JPH06514A - マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法 - Google Patents
マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法Info
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- JPH06514A JPH06514A JP18058792A JP18058792A JPH06514A JP H06514 A JPH06514 A JP H06514A JP 18058792 A JP18058792 A JP 18058792A JP 18058792 A JP18058792 A JP 18058792A JP H06514 A JPH06514 A JP H06514A
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- bar
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マンドレルバーの引抜きを迅速、かつ容易に
し、圧延サイクルタイムを短縮するマンドレルミルにお
けるマンドレルバーの引抜き方法。 【構成】 圧延中のホローシェル５がストッパー６ａ設
置位置を通過する時点を検知するホローシェル通過検知
手段を設け、ホローシェル通過検知手段の信号によりス
トッパー６ａをマンドレルバー３表面に近接させ、ホロ
ーシェル５の後端が最終スタンド（１ｄ）を通過してい
ることを確認後直ちに最終スタンドの相対するロール１
ｄ間隔を広げると同時にマンドレルバー３を後退させ、
引き抜くマンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜
き方法。
し、圧延サイクルタイムを短縮するマンドレルミルにお
けるマンドレルバーの引抜き方法。 【構成】 圧延中のホローシェル５がストッパー６ａ設
置位置を通過する時点を検知するホローシェル通過検知
手段を設け、ホローシェル通過検知手段の信号によりス
トッパー６ａをマンドレルバー３表面に近接させ、ホロ
ーシェル５の後端が最終スタンド（１ｄ）を通過してい
ることを確認後直ちに最終スタンドの相対するロール１
ｄ間隔を広げると同時にマンドレルバー３を後退させ、
引き抜くマンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜
き方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マンドレルミルにおけ
る圧延後、ホローシェルからマンドレルバーを引き抜く
方法に関する。
る圧延後、ホローシェルからマンドレルバーを引き抜く
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、マンドレルミルにおいて、マンド
レルバーを圧延されたホローシェルから引き抜く技術と
して、特開平３−１１４６０５号「継目無鋼管の製造方
法及びバー引抜き装置」が開示されている。特開平３−
１１４６０５号のバーの引抜き技術は、図１１により、
マンドレルミル２０の出側に配置されたサイザー２１の
グリップ力を利用して圧延材２２（ホローシェル）から
マンドレルバー２３を引き抜く場合に、サイザー２１の
圧延ロールと圧延材２２とがスリップして圧延材２２が
マンドレルバー２３とともにマンドレルミル２０の圧延
ロール内に逆送されることを未然に防止するため、リス
トレインド方式のマンドレルミルを備えた継目無鋼管の
製造設備において、マンドレルミルの最終スタンドの出
口付近にシェルストリッパー刃先等からなるバー引抜き
装置２４を設置して行うことを特徴とする。
レルバーを圧延されたホローシェルから引き抜く技術と
して、特開平３−１１４６０５号「継目無鋼管の製造方
法及びバー引抜き装置」が開示されている。特開平３−
１１４６０５号のバーの引抜き技術は、図１１により、
マンドレルミル２０の出側に配置されたサイザー２１の
グリップ力を利用して圧延材２２（ホローシェル）から
マンドレルバー２３を引き抜く場合に、サイザー２１の
圧延ロールと圧延材２２とがスリップして圧延材２２が
マンドレルバー２３とともにマンドレルミル２０の圧延
ロール内に逆送されることを未然に防止するため、リス
トレインド方式のマンドレルミルを備えた継目無鋼管の
製造設備において、マンドレルミルの最終スタンドの出
口付近にシェルストリッパー刃先等からなるバー引抜き
装置２４を設置して行うことを特徴とする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開平３−１１４６０
５号のバー引抜き装置は、上述のごとく、マンドレルミ
ル２０の最終スタンドの出口付近にシェルストリッパ刃
先等からなるバー引抜き装置２４を設置する。このた
め、バー引抜き装置は、圧延材２２の後端が最終スタン
ドを通過し（詳しくは、最終スタンドの圧延ロールを通
過し）、そしてさらに最終スタンドの出口付近に設置し
たバー引抜き装置２４を通過してから、バー引抜き装置
の一部である一対のシェルストリッパ刃先の相互に対す
る距離がバーの外径程度となるよう動作させることにな
る。
５号のバー引抜き装置は、上述のごとく、マンドレルミ
ル２０の最終スタンドの出口付近にシェルストリッパ刃
先等からなるバー引抜き装置２４を設置する。このた
め、バー引抜き装置は、圧延材２２の後端が最終スタン
ドを通過し（詳しくは、最終スタンドの圧延ロールを通
過し）、そしてさらに最終スタンドの出口付近に設置し
たバー引抜き装置２４を通過してから、バー引抜き装置
の一部である一対のシェルストリッパ刃先の相互に対す
る距離がバーの外径程度となるよう動作させることにな
る。
【０００４】この動作の指示は、圧延材後端の通過タイ
ミングをＨＭＤ等により検知した後に行うため、どんな
に最終スタンドの近くにバー引抜き装置を設置しても、
最終スタンドを圧延材の後端が通過してから、バー引抜
き装置が使用可能な状態になるまでには３秒程度必要と
していた。ところで、リストレインドマンドレルミルに
おいては、圧延終了後マンドレルバーをミル前面に引き
戻す動作が必要であるため、フルフロートあるいはセミ
フロートマンドレルミルに比べ、１本の圧延材の圧延を
完了して後次の１本の圧延材の圧延を完了するまでの時
間（サイクルタイム）が長いという欠点を有しており、
リストレインドマンドレルミルにおいてサイクルタイム
を極力短縮したいという要請がある。この要請からみ
て、従来のマンドレルバーの引抜き方法における動作時
間は充分に短いとはいえない問題点を有する。
ミングをＨＭＤ等により検知した後に行うため、どんな
に最終スタンドの近くにバー引抜き装置を設置しても、
最終スタンドを圧延材の後端が通過してから、バー引抜
き装置が使用可能な状態になるまでには３秒程度必要と
していた。ところで、リストレインドマンドレルミルに
おいては、圧延終了後マンドレルバーをミル前面に引き
戻す動作が必要であるため、フルフロートあるいはセミ
フロートマンドレルミルに比べ、１本の圧延材の圧延を
完了して後次の１本の圧延材の圧延を完了するまでの時
間（サイクルタイム）が長いという欠点を有しており、
リストレインドマンドレルミルにおいてサイクルタイム
を極力短縮したいという要請がある。この要請からみ
て、従来のマンドレルバーの引抜き方法における動作時
間は充分に短いとはいえない問題点を有する。
【０００５】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ホローシェルからのマンドレルバーの引抜き作
業を迅速、かつ容易にし、リストレインド方式のマンド
レルミルにおけるサイクルタイムを極力短縮してマンド
レルミル圧延の能率の向上を図るマンドレルミルにおけ
るマンドレルバーの引抜き方法を提供することを目的と
したものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ホローシェルからのマンドレルバーの引抜き作
業を迅速、かつ容易にし、リストレインド方式のマンド
レルミルにおけるサイクルタイムを極力短縮してマンド
レルミル圧延の能率の向上を図るマンドレルミルにおけ
るマンドレルバーの引抜き方法を提供することを目的と
したものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者は、ホローシェルからのマンドレルバー
の引抜きは全ての圧延ロールによる圧延終了後に行うた
め、当然バー引抜き装置はマンドレルミルの最終スタン
ドの後面に設置するものであるという従来の観念を打破
し、以下の発明を創案したものである。
めに、本発明者は、ホローシェルからのマンドレルバー
の引抜きは全ての圧延ロールによる圧延終了後に行うた
め、当然バー引抜き装置はマンドレルミルの最終スタン
ドの後面に設置するものであるという従来の観念を打破
し、以下の発明を創案したものである。
【０００７】本発明は、リストレインド方式のマンドレ
ルミルの最終スタンドと１台上流のスタンドとの間にマ
ンドレルミルの圧延ロール間に挿通されたマンドレルバ
ー表面に直角に往復可能なストッパーを設けたことを特
徴とするマンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜
き方法により構成される。ここで、圧延ロールは相対す
る一対の圧延ロールが水平−垂直型配置（Ｈ−Ｖ型配
置）或いは４５°傾斜配置（Ｘ型配置）され、マンドレ
ルバーはかかる圧延ロール間に挿通される。また、本発
明は、リストレインド方式のマンドレルミルの最終スタ
ンドと１台上流のスタンドとの間にマンドレルミルの圧
延ロール内に挿通されたマンドレルバー表面に直角に往
復可能なストッパーを設け、圧延中のホローシェルがス
トッパー設置位置を通過する時点を検知するホローシェ
ル通過検知手段を設け、ホローシェル通過検知手段の信
号によりストッパーをマンドレルバー表面に近接させ、
ホローシェルの後端が最終スタンドを通過していること
を確認後直ちに最終スタンドの相対するロール間隔を広
げると同時にマンドレルバーを後退させ、引き抜くこと
を特徴とするマンドレルミルにおけるマンドレルバーの
引抜き方法により構成される。上述したマンドレルミル
におけるマンドレルバーの引抜き方法において、圧延中
のホローシェルがストッパー設置位置を通過する時点の
検知は、その時点をストッパーに近接して設けたＨＭＤ
等により実測して行ってもよく、また予測して行っても
よい。後者の予測による場合、ホローシェルの後端が、
最終スタンドの１台上流スタンドを通過したことを検知
することにより、ホローシェルの後端がストッパー設置
位置を通過する時刻を予測し、ストッパーをマンドレル
バー表面に近接させるようにしてもよい。
ルミルの最終スタンドと１台上流のスタンドとの間にマ
ンドレルミルの圧延ロール間に挿通されたマンドレルバ
ー表面に直角に往復可能なストッパーを設けたことを特
徴とするマンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜
き方法により構成される。ここで、圧延ロールは相対す
る一対の圧延ロールが水平−垂直型配置（Ｈ−Ｖ型配
置）或いは４５°傾斜配置（Ｘ型配置）され、マンドレ
ルバーはかかる圧延ロール間に挿通される。また、本発
明は、リストレインド方式のマンドレルミルの最終スタ
ンドと１台上流のスタンドとの間にマンドレルミルの圧
延ロール内に挿通されたマンドレルバー表面に直角に往
復可能なストッパーを設け、圧延中のホローシェルがス
トッパー設置位置を通過する時点を検知するホローシェ
ル通過検知手段を設け、ホローシェル通過検知手段の信
号によりストッパーをマンドレルバー表面に近接させ、
ホローシェルの後端が最終スタンドを通過していること
を確認後直ちに最終スタンドの相対するロール間隔を広
げると同時にマンドレルバーを後退させ、引き抜くこと
を特徴とするマンドレルミルにおけるマンドレルバーの
引抜き方法により構成される。上述したマンドレルミル
におけるマンドレルバーの引抜き方法において、圧延中
のホローシェルがストッパー設置位置を通過する時点の
検知は、その時点をストッパーに近接して設けたＨＭＤ
等により実測して行ってもよく、また予測して行っても
よい。後者の予測による場合、ホローシェルの後端が、
最終スタンドの１台上流スタンドを通過したことを検知
することにより、ホローシェルの後端がストッパー設置
位置を通過する時刻を予測し、ストッパーをマンドレル
バー表面に近接させるようにしてもよい。
【０００８】
【作用】本発明は、リストレインド方式のマンドレルミ
ルの最終スタンドと１台上流のスタンドとの間にマンド
レルミルの圧延ロール内に挿通されたマンドレルバー表
面に直角に往復可能なストッパーを設け、ホローシェル
が最終スタンドを通過するのを待たずに、ストッパーを
マンドレルバーに近接させることができるので、マンド
レルバー引き戻し動作を早めることができ、圧延のサイ
クルタイムを短縮できる。
ルの最終スタンドと１台上流のスタンドとの間にマンド
レルミルの圧延ロール内に挿通されたマンドレルバー表
面に直角に往復可能なストッパーを設け、ホローシェル
が最終スタンドを通過するのを待たずに、ストッパーを
マンドレルバーに近接させることができるので、マンド
レルバー引き戻し動作を早めることができ、圧延のサイ
クルタイムを短縮できる。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を以下図面を参照して説明す
る。図１は、リストレイナー４に装着されたマンドレル
バー３をホローシェル５に挿入し、マンドレルミル１に
装入している状態を示す。圧延されたホローシェル５ａ
はエキストラクター２に噛み込まれている。マンドレル
ミル１は４台のスタンドから成り、各圧延ロール１ａ、
１ｂ、１ｃ、１ｄ（実際には、圧延ロールは交互に水平
−垂直配置、あるいはＸ型配置である）を備える。最終
スタンド（本例では第４スタンド）の圧延ロール１ｄと
その１台上流のスタンド（第３スタンド）の圧延ロール
１ｃとの間に、マンドレルバー引抜き装置６を設置す
る。マンドレルバー引抜き装置６は本例では上下１組の
ストッパー６ａを有する。
る。図１は、リストレイナー４に装着されたマンドレル
バー３をホローシェル５に挿入し、マンドレルミル１に
装入している状態を示す。圧延されたホローシェル５ａ
はエキストラクター２に噛み込まれている。マンドレル
ミル１は４台のスタンドから成り、各圧延ロール１ａ、
１ｂ、１ｃ、１ｄ（実際には、圧延ロールは交互に水平
−垂直配置、あるいはＸ型配置である）を備える。最終
スタンド（本例では第４スタンド）の圧延ロール１ｄと
その１台上流のスタンド（第３スタンド）の圧延ロール
１ｃとの間に、マンドレルバー引抜き装置６を設置す
る。マンドレルバー引抜き装置６は本例では上下１組の
ストッパー６ａを有する。
【００１０】図２〜図８は、ホローシェル圧延時のマン
ドレルバーの引抜き動作の過程の例を示す。 （１）図２は、ホローシェル５の後端が第１スタンドの
圧延ロール１ａを尻抜け、圧延ロール１ａと第２スタン
ドの圧延ロール１ｂの間にある状態を示す。この尻抜け
時点を検知し、その検知信号（イ）を制御装置Ａに入力
する。 （２）図３は、ホローシェル５の後端が第２スタンドの
圧延ロール１ｂを尻抜けた状態を示す。この尻抜け時点
を検知し、その検知信号（ロ）を制御装置Ａに入力す
る。上述した２つの検知信号（イ）と（ロ）とから、制
御装置Ａにおいて、ホローシェル５の後端が第１スタン
ドの圧延ロール１ａを尻抜けから第２スタンドの圧延ロ
ール１ｂを尻抜けに至る時間ｔ１を求め、その時間ｔ１
と圧延ロール１ａと圧延ロール１ｂ間の距離Ｌ１とから
ホローシェル５が圧延ロール１ａを通過するときの速度
Ｖ１＝Ｌ１／ｔ１を算出する。 （３）図４は、ホローシェル５の後端が第３スタンドの
圧延ロール１ｃを尻抜けた状態を示す。この尻抜け時点
を検知し、その検知信号（ハ）を制御装置Ａに入力し、
この尻抜け時点からストッパー６ａを通過するまでの時
間ｔｓを求める。すなわち、圧延ロール１ｂにおけるホ
ローシェル５の延伸率をｅ２、圧延ロール１ｃにおける
ホローシェル５の延伸率をｅ３とすると、ホローシェル
５が第３スタンドの圧延ロール１ｃを尻抜けするときの
速度はＶ３＝ｅ２×ｅ３×Ｖ１として予測することがで
きる。この速度Ｖ３と圧延ロール１ｃの中心線とストッ
パー６ａ間の水平距離Ｌｓとから、ホローシェル５が圧
延ロール１ｃを尻抜けしてストッパー６ａに到達する時
間ｔｓ＝Ｌｓ×Ｖ３を予測することができる。 （４）図５は、前記の検知信号（ハ）により、時間ｔｓ
経過後において、ストッパー６ａがマンドレルバー３に
近接するため閉動作している状態を示す。一方、本例で
は丁度ホローシェル５が更に進んで４スタンド（ラウン
ドアップ）の圧延ロール１ｄを尻抜けするところを示し
ている。この尻抜けの検知信号（ニ）は、同じく制御装
置Ａに入力され、次の（５）に示す圧延ロール１ｄのロ
ール間隙の開動作とマンドレルバー３の後退が指示され
る。 （５）図６は、マンドレルバー３を後退させた時に、エ
キストラクター２が作動しても、圧延されたホローシェ
ル５ａがマンドレルバー３から分離しない場合におい
て、圧延されたホローシェル５ａがマンドレルバー３と
ともに後退している状態を示す。この場合、圧延された
ホローシェル５ａはストッパー６ａにより、後退を阻止
され、マンドレルバー３だけがそのまま後退するためマ
ンドレルバー３からの圧延されたホローシェル５ａの分
離がトラブルなく実行される。 （６）図７は、圧延されたホローシェル５ａとマンドレ
ルバー３との分離がなされた直後を示す。マンドレルバ
ー３は次の圧延のための準備位置に復帰させる。 （７）図８は、マンドレルバー３から分離した圧延され
たホローシェル５ａの後端が第４スタンドの圧延ロール
１ｄを尻抜けた状態を示す。この尻抜時点を検知し、そ
の検知信号（ホ）により圧延ロール１ｄの開度を圧延の
ための正規位置に閉動作して復帰させ、ストリッパー６
ａを待機位置に移動している。
ドレルバーの引抜き動作の過程の例を示す。 （１）図２は、ホローシェル５の後端が第１スタンドの
圧延ロール１ａを尻抜け、圧延ロール１ａと第２スタン
ドの圧延ロール１ｂの間にある状態を示す。この尻抜け
時点を検知し、その検知信号（イ）を制御装置Ａに入力
する。 （２）図３は、ホローシェル５の後端が第２スタンドの
圧延ロール１ｂを尻抜けた状態を示す。この尻抜け時点
を検知し、その検知信号（ロ）を制御装置Ａに入力す
る。上述した２つの検知信号（イ）と（ロ）とから、制
御装置Ａにおいて、ホローシェル５の後端が第１スタン
ドの圧延ロール１ａを尻抜けから第２スタンドの圧延ロ
ール１ｂを尻抜けに至る時間ｔ１を求め、その時間ｔ１
と圧延ロール１ａと圧延ロール１ｂ間の距離Ｌ１とから
ホローシェル５が圧延ロール１ａを通過するときの速度
Ｖ１＝Ｌ１／ｔ１を算出する。 （３）図４は、ホローシェル５の後端が第３スタンドの
圧延ロール１ｃを尻抜けた状態を示す。この尻抜け時点
を検知し、その検知信号（ハ）を制御装置Ａに入力し、
この尻抜け時点からストッパー６ａを通過するまでの時
間ｔｓを求める。すなわち、圧延ロール１ｂにおけるホ
ローシェル５の延伸率をｅ２、圧延ロール１ｃにおける
ホローシェル５の延伸率をｅ３とすると、ホローシェル
５が第３スタンドの圧延ロール１ｃを尻抜けするときの
速度はＶ３＝ｅ２×ｅ３×Ｖ１として予測することがで
きる。この速度Ｖ３と圧延ロール１ｃの中心線とストッ
パー６ａ間の水平距離Ｌｓとから、ホローシェル５が圧
延ロール１ｃを尻抜けしてストッパー６ａに到達する時
間ｔｓ＝Ｌｓ×Ｖ３を予測することができる。 （４）図５は、前記の検知信号（ハ）により、時間ｔｓ
経過後において、ストッパー６ａがマンドレルバー３に
近接するため閉動作している状態を示す。一方、本例で
は丁度ホローシェル５が更に進んで４スタンド（ラウン
ドアップ）の圧延ロール１ｄを尻抜けするところを示し
ている。この尻抜けの検知信号（ニ）は、同じく制御装
置Ａに入力され、次の（５）に示す圧延ロール１ｄのロ
ール間隙の開動作とマンドレルバー３の後退が指示され
る。 （５）図６は、マンドレルバー３を後退させた時に、エ
キストラクター２が作動しても、圧延されたホローシェ
ル５ａがマンドレルバー３から分離しない場合におい
て、圧延されたホローシェル５ａがマンドレルバー３と
ともに後退している状態を示す。この場合、圧延された
ホローシェル５ａはストッパー６ａにより、後退を阻止
され、マンドレルバー３だけがそのまま後退するためマ
ンドレルバー３からの圧延されたホローシェル５ａの分
離がトラブルなく実行される。 （６）図７は、圧延されたホローシェル５ａとマンドレ
ルバー３との分離がなされた直後を示す。マンドレルバ
ー３は次の圧延のための準備位置に復帰させる。 （７）図８は、マンドレルバー３から分離した圧延され
たホローシェル５ａの後端が第４スタンドの圧延ロール
１ｄを尻抜けた状態を示す。この尻抜時点を検知し、そ
の検知信号（ホ）により圧延ロール１ｄの開度を圧延の
ための正規位置に閉動作して復帰させ、ストリッパー６
ａを待機位置に移動している。
【００１１】前記の実施例では、マンドレルミルが４台
のスタンドからなる場合について説明したが、台数とし
て一般的である７〜８台のスタンドからなる場合につい
ても適用、実施できることはいうまでもない。この場
合、例えば７台のスタンドのときは、前記の実施例での
第３、第４スタンドが第６、第７スタンドに対応し、前
記の第１、第２スタンドが第１〜第５スタンドのうちの
２つのスタンド、好ましくは第４、第５スタンドに対応
させる。
のスタンドからなる場合について説明したが、台数とし
て一般的である７〜８台のスタンドからなる場合につい
ても適用、実施できることはいうまでもない。この場
合、例えば７台のスタンドのときは、前記の実施例での
第３、第４スタンドが第６、第７スタンドに対応し、前
記の第１、第２スタンドが第１〜第５スタンドのうちの
２つのスタンド、好ましくは第４、第５スタンドに対応
させる。
【００１２】次に、上述の実施例によりマンドレルバー
を引き抜く場合に用いる機器の例について説明する。図
９は、ホローシェル５を圧延するマンドレルミルのスタ
ンドの概略を示す。圧延機のスタンドのハウジング７に
はホローシェル５の尻抜け時点を感知するロードセル８
を組み込まれている。ロードセル８からの信号は制御装
置Ａに入力される。ハウジング７内にパスラインに対向
してロールチョック９、９が配置され、ロールチョック
９、９は上、下ロール１ｃ、１ｃ（第３スタンド）を支
持する。一方のロールチョック９と部材１０ａとの間
に、ロードセル８を取り付ける。ロールチョック９、９
を上、下に作動させるため部材１０ａ、１０ａを介して
圧下装置１０、１０を備える。圧下装置１０、１０は電
動機１１、１１により駆動され、その動作は制御装置Ａ
と連係する。
を引き抜く場合に用いる機器の例について説明する。図
９は、ホローシェル５を圧延するマンドレルミルのスタ
ンドの概略を示す。圧延機のスタンドのハウジング７に
はホローシェル５の尻抜け時点を感知するロードセル８
を組み込まれている。ロードセル８からの信号は制御装
置Ａに入力される。ハウジング７内にパスラインに対向
してロールチョック９、９が配置され、ロールチョック
９、９は上、下ロール１ｃ、１ｃ（第３スタンド）を支
持する。一方のロールチョック９と部材１０ａとの間
に、ロードセル８を取り付ける。ロールチョック９、９
を上、下に作動させるため部材１０ａ、１０ａを介して
圧下装置１０、１０を備える。圧下装置１０、１０は電
動機１１、１１により駆動され、その動作は制御装置Ａ
と連係する。
【００１３】図１０は、ハウジング７の両側に取り付け
られたマンドレルバー引抜き装置６を説明する図であ
る。マンドレルバー引抜き装置６は、マンドレルバー３
に近接し、圧延されたホローシェル５ａの後端面を当接
できる１組のストッパー６ａ、６ａをパスラインを挟ん
で横方向に備える。ストッパー６ａ、６ａは取付け部材
１８、１８、摺動部材１９、１９を介してアクチェータ
１７、１７に取り付けられ、油圧シリンダー１６、１６
によりマンドレルバー３に近接、あるいは離間するよう
に作動される。油圧シリンダー１６、１６は取付け部材
１５、１５を介して上板１３、側板１２、下板１４から
なる本体によりハウジング７に取付けられる。
られたマンドレルバー引抜き装置６を説明する図であ
る。マンドレルバー引抜き装置６は、マンドレルバー３
に近接し、圧延されたホローシェル５ａの後端面を当接
できる１組のストッパー６ａ、６ａをパスラインを挟ん
で横方向に備える。ストッパー６ａ、６ａは取付け部材
１８、１８、摺動部材１９、１９を介してアクチェータ
１７、１７に取り付けられ、油圧シリンダー１６、１６
によりマンドレルバー３に近接、あるいは離間するよう
に作動される。油圧シリンダー１６、１６は取付け部材
１５、１５を介して上板１３、側板１２、下板１４から
なる本体によりハウジング７に取付けられる。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成するので、
ホローシェルからのマンドレルバーの引抜き作業を迅
速、かつ容易にし、リストレインド方式のマンドレルミ
ルにおける圧延のサイクルタイムの短縮してマンドレル
ミル圧延の能率の向上を図ることができる。具体的に
は、圧延のサイクルタイムを２秒短縮できた。
ホローシェルからのマンドレルバーの引抜き作業を迅
速、かつ容易にし、リストレインド方式のマンドレルミ
ルにおける圧延のサイクルタイムの短縮してマンドレル
ミル圧延の能率の向上を図ることができる。具体的に
は、圧延のサイクルタイムを２秒短縮できた。
【図１】本発明においてリストレインド方式のマンドレ
ルミルで圧延している状態を示す図である。
ルミルで圧延している状態を示す図である。
【図２】本発明のマンドレルミルにおけるマンドレルバ
ーの引抜き方法においてマンドレルバー引抜き装置によ
りホローシェルからマンドレルバーを引き抜く過程の例
を説明する図であり、その最初の手順を示す。
ーの引抜き方法においてマンドレルバー引抜き装置によ
りホローシェルからマンドレルバーを引き抜く過程の例
を説明する図であり、その最初の手順を示す。
【図３】図２に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図４】図３に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図５】図４に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図６】図５に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図７】図６に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図８】図７に続くマンドレルバーを引き抜く手順を説
明する図である。
明する図である。
【図９】マンドレルミルのスタンドの概略を示す図であ
る。
る。
【図１０】マンドレルバー引抜き装置の例を説明する図
である。
である。
【図１１】従来の技術（特開平３−１１４６０５号）を
説明する図である。
説明する図である。
１ マンドレルミル １ａ 圧延ロール １ｂ 圧延ロール １ｃ 圧延ロール １ｄ 圧延ロール ２ エキストラクター ３ マンドレルバー ４ リストレイナー ５ ホローシェル ５ａ 圧延されたホローシェル ６ マンドレルバー引抜き装置 ６ａ ストッパー ７ ハウジング ８ ロードセル ９ ロールチョック １０ 圧下装置 １０ａ 部材 １１ 電動機 １２ 側板 １３ 上板 １４ 下板 １５ 取付け部材 １６ 油圧シリンダー １７ アクチェータ １８ 取付け部材 １９ 摺動部材 ２０ マンドレルミル ２１ サイザー ２２ 圧延材 ２３ マンドレルバー ２４ バー引抜き装置 Ａ 制御装置
Claims (3)
- 【請求項１】 リストレインド方式のマンドレルミルの
最終スタンドと１台上流のスタンドとの間にマンドレル
ミルの圧延ロール間に挿通されたマンドレルバー表面に
直角に往復可能なストッパーを設けたことを特徴とする
マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法。 - 【請求項２】 圧延中のホローシェルがストッパー設置
位置を通過する時点を検知するホローシェル通過検知手
段を設け、ホローシェル通過検知手段の信号によりスト
ッパーをマンドレルバー表面に近接させ、ホローシェル
の後端が最終スタンドを通過していることを確認後直ち
に最終スタンドの相対するロール間隔を広げると同時に
マンドレルバーを後退させ、引き抜くことを特徴とする
請求項１記載のマンドレルミルにおけるマンドレルバー
の引抜き方法。 - 【請求項３】 ホローシェルの後端が、最終スタンドの
１台上流スタンドを通過したことを検知することによ
り、ホローシェルの後端がストッパー設置位置を通過す
る時刻を予測し、ストッパーをマンドレルバー表面に近
接させることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の
マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18058792A JPH06514A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18058792A JPH06514A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06514A true JPH06514A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16085875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18058792A Withdrawn JPH06514A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | マンドレルミルにおけるマンドレルバーの引抜き方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06514A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4951617A (en) * | 1989-09-22 | 1990-08-28 | Fred Linamen | Attachable intake valve assembly and method for using same |
| DE102015212905A1 (de) * | 2015-07-09 | 2017-01-12 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung nahtloser Rohre |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP18058792A patent/JPH06514A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4951617A (en) * | 1989-09-22 | 1990-08-28 | Fred Linamen | Attachable intake valve assembly and method for using same |
| DE102015212905A1 (de) * | 2015-07-09 | 2017-01-12 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung nahtloser Rohre |
| DE102015212905B4 (de) * | 2015-07-09 | 2020-10-01 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung nahtloser Rohre |
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Legal Events
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