JPH065292B2 - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JPH065292B2
JPH065292B2 JP61220339A JP22033986A JPH065292B2 JP H065292 B2 JPH065292 B2 JP H065292B2 JP 61220339 A JP61220339 A JP 61220339A JP 22033986 A JP22033986 A JP 22033986A JP H065292 B2 JPH065292 B2 JP H065292B2
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JP61220339A
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JPS6375589A (ja
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春夫 細松
順一 鈴木
守夫 和田
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は,厚さ測定装置等に用いられる放射線検出器に
関し,更に詳しくは半導体結晶を用いた放射線検出器の
温度変化に伴う出力の変動を除去した放射線検出器に関
する。
<従来の技術> 従来,放射線検出器としては電離箱が用いられている。
この電離箱は2つの電極を気体または液体の中で向かい
合せ,その間に直流高電圧を印加して電場を作り,生成
電子またはイオンを各電極に集め生成イオン対に比例し
た情報を電極における電気的変化として得ることによ
り,放射線が失ったエネルギーと生成イオン対数との比
例関係から放射線の強度,線量,エネルギーなどを測定
するものである。
この様な電離箱では密封圧力容器を必要とし,気体のβ
線のエネルギー吸収係数が小さいため容器を大きくする
必要があり、入射口径も小さくすることが出来なかっ
た。したがって,空間分解能を高くし,小形化すると感
度が小さくなり統計的揺ぎによるノイズが大きくなると
いう問題があった。また,電離した気体が電極まで走行
する時間が長いため応答速度が遅いという問題があっ
た。近年,上記従来の電離箱に比較して小型,高感度で
応答速度も早く,しかも統計的揺ぎに基づくノイズの小
さい半導体結晶を用いた放射線検出器が提案されてい
る。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら,半導体結晶を用いた放射線検出器は出力
の温度係数や暗電流の温度変化が大きく,電離箱と同等
の温度変化に伴う出力変動を期待するには±0.1℃程
度で温度を制御する必要がある。しかし、放射線検出器
の温度を±0.1℃程度に維持することは非常に困難で
あった。一般に,半導体結晶を用いた放射線検出器の出
力は入力オフセット電流が極めて小さい(数pA)電流
−電圧変換アンプに接続されて使用される。そして,こ
のような微小入力オフセット電流の電流−電圧変換アン
プとしては,例えばFET入力のオペレーションアンプ
が用いられる。しかしながら,FET入力のオペレーシ
ョンアンプは数mVの入力オフセット電圧を有してい
る。従って従来のこの入力オフセット電圧を零にするよ
うに,毎回,個々のアンプに付加された抵抗分割回路の
ような外部バイアス回路を調節しなければなかった。
また,通常放射線検出器間で検出器の電流電圧特性にお
ける零バイアス付近の抵抗値は一定ではなく、この低抗
値の変動でアンプの入力オフセット電圧による出力電圧
のオフセットの大きさが変動する。そのため検出器毎に
調整する必要があった。
特にβ線のような放射線では原理的に線源強度を大きく
できないため,検出器の信号電流は極めて小さく、電流
−電圧変換アンプの入力オフセット電圧(および入力オ
フセット電流)の影響が大きくなる。という問題があっ
た。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みて成されたもので
バイアス電圧を零にする回路を付加することにより、半
導体結晶を用いた放射線検出器の温度変化に基づく出力
の変動を除去し,小形,高感度,低ノイズの放射線検出
器を実現することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 上記問題点を解決するための本発明の構成は,出力電流
を電流−電圧変換アンプにより増幅して出力する半導体
結晶を用いた放射線検出器において,前記アンプの反転
端子側に一方の端子が接続されると共に他方の端子が接
地され,出力端子が前記アンプの非反転端子に接続され
たコンパレータからなり,前記放射線検出器に印加する
バイアス電圧を零としたことを特徴とするものである。
<実施例> 第1図は本発明に係かる放射線検出器の一実施例を示す
構成説明図で,3は半導体結晶(例えばP型CdTe)
からなるウエハである。このウエハ3の一方の面には真
空蒸着等により0.5μm程度の厚さにAl電極1が形
成され,熱処理(400〜450℃で100分間程度保
持)により合金化してAl電極下にpn接合2が形成さ
れている。他方の面にはAuめっき(塩化金水溶液塗布
等の方法による)によりオーミック電極4が形成され,
Al−CdTe−Auによりダイオードが形成されてい
る。電極1,4にはリード線8,8aが接続されてお
り,Al電極1側は接地され,Au電極4側は出力信号
を電流/電圧変換増幅器(以下I/Vアンプという)5
の反転端子側に接続されており,I/Vアンプの反転−
非反転端子間にはコンパレータ6が接続されている。
上記第1図の構成において,Al電極1側から例えばβ
線を照射するとAl電極下に形成されたpn接合の拡散
電位の電界でβ線によって生成された電子,正孔を電極
まで加速し補集する。この結果,Al−CdTe−Au
で構成されるダイオードに電流が流れ,起電力動作方式
のβ線の検出器を構成することができる。
検出器の出力電流はI/Vアンプ5で増幅され電圧に変
換される。この場合,一般にI/Vアンプ5は高入力イ
ンピーダンス(1013Ω以上),低オフセット電流(1
pA以下)が要求される場合が多いが,入力オフセット
電圧が低いアンプがほとんど無いため,検出器にオフセ
ット電圧(数mA)が印加される場合がある。
この発明はI/Vアンプ5の非反転入力端子側にコンパ
レータ6の出力端子を接続し、このコンパレータの一方
の入力側に検出器の出力を接続し,他方の入力側を接地
することにより検出器の反転,非反転端子間の電圧が常
に零ボルトになるように構成したものである。
第2図は本発明の有為性を立証するために製作した放射
線検出器の構成図で,第1図と同一要素には同一符号を
付してある。この例では放射線検出器の出力側とI/V
アンプ5の間に可変バイアス電圧源10を設けている。
第3図は第2図に示す構成の放射線検出器を動作させ,
β線を照射しない場合における暗電流のバイアス電圧お
よび検出器温度の変化に対する出力電圧の変化を示した
ものである。図によればバイアス電圧が零の場合は出力
電圧はほとんど変化しないがバイアス電圧を大きくした
場合は暗電流の温度変動により出力電圧が大きく変化し
ていることが分る。
第4図はβ線(実験では85Krを用いた)を照射した場
合の出力の変化を示す図で,この場合の出力はβ線出力
と暗電流による出力の和となり出力の温度係数は複雑な
ものとなっている。
第5図は第3図の検出器の温度変化によって変化する暗
電流による出力変動を第4図の出力より差引いてβ線出
力を示したもので,ほぼ一定の出力の温度係数を得るこ
とが出来る。
以上のことから,検出器に印加されるバイアス電圧を零
ボルトにむれば,I/Vアンプの入力オフセット電圧の
バラツキによる誤差,暗電流の出力の温度変動を本質的
に除去し、β線のみの出力を容易に取出す事が出来,そ
の出力の温度係数も一定となるので補正計算等が非常に
簡単になる。
なお,本実施例においてはβ線検出器として説明した
が,本実施例に限ることなくα線,粒子線,χ線等の放
射線を測定する場合にも適用することができる。
<発明の効果> 以上,実施例とともに具体的に説明したように本発明に
よれば,コンパレータの一方の端子を電流−電圧変換ア
ンプの反転端子側に接続し,他方の端子を接地し,出力
端子をアンプの非反転端子に接続する簡単な構成により
放射線検出器に印加するバイアス電圧を零としたので,
小形,高感度,統計的揺ぎに基づくノイズの少ない(低
ノイズ)放射線検出器を簡単な構成で実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成説明図,第2図は
本発明の有為性を立証するために製作した放射線検出器
の構成図,第3図は第2図に示す構成の放射線検出器を
動作させ,β線を照射しない場合における暗電流のバイ
アス電圧および検出器温度に対する出力電圧の変化を示
した図,第4図は第2図に示す構成の放射線検出器を動
作させ,β線を照射した場合の出力の変化を示す図,第
5図は第3図に示す出力変動を第4図の出力より差引い
て示す図である。 1…Al電極,3…半導体結晶,4…Au電極,5…電
流−電圧変換器(I/Vアンプ)6…コンパレータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力電流を電流−電圧変換アンプにより増
    幅して出力する半導体結晶を用いた放射線検出器におい
    て,前記アンプの反転端子側に一方の端子が接続される
    と共に他方の端子が接地され,出力端子が前記アンプの
    非反転端子に接続されたコンパレータからなり,前記放
    射線検出器に印加するバイアス電圧を零としたことを特
    徴とする放射線検出器。
JP61220339A 1986-09-18 1986-09-18 放射線検出器 Expired - Lifetime JPH065292B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61220339A JPH065292B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 放射線検出器

Applications Claiming Priority (1)

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JP61220339A JPH065292B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 放射線検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6375589A JPS6375589A (ja) 1988-04-05
JPH065292B2 true JPH065292B2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=16749597

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61220339A Expired - Lifetime JPH065292B2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18 放射線検出器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54143073A (en) * 1978-04-28 1979-11-07 Toshiba Corp Appreciation unit for semiconductor detector

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JPS6375589A (ja) 1988-04-05

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