JPH065268B2 - 核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路 - Google Patents
核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路Info
- Publication number
- JPH065268B2 JPH065268B2 JP60074919A JP7491985A JPH065268B2 JP H065268 B2 JPH065268 B2 JP H065268B2 JP 60074919 A JP60074919 A JP 60074919A JP 7491985 A JP7491985 A JP 7491985A JP H065268 B2 JPH065268 B2 JP H065268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- sample
- resonance signal
- setting value
- lock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/28—Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
- G01R33/38—Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
- G01R33/389—Field stabilisation, e.g. by field measurements and control means or indirectly by current stabilisation
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴装置の磁場ロック回路に係り、特
に煩雑な操作を自動化するのに好適なCPUとの接続を
行った磁場回路に関する。
に煩雑な操作を自動化するのに好適なCPUとの接続を
行った磁場回路に関する。
従来の核磁気共鳴装置は試料回転、共鳴信号の検出、ロ
ックループを閉じる、分解能調整などの各々の単機能を
CPUで制御することができる。試料回転数を検出しな
がら試料のタービンに吹きつけるエア流量を調整、直流
磁場をスイープして共鳴信号の位置を検出してその位置
に磁場を設定して磁場ロックロープを閉じる、磁場均一
度補正コイルに流す電流を共鳴信号の振幅が最大となる
ところに設定する。これらの機能は試料測定の都度必要
な動作であり、装置の機能のうちでも重要なもので、得
られるスペクトルの質に直接関係するものである。とこ
ろが一般の核磁気共鳴装置での試料測定に使用されるロ
ック核は重水素核であり、重水、重クロロホルム、重ア
セトンなどのケミカルシフトも異なり、共鳴信号の強度
も異なるので、ロック系の周波数、照射パワー、利得、
位相などの設定値が一定でなく測定の都度調整しなけれ
ばならず煩雑になるという欠点を有している。
ックループを閉じる、分解能調整などの各々の単機能を
CPUで制御することができる。試料回転数を検出しな
がら試料のタービンに吹きつけるエア流量を調整、直流
磁場をスイープして共鳴信号の位置を検出してその位置
に磁場を設定して磁場ロックロープを閉じる、磁場均一
度補正コイルに流す電流を共鳴信号の振幅が最大となる
ところに設定する。これらの機能は試料測定の都度必要
な動作であり、装置の機能のうちでも重要なもので、得
られるスペクトルの質に直接関係するものである。とこ
ろが一般の核磁気共鳴装置での試料測定に使用されるロ
ック核は重水素核であり、重水、重クロロホルム、重ア
セトンなどのケミカルシフトも異なり、共鳴信号の強度
も異なるので、ロック系の周波数、照射パワー、利得、
位相などの設定値が一定でなく測定の都度調整しなけれ
ばならず煩雑になるという欠点を有している。
本発明の目的は、磁場ロックに係る照射高周波の周波数
とパワー、磁場ロックループの利得、共鳴信号の位相検
波に係る位相等を、種々の試料に対して最適値に連続的
に設定することができる核磁気共鳴装置の磁場ロック回
路を提供することにある。
とパワー、磁場ロックループの利得、共鳴信号の位相検
波に係る位相等を、種々の試料に対して最適値に連続的
に設定することができる核磁気共鳴装置の磁場ロック回
路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、直流磁場内に挿入
された試料(2)を速度設定値に従って回転させる試料
回転手段(3,7)と、前記試料内の特定の核種に共鳴
する高周波を周波数設定値に従って発生する高周波発生
手段(14)と、該手段により発生された高周波のパワ
ーをパワー設定値に従って調節するパワー増幅手段(1
6)と、該手段により調整された高周波パワーを前記試
料に照射するとともに、該資料から発生する共鳴信号を
検出する検出コイル(4)と、該検出コイルにより検出
された共鳴信号を利得設定値に従って増幅する共鳴信号
増幅手段(17)と、該増幅手段により増幅された共鳴
信号を前記高周波発生手段から出力される高周波の位相
を位相設定値に従って移相してなる検波用高周波により
検波する位相検波手段(18)と、前記磁場の強度を調
節する電磁コイル(6)と、該電磁コイルを前記検波さ
れた共鳴信号とスイープ信号に応じて励磁する電磁コイ
ル励磁手段(11)と、前記磁場の均一度を補正する均
一度補正コイル(5)と、該均一度補正コイルを補正指
令に応じて励磁する補正コイル励磁手段(10)と、設
定値と前記検波された共鳴信号に基づいて前記各手段を
制御する制御手段(20)とを具備してなり、 前記制御手段(20)は、前記試料回転手段(3,7)
に速度設定値を出力する試料回転調整手段(100)
と、 測定試料に対応させて予め定められた磁場ロック条件が
格納されているテーブル(21)から前記試料に合致し
たテーブルロック条件を読み出す手段(101)と、 該読み出したロック条件に従って前記高周波発生手段
(14)に周波数設定値を、前記パワー増幅手段(1
6)にパワー設定値を、前記共鳴信号増幅手段(17)
に利得設定値と、前記位相検波手段(18)に前記位相
設定値をそれぞれ出力するとともに、前記電磁コイル励
磁手段(11)にスイープ幅設定値に従ったスイープ信
号を出力するロック条件設定手段(102)と、 該ロック条件が設定された条件下で前記検波された共鳴
信号を入力し、ロック核種に対応する共鳴信号を検出し
た磁場強度に前記スイープ信号を固定して磁場をロック
する磁場ロック手段(103,104)と、 該磁場ロックと同時に前記パワー設定値を核磁気共鳴現
象が飽和しないレベルに低減するとともに、前記利得設
定値を前記電磁コイル励磁手段による磁場制御がハンチ
ングしないレベルに低減するパワー・利得再設定手段
(105)と、 該再設定された状態で前記ロック核種に対応する共鳴信
号を最大にすべく前記補正コイル励磁手段(10)に補
正指令を出力する分解能調整手段(106)とを含んで
なる核磁気共鳴装置の磁場ロック回路としたのである。
された試料(2)を速度設定値に従って回転させる試料
回転手段(3,7)と、前記試料内の特定の核種に共鳴
する高周波を周波数設定値に従って発生する高周波発生
手段(14)と、該手段により発生された高周波のパワ
ーをパワー設定値に従って調節するパワー増幅手段(1
6)と、該手段により調整された高周波パワーを前記試
料に照射するとともに、該資料から発生する共鳴信号を
検出する検出コイル(4)と、該検出コイルにより検出
された共鳴信号を利得設定値に従って増幅する共鳴信号
増幅手段(17)と、該増幅手段により増幅された共鳴
信号を前記高周波発生手段から出力される高周波の位相
を位相設定値に従って移相してなる検波用高周波により
検波する位相検波手段(18)と、前記磁場の強度を調
節する電磁コイル(6)と、該電磁コイルを前記検波さ
れた共鳴信号とスイープ信号に応じて励磁する電磁コイ
ル励磁手段(11)と、前記磁場の均一度を補正する均
一度補正コイル(5)と、該均一度補正コイルを補正指
令に応じて励磁する補正コイル励磁手段(10)と、設
定値と前記検波された共鳴信号に基づいて前記各手段を
制御する制御手段(20)とを具備してなり、 前記制御手段(20)は、前記試料回転手段(3,7)
に速度設定値を出力する試料回転調整手段(100)
と、 測定試料に対応させて予め定められた磁場ロック条件が
格納されているテーブル(21)から前記試料に合致し
たテーブルロック条件を読み出す手段(101)と、 該読み出したロック条件に従って前記高周波発生手段
(14)に周波数設定値を、前記パワー増幅手段(1
6)にパワー設定値を、前記共鳴信号増幅手段(17)
に利得設定値と、前記位相検波手段(18)に前記位相
設定値をそれぞれ出力するとともに、前記電磁コイル励
磁手段(11)にスイープ幅設定値に従ったスイープ信
号を出力するロック条件設定手段(102)と、 該ロック条件が設定された条件下で前記検波された共鳴
信号を入力し、ロック核種に対応する共鳴信号を検出し
た磁場強度に前記スイープ信号を固定して磁場をロック
する磁場ロック手段(103,104)と、 該磁場ロックと同時に前記パワー設定値を核磁気共鳴現
象が飽和しないレベルに低減するとともに、前記利得設
定値を前記電磁コイル励磁手段による磁場制御がハンチ
ングしないレベルに低減するパワー・利得再設定手段
(105)と、 該再設定された状態で前記ロック核種に対応する共鳴信
号を最大にすべく前記補正コイル励磁手段(10)に補
正指令を出力する分解能調整手段(106)とを含んで
なる核磁気共鳴装置の磁場ロック回路としたのである。
すなわち、磁場をスイープしながらロック核種の共鳴信
号を検出する段階は、比較的大きな照射パワーにより、
また共鳴信号増幅手段の利得を比較的大きくしてロック
核種の共鳴信号の検出を容易にする。しかし、その磁場
スイープを停止して磁場ロックループを閉じるときは、
測定の精度を高めるために、磁場ロックに係る照射高周
波の周波数とパワー、共鳴信号増幅手段の利得等を、種
々の試料に対して最適値に連続的に設定することが要求
される。すなわち、試料の共鳴現象の飽和を防止するた
めに試料の共鳴現象の緩和時間に合わせて照射パワーを
調整したり、分解能を高めるために照射パワーや共鳴信
号増幅手段の利得を調整したり、所定レベルの共鳴信号
を検出できるように共鳴信号増幅手段の利得を調整した
りする必要がある。これらの調整をどのように行うか、
定性的なことは言えるが、複雑な相関関係があるので定
量的に設定するのは難しい。特に、磁場ロックは測定対
象の試料が変わるたびに行なわなければならないから、
上記調整作業が煩雑で、最適な調整をすることは困難で
ある。
号を検出する段階は、比較的大きな照射パワーにより、
また共鳴信号増幅手段の利得を比較的大きくしてロック
核種の共鳴信号の検出を容易にする。しかし、その磁場
スイープを停止して磁場ロックループを閉じるときは、
測定の精度を高めるために、磁場ロックに係る照射高周
波の周波数とパワー、共鳴信号増幅手段の利得等を、種
々の試料に対して最適値に連続的に設定することが要求
される。すなわち、試料の共鳴現象の飽和を防止するた
めに試料の共鳴現象の緩和時間に合わせて照射パワーを
調整したり、分解能を高めるために照射パワーや共鳴信
号増幅手段の利得を調整したり、所定レベルの共鳴信号
を検出できるように共鳴信号増幅手段の利得を調整した
りする必要がある。これらの調整をどのように行うか、
定性的なことは言えるが、複雑な相関関係があるので定
量的に設定するのは難しい。特に、磁場ロックは測定対
象の試料が変わるたびに行なわなければならないから、
上記調整作業が煩雑で、最適な調整をすることは困難で
ある。
この点、本発明によれば、測定試料に対応させて予め定
められた磁場ロック条件をテーブルに格納しておき、制
御手段により試料の合致したテーブルのロック条件を読
み出し、これに合わせて磁場ロック系に係る各部の設定
値を制御してロック核種の共鳴信号を検出した状態で、
磁場ロックループを閉じ、その状態で制御手段により、
照射パワー設定値が核磁気共鳴現象の飽和が起きないレ
ベルに低減され、共鳴信号増幅手段の利得設定値が磁場
制御がハンチングしないレベルに低減され、更にロック
核種に対応する共鳴信号を最大にすべく補正コイル励磁
手段に補正指令が出力され、磁場を均一化して分解能が
高められる。したがって、測定対象の試料に合わせて磁
場ロックが最適状態に自動的に設定される。その結果、
磁場ロックの調整作業が簡単になるとともに、安定して
高い測定精度を得ることができる。
められた磁場ロック条件をテーブルに格納しておき、制
御手段により試料の合致したテーブルのロック条件を読
み出し、これに合わせて磁場ロック系に係る各部の設定
値を制御してロック核種の共鳴信号を検出した状態で、
磁場ロックループを閉じ、その状態で制御手段により、
照射パワー設定値が核磁気共鳴現象の飽和が起きないレ
ベルに低減され、共鳴信号増幅手段の利得設定値が磁場
制御がハンチングしないレベルに低減され、更にロック
核種に対応する共鳴信号を最大にすべく補正コイル励磁
手段に補正指令が出力され、磁場を均一化して分解能が
高められる。したがって、測定対象の試料に合わせて磁
場ロックが最適状態に自動的に設定される。その結果、
磁場ロックの調整作業が簡単になるとともに、安定して
高い測定精度を得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図には本発明の一実施例が示されている。図におい
て、直流磁石1内に試料2が設置されている。
て、直流磁石1内に試料2が設置されている。
この試料2には回転機構3が取付けられている。この回
転機構3にはエア制御系7が接続されており、このエア
制御系には試料回転速度検出器8が接続されている。こ
の試料回転速度検出器8はインターフェイス(I/O)
を介してCPU20に接続されている。このCPU20
にはメモリ21が接続されている。
転機構3にはエア制御系7が接続されており、このエア
制御系には試料回転速度検出器8が接続されている。こ
の試料回転速度検出器8はインターフェイス(I/O)
を介してCPU20に接続されている。このCPU20
にはメモリ21が接続されている。
また、試料2には検出コイル4が設けられており、この
検出コイル4にはAMP16の出力端子と、AMP17
の入力端子が接続されている。このAMP16の入力端
子にはゲート15が接続されており、このゲート15に
は周波数合成器14が接続されている。この周波数合成
器14にはマスターロック13が接続されている。
検出コイル4にはAMP16の出力端子と、AMP17
の入力端子が接続されている。このAMP16の入力端
子にはゲート15が接続されており、このゲート15に
は周波数合成器14が接続されている。この周波数合成
器14にはマスターロック13が接続されている。
また、AMP17の出力端子には位相検波手段18接続
されている。この位相検波手段18には、スイープ増幅
器11とA/D変換器19が接続されている。このA/
D変換器19はインターフェイス(I/O)を介して、
CPU20に接続されている。
されている。この位相検波手段18には、スイープ増幅
器11とA/D変換器19が接続されている。このA/
D変換器19はインターフェイス(I/O)を介して、
CPU20に接続されている。
また、前記試料2の近傍には均一度補正コイル5が設け
られており、この均一度補正コイル5にはD/A変換器
10が接続されている。このD/A変換器10はインタ
ーフェイス(I/O)9を介してCPU20に接続され
ている。
られており、この均一度補正コイル5にはD/A変換器
10が接続されている。このD/A変換器10はインタ
ーフェイス(I/O)9を介してCPU20に接続され
ている。
一方、直流磁石1にはスイープコイル6が設けられてお
り、このスイープコイル6には、スイープ増幅器11出
力端子が接続されている。このスイープ増幅器11の入
力端子にはD/A変換器12が接続されている。このD
/A変換器12はインターフェイス(I/O)9を介し
てCPU20に接続されている。
り、このスイープコイル6には、スイープ増幅器11出
力端子が接続されている。このスイープ増幅器11の入
力端子にはD/A変換器12が接続されている。このD
/A変換器12はインターフェイス(I/O)9を介し
てCPU20に接続されている。
また、周波数合成器14とAMP16と、AMP18と
位相検波器18はそれぞれインターフェイス(I/O)
9を介してCPU20からの指令によって設定できるよ
うに構成されている。
位相検波器18はそれぞれインターフェイス(I/O)
9を介してCPU20からの指令によって設定できるよ
うに構成されている。
このように構成されるものであるから、まず、直流磁石
1によって作られる直流磁場を均一度補正コイル5で均
一度を高め、その中に試料2に入れ回転機構3で試料を
回転させる。その試料2の周囲に検出コイル4が巻かれ
ており、共鳴の励起と共鳴信号の受信をする。核磁気共
鳴装置のマスタークロック13より共鳴周波数を周波数
合成器14で合成し、ゲート15で連続的なパルス状の
高周波としてパワー増幅手段16で増幅して検出コイル
4に印加して共鳴を励起する。その共鳴信号を高周波増
幅器17で増幅し、位相検波手段18で検波して、スイ
ープ増幅器11で増幅してスイープコイル6にフイード
バックされる。これが磁場安定化ループとか磁場ロック
ループと称するものである。これらの周波数合成器1
4、パワー増幅器16、高周波増幅器17、位相検波手
段18はインターフェイス9を介してCPU20に接続
され、CPU20には各試料ごとの値がテーブルとして
記憶されているメモリ21が接続されている。
1によって作られる直流磁場を均一度補正コイル5で均
一度を高め、その中に試料2に入れ回転機構3で試料を
回転させる。その試料2の周囲に検出コイル4が巻かれ
ており、共鳴の励起と共鳴信号の受信をする。核磁気共
鳴装置のマスタークロック13より共鳴周波数を周波数
合成器14で合成し、ゲート15で連続的なパルス状の
高周波としてパワー増幅手段16で増幅して検出コイル
4に印加して共鳴を励起する。その共鳴信号を高周波増
幅器17で増幅し、位相検波手段18で検波して、スイ
ープ増幅器11で増幅してスイープコイル6にフイード
バックされる。これが磁場安定化ループとか磁場ロック
ループと称するものである。これらの周波数合成器1
4、パワー増幅器16、高周波増幅器17、位相検波手
段18はインターフェイス9を介してCPU20に接続
され、CPU20には各試料ごとの値がテーブルとして
記憶されているメモリ21が接続されている。
外にCPU20にはインターフェイス9を介して共鳴信
号の大きさを取込むA/D変換器19、共鳴信号の位置
検出時に使用する磁場スイープのスイープ信号を発生す
るD/A変換器12、磁場均一度補正コイル5に流す電
流を作るD/A変換器10、試料回転数の調整のエア制
御系7に試料回転速度検出器8を接続したものが接続さ
れて、CPU20による制御ができる。この回路構成に
より、第2図の動作を順次実行する。まず、ステップ1
00において、エア制御系7でエア流量を制御して試料
の回転数を設定値にする。次にステップ101におい
て、メモリ21から測定試料に合致したテーブルを読み
出す。そのテーブルに従ってステップ102においてス
イープ幅、周波数、パワー、利得、位相を設定する。
号の大きさを取込むA/D変換器19、共鳴信号の位置
検出時に使用する磁場スイープのスイープ信号を発生す
るD/A変換器12、磁場均一度補正コイル5に流す電
流を作るD/A変換器10、試料回転数の調整のエア制
御系7に試料回転速度検出器8を接続したものが接続さ
れて、CPU20による制御ができる。この回路構成に
より、第2図の動作を順次実行する。まず、ステップ1
00において、エア制御系7でエア流量を制御して試料
の回転数を設定値にする。次にステップ101におい
て、メモリ21から測定試料に合致したテーブルを読み
出す。そのテーブルに従ってステップ102においてス
イープ幅、周波数、パワー、利得、位相を設定する。
次にステップ103において、A/D変換器19から共
鳴信号を検出する。この検出された位置に磁場スイープ
を止めて、ステップ104においてロックループを閉じ
る。ステップ104においてロックループを閉じると常
に共鳴状態となってステップ105において連続的にパ
ワーが入り飽和するので弱い照射パワーとして、ロック
ループがハンチングしない程度に利得を設定する。次
に、ステップ106において、試料回転軸方向の磁場均
一度を補正して分解能を調整する。すなわち、磁場の均
一度を高めることにより周波数スペクトルの分解能が上
がるから、周知のように、磁場の不均一分布を級数展開
してなる1次(直線)と2次(2次曲線)の項に相当す
る不均一を補正するため、均一度補正コイル5の励磁量
を補正制御する補正指令をD/A変換器10に出力す
る。これに応じて変化する共鳴信号を最大にすべく、補
正指令を繰返し変更して磁場の均一度を高めて高い分解
能に設定する。分解能が良くなると、ステップ107に
おいてロックループの利得が上がるので、ロックループ
のハンチングの程度を判断する。この一連の動作の中
で、共鳴信号の飽和とロックループのハンチングの検出
に各々照射パワー、利得を調整基準値の1/2,2倍と設
定を変えて、それに応じて共鳴信号が1/2、飽和又はハ
ンチングとなる調整基準値を最適値として設定する。
鳴信号を検出する。この検出された位置に磁場スイープ
を止めて、ステップ104においてロックループを閉じ
る。ステップ104においてロックループを閉じると常
に共鳴状態となってステップ105において連続的にパ
ワーが入り飽和するので弱い照射パワーとして、ロック
ループがハンチングしない程度に利得を設定する。次
に、ステップ106において、試料回転軸方向の磁場均
一度を補正して分解能を調整する。すなわち、磁場の均
一度を高めることにより周波数スペクトルの分解能が上
がるから、周知のように、磁場の不均一分布を級数展開
してなる1次(直線)と2次(2次曲線)の項に相当す
る不均一を補正するため、均一度補正コイル5の励磁量
を補正制御する補正指令をD/A変換器10に出力す
る。これに応じて変化する共鳴信号を最大にすべく、補
正指令を繰返し変更して磁場の均一度を高めて高い分解
能に設定する。分解能が良くなると、ステップ107に
おいてロックループの利得が上がるので、ロックループ
のハンチングの程度を判断する。この一連の動作の中
で、共鳴信号の飽和とロックループのハンチングの検出
に各々照射パワー、利得を調整基準値の1/2,2倍と設
定を変えて、それに応じて共鳴信号が1/2、飽和又はハ
ンチングとなる調整基準値を最適値として設定する。
したがって、本実施例によれば、核磁気共鳴装置の試料
交換ごとに行う煩雑な磁場ロック操作を自動化すること
により、操作性は著しく向上し、データの質にバラツキ
がなくなり、効果は極めて大きい。
交換ごとに行う煩雑な磁場ロック操作を自動化すること
により、操作性は著しく向上し、データの質にバラツキ
がなくなり、効果は極めて大きい。
また、本実施例によれば、試料自動交換機構と組み合わ
せることによって、あらゆる試料に対して測定すること
ができる。
せることによって、あらゆる試料に対して測定すること
ができる。
以上説明したように、本発明によれば、測定対象の試料
に合わせて磁場ロックに係る照射高周波の周波数とパワ
ー、磁場ロックループの利得、共鳴信号の位相検波に係
る位相等が最適値に連続的に自動設定される。その結
果、磁場ロックの調整作業が簡単になるとともに、安定
して高い測定精度を得ることができる。
に合わせて磁場ロックに係る照射高周波の周波数とパワ
ー、磁場ロックループの利得、共鳴信号の位相検波に係
る位相等が最適値に連続的に自動設定される。その結
果、磁場ロックの調整作業が簡単になるとともに、安定
して高い測定精度を得ることができる。
第1図は本発明に係る核磁気共鳴装置の磁場ロック回路
の実施例を示すブロック図、第2図は第1図図示実施例
の動作フローチャートである。 1…直流磁石、2…試料、3…試料回転機構、4…検出
コイル、5…磁場均一度補正コイル、6…スイープコイ
ル、7…エア制御系、8…試料回転速度検出器、9…イ
ンターフェイス、10…D/A変換器、11…スイープ
増幅器、12…D/A変換器、13…マスタークロッ
ク、14…周波数合成器、15…ゲート、16…パワー
増幅器、17…高周波増幅器、18…位相検波器、19
…A/D変換器、20…CPU、21…メモリ。
の実施例を示すブロック図、第2図は第1図図示実施例
の動作フローチャートである。 1…直流磁石、2…試料、3…試料回転機構、4…検出
コイル、5…磁場均一度補正コイル、6…スイープコイ
ル、7…エア制御系、8…試料回転速度検出器、9…イ
ンターフェイス、10…D/A変換器、11…スイープ
増幅器、12…D/A変換器、13…マスタークロッ
ク、14…周波数合成器、15…ゲート、16…パワー
増幅器、17…高周波増幅器、18…位相検波器、19
…A/D変換器、20…CPU、21…メモリ。
Claims (1)
- 【請求項1】直流磁場内に挿入された試料(2)を速度
設定値に従って回転させる試料回転手段(3,7)と、
前記試料内の特定の核種に共鳴する高周波を周波数設定
値に従って発生する高周波発生手段(14)と、該手段
により発生された高周波のパワーをパワー設定値に従っ
て調節するパワー増幅手段(16)と、該手段により調
整された高周波パワーを前記試料に照射するとともに、
該試料から発生する共鳴信号を検出する検出コイル
(4)と、該検出コイルにより検出された共鳴信号を利
得設定値に従って増幅する共鳴信号増幅手段(17)
と、該増幅手段により増幅された共鳴信号を前記高周波
発生手段から出力される高周波の位相を位相設定値に従
って移相してなる検波用高周波により検波する位相検波
手段(18)と、前記磁場の強度を調節する電磁コイル
(6)と、該電磁コイルを前記検波された共鳴信号とス
イープ信号に応じて励磁する電磁コイル励磁手段(1
1)と、前記磁場の均一度を補正する均一度補正コイル
(5)と、該均一度補正コイルを補正指令に応じて励磁
する補正コイル励磁手段(10)と、設定値と前記検波
された共鳴信号に基づいて前記各手段を制御する制御手
段(20)とを具備してなり、 前記制御手段(20)は、前記試料回転手段(3,7)
に速度設定値を出力する試料回転調整手段(100)
と、 測定試料に対応させて予め定められた磁場ロック条件が
格納されているテーブル(21)から前記試料に合致し
たテーブルのロック条件を読み出す手段(101)と、 該読み出したロック条件に従って前記高周波発生手段
(14)に周波数設定値を、前記パワー増幅手段(1
6)にパワー設定値を、前記共鳴信号増幅手段(17)
に利得設定値を、前記位相検波手段(18)に前記位相
設定値をそれぞれ出力するとともに、前記電磁コイル励
磁手段(11)にスイープ幅設定値に従ったスイープ信
号を出力するロック条件設定手段(102)と、 該ロック条件が設定された条件下で前記検波された共鳴
信号を入力し、ロック核種に対応する共鳴信号を検出し
た磁場強度に前記スイープ信号を固定して磁場をロック
する磁場ロック手段(103,104)と、 該磁場ロックと同時に前記パワー設定値を核磁気共鳴現
象が飽和しないレベルに低減するとともに、前記利得設
定値を前記電磁コイル励磁手段による磁場制御がハンチ
ングしないレベルに低減するパワー・利得再設定手段
(105)と、 該再設定された状態で前記ロック核種に対応する共鳴信
号を最大にすべく前記補正コイル励磁手段(10)に補
正指令を出力する分解能調整手段(106)とを含んで
なる核磁気共鳴装置の磁場ロック回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60074919A JPH065268B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60074919A JPH065268B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61233348A JPS61233348A (ja) | 1986-10-17 |
JPH065268B2 true JPH065268B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=13561270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60074919A Expired - Fee Related JPH065268B2 (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | 核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065268B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2513648B2 (ja) * | 1986-11-25 | 1996-07-03 | イチビキ株式会社 | 味噌の製造装置 |
JPS63142248A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-14 | Hitachi Ltd | 核磁気共鳴装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5873869A (ja) * | 1982-09-17 | 1983-05-04 | Olympus Optical Co Ltd | 自動分析方法および装置 |
-
1985
- 1985-04-09 JP JP60074919A patent/JPH065268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61233348A (ja) | 1986-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6731113B2 (en) | Method of and device for the compensation of variations of the main magnetic field during magnetic resonance imaging | |
Hedberg et al. | Resolution enhancement of ESR spectra from irradiated single crystals of glycine | |
US4193024A (en) | Pulsed nuclear magnetic resonance spectrometers | |
US4931733A (en) | Method and apparatus for determining shim coil current in nuclear magnetic resonance imaging | |
US3034040A (en) | Nuclear magnetic resonance spectrometer | |
US7202751B2 (en) | Optically pumped frequency standard with reduces AC stark shift | |
US3109138A (en) | Gyromagnetic resonance methods and apparatus | |
JPH065268B2 (ja) | 核磁気共鳴装置の磁場ロツク回路 | |
CN105896237B (zh) | 一种用于光泵浦装置中的轴向磁场调整装置及调整方法 | |
US3651396A (en) | Fourier transform nuclear magnetic resonance spectroscopy | |
US3443209A (en) | Magnetic field homogeneity control apparatus | |
Primas et al. | Field Stabilizer for High‐Resolution Nuclear Magnetic Resonance | |
US2930966A (en) | Magnetic field stabilizing method and apparatus | |
US4899110A (en) | Magnetic resonance imaging apparatus with stabilized magnetic field | |
JP3218093B2 (ja) | 原子時計及び原子時計のマイクロ波発生源の制御方法 | |
JPS6123953A (ja) | 核磁気共鳴装置 | |
JPS612047A (ja) | 核磁気共鳴装置 | |
Wormald et al. | Automatic measurement of excitation functions by continuous beam-energy modulation | |
Steinhagen | Real-timefeedback on beam parameters | |
JP4002079B2 (ja) | 磁気共鳴装置 | |
Kazantsev et al. | Pulsed Wire Field Measurements of the 128-Pole Superconductive Undulator | |
JPS6363441A (ja) | 核磁気共鳴撮像装置 | |
JPH08194045A (ja) | Nmr磁場固定装置 | |
JP2824765B2 (ja) | 核磁気共鳴装置 | |
JPH03286736A (ja) | 静磁場均一性の調整法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |