JPH0653120U - 射出成形機のノズル - Google Patents

射出成形機のノズル

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JPH0653120U
JPH0653120U JP16193U JP16193U JPH0653120U JP H0653120 U JPH0653120 U JP H0653120U JP 16193 U JP16193 U JP 16193U JP 16193 U JP16193 U JP 16193U JP H0653120 U JPH0653120 U JP H0653120U
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JP16193U
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一雄 山本
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株式会社トーザイ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より十分な混練が可能な射出成形機のノズル
を提供する。 【構成】 ノズル1は、基部2と、先端部3と、柱状部
4とからなる。基部2の右側端部には、ネジ5が形成さ
れており、このネジ5を射出成形機のシリンダにねじ込
むことにより、この基部2がシリンダに接続される。ま
た、この基部2の左側にも、ネジ6が形成されており、
ここには、先端部3がねじ込まれる。基部2の中央に
は、経路7が形成され、また先端部3の中央には、経路
8が形成されている。これらの経路7,8は、一方の経
路7に挿入されている柱状部4を介して連なっている。
成形材料は、基部2の経路7および先端部3の経路8を
通じて吐出され、先端部3から金型内に射出される。こ
のとき、成形材料は、柱状部4を通過し、十分に混練さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、成形材料を加熱溶融して金型内へ射出する射出成形機に関し、特 に成形材料を金型内へ導くためのノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、射出成形に利用される成形材料は、予め色付けされていること が多く、この成形材料を加熱溶融して成形すると、所望の色と形状の品物を得る ことができる。
【0003】 ところで、品物に対して正確な色が要求され、微妙な色の差異が問題視される 場合には、染料を成形材料に添加して、色を調整しなければならないが、射出成 形機によって成形材料が混練されるので、染料は、成形材料にほぼ混ざる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、正確な色を得るためには、成形材料の混練が十分過ぎることは なく、混練すればする程に、染料が成形材料に一様に混ざるので、微妙な色の差 異を識別して、正確な色を見出すことができる。
【0005】 そこで、この考案の課題は、より十分な混練が可能な射出成形機のノズルを提 供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案は、シリンダと、このシリンダに接続さ れるノズルとを有し、このシリンダ内の加熱溶融された成形材料を該ノズルを介 して金型内へと導く射出成形機において、前記ノズルは、前記シリンダに接続さ れる基部と、この基部に着脱自在に連結される先端部と、これらの基部および先 端部を通じて形成される前記成形材料の経路に挿入される略円柱状の柱状部とを 備え、この柱状部は、前記経路よりも大きな径の鍔を有し、この鍔には、前記成 形材料を通過させる孔が形成され、この鍔が前記基部と前記先端部間に挟み込ま れることにより、この柱状部が該経路内に固定配置され、この柱状部の外周壁面 には、前記成形材料が通過する捩じれた溝を形成している。
【0007】
【作用】
この考案によれば、ノズルは、基部と、先端部と、柱状部とからなる。この柱 状部は、基部および先端部を通じて形成される成形材料の経路に挿入され、その 外周壁面には、成形材料が通過する捩じれた溝が形成されている。このため、成 形材料は、ノズルの経路を通過するに際し、柱状部の外周壁面の捩じれた溝によ って捻られて混練される。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0009】 図1には、この考案に係わるノズルの一実施例が示されており、この実施例の ノズル1は、基部2と、先端部3と、柱状部4とからなる。基部2の右側端部に は、ネジ5が形成されており、このネジ5を射出成形機のシリンダにねじ込むこ とにより、この基部2がシリンダに接続される。また、この基部2の左側にも、 ネジ6が形成されており、ここには、先端部3がねじ込まれる。
【0010】 基部2の中央には、経路7が形成され、また先端部3の中央には、経路8が形 成されている。これらの経路7,8は、一方の経路7に挿入されている柱状部4 を介して連なっている。
【0011】 図2(a)には、柱状部4の側面が示されている。また、図2(b)には、図 2(a)のA−A′から見たときの正面が示され、図2(c)には、図2(a) のB−B′から見たときの断面が示されている。これらの図から明らかなように 、この柱状部4は、ほぼ中央で括れており、その両側のふくらみには、各溝11 および各溝12がそれぞれ形成されている。これらの溝11,12は、やや捩じ れている。また、この柱状部4の右端は、円錐形に形成されている。さらに、こ の柱状部4の左側も、括れており、この左側端には、鍔13が形成されている。 この鍔13には、複数の小孔13aが形成されており、この鍔13の左側の面の 中央には、突起13bが突出している。
【0012】 さて、基部2を射出成形機のシリンダにねじ込んで、柱状部4を基部2の経路 7に挿入し、更に先端部3を基部2にねじ込むと、基部2と先端部3間に柱状部 4の鍔13が挟み込まれて、これにより柱状部4が固定され、もってノズル1が 完成する。この状態で、先端部3の経路8を金型における成形材料の入口に押し 当て、射出成形機のシリンダ内で溶融している成形材料を該シリンダから基部2 の経路7へと圧送すると、この成形材料は、基部2の経路7および先端部3の経 路8を通じて吐出され、経路8から金型内に射出される。この際、成形材料は、 基部2の経路7の内周壁面と柱状部4間の隙間を通過する。つまり、成形材料は 、柱状部4の各溝11を通って柱状部4のほぼ中央の括れに至り、更に各溝12 を通って左側の括れに至り、ここから鍔13の各小孔13aを通じて先端部3の 経路8へと導かれていく。
【0013】 ここで、柱状部4の各溝11,12が捩じられているので、成形材料は、各溝 11によって捻られてから柱状部4のほぼ中央の括れに溜まり、更に各溝12に よって再び捻られてから柱状部4の左側の括れに再び溜まり、最後に鍔13の各 小孔13aを介することとなる。したがって、成形材料は、柱状部4を通過する に際して、十分に混練されることとなる。
【0014】 このように上記実施例では、ノズル1によって成形材料が十分に混練されるの で、染料を成形材料に添加して、色を調整する場合は、正確な色を速やかに見出 して、微妙な色の差異を識別することが可能になる。
【0015】 また、1つの色の成形材料の成形が終了して、他の色についての成形に移ると きには、先端部3を基部2から外して、柱状部4を抜き取り、この後に先端部3 を基部2に再び接続して、ノズル1の経路が空の状態で、他の色の成形材料をノ ズル1の経路に圧送することにより、この経路を他の色の成形材料で満たし、更 に先端部3を基部2から再び外して、新たな柱状部4を基部2に挿入し、先端部 3を基部2に再び接続すれば、1つの色から他の色についての成形へと速やかに 移ることができる。
【0016】 図3(a),(b),(c),(d)には、柱状部の各変形例がそれぞれ示さ れている。図3(a)に示す柱状部21は、図2に示した柱状部4と比較すると 、左側の各溝22が異なる。これらの溝22は、捩じられておらず、右側の各溝 23のみが捩じられている。
【0017】 図3(b)に示す柱状部31も、図2に示した柱状部4と比較して、左側の各 溝32が異なり、これらの溝32は、右側の各溝33とは逆の方向に捩じられて いる。
【0018】 図3(c)に示す柱状部41は、図2に示した柱状部4と比較すると、右側の 各溝42が異なる。これらの溝42は、捩じられておらず、左側の各溝43のみ が捩じられている。
【0019】 図3(d)に示す柱状部51は、図2に示した柱状部4と比較すると、全長が 短くて中央が括れておらず、一列の各溝52のみが形成されている。
【0020】
【効果】
以上説明したように、この考案によれば、成形材料は、ノズルの経路を通過す るに際し、柱状部の外周壁面の捩じれた溝によって捻られて混練されるので、染 料を成形材料に添加して、色を調整する場合は、正確な色を速やかに得ることが できる。また、先端部を基部から取り外して、柱状部の着脱を簡単に行えるので 、1つの色から他の色についての成形へと速やかに移ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わるノズルの一実施例を示す部分
断面図
【図2】この実施例のノズルにおける柱状部を示す図
【図3】この実施例のノズルにおける柱状部の各変形例
を示す図
【符号の説明】
1 ノズル 2 基部 3 先端部 4 柱状部 5,6 ネジ 7,8 経路 11,12 溝 13 鍔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダに接続される
    ノズルとを有し、このシリンダ内の加熱溶融された成形
    材料を該ノズルを介して金型内へと導く射出成形機にお
    いて、 前記ノズルは、前記シリンダに接続される基部と、この
    基部に着脱自在に連結される先端部と、これらの基部お
    よび先端部を通じて形成される前記成形材料の経路に挿
    入される略円柱状の柱状部とを備え、 この柱状部は、前記経路よりも大きな径の鍔を有し、こ
    の鍔には、前記成形材料を通過させる孔が形成され、こ
    の鍔が前記基部と前記先端部間に挟み込まれることによ
    り、この柱状部が該経路内に固定配置され、 この柱状部の外周壁面には、前記成形材料が通過する捩
    じれた溝を形成した射出成形機のノズル。
JP1993000161U 1993-01-07 1993-01-07 射出成形機のノズル Expired - Lifetime JP2516374Y2 (ja)

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JP1993000161U JP2516374Y2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 射出成形機のノズル

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JPH0653120U true JPH0653120U (ja) 1994-07-19
JP2516374Y2 JP2516374Y2 (ja) 1996-11-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9316772B2 (en) 2004-01-16 2016-04-19 Carl Zeiss Smt Gmbh Producing polarization-modulating optical element for microlithography system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62117654A (ja) * 1985-11-15 1987-05-29 Maruyama Seisakusho:Kk スピ−ドスプレ−ヤ
JPS62134234A (ja) * 1985-12-06 1987-06-17 Miyagawa Kasei Kogyo Kk 射出成形用ノズル

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JP2516374Y2 (ja) 1996-11-06

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