JPH0655449A - ショットブラスト加工を利用したワークの表面仕上げ方法 - Google Patents
ショットブラスト加工を利用したワークの表面仕上げ方法Info
- Publication number
- JPH0655449A JPH0655449A JP22641292A JP22641292A JPH0655449A JP H0655449 A JPH0655449 A JP H0655449A JP 22641292 A JP22641292 A JP 22641292A JP 22641292 A JP22641292 A JP 22641292A JP H0655449 A JPH0655449 A JP H0655449A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- shot blasting
- nozzle
- finishing method
- surface finishing
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- Pending
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一般的に錆やスケールの除去、ばり取り、残
留応力向上などを主目的とする加工法であるショットブ
ラスト加工を利用して、ワークの表面を理想状態に近づ
ける。 【構成】 予め研削加工等で仕上げたワーク6表面に、
ノズル7先端からスチールビーズ8を噴射するショット
ブラスト加工を施すワークの表面仕上げ方法であって、
ショットブラスト加工の条件を、スチールビーズ粒径;
20〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜
3kg/cm2、ノズル7の軸方向とワーク6の表面の
なす角度;約90度、ノズル7先端からワーク6表面ま
での距離;約140mm、ワーク6の硬さ;約HV70
0に設定した。
留応力向上などを主目的とする加工法であるショットブ
ラスト加工を利用して、ワークの表面を理想状態に近づ
ける。 【構成】 予め研削加工等で仕上げたワーク6表面に、
ノズル7先端からスチールビーズ8を噴射するショット
ブラスト加工を施すワークの表面仕上げ方法であって、
ショットブラスト加工の条件を、スチールビーズ粒径;
20〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜
3kg/cm2、ノズル7の軸方向とワーク6の表面の
なす角度;約90度、ノズル7先端からワーク6表面ま
での距離;約140mm、ワーク6の硬さ;約HV70
0に設定した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショットブラスト加工
を利用したワークの表面仕上げ方法に関するものであ
る。
を利用したワークの表面仕上げ方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の機械製品の品質、性能を左右する
ものとして、相対向して相対的に摺動する2つの機械部
品(ワーク)の表面状態が挙げられる。即ち、表面粗さ
が小さく平面性(平滑性)が高い程、表面状態が良いと
いうことになる。
ものとして、相対向して相対的に摺動する2つの機械部
品(ワーク)の表面状態が挙げられる。即ち、表面粗さ
が小さく平面性(平滑性)が高い程、表面状態が良いと
いうことになる。
【0003】そのため、従来よりワーク表面を、砥石、
ペーパーラップ等により研削加工して表面粗さを低減す
ることが行われてきた。
ペーパーラップ等により研削加工して表面粗さを低減す
ることが行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摺動抵
抗を考慮すると、従来の砥石、ペーパーラップ等による
研削加工のみでは、ワークの接触部の面積(当たり面
率)を理想表面状態に近づけるような広さに仕上げるの
は困難であった。
抗を考慮すると、従来の砥石、ペーパーラップ等による
研削加工のみでは、ワークの接触部の面積(当たり面
率)を理想表面状態に近づけるような広さに仕上げるの
は困難であった。
【0005】本発明はこのような背景に基づいてなされ
たものであり、一般的に錆やスケールの除去、ばり取
り、残留応力向上などを主目的とする加工法であるショ
ットブラスト加工を利用して、ワークの表面を理想状態
に近づけることを目的とするものである。
たものであり、一般的に錆やスケールの除去、ばり取
り、残留応力向上などを主目的とする加工法であるショ
ットブラスト加工を利用して、ワークの表面を理想状態
に近づけることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予め研削加
工等で仕上げたワーク表面に、ノズル先端からスチール
ビーズまたはセラミックビーズなどの硬質球状物を噴射
してショットブラスト加工を施すワークの表面仕上げ方
法であって、ショットブラスト加工の条件を、硬質球状
物粒径;20〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射
圧;1〜3kg/cm2、ノズルの軸方向とワークの表
面のなす角度;約90度、ノズル先端からワーク表面ま
での距離;約140mm、ワークの硬さ;約HV700
に設定することにより達成される。
工等で仕上げたワーク表面に、ノズル先端からスチール
ビーズまたはセラミックビーズなどの硬質球状物を噴射
してショットブラスト加工を施すワークの表面仕上げ方
法であって、ショットブラスト加工の条件を、硬質球状
物粒径;20〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射
圧;1〜3kg/cm2、ノズルの軸方向とワークの表
面のなす角度;約90度、ノズル先端からワーク表面ま
での距離;約140mm、ワークの硬さ;約HV700
に設定することにより達成される。
【0007】
【作用】予め研削加工等で仕上げたワーク表面に、上記
の条件でコントロールされたショットブラスト加工を施
して、ワーク表面の平面性を向上させる。
の条件でコントロールされたショットブラスト加工を施
して、ワーク表面の平面性を向上させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0009】図1はショットブラスト加工機の斜視図、
図2はノズルとワークの位置関係を示す拡大図、図3は
本発明による加工前後のワーク表面の模式図である。
図2はノズルとワークの位置関係を示す拡大図、図3は
本発明による加工前後のワーク表面の模式図である。
【0010】図1において、1は加工機本体、2は作業
室開閉用の扉、3は扉2によって開閉する作業室、4は
作業室3内に配置したテーブル、5はテーブル4上に載
置した治具、6は治具5に係止したワーク、7は後述す
るスチールビーズを所定の噴射圧で噴射するノズルであ
り、加工機本体1の上部から作業室3内に垂下して設け
てある。
室開閉用の扉、3は扉2によって開閉する作業室、4は
作業室3内に配置したテーブル、5はテーブル4上に載
置した治具、6は治具5に係止したワーク、7は後述す
るスチールビーズを所定の噴射圧で噴射するノズルであ
り、加工機本体1の上部から作業室3内に垂下して設け
てある。
【0011】図2に示すように、ワーク6の表面の垂直
線上に配置したノズル7から、予め研削加工等で仕上げ
治具5上にセットしたワーク6の表面に向けて、スチー
ルビーズ8を噴射させて周知のショットブラスト加工を
行う。
線上に配置したノズル7から、予め研削加工等で仕上げ
治具5上にセットしたワーク6の表面に向けて、スチー
ルビーズ8を噴射させて周知のショットブラスト加工を
行う。
【0012】ここで、本発明におけるショットブラスト
加工条件は以下の通りである。
加工条件は以下の通りである。
【0013】スチールビーズ8の粒径;20〜100μ
m、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜3kg/c
m2、ノズル7の軸方向とワーク6の表面のなす角度;
約90度、ノズル7の先端からワーク6の表面までの距
離(図2においてdで示す);約140mm、ワーク6
の硬さ;約HV700。
m、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜3kg/c
m2、ノズル7の軸方向とワーク6の表面のなす角度;
約90度、ノズル7の先端からワーク6の表面までの距
離(図2においてdで示す);約140mm、ワーク6
の硬さ;約HV700。
【0014】このような条件でワーク6の表面にショッ
トブラスト加工を施すと、ワーク6の表面は図3の
(a)に示す状態から(b)に示す状態に変わる。即
ち、ショットブラスト加工前は、研削加工等で仕上げて
あっても巨視的に見れば図3の(a)のようにワーク6
の表面は粗いものであり平面性が低かったが、上記のシ
ョットブラスト加工により、同図(b)に示すように表
面粗さを低減して平面性が向上した。
トブラスト加工を施すと、ワーク6の表面は図3の
(a)に示す状態から(b)に示す状態に変わる。即
ち、ショットブラスト加工前は、研削加工等で仕上げて
あっても巨視的に見れば図3の(a)のようにワーク6
の表面は粗いものであり平面性が低かったが、上記のシ
ョットブラスト加工により、同図(b)に示すように表
面粗さを低減して平面性が向上した。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ショットブラスト加工の条件を、硬質球状物粒径;20
〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜3k
g/cm2、ノズルの軸方向とワークの表面のなす角
度;約90度、ノズル先端からワーク表面までの距離;
約140mm、ワークの硬さ;約HV700に設定し
て、予め研削加工等で仕上げてあるワーク表面にショッ
トブラスト加工を施すことによって、ワーク表面の面粗
さを低減し、平面性を向上させることができる。
ショットブラスト加工の条件を、硬質球状物粒径;20
〜100μm、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜3k
g/cm2、ノズルの軸方向とワークの表面のなす角
度;約90度、ノズル先端からワーク表面までの距離;
約140mm、ワークの硬さ;約HV700に設定し
て、予め研削加工等で仕上げてあるワーク表面にショッ
トブラスト加工を施すことによって、ワーク表面の面粗
さを低減し、平面性を向上させることができる。
【図1】ショットブラスト加工機の斜視図である。
【図2】ノズルとワークの位置関係を示す拡大図であ
る。
る。
【図3】本発明によるショットブラスト加工前後のワー
ク表面の模式図である。
ク表面の模式図である。
【符号の説明】 6 ワーク 7 ノズル 8 スチールビーズ(硬質球状物)
Claims (1)
- 【請求項1】 予め研削加工等で仕上げたワーク表面
に、ノズル先端からスチールビーズまたはセラミックビ
ーズなどの硬質球状物を噴射してショットブラスト加工
を施すワークの表面仕上げ方法であって、ショットブラ
スト加工の条件を、硬質球状物粒径;20〜100μ
m、噴射時間;約90秒、噴射圧;1〜3kg/c
m2、ノズルの軸方向とワークの表面のなす角度;約9
0度、ノズル先端からワーク表面までの距離;約140
mm、ワークの硬さ;約HV700に設定したことを特
徴とするショットブラスト加工を利用したワークの表面
仕上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22641292A JPH0655449A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ショットブラスト加工を利用したワークの表面仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22641292A JPH0655449A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ショットブラスト加工を利用したワークの表面仕上げ方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655449A true JPH0655449A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16844718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22641292A Pending JPH0655449A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | ショットブラスト加工を利用したワークの表面仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655449A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030047125A (ko) * | 2001-12-07 | 2003-06-18 | 주식회사 포스코 | 숏볼 블라스터의 숏볼 투사각도 조절장치 |
JP2008049444A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Sintokogio Ltd | 金属部品の表面加工方法 |
JP2010269346A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Asahi Tec Corp | 鋳造品の表面加工方法及び製造方法 |
KR101346786B1 (ko) * | 2013-10-17 | 2014-01-03 | 주식회사유니온텍 | 프레스 유형 브라스트 사상기 |
CN109112459A (zh) * | 2018-07-28 | 2019-01-01 | 国营芜湖机械厂 | 一种飞机万向轴再制造修复工艺 |
EP3281925A4 (en) * | 2015-04-10 | 2019-05-01 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | INTERMEDIATE LAYER FOR LAMINATED GLASS, LAMINATED GLASS, PROCESS FOR PRODUCTION OF WAFER ROLL, AND PROCESS FOR PRODUCTION OF INTERMEDIATE LAYER FOR LAMINATED GLASS |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6215025A (ja) * | 1985-07-11 | 1987-01-23 | Fuji Seisakusho:Kk | 鋳造部品の流体漏れ補修方法 |
JPH0413573A (ja) * | 1990-05-02 | 1992-01-17 | Ito Kiko Kk | 金属製品の表面仕上げ方法 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP22641292A patent/JPH0655449A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6215025A (ja) * | 1985-07-11 | 1987-01-23 | Fuji Seisakusho:Kk | 鋳造部品の流体漏れ補修方法 |
JPH0413573A (ja) * | 1990-05-02 | 1992-01-17 | Ito Kiko Kk | 金属製品の表面仕上げ方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3281925A4 (en) * | 2015-04-10 | 2019-05-01 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | INTERMEDIATE LAYER FOR LAMINATED GLASS, LAMINATED GLASS, PROCESS FOR PRODUCTION OF WAFER ROLL, AND PROCESS FOR PRODUCTION OF INTERMEDIATE LAYER FOR LAMINATED GLASS |
US10933612B2 (en) | 2015-04-10 | 2021-03-02 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass, laminated glass, production method for embossing roll, and production method for interlayer for laminated glass |
US11318718B2 (en) | 2015-04-10 | 2022-05-03 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayer for laminated glass, laminated glass, production method for embossing roll, and production method for interlayer for laminated glass |
CN109112459A (zh) * | 2018-07-28 | 2019-01-01 | 国营芜湖机械厂 | 一种飞机万向轴再制造修复工艺 |
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