JPH0655635B2 - 二酸化炭素通気及び圧力供給弁 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に、１９８３年１０月２０日に出願された
米国特許出願第５４３，８４６号に開示され大量シロツ
プ配送装置の改良に係り、この米国出願は得意先へのシ
ロツプの大量配送装置に関し、特に、多量にシロツプを
使用し分配するフアーストフード小売り店等シロツプに
複数個の異なる味付シロツプに配送する一体化装置に関
する。

本発明の改良は大量シロツプ装置、特にこれに関連する
得意先終端建物に利用されるよう構成される三方通気、
圧力供給弁に関する。通常の装置作業中、終端ハウジン
グが閉められると、二酸化炭素タンクまたはシリンダ等
加圧ガス源は結合されて加圧ガスを各シロツプ容器に供
給しシロツプを加圧配送する。シロツプ配送作業中、終
端ハウジングが開放すると、弁は、加圧ガス源が装置か
ら解放されその代りに装置が大気に通気されてそこから
加圧ガスを通気する第２位置へ移動される。

現在、ソフト・ドリンクシロツプ、例えばコーラシロツ
プ、味付シロツプ例えばグレープ、レモン、ルートビ
ヤ、ダイエツトドリンク用シロツプ、カフエインなしシ
ロツプ等は得意先に配送されて、個々の移送容器やタン
ク、典型的には５ガロン量でこれら製品を分配・販売す
る。一杯充てんした５ガロン移送タンクは約６０ポンド
の重さを有し、従つて、これら移送タンクをユーザの得
意先へ運ぶには典型的に、時間のかかる労力の要する配
送作業においてかなりの人員が必要である。これら移送
タンクは、充てんおよび空の両移送タンクを貯蔵・取扱
う設備を備えた配送トラツクによつて、フアーストフー
ド店等や噴水サービスを有するレストラント等得意先に
配送される。

この種の配送トラツクの運転者は得意先の売店区域から
空の移送容器を運んで、トラツクから一杯のタンクを降
しこれらを得意先の売店貯蔵区域へ移送しなければなら
ない。このきつい労働には力の強い運転者が必要で、こ
れらの配送のできる人を制約することがよくある。

この種の配送作業はかなりの時間がかかり、きわめて有
能な配送人では１日にシロツプを７５０〜１，０００ガ
ロンを配送することができる。さらにまた、配送人は得
意先で他の責任を果すことがよくあり、例えば、二酸化
炭素タンク、紙コツプ等他の得意先に関係する品物の配
送等がある。

この種の従来の配送装置では移送タンクにかなりの投資
が必要で、また得意先においてかなりの人手が必要であ
る。得意先の人は、定期的に空の移送タンクを切つた
り、充てんタンクを所定状態に両接続しなければならな
い。さらにまた、この交換作業は衛生的に行わねばなら
ず、各充てん移送タンクの接続中新しいＯリングを器具
に取り付けねばならない。

この種の従来の配送装置は、シロツプを充てん容器から
部分的に盗みとられる等他の問題点を有する。また、得
意先の売店区域には充てんと空の両貯蔵タンクにたいす
るかなりの貯蔵区域が必要で、これら売店区域は無秩序
に手入れされていないことがよくある。

本発明にやや関係する従来分野はタンク配送トラツクか
らの、暖房用油やガソリン等石油製品の配送に係るもの
がある。しかし、これら従来の装置は典型的に、１本の
配送ホースで家庭等に配送し、本発明に似たシロツプ分
配装置についての衛生や他の関係問題には関わらない。

白製品や茶製品として知られている製品の配送における
石油産業に使用される多区画化タンクトラツクを開示す
る、ボンナード他の米国特許第２，９６５，１２４号は
本発明にとつていく分関係がある。白製品はガソリンを
含み一方茶製品はジーゼル料、ケロシン他を含み、２つ
の製品の混合や汚れは回避ないし最小限に減少させねば
ならない。開示の構成において、２種の製品間の汚れを
少なくするため別個のメータと配送ホースを使用してい
る。

タンク区画室が、任意の区画室から両方同時ではなく２
つの流出路のいずれか一方への配送の順序を決める半部
分を有する分配器または接続箱に通ずる別個の配送路を
有する多区画化タンクトラツクを開示するウエストン他
の米国特許第３，３６０，０００号も本発明にやや関係
がある。各タンク区画室が分配器を介して流出路の特定
の１つのみに接続できるように弁の開弁方法が予め選択
されている構成において、手動セレクタが分配弁に結合
されて所定のタンク区画室に対応する弁を開弁できるよ
うにしている。

種々の可燃性石油製石を配送するためタンク配送トラツ
クが大量貯蔵タンクから積荷される構成を開示するビリ
ングトン他の米国特許第４，２３０，１６１号も本発明
にやや関係がある。この特許は、１つ以上の充てん、蒸
気掃り可撓ホースが偶然に破裂した場合に安全のために
設けられる複数個の逆止弁を含む。

二酸化炭素をフアーストフード店に配送する市販の装置
も従来技術の一部をなす。しかし、低温学的技術が配送
人に必要としない構成において、１つの区画室絶縁タン
クトラツクが二酸化炭素を１本のホースで絶縁二酸化炭
素貯蔵タンクに配送する店で、上記石油配送装置にやや
似ている。

しかし、上記流体製品配送装置のいずれも本発明と同様
な多通路配送概念を利用する多製品配送装置は開示せ
ず、またいずれも、本発明に似たシロツプ配送装置の衛
生やその他関連の問題を扱つていない。

本発明は得意先における大量シロツプ貯蔵配送設備の改
良に関する。得意先の貯蔵・配送設備は典型的に、異な
る味付シロツプ用の複数個の別個シロツプ貯蔵タンクを
含む。これらタンクは、加圧ガス源と、加圧ガス源から
複数個のタンクへ通ずる加圧供給路とを含み、シロツプ
の分配作業中に、加圧されてタンクよりシロツプを送出
させる。圧力供給路には三方弁が設けられる。この弁
は、加圧ガスが三方弁を介し複数個の別個タンクに供給
される、通常のシロツプ分配作業中に占める第１位置
と、加圧ガス源が複数個の別個タンクから切れて、複数
個の別個タンクが加圧ガスを通過させる、大量シロツプ
配送作業中に占める第２位置とを有する。

得意先もまた、大量シロツプ配送トラツクから延長する
配送ホースに設けられる対応配送継手に接続される多通
路受入れ継手を有する大量シロツプ受入れ終端を有す
る。得意先での通常の作業中、シロツプ貯蔵タンクは、
シロツプの分配作業中に加圧されてシロツプを送り出
す。加圧設備は、二酸化炭素タンク等加圧ガス源と、タ
ンクから別々シロツプ貯蔵タンクへ通ずる圧力供給路と
を含む。

特に、本発明の改良は得意先の圧力供給路に設けられる
三方弁に係る。三方弁は、加圧ガスが別個シロツプ貯蔵
タンクに供給される、通常のシロツプ分配作業中の第１
位置を占める。この弁は作動されて、加圧ガスがシロツ
プ貯蔵タンクから切られてタンクが内部の加圧ガスを通
気させる、得意先に大量シロツプの配送されるときの第
２位置を占め、それによつて大量シロツプの配送作業を
進行させる。

本発明の教示によれば、三方弁は、普通得意先の外壁に
設けられる得意先の受入れ終端に取り付けられる。この
受入れ終端は典型的には、許可されていない者が立入ら
ないよう錠を有する解放可能な終端よりなる。三方弁
は、開放可能な終端ハウジングに結合されて、通常のシ
ロツプ分配作業中、終端ハウジングが閉じると第１位置
となり、大量シロツプ配送作業中、終端ハウジングが開
くと第２位置となる。特に、受入れ終端はヒンジ付カバ
ーを有し、三方弁は、ヒンジ付カバーの開閉中軸方向に
変位されるアクチユエータ軸を有する。

本発明の他の目的は、配送コストを減ずることにより売
上げと利益とを増大し、資本設備投資や在庫調べの必要
性を減じ、売店への配送に関する前記問題点を少なく
し、配送に要する人手と時間ならびにコツプ等他の品物
の配送等他の仕事の達成のための配送人の費用を減じ、
重い容器の所定の取扱いと移送を排除することによつて
これにまつわる危険や安全要因を排除し、交通の少ない
夜間等にシロツプをより便利な時間に行わせ、得意先に
たいする不便さ等を少なくして配送を行わせ、より衛生
的な配送を達成するため実質的に全封した配送装置を提
供し、充てん戻り移送容器の部分的盗難の問題を排除
し、多量得意先への配送に当りきわめて魅力があり、１
日に２千ガロンのシロツプ量が配送されるよう１つのタ
ンクトラツクで見積配送をさせ、得意先への正確な配送
記録を保持する上で便利できわめて能率的であり、シロ
ツプ容器を一杯に保つための得意先での人員の労力と責
任を実質的に減じ、得意先にたいしシロツプ移送容器貯
蔵スペースを減少させ、得意先にたいし、シロツプ貯蔵
容器を地下や後室等より離れた便利な貯蔵区域へ場所換
えさせ、空または一部充てん移送容器を戻す必要をなく
し、さらに、現在のシロツプ分配装置にかかわる多くの
清掃や衛生問題を排除または大幅に減ずる、上記形式の
大量シロツプ配送装置を提供することである。

この大量配送装置は、区画化タンク配送トラツクが複数
個の異なる味付シロツプを貯蔵配送する複数個の別個区
画室を有する、複数個の異なる味付シロツプを得意先に
大量配送する。多通路配送ホースはタンク配送トラツク
から伸縮でき、異なる味付シロツプ用異なる通路を含
む。多通路ホースの配送端に多通路配送継手が設けられ
る。ここに開示される種々実施例において、多通路配送
ホースは一体の押出し蜂巣ホースと形成されるかまた
は、外側ジヤケツトにより収容される複数個の別個チユ
ーブよりなる。多通路配送ホースは中央通路形状にした
通路とその周囲に設けた複数個の周通路とを有してもよ
い。さらにまた、配送ホースは有利には、複数個の大き
さの異なる通路を含み、大きい通路は得意先が多量に分
配する味付シロツプ用であり、１つの大きな通路が周通
路の１つとして有利に設けられ受入れ継手にたいし配送
継手を正しく位置決めする。中央通路はまた大きい通路
である。

得意先へのシロツプの配送は通常、シロツプ区画室をト
ラツクに押圧してシロツプを得意先における対応のタン
ク内に送出し、対応の得意先タンクが一杯になつて平衡
状態に達し配送が終了するまで該タンクにシロツプを圧
入して行われる。

通気・圧力供給弁付大量シロツプ配送装置を提供する本
発明の前記目的と利点は添付図面(同一要素は同一符号
で示す)についての以下説明により当業者にとつてさら
に容易に理解できる。

各図面を詳細に参照すると、第１図は区画化タンク、大
量シロツプ配送トラツクの実施例を示す平面図で、この
トラツクは５つの小型シロツプ区画室１２と、２つの大
型シロツプ区画室１４と、そこに取付けた７つの二酸化
炭素タンク１６とを有する。大型シロツプ区画室は、得
意先が他の種々味付けシロツプよりも多量に分配するコ
ーラシロツプ等のシロツプの配送用である。区画室１
２、１４はコーラ、ルートビア、レモン、グレープその
他のフルーツをベースにしたシロツプ、ダイエツト・シ
ロツプまたはカフエンなしシロツプ等多様のシロツプを
入れることができる。これらシロツプ区画室各々は個々
の流れ管を介して、トラツクの後部に取り付けた計算装
置２０内の個々の配送メータ１８に接続される。

そこで、各計量ずみ流体は、種々の得意先への配送間
で、トラツクの後部に取り付けたホース収納ドラム２４
を中心に巻付けられる多通路配送ホース２２の１つの流
路内に流れる。図示実施例における多通路配送ホースは
７つの個々通路を有するが、配送装置の設計および得意
先の形態により通路数は増減できる。

多通路ホースは第２図の多通路管と同じように、７つの
個々チューブより構成され、これらは任意のＮＳＦ食品
等級承認チユーブであり、当該な外ジヤケツト２６に収
容される。中心通路２８と１つの円周通路３０は直径が
他の５つの周通路よりも大きい。大径通路は、得意先が
他の種々の味付きシロツプよりも多量に分配するコーラ
シロツプ等味付きシロツプを配送し、これらはトラツク
の大区画室１４内で運ばれる。多通路配送ホースはその
配送端における多通路配送継手３２で終端し、配送継手
の各通路ごとに、閉止弁を有する。多通路配送継手は以
下で詳述する対応の多通路受入れ継手に栓止め固定され
るよう構成される。

二酸化炭素タンク１６は個々シロツプタンク１２各々に
結合されて、各区室を加圧(例えば１００psi)として配
送作業中シロツプを得意先の対応別々のタンク内に送入
し、タンクが一杯になるまでシロツプが得意先の対応タ
ンク内に圧入され、この時点で平衡状態になり、配送が
終了するようになつている。

計量装置２０は各区画室に１つづつ、７つの配送メータ
１８を含み、そこに負荷チケツトを受け入れる受け部３
４を組込んでやや自動化されている。受け部に負荷チケ
ツトを入れると各メータは０になり、配送装置を作動で
き、後で負荷チケツトは、得意先に配送される各異なる
味付シロツプ量を記録する。メータのゼロ設定は負荷チ
ケツトで急始動(３８)されるマイクロスイツチにより電
磁機械的にまたは、負荷チケツトの存在によりしや断さ
れる光線によつて光学的に行われる。各個メータのリセ
ツトは周知の方法、例えば自動車のトリツプ路程計のリ
セツトと同様な方法で電磁機械的に行われる、さらに詳
しく言えば、各メータは対応プリント装置に結合され
る。各メータは液体の通過により回転される流体内のホ
イール型ユニツトより成る。磁気等ピツクアツプを利用
してホイールの回転を検出してホイールの回転数を計数
する。メータはシロツプ配送作業が開始される前に機械
的または電気的にゼロにリセツトされねばならないよう
に構成されている。さらに、メータは、配送チケツト、
送り状、請求書等書類が配送開始前に所定位置におかれ
るように構成されている。この連動はゼロセツト連動に
組込まれる。この書類は、流体の流れが止みメータの読
みが種類に印字されるまでユニツトに固定される。そこ
で他の書類が挿入されメータがゼロにされるまで液体の
流れの両開始は禁止される。各通路の全体の流れを記録
するため積算メータを各ユニツトに組込んでもよい。こ
のユニツトは電気的または機械的に特別のキーでリセツ
トでき、１日当りまたは１ルート当りの配送分全体をモ
ニターするのに利用される。

第４図は、外壁にシロツプ配送最終ハウジング４０を設
置した得意先ビル３９の斜視図である。この最終ハウジ
ング４０は通常、そこに取り付けた多通路受入れ継手４
４に許可なく立入らないように錠４２が設けてある。第
５図に略示するように、他通路配送ホースと同じように
構成される多通路導管４８が、受入れ継手４４から売店
や得意先の他の貯蔵区域における複数個の貯槽５０に延
び、各味付シロツプ別に少なくとよ１つの貯槽が設けら
れている。貯槽５０は現在市場で使用されているような
移送タンク、または大型貯蔵区画室もしくは、箱型貯蔵
容器袋等使い捨てタンクでもよい。本発明の大量シロツ
プ配送装置では、貯蔵容器は、得意先の人や配達人が共
に、容器交換のため常時立入らなくてよい地下等建物の
遠い所に貯蔵されるのが有利である。

第６図は多通路配送継手３２とこの相手方の対応多通路
受入れ継手４４双方の一実施例の斜視図である。この受
入れ継手４４は。中央部分５２を設けた複数個のめす通
路口とその周囲の複数個の周口とを含む。多通路受入れ
継手にも大小の通路が形成され、大型通路は得意先が多
量に分配する味付シロツプ用である。継手の少なくとも
１つの大型口５４は、以下で詳述するように、得意先の
対応配送継手３２にたいし受入れ継手を正しく位置決め
するよう周口の１つとして位置決めされる。図示例にお
いて、大型流体通路として中央口５２も利用される。

第８図において、受入れ継手４４には、一端で通路口を
形成し、管状ホース６０を取り付ける対向側に対応の突
出管状接続部を有する主ハウジング部材５６を含み、数
個の主構成部分よりなる。多通路受入れ導管４８の外側
ケーシング２６は、導管の７つの個々配送チユーブ６０
の中を通るおねじ付管状部材５８に取り付けられてい
る。継手ハウジング５６の周囲に、管状部材５８が当接
する周カラー６２が形成されている。内側カラー６５を
有する大きいナツト６４は継手ハウジグ５６の対向端に
設けられ、このカラー６５はカラー６２に軸方向に当接
し、管状部材５８に螺合して取付けられ、この部材をカ
ラー６２にぴつたり引き寄せることによつて、受入れ継
手４４の主要部分を組立てて一体の組立体にする。

受入れ継手４４または、それ自身周知の方法でかつ第９
図に明示するように作動する逆止弁を各通路口に含み、
逆圧の場合にシロツプが通路口に逆流しないようにして
いる。配送継手ハウジング５６はまたハウジング本体の
円周にのびるみぞ６８を形成している。このみぞ６８
は、以下で詳述するように、継手３２の複数個の半径方
向に変位可能なボールないしもどり止めと協同して２つ
の継手を固定する。

配送継手３２に大体円筒状の開口を構成し、受入れハウ
ジング５６の突出円筒状部分を受入れるようにしてい
る。この円筒状開口内に７つの軸方向突出おす管状コネ
クタ７２が、受入れ継手４４の７つの通路口に一致する
態様で配置され、２つの管状コネクタは通路口５２、５
４に一致する大径を有する。各おす管状接続部の外面周
囲に延長するみぞ７４を有し、そこには、配送・受入れ
継手が一体に接続されるとき各おす管状コネクタと対応
の通路口における第９図に対応内みぞ７６との間を封止
するため通常、Ｏリング７５が設けられる。接続の初期
に、以下で詳述するように、配送継手３２の閉止弁が閉
止する前にシールが働くように、封止が設定される。

なるべくアルミ等金属で作られる円筒状ハウジング部材
７０の周囲に周カラー７８を有するプラスチツクで形成
される大体円筒状のハウジング部材８０は第７図の矢印
で示すように、配送継手ハウジング部材７０の外側円筒
面に嵌合する。複数個の止めねじ８４がハウジング部材
７０の周カラー８６から半径方向内方に突出し、円筒状
ハウジング部材７０の円筒状外面に形成される軸方向に
延びるみぞ８８内に延長してハウジング７０にたいする
ハウジング部材８０の軸方向変位を制限し形成する。

配送・受入れ両継手が一体に固定されない第７図に示す
位置と、プラスチツクハウジング部材８０の肩部８６が
カラー７８に当接し、配送・受入れ両継手３２、４４が
通常一体に固定される第６図に示す位置との間でハウジ
ング部材８０は軸方向に変位できる。この目的のため、
複数尾の固定用もどり止めないしボール８８が円筒状ハ
ウジグ部材７０の円筒状内面の周方向に隔設されてい
る。ハウジング部材８０の内面は広径部分を肩部８６に
近づけてきわめてわずかなテーパ付切頭面を形成する。
この構成では、ハウジング部材８０が、肩部７８、８６
が互いに当接する位置へ軸方向に変位することにより、
固定用ボールまたはもどり止め８８を半径方向内向きに
移動させハウジング５６の周みぞ６８に入れて、シロツ
プ配送作業中２つの継手３２、４４を一体に固定する。

配送継手３２は、ハウジング部材８０にヒンジ付け(92)
された円いカバー板９０を含み、これは通常、シロツプ
配送作業中にハウジング部材７０内のすべての要素を被
覆し保護するため閉じられる。第６図と第７図に示すよ
うに、カバー板９０はシロツプ配送のため接続前にハウ
ジング部材８０にたいして前後に揺動する。

第９図は閉止弁ないしシール９２と、配送継手３２の各
おす管状コネクタ７２に設けた逆止弁９４との配置を略
示する。逆止弁は、矢印９６方向へ流体を流すが反対方
向への流れにより閉弁せしめられる軸方向に可動な大体
円すい状の弁要素を含む。ば９８により偏倚される閉止
弁９２は、２つの部分の接続により対応通路口に設けら
れる弁の部分をなす中央軸方向延長コーン状ピンによつ
て開弁される。ピン１００は通路口にスパイダ部材１０
２により取り付けられる。通路口内の円すい逆止弁６６
は逆止弁９４と同様に働き、流体を矢印１０４方向にの
み流動させる。これら逆止弁と閉止弁は大量配送装置の
配送ハース継手と顧客継手またはインタフエースユニツ
トに組込まれて装置が流体を、インターフエースに正し
く接続されたときのみ、流動させるようになつている。
イターフエースには逆止弁を有し充てん口で液体やガス
の放出を防止する。各管路におけるばね荷重シールない
し閉止弁９２は顧客のインターフエースシールのピン１
００が接触したときだけ開弁され、これらシールは正し
い距離で夫々管路内に設けられ、ガスまたは流体が流通
される前に正しく合体するようにされている。

第１０図は多通路蜂巣状配送ホースないし導管１０８の
一例を示す断面図で、この導管は適当な押出し型により
適当なプラスチツクを一体物に押出すのが有利である。
この例示多通路導管は６つの別個周通路１１０と１つの
わずかに大きい中央通路１１２とを有するが、この原理
は、他の蜂巣形式における多数または少数の導管ないし
導管形状を有する他の押出し蜂巣実施例も包含する。

本発明の大量シロツプ配送装置は図示の実施例より多く
の点で変形でき、例えば、通路の数量と配置、閉止弁や
逆止弁の構成、おすからめすへの器具の可逆等がある。
また、他の実施例において、配送・受入れタンクは絶縁
してもよい。他の実施例によれば、二酸化炭素配送装置
を、二酸化炭素配送・貯蔵槽およびまた二酸化炭素配送
通路と組合せることもできる。この実施例において、加
圧二酸化炭素タンク１６をトラツク上の単一絶縁二酸化
炭素配送タンクのため排除でき、これはシロツプタンク
１２、１４に圧力を供給しまた得意先の絶縁二酸化炭素
貯槽に二酸化炭素を送出しているものである。

第１１図は終端ハウジング４０内に取付けられる受入れ
継手４４と連接する終端ハウジング４０内の三方弁１２
０の取付けの詳細を示す。第１１図に示す位置におい
て、終端ハウジング４０は、得意先での通常のシロツプ
分配作業中、完全に閉ざされ通常は固定されている。終
端ハウジング４０はアクチユエータ要素１２４を固定し
たヒンジ付け開放可能なハウジングカバー１２２を含
み、このハウジングカバーが閉じると、アクチユエータ
要素１２４は弁アクチユエータ１２６に接して、通常の
分配作業中三方弁が第１位置になるよう構成されてい
る。

三方弁１２０の第１位置において、加圧カス、典型的に
は二酸化炭素は、調圧器１３０を会し、二酸化炭素シリ
ンダ１２８等加圧ガス源から、三方弁１２０への圧力供
給路１３２へ、全１２０を介し圧力供給路１３４へ、分
配マニホルド１３６へ、複数個の個々シロツプ貯槽圧力
供給路１３８を介し、複数個の個々シロツプ貯槽１４０
へ供給される。つぎに加圧貯槽は、典型的な分配作業
中、炭酸水と共に、シロツプを分配する個々の噴水弁に
通ずる複数個の個々シロツプ供給路を介シロツプを圧送
する。

第１２図に示す三方弁１２０の第２位置において、個々
シロツプ貯槽・供給タンク内の圧力は、供給路１３８
と、マニホルド１３６と、供給路１３４とを介し弁１２
０に戻し通気させ、ここで大気に通気させる。さらにま
た、三方弁１２０の第２位置において、供給シリンダ１
２８と管路１３２からの圧力は弁１２０でしや断され
る。

第１１図に示すように、各シロツプ貯蔵・供給タンク１
４０にはフロート・アセンブリ１４２を備えた、特に大
量シロツプ配送作業中、シロツプが個々圧力供給路１３
８を介し上昇しないようにしている。各シロツプ貯蔵タ
ンク１４０はまたラー１４４を備え、シロツプを、大量
シロツプ配送作業中受入れ継手４４からシロツプ貯蔵タ
ンクへ流動させ、さらにシロツプを、シロツプ配送作業
中(このとき受入れ継手４４の逆止弁はすべて閉止して
いる)、シロツプ貯蔵タンク１４０からシロツプ供給路
１４１へ流動させる。

第１２図は装置を通気させる第２位置で示される三方通
気・圧力供給弁１２０の実施例の断面図である。弁１２
０の主要構成部分は、主弁体１５０と、これに取り付け
た弁端１５２と、第１、第２弁棒１５４、１５６を含む
弁棒アセンブリと、弁装置アセンブリをその第２通気位
置へ偏倚させる偏倚ばね１５８と、アクユエータ１２６
と、大型でばね定数が偏倚ばね１５８よりも大きいアク
チユエータばね１６０とを含む。

第１２図において、三方弁は、大気１６８へ通気するた
め矢印１６６に沿い、第２弁棒１５６に連設する弁座16
4によつて、管路１３４内の加圧ガスが矢印１６２に沿
つて移動するシロツプの配送作業中偏倚ばね１５８によ
つて占める第２の通気位置にある。圧力供給路１３２
は、これに連接する弁座１７０に当接する第２弁棒１５
４により効果的に閉じられる。

大量シロツプ配送作業の終了後、ハウジングカバー１２
２が閉じると、アクチユエータ要素１２４はアクチユエ
ータ軸１２６に当接し、この軸はアクチユエータばね１
６０を介し、弁棒アセンブリを左動させ、第２弁棒１５
６を弁座１６４にたいし閉じ、第１弁棒１５４を弁座１
７０にたいし開放する。つぎに、加圧二酸化炭素は、開
放弁棒と弁座１５４、１７０を通つて圧力供給路１３２
から圧力供給路１３４に流入する。そこで大気１５６は
閉弁棒と弁座156、１６４により封止される。

第１２図を参照して構造の詳細を述べると、弁端１５２
はガスケツト１７２によつて弁体１５０に封止され、か
つ図示せざる数個の縦方向に延長するボルトまたはねじ
により固定される。弁棒１５４、１５６は１本の軸方向
に延長するボルトまたはねじ１７４により一体に固定さ
れる。アクチユエータ１２６を囲繞するボンネツト１７
６は弁ハウジング１５０に螺設される。

弁アセンブリ１２０の詳細の構成を説明したが、三方弁
について他の構成も適用できる。大量シロツプ配送装置
について本発明のいくつかの実施例および変更例を詳説
されているが、本発明の開示および教示は当業者に多く
の他の構成を示していることは明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により構成される区画化タンク、大量シ
ロツプ配送トラツクの一実施例の平面図、第２図は区画
化タンク・トラツクの正面図と、端部の配送継手を拡大
して詳細に示した、タンク上の計量装置とこれより延長
する多通路配送ホースとの拡大略図とであり、第３図は
第２図の計量装置のみの拡大正面図、第４図は外壁に取
り付けたシロツプ配送終端ハウジングを示す得意先建物
の斜視図、第５図は第４図のシロツプ配送終端から得意
先建物の内側に設けた複数個の別個貯槽へ延長する多通
路導管の略図、第６図は通常得意先建物の配送終端ハウ
ジングに位置する多通路受入れ継手の端部に対向して設
けられる配送ホースの端部の多通路配送継手の一実施例
を示す斜視図、第７図は作動配送位置に互いに結合され
る第５図の多通路継手を示し、第８図は分解状態の多通
路受入れ継手の構成部分の斜視図、第９図は多通路継手
の１つの通路の接続部に設けた閉止弁と逆止弁との略配
置図、第１０図は一体押出し蜂巣状ホースとして形成さ
れる多通路配送ホースないし導管の第２実施例の横断面
図、第１１図は得意先のシロツプ配送装置の一実例、特
にシロツプ配送・加圧供給路と、得意先終端ハウジング
における三方通気・圧力供給弁の構成とを示し、第１２
図は三方通気・圧力供給弁の具体例の断面図である。 １２……型区画室、１４……大型区画室、１６……二酸
化炭素タンク、２２……ホース、３２、４４……継手、
４０……タンク、４２……錠、１２０……三方弁、１２
２……カバー、１２４……アクチユエータ軸、１２８…
…加圧ガス源、１３２、１３４、１３８……圧力供給
路、１４０……タンク。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の異なる味付シロツプを得意先に大量
   配送するシロツプ装置において、シロツプ分配作業中に
   加圧されてタンク４０よりシロツプを送出する得意先に
   おける複数個のタンク１４０を備え、加圧ガス源１２８
   と、加圧ガス源１２８から複数個のタンク１４０へ通ず
   る圧力供給路１３２、１３４、１３８と、圧力供給路に
   設けられる三方弁１２０であつて、加圧ガスが前記三方
   弁１２０を介し複数個の別個タンク１４０に供給される
   通常のシロツプ分配作業中に占める第１位置と、加圧ガ
   ス源が複数個の別個タンク１４０から解放され複数個の
   別個タンク１４０が加圧ガスを通気させる、大量シロツ
   プ配送作業中に占める第２位置とを有する三方弁とを含
   んで成る大量シロツプ配送装置。
2. 【請求項２】三方弁１２０は、大量シロツプ配送作業を
   行う得意先の受入れ終端に取り付けられる特許請求の範
   囲第１項に記載の大量シロツプ配送装置。
3. 【請求項３】前記受入れ終端は得意先の建物３９の外側
   に取り付けられ、許可されていない人が立入らないよう
   に錠４２付開放可能な終端ハウジング４０を備え、前記
   三方弁１２０は前記開放可能な終端ハウジング４０に結
   合されて、通常のシロツプ分配作業中に終端ハウジング
   ４０が閉じたとき前記第１位置となり、シロツプ配送作
   業中に終端ハウジング４０が開いたとき前記第２位置と
   なるようにした、特許請求の範囲第２項に記載の大量シ
   ロツプ配送装置。
4. 【請求項４】前記受入れ終端はヒンジ付けカバー１２２
   を有し、前記三方弁１２０は前記ヒンジ付きカバーの開
   閉中軸方向に変位するアクチユエータ軸１２４を有す
   る、特許請求の範囲第２項または第３項に記載の大量シ
   ロツプ配送装置。
5. 【請求項５】区画化タンク配送トラツクは複数の異なる
   味付シロツプを貯蔵、配送する複数個の別個区画室１
   ２、１４を有し、多通路配送ホース(22)は複数個の別個
   区画室１２、１４に結合されかつ、多通路配送ホースの
   配送端に、多通路配送継手３２と共に、少なくとも各異
   なる味付シロツプごとに１つの通路を有する、特許請求
   の範囲第１項ないし第４項のいづれかに記載の大量シロ
   ツプ配送装置。
6. 【請求項６】前記受入れ終端は多通路配送継手３２に接
   続される対応の一致する多通路受入れ継手４４を含む、
   特許請求の範囲第５項に記載の大量シロツプ配送装置。