にある集合コンセント３に接続 するだけで、共用するパーティション２の全ての個人用コンセント８への配線接 続が完了し、各個人用コンセントとの配線接続などの作業は発生しない。なお床 がアクセスフロア７になっておれば、電話線、電源ケーブル、同軸ケーブルが床 より出ているのでこれらを集合コンセント３に接続するだけでよく、デスク回り のケーブルは非常にすっきりする。

【００１０】

【考案の効果】

本考案のパーティションによれば、パーティションを共用する人数分の配線作 業は、１ケ所の集合コンセントを電源ケーブルや電話線などに接続するだけでよ く、マルチメディアに対応したＬＡＮケーブル、電話ケーブルの配線が一度に簡 単に行なえる。また集合コンセントと、複数の個人用コンセントとはパーティシ ョン内を通る導線を介して接続されるので、デスク回りにケーブルがなくなり、 整然と配線することができる。さらに、集合コンセントを所定の配線と接続する だけであるので、新規に、また、オフィスレイアウトの変更において簡単に配線 作業をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のマルチメディア対応パーティションの
一部破断斜視図である。

【図２】本考案のパーティションにおける集合コンセン
ト部分の部分斜視図である。

【図３】本考案のパーティションにおける個人用コンセ
ント部分の部分斜視図である。

【図４】本考案のパーティション内に通した導線を示す
ための断面図である。

【符号の説明】

１ 机 ２ パーティション ３ 集合コンセント ８ 個人用コンセント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床上に設置される多数の事務机の間を仕
   切るパーティションにおいて、パーティションの下部
   に、電源用コンセントと複数の電話線用コンセントと複
   数の同軸ケーブル用コンセントとを備えた集合コンセン
   トを設け、パーティションの各机相当位置に、それぞれ
   同軸ケーブル用コンセントと電話線用コンセントと電源
   用コンセントとを備えた個人用コンセントを設け、各個
   人用コンセントの同軸ケーブル用コンセントと電話線用
   コンセントと電源用コンセントは集合コンセントの対応
   するコンセントにパーティション内を通る導線を介して
   接続されていることを特徴とするマルチメディア対応パ
   ーティション。