JPH0652795A - 管状物の内側形体の幾何特性測定装置 - Google Patents

管状物の内側形体の幾何特性測定装置

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JPH0652795A
JPH0652795A JP20130092A JP20130092A JPH0652795A JP H0652795 A JPH0652795 A JP H0652795A JP 20130092 A JP20130092 A JP 20130092A JP 20130092 A JP20130092 A JP 20130092A JP H0652795 A JPH0652795 A JP H0652795A
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Shigeo Sasaki
茂夫 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】管状物の軸線及び中心面の位置度などの幾何特
性を、容易に且つ高精度に自動測定することが可能な測
定装置を提供することにある。 【構成】電子銃1を直立調芯固定する保持ジグ47と回
転割出機構44の間に軸線間隔割出機構を設け、並列す
る内側形体の全軸線を、測定時に順次基準となる回転割
出機構44の軸線上に自動移設することにより、全測定
部位について幾何特性の連続測定を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子銃などの
管状物に測定子を差込んで内側形体の幾何特性を測定す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高精細カラ−TV受像管などには管状物
としての電子銃が用いられる。この電子銃は、赤色用
(R)、緑色用(G)、青色用(B)の3つの単色用電
子銃により構成されており、複数の円筒電極及び平行板
電極(以下グリッドと総称する)が同軸上に多段に配設
されている。電子銃においては、カソ−ドから発生した
電子が加速整形され、電子ビ−ムとして射出される。高
精細カラ−TV受像管用の電子銃は比較的大形であり、
受像管の性能を左右する各グリッドの形状、姿勢、位置
などの幾何偏差(JIS B 0621 参照) には、従来の受像管
よりも一層の高精度が要求されている。
【0003】グリッドの組立精度を管理する方法として
は、これまで“通りゲ−ジ・止りゲ−ジ”を使用して代
表的部位の同軸度を検査する方法、真円度測定機、測定
顕微鏡、三次元測定機などを用いて部分的ながらも同軸
度の測定を試みる方法、真円度測定機を応用した同軸度
測定装置を用いる方法などが在った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の各
方法には以下のような不具合があった。
【0005】すなわち、“通りゲ−ジ・止りゲ−ジ”を
使用して触感に依存する方法においては、電子銃の構成
は複数の同径グリッドを含むため、偏差を読取れないば
かりか、グリッドを傷付ける恐れがある。また、真円度
測定機、測定顕微鏡、三次元測定機などの汎用測定機に
は深奥部のグリッドに適用できるものはない。
【0006】さらに、上記同軸度測定装置を用いる方法
においては、位置検出器の触針の形状が内側形体の配置
に合わせて選定される。しかし、複数のグリッドが狭い
配置間隔で積層され、且つ、グリッド内径差が大きい場
合には、触針の複数の測定面が互いに干渉してしまうと
いう欠点がある。また、必要な測定精度を得るために測
定レンジが± 100μm或いはそれ以下と比較的狭く設定
されるので、測定される電子銃の芯出しに格別の熟練が
必要だった。そして、芯出し中に触針を目視できないた
め、触針がグリッドに突き当って壊れることがあった。
【0007】また、測定を始めてから測定部位が触針の
測定レンジを外れてしまい、芯出しと測定を初めからや
り直すことがしばしばあった。ときには測定中に触針が
予想外の干渉を受けて狂いを生じ、誤った測定結果を得
ても気付かずにいることがあった。
【0008】さらに、従来は、R,G,Bの3軸線を測
定するには、その都度回転テ−ブルの軸線上に置き直
し、必要なら芯出しし直さなければならない。このた
め、ややもすれば段取りに著しく時間が掛かり、連続し
た自動測定ができない。R,G,B毎に芯出しし直す
と、各軸線単独の同軸度は測定できても、軸線間の幾何
学的に三次元配置を評価する位置偏差(JIS B 0621 参
照) の測定ができない。
【0009】これらの方法の他にガイドピンを用いてグ
リッドを芯出したのち、このグリッドをクランプする方
法もある。しかし、この方法においては、クランプする
時、例えば厚さ 0.1mm,内径 0.5mm程度で比較的軟
質のグリッド穴がガイドピンによって圧潰損傷される恐
れがあった。このため、この方法も不十分であった。
【0010】一方、高精細カラ−TV受像管などに用い
る電子銃は、最小径のグリッドが従来形の電子銃より小
さくて全長は長い。従って測定部位までの奥行きは深
く、幾何偏差(JIS B 0621 参照) の規制要求はこれまで
以上に厳しくなる傾向にある。
【0011】一般にカラ−受像管の電子銃は、3本の電
子銃単体を並列に並べた一体構造を基本に、機能・用途
によりグリッドの形状・寸法・数・配置等に適宜変化を
与えて設計される。グリッド部品単体の精度管理は比較
的容易であっても、電子銃に組立てた後の各グリッドの
姿勢・位置などの幾何偏差の測定評価が困難なため、電
子銃性能と組立精度との十分な相関デ−タが得られな
い。
【0012】その測定の困難の一つは、深奥部に重畳配
置されたグリッドの繊細な内側に接触・非接触を問わず
適当なプロ−ブを無事接近させる方法を見出せなかった
ことである。また、もう一つは近来の趨勢から、芯出し
などを含む高度の熟練者の養成・確保ができず、現実に
測定不可能になりつつあることである。これらの問題を
解決するため、高精度を維持しながら一層扱い易い自動
測定装置が必要になった。
【0013】本発明は、上記事情に応じてなされたもの
で、管状物の内側形体の幾何特性を、容易に且つ高精度
に自動測定することが可能な測定装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、異なる内径の円筒及び異なる内
法の平行平面体が複数個同軸上に重畳配設する被測定部
が複数組並列に配設された管状物の内側形体の幾何特性
を測定する幾何特性測定装置において、管状物を芯出し
保持する保持ジグと、円筒及び平行平面体の内面に当接
する大小二個の球付測定子を有しこの測定子の変位量を
出力する変位計と、円筒及び平行平面体の共通軸線の一
つに軸線を一致させた回転割出機構と、保持ジグと回転
割出機構との間に介設され、共通軸線を回転割出機構の
軸線上に順次移動保持する軸線間隔割出機構と、測定子
を回転割出機構の軸線位置に位置決めする水平直動機構
と、測定子を回転割出機構の軸線に沿って測定部に挿脱
位置決めする昇降機構と、両測定子を測定位置に置換す
る回転置換機構と、測定子を測定部に干渉なしに挿脱位
置決めするために定位置に後退保持する測定子後退機構
と、これらを測定手順に従って全自動又は随時手動で制
御する駆動制御部と、変位計の出力に基づいて円筒及び
平行平面体の軸線及び中心面の位置偏差を演算する演算
制御部と、演算制御部の演算結果を印字出力する印字装
置とを具備した。
【0015】また、本発明は、管状物の各軸線を回転割
出機構の所定の軸線位置に芯出しするために、保持ジグ
内下部に位置する管状物の特定の二つの軸線上の円筒を
視準するように、同軸上の二箇所に配置したファイバス
コ−プと、保持ジグの上部に装着してファイバスコ−プ
で視準される円筒を背光照明するライトガイドと、この
ライトガイドが接続された光源装置と、水平直動機構と
回転割出機構の軸内を貫通して導出した各二本のファイ
バスコ−プの結像面に光学的に接続した顕微鏡TVカメ
ラと、撮像した顕微鏡TVカメラの信号を処理する画像
処理装置と、画像処理装置の出力を表示するモニタTV
とを具備した。
【0016】また、本発明は、測定子を回転割出機構の
軸線に沿って管状物に挿入するに先立ち、定位置に移動
し保持した測定子後退機構による測定子の正確な実位置
を確認し、回転割出機構の軸線上に位置するように測定
子を自動位置補正駆動するために、直角二方向から測定
子を視準するように望遠鏡TVカメラを配置し、画像処
理装置及びモニタTVを共用して得た測定子の位置補正
演算結果を駆動制御部に出力する。
【0017】管状物を直立調芯固定する保持ジグと回転
割出機構の間に軸線間隔割出機構を設け、並列する内側
形体(JIS B0023 本体2.(2) 参照)の全軸線を、測定
時に順次基準となる回転割出機構の軸線上に自動移設す
ることにより、全測定部位について幾何特性の連続測定
を可能にする。
【0018】保持ジグ下部に管状物の互いに離れた二軸
線を視準するように二本のファイバスコ−プを上向に取
付け、回転割出機構内を貫通導出したファイバスコ−プ
の他端結像面より顕微鏡カメラで撮像した最下端の被測
定部位をモニタ観測することにより、高精度の非接触芯
出しを容易に実現し、芯出し作業の信頼性と能率を向上
する。
【0019】同軸上に配置した複数の円筒形状及び平行
板状の内側形体である被測定部位の配置間隔と内径また
は内法との関係から単一の測定子では適用できないとこ
ろから、大小二種の測定子を回転機構で切替えて使用
し、また水平直動機構で測定子を回転割出機構の半径方
向に移設することにより、大径の測定部位にも十分良い
精度の測定レンジを適用でき、容易に高精度で測定でき
る。
【0020】測定子を、被測定物の深奥部にある繊細な
内側形体まで、経路に干渉せずに挿入し測定部位に当接
させるため、挿入前の測定子先端部を直交二方向から望
遠鏡カメラで視準し、基準線となる回転割出機構の軸線
上からのずれを画像処理装置で求め、測定子を搭載した
回転機構と水平直動機構を微動補正して基準線上に正確
に測定子の位置決めを行い、測定部位まで測定子を干渉
することなく安全確実に挿入することにより、信頼性の
高い自動測定を実現する。
【0021】測定は一軸線毎に深奥部の最小の円筒形体
から始め、回転割出機構で直交4か所の内面に小球の測
定子を順次当接して変位を読取り、演算装置に記録す
る。順次上方の測定部位に測定子を移して同様に4か所
の測定デ−タの取込みを続け、内径の大きい測定部位に
達したら大球の測定子に切替えて同様の測定を継続す
る。測定部位が平行板状の場合は含軸断面に対向する2
点を測定する。一軸線について測定し終ったら残る軸線
を順次に軸線間隔割出機構で回転割出機構の軸線上に移
し、同様の測定を繰返してデ−タ取込みを完了する。演
算装置に蓄えた測定点の変位デ−タから各形体(JIS B 0
621 参照)の中点位置の三次元座標が得られるから、理
論的に正確な位置(以下“真位置”という。JIS B 0021
付表10.1参照)に対する各被測定形体の軸線又は中心
面の位置度偏差の算出も容易である。また、被測定物の
芯出しには誤差が残っているのが普通だが、基準となる
形体(以下“デ−タム形体”という。JIS B J0022 本体
2.(2)参照)の座標から、幾何学的に容易に座標系を変
換補正し、正確な位置度偏差を算出して評価することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0023】図1及び図2中の符号1は高精細用カラ−
受像管の一つの電子銃(管状物)である。この電子銃
は、B,G,Rの色別の映像信号に対応して電子ビ−ム
を制御するため、絶縁支持体2で支持した複数個のグリ
ッド3〜12をB,G,Rの3軸線上に積層配置した構
造を有する。
【0024】特に測定要求の高い箇所は、隣接する各グ
リッドの対向するアパ−チャ(電磁開口ともいう)13
B〜27B,13G〜27G,13R〜27R、及び、
28,29の軸線位置または中心面位置である。グリッ
ド3及び4のアパ−チャ13B、13G、13R、及
び、14B、14G、14Rは、夫々最小の内径が0.
5mm程度の円穴である。グリッド5のアパ−チャ15
B、15G、15Rは、夫々内径が1.3mm程度の円
穴である。グリッド5〜7のアパ−チャ15B、15
G、15R〜19B、19G、19Rは、夫々内径が
4.5mm程度の円穴である。
【0025】又、グリッド7〜11のアパ−チャ20
B、20G、20R〜27B、27G、27Rは、夫々
内法が4.5mm程度で、各軸線を共通とする平行板で
形成されている。グリッド11、及び、12のアパ−チ
ャ28、及び、29は、B,G,Rに一括して作用する
円筒形体であり、それぞれの内径は25mm及び28m
m程度に設定されている。そして、このアパ−チャ2
8、及び、29は、軸線Gを中心としている。
【0026】図3に本実施例の幾何特性測定装置30a
の主要部の構成を示している。定盤30上にはコラム3
1が立設されている。コラム31の側面には昇降部32
がZ方向に自在に動けるよう取付けられている。この昇
降部32は、コラム31に内蔵された送りねじ(図示し
ない)に連結されており、コラム31上部のパルスモ−
タ33によって昇降駆動される。そして、コラム31、
昇降部32、及び、パルスモ−タ33によって昇降機構
34が構成されている。
【0027】上記昇降部32の上面には水平直動テ−ブ
ル35が搭載されている。この水平直動テ−ブル35は
送りねじ(図示しない)を内蔵しており、パルスモ−タ
36によって、コラム31の側面に平行に、且つ、Z方
向に垂直な方向(X方向)に進退駆動される。
【0028】更に、水平直動テ−ブル35の上面には横
型回転軸37が搭載されており、この横型回転軸37
は、水平直動テ−ブル35のスライド方向に対して平行
に向けられている。横型回転軸37の右側端に、パルス
モ−タ38が同軸に連結されており、パルスモ−タ38
が横型回転軸37を高分解能の回転角でθ方向に回転駆
動する。
【0029】横型回転軸37の左側端には取付けブロッ
ク39が連結されていて、この取付けブロック39の前
後面には各1個のてこ式の変位センサ40a,40bが
取付けられている。これら変位センサ40a,40bは
左右方向の変位を読取る。変位センサ40a,40bに
は測定子41a,41bが取付けられている。一方の測
定子41aは先端に小径球(例えば、径 0.3mm)を有
しており、他方の測定子41bは、同じく先端に大径球
(例えば、径 3mm)を有している。これら測定子41
a,41bが、垂直方向に延びる深く細長い孔に入込ん
で、内側形体に当接する。
【0030】測定子41a,41bには、レバ−42
a,42bが取付けられており、これらレバ−42a,
42bは測定子41a,41bに対して垂直に(前記横
型回転軸37に向って)延びている。さらに、取付けブ
ロック39には夫々小形のエアシリンダ43a,43b
(一方のみ図示)が取付けられている。これらエアシリ
ンダ43a,43bは各レバ−42a、42bに対向し
ており、各測定子41a,41bを当接状態から一定位
置に後退解放させる。
【0031】一方、定盤30の上には回転テ−ブル44
が設けられている。この回転テ−ブル44は縦軸のパル
スモ−タ一体形(ダイレクト・ドライブ・モ−タ。通
称:DDモ−タ)であり、回転テ−ブル44には回転角
(α方向)検出用レゾルバが組込まれている。さらに、
回転テ−ブル44は、取付けブロック(39)の前面に
位置する側の変位センサ40a又は40bが管状物に挿
入する位置にあるとき、その真下に軸線を置いている。
【0032】回転テ−ブル44上には水平直動テ−ブル
45が搭載されている。この水平直動テ−ブル45は送
りねじ(図示しない)を内蔵しており、この送りねじを
介して、パルスモ−タ46により駆動されて、回転テ−
ブル44の軸線(Z方向)に直交するX方向に移動す
る。
【0033】図3及び図4に示すように、水平直動テ−
ブル45上には、測定すべき電子銃1を芯出し固定する
ジグ47が取付けられている。このジグ47には芯出し
兼固定用の調整ねじ48a,48bが設けられている。
調整ねじ48a、48bの数はジグ47の上部で4個、
下部で5個であり、調整ねじ48a、48bは、水平直
交4方向に配設されている。
【0034】下部の5個は左右及び前部に各1個、後部
に2個並列に配設され、電子銃1の軸線周りの方位(Azi
muth) 調整を行う。また、ジグ47の下部には上下方向
位置(Z座標)の基準となるピン49a,49bが在
り、これらピン49a,49bは、図6に示すように電
子銃1の最下部のグリッド3の下面を支持する。
【0035】なお、本実施例では、便宜上、定盤30の
面上で回転テ−ブル44の軸線位置を原点とし、図2の
正面から見て右方をX+ 、向う側をY+ 、上方をZ+ と
してXYZ座標系を設定する。回転テ−ブル44の回転
角αはX+ の方向を0°、の方向を(+) 、X+ からY-
の回転方向をα+ とした。又、回転テ−ブル44上の座
標系をx、y、zとし、回転テ−ブル44の軸線位置を
x=0,y=0、水平直動テ−ブル45のパルスモ−タ
46の方向をx+ 、ジグ47下部のピン49a,49b
の上面をz=0とした。電子銃1自体の座標系x´y´
z´は、アパ−チャ13Gの中心点を原点とし、アパ−
チャ28の中心に向けてz´+ 、アパ−チャ13Bから
13Rの方向に平行にx´+ を設定する。
【0036】図6に示すように、可撓性の光学繊維束よ
りなるイメ−ジガイド50B,50Rが配設されてお
り、これらイメ−ジガイド50B,50Rは対物レンズ
端(51B),(51R)をアパ−チャ13B、13R
の合焦位置に固定している。そして、イメ−ジガイド5
0B,50Rはグリッド3の下方からアパ−チャ13B
及び13Rを視準する。
【0037】両イメ−ジガイド50B,50Rは、水平
直動テ−ブル45、回転テ−ブル44、及び、定盤30
を貫通して導出されている。さらに、図7に示すよう
に、両イメ−ジガイド50B,50Rの結像端52B,
52Rは顕微鏡53B,53Rに光学的に結合され、カ
メラ54B,54Rを経て画像処理装置55に接続され
ている。
【0038】図4に示すように、ジグ47の上部にはガ
イドプラグ56が着脱可能に取付けられている。ガイド
プラグ56は、ジグ穴と電子銃1の上部のグリッド11
とを同軸に嵌合しており、グリッド11の内径軸線をジ
グ47の軸線上に(従って回転テ−ブル44の軸線上
に)アライメントする。このガイドプラグ56の中心部
には、可撓性光学繊維束のライトガイド57の投光端が
拡散フィルタ58付きで組込まれている。そして、ライ
トガイド57は、イメ−ジガイド50B,50Rに対し
てアパ−チャ13B及び13Rを背光照明する。図7に
示すように、ライトガイド57の受光側は、光源装置5
9に着脱可能に接続される。
【0039】電子銃1内へ測定子41a,41bを干渉
なしに挿入するには、回転テ−ブル44の軸線の位置
(x=0,y=0)に測定子41a,41bを高精度に
アライメントする必要がある。この目的で定盤30上に
はカメラ61X,61Yが配設されている。カメラ61
X,61Yは互いに直交する二方向に向けられており、
望遠鏡60X,60Yを介して、ジグ47上方で回転テ
−ブル44の軸線の位置(x=0,y=0)に視準す
る。
【0040】又、望遠鏡60X,60Yに対向した回転
テ−ブル44の反対側の位置には、昇降部32から張出
したブラケット62を介して、可撓性光学繊維束のライ
トガイド63X,63Yが配設されている。これらライ
トガイド63X,63Yの投光端には、拡散フィルタ6
4X,64Yが付けられている。そして、ライトガイド
63X,63Yは測定子41a,41bを背光照明す
る。
【0041】図7に示すように、カメラ61X,61Y
は画像処理装置55に接続され、ライトガイド63X,
63Yは光源装置59に着脱可能に接続されている。画
像処理装置55はモニタ65に処理結果を出力する。図
7は、幾何特性測定装置のシステム構成を示す。
【0042】パルスモ−タ33,36,38,46及び
回転テ−ブル44は、夫々ドライバ66,67,68,
69及び70を経てプロセスコントロ−ラ71に接続さ
れ、このプロセスコントロ−ラ71によって制御され
る。また、プロセスコントロ−ラ71は電磁弁72a,
72bの開閉を制御する。これら電磁弁72a,72b
によってエアシリンダ43a,43bが制御され、変位
センサ40a,40bが測定状態又は解放状態に駆動さ
れる。
【0043】変位センサ40a,40bは、表示部73
を介してプロセスコントロ−ラ71に接続されている。
画像処理装置55及び光源装置59もプロセスコントロ
−ラ71に接続され、入出力制御される。更に、プロセ
スコントロ−ラ71は、演算処理装置74と情報入出力
可能に接続されている。演算処理装置74には表示部7
5が付属するとともに、プリンタ76が接続されてい
る。次に、本実施例の幾何特性測定装置の作用を説明す
る。
【0044】まず、電子銃1がジグ47に取付けられ
る。図4に示すように、ジグ47の上部において、グリ
ッド11の上部のアパ−チャ28にガイドプラグ56が
差込まれ、アパ−チャ28の軸線が回転テ−ブル44の
軸線に合わせられる。この際、上部調整ねじ43aは未
だ締付けられない。
【0045】光源59がライトガイド57を接続されて
点灯すると、拡散フィルタ58から射出した散乱光がア
パ−チャ13B,13Rを背光照明し、イメ−ジガイド
50B,50R、顕微鏡53B,53R、カメラ54
B,54R、画像処理装置55を経て、アパ−チャ13
B,13Rの透過光像が、図8に示すようにモニタ65
に出力される。
【0046】ここで、ウインドウ81の形状を環状では
なく、例えば真円状とすることも可能であるが、環状の
ウインドウ81を採用すれば、アパ−チャ像がウインド
ウ81に対して偏っている場合に、アパ−チャ像の輪郭
83B,83Rの判別が容易になる。
【0047】前記カメラ54B、54Rによって、2つ
のアパ−チャ13B,13Rのみが撮像される。この理
由は以下の通りである。つまり、アパ−チャ13B,1
3G,13Rは一般にプレス成形によって形成される。
プレス成形の精度は十分に高いため、中央のアパ−チャ
13Gのずれ量は、両端のアパ−チャ13B,13Rの
相対的なずれ量よりも小さいと考えられる。したがっ
て、両端のアパ−チャ13B,13Rを撮像すれば、十
分な観察精度が得られる。
【0048】アパ−チャ13B,13Rの透過光像の出
力の時、実際にはアパ−チャ13Bと13Rは一体のグ
リッド3に付属しているから、双方同時に夫々の真位置
に合うように調整する必要がある。このため、1台のモ
ニタ65の両面が二分割され、2台のカメラ54B,5
4Rの映像は同時にモニタされる。この画像合成手法を
実現するために、例えば東京電子工学(株)製のセンタ
−ワイプHWU01等が画像処理装置55に用いられ
る。
【0049】ここで、予めモニタ65上にアパ−チャ1
3B,13Rの画面上の真位置座標を夫々校正しておけ
ば、アパ−チャ13B,13Rの像の重心座標を真位置
に一致させることができる。つまり、下部調整ねじ48
bを調整しながら、白レベルの円形像として現れるアパ
−チャ13B,13Rの像を動かせば、アパ−チャ13
B,13Rの重心座標を容易に真位置に一致させること
ができる。
【0050】通常は、真位置を中心にアパ−チャ13
B,13Rの像と略々同じ大きさの円形又はリング状の
ウインドウ81が描かれ、モニタ65上のアパ−チャ1
3B,13Rの像がウインドウ輪郭から等距離に位置す
るように目で追いながら、調整ねじ48bが調整され
る。このようなやり方でも、十分なアライメント(±10
μm/画素以内程度までの調整)が可能であり、重心座
標値を常時読取る必要はない。
【0051】本実施例において下部調整ねじ48bが5
個設けられている理由は、電子銃1を平行移動調整だけ
でなく、電子銃1を軸線周りの回転移動調整することも
必要だからである。
【0052】前述のように調整ねじ48bで電子銃1下
部のアライメントと締付け固定を終えたなら、電子銃1
の上部の調整ねじ48bも同様に偏りなく締付け固定さ
れ、ガイドプラグ56が取外されて電子銃1のアライメ
ントが完了する。こののちスタ−トボタンが押されて自
動測定が開始される。
【0053】自動測定においては、まず初めに、エアシ
リンダ43aが、変位センサ40aの測定子41aの向
きが鉛直下方に向くようにレバ−42aを押し、測定子
41aが回転テ−ブル44の軸線上に移動する。カメラ
61X,61Yが、背光照明された測定子41aの先端
近くの陰影像を撮り込み、画像処理装置55が設定した
横長スリット状のウインドウ82内でこの陰影像の重心
座標(X,Y)を読取る。
【0054】予め画像処理装置55に校正記録されてい
た回転テ−ブル44の軸線のXY座標(X0 ,Y0 )か
ら、ΔX=X−X0 ,ΔY=Y−Y0 を求め、ΔX→
0,ΔY→0になるようにパルスモ−タ36,38を微
動させる。ΔX,ΔYは、パルスモ−タ36,38の分
解能に従い、略々10μm/PULSE 以内で0に近付く。こ
のときの望遠カメラのモニタ画像が図9に示されてい
る。
【0055】測定子41a,41bの先端の球中心のz
座標を、予めピン49a,49bの上面位置(z=0)
から校正しておけば、最初の測定部位となるグリッド3
のアパ−チャ13Gの厚さ方向の中点位置まで、電子銃
1内のどこにも干渉せずに測定子41aを挿入できる。
【0056】次に、エアシリンダ43aが引戻され、測
定子41aを測定状態に解放する。この時測定子41a
はアパ−チャ13Gのx+ (回転テ−ブル44の初期状
態の回転角α=0°)方向の内側輪郭面に当接するか
ら、その時の変位センサ40aの変位量が読取られ、表
示部73を経て演算装置74に記憶される。
【0057】次に、エアシリンダ43aが押出され、測
定子41aがアパ−チャ13Gから離れ、回転テ−ブル
44が時計回りに+ 90°回され、再びエアシリンダ4
3aが引戻されて、測定子41aがアパ−チャ13Gに
当接する。α=90°のとき、y+ 方向の輪郭の変位量
が読込れて演算装置74に記憶される。同様にして、α
=180°、270°のとき、アパ−チャ13Gのx-,
y- 方向の輪郭の変位量が演算装置74に記憶された
後、グリッド4のアパ−チャ14Gの位置まで測定子4
1aが引き上げられる。回転テ−ブル44は、今度は9
0°づつ逆回転させられて、アパ−チャ14Gの4方向
の輪郭の変位量が演算装置74に記憶される。
【0058】次のグリッド5の下部のアパ−チャ15G
の位置まで測定子41aが引き上げられたら、アパ−チ
ャ半径が大きくなった分(1.3−0.5)÷2の分だ
け水平直動テ−ブル35がx+ 方向に移動させられる。
こうして、変位センサ40aの測定レンジに測定子41
aの変位量が適度に納まるようにシフトし、同様の測定
を繰返す。
【0059】測定子41aの先端球径が 0.3mmで、直
ぐ上の頚部(首の部分)の外径 0.2mmであり、その半
径差が0.05mmと小さいのに対して、測定子41aの上
部に向かって例えば1,2,4 mmと外径を段階的に漸増し
て剛性を保持させている。このため、グリッド5の上部
アパ−チャ16Gでは上方の同じ内径をもつアパ−チャ
17G〜27Gが干渉して測定出来ない。従って測定子
41aをジグ47上方に抜去り、パルスモ−タ38で横
型回転軸37を180°回転させて変位センサ40bを
適用する。
【0060】測定子41aの場合と同様の画像処理によ
って、測定子41bの先端球径 3mmの直ぐ上の中心座
標が、回転テ−ブル44の軸線のXY座標(X0
0 )に位置するように自動微調整が行れた後、測定子
41bがグリッド5の上部アパ−チャ16Gの位置まで
挿入され、従前同様の測定と記録がグリッド7の下部ア
パ−チャ19Gまで繰返される。
【0061】グリッド7の上部アパ−チャ20Gからグ
リッド11の下部アパ−チャ27Gまでは、対称に配置
された2平行板からなる。従って、測定はy+ ,y-(α
=90°,270°)の2方向だけ行われる。そして、
この測定結果が読取られ、記録される。
【0062】グリッド11の上部アパ−チャ28とグリ
ッド12のアパ−チャ29は大径の円筒形を成している
ので、測定子41bが変位センサ40bの測定レンジに
適度に納まる位置まで、水平直動テ−ブル35がX+ 方
向にシフトされる。そして、それぞれ4方向の測定が行
われ、測定結果が記録される。ここまでで、電子銃1の
Gの軸線の測定デ−タの取込みが終わる。
【0063】測定子41aがジグ47の上まで引上げら
れ、横型回転軸37を180°逆転する。変位センサ4
0aの測定子41aは、再び回転テ−ブル44の軸線位
置に画像処理で自動微調整される。そして、測定子41
aがBの軸線の測定に備える。
【0064】B及びRの軸線は、アパ−チャ13Gとア
パ−チャ28の中心を結んだ軸線をデ−タムとし、この
デ−タムからX- 及びX+ 方向に理論的に正確な寸法(J
IS B0021 の10. 備考を参照) だけ離れた位置(例えば
5mmと指示があればx=−5及びx=+5の位置)を
真位置とする。
【0065】従って、Bの軸線を測定する時は、水平直
動テ−ブル45のパルスモ−タ46を駆動して、x+ 方
向に 5mmだけ正確にシフトし、回転テ−ブル44の軸
線上にBの真位置を一致させてから、測定を続行する。
【0066】Bの各アパ−チャの測定は、Gの場合と同
様に測定子41aによって、グリッド3のアパ−チャ1
3Bからグリッド5の下部アパ−チャ15Bまで行われ
る。さらに、測定子41bによって、グリッド5の上部
アパ−チャ16Bからグリッド11の下部アパ−チャ1
5Bまでが測定される。
【0067】次にRの軸線を測定する時は、水平直動テ
−ブル45のパルスモ−タ46が駆動され、x- 方向に
10mm(従ってデ−タム軸直線からx- 方向に 5mm)
だけ正確にシフトし、回転テ−ブル44の軸線上にRの
軸線の真位置を一致させてから、測定が続行される。
【0068】Rの各アパ−チャの測定はBの場合と同様
に測定子41aによって、グリッド3のアパ−チャ13
Rからグリッド5の下部アパ−チャ15Rまで行われ
る。さらに、測定子41bによってグリッド5の上部ア
パ−チャ16Rからグリッド11の下部アパ−チャ15
Rまでが測定される。
【0069】このように、プロセスコントロ−ラ71に
よって自動制御された測定動作が終わり、全測定デ−タ
が演算装置74に記録された時点で、各アパ−チャの軸
線の位置度の計算が始まり、計算結果は一定のフォ−マ
ットで表示部75に表示される。また、プリンタ76に
も随時印字出力される。さらに、必要に応じ、測定デ−
タの各種統計処理も指示出力される。各アパ−チャの軸
線位置の位置度を求めるには、次にような演算処理が行
れる。まず、回転テ−ブル44上の座標を、系xyz
で、各アパ−チャの軸線或いは中心面座標を算出する。
【0070】変位センサ40a,40bの読取り値の正
負号をX+ 方向の変位が(+) となるように設定したと
き、x+ 方向で△x,x- 方向でΔx,y+ 方向で△
y,y-方向でΔyと表せば、アパ−チャ(13G)の
軸線位置G13のxy座標(xG13,yG13) は、
4方向の読取り値△x13,Δx13G,△yG13
G,ΔyG13からそれぞれ次式で求められる。 xG13=(△xG13−ΔxG13) ÷2 yG13=(△yG13−ΔyG13) ÷2
【0071】測定子(41a)は、先端球中心が実用デ
ータム形体(JIS B 0022 2.(3)参照)であるピン49の
上面から、測定すべきアパーチャ13Gの厚さ方向の中
点位置までの理論的に正確な寸法(例えば 0.4mm)だ
け上の位置にくるように制御される。したがって、G1
3のz座標zG13は、zG13=0.4となる。
【0072】このz´座標がz´G13=0となる。実
際の測定子41a,41bのz座標位置の調節のため
に、それぞれピン49の上面で校正しておき、各アパー
チャの図示寸法に基づいて、プロセスコントローラ71
が昇降機構34のパルスモータ33を制御する。
【0073】又、電子銃3の各アパーチャの位置は、図
示寸法から予め指定された値を演算装置74に入力して
おき、必要であれば、組立工程中のz座標実測値により
補正される。
【0074】このようにして、アパーチャ13G〜19
Gの軸線の座標(xG13,yG13,zG13)〜
(xG19,yG19,zG19)、アパーチャ20G
〜27Gの中心面の座標(yG20,zG20)〜(y
G27,zG27)、及び、アパーチャ(28),(2
9)の軸線の座標(xG28,yG28,zG28),
(xG29,yG29,zG29)が求められる。
【0075】B,Rの軸線の座標の真位置は、Gのx-
及びx+ の方向に理論的に正確な寸法(例えば 5mm)
づつ離れた位置に真位置がある。従って、水平直動テー
ブル45を正確に 5mm移動させて、B或いはRの真位
置を回転テーブル44の軸線位置にシフトさせた後、変
位センサ40a,40bで読取った各アパーチャ輪郭の
変位量読取り値から、Bに関しては、アパーチャ(13
B)〜(19B)の軸線の座標(xB13,yB13,
zB13)〜(zB19,yB19,zB19)と、ア
パーチャ(20B)〜(27B)の中心面の座標(yB
20,zB20)〜(yB27,zB27)が、真位置
からの変位量及び変位方向として算出される。また、R
に関しては、アパーチャ(13R)(19R)の軸線の
座標(xR13,yR13,zR13)〜(xR19,
yR19,zR19)と、アパーチャ(20R)〜(2
7R)の中心面の座標(yR20,zR20)〜(yR
27,zR27)が算出される。
【0076】然し、厳密には電子銃1のデータム形体
(JIS B 0022 2(2) 参照)から構成される三平面データ
ム系(JIS B 0022 4.2参照)で位置度偏差が検証されな
ければならない。従って、電子銃1の第1のデータム形
体(JIS B 0022 2.(2) 参照)はアパーチャ13Gとアパ
ーチャ28Gで、この二つの形体の軸線座標G13(x
G13,yG13,zG13)とG28(xG28,y
G28,zG28)を結ぶ直線がデータム軸直線[G]
となる。
【0077】このデータム軸直線[G]は、電子銃1上
の座標系(x´,y´,z´)としてはz´軸に相当
し、アパーチャ13Gの軸線座標G13(xG13,y
G13,zG13)が、そのまま座標原点(x´=0,
y´=0,z´=0)となる。このときz軸の傾斜は極
小さいのでz´=z−zG13として扱い、座標変換z
→z´のための傾斜補正計算を省略できる。
【0078】電子銃1の第2次データム形体はアパーチ
ャ13Bとアパーチャ13Rで、この二つの形体の軸線
座標B13(xB13,yB13,zB13)とR13
(xR13,yR13,zR13)を結ぶ直線に平行に
なるようにx´軸を回転補正する。
【0079】電子銃1の第3次データム形体はグリッド
3の下面で、これは実用データム形体であるピン49
a,49bでシミュレートして設定する。実際には便宜
上、位置度測定対象の最下部位となるアパーチャ13
G,13B、13Rのz´座標をz´=0とするので、
z´=z−zG13=z−zB13=z−zR13、従
ってアパーチャ(13G)のz座標がzG13=0.4
であればz´G13=0となる。実施例の(x,y,
z)→(x´,y´,z´)座標変換補正は次の計算式
で行った。アパーチャの番号n=13〜29に対して全
てz´n=zn−zG13である。このため、以下の変
換値は全て零になる。 z´B13=0,z´G13=0,z´R13 x´G13=0,y´G13=0,及び,x´G28=
0,y´G28=0
【0080】(xG13,yG13)と(xG28,y
G28)を通る直線に、z座標軸を傾斜補正するときの
x成分、y成分の補正係数κ,λはそれぞれ次式で表さ
れる。 κ=(xG28−xG13)/(zG28−zG13) λ=(yG28−yG13)/(zG28−zG13)
【0081】又、x座標軸を(xB13,yB13)と
(xR13,yR13)の2点を通る直線に平行になる
ように傾斜補正する補正角をωとすれば、x+ 方向を0
°、反時計回りを+ 方向とすると、 tanωは以下のよう
になる。 tanω=(yR13−yB13)/(xR13−xB1
3)
【0082】したがって、各アパーチャ(n=13〜2
9)の補正後の真位置から実測した各アパーチャの軸線
の位置変位量(x´Gn,y´Gn),(x´Bn,y
´Bn),(x´Rn,y´Bn)は、以下の各式で表
される。
【0083】
【数1】 但し、Pは定数(図面指示のB,G,R軸線間の論理的
に正確な寸法)であり、本実施例ではP=5となる。
又、必然的にy´B13=y´R13である。演算結果
は、図10に示すように、合否判定を含めて一定の様式
で表示部75に出力し、その都度或いは随時一括して、
これをプリンタ76に印字出力する。
【0084】以上、一実施例について述べたが、周知の
通り、全測定点の座標データを演算装置74に読取れ
ば、任意の出力形態への変換を種々容易に選択できる。
同様に、プロセスコントローラ71の制御ソフトを適宜
変更すれば、狭隘で奥深い内側形体など特殊な対象物の
真円度測定機や縦断面の輪郭形状測定機のように使用す
ることも可能である。
【0085】すなわち、本実施例の幾何特性測定装置3
0aにおいては、高精度の回転テーブル軸線を基準とし
て測定すべき対象物の軸線をこの回転テーブル軸線上に
精度良くシフトさせる水平直動テーブルを搭載したこと
により、高精度の三次元座標測定機能を獲得した。又、
測定物の内側形体に干渉することなく挿入し測定作動す
るための、非接触の測定子位置決め制御により、2種類
の細長い測定子を交互に交換しながら連続自動測定が可
能となった。これに連携して、特に、精度上ガイドピン
では適用不可能な、軟質で稠密精細な配置の測定対象形
体のアライメントに回転テーブルを貫通配置したファイ
バースコープで視準する画像処理を適用し、細長い測定
子を狭隘で奥行きの深い内側形体に盲目的に挿入するリ
スクを排除した安全で高能率な非接触芯出し方法を実現
した。
【0086】そして、この装置30aによれば、かつて
は実用上不可能であった深く細い管状物の内側形体の幾
何特性測定が、極めて能率良く、非熟練者でも容易に操
作測定できるとともに、B,G,Rの3軸線を連続自動
測定することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、深
く細い内側形体の幾何特性測定が、極めて能率良く、非
熟練者でも容易に操作測定できるとともに、B,G,R
の3軸線を連続自動測定することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の幾何特性測定装置によって
測定される電子銃の縦断面図。
【図2】本発明の一実施例の幾何特性測定装置によって
測定される電子銃の正面図。
【図3】本発明の一実施例の幾何特性測定装置の主要部
の外観を示す斜視図。
【図4】上部クランプとライトガイドの装着部の側面
図。
【図5】(a)は下部クランプを説明する軸直角断面
図、(b)は同じく下部クランプの側面図。
【図6】電子銃下部を支持するピンとイメージガイドの
配置図。
【図7】本発明の一実施例の幾何特性測定装置の幾何特
性測定装置のシステムを示す構成図。
【図8】電子銃の最下部のアパーチャをモニタTVで観
測し芯出しする様子を示す説明図。
【図9】測定子を位置決めする画像処理の様子を示す説
明図。
【図10】測定結果の表示例を示す図。
【符号の説明】
1…電子銃、34…昇降機構、35…水平直動テーブ
ル、37…横型回転軸、40a,40b…変位センサ、
41a,41b…測定子、44…回転テーブル、45…
水平直動テーブル、47…ジグ、59…光源装置、65
…モニタ、71…プロセスコントローラ、73…表示
部、74…演算装置、75…表示部、76…プリンタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる内径の円筒及び異なる内法の平行
    平面体が複数個同軸上に重畳配設する被測定部が複数組
    並列に配設された管状物の内側形体の幾何特性を測定す
    る幾何特性測定装置において、上記管状物を芯出し保持
    する保持ジグと、上記円筒及び上記平行平面体の内面に
    当接する大小二個の球付測定子を有しこの測定子の変位
    量を出力する変位計と、上記円筒及び上記平行平面体の
    共通軸線の一つに軸線を一致させた回転割出機構と、上
    記保持ジグと上記回転割出機構との間に介設され、上記
    共通軸線を上記回転割出機構の軸線上に順次移動保持す
    る軸線間隔割出機構と、上記測定子を上記回転割出機構
    の軸線位置に位置決めする水平直動機構と、上記測定子
    を上記回転割出機構の軸線に沿って上記測定部に挿脱位
    置決めする昇降機構と、上記両測定子を測定位置に置換
    する回転置換機構と、上記測定子を上記測定部に干渉な
    しに挿脱位置決めするために定位置に後退保持する測定
    子後退機構と、これらを測定手順に従って全自動又は随
    時手動で制御する駆動制御部と、上記変位計の出力に基
    づいて上記円筒及び上記平行平面体の軸線及び中心面の
    位置偏差を演算する演算制御部と、上記演算制御部の演
    算結果を印字出力する印字装置とを具備した管状物の内
    側形体の幾何特性測定装置。
  2. 【請求項2】 上記管状物の各軸線を上記回転割出機構
    の所定の軸線位置に芯出しするために、上記保持ジグ内
    下部に位置する上記管状物の特定の二つの軸線上の円筒
    を視準するように、同軸上の二箇所に配置したファイバ
    スコ−プと、上記保持ジグの上部に装着して上記ファイ
    バスコ−プで視準される上記円筒を背光照明するライト
    ガイドと、このライトガイドが接続された光源装置と、
    上記水平直動機構と上記回転割出機構の軸内を貫通して
    導出した上記各二本のファイバスコ−プの結像面に光学
    的に接続した顕微鏡TVカメラと、撮像した上記顕微鏡
    TVカメラの信号を処理する画像処理装置と、上記画像
    処理装置の出力を表示するモニタTVとを具備した[請
    求項1]記載の管状物の内側形体の幾何特性測定装置。
  3. 【請求項3】 上記測定子を上記回転割出機構の軸線に
    沿って上記管状物に挿入するに先立ち、定位置に移動し
    保持した上記測定子後退機構による上記測定子の正確な
    実位置を確認し、上記回転割出機構の軸線上に位置する
    ように上記測定子を自動位置補正駆動するために、直角
    二方向から上記測定子を視準するように望遠鏡TVカメ
    ラを配置し、上記画像処理装置及びモニタTVを共用し
    て得た上記測定子の位置補正演算結果を上記駆動制御部
    に出力する[請求項1]もしくは[請求項2]記載の管
    状物の内側形体の幾何特性測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7330308B2 (en) 2004-03-11 2008-02-12 Kabushiki Kaisha Topcon Alignment method of micro-alignment members and device thereof
CN114111678A (zh) * 2021-10-21 2022-03-01 芜湖优尼特精密制造有限公司 一种基于视觉检测技术的压缩机管制零件测定装置

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