JPH0652963B2 - 地下管路の補修装置 - Google Patents
地下管路の補修装置Info
- Publication number
- JPH0652963B2 JPH0652963B2 JP29729685A JP29729685A JPH0652963B2 JP H0652963 B2 JPH0652963 B2 JP H0652963B2 JP 29729685 A JP29729685 A JP 29729685A JP 29729685 A JP29729685 A JP 29729685A JP H0652963 B2 JPH0652963 B2 JP H0652963B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- repair
- split sleeve
- split
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/18—Appliances for use in repairing pipes
Description
本発明は、例えば電気通信用ケーブルを引込むため地下
に布設されているような地下管路の補修において、折損
あるいは穴があいている地下管路の損傷部分に、管内よ
り補修用スリーブを拡径して添着するように補修するた
めの補修装置に関するものである。
に布設されているような地下管路の補修において、折損
あるいは穴があいている地下管路の損傷部分に、管内よ
り補修用スリーブを拡径して添着するように補修するた
めの補修装置に関するものである。
例えば上述の電気通信用ケーブルを引込む地下管路は、
通常、道路下などの地下に直径７〜15mmの管体を複数
本、集合整列させた形態で布設しているもので、最初の
布設施工の際に将来、増設が見込まれている余分の空管
路を同時に布設しておいて、以後配線すべきケーブル
を、その空管路となっている任意の管路を選んで引込む
形態を採っている。 このような地下管路は、布設後の経年において地盤の変
動や道路上を通行する車両の荷重などにより、管本体が
折れ曲ったり、あるいは折損して段違いを生じ、これが
原因で不良の空管路となって新たなケーブルの引込みに
支障をきたす不都合がある。 かかる不良管路の補修において、従来、地下管路の内部
に管の矯正器具を通して段違い状態の折損管を直線状に
修正したり、凹んだ個所を拡径するなどの補修方法が実
施されているが、管が折れていたり、穴があいている場
合、上述のような管の矯正のみでは、その折れ目や穴を
塞ぐように補修することができず、損傷部分の補修が完
全でなかった。 そこで本出願人は、その補修工法として周方向に損傷が
生じている地下管路内に、ピストンを内装した油圧シリ
ンダと、上記ピストンに連結されて油圧シリンダの一端
より突出するピストンロッドとを有し、上記ピストンロ
ッドが突出する側の油圧シリンダ端面に、拡径可能な割
スリーブを接続してその外周に補修用スリーブを嵌合保
持させると共に、且つ割スリーブに圧入する拡径ヘッド
を上記ピストンロッドに取付けて構成されたスリーブ拡
張器を挿入し、これを、周方向に損傷が生じている個所
で上記拡張器を動作させることにより、拡径ヘッドを割
スリーブ内に圧入移動させて割スリーブを拡径させ、さ
らに割スリーブを介して外周の補修用スリーブを拡径さ
せて損傷部分の管内面に補修用スリーブを添着するよう
に補修する補修工法を別に提案した。 ここで問題となるのは、上述のスリーブ拡張器におい
て、割スリーブを構成する円筒部材は、その外周に嵌合
保持した補修用スリーブを、補修対象の地下管路内に挿
通する時にはこれが容易に通行し、しかも拡径時にはそ
の補修用スリーブを外側の管内面に確実に添着できるよ
うにする必要から、所要の拡径寸法を確保し得る厚さが
必要なことである。またこの厚さは、他面、割スリーブ
に拡径ヘッドを圧入進行させる際、割スリーブが座屈を
起こさないようにするためにも所要の円筒厚が必要であ
って、かかる理由から、割スリーブを構成する円筒部材
は、これが所定の厚さを有する円筒部材のものが使用さ
れている。 ところで上述の割スリーブを構成する円筒部材につい
て、その肉厚を厚くすると、拡径ヘッドを割スリーブに
圧入移動させて補修用スリーブを所要の管路内径まで拡
径させる際、その拡径力（拡径のための押圧力）が大き
く必要となり、これがため、拡径ヘッドを動作させるピ
ストンロッド構造が大型なものとなり、さらにはスリー
ブ拡張器自体も大型になつて、補修対象の地下管は比較
的に太い管路しか補修できなくなるという不都合があっ
た。
通常、道路下などの地下に直径７〜15mmの管体を複数
本、集合整列させた形態で布設しているもので、最初の
布設施工の際に将来、増設が見込まれている余分の空管
路を同時に布設しておいて、以後配線すべきケーブル
を、その空管路となっている任意の管路を選んで引込む
形態を採っている。 このような地下管路は、布設後の経年において地盤の変
動や道路上を通行する車両の荷重などにより、管本体が
折れ曲ったり、あるいは折損して段違いを生じ、これが
原因で不良の空管路となって新たなケーブルの引込みに
支障をきたす不都合がある。 かかる不良管路の補修において、従来、地下管路の内部
に管の矯正器具を通して段違い状態の折損管を直線状に
修正したり、凹んだ個所を拡径するなどの補修方法が実
施されているが、管が折れていたり、穴があいている場
合、上述のような管の矯正のみでは、その折れ目や穴を
塞ぐように補修することができず、損傷部分の補修が完
全でなかった。 そこで本出願人は、その補修工法として周方向に損傷が
生じている地下管路内に、ピストンを内装した油圧シリ
ンダと、上記ピストンに連結されて油圧シリンダの一端
より突出するピストンロッドとを有し、上記ピストンロ
ッドが突出する側の油圧シリンダ端面に、拡径可能な割
スリーブを接続してその外周に補修用スリーブを嵌合保
持させると共に、且つ割スリーブに圧入する拡径ヘッド
を上記ピストンロッドに取付けて構成されたスリーブ拡
張器を挿入し、これを、周方向に損傷が生じている個所
で上記拡張器を動作させることにより、拡径ヘッドを割
スリーブ内に圧入移動させて割スリーブを拡径させ、さ
らに割スリーブを介して外周の補修用スリーブを拡径さ
せて損傷部分の管内面に補修用スリーブを添着するよう
に補修する補修工法を別に提案した。 ここで問題となるのは、上述のスリーブ拡張器におい
て、割スリーブを構成する円筒部材は、その外周に嵌合
保持した補修用スリーブを、補修対象の地下管路内に挿
通する時にはこれが容易に通行し、しかも拡径時にはそ
の補修用スリーブを外側の管内面に確実に添着できるよ
うにする必要から、所要の拡径寸法を確保し得る厚さが
必要なことである。またこの厚さは、他面、割スリーブ
に拡径ヘッドを圧入進行させる際、割スリーブが座屈を
起こさないようにするためにも所要の円筒厚が必要であ
って、かかる理由から、割スリーブを構成する円筒部材
は、これが所定の厚さを有する円筒部材のものが使用さ
れている。 ところで上述の割スリーブを構成する円筒部材につい
て、その肉厚を厚くすると、拡径ヘッドを割スリーブに
圧入移動させて補修用スリーブを所要の管路内径まで拡
径させる際、その拡径力（拡径のための押圧力）が大き
く必要となり、これがため、拡径ヘッドを動作させるピ
ストンロッド構造が大型なものとなり、さらにはスリー
ブ拡張器自体も大型になつて、補修対象の地下管は比較
的に太い管路しか補修できなくなるという不都合があっ
た。
本発明は、上述の問題点を解決すべく提案されたもの
で、割スリーブを構成する円筒部材を上述の理由から厚
くしても、拡径ヘッドの圧入進行の際、割スリーブの拡
径動作が容易で、割スリーブを介して拡径させる補修用
スリーブを確実かつ的確に管内面に添着できるようにし
た地下管路の補修装置を提供しようとするものである。
で、割スリーブを構成する円筒部材を上述の理由から厚
くしても、拡径ヘッドの圧入進行の際、割スリーブの拡
径動作が容易で、割スリーブを介して拡径させる補修用
スリーブを確実かつ的確に管内面に添着できるようにし
た地下管路の補修装置を提供しようとするものである。
この目的を達成するため、本考案は、上述のスリーブ拡
張器における割スリーブに関して、その割スリーブに
は、その周方向に所定の等ピッチをあけて軸方向と平行
な縦スリットを複数形成すると共に、さらにその内面
に、上記軸方向と直交する横方向の凹溝を所定ピッチで
多数形成してなることを特徴とするものである。
張器における割スリーブに関して、その割スリーブに
は、その周方向に所定の等ピッチをあけて軸方向と平行
な縦スリットを複数形成すると共に、さらにその内面
に、上記軸方向と直交する横方向の凹溝を所定ピッチで
多数形成してなることを特徴とするものである。
以下、本発明の一実施例を添付図面によって説明する。 第１図は折損が生じている地下管路Ａの管内に本発明の
スリーブ拡張器Ｂが導入されている状態を示す。上述の
スリーブ拡張器Ｂは、内部にピストン２を内装した油圧
シリンダ１をベースとして次のように構成される。すな
わち、油圧シリンダ１には、その一端に上記ピストン２
と連結されるピストンロッド21が突出されており、この
ピストンロッド21の突出端に、鉄球型をした拡径ヘッド
３が締付ボルト31で締結固定されている。上記拡径ヘッ
ド３の前端には、牽引ロープ４が接続されていて、これ
を引くことでスリーブ拡張器Ｂが管内に沿って移動でき
るようにしている。また上記油圧シリンダ１は、油圧ホ
ース12，継手13，油路14,15を介してピストン２の一方
側の油室1a内に作動油は供給されることでピストンロッ
ド21が収縮動作し、また作動油を油圧ポース16，継手17
を介して他方の油室1b側に供給することでピストンロッ
ド21が伸長動作するように構成されている。 上記ピストンロッド21が突出されている側の油圧シリン
ダ１の端面1cには、着脱ボルト11を介して拡径可能な割
スリーブ５が接続される。 本発明においては、上述の割スリーブ５に関して、この
割スリーブ５には、第２図にみられるように、まず筒方
向に延びる縦スリット51が、円周方向に所定の等ピッチ
をあけて複数個（図示のものは６個）平行に設けてあ
り、また、さらに割スリーブ５の内面には、その筒方向
と直交する横方向の凹溝52が所定ピッチで多数形成され
ている。そして、上記縦スリット51は、割スリーブ５の
先端側に向けて開放され、先端側が分割形態となってい
て、その先端開放側より前記拡径ヘッド３が圧入進行す
ることで、円筒部材からなる割スリーブ５は、その縦ス
リット51により分割，拡径が容易となり、且つ横方向の
凹溝52により各分割スリーブ片は外側に屈曲容易で、要
するに外側に拡がり易くしている。なお割スリーブ５
は、その筒方向において先端開放側の過半部が拡径部5
a，内方側が延長部5bとして前記拡径ヘッド３が、ピス
トンロッド21の収縮動作により拡径部5a内を通過して延
長部5b内まで圧入進行可能になっており、また図示の実
施例の場合、上記延長部5bの端部（油圧シリンダ１との
接続側）には、その外周に凹溝54が形成されていて、こ
れによっても外側に屈曲容易な構成となっている。 上記割スリーブ５の外周には、その拡径部5aの外側に位
置して短管状の補修用スリーブ６が嵌合保持される。こ
れは上記割スリーブ５により外側に拡径されて地下管路
Ａの補修部分管内に添着されるもので、しかして補修用
スリーブ６は、第３図に示されるように薄肉円筒状のも
ので拡径容易な肉厚に形成されてあり、また拡径時に保
持位置が内方（拡径ヘッド３の圧入方向）にずれないよ
うに補修用スリーブ６の内方端は、割スリーブ５の外周
面に突出した段部53に係止されている。なおこの補修用
スリーブ６は、スチールパイプ製のものであるが、これ
は拡径容易な材料のものであってもよい。 次に上述のように構成されるスリーブ拡張器Ｂの使用例
および作動について説明する。 まず補修を要する地下管路Ａに対し、その開放口となる
マンホールから、例えばパイプカメラを当該地下管路Ａ
に挿入して損傷状態を観察し、その観察結果、折損によ
り段違い状態を生じている場合は、予め当該管路に公知
の管矯正器具を挿通して段違い状態を修正する。 その修正後、一方のマンホール側から当該地下管路Ａの
内部に本発明のスリーブ拡張器Ｂを導入し、他方のマン
ホール側より牽引ロープ４を引くことでそのスリーブ拡
張器Ｂを管内に沿って移動させ、その損傷が生じている
個所Ａａにおいて移動を停止させる。この停止時、予め
観察された結果により損傷個所Ａａの切れ目において補
修用スリーブ６が両折損管の管端にブリッチするような
形態に位置させる。 次に、この状態で油圧ポンプ等により作動油を油圧ホー
ス12，継手13，油路14,15を介して油圧シリンダ１の油
室1aに導入するもので、これによりピストン２は油圧シ
リンダ１に対して右方に移動し、ピストンロッド21の収
縮動作によって拡径ヘッド３が割スリーブ５の先端開放
側より引込まれるように圧入される。これにより拡径ヘ
ッド３のテーパ面3aで、スリット付きの割スリーブ５お
よびこれに嵌合した補修用スリーブ６が外側に押し拡げ
られるような拡径力が発生し、その拡径力は、割スリー
ブ５を介して周方向に均等に分布され、補修用スリーブ
６を一端から順次拡径するように外側に塑性変形させて
管路Ａの内周面に添着させる。 この際、本発明においては、上述したように割スリーブ
５にはその筒方向に複数の縦スリット51が設けられて分
割円筒となっており、さらにその内面には横凹溝52が形
成されていて、その横凹溝52により、割スリーブ５の各
分割片は外側へ屈曲容易な構成となっているので、外側
への拡がりが容易となり、しかして割スリーブ５を構成
する円筒部材の肉厚が厚くしても、比較的に小さい拡径
力で、容易に、その外周に嵌合保持する補修用スリーブ
６を拡径することができる。 そして拡径ヘッド３の圧入進行によりその頂部周面3bが
通過した後では、その頂部周面3bによって補修用スリー
ブ６の内周面が管路Ａの内周面と同一面をなすように拡
径され、さらに管路Ａ自体も拡径されて、拡径ヘッド３
が割スリーブ５の延長部5b内まで進行する状態では、第
５図に示すように管路Ａの内面に補修用スリーブ６が突
出しない状態で、その損傷個所Ａａの切れ目を塞ぐよう
に管内面に補修用スリーブ６が添着される。なお補修用
スリーブ６は、これが塑性変形によって拡径されること
から管内面に添着された状態を保つが、割スリーブ５
は、それ自体に一部弾性歪（スプリングバック）が残存
していることから、拡径ヘッド３の進行後、その先端開
放側より順次縮径された状態となる。 かくして管路Ａの損傷個所Ａａに対する補修用スリーブ
６の添着が終ると、次に圧油を油圧ホース16，継手17を
介して油圧シリンダ１の他方の油室1bに導入し、これに
よりピストン２を左方に移動してピストンロッド21の伸
長動作により拡径ヘッド３を、その圧入方向とは反対に
割スリーブ５の先端開放側に向けて押出すように脱出さ
せる。この脱出によって、補修用スリーブ６は管内に残
して割スリーブ５が、補修用スリーブ６より剥離されて
脱出する（第６図参照）。 なお、その後、牽引ロープ４を巻取ってスリーブ拡張器
Ｂを前方に引き出すか、あるいは油圧ホース12を引いて
スリーブ拡張器Ｂを後方に引出した後、着脱ボルト11に
より使用済の割スリーブ５を取外し、ここに再び新しい
割スリーブ５を取付けて次の補修に移るものである。
スリーブ拡張器Ｂが導入されている状態を示す。上述の
スリーブ拡張器Ｂは、内部にピストン２を内装した油圧
シリンダ１をベースとして次のように構成される。すな
わち、油圧シリンダ１には、その一端に上記ピストン２
と連結されるピストンロッド21が突出されており、この
ピストンロッド21の突出端に、鉄球型をした拡径ヘッド
３が締付ボルト31で締結固定されている。上記拡径ヘッ
ド３の前端には、牽引ロープ４が接続されていて、これ
を引くことでスリーブ拡張器Ｂが管内に沿って移動でき
るようにしている。また上記油圧シリンダ１は、油圧ホ
ース12，継手13，油路14,15を介してピストン２の一方
側の油室1a内に作動油は供給されることでピストンロッ
ド21が収縮動作し、また作動油を油圧ポース16，継手17
を介して他方の油室1b側に供給することでピストンロッ
ド21が伸長動作するように構成されている。 上記ピストンロッド21が突出されている側の油圧シリン
ダ１の端面1cには、着脱ボルト11を介して拡径可能な割
スリーブ５が接続される。 本発明においては、上述の割スリーブ５に関して、この
割スリーブ５には、第２図にみられるように、まず筒方
向に延びる縦スリット51が、円周方向に所定の等ピッチ
をあけて複数個（図示のものは６個）平行に設けてあ
り、また、さらに割スリーブ５の内面には、その筒方向
と直交する横方向の凹溝52が所定ピッチで多数形成され
ている。そして、上記縦スリット51は、割スリーブ５の
先端側に向けて開放され、先端側が分割形態となってい
て、その先端開放側より前記拡径ヘッド３が圧入進行す
ることで、円筒部材からなる割スリーブ５は、その縦ス
リット51により分割，拡径が容易となり、且つ横方向の
凹溝52により各分割スリーブ片は外側に屈曲容易で、要
するに外側に拡がり易くしている。なお割スリーブ５
は、その筒方向において先端開放側の過半部が拡径部5
a，内方側が延長部5bとして前記拡径ヘッド３が、ピス
トンロッド21の収縮動作により拡径部5a内を通過して延
長部5b内まで圧入進行可能になっており、また図示の実
施例の場合、上記延長部5bの端部（油圧シリンダ１との
接続側）には、その外周に凹溝54が形成されていて、こ
れによっても外側に屈曲容易な構成となっている。 上記割スリーブ５の外周には、その拡径部5aの外側に位
置して短管状の補修用スリーブ６が嵌合保持される。こ
れは上記割スリーブ５により外側に拡径されて地下管路
Ａの補修部分管内に添着されるもので、しかして補修用
スリーブ６は、第３図に示されるように薄肉円筒状のも
ので拡径容易な肉厚に形成されてあり、また拡径時に保
持位置が内方（拡径ヘッド３の圧入方向）にずれないよ
うに補修用スリーブ６の内方端は、割スリーブ５の外周
面に突出した段部53に係止されている。なおこの補修用
スリーブ６は、スチールパイプ製のものであるが、これ
は拡径容易な材料のものであってもよい。 次に上述のように構成されるスリーブ拡張器Ｂの使用例
および作動について説明する。 まず補修を要する地下管路Ａに対し、その開放口となる
マンホールから、例えばパイプカメラを当該地下管路Ａ
に挿入して損傷状態を観察し、その観察結果、折損によ
り段違い状態を生じている場合は、予め当該管路に公知
の管矯正器具を挿通して段違い状態を修正する。 その修正後、一方のマンホール側から当該地下管路Ａの
内部に本発明のスリーブ拡張器Ｂを導入し、他方のマン
ホール側より牽引ロープ４を引くことでそのスリーブ拡
張器Ｂを管内に沿って移動させ、その損傷が生じている
個所Ａａにおいて移動を停止させる。この停止時、予め
観察された結果により損傷個所Ａａの切れ目において補
修用スリーブ６が両折損管の管端にブリッチするような
形態に位置させる。 次に、この状態で油圧ポンプ等により作動油を油圧ホー
ス12，継手13，油路14,15を介して油圧シリンダ１の油
室1aに導入するもので、これによりピストン２は油圧シ
リンダ１に対して右方に移動し、ピストンロッド21の収
縮動作によって拡径ヘッド３が割スリーブ５の先端開放
側より引込まれるように圧入される。これにより拡径ヘ
ッド３のテーパ面3aで、スリット付きの割スリーブ５お
よびこれに嵌合した補修用スリーブ６が外側に押し拡げ
られるような拡径力が発生し、その拡径力は、割スリー
ブ５を介して周方向に均等に分布され、補修用スリーブ
６を一端から順次拡径するように外側に塑性変形させて
管路Ａの内周面に添着させる。 この際、本発明においては、上述したように割スリーブ
５にはその筒方向に複数の縦スリット51が設けられて分
割円筒となっており、さらにその内面には横凹溝52が形
成されていて、その横凹溝52により、割スリーブ５の各
分割片は外側へ屈曲容易な構成となっているので、外側
への拡がりが容易となり、しかして割スリーブ５を構成
する円筒部材の肉厚が厚くしても、比較的に小さい拡径
力で、容易に、その外周に嵌合保持する補修用スリーブ
６を拡径することができる。 そして拡径ヘッド３の圧入進行によりその頂部周面3bが
通過した後では、その頂部周面3bによって補修用スリー
ブ６の内周面が管路Ａの内周面と同一面をなすように拡
径され、さらに管路Ａ自体も拡径されて、拡径ヘッド３
が割スリーブ５の延長部5b内まで進行する状態では、第
５図に示すように管路Ａの内面に補修用スリーブ６が突
出しない状態で、その損傷個所Ａａの切れ目を塞ぐよう
に管内面に補修用スリーブ６が添着される。なお補修用
スリーブ６は、これが塑性変形によって拡径されること
から管内面に添着された状態を保つが、割スリーブ５
は、それ自体に一部弾性歪（スプリングバック）が残存
していることから、拡径ヘッド３の進行後、その先端開
放側より順次縮径された状態となる。 かくして管路Ａの損傷個所Ａａに対する補修用スリーブ
６の添着が終ると、次に圧油を油圧ホース16，継手17を
介して油圧シリンダ１の他方の油室1bに導入し、これに
よりピストン２を左方に移動してピストンロッド21の伸
長動作により拡径ヘッド３を、その圧入方向とは反対に
割スリーブ５の先端開放側に向けて押出すように脱出さ
せる。この脱出によって、補修用スリーブ６は管内に残
して割スリーブ５が、補修用スリーブ６より剥離されて
脱出する（第６図参照）。 なお、その後、牽引ロープ４を巻取ってスリーブ拡張器
Ｂを前方に引き出すか、あるいは油圧ホース12を引いて
スリーブ拡張器Ｂを後方に引出した後、着脱ボルト11に
より使用済の割スリーブ５を取外し、ここに再び新しい
割スリーブ５を取付けて次の補修に移るものである。
本発明は、以上説明したような構成であるから次の効果
が得られる。 (1)まず、本発明によれば、折損や穴などの損傷が生じ
ている地下管路の補修において、その損傷部分の管内
に、布設状態のまま、管内より補修用スリーブを拡径さ
せてその損傷部分の管内に添着するように補修するもの
であるから、切れ目や穴などを塞ぐように補修すること
ができる。 (2)また、上述の補修を行なうスリーブ拡張器Ｂに関し
て、割スリーブ５は、まず筒方向に複数の縦スリット51
が設けられてこれが分割円筒となっており、さらにその
内面には、筒方向と直交する横方向の凹溝52が多数形成
されていて、その横凹溝52により、割スリーブ５の各分
割片が外側へ屈曲容易な構成となっているので、拡径ヘ
ッド３を割スリーブ５の先端開放側から、その割スリー
ブ内に圧入進行させる際、割スリーブ５は外側への拡が
りが大巾に容易となる。 (3)このため割スリーブ５を介して、その外周に嵌合保
持する補修用スリーブ６の、拡径動作が容易となるか
ら、拡径力を小さくでき、拡径ヘッドを動作させるピス
トンロッドの構造も小型化できる利点が得られるばかり
でなく、また、割スリーブは、これを構成する円筒部材
の肉厚を厚くすることが可能となるところより、拡径寸
法を大きくでき、よって補修用スリーブを嵌合保持した
割スリーブを補修対象の地下管路内に挿通して補修を行
なう際、その通行を容易にできるように管内面との間に
は大きな間隙がとれ、しかも拡径時にはその補修用スリ
ーブを外側の管内面に確実に添着させることができるも
のであり、且つ、割スリーブは、その肉厚を厚くできる
ことから拡径ヘッドの圧入進行に対する座屈についても
その強度を高め得る等の効果が得られる。
が得られる。 (1)まず、本発明によれば、折損や穴などの損傷が生じ
ている地下管路の補修において、その損傷部分の管内
に、布設状態のまま、管内より補修用スリーブを拡径さ
せてその損傷部分の管内に添着するように補修するもの
であるから、切れ目や穴などを塞ぐように補修すること
ができる。 (2)また、上述の補修を行なうスリーブ拡張器Ｂに関し
て、割スリーブ５は、まず筒方向に複数の縦スリット51
が設けられてこれが分割円筒となっており、さらにその
内面には、筒方向と直交する横方向の凹溝52が多数形成
されていて、その横凹溝52により、割スリーブ５の各分
割片が外側へ屈曲容易な構成となっているので、拡径ヘ
ッド３を割スリーブ５の先端開放側から、その割スリー
ブ内に圧入進行させる際、割スリーブ５は外側への拡が
りが大巾に容易となる。 (3)このため割スリーブ５を介して、その外周に嵌合保
持する補修用スリーブ６の、拡径動作が容易となるか
ら、拡径力を小さくでき、拡径ヘッドを動作させるピス
トンロッドの構造も小型化できる利点が得られるばかり
でなく、また、割スリーブは、これを構成する円筒部材
の肉厚を厚くすることが可能となるところより、拡径寸
法を大きくでき、よって補修用スリーブを嵌合保持した
割スリーブを補修対象の地下管路内に挿通して補修を行
なう際、その通行を容易にできるように管内面との間に
は大きな間隙がとれ、しかも拡径時にはその補修用スリ
ーブを外側の管内面に確実に添着させることができるも
のであり、且つ、割スリーブは、その肉厚を厚くできる
ことから拡径ヘッドの圧入進行に対する座屈についても
その強度を高め得る等の効果が得られる。
第１図は地下管路内に本発明の一実施例に係るスリーブ
拡張器を導入した状態の全体図、第２図はスリーブ拡張
器における割スリーブを一部断面で示した側面図と半端
面図、第３図は補修用スリーブを一部断面で示した側面
図と半端面図、第４図は補修用スリーブの拡径前の状態
を示す説明図、第５図は同補修用スリーブの拡径中の状
態を示す説明図、第６図は補修用スリーブの拡径終了後
に拡径ヘッドを押出した状態の説明図である。 １…油圧シリンダ、２…ピストン、21…ピストンロッ
ド、３…拡径ヘッド、４…牽引ロープ、５…割スリー
ブ、51…縦スリット、52…横凹溝、６…補修用スリー
ブ、11…着脱ボルト、12,16…油圧ホース、13,17…継
手、Ａ…地下管路、Ａａ…損傷個所。
拡張器を導入した状態の全体図、第２図はスリーブ拡張
器における割スリーブを一部断面で示した側面図と半端
面図、第３図は補修用スリーブを一部断面で示した側面
図と半端面図、第４図は補修用スリーブの拡径前の状態
を示す説明図、第５図は同補修用スリーブの拡径中の状
態を示す説明図、第６図は補修用スリーブの拡径終了後
に拡径ヘッドを押出した状態の説明図である。 １…油圧シリンダ、２…ピストン、21…ピストンロッ
ド、３…拡径ヘッド、４…牽引ロープ、５…割スリー
ブ、51…縦スリット、52…横凹溝、６…補修用スリー
ブ、11…着脱ボルト、12,16…油圧ホース、13,17…継
手、Ａ…地下管路、Ａａ…損傷個所。
フロントページの続き (72)発明者 加茂 孝之 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 藪原 文夫 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 古賀 基之 東京都目黒区中町１−９―18 (72)発明者 島田 晃 神奈川県大和市代官３丁目18番地の４ 株 式会社ハツコー開発技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】周方向に損傷が生じている地下管路内に、
ピストンを内装した油圧シリンダと、上記ピストンに連
結されて油圧シリンダの一端より突出するピストンロッ
ドとを有し、上記ピストンロッドが突出する側の油圧シ
リンダ端面に、拡径可能な割スリーブを接続してその外
周に補修用スリーブを嵌合保持させ、且つ割スリーブに
圧入する拡径ヘッドを上記ピストンロッドに取付けて構
成されたスリーブ拡張器を挿入し、これを周方向に損傷
が生じている個所で上記拡張器を動作させることにより
拡径ヘッドを割スリーブ内に圧入移動させ、割スリーブ
介して補修用スリーブを拡径させて損傷部分の管内面に
補修用スリーブを添着するように補修するものにおい
て、上記割スリーブは、その周方向に所定の等ピッチを
あけて軸方向と平行な縦スリットを複数形成すると共
に、さらに内面に上記軸方向と直交する横方向の凹溝を
所定ピッチで多数形成してなることを特徴とする地下管
路の補修装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29729685A JPH0652963B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 地下管路の補修装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29729685A JPH0652963B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 地下管路の補修装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62156433A JPS62156433A (ja) | 1987-07-11 |
| JPH0652963B2 true JPH0652963B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=17844672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29729685A Expired - Lifetime JPH0652963B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 地下管路の補修装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0652963B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109084115B (zh) * | 2018-09-13 | 2020-07-10 | 河北省特种设备监督检验研究院 | 一种压力管道堵漏装置 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP29729685A patent/JPH0652963B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62156433A (ja) | 1987-07-11 |
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