JPH0655837U - 多目的シートカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等のシートカバーを凍結積雪、太陽熱
の遮断をすることと共に、広告、アクセサリー、交通安
全等に使用できるようにする。 【構成】 自動車のフロントウンドウ及びリヤウインド
ウを覆える大きさのシートカバーにし、凍結積雪、太陽
熱の遮断をすると共に、シート上に広告、アクセサリ
ー、又は事故マークを付けて交通安全等に迅速に対処で
きるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車のフロントウインドウ又はリアウインドウを覆って、 凍結積雪防止、太陽熱遮断防止、広告、アクセサリー及び事故標示兼用多目的シ ートカバー（ｓｈｅｅｔ ｃｏｖｅｒ）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、自動車等に使用されるシートカバーは自動車本体全体を覆った状態 でカバーするシートカバーが広く一般に周知のものである。

【０００３】 又、特定の用途としては自動車等のフロントウインドウ、又はリアウインドウ を、例えば紙等で作成されたカバーで覆って凍結積雪防止、太陽熱遮断防止等の ために、ワイパーに挟んでウインドウを覆うようにしたシートカバーとか、車全 体を覆ったカバーが数多く使用され周知となっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来技術のように、自動車等又は自動車等のフロントウイ ンドウ及びリアウインドウを覆うシートカバーは、単にワイパーに挟んでウイン ドウの表面に載せるか、又はシートカバーの適宜端部に紐を取り付けた係止部材 で脱落を防止しているため、取り付けに時間を要する。又、風がシートの内側に 入り込んでしまい係止部材の破損をきたすという問題点があった。

【０００５】 従って、簡単に装着できて、しかも風等により簡単に脱落しない構造であると 共に、カバー以外にも使用できるシートカバーに解決しなければならない課題を 有している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために本考案は、自動車のフロントウインドウ又はリアウ インドウを覆える大きさからなるシートカバーの表面を防水性シートで形成し、 その端部周囲にマグネットを間欠に配設した係止部材を備えて前記ウインドウと シートカバーとの隙間に風が入り込まない構造にすると共に、前記シートカバー の裏面に表面と異なる目立つ色彩のシートを施し遠方から視認できるマークを備 えた多目的シートカバーである。

【０００７】 又、裏面のシートは全体的に人間の目に目だつ色彩にし、マークは事故車の時 に表示する三角（△）印であること；前記係止部材は前記マグネットを間欠的に 配設して前記シートカバーの端部周囲で覆って備えたこと；前記シートカバーの 表面に広告及びアクセサリーを施したこと；表面及び裏面の間に標示シートを内 臓させた多目的シートカバーである。

【０００８】

【作用】

シートカバーの表面を防水性シートで形成し、その端部周囲に係止部材を配設 して自動車のウインドウとシートカバーとの隙間に風が入り込まない構造にする と共に、シートカバーの裏面に遠方から視認できるマークを備えたことにより、 雨風や積雪等の時にも防水されているのでシートカバーの自重が重くなることが なく、しかも係止部材により風がウインドウとシートカバーとの隙間に入り込ま ない構造にすることによって風雨、積雪等の環境条件の時でも外れることがない 。

【０００９】 更に、シートカバーとして使用しない時でも事故の際シートカバーの事故マー クの付いている裏面は、裏面全体が遠方から全体を視認でき、且つマークは、裏 面全体の色彩から浮き出たようにはっきりと認識できるようになっているので、 車体の適当な場所に取り付け不慮の事故等の時に速やかな対処をすることができ る。

【００１０】 係止部材をマグネットにすることによって簡単な着脱を可能にすると共に、マ グネットをシートカバーの端部周囲に覆って配設することにより、ウインドウと シートカバーとの隙間に入る風を防止することが可能となる。

【００１１】 又、係止部材はマグネットを端部材の適宜箇所に配設してシートカバーの端部 周囲で覆ったことにより、装着が簡単にできると共に、着脱を容易にすることが できるようになる。

【００１２】 更に、表面及び裏面の間に標示シートを内臓させたことにより、事故等のない ときは凍結防止等に寄与することができると共に、事故等の時は標示シートを引 っ張って引き出すことにより、シートカバーの面積を大きくして事故表示ができ るようになる。

【００１３】

【実施例】

本発明に係る多目的シートカバーについて、図示の実施例を参照にして説明す る。

【００１４】 多目的シートカバー１は、図１及び図２に示すように、下側がやや広めの長方 形をした表面シート２と裏面シート７との端部周囲にマグネット５を嵌着した係 止部材３とから構成されている。

【００１５】 この長方形状をした大きさは、実施例においては、例えばａ≒１２３０ｍｍ、 ｂ≒１０１５ｍｍ、ｃ≒８５０ｍｍ、ｄ≒１１８０ｍｍ、ｅ≒２２０ｍｍ、ｆ≒ ３３０ｍｍである。

【００１６】 表面シート２は、表面が防水のみならず太陽光線を反射する部材、例えば銀色 の樹脂、銀色をコーテングした樹脂や銀色を施した合成繊維や天然繊維が使用さ れている。尚、この色彩は自由に設定できるものである。

【００１７】 即ち、表面シート２には、広告、アクセサリー等をプリント、縫い付け、ペイ ント等により付着させることができる。広告を利用して企業の宣伝になり、アク セサリーを付着して個人の嗜好を表現できるようになっている。従って、シート カバーの普及を広め、保有する率を高めて不慮の事故に備えるようにして交通の 安全に一助になるものである。

【００１８】 この多目的シートカバー１の部材はこれらに限定されるものではなく、例えば 塩化ビニール、ポリプロピレン、フイルム状の物、合成ゴムのレザー状の物で表 面の太陽光線を反射するように加工されている。

【００１９】 尚、図１に示す実施例においては、多目的シートカバー１の４隅に止め具用紐 ６を備えた構造にしてもよい。この紐６を車体の扉を閉鎖する際、車体に挟む事 により、脱落、盗難が防止できる構造である。

【００２０】 裏面シート７は、特に図２に示すように、防水性からなる表面シート２と同一 形状をしており、防水を施してもよく、その色彩は適宜設定される。例えば、最 も注意力を引く色彩としてオレンジ色等がある。その約中央の位置にマーク（△ 印）８が配設された構造になっている。

【００２１】 マーク８は、自動車事故等をドライバーに知らせるものであり、その大きさは 自由に設定される。本実施例においては、三角形をしたマーク８は、１辺がｈ≒ ５２０ｍｍ、幅ｇ≒７０ｍｍの正三角形状のマークを裏面シート７の中央の位置 に上側ｉ≒１５０ｍｍ、下側ｊ≒５２０ｍｍの位置に配設したものである。

【００２２】 そして、このマーク８は、通常は三角カバー９で覆われている。三角カバー９ は３箇所に設けたホック１０によりマーク８を覆った状態で係止され、マーク８ を使用する時にホック１０を外し、下側にめくるようにして、下側に配設してあ るホック１１に係止できる構造になっている。

【００２３】 又、マーク８の色彩は裏面シート７と違った目だつ色が使用されている。即ち 、発光性ペイントまたは人間の注意力を引き付ける色彩が施した布地等で作成さ れており、ペイントの場合は塗布またはプリントし、布地の場合には縫いつけて ある。このマーク８と裏面シート７との関係は、マーク８が引き出すような色彩 関係になっている。例えばマーク８を発光性の赤色を施して、裏面シート７をオ レンジ色等にする事ができる構造である。

【００２４】 このように構成された多目的シートカバー１の表面シート２と裏面シート７の 間には標示シート１２が挟まった状態で収納されている。

【００２５】 標示シート１２は、保温を兼用させたシートカバーであって、裏面シート７の 下側の適宜箇所に設けてある収納口１３付近に一端が係止されている。そして、 収納口１３は、実施例においてはフアスナーを使用して裏面シート７に取り付け られており、そのフアスナーの上には表面シート２を使用する時に直接に車等の 車体に接触しないように収納口カバー１３を備えた構造になっている。この標示 シート１２の色彩は、裏面シート７と同系色にしてもよく、別途裏面シート７と 組み合わせることにより目だつ色彩にすることもでき、更に宣伝等を組み込んで もよく、例えば自己にのみ認識できる色彩、模様を施すことは自由にできる。

【００２６】 係止部材３は、図３及び図４に示すように、表面シート２と裏面シート７との 端部周囲に配設されているものであり、ゴムまたはスポンジ等により形成されて いる。

【００２７】 この係止部材３は、細長い形状をした中に適宜間隔をおいてマグネット５を配 設してもよい。また、同じ大きさの細長い形状をしたスポンジ等の間にマグネッ ト５を配設するようにしてもよい。

【００２８】 図３は、係止部材３に適宜間隔の透孔にマグネット５を嵌着させるようすを示 したものであり、製造上の簡略化を図ることができること構造になっている。

【００２９】 このマグネット５は円形状をした異方性マグネットを使用しているが、等方性 マグネットであるところの帯状のものを使用してもよい。この帯状のマグネット を使用する場合は、掛止部材３の替わりにしてもよく、適宜長さに切断して使用 してもよく、切断して使用する場合には溝４の形状は異る。

【００３０】 図４は、前記係止部材３とマグネット５を表面シート２と裏面シート７との間 に固定する方法を示したものであり、マグネット５を嵌着した係止部材３をＢ点 、Ｃ点を縫い合わせる。又、予め係止部材３が挿入できるようにＢ点、Ｃ点を縫 い合わせておいてもよい。

【００３１】 このようにしてマグネット５を嵌着した係止部材３を使用することによって、 表面シート２、又は裏面シート７を使用する場合であっても鉄製からなる車体１ ４にマグネット５が吸着しても、車体１４に傷等をつけない構造になっている。

【００３２】 尚、実施例においては縫い合わせているが、シートカバー２が塩化ビニール等 の場合には高熱又は接着剤により結合する。

【００３３】 このように構成された多目的シートカバー１は、図５に示すように、自動車１ １のフロントウインドウ１５を覆うようにしてかぶせると、フロントウインドウ １５の周囲を形成してある車の金属性の枠に係止部材３により吸着係止される。 この吸着係止された状態はフロントウインドウ１５の周囲においてされるため、 多目的シートカバー１とフロントウインドウ１２の間に風の進入を防ぐことがで きる。

【００３４】 そして、係止部材３に嵌着されているマグネット５は、前記説明した図４に示 すように、係止部材３の溝４とシートとの厚み分を介して自動車の金属部分に相 当する鋼鉄部分に吸着して張り付くため、張り付いた金属部分を傷つけることも ない。

【００３５】 又、事故等の場合には、多目的シートカバー１を、図６に示すように、自動車 １１のリアウインドウに張り付けるようにして設置することができる。この時は 、係止部材３に嵌着されているマグネット５は、前記説明した図３に示すように 、シートの厚み分を介しただけであるので、強力に自動車１６の金属部分に張り 付かせることができるので、迅速な設定ができる。従って、この裏面シート７を 表にしてかぶせる位置は、例えば自動車１６の後部に限らず前でも両側でも自由 に装着することができる。

【００３６】 そして、図６に示すように、必要に応じて標示シート１２を収納口１３から引 っ張り出して取り出し、ふろしきを広げたように露出拡大することができる。こ のようにすることによって、事故等の表示を遠方、空中から容易に視認すること ができるようになり、航空機等による識別に対応することができる。 尚、実施例では係止部材３を取り付けて風等により簡単に取り外せないように なっている。

【００３７】 又、図７に示すように、自動車１６のフロントウインドウに裏面シート７を表 にして係止し、収納口１３から標示シート１２を引っ張り出して自動車１６のエ ンジンルームの上を覆うようにして配置することもできる構造である。

【００３８】 このようにすることによって、空中等からの識別を容易にすると共に、極寒地 等においてエンジンルームの保温が必要な場合に即座に対応することができる。

【００３９】 更に、表面シート２及び裏面シート７、必要に応じて標示シート１２に広告、 アクセサリー等可能な限り表面に表示することにより、利用者を増加させ、本考 案を交通安全の１助にすることができるのである。

【００４０】 本考案に係る第２の実施例における多目的シートカバー２０は、図８に示すよ うに、シートの端部周囲に係止部材３を設けた構成であることは前記第１の実施 例と同じである。この構成に、更に端部周囲の内側に掛止部材２１を備えた構造 である。

【００４１】 掛止部材２１は、掛止部材３を補強するように形成されたものである。例えば 端部周囲に設けた係止部材３が外れても容易に風が隙間に入り込まないようにな っている構造である。

【００４２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る多目的カバーシートは、自動車のフロント ウインドウ又はリアウインドウを覆える大きさからなるシートカバーの表面を防 水性シートで形成し、その端部周囲にマグネットを間欠的に配設した係止部材を 備えてウインドウとシートカバーとの隙間に風が入り込まない構造にすると共に 、シートカバーの裏面は遠方から視認できるマークを備えたことにより、着脱が 簡単であると共に、装着した状態を風等に逆らって維持することができると共に 、不使用の時には小さく折り畳んで収納することができると云うきわめて優れた 効果を奏する。

【００４３】 又、裏面のマークは事故車の時に表示する三角（△）印にすることによって、 事故の時に迅速に、且つ確実に装着することができると云う優れた効果を奏する 。

【００４４】 係止部材はマグネットを端部材の適宜箇所に配設してシートカバーの端部周囲 で覆ったことにより、装着時の破損を防止することができると云う優れた効果も 奏する。

【００４５】 更に、シートカバーの表面に広告及びアクセサリーを施すことによって、カバ ーの機能と共に、宣伝や個人に嗜好を満足させることができるという優れた効果 を奏する。

【００４６】 そして、標示シートを内臓させるスペースを表面シートと裏面シートの間に設 けることによって、、適宜標示シートに重ねるようにして別部材を収納すること ができると共に、標示シートを適宜引っ張り出すことによって、裏面のマークを 視認させやすくなるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係る多目的シートカバ
ーの表面シートの略示的平面図である。

【図２】同多目的シートカバーの裏面シートの略示的平
面図である。

【図３】同係止部材を示した斜視図である。

【図４】同多目的シートカバーの裏面シートと表面シー
トを縫い合わせた状態を示す断面図である。

【図５】同第１の実施例に係る多目的シートカバーの表
面シートを表にして自動車に装着した状態を示す斜視図
である。

【図６】同第１の実施例に係る多目的シートカバーの裏
面シートを表にして自動車に装着した状態を示す斜視図
である。

【図７】同第１の実施例に係る多目的シートカバーの標
示シートを引っ張り出した状態を示す要部の斜視図であ
る。

【図８】本願考案に係る第２の実施例の多目的シートの
表面シートを示す平面図である。

【符号の説明】

１ 多目的シートカバー ２ 防水性シート ３ 係止部材 ４ 溝 ５ マグネット ６ 紐 ７ 裏面シート ８ マーク ９ 三角カバー １０ ホック １１ ホック １２ 標示シート １３ 収納口 １４ 車体 １５ フロントドア １６ 自動車 １７ 多目的カバーシート

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のフロントウインドウ又はリアウ
   インドウを覆える大きさからなるシートカバーの表面を
   防水性シートで形成し、その端部周囲にマグネットを間
   欠に配設した係止部材を備えて前記ウインドウとシート
   カバーとの隙間に風が入り込まない構造にすると共に、
   前記シートカバーの裏面に表面と異なる目立つ色彩のシ
   ートを施し遠方から視認できるマークを備えたことを特
   徴とする多目的シートカバー。
2. 【請求項２】 裏面のシートは全体的に人間の目に目だ
   つ色彩にし、マークは事故車の時に表示する三角（△）
   印であることを特徴とする請求項１に記載の多目的シー
   トカバー。
3. 【請求項３】 前記係止部材は前記マグネットを間欠的
   に配設して前記シートカバーの端部周囲で覆って備えた
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の多目的シート
   カバー。
4. 【請求項４】 前記シートカバーの表面に広告及びアク
   セサリーを施したことを特徴とする請求項１、２又は３
   に記載の多目的シートカバー。
5. 【請求項５】 表面及び裏面の間に標示シートを内臓さ
   せたことを特徴とする請求項１、２又は３に記載の多目
   的シートカバー。