JPH06546B2 - 合成樹脂製容器栓 - Google Patents
合成樹脂製容器栓Info
- Publication number
- JPH06546B2 JPH06546B2 JP59140550A JP14055084A JPH06546B2 JP H06546 B2 JPH06546 B2 JP H06546B2 JP 59140550 A JP59140550 A JP 59140550A JP 14055084 A JP14055084 A JP 14055084A JP H06546 B2 JPH06546 B2 JP H06546B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container stopper
- synthetic resin
- container
- stopper
- resin container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は合成樹脂製容器栓に関し、更に詳しくは、各種
飲料の瓶や壺などのような容器の頸部又は開口部を密封
するための合成樹脂製容器栓に関する。
飲料の瓶や壺などのような容器の頸部又は開口部を密封
するための合成樹脂製容器栓に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 各種飲料の瓶などの口には従来コルク製の栓が一般的に
使用されていた。コルク栓は弾性にすぐれているため瓶
口の直径より大きな径のものを圧縮し乍ら瓶口に挿入す
ることができるので、その密封性にすぐれ、また空気や
酸素などの気体の侵入を防止するガスバリヤー性にもす
ぐれている。しかしながら、コルク栓はその資源が天然
産のものであるため品質的のバラツキが多かったり量
的、価格的に問題があったり、ズイ線、虫食い孔などか
ら内容物液が洩れたり、特有のコルク臭が容器内容物に
移行して、内容物の味覚を損なうおそれがあったりする
という問題があった。
使用されていた。コルク栓は弾性にすぐれているため瓶
口の直径より大きな径のものを圧縮し乍ら瓶口に挿入す
ることができるので、その密封性にすぐれ、また空気や
酸素などの気体の侵入を防止するガスバリヤー性にもす
ぐれている。しかしながら、コルク栓はその資源が天然
産のものであるため品質的のバラツキが多かったり量
的、価格的に問題があったり、ズイ線、虫食い孔などか
ら内容物液が洩れたり、特有のコルク臭が容器内容物に
移行して、内容物の味覚を損なうおそれがあったりする
という問題があった。
かかる状況に鑑み、合成樹脂を用いて容器栓を製造する
ことが種々試みられている。例えば、ポリエチレンなど
のようなポリオレフィンやポリ塩化ボニルなどの栓、更
にはポリ塩化ビニリデン或いは ポリエチレンとブタジ
エンゴムを原料とする人工コルクなどが開発されている
が、これらの合成樹脂製栓は弾性をもたせるために添加
した物質から内容液中に異味、異臭が移行したり、密封
性に劣るために内容液と外部雰囲気との遮断性に劣ると
いった問題がある。
ことが種々試みられている。例えば、ポリエチレンなど
のようなポリオレフィンやポリ塩化ボニルなどの栓、更
にはポリ塩化ビニリデン或いは ポリエチレンとブタジ
エンゴムを原料とする人工コルクなどが開発されている
が、これらの合成樹脂製栓は弾性をもたせるために添加
した物質から内容液中に異味、異臭が移行したり、密封
性に劣るために内容液と外部雰囲気との遮断性に劣ると
いった問題がある。
問題点を解決するための手段及びその作用効果 従って、本発明は、内容液の密封性にすぐれ、異味異臭
を内容液に移行せしめることもなく、加工性に優れ、比
較的廉価でバラツキのない一定の品質をもつ合成樹脂製
容器栓を提供することを目的とし、この目的を酸成分と
してテレフタル酸、グリコール成分としてエチレングリ
コールと１，４−シクロヘキサンジメタノールを用いて
得られるコポリエステルの弾性体から成る合成樹脂製容
器栓によって達成することに成功し、本発明を完成する
に至ったものである。
を内容液に移行せしめることもなく、加工性に優れ、比
較的廉価でバラツキのない一定の品質をもつ合成樹脂製
容器栓を提供することを目的とし、この目的を酸成分と
してテレフタル酸、グリコール成分としてエチレングリ
コールと１，４−シクロヘキサンジメタノールを用いて
得られるコポリエステルの弾性体から成る合成樹脂製容
器栓によって達成することに成功し、本発明を完成する
に至ったものである。
本発明の容器栓は、前記した如く、酸成分としてテレフ
タル酸、グリコール成分として１，４−シクロヘキサン
ジメタノール５０〜８０モル％、好ましくは６０〜７０
モル％及びエチレングリコール５０〜２０モル％、好ま
しくは４０〜３０モル％の混合グリコール成分を、常法
に従って共重合して得られるコポリエステルを原料と
し、これを発泡成形して独立気泡を有する弾性発泡体と
することによって製造することができる。
タル酸、グリコール成分として１，４−シクロヘキサン
ジメタノール５０〜８０モル％、好ましくは６０〜７０
モル％及びエチレングリコール５０〜２０モル％、好ま
しくは４０〜３０モル％の混合グリコール成分を、常法
に従って共重合して得られるコポリエステルを原料と
し、これを発泡成形して独立気泡を有する弾性発泡体と
することによって製造することができる。
このようなコポリエステルは例えば、イーストマンケミ
カル社（米国）よりＫＯＤＡＲ ＰＥＴＧなる商標名で
市販されている。発泡成形の方法としては、例えば 窒
素ガス、炭酸ガスなどの気体吹き込んで発泡させる方
法、揮発性の液状有機化合物や液化化合物などの薬剤を
混入して成形時に揮発発泡させる方法などの従来慣用の
方法によることができるが、瓶などの容器内容物が飲食
物の場合には窒素ガスや炭酸ガスを用いる方法を使用す
るのが好ましい。発泡弾性体の発泡度には特に限定はな
いが、容器栓の所望密度その他に従って４０〜７０％と
することができる。
カル社（米国）よりＫＯＤＡＲ ＰＥＴＧなる商標名で
市販されている。発泡成形の方法としては、例えば 窒
素ガス、炭酸ガスなどの気体吹き込んで発泡させる方
法、揮発性の液状有機化合物や液化化合物などの薬剤を
混入して成形時に揮発発泡させる方法などの従来慣用の
方法によることができるが、瓶などの容器内容物が飲食
物の場合には窒素ガスや炭酸ガスを用いる方法を使用す
るのが好ましい。発泡弾性体の発泡度には特に限定はな
いが、容器栓の所望密度その他に従って４０〜７０％と
することができる。
本発明において使用する前記コポリエステル中の１，４
−シクロヘキサンジメタノールの配合量が少な過ぎる場
合又は全く含まれない場合には所望の物性や弾性を有す
る発泡体の成形が困難なので好ましくなく、逆に１，４
−シクロヘキサンジメタノールの配合量が多過ぎると、
結晶化速度が速過ぎて発泡が十分でなく、えられる発泡
体が硬くなるので好まししくない。
−シクロヘキサンジメタノールの配合量が少な過ぎる場
合又は全く含まれない場合には所望の物性や弾性を有す
る発泡体の成形が困難なので好ましくなく、逆に１，４
−シクロヘキサンジメタノールの配合量が多過ぎると、
結晶化速度が速過ぎて発泡が十分でなく、えられる発泡
体が硬くなるので好まししくない。
このようにして、前記した特定のコポリエステルから製
造した発泡弾性体の容器栓は、異味、異臭をもたず、密
封性にすぐれ、外部雰囲気中のガス体の容器内への侵入
を効果的に防止して容器内容物を外部雰囲気から完全に
遮断し、また 加工性に優れるので円筒状、円錐台状な
どの任意の形状のものを製造することができ、寸法安定
性、弾性、その他の物性にもすぐれるという特長を有す
る。更に本発明に従った容器栓は天然コルクに比較して
コスト的にも廉価であり、品質的にも一定しており、特
殊加工の栓（例えば、ネジ切りをしたり、栓の上部に装
飾を施したりした栓）を製造することができるという特
長を有する。
造した発泡弾性体の容器栓は、異味、異臭をもたず、密
封性にすぐれ、外部雰囲気中のガス体の容器内への侵入
を効果的に防止して容器内容物を外部雰囲気から完全に
遮断し、また 加工性に優れるので円筒状、円錐台状な
どの任意の形状のものを製造することができ、寸法安定
性、弾性、その他の物性にもすぐれるという特長を有す
る。更に本発明に従った容器栓は天然コルクに比較して
コスト的にも廉価であり、品質的にも一定しており、特
殊加工の栓（例えば、ネジ切りをしたり、栓の上部に装
飾を施したりした栓）を製造することができるという特
長を有する。
実施例 本発明に従った容器栓の特性を示すために、以下にその
好ましい一例を示すが、本発明の範囲をこの実施例に限
定するものでないことはいうまでもない。
好ましい一例を示すが、本発明の範囲をこの実施例に限
定するものでないことはいうまでもない。
イーストマンケミカル社製ＰＥＴＧ ６７６３（グリコ
ール成分の一部を１，４−シクロヘキサンジメタノール
に置換したコポリエステル）を窒素ガスで発泡させて寸
法２２mmφ×３８mmの円筒状容器栓を製造した。
ール成分の一部を１，４−シクロヘキサンジメタノール
に置換したコポリエステル）を窒素ガスで発泡させて寸
法２２mmφ×３８mmの円筒状容器栓を製造した。
この本発明に従った容器栓の各種特性を測定した結果は
以下の通りであった。
以下の通りであった。
（１）官能及び衛生試験結果 上記本発明の容器栓並び比較例又は対照例として、天然
コルク、セルコルク（英国メタルボックス社製人工コル
ク、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体を全体
とした発泡体といわれる）及びタージ（フランス国S.N.
B.P.製人工コルク、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル
共重合体にゴムを配合した素材から成る発泡体といわれ
る）を２０％エチルアルコール水溶液（ワイン想定液）
及び４５％エチルアルコール水溶液（ウィスキー想定
液）に３５℃で１０３日間浸漬し、得られた浸漬液につ
いて良く訓練された専門パネル（５名）及び一般消費者
を対象とした一般パネル（５名）によりブランク液（容
器栓を浸漬しなかった液）との一対比較試験結果は下表
の通りであった。
コルク、セルコルク（英国メタルボックス社製人工コル
ク、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体を全体
とした発泡体といわれる）及びタージ（フランス国S.N.
B.P.製人工コルク、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル
共重合体にゴムを配合した素材から成る発泡体といわれ
る）を２０％エチルアルコール水溶液（ワイン想定液）
及び４５％エチルアルコール水溶液（ウィスキー想定
液）に３５℃で１０３日間浸漬し、得られた浸漬液につ
いて良く訓練された専門パネル（５名）及び一般消費者
を対象とした一般パネル（５名）によりブランク液（容
器栓を浸漬しなかった液）との一対比較試験結果は下表
の通りであった。
（２）透湿性試験 上で製造した本発明の発泡体栓と同じ構造の平均壁厚0.
８５mmの２００ml中空成形容器に６５℃の水、２０％エ
チルアルコール水溶液及び４５％エチルアルコール水溶
液を入れて１５℃及び３５℃で３０日間保存し、液透過
量（ｇ／m3／日）を測定した。
８５mmの２００ml中空成形容器に６５℃の水、２０％エ
チルアルコール水溶液及び４５％エチルアルコール水溶
液を入れて１５℃及び３５℃で３０日間保存し、液透過
量（ｇ／m3／日）を測定した。
結果は第２表の通りであった。
（３）酸素透過性試験 上で製造した本発明の発泡体栓と同じ構造の発泡体の酸
素透過性を測定した結果は以下の通りであった。
素透過性を測定した結果は以下の通りであった。
１９２mlO2／0.０３mm・m2／２４℃・２４時間3.２mlO2
／0.１１mm・m2／２４℃・２４時間。
／0.１１mm・m2／２４℃・２４時間。
Claims (2)
- 【請求項１】酸成分としてテレフタル酸、グリコール成
分としてエチレングリコールと１，４−シクロヘキサン
ジメタノールを用いて得られるコポリエステルの弾性体
から成る合成樹脂製容器栓。 - 【請求項２】前記グリコール成分が１，４−シクロヘキ
サンジメタノール５０〜８０モル％及びエチレングリコ
ール５０〜２０モル％からなる特許請求の範囲第１項記
載の容器栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59140550A JPH06546B2 (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 合成樹脂製容器栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59140550A JPH06546B2 (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 合成樹脂製容器栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6121353A JPS6121353A (ja) | 1986-01-30 |
| JPH06546B2 true JPH06546B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=15271279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59140550A Expired - Lifetime JPH06546B2 (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 合成樹脂製容器栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06546B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5475037A (en) * | 1993-02-02 | 1995-12-12 | The Dow Chemical Company | Amorphous polyester foam |
-
1984
- 1984-07-09 JP JP59140550A patent/JPH06546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6121353A (ja) | 1986-01-30 |
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