JPH06510536A - ペルオキシ酸の製造 - Google Patents

ペルオキシ酸の製造

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JPH06510536A JP5505048A JP50504893A JPH06510536A JP H06510536 A JPH06510536 A JP H06510536A JP 5505048 A JP5505048 A JP 5505048A JP 50504893 A JP50504893 A JP 50504893A JP H06510536 A JPH06510536 A JP H06510536A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ペルオキシ酸の製造 本発明は、ベルオキソ酸の製造方法に関し、特にヒドロキシ脂肪族ペルオキシ酸 の製造およびそれを含む水性組成物の希釈に適する方法に関するものである。
更なる面において、本発明は、殺菌のためのこのようなペルオキシ酸および組成 物の使用法に関するものである。
個人、家庭、産業または健康市場にねらいを定めた多くの殺菌液は、過去におい ては、活性型の塩素化合物に基づくものであった。塩素系化合物を使用すること の安全性については、発癌性かあるか他の点で有害である物質を、ごくわずかな 量ではあるか、発生する可能性があるという考えから、疑問が投げかけられてい る。その結果、代用となる非塩素系殺菌剤を捜し出そうとして努力が払われてい る。
これまでに、ペルオキシ酢酸または類似の化合物(例えば、ペルオキシプロパン 酸)の希薄溶液を殺菌剤として使用することか提案されてきた。この種の化合物 の溶液は多くの用途において殺菌剤として効果的に使用され得るか、一部の人達 は、特にペルオキシ酢酸溶液のにおいを、不快あるいは刺激的であるとしている 。従って、人に接近した状態で殺菌剤を使用するような用途では、依然として代 用殺菌剤を見つけようとすることが望まれている。
本発明へ導く研究の過程で、嗅覚的または刺激的な不快を感じさせないか、また は少なくともそれ程不快でないペルオキシ酸かいくつか見いだされた。これらの 化合物は低分子量ヒドロキシ脂肪族ペルオキシ酸という用語で包括的に表される 。このようなヒドロキシ脂肪族ペルオキシ酸を含む希薄溶液は、過酸化水素と前 駆体のヒドロキソ脂肪族カルボン酸との反応を用いる種々の方法で調製すること かできる。ヒドロキシ脂肪族ペルオキシ酸の希薄水溶液をつくる過程での過酸化 水素のペルオキシ酸種への変換効率および/または使用に先立って貯蔵している 間の希薄組成物のペルオキシ酸安定性は方法ごとに変化することか分かっている 。ペルオキシ酸種は殺菌剤として過酸化水素よりも効果的であることか理解され よう。従って、変換効率を高める製造方法を開発することが有利である。同様に 、溶液の安定性、とりわけ溶液中のペルオキシ酸種の安定性は、それが殺菌剤と してのその有効寿命を支配するという点で実際に重要である。
ある種のヒドロキシ脂肪族カルボン酸、特にクエン酸や酒石酸は、例えばヘンケ ル(Henkel)のEP−A−0233350に記載されるように、過酸化水 素溶液用の安定剤として提案されており、また、例えばWO91/8981とし て公開されたアクアクリアー(Aquaclear)のPCT出願あるいはサノ シル(Sanosi 1)のGB−A−2189394に記載されるように、水 処理において過酸化水素溶液と共に添加される特殊な安定剤溶液中に配合されて きた。また、この種のカルボン酸は、カオ・コープ(Kao Corp)のGB −A−2169308に記載されるようにアルカリ性溶液の酸性化のために、あ るいは例えばインテロツクス・ケミカルズ・リミテッド(Interox Ch emicals Lim1ted)のEP−A−0157483に記載されるよ うに、アルカリ漂白溶液中の錯生成剤として提案されてきた。しかしながら、こ れらの文献はどれも、本発明で意図されるようなペルオキシ酸種の製造効率を向 上させる方法を開示していない。
本発明によれば、ヒドロキシ脂肪族ペルオキシカルボン酸(好ましくは7個以下 の炭素を含む)の希薄水溶液の調製方法が提供され、この方法は、第1工程でヒ ドロキシ脂肪族カルボン酸の濃厚水溶液を、必要ならば触媒量の強酸の存在下で 、カルボン酸1モル当量あたり1モルより多い過酸化水素を含む濃厚過酸化水素 溶液と混合し、第2工程でペルオキシ酸の濃度がその最大値に近づくまで該混合 物を貯蔵し、そして第3工程で水(場合により、追加の過酸化水素および/また はヒドロキシ脂肪族カルボン酸を含む)を導入して該混合物を希釈することから 成っている。
有利なことには、本発明の方法により製造されたヒドロキシ脂肪族ペルオキシカ ルホン酸の選択は、望ましい性質、すなわち人が嗅覚的に感知できないかまたは 事実上感知てきないか、殺菌剤として作用する能力を保持する性質、を備えてい ることか判明した。
この分子にはヒドロキシル基が存在するため、ペルオキシ酸は著しく可溶性とな る。
希薄組成物を調製すべく本発明の方法を用いることにより、過酸化水素のベルオ キシカルボン酸への変換率が、同量の成分(すなわち、ヒドロキシカルボン酸と 過酸化水素)を希薄溶液中で一緒に混合するときよりも高くなることが、多くの 事例において見いだされた。前記事例の少なくとも一部または他の比較例では、 さらに/また、本発明方法により調製して得られた希薄組成物がペルオキシ両種 の分解速度の明らかな低下を示すことが見いだされた。
本発明において、過酸化されるヒドロキシカルボン酸はモノカルボン酸であって もよいか、好ましくはジカルボン酸またはトリカルボン酸のいずれかである。
これら3f!のカルボン酸の例として、それぞれ、乳酸、酒石酸またはリンゴ酸 およびクエン酸を挙げることかできる。ここで用いる脂肪族酸の多くは1個のヒ ドロキシル基または2個のヒドロキシル基を含み、多くの場合l・1より太き( ないカルボン酸対ヒドロキシル基の比率を存する。
どのような理論または提案した解釈によっても拘束されたり制限されたりするも のではないが、ペルオキシ両種への変換効率の差異および/または複数のカルボ ン酸基を含む化合物に関する生成した希薄溶液の安定性の差異は、少なくとも部 分的に、それぞれの分子において複数のカルボン酸基か酸化される程度、あるい は逆に1個のカルホン酸基だけが酸化される程度がら生じると推測された。換言 すれば、たとえ同し比率の過酸化水素とヒドロキシ脂肪族カルボン酸を用いて、 最終的に同量の希釈水の存在下で希薄溶液を調製しても、希薄溶液の異なる調製 方法か異なるバランスのペルオキシ両種を含む組成物を生成していると考えられ る。
本方法の工fWIで用いる溶液中のヒドロキシ脂肪族カルボン酸の濃度は重量基 準で30%にあることか好ましく、多くの場合、同一基準で約50%またはそれ 以上であることか有利である。しばしば、カルボン酸の飽和溶液または飽和に近 い溶液、例えは所定の温度での飽和溶液の濃度の少なくとも10分の9の濃度を 用いることか望ましい。飽和または飽和に近い溶液の採用は、飽和状態で50重 量%より低い程度にし力呵溶性てないヒドロキシ脂肪族カルボン酸を用いる場合 に特に好ましい。
その後、ヒドロキシ脂肪族酸の飽和または飽和に近い水溶液は過酸化水素の濃厚 水溶液(好ましくは50w/w%以上、より好ましくは70w/w%以上の過酸 化水素を含む)と混合する。特に、75〜90w/w%の範囲の濃度を有する過 酸化水素溶液を導入することか望ましい。多くの場合、カルボン酸1モル当量あ たり少なくとも0.5モルの過酸化水素を用い、しばしばl:lの当量モル比ま てを用いることか好ましい。少なくともヒドロキシ脂肪族酸に複数のカルボン酸 基か存在する場合は、過酸化水素の量が1個のカルボン酸基を過酸化することに 関する化学量論量よりも多くなるか、その分子の全てのカルボン酸基を過酸化す ることに関する化学量論量よりは少なくなることか理解されよう。特に実際的な 値の成果は、過酸化物とカルボン酸の当量モル比を0.55:1がらo、8=l までの範囲で選択する場合に得られている。上記にかかわらず、起こりつる危険 な状態を避ける理由から、やはり、カルボン酸含有反応混合物中の過酸化水素の 濃度か約20w/w%より大とならないように反応剤を選択して回避することか 実際的である。
ヒドロキシカルボン酸と過酸化水素との反応は、通常、触媒として作用する無機 酸または有機スルホン酸のような、一般には0以下のpKaを有する強酸の存在 下で実施される。強酸の例としては硫酸、リン酸およびメタンスルホン酸がある 。多くの場合、強酸触媒の割合は反応混合物の0.25〜5w/w%の範囲、好 ましい場合には0.75〜2w/w%の範囲で選ばれる。このように比較的高い 強酸触媒の濃度を選択することにより、反応温度を高めることなく有利な速度で 過酸化反応を起こさせることが可能である。
過酸化反応は通常約50°Cより低く約5°Cより高い温度で行われる。便宜上 、安全性を考慮して、多くの実施態様では周囲温度またはその付近の温度、すな わち約15〜30°Cの範囲に反応温度を維持する。
この反応は1個以上のカルボン酸基の過酸化が起こって実験的最大値または少な くともその実質的部分に達するまで継続させる。これは反応混合物の過酸含有量 とまだ反応していない過酸化水素の割合を追跡することにより達成され、例えは サンプルを定期的に抜き取って、過酸の有効酸素(しばしばAvoxと略記され る)と過酸化水素のAVOXの両方を分析する。過酸化反応がその最大値に近づ くにつれて、過酸!1度の増加速度は遅れる傾向がある。このような追跡を行う ことにより、過酸濃度かいつ最大値に達したかを判定することができ、またその 最大値かいつ達成されるかについて容易に予測することができる。追跡を小規模 のパイロット試験で行って、それを大規模作業に適用しても、全規模プロセスで 行ってもよい。更なる変法として、多くの実験がすてに行われた場合は、その反 応を通して変換プロフィールを完全にたどるのではなく、カルボン酸の過カルボ ン酸への変換か期待された程度に進行していることを経験により確証できる時点 て、限られた数のサンプルを採取してもよい。
上に示した範囲内の適当な濃度の触媒を用いると、8時間未満で最高のまたはそ れに近い過酸濃度を得ることか可能である。好ましいことには、しばしば3時間 より少ない時間で十分である。反応時間は通常少なくとも45分かがるか、特定 の実施態様においてそれより短い時間で十分であることが追跡により判明したな らば、反応をその時点て停止させてもよい。
過酸化反応の間に得られた溶液は水と混合して希釈されるが、これは過酸化反応 を停止させる効果かある。事実、その後では、酸加水分解により過酸が徐々に減 少する可能性かいくらかある。希釈の程度はプロセス作業者の判断に任される。
多くの場合、少なくとも等量の希釈水を使用し、例えば重量の約5倍までを用い る。しはしは、溶液の過酸濃度か約0.5〜2w/w%の範囲、一般には約1% となるまで希釈することが有利である。かかる濃度の過酸を含む組成物は、例え は家庭で、すぐに使用できる殺菌剤溶液に当たる。
希釈は、最高過酸濃度が達成された後すぐに行うことが望ましく、その猶予時間 は過酸濃度か変化している速度に少なくともある程度依存する。多くの過酸では 、しはしは経過した反応時間の20%以内に希釈を行う。例えば酒石酸の場合は 、最高過酸濃度か認められた後の5〜30分以内であり得る。
希釈水の中に酸触媒をさらに導入することが有利なことがあり(そうすることか 必ずしも必要ではないか)、好ましくは約1%の触媒濃度を越えないようにする 。
希釈工程は一般に周囲温度またはその付近で行われる。希釈水はしばしば約5〜 25°Cの温度を存する。
希釈工程において、更なる量の過酸化水素を導入することが往々にして有利であ る。一般に、その量はカルボン酸l当量モルあたり約1モルより多くなく、しは しは、希釈工程で導入される量は、過酸化工程で用いられた量と合わせて、その 合計量か通常カルボン酸1当量モルあたり過酸化水素0.6モル以上で約1゜2 モルまでとなるようなものである。多くの場合、希釈工程で導入される過酸化水 素の量は過酸化反応で用いられた量の4分の1ないし3分の2である。かくして 、このような有利な実施態様では、本発明方法は化学量論量の一般的範囲に入る 所定量の過酸化水素を用いるという、優れた、より効果的な方法を提供すること か理解されよう。これはもちろん大過剰の過酸化水素、ボーイング(Bowin g)のUSP 4051058およびUSP 4051059において意図され た少なくとも25%の過酸化水素濃度、およびUSP 4297298において クロムリンク(Cronvnelynck)により意図された30%以上の過酸 化水素濃度の使用とは異なった概念である。
また、希釈工程では追加量のヒドロキシカルボン酸を導入し得ることが理解でき るだろう。そうすることにより、通常は添加した過酸化水素と共に、平衡状態ま たはそれに近い状態て主要成分、つまり水、過酸化水素、過両種およびヒドロキ ノカルボン酸を含む希薄組成物をつくることか可能である。
本発明においてヒドロキシカルボン酸の飽和溶液または飽和に近い溶液を用いた かなり速い過酸化反応と、好ましくはより少ない第2量の過酸化水素を含む溶液 による希釈を組み合わせたことにより、同様な量の試薬類を用いて単純な希薄溶 液を調製したときよりも、その過酸濃度を、それ故その殺菌剤の有効性を長期に わたり保持する殺菌剤溶液か得られた。希釈工程で用いられる過酸化水素溶液の 濃度は過酸化工程のときより広範囲であり得る。一般に、少なくとも6w/w% の過酸化物濃度か使用可能で、その中の水含量は簡単に計算できる方法で総希釈 度に関係してくる。
さらに、希薄過酸組成物は、所望により、過酸化水素と過両種の両方を含む水溶 液においてペルオキシ種の分解を触媒する金属、特に遷移金属のためのキレート 化剤を含むことができる。適当なキレート化剤はしばしばアミノポリカルボン酸 またはその塩(例えはEDTAやDTPA) 、および/またはカルボン酸置換 N含有複素環(例えは8−ヒドロキシキノリンまたはピコリン酸もしくはジピコ リン酸)、およびヒドロキシェチリデンジホスホン酸およびアルキレンアミノメ チレン(ホスホン酸)を含む有機ポリホスホン酸(例えばエチレンジアミノテト ラメチレンホスホン酸、フクロヘキサン1.2−ジアミノテトラメチレンホスホ ン酸およびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸)である。有機ホス ホン酸とN−複素環式カルボン酸の組合せが特に適している。組成物中のキレ− 1・色剤の量は配合者の判断に任されるが、その中の活性物質として計算して、 0.25%より多く、しばしば約1.5%より少ないことが好ましい。
本発明の本質は上記した工程作業、特に、より濃厚な溶液の調製およびそれを希 釈する時点にあることか理解されよう。この方法は特にヒドロキシ脂肪族カルホ ン酸からの過酸組成物の生成に関連して記載されている。
本発明の方法により調製された組成物は、そのpHを調整することなく、すなわ ち核組成物が存する適度な酸性pHで殺菌のために都合よく使用され得る。その 在勤性はしばしば約pH2,5〜5の範囲において最高である。
本発明の方法により調製された組成物は広範な基質の処理に使用することかでき る。処理可能な基質の多くは液体か固体のいずれかである。汚染された気体基質 は本発明の殺生物組成物の希薄溶液をスプレーするか、本発明の過酸溶液の洛中 にその気体を通すことにより、都合よく処理することができる。1つのタイプの 液体基質は微生物で汚染された水性媒体、例えば再循環プロセス水または排出前 の水性流出液である。このようなプロセス水は多くの様々な産業において発生し 、バクテリア、藻類、酵母、そして稀にはウィルスで汚染されることがある。
次の産業に制限されないか、製紙およびバルブ産業、精糖産業、ビール醸造、ワ イン製造およびアルコール蒸留産業、わら処理からの流出液、下水処分場からの 排出液(海へ延びるパイプラインを通る下水廃棄物の一部処理されたまたは単に 濾過された排出液を含む)、食肉加工工場、動物死体から出る油脂類の精製工場 、そして家畜の飼育からの排出物を含めて、動植物原料の処理加工の間に、汚染 されたプロセス水は広く行きわたる。汚染された水性媒体の別の重要な供給源は 、工場から、あるいはホテル、オフィス、病院なとの大きな建物に設置されてい る空調設備から出る冷却水である。
本発明の組成物は切削油のような非水性液状媒体を処理するために使うことかで きる。
上記にかかわらず、本発明の組成物は人と接触する面の殺菌に特に価値があるこ とが分かる。かくして、それらは固体(硬い表面を含む)の殺菌、あるいは食料 栽培、園芸、家庭または病院の環境で再利用を意図している汚染物品の殺菌に使 用することができる。硬い表面は金属、木材、セラミック、ガラスおよびプラス チック製てあり得、そして作業用の椅子、壁面、床、衛生陶器、工場設備または 装置、容器、工具、機械、プラントおよび配管作業場を含むことができる。この ような硬い表面の場合は、本発明の殺生物組成物の溶液中に小型の物品を浸すこ とがしばしば有利であり、さらに大きい用途の場合は、スプレーまたは同様の分 配手段の方か使いやすいだろう。また、本方法は感染したリネン製品または特に しばしばテリータオル製の汚れた赤ん坊のおむつのような吸水材料の殺菌をも意 図している。
本発明の組成物は種子、球茎、塊茎、果実および野菜を含む収穫した植物または その産物を殺菌するために使うことができる。また、一般には本発明の組成物を さらに希釈した後で、過酸自体とヒドロキシカルボン酸(これから過酸が誘導さ れる)の性質のために、生長しつつある植物、特に穀類、野菜、サラダ用野菜、 根菜類、豆類、ベリー果実、柑橘類および固い果実を含む生長しつつある作物を 処理するために使うこともできる。
それにもかかわらず、さらに、本発明の方法により調製された過酸溶液は、所望 により、過酸か用いられる他の目的(漂白を含む)のために、あるいは洗濯用の 漂白剤としても使えることか理解されよう。
本発明について一般的に説明してきたので、以下にその非限定的な特定の実施態 様を実施例によって詳細に説明することにする。
比較例A−Cおよび実施例1〜3 比較例A−Cでは、ヒドロキシカルボン酸と過酸化水素から、ガラス容器内で周 囲温度、約23℃にて全成分を一緒に混合して希薄水溶液を調製したが、この方 法は欧州特許明細書0013886Aに記載される方法に類似するものであった 。
諸成分は、ヒドロキシ脂肪族カルボン酸10g(それぞれ酒石酸、リンゴ酸また は乳酸)、濃硫酸0.5g、過酸化水素水溶液(85w/W%、6.25g)、 および安定剤としてのDEQtJEST 2010という商標名で供給されたヒ ドロキシエチリデン−1,I−ジホスホン酸の溶液0.5gとジピコリン酸0. 1gを脱イオン水50gに攪拌しながら溶解したものから成っていた。
本発明による実施例1〜3では、希薄過酸組成物を次のように調製した。脱イオ ン水7.8gにそれぞれ酒石酸、リンゴ酸または乳酸logを溶解して、実質的 に飽和された溶液を調製した。濃硫酸(98w/w%、0.2g)、次に過酸化 水素水溶液(85w/w%、4.0g)を周囲温度、約23℃で2,3分かけて 攪拌しなから導入した。反応混合物の過酸含有量を追跡したところ、約1時間後 に過酸濃度の増加速度がほとんと検知できないことが分かり、その後脱イオン水 42.2g、過酸化水素水溶液(85%、2.25g)および濃硫酸0. 3g を導入して溶液を希釈した。同じ安定剤、DEQUEST2010 0. 5g とジピコリン酸01gも添加した。水、カルボン酸、過酸化水素、硫酸および安 定剤の総量は比較例と実施例とて同一であった。
続いて、比較例A−Cと実施例1〜3で調製した溶液をそれぞれ、ポリエチレン 製のサンプル保存びんの中に周囲温度で貯蔵し、その過酸AVOXをときどき測 定した。6週間貯蔵した後のサンプルの過酸Avoxの濃度を以下に示す。
過酸組成物 %AVOX 実施例/比較例の比率酒石酸 比較例A 0.13  一 実施例1 0,18 1.38 リンゴ酸 比較例BO307一 実施例2 0.23 3.28 乳酸 比較例CO,09一 実施例3 0,20 2.22 上記のデータから、同一成分を同一比率で単一工程で一緒に混合するときよりも 、該溶液を本発明の方法により調製する場合に、希薄溶液の過酸の安定性か検出 てきるほと顕著に大きくなることが見てとれる。従って、本発明の方法は著しく 長い貯蔵寿命を有する製品をもたらすものである。
実施例において調製した組成物の殺菌能は、the Journal of A 11l)Iied Bacteriology 1983. vat、 54.  pp、 417−423にパルドライ(M G CBa1dry)によって記 載された方法、20°Cて5分の接触時間を用いて、緑膿菌(Pseudomo nas aerugin。
sa)と黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対 して試験した。たったlOppmの過酸濃度(非緩衝水溶液中pH3)において 、3種類全ての過酸が2つの標準的なバクテリアの濃度を105だけ減少させた 。
比較例りおよび実施例4 比較例りては、73%のクエン酸、15.5%の過酸化水素、および1.5%の 濃硫酸(全てW/W%)、そして残部の脱イオン水を含有する希薄溶液を調製し た。実施例4ては、飽和クエン酸溶液を濃厚な過酸化水素溶液と混合し、この混 合物は47%のクエン酸、16%の過酸化水素、1%の硫酸および1%の供給さ れた安定剤溶液DEQUEST 2010を含有し、最大過酸Avox濃度を達 成させ、その後脱イオン水で約10倍に希釈し、比較例りて調製したものとほぼ 同じ濃度の過酸AVOXを含む希薄溶液を得た。その後、クエン酸と過酸化水素 の両方の濃度を比較例りてのそれらの濃度まで上昇させ、そして先の比較例およ び実施例の溶液の場合と同じようにして周囲温度で貯蔵した。貯蔵溶液の分析か ら、実施例の溶液か期間中比較的遅い過酸の減少を示して、その過酸Avoxを より良好に保持し、しかも過酸化水素の減少速度も著しく遅く、比較例りからは 約4分の1が失われたか、実施例4からはたった10分の1が失われたにすぎな いことが実証された。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成6年2月25日

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒドロキシ脂肪族ペルオキシカルボン酸(好ましくは7個以下の炭素を含む )の希簿水溶液の調製方法であって、第1工程でヒドロキシ脂肪族カルボン酸の 濃厚水溶液を、必要ならば触媒量の強酸の存在下で、カルボン酸1モル当量あた り1モルより多い過酸化水素を含む濃厚過酸化水素溶液と混合し、第2工程でペ ルオキシ酸の濃度がその最大値に近づくまで該混合物を貯蔵し、そして第3工程 で水(場合により、追加の過酸化水素および/またはヒドロキシ脂肪族カルボン 酸を含む)を導入して該混合物を希釈することから成る、上記方法。
  2. 2.ヒドロキシ脂肪族カルボン酸がモノ、ジまたはトリカルボン酸であることを 特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 3.前記の酸が乳酸、リンゴ酸、酒石酸またはクエン酸から選ばれることを特徴 とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 4.工程1で用いる溶液が少なくとも30w/w%の濃度のヒドロキシ脂肪族酸 を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  5. 5.工程1で少なくとも50w/w%の過酸化水素溶液を導入することを特徴と する、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  6. 6.カルボン酸1当量モルあたり少なくとも0.5モルの過酸化水素を使用する ことを特徴とする、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  7. 7.ヒドロキシ脂肪族酸分子が複数のカルボン酸基を含む場合、過酸化水素の量 はヒドロキシ脂肪族酸1モルあたり1モルより多く、カルボン酸1当量モルあた り1モルより少ないことを特徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 8.最大過酸濃度を達成する反応時間が45分〜3時間であることを特徴とする 前記請求項のいずれか1つに記載の方法。 8.反応混合物を希釈して約0.5〜約2w/w%の過酸を含む溶液を調製する ことを特徴とする、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  9. 9.希釈工程において、反応工程で導入した過酸化水素との合計量がカルボン酸 1当量モルあたり約1.2モルまでとなるような量で、過酸化水素を導入するこ とを特徴とする、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  10. 10.希薄溶液がカルボン酸および/または有機ホスホン酸キレート化剤を含む ことを特徴とする、前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  11. 11.新規な特徴または特徴の新規な組合せに関して実質的にここに記載したと おりのペルオキシ酸の希薄溶液の調製方法。
  12. 12.前記請求項のいずれか1つに記載の方法により調製された、好ましくはp H2.5〜約5の、ペルオキシ酸としての希薄溶液の殺菌剤としての使用法。
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