JPH065185B2 - 分力計測方法および装置 - Google Patents
分力計測方法および装置Info
- Publication number
- JPH065185B2 JPH065185B2 JP60241605A JP24160585A JPH065185B2 JP H065185 B2 JPH065185 B2 JP H065185B2 JP 60241605 A JP60241605 A JP 60241605A JP 24160585 A JP24160585 A JP 24160585A JP H065185 B2 JPH065185 B2 JP H065185B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component force
- measuring
- vibration
- fixed part
- acceleration
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、分力検出器を用いた分力計測方法および装置
に関するものである。
に関するものである。
近年、分力検出器を用いた計測が広く行われるようにな
ってきている。多分力検出器は、X,Y,Z三軸それぞ
れに作用する分力をそれぞれの力およびモーメントとし
て検出し、当該部位に作用する総体的な力の状態を的確
に計測しようとするものである。この場合、分力検出器
の取りつけられている固定台部分が振動していると、そ
の振動の影響が誤差となって現れることになり、正しい
計測はできない。
ってきている。多分力検出器は、X,Y,Z三軸それぞ
れに作用する分力をそれぞれの力およびモーメントとし
て検出し、当該部位に作用する総体的な力の状態を的確
に計測しようとするものである。この場合、分力検出器
の取りつけられている固定台部分が振動していると、そ
の振動の影響が誤差となって現れることになり、正しい
計測はできない。
本発明の目的は、上述のような振動を伴う固定台に取り
つけられた分力検出器による計測における計測誤差を低
減する方法および装置を提供することである。
つけられた分力検出器による計測における計測誤差を低
減する方法および装置を提供することである。
この目的は、特許請求の範囲に記載の構成を有する分力
計測方法および装置、すなわち、物体に作用する所望軸
方向分力を測定し、同時に固定部の振動によって生ずる
同じ軸方向の加速度を測定し、両測定値を演算処理する
ことによって、固定部に作用する振動の影響を除去する
分力計測方法並びに、物体に作用する所望軸方向分力を
測定する分力測定装置と、固定部の振動によって生ずる
固定部の同じ軸方向の加速度を測定する加速度測定装置
と、そして、両測定装置の出力を演算処理する演算回路
とを有する分力計測装置によって達成される。
計測方法および装置、すなわち、物体に作用する所望軸
方向分力を測定し、同時に固定部の振動によって生ずる
同じ軸方向の加速度を測定し、両測定値を演算処理する
ことによって、固定部に作用する振動の影響を除去する
分力計測方法並びに、物体に作用する所望軸方向分力を
測定する分力測定装置と、固定部の振動によって生ずる
固定部の同じ軸方向の加速度を測定する加速度測定装置
と、そして、両測定装置の出力を演算処理する演算回路
とを有する分力計測装置によって達成される。
本発明にかかる分力計測方法および装置によれば、分力
検出器固定台に各種成分の振動が作用する場合において
も、誤差の少ない分力計測が可能となる。
検出器固定台に各種成分の振動が作用する場合において
も、誤差の少ない分力計測が可能となる。
以下、実施例を示す添付図を参照して本発明にかかる分
力計測方法および装置について説明する。
力計測方法および装置について説明する。
第1図は多分力検出器によって風胴内の航空機模型に作
用する分力を計測する状態を示すものである。図におい
て6分力を検出するための多分力検出器1の上に風洞試
験用模型2が取りつけられる。模型2は風洞3の中にあ
り、白矢印のような方向に送風される。なお、多分力検
出器1は固定用基礎4の上に取りつけられる。
用する分力を計測する状態を示すものである。図におい
て6分力を検出するための多分力検出器1の上に風洞試
験用模型2が取りつけられる。模型2は風洞3の中にあ
り、白矢印のような方向に送風される。なお、多分力検
出器1は固定用基礎4の上に取りつけられる。
多分力検出器1は、歪ゲージ式あるいは圧電素子式等が
広く用いられているが、各分力方向について近似的に1
自由度系の弾性体が組み合わせられていると考えられ
る。モーメントの計測についても同様である。なお、多
分力検出器としては、変移を荷重に変更できるものであ
れば、上述の型式の他にばね式その他のものも使用する
ことができる。
広く用いられているが、各分力方向について近似的に1
自由度系の弾性体が組み合わせられていると考えられ
る。モーメントの計測についても同様である。なお、多
分力検出器としては、変移を荷重に変更できるものであ
れば、上述の型式の他にばね式その他のものも使用する
ことができる。
第2図は、X方向の分力検出器の概念図を示すものであ
る。図によれば、ばね定数Kの弾性体11によって、質
量Mの計測側物体が固定部3に吊り下げられている。物
体12の静止状態からの運動をx1、固定側13の運動を
x1とすると、この場合の運動方程式は、摩擦損を無視す
れば、下記のように二階微分方程式となる。
る。図によれば、ばね定数Kの弾性体11によって、質
量Mの計測側物体が固定部3に吊り下げられている。物
体12の静止状態からの運動をx1、固定側13の運動を
x1とすると、この場合の運動方程式は、摩擦損を無視す
れば、下記のように二階微分方程式となる。
固定側の振動x2が、次式であるとすると、 x2=X2Sinωt (2) となり、X2の加速度は以下のようになる。
この(4)式を(3)式に代入すると、 この(5)式は、上記1自由度系の強制力、すなわち、 を加えた時の振動方程式である。(5)式の解は、次式の
ようになる。
ようになる。
ここに、ω0 2=Kg/Mである。
固定側の振動によって検出器が計測する誤差力Fは、 ここで、ω2/ω0 2《1であれば、 となる。この(7)式は、固定側が振動しているときに検
出器に生ずる誤差力が固定側の加速度に比例することを
示している。
出器に生ずる誤差力が固定側の加速度に比例することを
示している。
したがって、固定側にX方向の加速度計を設置し、その
出力を第3図に示すように荷重検出器の出力と演算する
ことにより、その出力は固定側の振動の影響を受けない
ようにすることができる。図において、多分力検出器に
おける所要方向の分力検出器31の出力を増幅器32に
より増幅した後加算器33の一方の端子に加える。加算
器33の他方の端子には、同一方向分力の加速度検出器
34を適当な増幅器35でレベルを規定しかつ出力電圧
調整器36によってゲイン調整された出力が供給され
る。
出力を第3図に示すように荷重検出器の出力と演算する
ことにより、その出力は固定側の振動の影響を受けない
ようにすることができる。図において、多分力検出器に
おける所要方向の分力検出器31の出力を増幅器32に
より増幅した後加算器33の一方の端子に加える。加算
器33の他方の端子には、同一方向分力の加速度検出器
34を適当な増幅器35でレベルを規定しかつ出力電圧
調整器36によってゲイン調整された出力が供給され
る。
出力端子38には、増幅器37によって適当なレベルに
調整された加算器33の出力が得られる。
調整された加算器33の出力が得られる。
このように、本発明にかかる方法および装置によれば、
外部振動の激しい場所においても、振動の影響を受ける
ことなしに多分力検出が可能となる。したがって、従来
不可能とされた振動を伴う部位での正確な多分力検出が
でき、当該計測技術分野において新たな一面が展開され
ることになる。
外部振動の激しい場所においても、振動の影響を受ける
ことなしに多分力検出が可能となる。したがって、従来
不可能とされた振動を伴う部位での正確な多分力検出が
でき、当該計測技術分野において新たな一面が展開され
ることになる。
第1図は、分力検出器によって風胴内の航空機模型に作
用する分力を計測する状態を示すものである。 第2図は、X方向分力検出器の概念図を示すものであ
る。 第3図は、本発明にかかる方法を実施するための演算回
路の例を示すブロック図である。 図中の主な参照符号の対応は以下の通り。 11:弾性体、12:物体 13:固定側、 31:分力検出器、32:増幅器 33:加算器、34:加速度検出器 35:増幅器、36:電圧調整器 37:増幅器、38:出力端子
用する分力を計測する状態を示すものである。 第2図は、X方向分力検出器の概念図を示すものであ
る。 第3図は、本発明にかかる方法を実施するための演算回
路の例を示すブロック図である。 図中の主な参照符号の対応は以下の通り。 11:弾性体、12:物体 13:固定側、 31:分力検出器、32:増幅器 33:加算器、34:加速度検出器 35:増幅器、36:電圧調整器 37:増幅器、38:出力端子
Claims (2)
- 【請求項1】固定部に弾性的に支持された物体に作用す
る分力を測定するための方法において、 物体に作用する所望軸方向分力を測定し、同時に固定部
の振動によって生ずる同じ軸方向の加速度を測定し、両
測定値を演算処理することによって、固定部に作用する
振動の影響を除去することを特徴とする分力計測方法。 - 【請求項2】固定部に弾性的に支持された物体に作用す
る分力を測定するための装置において、 物体に作用する所望軸方向分力を測定する分力測定装置
と、固定部の振動によって生ずる固定部の同じ軸方向の
加速度を測定する加速度測定装置と、そして、両測定装
置の出力を演算処理する演算回路とを有し、該演算出力
によって固定部に作用する振動の影響を除去することを
特徴とする分力計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60241605A JPH065185B2 (ja) | 1985-10-30 | 1985-10-30 | 分力計測方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60241605A JPH065185B2 (ja) | 1985-10-30 | 1985-10-30 | 分力計測方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62102128A JPS62102128A (ja) | 1987-05-12 |
JPH065185B2 true JPH065185B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=17076801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60241605A Expired - Lifetime JPH065185B2 (ja) | 1985-10-30 | 1985-10-30 | 分力計測方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065185B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02269918A (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-05 | Kubota Corp | 運賃計算装置 |
JP5099954B2 (ja) * | 2000-06-08 | 2012-12-19 | ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレイションズ エルエルシー | タイヤ試験ステーション用動的力測定システム |
JP4984887B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-07-25 | 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 | 多分力計測法およびその装置 |
-
1985
- 1985-10-30 JP JP60241605A patent/JPH065185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62102128A (ja) | 1987-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |