JPH0652146A - 通信ネットワークの回線設計方式 - Google Patents

通信ネットワークの回線設計方式

Info

Publication number
JPH0652146A
JPH0652146A JP33016592A JP33016592A JPH0652146A JP H0652146 A JPH0652146 A JP H0652146A JP 33016592 A JP33016592 A JP 33016592A JP 33016592 A JP33016592 A JP 33016592A JP H0652146 A JPH0652146 A JP H0652146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cost
solution
solution candidate
condition
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33016592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Izumi
寛幸 泉
Takeshi Aoki
武司 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP33016592A priority Critical patent/JPH0652146A/ja
Publication of JPH0652146A publication Critical patent/JPH0652146A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらかじめ指定された回線種の中から、各通
信回線の回線種を適切に決定する通信ネットワークの回
線設計方式に関し、設計条件を満たし、かつコスト最小
の設計解を高速に求めること、特に設計充足検査に要す
る時間を短縮させることを目的とする。 【構成】 設計条件を満たし、コスト極小の解候補を記
憶する手段100と、新しい解候補に対して、設計条件
充足検査の一部(設計条件充足のための必要条件)とし
てのノードに関するカットセット条件充足検査を行う手
段101と、手段101の検査に合格した解候補に対し
て、実際に設計条件充足検査を行う手段102と、手段
102の検査に合格した解候補のコストが手段100内
の解候補のコスト未満のとき、2つの解候補の置換を行
う手段103とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信ネットワークの設計
条件を満たす通信回線設計方式に関する。通信ネットワ
ークの設計においては、ユーザの指定した設計条件を満
たすように、各通信回線の回線をあらかじめ指定された
回線種の中から適切に選択することが要求されている。
特に、ユーザの指定する設計条件としてコスト最小であ
るような通信回線の回線種を決定することが要求されて
いる。
【0002】すべての回線種の組み合せの数は膨大にな
るので、探索を効率化したり、計算時間を削減した設計
(決定)方法が望まれている。
【0003】
【従来の技術】以下本発明が必要になるような状況を詳
細に説明する。ユーザが設計条件として、コスト最小で
あるような通信回線の回線種を決定することを要求して
いる通信ネットワークの回線コスト最適化問題につい
て、図15〜図18をもとに説明する。
【0004】図15は、高速ディジタル回線の料金の例
を示す。図16は、図15の距離rij が120kmの場合
のチャネル数に対応づけた回線の料金を表す。横軸がチ
ャネル数を表し、縦軸が料金を表す。この図から回線の
コストが不連続な階段関数をしていることがわかる。そ
のため、回線の総コストは、このような階段型関数の和
となる。
【0005】図17は、通信ネットワークの例を示す。
これは、拠点がA,B,Cであり、 拠点間の距離 rAB=50(km),rBC=120(km) ,r
CA=100(km) , 要求容量 dAB=4チャネル(ch),dBC=7チ
ャネル(ch),dCA=5 チャネル(ch)の場合を示す。そして、図示したような 通信容量 tAB=6チャネル,tBC=12チャ
ネル,tCA=6チャネル となる回線種を選択したとき、そのときのコストとして
図15の高速ディジタル回線の料金を当てはめると回線
の総コストCost =cost(tAB,rAB)+cost(t
BC,rBC)+cost(tCA,rCA)=cost(6,
50)+cost(12,120)+cost(6,100)=
830+1250+900=2980(千円)が算出で
きる。
【0006】一般に通信ネットワークの通信拠点をノー
ド、拠点間を結ぶ通信回線をリンクとして、ネットワー
クをノードの集合V={v1,v2,・・・,vN}、
リンクの集合E={e1,e2,・・・,eM}からな
るグラフG(V,E)上に定義する。グラフ上の同じノ
ードを2度以上通らないパスの全体をPとする。P内の
ノードvi,vj間を結ぶパスの集合をPij={p∈P
|パスpの両端がvi,vj}、リンクekを通るパス
の集合をPk={p∈P|パスpはリンクekを通る}と
定義する。各パスp上を流れる通信量(単位:ch(チ
ャネル)をfpと表記する。
【0007】互いに通信しているノードvi,vj間の
通信量の需要(単位:ch(チャネル)をdijとおく
と、ノードvi,vj間のパスのフローすなわち通信量
は、次の式を満たす必要がある。ただし、dij=dji
(i≠j),dii=0とする。
【0008】 dij=Σfp p∈Pij,i,j=1,2,・・・,N リンクekを通フローを、そのリンクを通過する全ての
パスのフローの総和で定義し、ukとおく。すなわち、 uk=Σfp,p∈Pk,k=1,2,・・・,M である。高速ディジタル回線の場合、料金体系は図15
のようになっており、各リンクekの通信量ukに応じ
てリンクekの通信回線の回線種として、あらかじめ指
定された回線種の集合{1,3,6,12,24,4
8,96}の中からuk≦tkを満たす最小のチャネル
数tkが選ばれる。例えば、リンクekの通信量ukが
7であれば、チャネル数tkは7≦tkを満たす{0,
1,3,6,12,24,48,96}の中の数12で
ある。
【0009】リンクekの両端ノードvi,vj間の距
離(単位:km)をrkとして、回線のコストを図15
のようなコスト関数cost(tk,rk)の値(単位:千
円)で与える。グラフGの全てのリンクのコストの総和
をCとすると、通信ネットワークの最適化問題は、グラ
フG=(V,E)と拠点vi,vj間の通信量の需要d
ijが与えられたとき、パスのフローfp(p∈P)を未
知数とする次の最適化問題の最適解を求める問題として
定式化できる。
【0010】 minimizeC=Σcost(tk,rk) subject to dij=Σfp,i,j=1,2,・・・,N p∈Pij tk≧uk=Σfp,k=1,2,・・・,M p∈Pk fp≧0, p∈P tk∈{0,1,3,6,12,24,48,96}, k=1,2,・・・,M 高速ディジタル回線の料金は、回線種が上がるほど単位
回線当たりの値段が安くなるように設定されているた
め、いろいろな組み合せを考えなければコストの最適解
を見つけることができない。前述の図17のような3地
点間の三角網の例では、次の最適化問題 minimizeC=cost(tAB,rAB)+cost(tBC,
rBC)+cost(tCA,rCA) subject to 4=dAB=fAB+fACB 7=dBC=fBC+fBAC 5=dCA=fCA+fCBA tAB≧uAB=fAB+fBAC+fCBA tBC≧uBC=fBC+fACB+fCBA tCA≧uCA=fCA+fACB+fBAC fAB≧0,fBC≧0,fCA≧0,fACB≧0,
fBAC≧0,fCAB≧0,tAB∈{0,1,3,
6,12,24,48,96},tBC∈{0,1,
3,6,12,24,48,96},tCA∈{0,
1,3,6,12,24,48,96}. を解くことになる。ここでrAB=50(km) ,rBC
=120(km) ,rCA=100(km) とする。このと
きfAB=4,fBC=7,fCA=5(他のフローは
0)の時、uAB=4,uBC=7,uCA=5で、そ
の時の回線種はtAB=6,tBC=12,tCA=6
であり、cost(tAB,rAB)=cost(6,50)=
830(千円)、cost(tBC,rBC)=cost(6,
120)=900(千円)、cost(tCA,rCA)=
cost(12,100)=1250(千円),回線コスト
CはC=830+900+1250=2980(千円)
である。
【0011】リンクBCには12チャネルの回線種を割
り当てることになり、空き容量が大きいので、回線種を
1ランク下げて不足分を迂回ルートBACで補うことに
すると、図18(a)に示すようにfAB=4,fBC
=6,fCA=5,fBAC=1,uAB=5,uBC
=6,uCA=6で、そのときの回線種はtAB=6,
tBC=6,tCA=6であり、回線コストCはC=8
30+900+900=2630(千円)となりコスト
が低くなる。
【0012】ところが、BC間の通信をすべて迂回ルー
トBACで行うと、図18(b)に示すようにfAB=
4,fBC=0,fCA=5,fBAC=7,uAB=
11,uBC=0,uCA=12で、そのときの回線種
はtAB=12,tBC=0,tCA=12であり、回
線コストCはC=1100+1250=2350(千
円)となりコストがさらに低くなる。
【0013】このように、高速ディジタル回線の料金
は、回線種が上がるほど単位回線当たりの値段が安くな
るように設定されているため、目的関数が不連続の非線
形関数となるので、従来の数理計画法で解くことができ
ず、いろいろな組み合せを考えなければコストの最適解
を見つけることができない。
【0014】図19はコストの最適解を見つけるための
通信ネットワークの回線設計方式の従来例である。同図
において、解候補生成部1は、入力された拠点間の距
離、要求容量をもとに通信しようとする拠点の間を結ぶ
通信ネットワークの回線種の解候補Tを生成するもので
ある。すなわち、例えばT=(tAB,tBC,tC
A)=(6,12,6)と示すように、tAB,tB
C,tCAの回線種をそれぞれ、6,12,6とした解
候補Tを生成し、次のサイクルでは、例えばT=(tA
B,tBC,tCA)=(3,12,6)と示すよう
に、tAB,tBC,tCAの回線種をそれぞれ、3,
12,6とした解候補Tを生成するものである。
【0015】設計条件充足検査部2は、前記生成部1に
よって生成された解候補Tについて、設計条件を充足す
るか否かを検査するものである。コスト極小解検査部3
は、生成された解候補のコストとコストの極小解候補を
格納するCOメモリ5内のコスト極小の解候補とのコス
トとを比較する。
【0016】最終解候補出力部4は、COメモリ5内の
設計条件を満たすコスト最小の解候補を出力するもので
ある。COメモリ5は、現在までに生成されて設計条件
充足検査部2によって設計条件(制約)を満たすと判定
された解候補Tのうち、コスト極小解検査部3によって
コスト最小と判定された解候補を格納しておくものであ
る。
【0017】図20は図19の従来例における最適解出
力処理のフローチャートである。このフローチャートを
用いて、図17の通信ネットワーク例に対する処理を詳
細に説明する。
【0018】まず、図20の(1)において、入力とし
て、全てのノード対i,j間の距離rijと要求伝送容量
dijとが与えられる。ここで、図17に示すように、 拠点間の距離 rAB=50(km),rBC=120
(km),rCA=100(km), 要求容量 dAB=4(ch),dBC=7(ch),
dCA=5(ch) が与えられたものとする。
【0019】最初は、COメモリは空である。すなわち
CO=φ。(φは空集合を表す記号である) 1サイクル目において、図20の(3)においてもし、
ここでユーザの停止条件を満たして、ループのサイクル
を抜け出したとしたら、(8)においてCOメモリ内に
何もないから、解として何も出力されずに停止する。
【0020】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において解の候補Tとして
T=(tAB,tBC,tCA)=(6,12,6)を
生成したものとする。
【0021】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=6≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=6≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=4,fBC=
7,fCA=5,fACB=0,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0022】(6)において設計条件を満たす既知の解
の候補のうち、もっともコストの安いものとして、CO
メモリ内のT″と、Tとを比較する。今は、CO=φだ
から、次のステップへ行く。
【0023】(7)においてTをCOメモリに格納す
る。すなわち、CO={(6,12,6)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0024】2サイクル目 (3)においても、もし、ここでユーザの停止条件を満
たして、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)に
おいてCO={(6,12,6)}の中からコスト最小
の解の候補として(6,12,6)か選び出されて、解
として出力されて停止する。
【0025】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(3,12,
6)を生成したものとする。
【0026】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=3≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=6≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=3,fBC=
7,fCA=5,fACB=1,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0027】(6)において設計条件を満たす既知の解
の候補のうち、もっともコストの安いものとして、CO
メモリ内のT″と、Tとを比較する。CO={(6,1
2,6)}であるから、コストを計算するまでもなく、
(3,12,6)のほうがT″=(6,12,6)より
もコストが安いことがわかるから、次のステップに行
く。
【0028】(7)においてCOメモリ内のT″の代わ
りにTをCOに格納する。すなわち、CO={(3,1
2,6)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0029】3サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
て、CO={(3,12,6)}の中からコスト最小の
解の候補が選び出されて、解として出力されて停止す
る。
【0030】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(1,12,
6)を生成したものとする。
【0031】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=1≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=6≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAは存在しない。すなわち設計条
件を満たさない。従って、(6)のステップを実行せず
に(3)の前に戻る。
【0032】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 4サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
て、CO={(3,12,6)}の中からコスト最小の
解の候補として(3,12,6)が選び出されて、解と
して出力されて停止する。
【0033】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(1,12,
12)を生成したものとする。
【0034】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=1≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=12≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=1,fBC=
7,fCA=5,fACB=3,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0035】(6)においてCOメモリ5内の解の候補
とコストを比較する。CO={(3,12,6)}であ
って、T″=(3,12,6)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(3,50)+cost(12,120)+cost
(6,100)=620+1250+900=2770
(千円)であり、 T=(1,12,12)のコストは、Cost =cost(t
AB,rAB)+cost(tBC,rBC)+cost(tC
A,rCA) =cost(1,50)+cost(12,120)+cost(1
2,100)=390+1250+1250=2890
(千円)であり、T=(1,12,12)よりもCOメ
モリ5内のT″=(3,12,6)のほうが図15から
計算したコストが低くなる。従って、(7)のステップ
を実行せずに、(3)に戻る。
【0036】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 5サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
て、CO={(3,12,6)}の中からコスト最小の
解の候補として(3,12,6)が選び出されて、解と
して出力されて停止する。
【0037】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(0,12,
12)を生成したものとする。(5)においてTが設計
条件を満たすか検査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=0≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=12≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=0,fBC=
7,fCA=5,fACB=4,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0038】(6)においてCOメモリ5内の解の候補
とコストを比較する。CO={(3,12,6)}であ
って、T″=(3,12,6)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(3,50)+cost(12,120)+cost
(6,100)=620+1250+900=2770
(千円) であり、T=(0,12,12)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(0,50)+cost(12,120)+cost(1
2,100)=0+1250+1250=2500(千
円) であり、COメモリ5内のT″=(3,12,6)より
もT=(0,12,12)のほうが図15から計算した
コストが低くなる。従って、次のステップに行く。
【0039】(7)においてCOメモリ内のT″をTに
置き換える。すなわちCO={(0,12,12)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0040】6サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
て、CO={(0,12,12)}の中からコスト最小
の解の候補として(0,12,12)が選び出されて、
解として出力されて停止する。
【0041】以下は、まだユーザの係止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(0,6,1
2)を生成したものとする。
【0042】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=0≧fAB+fCBA+fBAC tBC=6≧fBC+fCBA+fACB tCA=12≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAは存在しない。すなわち設計条
件を満たさない。従って、(6)のステップを実行せず
に(3)の前に戻る。
【0043】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 7サイクル目 以下同様に行う。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】前記の例で示したよう
に、高速ディジタル回線の料金は、回線種が上がるほど
単位回線当たりの値段が安くなるように設定されている
ため、目的関数が不連続の非線形関数となる。
【0045】このため、線形計画法を始めとする従来の
数理計画法では解くことができなかった。また、従来の
組み合せ最適化手法を用いてコストの最適解を見つける
場合でも、いろいろな回線種の組み合せを考えなければ
ならず、それらの回線種の組み合せが膨大となり、実用
的な時間内で効率よく最適解を求めることができなかっ
た。このため、通信ネットワークの回線コストを最適化
するために、試行錯誤でいろいろな回線種の組み合せを
生成し、これらの回線種の組み合せが設計条件を満足す
るか、またコスト最小の解であるかを検査する処理にお
いて、膨大な時間を消費し、実用的な時間で最適な設計
をすることができないという問題点があった。
【0046】さらに、図19の従来例において設計条件
充足検査部2による設計条件検査では、条件を満たすパ
スfが存在するかどうかを調べるのに時間がかかってい
た。そのため、解候補が設計条件を満たすかどうかの検
査には時間がかかるので、コスト最小解を見つけるため
に多数の解候補を生成、検査するための全体の時間が非
常にかかるという問題点があった。
【0047】本発明は通信ネットワークの設計条件を満
たし、かつコスト最小の解を高速に求める方法、特に設
計条件充足検査に要する時間を短縮させる方法を提供す
ることである。
【0048】
【課題を解決するための手段】図1〜図3は本発明の原
理ブロック図である。これらの図は、通信ネットワーク
を構成する複数の拠点間の回線種の組み合せのうちで、
コスト最小の組み合せを決定する通信ネットワーク設計
装置における通信ネットワークの回線設計方式の原理ブ
ロック図である。
【0049】図1は第1の発明の原理ブロック図であ
る。同図において、コスト極小解候補記憶手段100は
通信ネットワークの拠点(ノード)間の回線種の組み合
せとしての解候補のうちで、通信ネットワークの設計条
件を満足し、かつコスト極小の解候補を記憶するための
ものであり、例えばCOメモリである。
【0050】ノードに関するカットセット条件充足検査
手段101は、例えば解候補生成部によって新たに生成
された解候補がノードに関するカットセット条件を充足
するか否かを判定し、充足しない時にはその生成された
解候補を廃棄するものである。このノードに関するカッ
トセット条件充足検査についてはその詳細を後述する
が、この検査は通信ネットワークに対する設計条件充足
検査を実際に行うことのない検査であり、この検査を充
足しない時にはその解候補はネットワークに対する設計
条件を明らかに充足しないと判定できるものである。
【0051】また設計条件充足検査手段102は、ノー
ドに関するカットセット条件充足検査手段101によっ
て廃棄されなかった解候補が実際に通信ネットワークに
対する設計条件を充足するか否かを判定し、充足しない
時にはその解候補を廃棄するものである。さらにコスト
極小解検査手段103は、設計条件充足検査手段102
によって廃棄されなかった解候補のコストが、コスト極
小解候補記憶手段100に記憶されている解候補のコス
ト以上である時にその解候補を廃棄し、未満である時に
廃棄されなかった解候補とコスト極小解候補記憶手段1
00に記憶されている解候補とを置き換えるものであ
る。これによってコスト極小解候補記憶手段100には
常に生成された解候補のうちでコスト最小の解候補が記
憶されることになり、例えばユーザの停止条件を満足し
た時に最終解候補出力部がCOメモリ内の解候補を出力
することにより、コスト最小の解候補が得られることに
なる。
【0052】図2は第2の発明の原理ブロック図であ
る。同図において、コスト極小解候補記憶手段100、
およびノードに関するカットセット条件充足検査手段1
01の作用は図1におけると同じである。コスト極小解
検査手段103は、その名称は図1におけると同じであ
るが、その作用は第1の発明におけるとやや異なり、ノ
ードに関するカットセット条件充足検査手段101によ
って廃棄されなかった解候補のコストを求め、そのコス
トがコスト極小解候補記憶手段100に記憶されている
解候補のコスト以上である時、カットセット条件充足検
査手段101によって廃棄されなかった解候補を廃棄
し、未満である時にその解候補を設計条件充足検査手段
102に出力するものである。
【0053】また設計条件充足検査手段102の作用も
第1の発明におけるとやや異なり、コスト極小解検査手
段103によって廃棄されなかった解候補が通信ネット
ワークに対する設計条件を充足するか否かを判定し、設
計条件を充足しない時にはその解候補を廃棄し、充足す
る時にはその解候補をコスト極小解候補記憶手段100
に記憶されている解候補と置き換えるものである。これ
によってコスト極小解候補記憶手段100には、第1の
発明におけると同様に、常に生成された解候補のうちで
コスト最小の解候補が記憶されることになる。
【0054】図3は第3の発明の原理ブロック図であ
る。同図を図2と比較すると、ノードに関するカットセ
ット条件充足検査手段101とコスト極小解検査手段1
03との位置が逆となっている点が異なっている。
【0055】このためコスト極小解検査手段103は、
例えば解候補生成部によって新たに生成された解候補の
コストが、コスト極小解候補記憶手段100に記憶され
ている解候補のコスト以上である時に生成された解候補
を廃棄し、またノードに関するカットセット条件充足検
査手段101はコスト極小解検査手段103によって廃
棄されなかった解候補に対して前述のノードに関するカ
ットセット条件充足検査を行い、そのカットセット条件
を充足しない時にその解候補を廃棄する。更に設計条件
充足検査手段102は、ノードに関するカットセット条
件充足検査手段101によって廃棄されなかった解候補
が実際に通信ネットワークに対する設計条件を充足する
か否かを判定し、充足しない解候補を廃棄し、充足する
解候補をコスト極小解候補記憶手段100に記憶されて
いる解候補と置き換えるものである。
【0056】
【作用】本発明においては、通信ネットワークの複数の
拠点間の回線の組み合せのうちでコスト最小の組み合せ
を決定するまでの計算時間を短縮するために、手間のか
かる実際の設計条件充足検査に先立ってノードに関する
カットセット条件充足検査が行われる点に大きな特徴が
ある。
【0057】このノードに関するカットセット条件充足
検査においては、例えば通信ネットワーク内の全てのノ
ードの場合をN,任意のノードiとノードkとの間でユ
ーザから要求されている通信容量をdik,実際にノード
iとノードkとを直接に結ぶリンクの最大通信容量をt
ikとする時、ノードiに対して Σtik≧Σdik k≠i,k∈N が成立するか否かが判定され、全てのノードに対してこ
のカットセット条件が充足される時、ノードに関するカ
ットセット条件は充足されるものと判定される。
【0058】図1〜図3にその原理を示した第1〜第3
の発明においては、このノードに関するカットセット条
件充足検査が用いられるが、これらの発明の相違点を中
心として第1〜第3の発明の作用を説明する。第1の発
明においてはまず図1のノードに関するカットセット条
件充足検査手段101によってノードに関するカットセ
ット条件による解の刈り込みが行われ、そのカットセッ
ト条件を充足しない解候補は、この刈り込みの時点で廃
棄される。廃棄されなかった解候補は、次に設計条件充
足検査手段102によって設計条件によって刈り込ま
れ、設計条件を充足しない解候補はこの時点で廃棄され
る。設計条件を満足した解候補に対しては、コスト極小
解検査手段103によってコスト比較による刈り込みが
行われ、コスト極小解候補記憶手段100に記憶されて
いる解候補のコスト以上である時にはその解候補は廃棄
され、未満である時にコスト極小解候補記憶手段100
内の解候補と置き換えられる。生成された解候補1つ1
つに対してこれらの処理が順次行われる。
【0059】すなわち、第1の発明においては実際の設
計条件充足検査より手間のかからないノードに関するカ
ットセット条件充足検査を早期に行うことによって、設
計条件を明らかに充足しない解候補があらかじめ刈り込
まれ、例えばユーザの停止条件を満足して、コスト極小
解候補記憶手段100に記憶されている解を最適解とし
て出力するまでの計算時間が短縮される。
【0060】図2にその原理を示した第2の発明を第1
の発明と比較すると、ノードに関するカットセット条件
による刈り込みの後に行われる設計条件による刈り込み
と、コスト比較による刈り込みとの順序が逆となってい
る点が異なっている。すなわち第2の発明においては、
例えばコスト比較の手間が実際の設計条件充足検査の手
間より小さい場合に、コスト比較による刈り込みを先に
行ってコストの高い解候補をあらかじめ刈り込み、その
後に初めて実際の設計条件充足検査を行うことによっ
て、全体の計算時間が短縮される。
【0061】図3にその原理を示した第3の発明を第2
の発明と比較すると、ノードに関するカットセット条件
による刈り込みとコスト比較による刈り込みとの順序が
逆となっている点が異なっている。すなわち第3の発明
においては、例えばコスト比較に要する手間がノードに
関するカットセット条件充足検査に要する手間より小さ
い時コスト比較による刈り込みを先に行うことによっ
て、さらに計算時間を短縮することが可能となる。
【0062】以上のように、本発明においては解候補が
実際に通信ネットワークの設計条件を充足するか否かを
判定する前に、ノードに関するカットセット条件充足検
査が行われる。
【0063】
【実施例】図4は第1の発明の実施例の構成ブロック図
である。同図において解候補生成部1、設計条件充足検
査部2、コスト極小解検査部3、最終解候補出力部4、
およびコスト極小の解候補を格納するCOメモリ5のそ
れぞれの作用は図19の従来例におけると同様である。
【0064】ノードに関するカットセット条件充足検査
部6は、解候補生成部1によって生成された解候補Tが
ノードに関するカットセット条件を充足するか否かを検
査するものである。次にこのノードに関するカットセッ
ト条件について説明する。
【0065】任意のノードiにおいて、iがi以外のノ
ードkと通信するための要求容量dikを、i以外のすべ
てのノード(拠点)kに対してたしたものを、 Σdik k≠i k∈N と書くことにする。ただし、k≠i、かつk∈Nであ
り、Nはすべての拠点の集合である。
【0066】また、拠点iと拠点kとがリンクikで直接
接続されているとき、そのリンクikの容量はtikで表現
される。もしiと拠点kとがリンクで直接接続されてい
ないとき、tik=0とする。任意の拠点iにおいて、i
以外のすべての拠点kに対するリンク容量tikをたした
ものを、 Σtik k≠i k∈N と書くことにする。ただし、k≠i、かつk∈Nであ
り、Nはすべての拠点の集合である。Σtikは拠点iに
接続しているすべてのリンクのリンク容量の総和であ
る。
【0067】このとき、ネットワークの任意のノードi
が満たすべき条件として、 Σtik≧Σdik k≠i k≠i k∈N k∈N でなければならない。なぜならば、もし、Σtik<Σd
ikならば、(Σdik−Σtik)分の要求容量の分だけ拠
点iから他の拠点kに流せないので、設計条件に反する
からである。
【0068】従って、任意の解候補T=(・・・,ti
k,・・・)において、ある拠点iに対してΣtik<Σ
dikならば、この解候補Tは、設計条件を満たさないも
のとして廃棄することができる。この条件をノードiに
関するカットセット条件と呼ぶことにする。
【0069】図5は第2の発明、図6は第3の発明の実
施例の構成ブロック図である。これらを第1の発明の実
施例を示す図4と比較すると構成要素の種類は同一であ
るので、各実施例の動作について以下に説明する。
【0070】図4においてまず、入力された拠点間の距
離、要求容量をもとに解候補生成部1によって生成され
た解候補Tは、ノードに関するカットセット条件充足検
査部6によって、ノードに関するカットセット条件を満
たすかどうか検査される。
【0071】もし、ノードに関するカットセット条件を
満たさないと判定されたならば、次の解候補を生成すべ
く前記生成部1に戻る。もしノードに関するカットセッ
ト条件を満たすと判定されたならば、設計条件充足検査
部2によって、設計条件を満たすかどうか検査される。
【0072】もし、設計条件を満たさないと判定された
ならば、つぎの解候補を生成すべく前記生成部1に戻
る。もし、設計条件を満たすと判定された場合には、コ
スト極小解検査部3によって、新しく生成され、設計条
件を満たした解候補のコストと、COメモリ5内のコス
ト極小の解候補とのコストとを比較する。
【0073】もし、COメモリ5内のコスト極小の解候
補のほうが、コストが小さいならば、次の解候補を生成
すべく前記生成部1に戻る。もし、新しく生成され、設
計条件を満たした解候補のほうが、コストが小さいなら
ば、COメモリ5内のコスト極小の解候補を、新しく生
成され、設計条件を満たした解候補のほうに取り替え
て、さらに次の解候補を生成すべく前記生成部1に戻
る。
【0074】もし、このサイクル中に、ユーザの停止条
件を満たしたならば、このサイクルを抜け出して、CO
メモリ5内のコスト極小の解候補を出力して停止する。
次に図5の第2の実施例の動作を説明する。
【0075】まず、入力された拠点間の距離、要求容量
をもとに解候補生成部1によって任意の解候補Tが生成
される。解候補生成部1によって生成された解候補T
は、ノードに関するカットセット条件充足検査部6によ
って、ノードに関するカットセット条件を満たすかどう
か検査される。
【0076】もしノードに関するカットセット条件を満
たさないと判定されたならば、次の解候補を生成すべく
前記生成部1に戻る。もしノードに関するカットセット
条件を満たすと判定されたならば、この実施例において
は、第1の実施例と異なり、前記コスト極小解検査部3
が、設計条件充足検査部2より前に位置する。そして、
設計条件を検査する前に、コスト極小解検査部3によっ
て、新しく生成された解候補のコストと、COメモリ5
内のコスト極小の解候補とのコストとを比較する。
【0077】もし、COメモリ5内のコスト極小の解候
補のほうが、コストが小さいならば、次の解候補を生成
すべく前記生成部1に戻る。もし、新しく生成された解
候補のほうがコストが小さいならば、設計条件充足検査
部2によって新しく生成された解候補Tが設計条件を満
たすか検査される。
【0078】検査の結果、もし満たされない場合には、
次の解候補を生成すべく前記生成部1に戻る。もし設計
条件を満たすと判定された場合には、COメモリ5内の
コスト極小の解候補を、新しく生成され、設計条件を満
たした解候補のほうに取り替えて、さらに次の解候補を
生成すべく前記生成部1に戻る。
【0079】この実施例は、もしコスト極小解検査部3
によるコスト検査の手間が設計条件充足検査部2による
設計条件検査の手間よりも、かなり小さいときに有効で
ある。なぜならば、コスト極小解検査部3が設計条件充
足検査部2より前に位置するので、設計条件を手間をか
けて検査することなく、コストの大きい解候補を、より
少ない手間のコスト検査によって刈り込むとができるか
らである。
【0080】続いて、図6の第3の実施例の動作を説明
する。まず、入力された拠点間の距離、要求容量をもと
に解候補生成部1によって任意の解候補Tが生成され
る。
【0081】この実施例においては、コスト極小解検査
部3が、ノードに関するカットセット条件充足検査部6
および設計条件充足検査部2より前に位置する。そし
て、ノードに関するカットセット条件および設計条件を
検査する前に、コスト極小解検査部3によって、新しく
生成された解候補のコストと、COメモリ5内のコスト
極小の解候補とのコストとを比較する。
【0082】もし、COメモリ5内のコスト極小の解候
補のほうが、コストが小さいならば、次の解候補を生成
すべく前記生成部1に戻る。もし、新しく生成された解
候補のほうがコストが小さいならば、ノードに関するカ
ットセット条件充足検査部6によって、新しく生成され
た解候補Tがノードに関するカットセット条件を満たす
か検査される。
【0083】もしノードに関するカットセット条件が満
たされない場合には、次の解候補を生成すべく前記生成
部1に戻る。もしノードに関するカットセット条件が満
たされた場合には、設計条件充足検査部2によって新し
く生成された解候補Tが設計条件を満たすか検査され
る。
【0084】もし設計条件が満たされない場合には、次
の解候補を生成すべく前記生成部1に戻る。もし設計条
件を満たすと判定された場合には、COメモリ5内のコ
スト極小の解候補を、新しく生成され、設計条件を満た
した解候補のほうに取り替えて、さらに次の解候補を生
成すべく前記生成部1に戻る。
【0085】もし、このサイクル中に、ユーザの停止条
件を満たしたならば、このサイクルを抜け出して、CO
メモリ5内のコスト極小の解候補を出力して停止する。
この実施例は、もしコスト極小解検査部3によるコスト
検査の手間が、ノードに関するカットセット条件充足検
査部6による設計条件検査の手間、および設計条件充足
検査部2による設計条件検査の手間よりも、かなり小さ
いときに有効である。なぜならば、コスト極小解検査部
3がノードに関するカットセット条件充足検査部6、お
よび設計条件充足検査部2より前に位置するので、ノー
ドに関するカットセット条件および設計条件を手間をか
けて検査することなく、より少ない手間のコスト検査に
よってコストの大きい解候補を、刈り込むことができる
からである。
【0086】なお、前述のユーザの停止条件としては、
例えば「コストが・・・円以下の候補が見つかれば停止
せよ。」、「解候補を・・・個探したらその中で最小コ
ストのものでよい。」、「・・・時間の間に探した解候
補の中で最小コストのものでよい。」等がある。
【0087】図7は図4にその構成を示した第1の発明
の実施例における最適解出力処理フローチャートであ
る。同図において、(1)〜(4)は従来方式のフロー
チャートを示す図20におけると同じである。(4)に
おいて解の候補Tが解候補生成部1によって1つ生成さ
れると、(9)においてノードに関するカットセット条
件充足検査部6によってノードに関するカットセット条
件を満たすか否かが判定され、満たさない場合には
(3)以降の処理が繰り返される。
【0088】ノードに関するカットセット条件が満たさ
れる場合には、(5)において生成された解候補Tが実
際に設計条件を満たすか否かが設計条件充足検査部2に
よって判定され、満たさない時には(3)以降の処理が
繰り返される。設計条件が満たされる時には、(6)に
おいてコスト極小解検査部3によって、COメモリ5内
の解候補T″のコストが生成された候補Tのコスト以上
であるか否かが判定され、以上でない場合には(3)以
降の処理が繰り返される。
【0089】T″のコストがTのコスト以上である時に
は、(7)においてCOメモリ5内の解候補T″と生成
された解候補Tとの置き換えが行われ、(3)以降の処
理が繰り返される。そして(3)においてユーザの停止
条件を満たすと判定された時に、(8)においてCOメ
モリ5に記憶されているコスト最小の解候補が出力さ
れ、処理を終了する。
【0090】次に、図7のフローチャートを、従来例の
フローチャートの場合と同様に、図17の通信ネットワ
ークに適用した場合の処理を図8にその経過を示しなが
ら、詳細に説明する。
【0091】まず、図7の(1)において、入力とし
て、全てのノード対i,j間の距離rijと要求伝送容量
dijとが与えられる。ここで、図17に示すように、 拠点間の距離 rAB=50(km),rBC=120
(km),rCA=100(km) 要求等量 dAB=4(ch),dBC=7(ch),
dCA=5(ch) が与えられたものとする。
【0092】最初は、COメモリ5は空である。すなわ
ち、CO5=φ。(φは空集合を表す記号である) 1サイクル目において、図7の(3)においてもし、こ
こでユーザの停止条件を満たして、このサイクルを抜け
出したとしたら、(8)においてCOメモリ5内に何も
ないから、解として何も出力されずに停止する。
【0093】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において解の候補Tとして
T=(tAB,tBC,tCA)=(6,12,6)を
生成したものとする。
【0094】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、各ノード
A,B,Cに対して、 tCA+tAB=6+6≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=6+12≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=12+6≧dBC+dCA=7+5 のいずれの不等式も満たされるから、ノードに関するカ
ットセット条件は満たされる。
【0095】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=6≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=6≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=4,fBC=
7,fCA=5,fACB=0,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0096】(6)において設計条件を満たす既知の解
の候補のうち、もっともコストの安いものとして、CO
メモリ5内のT″と、Tとを比較する。今は、CO5=
φだから、次のステップへ行く。
【0097】(7)においてTをCOメモリ5に格納す
る。すなわち、CO5={(6,12,6)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0098】2サイクル目 (3)において、もし、ここでユーザの停止条件を満た
して、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)にお
いてCOメモリ5={(6,12,6)}の中からコス
ト最小の解候補として(6,12,6)が選び出され
て、解として出力されて停止する。
【0099】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(3,12,
6)を生成したものとする。
【0100】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、A,B,C
の各ノードに対して、 tCA+tAB=6+3≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=3+12≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=12+6≧dBC+dCA=7+5 のいずれの不等式も満たされるから、ノードに関するカ
ットセット条件は満たされる。
【0101】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=3≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=6≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=3,fBC=
7,fCA=5,fACB=1,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0102】(6)において設計条件を満たす既知の解
の候補のうち、もっともコストの安いものとして、CO
メモリ5内のT″と、Tとを比較する。今は、CO5=
{(6,12,6)}であるから、(3,12,6)の
ほうがT″=(6,12,6)よりも明らかにコストが
安いことがわかるから、次のステップに行く。
【0103】(7)においてCOメモリ5内のT″の代
わりにTをCOメモリ5に格納する。すなわち、CO5
={(3,12,6)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0104】3サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
てCOメモリ5={(3,12,6)}の中からコスト
最小の解の候補として(3,12,6)が選び出され
て、解として出力されて停止する。
【0105】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(1,12,
6)を生成したものとする。
【0106】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、各ノード
A,B,Cに対して、 tCA+tAB=6+1≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=1+12≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=12+6≧dBC+dCA=7+5 において、最初の不等式が満たされない。この解候補は
設計条件をも満たさないことがわかるから、(5)を実
行せずに、(3)の前に戻る。
【0107】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 4サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
てCOメモリ5={(3,12,6)}の中からコスト
最小の解の候補として(3,12,6)が選び出され
て、解として出力されて停止する。
【0108】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(1,12,
12)を生成したものとする。
【0109】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、各ノード
A,B,Cに対して、 tCA+tAB=12+1≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=1+12≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=12+12≧dBC+dCA=7+5 のいずれの不等式も満たされるから、ノードに関するカ
ットセット条件は満たされる。
【0110】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=1≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=12≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=1,fBC=
7,fCA=5,fACB=3,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0111】(6)においてCOメモリ5内の解の候補
とコストを比較する。CO5={(6,12,6)}で
あって、T″=(6,12,6)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(3,50)+cost(12,120)+cost
(6,100)=620+1250+900=2770
(千円)であり、 T=(1,12,12)のコストは、Cost =cost(t
AB,rAB)+cost(tBC,rBC)+cost(tC
A,rCA) =cost(1,50)+cost(12,120)+cost(1
2,100)=390+1250+1250=2890
(千円)であり、T=(1,12,12)よりもCOメ
モリ5内のT″=(3,12,6)のほうが図15から
計算したコストが低くなる。従って、(7)のステップ
を実行せずに、(3)に戻る。
【0112】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 5サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
てCOメモリ5={(3,12,6)}の中からコスト
最小の解の候補として(3,12,6)が選び出され
て、解として出力されて停止する。
【0113】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(0,12,
12)を生成したものとする。
【0114】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、各ノード
A,B,Cに対して、 tCA+tAB=12+0≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=0+12≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=12+12≧dBC+dCA=7+5 のいずれの不等式も満たされるから、ノードに関するカ
ットセット条件は満たされる。
【0115】(5)においてTが設計条件を満たすか検
査する。すなわち、 dAB=4=fAB+fACB dBC=7=fBC+fBAC dCA=5=fCA+fCBA tAB=0≧fAB+fCBA+fBAC tBC=12≧fBC+fCBA+fACB tCA=12≧fCA+fACB+fBAC を満たすようなパスfAB,fBC,fCA,fAC
B,fBAC,fCBAとして、fAB=0,fBC=
7,fCA=5,fACB=4,fBAC=0,fCB
A=0がある。すなわち設計条件を満たす。
【0116】(6)においてCOメモリ5内の解の候補
とコストを比較する。CO5={(3,12,6)}で
あって、T″=(6,12,6)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(3,50)+cost(12,120)+cost
(6,100)=620+1250+900=2770
(千円)であり、T=(0,12,12)のコストは、 Cost =cost(tAB,rAB)+cost(tBC,rB
C)+cost(tCA,rCA) =cost(0,50)+cost(12,120)+cost(1
2,100)=0+1250+1250=2500(千
円)であり、COメモリ5内のT″=(3,12,6)
よりもT=(0,12,12)のほうが図15から計算
したコストが低くなる。従って、次のステップに行く。
【0117】(7)においてCOメモリ5内のT″をT
に置き換える。すなわちCO5={(0,12,1
2)} (3)に戻り、次のサイクルを実行して、以下同様にし
てコスト最小の解候補を探していく。
【0118】6サイクル目 (3)においてもし、ここでユーザの停止条件を満たし
て、このサイクルを抜け出したとしたら、(8)におい
てCOメモリ5={(0,12,12)}の中からコス
ト最小の解の候補として(0,12,12)が選び出さ
れて、解として出力されて停止する。
【0119】以下は、まだユーザの停止条件を満たして
なかったものとする。(4)において新しい解の候補T
としてT=(tAB,tBC,tCA)=(0,6,1
2)を生成したものとする。
【0120】(9)においてTがノードに関するカット
セット条件を満たすか検査する。すなわち、各ノード
A,B,Cに対して、 tCA+tAB=12+0≧dCA+dAB=5+4 tAB+tBC=0+6≧dAB+dBC=4+7 tBC+tCA=6+12≧dBC+dCA=7+5 において、二番目の不等式が満たされない。この解候補
は設計条件を満たさないことがわかるから、(5)を実
行せずに、(3)の前に戻る。
【0121】(3)に戻り、次のサイクルを実行して、
以下同様にしてコスト最小の解候補を探していく。 7サイクル目 以下同様に行う。
【0122】以上においては、実際の設計条件の充足検
査を行う以前にノードに関するカットセット条件の充足
の有無を判定するものとして本発明の実施例を説明した
が、このノードに関するカットセット条件と実際の設計
条件との中間的な条件として、任意のノード分割集合に
対するカットセット条件がある。この任意のノード分割
集合に対するカットセット条件の検査はノードに関する
カットセット条件の検査より手数がかかるが、実際の設
計条件の充足検査よりは手数のかからないものである。
しかしながら、ノードに関するカットセット条件は、任
意のノード分割集合に対するカットセット条件の完全な
代用になることができない。次にこの任意のノード分割
集合に対するカットセット条件について説明し、本発明
において用いられるノードに関するカットセット条件と
の比較を説明する。まず通信ネットワーク内のすべての
拠点の集合Nを、任意の二つの集合XとYとに分けるも
のとする。ここで、X∪Y=N かつX∩Y=φとす
る。φは空集合を表す。さらに、集合Xに所属している
すべてのノードiと、集合Bに所属しているすべてのノ
ードjとの間の要求容量dijの和を、 Σdij i∈X j∈Y と記載する。同様に通信容量の和を、 Σtij i∈X j∈Y と記載する。このとき、ある解候補T=(・・・,ti
j,・・・)が設計条件を満たしているならば、任意の
ノード集合の分割X,Yに対して、 Σtij≧Σdij i∈X i∈Y j∈X j∈Y が成り立つ。逆に言えば、この条件が成立しない解候補
T=(・・・,tij,・・・)は、設計条件をみたさな
い。なぜならば、もしあるノード集合の分割X,Yに対
して、Σtij<Σdijならば、(Σdij−Σtij)分の
要求容量の分だけ集合X内の拠点から集合Y内の拠点に
流せないので、設計条件に反するからである。
【0123】あるノード集合の分割X,Yに対してこの
不等式が成立することを、「分割X,Yに対するカット
セット条件」と呼ぶことにする。ノード集合Nの任意の
分割X,Yに対してこの不等式が成立することを、「任
意のノード分割集合に対するカットセット条件」と呼ぶ
ことにする。
【0124】従って、任意の解候補T=(・・・,ti
k,・・・)において、「任意のノード分割集合に対す
るカットセット条件」を満たさない解候補Tは、設計条
件を満たさないものとして廃棄することができる。
【0125】図9〜図11は任意のノード分割集合に対
するカットセット条件充足検査を行う実施例の構成ブロ
ック図、図12は図9の実施例における最適解出力処理
のフローチャートである。これらの図はノードに関する
カットセット条件充足検査を行う場合の図4〜6、図7
にそれぞれ対応し、ノードに関するカットセット条件充
足検査に代わって、(任意の)ノード分割集合に対する
カットセット条件充足検査が用いられる点を除いてはそ
の構成および処理は同様であるので詳細な説明を省略す
る。
【0126】次にこの任意のノード分割集合に対するカ
ットセット条件充足検査と本発明のノードに関するカッ
トセット条件充足検査との比較を述べる。まず、「ノー
ドに関するカットセット条件」を満たさない解候補T′
=(・・・,t′hk,・・・)は、「任意のノード分割
集合に対するカットセット条件」をも満たさないし、設
計条件をも満たさない。逆に設計条件を満たす解候補
T′=(・・・,t′hk,・・・)は、「任意のノード
分割集合に対するカットセット条件」を満たし、「ノー
ドに関するカットセット条件」をも満たす。
【0127】「ノードに関するカットセット条件」を満
たした解候補でも、「任意のノード分割集合に対するカ
ットセット条件」を満たさず、結局設計条件を満たさな
いことがある。従って、「ノードに関するカットセット
条件」は、「任意のノード分割集合に対するカットセッ
ト条件」の完全な代用になることはできない。
【0128】しかし、「ノードに関するカットセット条
件」を満たし「任意のノード分割集合に対するカットセ
ット条件」を満たさないような解候補は、設計条件充足
検査により設計条件を満たさないことが判明するから、
いずれにせよ、最適な解とはなりえない。従って、「ノ
ードに関するカットセット条件」を「任意のノード分割
集合に対するカットセット条件」の代わりに代用して
も、特に問題はない。そして代用することによって、以
下に述べるように、カットセット条件の検査時間が大き
く節約される。
【0129】ネットワークのノードの数をn個とする
と、任意のノード分割集合の分割の仕方の個数は、ノー
ドの集合の部分集合の個数から空集合φと全体集合の2
個を引いたものの半分であるから、(2のn乗−2)÷
2=((2の(n−1)乗)−1)個である。「任意の
ノード分割集合に対するカットセット条件」すなわち、 Σtij≧Σdij i∈X i∈X j∈Y j∈Y の個数は、任意のノード分割集合の個数に等しいから、
((2の(n−1)乗)−1)個である。ところが、
「ノードに関するカットセット条件」で調べなければな
らない条件 Σtik≧Σdik k≠i k≠Y k∈N k∈N の個数は、ノードの個数に等しいから、n個である。
【0130】例えば、ノードの個数をn=3として、ノ
ードの集合を{A,B,C}とすると、ノードの集合の
部分集合は、φ,{A},{B},{C},{A,
B},{A,C},{B,C},{A,B,C}で、そ
の個数は2の3乗=8個である。そのノード分割集合
は、{{A},{B,C}},{{B},{A,
C}},{{C},{A,B}}で、その個数は(2の
(3−1)乗)−1)=3個である。従って、「任意の
ノード分割集合に対するカットセット条件」の個数は3
個で、「ノードに関するカットセット条件」の個数は、
ノードの個数に等しく3個である。
【0131】ノードの個数をn=4として、ノードの集
合を{A,B,C,D}とすると、ノードの集合の部分
集合は、φ,{A},{B},{C},{D},{A,
B},{A,C},{A,D},{B,C},{B,
D},{C,D},{A,B,C},{A,B,D},
{A,C,D},{B,C,D},{A,B,C,D}
で、その個数は2の4乗=16個である。ノード分割集
合は、{{A},{B,C,D}},{{B},{A,
C,D}},{{C},{A,B,D}},{{D},
{A,B,C}},{{A,B},{C,D}},
{{A,C},{B,D}},{{A,D},{B,
C}}で、その個数は((2の(4−1)乗)−1)=
7個である。従って、「任意のノード分割集合に対する
カットセット条件」の個数は7個で、「ノードに関する
カットセット条件」の個数は、ノードの個数に等しく4
個である。
【0132】ノードの個数をn=10とすると、「任意
のノード分割集合に対するカットセット条件」の個数は
任意のノード分割集合の個数に等しいから、2の(10
−1)乗−1=511個である。ところが、「ノードに
関するカットセット条件」の個数は、ノードの個数に等
しいから、10個である。
【0133】このように、ノードの数nが大きくなるほ
ど、「任意のノード分割集合に対するカットセット条
件」の個数と、「ノードに関するカットセット条件」の
個数との差は大きくなっていく。従って、「ノードに関
するカットセット条件」を「任意のノード分割集合に対
応するカットセット条件」の代わりに代用することによ
って、カットセット条件の検査時間が大きく節約され
る。
【0134】以上述べたように、ノードの数が3個の場
合は、「任意のノード分割に関するカットセット条件」
と「ノードに関するカットセット条件」とは一致する。
しかしながら、ノードの数が4個以上の場合は、「任意
のノード分割に関するカットセット条件」の個数が「ノ
ードに関するカットセット条件」の個数よりも多くな
る。
【0135】ノードの数が4個の場合の例として、三浦
・橋本「システム分析」共立出版(1987年)の例を
下記に述べる。そのネットワークの例を図13に示す。 AB間の要求容量dAB=5ch 距離rAB=26
9km AC間の要求容量dAC=7ch 距離rAC=37
4km AD間の要求容量dAD=13ch 距離rAD=40
8km BC間の要求容量dBC=4ch 距離rBC=10
6km BD間の要求容量dBD=5ch 距離rBD=14
1km CD間の要求容量dCD=7ch 距離rCD=43
km として、 dAB=5=fAB+fACB+fADB+fACDB
+fADCB dAC=7=fAC+fABC+fADC+fABDC
+fADBC dAD=13=fAD+fABD+fACD+fABC
D+fACBD dBC=4=fBC+fBAC+fBDC+fBADC
+fBDAC dBD=5=fBD+fBAD+fBCD+fBACD
+fBCAD dCD=7=fCD+fCAD+fCBD+fCABD
+fCBAD T=(tAB,tAC,tAD,tBC,tBD,tC
D)として、Tの最初の値をT=(6,12,24,
6,6,12)とすると、 tAB=6≧fAB+fACB+fADB+fACDB
+fADCB tAC=12≧fAC+fABC+fADC+fABD
C+fADBC tAD=24≧fAD+fABD+fACD+fABC
D+fACBD tBC=6≧fBC+fBAC+fBDC+fBADC
+fBDAC tBD=6≧fBD+fBAD+fBCD+fBACD
+fBCAD tCD=12≧fCD+fCAD+fCBD+fCAB
D+fCBAD fAB≧0,fACB≧0,・・・fCBAD≧0 これらの連立方程式を満たすようなfAB,fACB,
・・・fCBADの値を求めることになる。
【0136】任意のノード分割集合として、{{A},
{B,C,D}},{{B},{A,C,D}},
{{C},{A,B,D}},{{D},{A,B,
C}},{{A,B},{C,D}},{{A,C},
{B,D}},{{A,D},{B,C}}の7通りが
あり、それぞれに対応する「任意のノード分割に対する
カットセット条件」は、{{A},{B,C,D}}に
対して、 tAB+tAC+tAD=6+12+24=42≧dA
B+dAC+dAD=5+7+13=25 {{B},{A,C,D}}に対して、 tAB+tBC+tBD=6+6+6=18≧dAB+
dBC+dBD=5+4+5=14 {{C},{A,B,D}}に対して、 tAC+tBC+tCD=12+6+12=30≧dA
C+dBC+dCD=7+4+7=18 {{D},{A,B,C}}に対して、 tAD+tBD+tCD=24+6+12=42≧dA
D+dBD+dCD=13+5+7=25 {{A,B},{C,D}}に対して、 tAC+tAD+tBC+tBD=12+24+6+6
=48≧dAC+dAD+dBC+dBD=7+13+
4+5=29 {{A,C},{B,D}}に対して、 tAB+tAD+tBC+tCD=6+24+6+12
=48≧dAB+dAD+dBC+dCD=5+13+
4+7=29 {{A,D},{B,C}}に対して、 tAB+tAC+tBD+tCD=6+12+6+12
=36≧dAB+dAC+dBD+dCD=5+7+5
+7=24 の7個の条件を調べなければならない。
【0137】「ノードに関するカットセット条件」で
は、各ノードに関してだけだから、ノードAに対して、 tAB+tAC+tAD=6+12+24=42≧dA
B+dAC+dAD=5+7+13=25 ノードBに対して、 tAB+tBC+tBD=6+6+6=18≧dAB+
dBC+dBD=5+4+5=14 ノードCに対して、 tAC+tBC+tCD=12+6+12=30≧dA
C+dBC+dCD=7+4+7=18 ノードDに対して、 tAD+tBD+tCD=24+6+12=42≧dA
D+dBD+dCD=13+5+7=25 の4個を調べるだけでよい。
【0138】図14は、本発明におけるノードに関する
カットセット条件を用いた場合と、ノード分割集合に対
するカットセット条件を用いた場合との、調べるべき条
件の個数の比較図である。同図においてはノードの個数
nが3〜200に対して、本発明のノードに関するカッ
トセット条件(ノード条件)とノード分割集合に対する
カットセット条件の個数とが比較されている。前述のよ
うにノードの個数nが3の場合には両者の個数は同じで
ある。
【0139】本発明のノードに関するカットセット条件
は、その個数がノードの個数と同じであるのに対して、
ノード分割集合に対するカットセット条件の数はノード
の個数が増えるにつれて急激に増加する。このため任意
のノード分割集合に対するカットセット条件を用いる場
合には、検査に要する時間が急激に増加することになる
が、本発明のノードに関するカットセット条件を用いる
場合には検査に要する時間を短くすることができ、実際
の設計条件充足検査を行う前の刈り込みを行うための検
査条件として好適であることが分かる。
【0140】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば設計条件を満たすかどうかの検査を実際に行うこと
なく、ノードに関するカセット条件の判定を行うことに
よって設計条件を満たさない解候補をあらかじめ刈り込
むことができる。また任意のノード分割集合に対するカ
ットセット条件の判定を行う場合に比べて、特にノード
の個数が多い場合に検査に要する時間を大幅に短縮する
ことができる。従って実際の設計条件充足検査や任意の
ノード分割集合に対するカットセット条件の充足検査よ
りも本発明のノードに関するカットセット条件の判定の
検査の手間が少ない場合には、全体として最適解を出力
するまでの検査時間を短縮することができ、通信ネット
ワークの設計条件を満たす解の誘導、あるいは回線コス
トの最適化を高速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理構成ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理構成ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理構成ブロック図である。
【図4】第1の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】第2の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】第3の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】第1の発明の実施例における最適解出力処理フ
ローチャートである。
【図8】図7のフローチャートにおける最適解出力処理
の経過を示す図である。
【図9】ノード分割集合に対するカットセット条件の充
足検査を行う実施例(その1)の構成ブロック図であ
る。
【図10】ノード分割集合に対するカットセット条件の
充足検査を行う実施例(その2)の構成ブロック図であ
る。
【図11】ノード分割集合に対するカットセット条件の
充足検査を行う実施例(その3)の構成ブロック図であ
る。
【図12】図9の実施例における最適解出力処理フロー
チャートである。
【図13】4つのノードから構成される通信ネットワー
クにおける回線コストの割当ての例を示す図である。
【図14】本発明のノードに関するカットセット条件と
ノードの分割集合に対するカットセット条件との条件の
個数の比較図である。
【図15】高速ディジタル回線の料金の例を示す図であ
る。
【図16】高速ディジタル回線のチャネル数と料金との
関係の例を示す図である。
【図17】通信ネットワークとその回線コストの例を説
明する図である。
【図18】図17の通信ネットワークの回線コストの改
善の例を示す図である。
【図19】通信ネットワークの回線設計方式の従来例の
構成を示すブロック図である。
【図20】図19の従来例における最適解出力処理フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 解候補生成部 2 設計条件充足検査部 3 コスト極小解検査部 4 最終解候補出力部 5 COメモリ 6 ノードに関するカットセット条件充足検査部 7 ノード分割集合に対するカットセット条件充足
検査部 100 コスト極小解候補記憶手段 101 ノードに関するカットセット条件充足検査手段 102 設計条件充足検査手段 103 コスト極小解検査手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークを構成する複数の拠点
    (ノード)間の回線種の組み合せのうち、コスト最小の
    組み合せを決定する通信ネットワーク設計装置におい
    て、 すでに生成された、ノード間の回線種の組み合せとして
    の解候補のうちで、前記通信ネットワークの設計条件を
    満足し、かつコスト極小の解候補を記憶するためのコス
    ト極小解候補記憶手段(100)と、 前記通信ネットワークに対する設計条件を実際に検査す
    ることのない検査であって、該検査に合格しない時は該
    ネットワークに対する設計条件を明らかに充足しないと
    判定できる、ノードに関するカットセット条件の充足検
    査を、新たに生成された解候補に対して行い、該ノード
    に関するカットセット条件を充足しない時該生成された
    解候補を廃棄するノードに関するカットセット条件充足
    検査手段(101)と、 該ノードに関するカットセット条件充足検査手段(10
    1)によって廃棄されなかった解候補が実際に該通信ネ
    ットワークに対する設計条件を充足するか否かを判定
    し、充足しない時該解候補を廃棄する設計条件充足検査
    手段(102)と、 該設計条件充足検査手段(102)によって廃棄されな
    かった解候補のコストが、前記コスト極小解候補記憶手
    段(100)に記憶されている解候補のコスト以上であ
    る時該生成された解候補を廃棄し、以上でない時該生成
    された解候補を該コスト極小解候補記憶手段(100)
    に記憶されている解候補と置き換えるコスト極小解検査
    手段(103)とを備え、設計条件充足検査より手間の
    かからないノードに関するカットセット条件充足検査を
    早期に行うことにより、設計条件を明らかに充足しない
    解候補をあらかじめ刈り込み、設計作業終了時に該コス
    ト極小解候補記憶手段(100)内の最適解を出力する
    までの計算時間を短縮することを特徴とする通信ネット
    ワークの回線設計方式。
  2. 【請求項2】 通信ネットワークを構成する複数の拠点
    (ノード)間の回線種の組み合せのうち、コスト最小の
    組み合せを決定する通信ネットワーク設計装置におい
    て、 すでに生成された、ノード間の回線種の組み合せとして
    の解候補のうちで、前記通信ネットワークの設計条件を
    満足し、かつコスト極小の解候補を記憶するためのコス
    ト極小解候補記憶手段(100)と、 前記通信ネットワークに対する設計条件を実際に検査す
    ることのない検査であって、該検査に合格しない時は該
    ネットワークに対する設計条件を明らかに充足しないと
    判定できる、ノードに関するカットセット条件の充足検
    査を、新たに生成された解候補に対して行い、該ノード
    に関するカットセット条件を充足しない時該生成された
    解候補を廃棄するノードに関するカットセット条件充足
    検査手段(101)と、 該ノードに関するカットセット条件充足検査手段(10
    1)によって廃棄されなかった解候補のコストが、該コ
    スト極小解候補記憶手段(100)に記憶されている解
    候補のコスト以上である時該生成された解候補を廃棄す
    るコスト極小解検査手段(103)と、 該コスト極小解検査手段(103)によって廃棄されな
    かった解候補が該通信ネットワークに対する設計条件を
    充足するか否かを実際に判定し、充足する時該解候補を
    前記コスト極小解候補記憶手段(100)に記憶されて
    いる解候補と置き換える設計条件充足検査手段(10
    2)とを備え、前記ノードに関するカットセット条件充
    足検査の後に、設計条件充足検査より手間のかからない
    コスト比較を早期に行うことにより、コストの高い解候
    補をあらかじめ刈り込み、設計作業終了時に該コスト極
    小解候補記憶手段(100)内の最適解を出力するまで
    の計算時間を短縮することを特徴とする通信ネットワー
    クの回線設計方式。
  3. 【請求項3】 通信ネットワークを構成する複数の拠点
    (ノード)間の回線種の組み合せのうち、コスト最小の
    組み合せを決定する通信ネットワーク設計装置におい
    て、 すでに生成された、ノード間の回線種の組み合せとして
    の解候補のうちで、前記通信ネットワークの設計条件を
    満足し、かつコスト極小の解候補を記憶するためのコス
    ト極小解候補記憶手段(100)と、 新たに生成された解候補のコストが、該コスト極小解候
    補記憶手段(100)に記憶されている解候補のコスト
    以上である時該生成された解候補を廃棄するコスト極小
    解検査手段(103)と、 前記通信ネットワークに対する設計条件充足検査を実際
    に行うことのない検査であって、該検査に合格しない時
    は該ネットワークに対する設計条件を明らかに充足しな
    いと判定できる、ノードに関するカットセット条件の充
    足検査を、該コスト極小解検査手段(103)によって
    廃棄されなかった解候補に対して行い、該ノードに関す
    るカットセット条件を充足しない時該解候補を廃棄する
    ノードに関するカットセット条件充足検査手段(10
    1)と、 該ノードに関するカットセット条件充足検査手段(10
    1)によって廃棄されなかった解候補が該通信ネットワ
    ークに対する設計条件を充足するか否かを実際に判定
    し、充足する時該解候補を前記コスト極小解候補記憶手
    段(100)に記憶されている解候補と置き換える設計
    条件充足検査手段(102)とを備え、ノードに関する
    カットセット条件充足検査および設計条件充足検査より
    手間のかからないコスト比較を早期に行うことにより、
    コストの高い解候補をあらかじめ刈り込み、設計作業終
    了時に該コスト極小解候補記憶手段(100)内の最適
    解を出力するまでの計算時間を短縮することを特徴とす
    る通信ネットワークの回線設計方式。
  4. 【請求項4】 前記ノードに関するカットセット条件検
    査手段(101)が、前記通信ネットワーク内の全ての
    ノードの集合をN,任意のノードiとノードkとの間で
    ユーザから要求されている通信容量をdik ,実際にノー
    ドiとノードkとを直接に結ぶリンクの最大通信容量を
    tik とする時、ノードiに対して Σtik ≧Σdij k ≠i,k ∈N が成立することを該ノードiに対するカットセット条件
    充足と判定し、全てのノードに対して該カットセット条
    件が充足される時前記ノードに関するカットセット条件
    充足と判定することを特徴とする請求項1,2,または
    3記載の通信ネットワークの回線設計方式。
JP33016592A 1992-06-01 1992-12-10 通信ネットワークの回線設計方式 Withdrawn JPH0652146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33016592A JPH0652146A (ja) 1992-06-01 1992-12-10 通信ネットワークの回線設計方式

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-140378 1992-06-01
JP14037892 1992-06-01
JP33016592A JPH0652146A (ja) 1992-06-01 1992-12-10 通信ネットワークの回線設計方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0652146A true JPH0652146A (ja) 1994-02-25

Family

ID=26472909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33016592A Withdrawn JPH0652146A (ja) 1992-06-01 1992-12-10 通信ネットワークの回線設計方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652146A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173971A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Fujitsu Ltd ネットワーク設計システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173971A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Fujitsu Ltd ネットワーク設計システム
US9191306B2 (en) 2011-02-21 2015-11-17 Fujitsu Limited Network design system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Suresh Kumar et al. A pragmatic ensemble learning approach for effective software effort estimation
US10997334B2 (en) Implementing a logic design
US10747919B2 (en) Generating path execution times
CN111176991B (zh) 一种嵌入式软件接口用例自动化生成方法
US20160352580A1 (en) Identifying a nearest connection
US20180330024A1 (en) Risk evaluation
JP2000232395A (ja) 最小コストでエンドノードからコアネットワークへのトラヒックを運ぶためのネットワーク設計の線形計画方法
Khoshnevis A search-based identification of variable microservices for enterprise SaaS
JPH0652146A (ja) 通信ネットワークの回線設計方式
CN117670152A (zh) 用于电池工厂的生产模型生成方法、系统、设备及介质
CN117196462A (zh) 一种基于需求订单的供应商筛选方法、设备及介质
Martin et al. An adaptive sequential decision making flow for FPGAs using machine learning
JPH05290023A (ja) 通信ネットワークの最適設計方式
CN111339597A (zh) 一种适用于信息工程建设项目的双代号网络快速自动布图方法
CN110287272A (zh) 一种可配置实时特征提取方法、装置及系统
Rebello et al. Specialized inspection problems in serial production systems
Wang et al. An improved MOEA/D algorithm for the carbon black production line static and dynamic multiobjective scheduling problem
JPH07154415A (ja) 通信ネットワークの回線設計装置
CN112000688A (zh) 一种基于通用查询语言的查询方法及查询系统
Alfieri et al. Minimum cost multi-product flow lines
US7610241B1 (en) Method and apparatus for evaluating optimal access providers for long haul communication providers
JP2002215858A (ja) サプライチェーンモデル作成システム
Liu et al. Expected value-based method to determine the importance of engineering characteristics in QFD with uncertainty theory
CN112215514A (zh) 一种经营分析报告生成方法及系统
CN112580828B (zh) 确定运维时间的方法以及运维任务调配系统

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000307