JPH065498A - 荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置

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JPH065498A
JPH065498A JP16488092A JP16488092A JPH065498A JP H065498 A JPH065498 A JP H065498A JP 16488092 A JP16488092 A JP 16488092A JP 16488092 A JP16488092 A JP 16488092A JP H065498 A JPH065498 A JP H065498A
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JP
Japan
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charged particle
particle beam
anode
floating electrode
cathode
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JP16488092A
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English (en)
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Masahiro Saida
雅裕 斉田
Kazuo Takayama
一男 高山
Akira Tonegawa
昭 利根川
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大がかりで高価な設備を設置することなく、高
速且つ高精度にパターンを描画することが可能な荷電粒
子ビーム描画装置を提供する。 【構成】陰極11を備えた放電室10の荷電粒子引き出
し口19方向に陽極12を設置し、前記放電室10の外
部の陽極12付近に、放電室10で生成された荷電粒子
17を外部に引き出す引き出し電極16を設置し、前記
陰極11と陽極12との間に浮遊電極14A〜14Cを
設置し、浮遊電極14A〜14Cに、これらを選択する
荷電選択手段23を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子ビーム描画装
置に係り、特に、荷電粒子ビームを利用して高速且つ高
精度にパターンを描画する荷電粒子ビーム描画装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被描画体に、電子ビームやイ
オンビームなどの荷電粒子ビームを利用してパターンを
記録する描画装置として、様々な荷電粒子ビーム描画装
置が紹介されている。例えば、特開平3−150837
号公報、特開平3−151627号公報などに開示され
ている荷電粒子ビーム描画装置は、放電室内で生成した
荷電粒子(例えば、プラズマ等)を、当該放電室から外
部へ引き出して荷電粒子ビームとし、この荷電粒子ビー
ムをレンズで集束した後、偏向器で偏向してビーム制限
絞り器の開口部を通過させたり、させなかったりするこ
とで、描画部、非描画部を形成して所望パターンを描画
している。
【0003】また、荷電粒子を生成する陰極の電源出力
をパルス化することで、荷電粒子自身を、ON/OFF
させて、描画部、非描画部を形成し、所望パターンを描
写する荷電粒子ビーム描画装置が紹介されている。さら
に、荷電粒子を放電室内から外部に引き出す引き出し電
極にかかる電圧をパルス化することで、荷電粒子ビーム
自身をON/OFFさせて、描画部、非描画部を形成
し、所望パターンを描写する荷電粒子ビーム描画装置も
紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3−150837号公報、特開平3−151627
号公報等に開示されている荷電粒子ビーム描画装置は、
前記荷電粒子ビームの偏向を行う偏向器に、100V以
上の電圧をかける必要があり、これを高周波数でON/
OFFするには、高価な装置が必要となり、コストの増
加を招くという問題があった。また、放電室から引き出
した荷電粒子ビームを集束するレンズや、荷電粒子ビー
ムを偏向する偏向器、及び、ビーム制限絞り器が必要と
なり、設備費用が増加するという問題もあった。
【0005】また、前記陰極の電源出力をパルス化し、
荷電粒子自身をON/OFFする荷電粒子ビーム描画装
置は、荷電粒子の発生を開始する際に、過渡現象が出や
すいため、電源の形態によっては、荷電粒子の発生が困
難となる場合がある。従って、安定した荷電粒子ビーム
を高周波でON/OFFすることが困難となり、精度の
高い描画を行うことができないという問題があった。
【0006】さらに、前記引き出し電極にかかる電圧を
パルス化することで、荷電粒子ビーム自身をON/OF
Fする荷電粒子ビーム描画装置は、引き出し電極に、通
常、数KV〜数10KVの電圧をかける必要がある。従
って、前記引き出し電極にかかる電圧をパルス化するに
は、数10KVと0KVとの間でパルス出力を行うた
め、回路上、大規模な設備や高価な設備が必要となると
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、大がかりで高価な設備を設置
することなく、高速且つ高精度にパターンを描画するこ
とが可能な荷電粒子ビーム描画装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、陰極を備えた放電室と、当該放電室の荷
電粒子引き出し口方向に設置した陽極と、前記放電室で
生成された荷電粒子を外部に引き出す引き出し電極と、
を備えた荷電粒子ビーム描画装置において、前記陰極と
陽極との間に浮遊電極を少なくとも一つ設置し、当該浮
遊電極に、該浮遊電極を選択する荷電選択手段を接続し
たことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置を提供する
ものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、前記陰極と陽極との間に浮遊
電極を少なくとも一つ設置し、当該浮遊電極に、該浮遊
電極を選択する荷電選択手段を接続したため、当該荷電
選択手段により前記浮遊電極を荷電選択する(ON)
と、この選択された浮遊電極のうち、最も荷電粒子ビー
ム引き出し口から離れた浮遊電極が、陽極の役割を果た
す。ここで、荷電粒子は、陰極と陽極との間で生成され
るため、前記浮遊電極を荷電選択すると、当該浮遊電極
と前記陰極との間で荷電粒子が生成される。一方、浮遊
電極を荷電選択しない(すべてOFF)場合は、本来の
陽極と陰極との間で荷電粒子が生成される。従って、浮
遊電極の荷電選択の有無(ON/OFF)により、前記
放電室内における荷電粒子の生成範囲(生成領域)を決
定することができる。
【0010】即ち、荷電選択した浮遊電極と陰極との間
で荷電粒子を生成した後、当該浮遊電極の荷電選択を解
除すると、前記荷電粒子は、本来の陽極まで到達して引
き出し電極の作用を受け、荷電粒子ビームが放電室から
外部に引き出される。この状態の時、前記荷電粒子ビー
ムは、被描画体に描画部を形成する。そして、前記浮遊
電極を再び荷電選択すると、前記荷電粒子は、当該浮遊
電極位置まで後退し、前記荷電粒子ビームの引き出しが
停止する。この状態の時、前記荷電ビームは、被描画体
に非描画部を形成する。
【0011】従って、前記放電室に、常に荷電粒子を存
在させた状態で、荷電粒子ビームのON/OFFを行う
ことができるため、安定した荷電粒子ビームを高周波で
ON/OFFすることが可能であり、高速で精度の高い
描画を行うことができる。また、大規模で高価な装置を
設置する必要がないため、設備コストを削減することが
できる。
【0012】また、前記浮遊電極の設置数を増加し、且
つ、最も陽極寄りの荷電粒子導出路の長さを短くするこ
とで、荷電粒子の状態を安定させることができる。ま
た、荷電粒子ビームのON/OFFの電位差も小さくな
り、放電電源への負担を軽減でき、しかもより高周波な
荷電粒子ビームのON/OFFが可能となる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る荷電
粒子ビーム描画装置の構成図である。図1に符号10で
示す放電室は、円筒8の一端に円盤形状の側壁9を、他
端に円盤形状の陽極12を設けた構造を有している。本
実施例では、後に説明する荷電粒子17の存在する範囲
を2つに分け、前記放電室10内の陰極11内径面と面
した部分を主放電室10aとし、後述する浮遊電極群1
5内径面と面した部分を荷電粒子導出路10bとした。
前記側壁9の略中央部には、例えば、ヘリウム(He)
やアルゴン(Ar)などの荷電粒子17を発生させる希
ガスを供給するガス入口18が設けられている。一方、
前記陽極12の中央部には、後に説明する荷電粒子ビー
ム7を外部へ引き出すためのビーム引き出し口19(内
径=1mm程度)が開口されている。
【0014】この放電室10内には、前記円筒8形状に
対応した略円筒形の陰極11(内径=40mm程度)
が、側壁9側から長手方向略中央部に架けて、円筒8及
び側壁9と絶縁されて周設されている。さらに、前記陽
極12と陰極11との間には、浮遊電極群15が設置さ
れている。この浮遊電極群15は、陰極11側から順
に、浮遊電極14A、浮遊電極14B及び浮遊電極14
Cが、隣接する浮遊電極との間に絶縁体13を介した状
態で設置された構造を有している。
【0015】前記浮遊電極14Aは、側壁9側から陽極
12側に向けて、おおむね外径は一様で、内径が徐々に
小さくなった円板形状を有しており、その内部は中空状
態となっている。また、前記浮遊電極14B及び14C
は、前記浮遊電極12Aの最小内径(4mm)を有する
孔が開口された円板形状を有しており、その内部は中空
状態となっている。そして、前記浮遊電極14A〜14
Cの中央開口部が、後に説明する荷電粒子17の通路、
すなわち、荷電粒子導出路10bを形成している。
【0016】さらに、前記陽極12に近接した放電室1
0の外部には、引き出し電極16が前記陽極12と対向
して設置されている。この引き出し電極16の中央部に
は、後に説明する荷電粒子ビーム7を外部へ引き出すた
めのビーム引き出し口6が開口されている。なお、この
引き出し電極16は、陽極12まで到達した荷電粒子1
7のみを外部に引き出すように設定されている。
【0017】前記引き出し電極16と陽極12に、引き
出し電源20が直列に接続されている。そして、この引
き出し電源20の陽極(+)側と陰極11に、放電電源
21が直列に接続されている。さらに、放電電源21の
陽極(+)側と浮遊電極14Aが、スイッチ22Aを介
して接続されている。また、放電電源21の陽極(+)
側と浮遊電極14Bが、スイッチ22Bを介して接続さ
れている。さらに、放電電源21の陽極(+)側と浮遊
電極14Cが、スイッチ22Cを介して接続されてい
る。このスイッチ22A〜22Cが荷電選択手段23を
構成している。これらのうち、スイッチ22A及び22
Bは、通常のスイッチでよいが、スイッチ22Cについ
ては、後に説明するが、高周波でON/OFFの制御が
可能なものを用いる。なお、引き出し電源20の陰極
(−)側は、アース24により接地されている。
【0018】次に、本実施例にかかる荷電粒子ビーム描
画装置の具体的動作について説明する。先ず、スイッチ
22A〜22CをON(接続)し、ガス入口18から放
電室10の陰極11内に、例えば、圧力が0.5Tor
r程度となるように、ヘリウムを導入する。
【0019】次に、放電電源21の電圧を上げていく
と、放電が開始され、放電室10内に荷電粒子(プラズ
マ)17が発生する。ここで、浮遊電極14Aは、陽極
となっているため、荷電粒子17は、当該浮遊電極14
Aと陰極11との間で生成される。次いで、前記浮遊電
極14AをOFFすると、前記荷電粒子17は、浮遊電
極14Bの側壁9側端部まで到達し、さらに、浮遊電極
14BをOFFすると、前記荷電粒子17は、図2に示
すように、浮遊電極14Cの側壁9側端部まで到達す
る。そしてさらに、浮遊電極14CをOFFすると、前
記荷電粒子17は、図1に示すように、陽極12まで到
達し、引き出し電極16の作用を受けて、荷電粒子17
を外部に引き出し、荷電粒子ビーム7が放出されて描画
を行う。この時、放電電源21の電流を0.2Aに設定
したところ、陰極11を基準(0V)とした各部の相対
的電位は、陰極11の電位は、−600V、浮遊電極1
4Aの電位は、−400V、浮遊電極14Bの電位は、
−100V、浮遊電極14Cの電位は、−30V、陽極
の電位は、0Vであった。
【0020】次に、浮遊電極14CをONすると、前記
荷電粒子17は、浮遊電極14Cの側壁9側端部まで後
退し、引き出し電極16の作用を受けなくなるため、荷
電粒子ビーム7は、放出されず、描画が中止される。こ
のように、前記放電室10の主放電室10a及び、荷電
粒子導出路10bの浮遊電極14Cの側壁9側端部ま
で、常に荷電粒子17を存在させた状態とすることによ
り、浮遊電極14CのON/OFFを行い、荷電粒子ビ
ーム7のON/OFFを行うことができる。従って、安
定した荷電粒子ビーム7を高周波でON/OFFするこ
とが可能であり、高速で精度の高い描画を行うことがで
きる。
【0021】次に、前記荷電選択手段23として、LE
D(Light Emitting Diode;発光ダイオード)を備えた
パルスジェネレータとフォトトランジスタを用いた場合
について説明する。図3は、図1に示す荷電粒子ビーム
描画装置の荷電選択手段23として、LED36を備え
たパルスジェネレータ31とフォトトランジスタ32を
用いた際の陽極12と浮遊電極14Cとの間の回路図を
示している。
【0022】図3に示すように、引き出し電極端子39
と陽極端子35に、引き出し電源20が直列に接続され
ている。また、この引き出し電源20の陽極(+)側と
陰極端子38に、放電電源21が直列に接続されてい
る。さらに、放電電源21の陽極(+)側と浮遊電極1
4C端子37が、荷電選択手段23を介して接続されて
いる。
【0023】この荷電選択手段23は、フォトトランジ
スタ32、トランジスタ駆動電源33及びトランジスタ
34から構成されている。前記フォトトランジスタ32
は、エミッタ側がトランジスタ34のベースに接続さ
れ、コレクタ側がトランジスタ駆動電源33の陽極
(+)に接続されている。そして、トランジスタ駆動電
源33の陰極(−)側が、浮遊電極14C端子37に接
続されている。一方、前記トランジスタ34のエミッタ
側は、前記トランジスタ駆動電源33の陰極(−)側に
接続され、コレクタ側は、放電電極21の陽極(+)に
接続されている。尚、陰極端子38と浮遊電極14C端
子37との間にある抵抗、及び浮遊電極14C端子37
と陽極端子35との間にある抵抗は、荷電粒子17によ
る負荷抵抗を示している。従って、浮遊電極14C端子
37と陽極端子35との間に、荷電りゅしが存在しない
時は、この間の抵抗は無限大(オープン)となる。
【0024】さらに、前記引き出し電源20の陰極
(−)側には、LED36を備えたパルスジェネレータ
31が接続されている。そして、このLED36からの
光を、フォトトランジスタ32が受光するように設計さ
れている。また、引き出し電源20の陰極(−)側及び
パルスジェネレータ31は、アース24により接地され
ている。
【0025】次に、この荷電選択手段23を備えた荷電
粒子ビーム描画装置の具体的動作について説明する。こ
の荷電粒子ビーム描画装置は、パルスジェネレータ31
の接地電位と、荷電選択手段23との間の電位は、引き
出し電源21により、例えば、4KV程度の高電位差が
発生するため、パルスの受渡しに、LED36とフォト
トランジスタ32を用いて電気的絶縁を図っている。
【0026】先ず、前記パルスジェネレータ31の指示
により、LED36を発光させる。LED36が発光す
ると、この光をフォトトランジスタ32が受光して、ト
ランジスタ駆動電源33をONし、トランジスタ34を
駆動する。この状態の時、浮遊電極14Cが荷電選択
(ON)され、荷電粒子17は、浮遊電極14Cの側壁
9側端部までしか到達しないため、図3において、浮遊
電極14C端子37と陽極端子35との間は、抵抗が無
限大(オープン)となり、放電電源21による回路は、
A→B→D→Eのように形成される。
【0027】また、前記パルスジェネレータ31の指示
により、LED36の発光を中止すると、トランジスタ
駆動電源33がOFFとなり、浮遊電極14Cが荷電選
択されず、荷電粒子17は、陽極12に到達し、引き出
し電極16の作用を受けて、荷電粒子17を外部に引き
出し、荷電粒子ビーム7が放出されて描画を行う。この
場合、浮遊電極14C端子37と陽極端子35との間に
荷電粒子が存在するため、浮遊電極14C端子37と陽
極端子35との間の抵抗は、有限である。従って、放電
電源21による回路は、A→C→D→Eのように形成さ
れる。
【0028】さらに、前記パルスジェネレータ31の指
示により、LED36を再び発光させると、前記と同様
に、浮遊電極14Cが荷電選択(ON)され、荷電粒子
17は、浮遊電極14Cの側壁9側端部まで後退し、引
き出し電極16の作用を受けなくなるため、荷電粒子ビ
ーム7は、放出されず、描画が中止される。このよう
に、放電室10に、浮遊電極14CのON/OFFによ
り、荷電粒子ビーム7のON/OFFを行うことができ
るため、安定した荷電粒子ビーム7を高周波でON/O
FFすることが可能であり、高速で精度の高い描画を行
うことができる。また、パルス化原理にそって100K
Hz程度までの高周波数の荷電粒子ビーム7を安定して
得ることができたが、1MHz程度にすることも可能で
ある。
【0029】さらに、パルスジェネレータ31と、フォ
トトランジスタ32を含む荷電選択手段23によりパル
ス制御を行うことができるため、大規模で高価な装置を
設置する必要がない。なお、本実施例では、陰極11を
加熱せずに荷電粒子17を発生させる場合について説明
したが、これに限らず、放電室10の中に熱電子供給手
段を設置し、これを陰極としてもよい。この場合、放電
効果を向上することができる。
【0030】そして、本実施例では、陰極11と陽極1
2との間に浮遊電極を3つ設置したが、これに限らず、
浮遊電極は、陰極11と陽極12との間であれば、少な
くとも1つ設置すればよい。また、前記浮遊電極の設置
数を増加し、且つ、最も陽極12寄りの荷電粒子導出路
10bの長さを短くすることで、荷電粒子17の状態を
安定させることができる。また、荷電粒子ビーム7のO
N/OFFの電位差も小さくなり、放電電源21への負
担を軽減でき、しかもより高周波な荷電粒子ビーム7の
ON/OFFが可能となる。
【0031】また、本実施例では、荷電選択手段23と
して、スイッチ22A〜22Cを用いる場合と、フォト
トランジスタ32を含む回路を用いる場合について説明
したが、これに限らず、浮遊電極の14A〜14Cの荷
電選択が可能であれば、他の方法を用いてもよいことは
勿論である。そして、本実施例では、放電室10の形状
を円筒形状としたため、陰極11、浮遊電極14A〜1
4C、陽極12などの形状をこれに対応した形状とした
が、これに限らず、放電室10、陰極11、浮遊電極1
4A〜14C、陽極12などの形状は、中央に荷電粒子
導出路10bが確保でき、且つ、導電体であれば、その
外径形状が多角形などに板状体、あるいは筒状体、環状
体などでも本発明の目的を達成することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
陰極と陽極との間に浮遊電極を少なくとも一つ設置し、
当該浮遊電極に、該浮遊電極を選択する荷電選択手段を
接続したため、荷電選択した浮遊電極を陽極にすること
ができ、陰極との間で荷電粒子が生成することができ
る。一方、前記浮遊電極を荷電選択しない場合は、本来
の陽極と陰極との間で荷電粒子が生成される。従って、
浮遊電極の荷電選択の有無(ON/OFF)により、前
記放電室内における荷電粒子の生成範囲(生成領域)を
決定することができる。このため、前記放電室に、常に
荷電粒子を存在させた状態で、荷電粒子ビームのON/
OFFを行うことができる。この結果、安定した荷電粒
子ビームを高周波でON/OFFすることが可能であ
り、高速で精度の高い描画を行うことができる。また、
大規模で高価な装置を設置する必要がないため、設備コ
ストを削減することができる。
【0033】また、前記浮遊電極の設置数を増加し、且
つ、最も陽極寄りの荷電粒子導出路の長さを短くするこ
とで、荷電粒子の状態を安定させることができる。ま
た、荷電粒子ビームのON/OFFの電位差も小さくな
り、放電電源への負担を軽減でき、しかもより高周波な
荷電粒子ビームのON/OFFが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る荷電粒子ビーム描画装置
の構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る荷電粒子ビーム描画装置
の構成図である。
【図3】図1に示す荷電粒子ビーム描画装置の荷電選択
手段23として、LED36を備えたパルスジェネレー
タ31とフォトトランジスタ32を用いた際の陽極12
と浮遊電極14Cとの間の回路図である。
【符号の説明】
7 荷電粒子ビーム 10 放電室 11 陰極 12 陽極 14A 浮遊電極 14B 浮遊電極 14C 浮遊電極 15 浮遊電極群 16 引き出し電極 17 荷電粒子 20 引き出し電源 21 放電電源 23 荷電選択手段 31 パルスジェネレータ 32 フォトトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極を備えた放電室と、当該放電室の荷
    電粒子引き出し口方向に設置した陽極と、前記放電室で
    生成された荷電粒子を外部に引き出す引き出し電極と、
    を備えた荷電粒子ビーム描画装置において、 前記陰極と陽極との間に浮遊電極を少なくとも一つ設置
    し、当該浮遊電極に、該浮遊電極を選択する荷電選択手
    段を接続したことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装
    置。
JP16488092A 1992-06-23 1992-06-23 荷電粒子ビーム描画装置 Pending JPH065498A (ja)

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