JPH0652245U - コードレス音声受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ等を離れた位置で見る場合に、音量を
大きくすることなく、容易に最適な音量で音声を聴くこ
とができる音声受信装置を提供する。 【構成】 電気製品１に装着される送信部３と受信部１
２とからなるコードレス音声受信装置であって、送信部
３は電気製品１の音声ジャック孔２に挿入される差込み
ジャック４と、該差込みジャックに接続する発信回路１
５と、該発信回路に接続する送信アンテナ６とを含み、
受信部１２は受信アンテナ１０と、該受信アンテナに接
続された受信回路１７と、該受信回路に接続されたスピ
ーカ回路１８とを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、テレビやステレオ等のスピーカを有する電気製品に対し取付けて、 離れた場所で音声を聞くためのコードレス（ワイヤレス）音声受信装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

テレビやラジオ、ステレオ等の電気製品は、スピーカ回路を内蔵しスピーカを 介して外部に音声を発生している。このような音声は、イヤホンやヘッドホン等 を音声ジャック孔に挿入してこのイヤホンやヘッドホン等を介して聴くことによ り、周囲に音声を洩らすことなく個人的に音声を聴くことができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、例えばテレビを離れた位置から見る場合、音量を大きくして聴かなけれ ばならず周囲の人の迷惑になる。この場合、周囲への迷惑を考慮して音量を小さ くすれば離れた位置では聴き取りにくくなる。またこの場合、イヤホンを用いて 聴くこともできるが、イヤホンのコードの長さに限度があり、一定範囲内でしか 聴くことができない。この場合、コードの長さをあまり長くすると、不使用時の 保管が面倒になり、コードが絡んで使用時に所望の長さが得られなくなる場合が ある。

【０００４】 本考案は、上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであって、テレビ等を離れ た位置で見る場合に、音量を大きくすることなく、容易に最適な音量で音声を聴 くことができる音声受信装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案に係る音声受信装置は、スピーカ回路を有す る電気製品に着脱自在に装着される送信部とこの送信部からの信号を受信する受 信部とからなるコードレス音声受信装置であって、前記送信部は、前記電気製品 の音声ジャック孔に挿入するための差込みジャックと、該差込みジャックに接続 する発信回路と、該発信回路に接続する送信アンテナとを含み、前記受信部は、 前記送信部から発信された音声信号波を受信するための受信アンテナと、該受信 アンテナに接続された受信回路と、該受信回路に接続されたスピーカ回路とを含 んでいる。

【０００６】

【作用】

送信部の差込みジャックをテレビ等の電気製品の音声ジャックに挿入してテレ ビの音声信号波を離れた位置の受信部で受信する。この音声を受信部のスピーカ を介して放出させる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の実施例に係るコードレス音声受信装置の概略構成図である。テ レビ１は、イヤホンを用いて音声を聞くための音声ジャック孔２を有する。この 音声ジャック孔２に発信器３の差込みジャック４が挿入される。５は交流／直流 変換して使用する電源アダプタの差込み孔である。発信器３は電源用電池を内蔵 してもよい。テレビの音声信号波（ＦＭ波）は、送信アンテナ６を介して外部に 発信される。この送信アンテナ６は内蔵アンテナ形式であってもよい。

【０００８】 発信器３からの音声信号波は受信アンテナ１０を介して受信器７で受信される 。この受信器７には差込みジャック９を介してヘッドホン８が接続され、利用者 はテレビ１の音声をヘッドホン８を通して聞くことができる。１１は受信器７を 適当な場所（例えばポケット）に取付けるためのホルダーである。受信アンテナ １０は内蔵アンテナ形式であってもよい。このような受信器７を用いることによ り、テレビ１からの音声をコード接続することなく離れた位置でヘッドホン（ま たはイヤホン）を介して聞くことができる。

【０００９】 このようなヘッドホン８（またはイヤホン）を用いた受信器７の構成に代えて 、スピーカ１３を介して音声を外部に放出する受信器１２を用いてもよい。この 場合にもテレビ１からの音声信号波は発信器３から発信され受信アンテナ１０で 受信され、スピーカ１３から音声が聞かれる。受信アンテナ１０は内蔵形式であ ってもよい。このような構成の受信器１２を用いることにより、テレビから離れ た位置で、受信器を近くに置いてこの受信器のスピーカからテレビの音声を聞く ことができる。

【００１０】 図２は、上記構成のコードレス音声受信装置の回路構成図であり、（Ａ）は発 信器、（Ｂ）は受信器の構成を示す。発信器側では（Ａ）図に示すように、電源 （電池またはＤＣアダプタ）１４に接続された発信回路（トランスミッタ）１５ を有し、この発信回路１５に入力用差込みジャック４および送信アンテナ６が接 続される。受信器側では（Ｂ）図に示すように、電源１４に接続された受信回路 １７を有し、この受信回路１７に受信アンテナ１０が接続されるとともに、音声 波を形成するためのスピーカ回路１８が接続される。このスピーカ回路１８に対 しスピーカ１３（受信器１２の場合）が接続され音を発生させる。受信器７の場 合にはスピーカ１３の代りにヘッドホン８が接続される。

【００１１】 なお、本考案の適用範囲はテレビに限定されるものではなく、ステレオやラジ オ等のスピーカを有する電気製品に対し適用することができ、またＶＴＲやＣＤ カセットあるいはテープカセットの音声を同様にテレビ本体やプレーヤから離れ た位置で聞くことができる。また、受信器側に音量回路を設けておくことにより 、離れた位置からリモコン式に音量調節が可能になる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案においては、テレビ等の音声ジャック孔に発信器 を装着し、この発信器から無線信号を受信器に送信することにより、この受信器 を介してテレビ等の音声をテレビから離れた位置で聞くことができる。従って、 テレビ本体の音量を上げることなく、遠く離れた位置で、周囲に迷惑をかけずに 、かつイヤホン等のための長い延長コードを用いることなく、最適な音量状態で テレビ等の音声を聞くことができる。従って、テレビやステレオ等から離れた場 所で家事その他のことをしながら周囲に気がねなくテレビやステレオ音楽等を楽 しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例に係るコードレス音声受信装
置の構成を示す説明図である。

【図２】 （Ａ）（Ｂ）はそれぞれ図１のコードレス音
声受信装置の発信器側および受信器側の概略回路図であ
る。

【符号の説明】

１：テレビ、２：音声ジャック孔、３：発信器、４：差
込みジャック、６：送信アンテナ、７：受信器、８：ヘ
ッドホン、１０：受信アンテナ、１２：受信器、１３：
スピーカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピーカ回路を有する電気製品に着脱自
   在に装着される送信部とこの送信部からの信号を受信す
   る受信部とからなるコードレス音声受信装置であって、
   前記送信部は、前記電気製品の音声ジャック孔に挿入す
   るための差込みジャックと、該差込みジャックに接続す
   る発信回路と、該発信回路に接続する送信アンテナとを
   含み、前記受信部は、前記送信部から発信された音声信
   号波を受信するための受信アンテナと、該受信アンテナ
   に接続された受信回路と、該受信回路に接続されたスピ
   ーカ回路とを含むことを特徴とするコードレス音声受信
   装置。