JPH0654951U - ピニオン噛合用ラック - Google Patents
ピニオン噛合用ラックInfo
- Publication number
- JPH0654951U JPH0654951U JP9453892U JP9453892U JPH0654951U JP H0654951 U JPH0654951 U JP H0654951U JP 9453892 U JP9453892 U JP 9453892U JP 9453892 U JP9453892 U JP 9453892U JP H0654951 U JPH0654951 U JP H0654951U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- pinion
- teeth
- base body
- base
- Prior art date
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- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 離反状態にあるピニオンを、確実に捕捉噛合
することのできるラックを得ようとするものである。 【構成】 弾性素材で形成した基体1の一側面に歯2を
並列形成し、その端部近くの適数個の歯を、端部に近付
くにともなって順次低く形成して階段状歯部3とし、基
体1の階段状歯部3の他面側に切欠部5を設けたのであ
る。
することのできるラックを得ようとするものである。 【構成】 弾性素材で形成した基体1の一側面に歯2を
並列形成し、その端部近くの適数個の歯を、端部に近付
くにともなって順次低く形成して階段状歯部3とし、基
体1の階段状歯部3の他面側に切欠部5を設けたのであ
る。
Description
【0001】
本考案は、離反状態にあるピニオンを、確実に捕捉噛合することのできるラッ クに関する。
【0002】
一般にラックとしては、常にピニオンと噛み合って回転運動を直線運動に、或 いは直線運動を回転運動に変換する際に用いられるのが通常である。
【0003】 しかしながら、ラックとピニオンとの関係においては、必ずしも常時噛み合っ た状態にあって運動伝達するとは限らず、互いに離反状態にある両者のうち、一 方若しくは双方が移動する間に両者が接近し、必要に応じて互いに噛み合うこと によって相手側に運動を伝達するという方式も存在するのである。
【0004】 この離反状態にあるラックとピニオンが、噛合することによる運動伝達方式で は、ラックの最端部の歯にピニオンの歯が衝突して正常な噛み合わせが行われな かったり、相互の歯先が重なり合って両者の動きが停止したり、或いは歯先の重 なり合いによって両者間の間隔に位置ずれが生じたりするなど種々の不都合を有 し、所期の目的通り両者を正しく噛合させることができない場合があった。
【0005】 そこで、従来ではラックの端部近くの歯先を、端部に近接するに伴って順次低 くなるように切削形成して階段状とすることにより、ピニオンの噛み合わせを円 滑化しようとしたものが見受けられたが、この状態においてもやはり噛み合わせ が不正確であったり、相互の歯先が重なり合って両者の動きが停止するなどのお それがあった。
【0006】 しかも、所定位置に固着されている固定タイプ、或いは特定の機材に取り付け られて機材と共に位置を変える移動タイプの、何れのタイプのラックであっても 、ラックが単独で使用されることはなく、必ず何らかの主体に固着、ないしは取 り付けられて使用されるため、ピニオンとの噛み合わせ時点における衝撃は主体 に対して不測の影響を及ぼし、また、衝撃によってラックとピニオンの双方の歯 に損傷を与えるおそれを多分に有していたのである。
【0007】
解決しようとする問題点は、従来のラックが、離反状態にあったピニオンを噛 み合わせる際に相互の歯先が重なり合って両者の動きを停止する事態を生じたり 、或いはピニオンとの係合時における衝撃により、一方、若しくは双方に不測の 損傷を与えるおそれがあったことである。
【0008】
本考案は、弾性素材で形成した基体と、基体の一側面に並列形成した歯と、並 列した端部近くの適数個の歯を、端部に近付くにともなって順次低く形成した階 段状歯部と、階段状歯部の基体の他面側に設けた切欠部とからなるのである。
【0009】
而して、弾性素材で形成した基体の端部の一側面には階段状歯部を、この階段 状歯部の他面側には切欠部を形成したことから、基体の端部は、基体を固定ない しは取り付ける主体から浮き上がった状態となるのであり、該部は基体の素材と 相俟って十分な弾性を具有することとなる。
【0010】 斯る状況にある基体に対し、離反状態にあったピニオンが噛み合う際には、階 段状歯部にピニオンの歯が衝突し、仮に、相互の歯先が重なり合って両者の動き が停止する事態を生じたとしても、階段状歯部を設けた基体の端部は、他面側に 切欠部を有しているために適度の弾性をもって撓む状態を呈し、この撓み状態で は両者は動きを阻止されることなく移動を続行し、相互の歯は移動の続行中にお いて遂には正確に噛み合わされることになる。
【0011】 この際、基体の端部は適度の弾性をもって撓むことから、歯先の重なり合い状 態が発生したとしても、両者間の間隔の位置ずれのおそれはなく、安定した運動 の伝達が行えるのである。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、1は合成樹脂材などの弾 性を有する素材をもって形成された基体で、一側面に歯2を並列して形成してお り、端部近くの適数個の歯は端部に近付くにともなって順次低くなるように形成 した階段状歯部3としている。
【0013】 4は基体1の端部の階段状歯部3の他面側に形成した切欠部で、階段状歯部3 、並びにいくつかの歯2の他面側に形成されており、基体1の端部は適度の弾性 を有している。5は基体1を固定、ないしは取り付ける側の両側に形成した張出 片である。
【0014】 図4は従来例であり、基体1’の一側面に歯2’を並列形成し、その端部近く の適数個の歯を、端部に近付くにともなって順次低く形成して階段状歯部3’と したものをしめしている。
【0015】 図5は使用例であり、吊り戸6をスライド自在に支持するレール7の戸先側に ラックAを取り付け、吊り戸6の戸先側にはラックAに噛合するピニオン8に連 動した制動機構9を取り付けている。
【0016】 この吊り戸6が開放状態から閉止方向へスライドし、制動機構9と連動するピ ニオン8が、レール7の戸先側に取り付けたラックAに噛合して制動機構9を作 動させるのである。
【0017】
本考案は、上記のように構成されることから、離反状態にあったピニオンが噛 み合うに当って、基体の端部は適度の弾性をもって撓み、相互の歯先が重なり合 う事態を生じたとしても、両者の動きが停止するおそれはなく、移動の続行によ って確実にピニオンを噛み合わせることができ、運動伝達を正確に行わしめるこ とができるのである。
【0018】 更に、ピニオンとの噛み合わせが柔軟に行われることから、衝突時の衝撃が緩 和され、ラック、ピニオンの一方、若しくは双方に対して不測の損傷を与えるお それは皆無となり、ラック、ピニオンが取り付けられる主体への悪影響も減少で き、全体として長期にわたっての使用が可能となるのである。
【0019】 また、基体が合成樹脂材で形成される場合には、階段状段部や切欠部の成形加 工が容易に行え、しかも、基体の端部の弾性が一層良好なものとなり、確実にピ ニオンの噛み合わせができ、且つ正確な運動伝達を可能とするのである。
【図1】一部省略した要部の正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】ピニオンが係合される状態の概略説明図であ
る。
る。
【図4】従来品の要部の正面図である。
【図5】使用状態の一例を示す正面図である。
1 基体 2 歯 3 階段状歯部 4 切欠部
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性素材で形成した基体(1)と、基体
(1)の一側面に並列形成した歯(2)と、並列した端
部近くの適数個の歯を、端部に近付くにともなって順次
低く形成した階段状歯部(3)と、階段状歯部(3)の
基体(1)の他面側に設けた切欠部(5)とからなるピ
ニオン噛合用ラック。 - 【請求項2】 基体(1)が合成樹脂材で形成されてい
る請求項1記載のピニオン噛合用ラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9453892U JPH0654951U (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ピニオン噛合用ラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9453892U JPH0654951U (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ピニオン噛合用ラック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654951U true JPH0654951U (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=14113103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9453892U Pending JPH0654951U (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ピニオン噛合用ラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654951U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020517A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
JP2018153607A (ja) * | 2017-03-20 | 2018-10-04 | 川湖科技股▲分▼有限公司 | ギア配置構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5941203U (ja) * | 1982-09-08 | 1984-03-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 線材コイル結束機用スキツドレ−ル |
JPS648258B2 (ja) * | 1982-08-31 | 1989-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP9453892U patent/JPH0654951U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS648258B2 (ja) * | 1982-08-31 | 1989-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS5941203U (ja) * | 1982-09-08 | 1984-03-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 線材コイル結束機用スキツドレ−ル |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020517A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Keihin Corp | ダンパ装置 |
JP2018153607A (ja) * | 2017-03-20 | 2018-10-04 | 川湖科技股▲分▼有限公司 | ギア配置構造 |
US10352412B2 (en) | 2017-03-20 | 2019-07-16 | King Slide Works Co., Ltd. | Gear arrangement |
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