JPH0652235A - 光検索装置 - Google Patents

光検索装置

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JPH0652235A
JPH0652235A JP4201422A JP20142292A JPH0652235A JP H0652235 A JPH0652235 A JP H0652235A JP 4201422 A JP4201422 A JP 4201422A JP 20142292 A JP20142292 A JP 20142292A JP H0652235 A JPH0652235 A JP H0652235A
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JP
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search
light
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information
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JP4201422A
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English (en)
Inventor
Akito Nagatsu
昭人 永津
Hideo Suzuki
英夫 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キー情報に基づき一致または類似する記憶情
報の候補を光学的手段を用いて並列かつ高速に検索する
光検索装置を提供する。 【構成】 キー情報および検索指示を入力する入力装置
101、検索結果を出力する出力装置104、キー情報
に対応する記憶情報を格納するメモリ装置103、キー
情報に基づき一致または類似する記憶情報の候補を検索
する光学的検索手段105、光の透過率をアナログ的に
変調する電気制御型空間光変調装置141,142,1
43,144、該2次元空間光変調装置に対して光を照
射する2次元発光装置121、前記電気制御型空間変調
装置からの透過光強度を検出する2次元受光装置16
1、該2次元受光装置で受光した画素のアドレスおよび
光強度を記憶する手段、前記画素のアドレスをメモリ装
置130上の記憶情報のアドレスに変換するアドレス変
換器203、メモリ装置103上の該当アドレスを読み
出し、該当する記憶情報を検索する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベースにおける
検索を光学的に行う光検索装置に関し、更に詳しくは、
キー情報に基づき一致または類似する記憶情報の候補を
光学的手段を用いて並列かつ高速に検索する光検索装置
に関する。なお、このような光検索装置は、例えば顧客
情報の検索、電子辞書における検索、エキスパートシス
テムにおける検索等のように情報処理におけるデータベ
ースを用いた検索処理すべてに有効に適用し得るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】顧客情報、電子辞書のようなデータベー
スは、あらかじめ予想される検索パターンに応じてツリ
ー状に構造化したり、ハッシュテーブルを用いて階層化
することにより、検索効率を高めるように設計されてお
り、検索時には、与えられたキー情報について、データ
ベース設計時に考えられたキー情報の重要度に基づき、
データベースを検索するものである。このようなデータ
ベースでは、あらかじめ予想されたキー情報が与えられ
た場合や完全なキー情報が与えられた場合の検索は、比
較的短時間で実行できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際のデー
タベースの検索においては、部分的なキー情報に基づく
検索やキー情報の一部に誤りがある等のあいまいさを含
むキー情報に基づく検索が必要であるが、従来のデータ
ベース検索では、このような検索方法には不向きであ
り、非効率な検索となるため長い検索時間を要するか、
該当する検索結果を得られなくなるという問題がある。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、キー情報に基づき一致または
類似する記憶情報の候補を光学的手段を用いて並列かつ
高速に検索する光検索装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光検索装置は、キー情報および検索指示を
入力する入力手段と、検索結果を出力する出力手段と、
キー情報に対応する記憶情報を格納する格納手段と、キ
ー情報に基づき一致または類似する記憶情報の候補を検
索する光学的検索手段を有する光検索装置であって、光
の透過率をアナログ的に変調する複数の2次元空間光変
調手段と、該2次元空間光変調手段に対して光を照射す
る2次元発光手段と、前記2次元空間変調手段からの透
過光強度を検知する2次元受光手段と、該2次元受光手
段で受光した画素のアドレスおよび光強度を記憶する記
憶手段と、前記画素のアドレスを前記格納手段上の記憶
情報のアドレスに変換するアドレス変換手段と、前記格
納手段上の該当アドレスを読み出し、該当する記憶情報
を検索する検索手段とを有することを要旨とする。
【0006】また、2次元受光手段は、受光した画素ア
ドレスに対応する記憶情報の有効/無効を記憶するメモ
リ手段と、前記画素において受光装置が受光した時に出
力信号を発生する手段と、前記出力信号と前記メモリ手
段に記憶されているデータの論理演算を行う演算手段と
を有し、受光手段が受光しかつ記憶情報が有効である時
のみ、前記画素のアドレスおよび光強度を記憶すること
を要旨とする。
【0007】更に、格納手段は、前記記憶情報に加え
て、該記憶情報の有効/無効を示すフラグと、格納手段
上での検索のために使用する拡張検索キー情報と、前記
記憶情報に関連する記憶情報へのポインタを有すること
を要旨とする。
【0008】また更に、本発明の光検索装置は、部分的
なキー情報または誤り等のあいまいさを含むキー情報に
基づいて該当する記憶情報を検索するために各キー情報
に確信度または優先度を付加する手段を有し、前記2次
元空間光変調手段は、キー情報を表現する場合に前記確
信度または優先度に対応した光透過率分布を与える手段
を有し、前記2次元受光手段は、受光強度の強い順に受
光した画素のアドレスを記憶する手段を有し、該画素の
アドレスを前記アドレス変換手段で変換し、この変換さ
れたアドレスで前記格納手段上の記憶情報を読み出すこ
とにより、キー情報の確信度または優先度を反映した順
に一致または類似する複数の記憶情報を検索することを
要旨とする。
【0009】
【作用】本発明の光検索装置では、一致または類似する
記憶情報の候補(のアドレス)の検索を光学的な検索手
段で検出し、候補として検出された記憶情報のみをメモ
リから読み出すため、高速かつ並列なデータベースの検
索を可能とする。
【0010】また、完全なキー情報による検索であって
も、キー情報の一部分による検索または誤りなどのあい
まいさを含むキー情報に基づく検索であっても、光検索
装置のハードウェア構造を変えることなく、検索を行う
ことができる。
【0011】さらに、キー情報の一部分または誤りなど
のあいまいさを含むキー情報に基づく検索の場合には、
一致または類似する記憶情報が複数存在し、どれを優先
すべきかが不明確であるが、本発明の光検索装置では、
各キー情報に確信度あるいは優先度を付加し、2次元空
間光変調手段において、該キー情報を表現する場合に確
信度あるいは優先度に対応した光透過率分布を与え、2
次元受光手段において、受光強度の強い順に画素のアド
レスをアドレス変換器により変換し、格納手段上の記憶
情報を読み出すことにより、キー情報の確信度あるいは
優先度を反映した順に複数の記憶情報の検索を行うこと
ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係わる光検索
装置の構成を示す図である。同図において、101は入
力装置、102はメインCPU、103はメモリ装置、
104は出力装置、105は光学的検索手段であり、光
学的検索手段105において、111はサブCPU、1
21は2次元発光装置、131,132,133,13
4はサブCPU、141,142,143,144は電
気制御型空間光変調器、151はサブCPU、161は
2次元受光装置である。
【0014】図2は、メインCPU102の構成を示す
図である。図中、201はプロセッサ、202はキー情
報保持メモリ、203はアドレス変換器である。
【0015】図3は、2次元発光装置121、電気制御
型空間光変調器141,142,143,144、2次
元受光装置161における画素の配置を示す図である。
【0016】図4は、電気制御型空間光変調器141,
142,143,144における各画素の電気制御信号
の強さと透過光強度比(入射光強度に対する透過光強度
の割合)の関係を示す図である。
【0017】図5は、2次元受光装置161で受光した
画素の番号(アドレス)およびその受光強度をサブCP
U151が管理するためのテーブルを示す図である。図
中、501は受光した光強度が最大である画素番号(ア
ドレス)を指すポインタ(先頭ポインタ)を保持するレ
ジスタである。502は、サブCPU151がメインC
PU102へ次に送る画素番号(アドレス)を指すポイ
ンタ(現在のポインタ)を保持するレジスタである。
【0018】テーブル内の各行をエントリと呼び、受光
した画素の番号(アドレス)、その光強度などの情報が
格納されている。503は、各エントリにおいて、該画
素番号の光強度の次に強い光強度のエントリを指すポイ
ンタ(前へのポインタ)を記憶するフィールドである。
504は、該画素番号の光強度の次に弱い光強度のエン
トリを指すポインタ(後へのポインタ)を記憶するフィ
ールドである。505は画素番号を記憶するフィールド
であり、506は受光光強度を記憶するフィールドであ
る。
【0019】図6は、メモリ装置103に格納されてい
る記憶情報のテーブルを示す図である。図中、601は
メインCPU102からの検索アドレスを保持するレジ
スタである。602,603,604,605,606
は、テーブルの各エントリにおいて、それぞれフラグ、
拡張検索キー、記憶データ、1つ前の記憶データ(検索
候補)を指すためのポインタ(前へのポインタ)、1つ
後の記憶データ(検索候補)を指すためのポインタ(次
へのポインタ)を記憶するフィールドである。ここで
は、説明に必要となるフィールドを全て上げてあるが、
後で述べるように、特定の検索方式、検索装置の場合に
は、使用しないフィールド、すなわち除外してもよいフ
ィールドも含まれている。
【0020】次に、図1に示す光検索装置の構成を更に
詳細に説明する。入力装置101は、キー情報や検索指
示を入力するための装置である。1つの例としては、キ
ーボードである。別の例としてはOCRであり、キー情
報を手書き文字により指定し、OCRによって読み取ら
せるものである。後で説明するように、本発明の光検索
装置では、指定されたキー情報に完全に一致する記憶情
報の検索だけでなく、キー情報の一部あるいはあいまい
さを含むキー情報に基づいた検索も可能である。あいま
いさを含むキー情報での検索の事例としては、“abo
ut”という英単語について、検索者の記憶ではその綴
りが“abaut”であるか“aboutであるか不確
かな場合である。この場合は、3番目の文字について検
索範囲を広げて(この場合は‘a’および‘o’の両方
について)、該当する単語の検索を行う必要がある。別
の事例としては、OCRで読み取った手書き文字(例え
ば手書きの“about”という文字列)が、OCRで
の認識では“abaut”であるか“about”であ
るかが不明確であり、単語としての意味からどちらが正
しいかを認識する場合である。本発明の光検索装置で
は、このようなあいまいさを含むキー情報による検索も
対象としているため、入力装置101を広い意味で何ら
かのキー情報および検索指示を入力することのできる装
置と見なす。
【0021】メインCPU102は、入力装置101か
ら入力されたキー情報および検索指示に基づき、サブC
PU111,131,132,133,134に必要な
指示を行う。また、サブCPU151から得られた検索
情報から、メモリ装置103を検索し、必要な記憶情報
を読み出し、出力装置104に表示する等の制御を行う
ものである。
【0022】メモリ装置103は、記憶情報を格納する
ためのものである。出力装置104は、検索結果を表示
するためのものであり、ディスプレイ等である。
【0023】サブCPU111は、2次元発光装置12
1を制御するものである。2次元発光装置121は、L
EDアレイまたは面発光レーザなどである。サブCPU
131,132,133,134は、それぞれ電気制御
型空間光変調器141,142,143,144を制御
するものである。電気制御型空間光変調器141,14
2,143,144は、それぞれサブCPU131,1
32,133,134からの電気制御信号に応じて、光
の透過率を制御するものであり、液晶ディスプレイある
いは2次元光半導体デバイスなどである。
【0024】サブCPU151は、2次元受光装置16
1において、光が照射されている画素の番号(アドレ
ス)およびその光強度を読み出し、図5に示すテーブル
により、画素番号(アドレス)および光強度を管理す
る。サブCPU151は、テーブルに従い、光強度の強
い順に各画素のアドレスをメインCPU102に転送す
る。2次元受光装置161は、各画素において光を受光
する装置であり、2次元アレイ状に配置されたフォトデ
ィテクタあるいは2次元CCDセンサなどである。
【0025】2次元発光装置121、電気制御型空間光
変調器141,142,143,144、2次元受光装
置161は、図3に示すように、平面状のものであり、
平面上の各画素はそれぞれ別々に番号(アドレス)づけ
でき、独立に制御できるものである。例えば、2次元発
光装置121では、各画素の発光強度が別々に制御でき
るものであり、電気制御型空間光変調器141,14
2,143,144では、各画素の光の透過率が別々に
制御できるものであり、2次元受光装置161では、各
画素の光強度が別々に測定できるものである。
【0026】電気制御型空間光変調器141,142,
143,144は、一般には、図4に示すような特性を
もち、電気制御信号の強さに関係して、各画素の光の透
過光強度をアナログ的に制御できるものである。すなわ
ち、ある画素への入射光強度をI0 、電気制御信号の強
さをαとすると、電気制御型空間光変調器のある画素か
らの透過光強度は、I0 f(α)となる。ここで、f
(α)は0から1の間の値をとるαの単調増加関数であ
り、f(α)=0の時は、光を全く透過しない。また、
f(α)=1の時は、光を完全に透過する。一般には、
f(α)は線形関数とは限らないが、電気制御信号の強
さを補正するか、2次元受光装置161での光強度の測
定結果を補正することにより、線形関数と見なすことが
できる。そのため、以下の説明では、簡単のためにf
(α)はαに比例すると考える。
【0027】なお、電気制御型空間光変調器は、各点に
おいて光の透過、不透過だけを決められる2値の光デバ
イスであってもよいが、この場合は、複数の点をひとま
とめとして、1つの画素と見なすことにより、各画素単
位で、光の透過率をアナログ的に表現できるものとす
る。
【0028】次に、図1の光検索装置において、検索に
おける動作の概略を説明する。
【0029】まず始めに、入力装置101において、検
索のためのキー情報および検索指示が入力され、メイン
CPU102に送られる。メインCPU102は、図2
に示す構成をとる。図2において、プロセッサ201
は、該キー情報および検索指示をキー情報保持メモリ2
02に記憶する。一方、プロセッサ201は、キー情報
および検索指示に基づき、サブCPU111、サブCP
U131,132,133,134に必要な指示を行
う。サブCPU111は、2次元発光装置121の各画
素の発光制御し、サブCPU131,132,133,
134は、指示に基づき、電気制御信号により、それぞ
れ電気制御型空間光変調器141,142,143,1
44に、検索条件に合うように各画素の透過率の制御を
行う。
【0030】2次元発光装置121から発光された光
が、電気制御型空間光変調器141を照射すると、各画
素で、設定された透過率に対応した強度の光が透過し、
電気制御型空間光変調器142を照射する。以下同様
に、電気制御型空間光変調器142,143,144
は、それぞれの照射光に対して、各画素で設定された透
過率に対応した強度の光だけを透過する。最終的に、透
過光は2次元受光装置161に到達する。2次元受光装
置161は、各画素において、受光した光強度を測定す
るものである。
【0031】サブCPU151は、2次元受光装置16
1から、受光した画素の番号およびその光強度を読み出
し、図5のテーブルに格納する。図5において、画素番
号および光強度は、各エントリのフィールド505,5
06に格納される。各画素での光強度の強さは、キー情
報による検索において、一致あるいは類似の度合いに比
例する尺度である。従って、受光した画素が複数ある場
合には、光の強度の強い方が一致あるいは類似の度合い
が強い候補であると考えられる。フィールド503の前
へのポインタは、光強度の弱いものから強いものへ逆順
にエントリをアクセスするためのものであり、該画素番
号での受光強度の次に強い光強度のエントリを指す。フ
ィールド504の次へのポインタは、光強度の強いもの
から弱いものへ正順にエントリをアクセスするためのも
のであり、該画素番号での受光強度の次に弱い光強度の
エントリを指す。501の先頭ポインタは、最大の光強
度であったエントリを指すものである。また、502の
現在のポインタは、最初は先頭ポインタと同じエントリ
を指すが、メインCPU102から光強度の強い順に画
素番号およびその光強度を読み出す度に、504への次
へのポインタを用いて、次に弱い光強度であったエント
リを指すように変更する。
【0032】メインCPU102によって読み出された
画素番号およびその光強度のうち、画素番号は、図2の
アドレス変換器203により、メモリ装置103の該記
憶情報を指すためのアドレスに変換される。プロセッサ
201は、メモリ装置103の該アドレスをアクセスす
る。メモリ装置103は、図6に示すような形式で記憶
情報を格納している。フラグ602は、該当するアドレ
スの記憶データが有効であるかどうかを示すものであ
り、有効である場合は‘1’、そうでない場合は‘0’
である。拡張検索キー603は、上で説明してきた検索
だけでは不十分な場合(区別ができない場合など)に用
いるものである。例えば、後で説明するように、与えら
れるキー情報が光検索手段105で使用されるキー情報
よりも長い場合、上で説明してきた検索だけでは記憶情
報を区別することができない。この場合、拡張検索キー
603と、前へのポインタ605および次へのポインタ
606を用いて検索を行う。前へのポインタ605およ
び次へのポインタ606は、1つのキー情報に複数の記
憶データが対応する場合にも用いられる。メモリ装置1
03において、該当するアドレスがアクセスされた時、
まずフラグが‘1’であるかどうかを調べられる。も
し、フラグが‘0’であれば、該当する記憶情報が有効
でないため、メインCPU102は、該当する記憶情報
がない旨を出力装置104に表示する。一方、フラグが
‘1’であれば、拡張検索キー603、前へのポインタ
605および次へのポインタ606を用いて、該当する
記憶データ604がメインCPU102に転送され、そ
の検索結果が出力装置104に表示される。
【0033】図1で示した光検索装置は、完全なキー情
報を用いた検索だけでなく、部分的なキー情報を用いた
検索、一部に誤りが含まれているキー情報を用いた検索
など、さまざまな検索キーの条件での該当データの検索
が可能である。以下に、各場合について、図1の光検索
装置の動作例を説明する。なお、図1の電気制御型空間
光変調器およびこれらを制御するサブCPUの台数には
制限はないが、ここでは簡単のため、図1に示す通り、
4台の電気制御型空間光変調器およびこれを制御するサ
ブCPUがある場合について説明する。
【0034】まず、1つの完全なキー情報に一致した記
憶情報だけを検索する場合について説明する。
【0035】簡単のために、電子英和辞書の例について
考える。これはキー情報として調べたい文字列(英単
語)を入力すると、その単語の意味を出力するものであ
る。辞書の例として、図7を考える。なお、図7のレコ
ード番号は説明の便宜上設けたものである。
【0036】第1の場合として、文字列の長さが光検索
装置の段数(4段)と等しい場合について説明する。
【0037】文字{a,b,c,d}の4種類だけであ
り、長さがちょうど4文字である文字列を考える。この
場合、“aaaa”に始まり、“dddd”に終わる一
連の文字列が存在する。しかし、実際に単語として意味
を持つ文字列は、そのうちの限られたものだけである。
ここでは、図7のレコード番号3の例(“baba”:
ラム入りレーズンケーキ)を検索する場合を考える。
【0038】ここでは、“aaaa”から“dddd”
までの全ての文字列について、あらかじめどのような文
字列が単語であるかどうかはメインCPU102および
サブCPU111,131,132,133,134に
は知らされておらず、メモリ装置103を参照するまで
不明であるとする。
【0039】この場合、図1の光検索装置において、
“aaaa”から“dddd”までの全ての文字列につ
いて、対応する画素を割り当てる必要がある。この場合
の電気制御型空間光変調器141,142,143,1
44の動作例を図8に示す。ここで、黒い領域は、光を
全く透過しない領域(透過率0)を示す。また、白い領
域は、光を全て透過する領域(透過率1)を示す。図8
(a)は、電気制御型空間光変調器141の動作を示す
図である。図8(a)において、文字列の最初の文字が
a,b,c,dである場合に対応する4つの大きな領域
が存在する。図8(b)は、電気制御型空間光変調器1
42の動作を示す図である。図8(b)では、図8
(a)の各領域について、文字列の2番目の文字がa,
b,c,dである場合に対応する4つの領域が存在す
る。図8(c)は、電気制御型空間光変調器143の動
作を示す図である。図8(c)では、図8(b)の各領
域について、文字列の3番目の文字がa,b,c,dで
ある場合に対応する領域が存在する。図8(d)は電気
制御型空間光変調器144の動作を示す図である。図8
(c)の各領域について、文字列の4番目の文字がa,
b,c,dである場合に対応する領域が存在する。
【0040】文字列“baba”を検索する場合、2次
元発光装置121は、各画素とも同一の光強度で発光す
るように制御される。電気制御型空間光変調器141,
142,143,144は、それぞれ図8(a),
(b),(c),(d)のように制御される。2次元受
光装置161は、図8(a),(b),(c),(d)
の光学的AND演算の結果として、図8(e)のように
1画素だけ受光する。この画素は、文字列“baba”
に対応する画素である。この画素番号は、サブCPU1
51を介してメインCPU102に送られる。図2にお
いて、メインCPU102に送られたアドレスはアドレ
ス変換器203により、メモリ装置103をアクセスす
るためのアドレスに変換される。メモリ装置103の記
憶情報の例を図10に示す。キー情報(文字列)の欄
は、説明の便宜上設けたものである。また、図6の拡張
検索キー、前へのポインタ、後へのポインタはここでは
使用しないので、図には示していない。
【0041】図10において、文字列“baba”に対
応するアドレスのエントリのフラグは‘1’であり、記
憶データが有効である(単語として意味がある)ことを
示している。従って、記憶データ(この例では、単語
“baba”の意味“ラム入りレーズンケーキ”)がメ
インCPU102を介して出力装置104へ表示され
る。
【0042】2次元受光装置161で受光した画素が文
字列“aaaa”のように単語として意味のない文字列
の場合もありうる。しかし、図10に示すように、文字
列“aaaa”に対応するアドレスのエントリのフラグ
は‘0’であるため、メインCPU102はその文字列
が単語として意味がない旨を出力装置104へ表示す
る。
【0043】なお、電気制御型空間光変調器141,1
42,143,144の動作は、図8だけに限られる訳
ではない。別の例としては、図9のような動作が考えら
れる。この場合、図9(a)では、文字列の最初の文字
について、a,b,c,dに対応する領域が矩形ではな
く、短冊状に与えられる。図9(b)では、図9(a)
のそれぞれの領域について、さらに文字列の2番目の文
字に対応する領域に分割される。以下、図9(c)、図
9(d)についても同様である。
【0044】次に、第2の場合として、第1の場合の変
形例について説明する。
【0045】上述した第1の場合では、“aaaa”か
ら“dddd”までの全ての文字列について、あらかじ
めどのような文字列が単語であるかどうかはメインCP
U102およびサブCPU111,131,132,1
33,134には知らされておらず、メモリ装置103
を参照するまで不明であるとした。データベースの内容
の追加、更新が多い場合には、メモリ装置103の各エ
ントリについて、フラグを‘1’に変え、記憶データを
格納するだけで良く、内容の追加、更新は容易である。
しかし、記憶情報が有効でなくても必ずメモリ装置10
3を参照する必要があるため、多数の検索候補が存在す
る場合には、検索時間を要することになる。また、あら
かじめメインCPU102がメモリ装置103の記憶情
報について既知であれば、より高速で効率的な検索が可
能となる。
【0046】第2の場合の1つの方式は、2次元受光装
置161の各画素の受光素子に、図11のような電子回
路を付加することである。ここで、1101はある画素
の受光素子であり、1102は受光素子1101の信号
を2値化し、受光すれば信号‘1’、受光しない場合は
信号‘0’を出力する2値化回路である。1103は1
ビットメモリであり、あらかじめ該当する画素番号(す
なわち対応するアドレスの記憶情報)のフラグを記憶す
る。1104は、AND回路であり、2値化回路110
2からの信号と1ビットメモリ1103のメモリ内容の
AND論理がとられ、その信号は受光素子1101に送
られる。受光素子1101は、AND回路1104から
の信号が‘1’である場合だけ、サブCPU151へ画
素番号および光強度を転送する。この場合、その画素に
対応するキー情報がもともと有効でない場合には、フラ
グは‘0’であるため、サブCPU151への画素番号
および光強度の転送は起こらない。また、光強度が0な
らば、やはりサブCPU151への画素番号および光強
度の転送は起こらない。その画素のキー情報が有効であ
り、受光素子1101が光を受けた場合にだけ、サブC
PU151への画素番号および光強度の転送が起こるた
め、検索の高速化が図れる。
【0047】第2の場合の別の方法は、図1の電気制御
型空間光変調器141,142,143,144で無意
味な文字列が発生しないようにサブCPU131,13
2,133,134を制御することである。この場合、
メインCPU102は、あらかじめメモリ装置103に
格納されている記憶情報を知っており、それをサブCP
U131,132,133,134に指示する必要があ
る。この時、無意味なキー情報が入力されても、2次元
受光装置161のどの画素も受光しない。従って、メイ
ンCPU102はそのキー情報が無意味である旨を出力
装置104へ表示する。
【0048】次に、第3の場合として、文字列が4文字
よりも短い場合について説明する。
【0049】上述した第1の場合では文字列の長さがち
ょうど4文字である場合の検索方法について説明した。
しかし実際には、図7のレコード番号1のように、文字
列が4文字よりも短い場合も存在する。もし、4番目の
文字に対応する電気制御型空間光変調器144を全ての
箇所で透過にすると、図7のレコード番号1(“ad
a”)とレコード番号2(“adam”)の区別が不可
能となる。これを避ける
【外1】 えば‘¥0’)に対応する文字を設け、電気制御型空間
光変調器144にその領域を表示すればよい。この時の
メモリ装置103の内容を図12に示す。この場
【外2】 ’に対応する箇所だけが光を透過する。一方、“ada
m”では、‘m’のところだけ光を透過するため、この
2つは区別される。
【0050】次に、第4の場合として、文字列が4文字
よりも長い場合について説明する。
【0051】図7において、レコード番号4(“bac
calaureate”)とレコード番号5(“bac
cara”)は、どちらも4文字目までは同じ文字列で
あるが、異なる意味をもつ。すなわち、4文字だけの比
較ではどちらも“bacc”であり、同一と見なされて
しまう。図1の電気制御型空間光変調器およびそれを制
御するサブCPUが両方の単語を区別するだけの段数分
存在すれば、今まで述べてきた説明どおりに検索するこ
とができる。
【0052】以下では、電気制御型空間光変調器および
それを制御するサブCPUが4段分しか存在しない場合
に、4文字以上の文字列を検索する方法を説明する。例
えば、文字列“baccara”を検索するとしよう。
この場合、2次元受光装置161において、“bac
c”に対応する画素だけが受光し、その画素番号がメイ
ンCPU102に送られる。メインCPU102は、そ
の画素番号をアドレス変換器203で変換したアドレス
と4文字目以降の文字列“ara”を保持し、メモリ装
置103を参照する。
【0053】この場合、メモリ装置103にはあらかじ
め図13に示すように記憶情報を格納しておく。“ba
cc”を含む文字列は複数個(ここでは2つ)あるの
で、“bacc”に対応するアドレス(ここでは38番
地)のフラグは‘1’である。文字列“baccala
ureate”と“baccara”のうち、昇順に早
い方の“baccalaureate”の記憶データを
文字列“bacc”に対応するアドレス(ここでは38
番地)に格納する。また、拡張検索キーには“bacc
alaureate”の4文字目以降の文字列“ala
ureate”を格納する。さて、次へのポインタとし
て文字列“baccara”のアドレス(ここでは12
3番地)を格納しておく。123番地には“bacca
ra”の拡張検索キーとして“ara”、記憶データと
して単語の意味、前へのポインタとして文字列“bac
calaureate”のアドレス(ここでは38番
地)を格納しておく。
【0054】さて、4文字の検索キー“bacc”に対
応するアドレス(ここでは38番地)がメインCPU1
02からアクセスされると、フラグは‘1’であるの
で、該当する文字列を含む単語が存在することがわか
る。次に、メインCPU102が保持している4文字目
以降の文字列“ara”と38番地の拡張検索キー
(“alaureate”)が比較されるが、一致しな
いので、次へのポインタを参照し、123番地がアクセ
スされる。今度は拡張検索キーと一致するので、その単
語の意味が読み出され、メインCPU102を介して出
力装置104に表示される。
【0055】次に、第5の場合として、1つの部分的な
キー情報に一致した記憶情報だけを検索する場合につい
て説明する。
【0056】第5の場合の第1のケースとして、部分的
なキー情報(文字列)が与えられた場合について説明す
る。
【0057】上述した第1〜第4の場合では、キー情報
である文字列が完全に与えられた場合の検索であった。
実際にはキー情報が部分的にしか与えられておらず、該
当する記憶情報を複数検索する場合も存在する。例え
ば、図7において検索キーが“ad*”(‘*’は該当
する文字列が長さの変化も含めて何であってもかまわな
い場合)、“a?am”(‘?’は1文字であり、その
文字が何であってもかまわない場合)、‘m’を含む文
字列など、さまざまな部分的なキー情報による検索が存
在する。
【0058】“ad*”を検索する場合の、電気制御型
空間光変調器141,142,143,144の動作を
図14に示す。図14において、黒い領域は、光を全く
透過しない領域(透過率:0)であり、白い領域は、光
を全て透過する領域(透過率:1)である。図14
(a)は、電気制御型空間光変調器141の動作を示す
図である。ここで、キー情報“ad*”の最初の文字
‘a’に対応する領域だけ、光を全て透過する。図14
(b)は、電気制御型空間光変調器142の動作を示す
図であり、2番目の文字‘d’に対応する領域だけ光を
全て透過する。図14(c)、図14(d)は、それぞ
れ電気制御型空間光変調器143,144の動作を示す
図であり、全領域において光を全て透過する。図14
(e)は、2次元受光装置161で受光する領域を示す
図である。この領域は、図14(a),(b),
(c),(d)の光学的ANDの領域であり、キー情報
“ad*”に対応する画素だけが光を受光する。図7の
辞書を検索する場合、メモリ装置103の
【外3】 びその単語の意味がメインCPU102を介して、出力
装置104へ表示される。
【0059】“a?am”を検索する場合の、電気制御
型空間光変調器141,142,143,144の動作
を図15に示す。ここで、図15において、黒い領域
は、光を全く透過しない領域(透過率:0)であり、白
い領域は、光を全て透過する領域(透過率:1)であ
る。図15(a)は、電気制御型空間光変調器141の
動作を示す図である。ここで、キー情報“a?am”の
最初の文字‘a’に対応する領域だけ、光を全て透過す
る。図15(b)は、電気制御型空間光変調器142の
動作を示す図である。さて、キー情報“a?am”は3
文字目、4文字目の
【外4】 応させてはいけない。従って、電気制御型空間光変調器
142では、ブランク‘
【外5】 図15(c)は、電気制御型空間光変調器143の動作
を示す図であり、3番目の文字‘a’に対応する領域だ
け、光を全て透過する。図15(d)は、電気制御型空
間光変調器143の動作を示す図であり、3番目の文字
‘m’に対応する領域だけ、光を全て透過する。図15
(e)は、2次元受光装置161で受光する領域を示す
図である。この領域は、図15(a),(b),
(c),(d)の光学的ANDの領域であり、キー情報
“a?am”に対応する画素だけが光を受光する。図7
の辞書を検索する場合、メモリ装置103の記憶情報
は、図12に示す通りであり、文字列“adam”およ
びその単語の意味がメインCPU102を介して、出力
装置104へ表示される。
【0060】‘m’を含む文字列を検索する場合の、電
気制御型空間光変調器141,142,143,144
の動作を図16に示す。この場合、文字‘m’の場所の
透過率をそれ以外の文字の場所よりも大きくすることに
よって両者の区別が可能である。例えば、図16におい
て、斜線の領域(文字‘m’以外の領域)は、透過率
0.3の領域であり、白い領域(文字‘m’の領域)
は、透過率1の領域とする。電気制御型空間光変調器1
41,142,143,144の動作は、それぞれ図1
6(a),(b),(c),(d)の通りである。な
お、2文字目で文字列
【外6】 いように、図16(c),(d)は表示されている。
【0061】図16(e)は、2次元受光装置161で
受光する領域を示す図である。この領域は、図(a),
(b),(c),(d)を光学的に重ね合わせたもので
ある。2次元受光装置161で受光した画素の光強度
は、文字‘m’の出現回数に比例する。2次元受光装置
161において、4文字とも‘m’以外の文字であれ
ば、2次元発光装置121の発光強度に対する2次元受
光装置161の光強度比は(0.3)4 =0.0081
である。1文字が‘m’であれば、光強度比は(0.
3)3 =0.027である。従って、2次元受光装置1
61において、受光素子のしきい値を例えば0.01と
すれば、1文字以上文字‘m’が含まれた文字列が検出
される。
【0062】これらの文字列について、光強度の強い画
素の順(“mmmm”から始まる)に、画素番号がアド
レス変換器203によりメモリ装置103のアドレスに
変換され、メモリ装置103の記憶情報が検索され、単
語として意味のある文字列およびその意味がメインCP
U102を介して、出力装置104へ表示される。
【0063】なお、文字列の先頭の方で、文字‘m’が
出てくる文字列を検索したい場合も存在する。この場合
の電気制御型空間光変調器141,142,143,1
44の動作を図17に示す。図17においては、文字
‘m’の領域は出現箇所によらず全て同じ重み(透過
率:1)としたが、この場合には、例えば、電気制御型
空間光変調器141,142,143,144におい
て、文字‘m’が出現する領域の透過率をそれぞれ0.
8,0.7,0.6,0.5と変えることにより、文字
列において、文字‘m’が最初の方で出現するものほ
ど、検索の優先順位を高くすることができる。
【0064】次に、第5の場合の第2のケースとして、
あいまいなキー情報(文字列)が与えられた場合につい
て説明する。
【0065】あいまいな検索の事例としては、“abo
ut”という英単語について、検索者の記憶ではその綴
りが“abaut”であるか“about”であるか不
確かな場合である。また、別の事例としてはOCRで読
み取った手書き文字等(例えば手書きの“about”
という文字列)がOCRでの認識では“abaut”で
あるか“about”であるかが不明確であり、意味的
な認識が必要な場合がある。
【0066】これらの場合、3番目の文字について検索
範囲を広げて(この場合は‘a’あるいは‘o’の両方
について)、該当する単語の検索を行う必要がある。こ
の場合、文字列“ab×ut”において、1文字目、2
文字目、4文字目、5文字目については、完全に間違い
がなく与えられているので、該当する文字の領域は透過
率1とし、それ以外の領域は0.3とする。また、3文
字目については、‘a’または‘o’である可能性があ
るが、検索者の確信度あるいは優先度に応じて、文字
‘a’の領域は透過率を0.8、文字‘o’の領域は透
過率を0.6と設定すればよい。2次元受光装置161
では、文字列“abaut”に対応する画素が最も強い
光強度であり、文字列“about”に対応する画素が
次に強い光強度となるため、この順に検索が行われる。
【0067】なお、確信度あるいは優先度は検索者が入
力指定することもできるし、文字間の類似性を画像の類
似度として[ハミング距離/全体の画素数]を透過率の
基準として用いることもできる。
【0068】次に、第6の場合として、複数個のキー情
報が存在する場合について説明する。
【0069】第6の場合として、ツリー検索を行う場合
について説明する。
【0070】図1の光検索装置は、1つのキー情報によ
る検索に限らず、複数のキー情報による検索も可能であ
る。例えば、図18に示すようなツリー構造のデータベ
ースを考える。この場合、最初の検索は、条件aが真か
偽であるかにより2つに分かれ、次の検索では、条件a
が真か偽かのそれぞれの場合について、次の条件b0あ
るいはb1が真か偽かにより2つに分かれる。以下同様
にそれぞれの条件について検索を行う必要がある。この
ような検索についても、各条件を真偽を図18のように
表示することにより、容易に検索することができる。ま
た、ツリー検索において判断部分に確率を含む場合
(「もし、aならば0.3の確率でbである」)もアナ
ログ的な透過率設定により表現できる。
【0071】また、第6の場合として、属性での検索に
ついて説明する。
【0072】各電気制御空間光変調器で表示される各キ
ー情報が重複するものでなければ図1の光検索装置およ
びこれまで述べてきた光検索方式により検索は可能とな
る。
【0073】一例としては、ある対象を複数個の感覚ワ
ードで表した場合、感覚ワードの該当度から想起される
対象を検索することも可能である。通常、ある物体の感
覚ワードによる評価は5段階評価(1から5まで)とし
て表されるが、それらを0から1の間のアナログ透過率
に対応させればよい。
【0074】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれれ
ば、データベース検索一般において、キー情報に該当す
る記憶情報の有無を光で検索する装置を備えることによ
り、並列かつ高速な検索を可能とする効果がある。
【0075】さらに、同一ハードウェアにおいて、完全
なキー情報での検索だけでなく、部分的なキー情報を用
いた検索、一部に誤りが含まれているキー情報を用いた
検索を可能とするものであり、複数の検索該当候補があ
る場合はその優先順位に従って検索することを可能にす
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる光検索装置の構成を
示す図である。
【図2】図1の光検索装置に使用されているメインCP
Uの構成を示す図である。
【図3】図1の光検索装置に使用されている2次元発光
装置、電気制御型空間光変調器、2次元受光装置の画素
配置を示す説明図である。
【図4】電気制御型空間光変調器の変調特性(ある画素
の電気制御信号の強さ−透過光強度比)を示すグラフで
ある。
【図5】図1の光検索装置に使用されているサブCPU
の情報検索用テーブルを示す図である。
【図6】図1のメモリ装置の記憶方法を示す説明図であ
る。
【図7】図1の光検索装置の検索例を示す説明図であ
る。
【図8】電気制御型空間光変調器および2次元受光装置
の動作例を示す説明図である。
【図9】電気制御型空間光変調器および2次元受光装置
の動作例を示す説明図である。
【図10】図7に対応するメモリ装置の記憶例を示す説
明図である。
【図11】2次元受光装置の別の構成を示すブロック図
である。
【図12】図7に対応するメモリ装置での記憶例を示す
説明図である。
【図13】図7に対応するメモリ装置での記憶例を示す
説明図である。
【図14】部分的な文字列での検索例を示す説明図であ
る。
【図15】部分的な文字列での検索例を示す説明図であ
る。
【図16】部分的な文字列での検索例を示す説明図であ
る。
【図17】部分的な文字列での検索例を示す説明図であ
る。
【図18】複数のキー情報が存在する場合のツリー検索
におけるツリー構造を示す図である。
【符号の説明】
101 入力装置 102 メインCPU 103 メモリ装置 104 出力装置 105 光学的検索手段 111,131,132,133,134,151 サ
ブCPU 121 2次元発光装置 141,142,143,144 電気制御型空間光変
調器 161 2次元受光装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー情報および検索指示を入力する入力
    手段と、検索結果を出力する出力手段と、キー情報に対
    応する記憶情報を格納する格納手段と、キー情報に基づ
    き一致または類似する記憶情報の候補を検索する光学的
    検索手段を有する光検索装置であって、光の透過率をア
    ナログ的に変調する複数の2次元空間光変調手段と、該
    2次元空間光変調手段に対して光を照射する2次元発光
    手段と、前記2次元空間変調手段からの透過光強度を検
    知する2次元受光手段と、該2次元受光手段で受光した
    画素のアドレスおよび光強度を記憶する記憶手段と、前
    記画素のアドレスを前記格納手段上の記憶情報のアドレ
    スに変換するアドレス変換手段と、前記格納手段上の該
    当アドレスを読み出し、該当する記憶情報を検索する検
    索手段とを有することを特徴とする光検索装置。
  2. 【請求項2】 前記2次元受光手段は、受光した画素ア
    ドレスに対応する記憶情報の有効/無効を記憶するメモ
    リ手段と、前記画素において受光装置が受光した時に出
    力信号を発生する手段と、前記出力信号と前記メモリ手
    段に記憶されているデータの論理演算を行う演算手段と
    を有し、受光手段が受光しかつ記憶情報が有効である時
    のみ、前記画素のアドレスおよび光強度を記憶すること
    を特徴とする請求項1記載の光検索装置。
  3. 【請求項3】 前記格納手段は、前記記憶情報に加え
    て、該記憶情報の有効/無効を示すフラグと、格納手段
    上での検索のために使用する拡張検索キー情報と、前記
    記憶情報に関連する記憶情報へのポインタを有すること
    を特徴とする請求項1記載の光検索装置。
  4. 【請求項4】 部分的なキー情報または誤り等のあいま
    いさを含むキー情報に基づいて該当する記憶情報を検索
    するために各キー情報に確信度または優先度を付加する
    手段を有し、前記2次元空間光変調手段は、キー情報を
    表現する場合に前記確信度または優先度に対応した光透
    過率分布を与える手段を有し、前記2次元受光手段は、
    受光強度の強い順に受光した画素のアドレスを記憶する
    手段を有し、該画素のアドレスを前記アドレス変換手段
    で変換し、この変換されたアドレスで前記格納手段上の
    記憶情報を読み出すことにより、キー情報の確信度また
    は優先度を反映した順に一致または類似する複数の記憶
    情報を検索することを特徴とする請求項1記載の光検索
    装置。
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