JPH06507433A - キサンタンを基礎材料とした多糖類ポリマーのアセチル化及びピルビル化の遺伝子制御 - Google Patents
キサンタンを基礎材料とした多糖類ポリマーのアセチル化及びピルビル化の遺伝子制御Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
キサンタンを基礎材料とした多糖類ポリマーのアセチル化及びピルビル化の遺伝
子制御
技術分野
本出願は、1989年7月25日に出願した米国特許出願第07/384.62
1号の一部継続である(ここに、特に、引用により本明細書中に取り込まれる。
)。本出願は、1986年3月26日に出願した米国特許出願第06/844.
435号、の一部継続出願である1987年3月23日に出願した米国特許出願
第071029.090号、の継続出願である1990年8月13日に出願した
米国特許出願第071566、875号、の一部継続出願でもある(これらの全
てが、ここに、特に、引用により本明細書中に取り込まれる。)。
本発明は、多糖類のポリマーに関する。特に、それは、キサンタン・ガム(xa
nthan gum)に構造的に類似するポリマーとして本明細書中で定義され
、そしてキサンタンの生合成経路の成分により製造された、キサンタンを基礎材
料とした多糖類のポリマーであって、その内側のマンノースがアセチル化され又
は未修飾であるように独立して制御されることを可能にしながら、その外側のマ
ンノースが、特にアセチル化されることができるがピルビル化(pyruvyl
ated)されることができないように、ビルビル化されることができるがアセ
チル化されることができないように修飾された、又は修飾されていないような、
キサンタンを基礎材料とした多糖類のポリマーを含むものに関する。
is)の種の微生物により生産される。キサンタン・ガムは、その普通でない物
理的性質、すなわち、その極度に高い比粘度及びその疑似塑性により、広く使用
される製品である。それは、食品において、増粘剤として、2次又は3次の油回
収において、易動度制御及びprofile変更剤として、並びに石油掘削液中
で、一般的に使用される。
化学的には、キサンタン・ガムは、アニオンの複素多糖類である。
そのポリマーの反復単位は、5つの糖部分、特に2つのグルコース、1つのグル
クロン酸及び2つのマンノース部分から成るペンタマーである。これらの糖は、
グルコース部分が、ポリマー鎖の骨格を形作り、そしてマンノース−グルクロン
酸−マンノース残基が一方のグルコース部分から一般的に延びているように配列
されている。
普通には、この基本構造は、例えば、janson、 P、 E、 、 Ken
ne、 L、 、 and Lindberg、B、、in Carbohyd
rate Re5each、 45:275−282(1975) and M
etton、L、D、、Minot、L、、Rees、D、A、、and 5a
nderson、G、R,、in Carbohydrate Re5each
、46:245−257(1976にそれぞれが、特に、引用により本明細書中
に取り込まれる)により記載されるように、特にアセチル化及びピルビル化され
ている。アセチル化及びピルビル化の程度は、変化することが知られている。キ
サンタン・ガムの構造を、以下の式(Dに示す。
天然のキサンタン・ガムが広範に利用されるにも係わらず、その物理的性質が限
定的になるいくつかの状況が存在する。特に2次又は3次の油回収においては、
その油担持貯蔵槽の温度及びこの貯蔵槽ブラインの塩濃度がキサンタン溶液のた
めに最適なものよりも高いことは、普通でないことではない。これらの条件が生
じたとき、キサンタンは、沈殿し、凝集し、そして/又はその粘度を失う。それ
故、油回収の間に遭遇する様々な条件、例えば、高い温度及び高い塩濃度で、よ
く機能する新規の粘度付与製品が、必要とされるであろう。本発明は、天然のキ
サンタン・ガムに比べて改良された性質をもつキサンタンを基礎材料とした多糖
類のファミリーを開示する。キサンタン・ガムの修飾は、以前にも記載されてい
る。例えば、Bradshaw et al、(Carbohydrate P
olymers、 3:23−38(1983))は、脱アセチル化又は脱ピル
ビル化された、化学修飾されたキサンタン・ガムの調製方法について記載してい
る。キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campes
tris)により生産されたキサンタン。
ガムを化学的に脱アセチル化する様々な手段も、米国特許番号第3゜000、7
90号及び第3.054.689号の中に記載されている。今日まで、これらの
脱アセチル化工程のために使用される優れた方法は、正常にアセチル化されたキ
サンタン・ガムからそのアセテート部分を化学的に除去することであった。キサ
ンタン・ガムの脱アセチル化のための化学的工程が多数の不所望の副反応を生じ
させることができ、そして、分子のコンフォメーションにおける不可逆変化及び
分子量低下を生じさせるグルコシドの骨格の加水分解を引き起こすことができる
ことが、判明している。
水性媒質中の脱アセチル化キサンタンのレオロジーの性質のい(つかが知られて
いる。例えば、Tako and Nakamura、Agric、Biol、
Chem、 48:2987−2993(1984)及び米国特許番号第3.0
00.790号及び第3.054、689号を参照のこと。また、脱アセチル化
多糖類を使用した水溶液の粘度増加方法が、米国特許番号第3.096.293
号の中に記載されている。従って、都合の悪い副反応引き起こさない非−アセチ
ル化キサンタンを得るための方法がめられる。
キサンタン1ガム、Holzwarth and 0g1etree in C
arbo、res、76:277−280(1979)により記載されたように
、化学的に脱ピルビル化されることもできる。この脱ピルビル化の化学的方法も
、キサンタンの重合単位を変更し、そして/又はグルコシドの骨格の加水分解を
引き起こす。非ピルビル化キサンタン・ガムを生産するきキサントモナス・カン
ペストリス(X、campestris)の株が、米国特許番号第4゜296、
203号に記載されているが、この非ピルビル化ガムは、化学的手段を使用して
、十分にアセチル化されているか又は脱アセチル化されたものであった。
さらに、キサンタン側鎖上の内側のマンノースのアセチル化の程度及び末端マン
ノースのピルビル化の程度は、変化してもよい。本発明者は、全部がアセチル化
されたそして/又は全部がピルビル化されたキサンタンが、特定の油回収目的の
ための改良されたレオロジーの性質をもつであろうということを信じている。
その上、本発明者は、ブロックを作っている正常なキサンタンのペンタマーを変
更することに基づく多糖類を同定した。これらのポリマーは、剪断速度、それら
の塩度耐性能力及びそれらの粘度付与の性質に影響する温度へのそれらの応答性
に関して、正常なキサンタン・ガムを超える改良されたしオロジーの性質を示す
。これらの変更された多糖類は、以下に示すようなポリトリマー、及び非アセチ
ル化ポリテトラマーを含む。
これらの多糖類は、1985年8月6日に出願された名称”Po1ysacch
aride Polymer Made By Xanthomonas、”の
同時係属中の米国特許出願第762.878号(特に、引用により本明細書中に
取り込む)中に、Vanders l ice他により記載されたアセチル化及
び非アセチル化ポリトリマーを含む。
本発明の目的は、天然のキサンタン・ガムよりも良好な水の増粘剤である多糖類
ポリマーのファミリーを提供することである。本発明の他の目的は、昇温にて、
そして/又は塩の存在中で、天然のキサンタン・ガムを超える改良されたレオロ
ジーの性質をもつ多糖類のポリマーのファミリーであって、そしてこのメンバー
が他の所望の性質を育しているものを提供することである。
本発明の目的は、外側のマンノースがアセチル化され、ピルビル化され又は未修
飾でありながら、内側のマンノースがアセチル化され又は未修飾であるような多
糖類のキサンタンのポリマーのファミリーを提供することである。
また、本発明の目的は、これらの製品並びにインビボにおいて多糖類のポリマー
の上記ファミリーのメンバーを作る能力をもつ微生物を得るための、インビトロ
における方法を提供することてもある。
本発明のさらなる目的は、上記の様々な多糖類のポリマーを作る能力をもつ微生
物を好気的に発酵することにより、多糖類の上記ファミリーのメンバーを調製す
るための方法を提供することである。
また、本発明の目的は、微生物を好気的に発酵することにより、多糖類の上記フ
ァミリーのメンバーを調製するための方法であって、これらの微生物に上記の様
々な多糖類のポリマーを作る能力を与える染色体の突然変異誘発を含むものを提
供することでもある。
本発明の追加の目的及び長所は、以降の説明の中に部分的に述べられるであろう
し、そしてその説明から部分的に明らかになるであろうし、又は本発明の実施に
より理解されることもできる。本目的及び利点は、添付した請求の範囲の中で特
に指摘された、道具の使用及び組合せにより理解及び達成されることができる。
発明の開示
上記の目的を達成するために、そして本発明の目的に従って、具体化された且つ
本明細書中に広範に記載されたものとして、約2:2:1の比のD−グルコース
:D−マンノース:叶グルクロン酸をもつ多糖類のポリマーを含んで成る組成物
であって、D−グルコース部分がベーター[1,4]コンフイギユレーシヨンで
結合され、内側のD−マンノース部分がアルファー[1,3]コンフイギユレー
シヨンで、一般的に一方のグルコース部分に結合され、D−グルクロネート部分
がベーター[1゜21コンフイギユレーシヨンで、上記のマンノース部分に結合
され、そして外側のマンノース部分が上記のD−グルクロネート部分に、ベータ
ー[1,4)コンフィギユレーションで結合されているものが提供される。
上記の目的をさらに達成するために、そして本発明の目的に従って、上記の内側
のマンノース成分がその6−0位でアセチル化されているキサンタン・ガムを含
んで成る組成物が提供される。他の構造は、内側及び外側の両方のマンノース部
分がアセチル化されることをもくろまれている。4−6位でピルビル化された外
側のマンノース部分の部分及びアセチル化部分をもつさらなる構造が提供される
。
4−6位でビルビル化された外側のマンノース部分及び6−0位でアセチル化さ
れた内側のマンノース部分をもつ他の構造が提供される。
2つの追加の構造が提供され、1つが、4−6位でピルビル化された外側のマン
ノース部分をもち、他の1つが、アセチル化された外側のマンノース部分をもつ
。
上記の目的をさらに達成するために、そして本発明の目的に従って、具体化され
た且つ本明細書中に広範に記載されたものとして、約2:2:1の比のD−グル
コース:叶マンノース=D−グルクロン酸をもつ多糖類のポリマーを含んで成る
組成物であって、D−グルコース部分がべ−9−[1,4]コンフイギユレーシ
ヨンで結合され、内側のD−マンノース部分がアルファー[1,31コンフイギ
ユレーシヨンで、一般的に一方のグルコース部分に結合され、D−グルクロネー
ト部分がベーター[1,2]コンフイギユレーシヨンで、上記のマンノース部分
に結合されているものが提供される。この多糖類のポリマーは、本明細書中で”
ポリテトラマー”と命名される、なぜなら、それが、反復するテトラマ一単位ニ
ゲルコース−グルコース−マンノース−グルクロン酸から構成されるからである
。先に記載されたようなポリテトラマー組成物であって、上記のマンノース部分
の少なくとも90%、好ましくは95%そして最も好ましくは100%がその6
−0位でアセチル化されているもの、並びに非アセチル化されたポリテトラマー
も提供される。
また、本発明は、本明細書中で、“十分にアセチル化されたキサンタン・ガム“
と称するキサンタン・ガム(上記の内側のマンノース部分の少なくとも90%が
アセチル化され、好ましくは95%そして最も好ましくは100%がアセチル化
されているもの)に関する。そしてまた、本発明は、上記末端のマンノース部分
の少なくとも90%、好ましくは95%そして最も好ましくは100%がピルビ
ル化された、本明細書中で、”十分にピルビル化されたキサンタン・ガム”と称
するキサンタン・ガムに関する。
本発明は、先に記載した多糖類のポリマーの製造方法もち(ろんでいる。本発明
の多糖類のポリマーは、一般的に、多糖類の製造を導く微生物の生合成経路の遺
伝子操作により作られることができる。
特に、キサンタン・ガムの製造のための微生物経路は、変更されたポリマーの単
位の製造のためのインビボ又はインビトロにおける系を創出するために操作され
ることができる。従って、系は、様々な程度にアセチル化又はピルビル化された
多糖類を創出するために、突然変異誘発されたアセチラーゼ11アセチラーゼ1
1及びケタラーゼ遺伝子の使用を通して創出されることができる。例えば、10
%、20%、30%、40%、又は50%がアセチル化されたキサンタン・ガム
が合成されることができること、並びに10%、20%、30%、40%、50
%、60%、70%、又は80%がピルビル化されたキサンタンが合成されるこ
とができること、がもくろまれる。インビボにおいて本多糖類のポリマーを生産
する微生物及びこれらの多糖類のポリマーの使用方法も開示される。
また、本発明は、上記の突然変異された遺伝子が組み換えプラスミド内よりもむ
しろその微生物の染色体内に取り込まれる場合の、変更されたポリマー単位の生
産のためのインビボにおける系についても記載する。このような染色体の欠損の
突然変異誘発が有利である。なぜなら、それは、プラスミドの維持を伴う潜在的
な問題を取り除くからであり、そしてまた、株の安定性に貢献するからである。
以上の概要説明及び以降の詳細な説明の両方が単に例示的及び説明的なものであ
り、そして請求されたものとして、本発明を限定するものではないことが理解さ
れよう。本明細書に取り込まれ、そしてその一部を構成する添付図は、本発明の
様々な態様を例示し、そして本説明と一緒になって、本発明の詳細な説明に役立
つものである。
図面の簡単な説明
図1aは、キサンタンの生合成にために必要な12の遺伝子のクラス旧制限マツ
プに対し比較したこれらの12の遺伝子の大体の位置も示している。
図1bは、遺伝子F及びGの中及び付近の幾つかの制限部位並びに遺伝子F及び
Gの接点でのDNA配列を示している。
図2は、gum遺伝子クラスターの遺伝子gum F内の欠失突然変異(del
cla)の構築を表している。
図3aは、図中に示された大体の位置内でpRK290−8336のベクタ一部
分にトランスポゾンTnKI2をインビボにおいて挿入することによりpRK2
90−H2Seから得られるプラスミドp13delc1aの構造、及びそ構造
としてp13delclaに類似するプラスミドIIH336KBmldelC
1aの構造を示す。このプラスミドは、遺伝子gem G内のBam旧部位での
挿入突然変異(KBml)を含む。そこの挿入されたDNAフラグメントは、プ
ラスミドpUc4−にのカナマイシン耐性遺伝子を担持するBam工H1制限フ
ラグメントである。
図4は、キサンタン・ガムのポリテトラマー変異体の反復単位の化学構造、及び
模式図を表している。
含まず、そしてそれ故に遺伝子B及びCを欠いているが遺伝子りから鯖までを含
んでいることを除いてpRK290−8336と同一なpRK290−HA3か
ら得られたプラスミドpHA3KBm2de Ic laの構造を示している。
pHDNAは、再び、カナマイシン耐性を与える遺伝子を担持するpUc4−に
106中に存在する染色体欠失突然変異の程度を示し、ここで、遺伝子りからM
までが欠失しており、一方B及びCが無傷であり、そして染色体内で機能してい
る。
図6は、野性型のキサントモナス・カンペストリス(X、campestri
s)並びに遺伝子F、G、又はしの及び遺伝子F、G、又はし内の突然変異の可
能な全ての組合せの内で欠損がある突然変異体により生産された多糖類の反復単
位の模式図を表している。使用された略語は二G=グルコース;M=マンノース
、GA=グルクロン酸;Ac=アセテート:Pyr= ピルベートである。
失を示している。
図8は、例5の中で記載したような2段階の組み換え手順を示す。
図9は、野性型ガムと非ビルビル化ガムとの間の粘度の比較を表す。
図10は、非アセチル化ガムと化学的に脱アセチル化したガムとの間の粘度の比
較を表す。
図11は、組み換えプラスミドpRK290−H336のクローン価gum遺伝
子りラスターDNA内の3つのTnK12挿入突然変異の大体の物理的位置を表
している。この図は、pRK290−H2Se中のシュ制限エンドヌクレアーゼ
解裂部位の大体の位置も示している。
図12は、キサンタン・ガム生合成の推定経路を表している。使用される略語は
:G1u=グルコース;GluA=グルクロン酸;Man=マンノース;Glu
−Glu=セロビオース:P=ニリン塩:pp=ビロリン酸塩:C55=イブプ
レノイド脂質担体:PEP=ホスホエノールピルビン酸塩: AcCoA=アセ
チルコエンザイムA;[−V=グリコジルトランスフェラーゼ:UDP=ウリジ
ン−5′−ジホスフェート:及びGDP=グアノシン−5°−ジホスフェートで
ある。
本発明を実施するための最適なやり方
以下の例と一緒に、本発明の詳細な説明するのに役立つ、本発明の現在好まれる
態様に対し、詳細に引用を行う。本明細書に言及された全ての引用は、ここに、
特に本明細書中に引用により取り込まれる。
本発明の多糖類ポリマーは、先に詳細に記載された。これらの多糖類ポリマーは
、細胞−フリー酵素系によりインビトロにおいて生産されることができ、又は適
切な突然変異株の増殖細胞によりインビボにおいて生産されることができる。ま
た、この多糖類ポリマーを調製する他の方法を、以下に記載する。
インビトロにおける多糖類の合成
非−変異体キサンタン・ガムを作るための、細胞〜フリー系の使用に関しての基
本的な方法は、Ielpi、 L、 、 Couso、 R,0,、and D
ankert。
M、A、 in FEBS Letters 130:253−256(198
1)により記載されている(特に引用により本明細書に取り込まれる)。拳法の
修正法を、本発明の変異体多糖類を創出するために使用できる。
上記の新たな、修正された方法のために、インビトロにおける細s campe
stris)の細胞を、好適なバッファー、好ましくはεDTAを含むものの存
在中で、溶解することにより、そして外から添加された基質を引き続き加工する
ことができる好適な生合成酵素を得ることにより、調製される。このインビトロ
における系のための上記の一般的な方法は、Vanders l ice他の米
国特許第4.713.449号の中に記載されている(特に引用により本明細書
に取り込まれる)。音波破砕、French Pressure細胞、界面活性
剤処理、酵素処理及びそれらの組合せを含むがこれに限定されない溶解の他の手
段も使用できる。
一般的に、本発明の変異体多糖類を作るためには、所望の多糖類を組み立てるた
めに必要な酵素をプロセシングする微生物の溶解は、所望のガムに依存して、[
JDP−グルコース、GDP−マンノース、IJDP−グルクロン酸、アセチル
−CoA及びホスホエノールピルビン酸塩を含んでもよい好適な基質と共にイン
キュベートされる。基質の選択は、生産されることを要求される多糖類に依存す
る。例えば、非−アセチル化多糖類は、基質としてアセチル−CoAを除くこと
により得られる。同様に、非−ビルビル化ガムは、基質としてホスホエノール−
ピルビン酸塩を除くことにより得られる。外からの基質を消費するだめの細胞溶
解産物の化学的及び/又は酵素的処理は、当業者に明らかであろう。
さらに、細胞−フリー系は、キサンタン生合成経路(例えば、図12に記載した
経路)の中の酵素の1以上を欠いた突然変異生物から創出されてもよい。このよ
うな突然変異体から得られた細胞溶解産物は、全てその変異又は抑制基質と組み
合わされた突然変異のどちらかにより、本明細書中に記載した変異体ガムを製造
するであろう。
例えば、トランスフェラーゼVを欠く突然変異体培養から作られた細胞−フリー
系は、ポリテトラマーを生産し、一方、これと同じ細胞−フリー系は、アセチル
−CoAが存在しない時には、非アセチル化ポリテトラマーを生産する。
この生合成工程は、1つの態様においては、放射ラベルされた基質を重合単位に
取り込むことにより監視される。他の方法も、当業者に知られた生合成の中間体
を、分離及び同定するために開発されてきた。これらは、薄膜クロマトグラフィ
ー及び高速液体クロマトグラフィーを含む。
キサンタンの細胞−フリーの生合成は、全部て3つの特異的ヌクレオチドの添加
に依存する時間に依存した、逐次的な工程でることが分かっている。ラベル基質
の非特異的取り込みの背景は、最小であり、そしてそのガム分画中のキサンタン
特異的ポリマーの検出を妨害しない。
脂質担体、特にイソプレノイド・ピロホスフェートを含むことは、幾つかの多糖
類生合成経路の中に示されている。さらに、キサンタン生合成中にピロホスホリ
ル結合脂質担体が含まれることが証明された。従って、キサンタンの生合成の中
間体は、これらの担体脂質をもつ有機溶解分画中に回収されることがみつかった
。このように回収されたオリゴ糖類は、次に、温和な酸加水分解、例えば、pH
220分間90℃によりこの脂質担体から遊離され、そして分析のためにアルカ
リ性ホスファターゼにより脱リン酸化される。
中間体産物の回収のための上記の方法を使用しながら、インヒドロにおける条件
下で、キサントモナス・カンペストリス(X、campestris)突然変異
体の特定の溶解産物が、非変異体ガムの合成に必要な全ての基質の存在中でさえ
、非アセチル化又は非ビルビル化キサンタン・ガムを作ることが発見された。本
明細書中の教示の視点において、これらの方法は、当業者が他の変更された多糖
類を作る細胞溶解産物を同定することを可能にするインビボにおける多糖類の合
成
先に記載した多糖類のための細胞−フリー合成法の開発は、様々なキサントモナ
ス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)細胞が
、アセチル化、ビルビル化又は未修飾のマンノース残基をもつキサンタンを基礎
材料としたポリマーを合成するのに必要な全ての酵素をもつことを証明している
。しかしながら、インビボにおいてポリテトラマーを合成するために全ての細胞
を使用するためには、反応V(図12を参照のこと)でのキサンタン・ガムの合
成を妨害するための手段が必要とされる。さらに、全ての細胞が非アセチル化ポ
リテトラマーを合成するようにするためには、アセチル化反応(図12を参照の
こと)並びに反応Vを妨害するための手段が必要とされるであろう。
さらに、全ての細胞が非アセチル化キサンタン・ガムを合成するために、キサン
タン・ガム合成の間の内側又は外側のマンノースのいずれかのアセチル化を妨害
するための手段が必要とされるであろう。さらに、全ての細胞が非−アセチル化
、非−ビルビル化キサンタン・ガムを合成するために、アセチル化及びビルビル
化の段階の両方でキサンタン・ガム合成の両方を妨害することが必要であろう。
本発明の1つの態様においては、これらの各種の反応に責任を負う遺伝子の幾つ
かを変更するために突然変異誘発を使用した。
TnlO1Tnk12(ToIOdel16del 17KanR) 、及びT
n903を含むかこれに限定されないトランスポゾンを、キサントモナス・カン
ペストリス(Xanthomonas campestris)を突然変異誘発
するために使用することができる。これらのトランスポゾンは、1つの態様にお
いて、テトラサイクリン又はカナマイシンに対する耐性を与える。トランスポゾ
ンは、それらがそのコード配列を妨害することにより突然変異を引き起こすとこ
ろの遺伝子に、それらを挿入する能力をもっている。このトランスポゾンは、い
わゆる、自殺ベクター、例えば、pRK2013上を含む各種のベクター上で、
キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestr
is)に導入されることができる。Ditta、G1. Corbin、 D、
and He1inski、 D、 R,in Proc、 Nat 1.
Acad、 SciA Ll、 S、 A。
、H・7347−7351(1980)(特に引用により本明細書中に取り込ま
れる)により記載されたようなベクターpRK2013は、それ自体を、非腸内
バクテリア、例えば、キサントモナス・カンペストリス(Xanthomona
s campestris)に転移する能力をもつが、その宿主内で複製するこ
とはできない。従って、この自殺ベクターかキサントモナス・カンペストリス(
Xanthomonas campestris)細胞の集団に導入され、そし
てその集団が次にテトラマイシン又はカナマイシンのいずれかにより挑戦される
場合には、生存する個体は、そのトランスポゾンの1つがキサントモナス・カン
ペストリス(Xanthomonas camp竺狂旦)のゲノムに挿入された
ものである。上記のような挑戦の生存者は、キサンタン・ガムを作る能力を失っ
ているものについてスクリーニングされることができる。このような突然変異体
は、菌糸本発明の他の態様においては、突然変異誘発の他の手段を、それらが生
産するガムをアセチル化そして/又はビルビル化しない突然変異体を作り出すた
めに使用することができる。このような手段は、当業者に難なく思い浮かぶであ
ろうし、そして照射、組み換えDNA技術(特に、1989年4月3日に出願さ
れた、Capage他の”Recombinant−DNA Mediated
Production of Xanthan Gum”と標題を付けられ、
そして引用により特に本明細書中に取り込まれた米国特許出願番号第07/33
3.868中に、そして以下の例1の中に記載されたような)及び化学的突然変
異誘発処理を、限定することなく含んでいる。このような突然変異誘発手順の例
は、Mi 1ler、 J、 H,によりExper imen tsin M
o1ecular Genetics(1972)の中に;Davis、 R,
W、 、 Bostein、 D、 andCloning(1982)、Co
1d Spring Harborの中に記載されている。
野性型の生物、すなわち、幾つかの多糖類を作る能力を一般的に保持するように
要求されたものよりも、少ない粘液状を呈する突然変異体を、最初に選ぶことが
できる。それぞれのキサンタン突然変異体の細胞−フリー抽出物を、基質の異な
る組合せの添加及びその結果物である生成物の分析により、先に記したように調
製し、そしてテストすることができる。
あるいは、適切な突然変異体を、それぞれの突然変異体の培養培地を所望の多糖
類、例えば、内側のマンノースがアセチル化されているか又は修飾されていない
ようにしながら、アセチル化されているがピルビル化されていない、ピルビル化
されているがアセチル化されていない、ピルビル化及びアセチル化の両方がされ
ている、又は修飾されていない外側のマンノースをもっキサンタン・ガムの存在
について分析することにより検出することができる。従って、キサンタン・ガム
経路の様々な位置で妨害されるような突然変異体を見つけることができる。キサ
ンタン・ガムを生産するキサントモナス・カンペストリス(Xanthomon
as campestris)の突然変異体であって、内側のマンノースでアセ
チル化されそして外側のマンノースでアセチル化されたもの(X1397) 、
内側のマンノースでアセチル化されそして外側のマンノースでピルビル化された
もの(X1398) 、内側のマンノースでアセチル化されそして外側のマンノ
ースで修飾されていないもの(X1399) 、内側のマンノースで修飾されて
なくそして外側のマンノース部分の一部がピルビル化されそして一部がアセチル
化されているもの(X1400) 、内側のマンノースで修飾されてなくそして
外側のマンノースでアセチル化されているもの(X1401)、そして内側のマ
ンノースで修飾されてなくそして外側のマンノースでピルビル化されているもの
(X1402) 、そして内側のマンノースで修飾されてなくそして外側のマン
ノース修飾されていないもの(X1403)が、それぞれ、the Ameri
can Type Cu1ture Co11ection、Rockvill
e、 Marylandに、それぞれ68033.68034.68035.6
8036 、68037.68038及び68039の寄託番号の下で、寄託さ
れている。
キサントモナス°カンペストリス(Xanthomonas campestr
is)の突然変異体であって、アセチル化キサンタン・ガムを作るもの(XI
006)、非ビルビル化キサンタン・ガムを作るもの(X921)、低レベルの
ピルビル化を含むキサンタン・ガムを作るもの(末端マンノースの5%未満、X
934) 、及び非アセチル化、非ビルビル化キサンタン・ガムを作るもの[X
1231(p41に322月が、それぞれ、the American Typ
e Cu1ture Co11ection、Rockville、Maryl
andに、それぞれ53472.53473.53474 、及び67344の
寄託番号の下で、寄託されている。
キサンタン・ガムの変異体を作りそして染色体の突然変異を含む然変異体も、例
の方法によってのみ作られ、内側のマンノースで修飾されていなくそして外側の
マンノースでピルビル化されているポリマーを作るX1910は、例5の中で記
載されている。
上記と同じ生成物に到達するために、アセチラーゼ!、アセチラーゼII、トラ
ンスフェラーゼV、及びケタラーゼの酵素阻害剤を使用することは、本発明の範
囲を超えることはない。上記の多糖類のファミリーを製造するための、天然のキ
サンタン・ガムの酵素的及び化学的分解を含む、他の変更も、考慮に入れられて
いる。
上記の突然変異体は、野性型キサントモナス・カンペストリス(Xanthom
onas campestris)の増殖のための当業者に一般的に知られた条
件下で増殖されることができる。例えば、それらは、好適な同化できる炭素源、
例えば、グルコース、シュクロース、マルトース、澱粉、複雑な炭化水素、例え
ば、糖蜜又はコーンシロップ、様々な有機酸等の上で増殖されることができる。
炭素源の混合物も使用されることができる。供給される炭素源の濃度は、しばし
ば、lリッター当たり10と60グラムとの間である。また、増殖のために必要
なものは、一般的には1リツター当たり約0.1と1O90グラムとの間の同化
できる有機又は無機窒素源、及び無機物であり、その選択は当該技術分野内にお
いて容易である。好適な窒素源の例は、アンモニウム塩、硝酸、尿素、酵母エキ
ス、ペプトン、又は他の加水分解蛋白質物質あるいはそれらの混合物である。好
適な無機物の例は、燐、硫黄、カリウム、ナトリウム、鉄、マグネシウムを含み
:それらはしばしばキレート化剤、例えば、EDTA又はクエン酸を添加される
。
キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestr
is)の増殖のための最適温度は、一般的に18℃と35°Cとの間に、好まし
くは約27°Cと30°Cとの間にある。キサントモナス・カンペストリス(ば
、飽和の約lO%を超える値を維持するように、空気又は酸素を提供することに
より好気的に増殖される。好ましくは、このレベルは、約20%を超える値に保
たれる。そのpHは、しばしば、約6.0〜8.0で、好ましくは約6.5〜7
.5で維持される。
本発明の多糖類は、好適な手段により、発酵培地から回収されることができる。
イソプロパツール、エタノール、又は他の好適なアルコールによる沈殿は、本発
明の多糖類を難なく産生ずる。一般的に、アルコールは、約50〜75容量%の
濃度まで、好ましくは塩化カリウム、塩化ナトリウム又は他の塩の存在中で、添
加される。あるいは、上記のポリマーは、限外濾過により上記培地から回収され
ることができる。
強化された油回収における使用のための易動度調節溶液も、本明細書の中で開示
した変異体の多糖類ポリマーから調製されることができる。約50から約300
0ppmまでの濃度の上記多糖類のポリマーの溶液は、このような易動度調節溶
液にとって適切である。他の知られた添加物も、これらの溶液と組み合わせて、
油回収をさらに強化するために使用されることができる。このような添加物は、
例えば、界面活性剤、アルカリ化剤又は金属若しくは有機の架橋化剤を含む。
また、キサンタン・ガムのような多糖類のポリマーは、食品、化粧品、医薬の形
成、紙のサイジング、泥の掘削、印刷用インキ他における増粘剤として、そして
ゲル化剤として使用されることもできる。さらに、それらは、パイプ内の液体の
流れの摩擦抵抗を減少させるために使用されることができる。
例
以下の例は、本発明の特定の好ましい聾様を例示する。これらの例の中に引用さ
れる全ての米国特許出願及び他の引用は、特に、本明細書中に引用により取り込
まれる。
例1
本例は、キサンタン・ガムのアセチル化を触媒する酵素をコードしている2つの
キサントモナス・カンペストリス(X、 campestris)遺伝子の存在
について説明する。
Capage他の、米国特許出願番号第07/333.868号は、キサンタン
・ガムの生合成のために必要な遺伝子クラスターを含むキサントモナス・カンペ
ストリス(X、 campestris)の16kbセグメントのヌクレオチド
配列について記載している。そのDNA配列により同定されるそれぞれの遺伝子
を不活性化する突然変異を単離する。これらの突然変異を担持する突然変異体株
の表現型を決定した。トランスポゾン挿入により引き起こされる遺伝子gum
P内の突然変異(図1a参照のこと)は、検出できるアセテートを全く含まない
キサンタン・ガムの生産を生じさせる。遺伝子gum G内の挿入突然変異は、
キサンタン・ガム生合成におけるいかなる明白な欠損をも生じなかった。遺伝子
gum G欠損をもつ突然変異体は、高いレベルのキサンタン・ガムを生産し、
そしてこのガムは、殆ど正常なモル比で、キサンタンの正常な構成成分の全てを
含んでいた。これらの最初の結果に基づ蛋白の活性は、未知のまま残った。
しかしながら、そのDNA配列が、遺伝子F及びGの生成物(gpF及びgpG
)のアミノ酸配列を予言するために使用されたとき、これらの蛋白は、互いに広
範囲の相同性をもっていることが見つかった。この発見は、gpF及びgpGの
機能が同じではないかということを示唆している。遺伝子gum G内に欠損が
ある突然変異体の表現型を、次に再検査し、そしてこれらの突然変異体により作
られたキサンタンの組成を正確に定量した。これらのデータは、野性型キサント
モナス・カンペストリス(X、campestris)に比べて、G−突然変異
体により生産されたガムのアセテート含有量における少量(5%〜10%)では
あるが有意な減少を示した。それ故、キサンタンのアセチル化においてgpGが
どんな役割をもつかを決定するために、さらに実験を実施した。
gpGが正常にはキサンタン・ガムの10%のアセチル化に向けられているとい
う仮説は、遺伝子gum F内のトランスポゾン挿入突然変異がアセチル化の排
除を生じるという観察により否定されるようである。明らかに、これらの突然変
異体のガムは、10%の正常のアセテート含有量を保持していなかった。しかし
ながら、それは、遺伝より報告されるように、その挿入部位から、転写の言葉で
下流に位置する遺伝子の発現を、一般的に減少させる。さらに、この減少は、O
ppenheim、D、S、 and Yanofsky、C,、in Gen
et、95ニア85−795(1980)により報告されるように、その下流の
遺伝子がその挿入突然変異を含む遺伝子へ”翻訳的に結合している(trans
lational coupled)”場合においては、非常に大きいなものと
なることができる。翻訳的結合は、1つの遺伝子の翻訳終止シグナルが隣接する
下流の遺伝子の翻訳開始シグナルと重複しているという現象である。このような
結合が生じた幾つかの場合においては、その下流の遺伝子の翻訳の開始は、その
カプラー(coupler)で生じた上流遺伝子の翻訳の終止に、広く又は完全
に依存している。従って、その結合された遺伝子の上流のメンバーへの挿入は、
その下流の遺伝子の発現を、劇的に減少させ、又は除去さえする。なぜなら、こ
れらの挿入は、上流遺伝子の翻訳のフレームシフト及び未成熟な終止を、必ず引
き起こすからである。
上記のgum遺伝子クラスターのDNA配列は、遺伝子gum Fの翻訳終止が
遺伝子gum Gの翻訳開始と重複すること、すなわち、この2つが”結合した
“ものであること(図1bを参照のこと)を明らかにした。さらに、遺伝子gu
m Gのための翻訳開始シグナルの配列は特に強いものではなく、このことは、
この翻訳的結合が遺伝子gum G発現における重大な役割を演じるのであろう
ことを示唆している。
この仮説をテストするために、欠失突然変異(図2の中に示すような)を、遺伝
子gum Fのコード配列内で構築した。この欠失は、遺伝子gum F内のC
1aユ1部位間の660塩基対を取り除いた。この欠失DNAは、遺伝子gum
Fのコード配列内で完全に抜は落ち、そして外来遺伝子は全く挿入されていな
い。従って、この欠失は、その遺伝子の大部分(約60%)を除去するが、欠失
した塩基対の数が3により整数に割りことができるのでその読み取り枠を変更し
ない。この欠失突然変異により生産された突然変異体のgpF(gpFdel)
は、全部で364の中から220のアミノ酸を消失しているが、遺伝子gum
Gの最初に結合された、遺伝子gum Fの翻訳開始及び遺伝子Hum Fの翻
訳終止は、未変更のまま残っている。gpFのアミノ酸の3分の2除去は、全て
の蛋白活性の除去を生じることと、全く同じではないか、非常に近い。従って、
この突然変異体からのいずれの残存アセチラーゼ活性は、gpGの活性に、最も
原因があるよってある。
上記のC1a [欠失突然変異を、他の野性型gu[n遺伝子クラスターるもの
を担持するプラスミドpRK290−H336,13(図3a)上で構築した。
このTnK12挿入物は、プラスミド伝達の選択のための便利な薬剤耐性を提供
する。p13delclaと名付けられた欠失プラスミドを、遺elcla)に
より作られた多糖類を分析した。このガムは、少ないが有意な量のアセテートを
含んだ;大体(10−15%)であって、野性型キサンタン内で正常にある量で
ある。この結果は、gpF及びgpGの両方がアセチラーゼであること、そして
アセチル化キサンタンのバルクがgpFにより触媒され、アセチル化キサンタン
小成分がgpGにより触媒されることを示唆した。しかしながら、上記の突然変
異体x1231(p13delc1a)内で観察された低級レベルのアセチル化
がgpGの活性からは生じないが、gpFde lの残りの活性から生じたとい
う可能性も残った。この問題に取りかかるために、プラスミドpRK290−H
336の2重突然変異体の誘導体を構築した。図3bの中に示すように、この2
重突然変異体は、遺伝子gum F C1al欠失突然変異と遺伝子gum G
内の挿入突然変異(KBml)とを−緒にしている。この2重突然変異体プラス
ミドpH336KB1delc1aを、株X1231に移転し、そして作られた
多糖類を分析した。X1231(p13delcIa)により作られたガム中で
観察された低レベルのアセチル化がgpGの活性から生じる場合には、この2重
突然変異体X1231(pH336KBmldelcla)は、遺伝子gum
G内の挿入突然変異によりgpGの活性を除去するはずであり、そしてアセチル
化は全く観察されないはずである。しかしながら、X1231(p13delC
1a)内のアセチル化活性の真の源が突然変異体のgpFdelである場合には
、遺伝子gum工G工人挿入物加は、アセチル化に影響を与えないはずであり、
そしてX1231(p13delc1a)中で観察された同様の10%のレベル
がこの2重突然変異体株により作られたガム中に見られるはずである。株X12
31(pH336KBmldelcla)により作られた多糖類が全(アセテー
トを含んでいないことがみつかった。このことは、gpGがキサンタンのアセチ
ル化を触媒すること、そして野性型株内、gpGが、観察される全アセチル化の
大体lO%について責任を負っていることを証明した。
例2
本例は、gpG(gpFではない)によるアセチル化のための標的残基がキサン
タンの反復単位の外側のマンノースであること、そしてこのアセチル化が外側の
マンノースのビルビル化が妨害されたときに増大されることを例示する。
キサンタンの生合成遺伝子クラスターの遺伝子gum L(図1a)内の突然変
異が外側のマンノースのビルビル化を触媒するケタラーゼ酵素を不活性化するこ
とは、以前に示されていた。gpL活性を欠く突然変異体は、ピルベートを欠く
キサンタン・ガムを生産する。しかしながら、このような突然変異体の初期の研
究は、これらの非ビルビル化ポリマーが普通ではない高いレベルのアセテート、
一般的には〉0.8アセテート/マンノースを含んだことを明らかにした。従っ
て、外側のマンノースは、ビルビル化が遺伝子により妨害されたときに効果的に
アセチル化されることができ、そしてさらなる研究は、このアセチル化がgpG
により触媒されそしてgpFによっては触媒されないことを示した。
2つのアセチラーゼ遺伝子とケタラーゼ遺伝子とのそしてそれぞゼ1)、遺伝子
銃町G(アセチラーゼ11)、及び遺伝子gum L(ケタラーゼ)内の全ての
組合せを含んで成る8つの突然変異体株のセットを構築した。突然変異体の各種
の組合せを、完全なgum遺伝子クラスターを含むプラスミドpRK290−H
336上で構築した。
これらの構築物内で使用された遺伝子gum F突然変異は、この遺伝子内のフ
レーム内欠失である。先に記載したように、この欠失は、け落ち、そして外来D
NAは全く挿入されない。従って、この欠失は、この遺伝子の大部分(約66%
)を除去するが、その読み取り枠を変更しない。なぜなら、欠失された塩基対の
数は3により整数で割りきれるからである。この欠失突然変異により作られた突
然変異体のgpF(gPFdel)は、全部で364の中から220アミノ酸を
欠いているが、Fの翻訳開始部、及びGの開始部に結合されたその翻訳終止部は
未変更のまま残っている。gpFのアミノ酸残基の3分の2の除去は、先のよう
にgpF活性を除去することを示された。
G内の挿入体(KBml)である。この挿入されたDNAは、Vieira、
J、 andMessing、J、、in Gene 19:259−268(
1982)により記載されたようなプラスミドpUc4−にの1.3 kb K
an’ DNAセグメントを含む制限フラグメントであり、最終的には、トラン
スポゾンTn903のカナマイシン耐性遺伝子から得られるものである。
ある。2番目のタイプは、カナマイシン及びストレプトマイシンに1フラグメン
トの欠失により、上記の挿入から得られる。このTnK12欠失突然変異におい
ては、TnK12 DNAのlkbの挿入物は、遺伝子これらの突然変異の各種
の組合せを、インビトロにおける組み換えDNA技術を使用してプラスミドpR
K290−H336上で構築した。得られた8つの突然変異体プラスミドを、次
に、大腸菌(E、 coli)から、染色体から全てのgum遺伝子クラスター
を除去する欠失突然変異を含むキサントモナス・カンペストリス(X、camp
estris)に接合的ニ伝達した。この8つの得られた株X1396−X14
03(表1)を、次にポリマー生産について分析した。
表1
遺伝子型
株 アセチラーゼ! アセチラーゼ11 ケタラーゼX1403 − ”
1 野性型であって、プラスミドのpRK290部分内のTnK12挿入物を担
持するもの。
ゝ TnK12挿入突然変異
’Kan’フラグメント挿入突然変異
’ TnK12欠失誘導体挿入突然変異° フレーム内、非極性欠失突然変異
全ての株を、300m1のバッフル付き振とうフラスコ内に、3.2 g/I
N−Z−アミンAS
i、7 g/l MgSO4・7H300,7g/l KHz POa
40 g/l グルコース
19.5 g/l (2−(N−モルフォリノ)エタン・スルホン酸)5−10
mg/l カナマイシン
1 mg/l テトラサイクリン(使用できる場合)を含むpH7,0のFXC
−RAH−1培地のそれぞれ50m1中で増殖させた。
温度を、30°Cに維持した。接種の約60時間後、この培養液を、蒸留H,O
の4容量に対して2で希釈し、そしてその細胞を、14.000−18.000
x gで30分間10℃での遠心分離により、取り除いた。ガムを、2−3容
量の2−プロパツールの添加によりその上澄液から沈殿させ、そして先に記載し
た条件を使用して遠心分離により集めた。この沈殿物を、次に、100−300
mlの20mM NaCl内で再水和させ、そして上記沈殿を繰り返した。最後
にこのガムを、100[111の蒸留H2O内でそれぞれ再水和させた。それぞ
れのサンプルを、次に、12.000−14゜000 MW 遮断セルロース・
チューブ内で毎日H20を交換しながら、4日間、41の蒸留8.0に対して透
析した。
それぞれの精製ガムの3連サンプルを、次に、真空乾燥により3−4倍に濃縮し
、そして2−1重2時間、120°Cて2Mトリフルオロ酢酸中で加水分解した
。1.2M Na 2 COiにより中和した後、この加水分解産物を、0.4
5mmフィルターを通して濾過し、そして高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)による分析のために準備をした。
上記の分析を、Am1nex HPX−87Hイオン排除カラム(300x 7
.8mm)を装備したBeckman HPLCを使用して実施した。有機酸を
、214nmでの紫外線吸収により検出した。屈折率を、中性糖を検出するため
に使用した。上記カラムを、移動相として0.01NのHz SO,と平等に、
45℃で0.6ml/分の流速で操作した。
それぞれの加水分解産物中の成分のモル比を、それぞれの糖及び有機酸について
のピーク面積に基づ(一連の換算曲線を使用して計算した。
マンノースに対するアセテート及びピルベートのモル比を表2に示す。
表2
マンノースに対するアセテート及びピルベートのモル比株 アセチラーゼ1 ア
セチラーゼ[l ケタラーゼ アセテート/ ピルベートX1396 + +
+ 0.66 0.43X1397 + + 1.01 0.00X1398
+ + 0.63 0.36X1399 + 0.51 0.00
X+400 + + 0.10 0.39X1401 + 0.47 0.00
XI402 + 0.00 0.37
X1403 0.00 0.00
表2の中に表されたデータについて、以下の主要な観察を行うことができた。
1、遺伝子gum F内の660塩基対の欠失は、遺伝子F蛋白(アセチラーゼ
1)を不活性化した。X1402対X1398を参照のこと。
2、遺伝子gum G蛋白(アセチラーゼII)は、ケタラーゼが活性のとき、
キサンタンをアセチル化し、そしてそれは野性型と比へて非常に減少されたレベ
ルであった。例4におけるX1400対X1396を参照のこと。
3、ケタラーゼが不活性化された場合、アセチラーゼ!1によるアセチル化は、
劇的に減少する(例4に記載された、X1400対X1401)。
4、アセチラーゼIによるアセチル化の程度は、ケタラーゼの不活性化に応じて
増加しない。例4に記載された、X1398対X1399を参照のこと。
5、ピルビル化は、アセチル化の程度には関係なく、有意にはバラつかない。例
4に記載された、X1396 、X1398 、X1400及びX1402を参
照のこと。
これらのデータは、遺伝子gum G蛋白(アセチラーゼmがキサンタンの外側
のマンノースのアセチル化を触媒することを示している。これは、ケタラーゼが
活性であるとき限定された程度で生ずるよってあるが、ケタラーゼ−突然変異対
においては劇的に増加する。
これらのデータは、ピルビル化がアセチル化を妨害するが、アセチル化のレベル
とは関係なくピルビル化が有意に変更されないということから、その反対は正し
くないということを示している。遺伝子gum F蛋白(アセチラーゼl)は、
内側のマンノースのみのアセチル化を触媒し、そしてキサンタンのポリトリマー
及びポリテトラマー変異体についての以前のデータ、すなわち、米国特許第4.
713.449号及び米国特許出願第884.335号は、ケタラーゼが外側の
マンノースのみのピルビル化を触媒することを示している。
本例は、gpG(アセチラーゼmがキサンタン反復単位の内側のマンノースのア
セチル化を触媒しないことを証明する。
ガム遺伝子クラスターの遺伝子lは、トランスフェラーゼV(図1)、すなわち
、キサンタン生合成において脂質−結合4糖類の中間体にマンノースを追加する
酵素をコードしている。この機構は、米国特許第4.713,449号の中に記
載されている。遺伝子gum Iを不活性化する突然変異は、脂質−結合4糖類
の合成を導く。この4糖類の反復単位は重合し、ポリテトラマー・ガムであって
、その正常結合中に内側のマンノースを含むがキサンタン・ガム上に正常みられ
る外側のマンノースを欠いているもの(図4)を産生ずる。遺伝子gum I内
の挿入突然変異を、そして遺伝子gum F内の旦と!欠失突然変異(図5参照
のこと)を含む、2重突然変異体プラスミド、pKBm2delC1aを、構築
した。この2重突然変異体プラスミド、pKBm2de Ic laを、その染
色体中にgum遺伝子B及びCのみを含むキサントモナス・カンペストリス(X
、campestris)欠失株X1106に伝達した。pRK290−HA3
から得られた突然変異体プラスミドがB及びCを担持しないがガム遺伝子の残り
の全て、DからMまでを含むので、上記染色体により、遺伝子B及びCは提供さ
れる。得られた株、X1106(pKBXl106(pKB又はX1409を、
ポリマー組成について2回分析した。この結果は、アセチラーゼ[1が有意な程
度では上記ポリテトラマーの内側のマンノースをアセチル化できないことを示し
ている。この突然変異体株においては、アセチラーゼ11は活性である、なぜな
らば、遺伝子gum Gは突然変異体ではなく、そして遺伝子gum F突然変
異が、遺伝子gum Gの発現に影響を及ぼさないことが先に示されている本例
は、キサンタン・ガムのペンタ糖類反復単位のアセチル化及びビルビル化の遺伝
子制御により作られることができる多糖類ファミリーを含んで成る、反復単位に
ついて記載する。これらの反復単位の構造を、図6の中の模式図において示す。
(a)野性型(X1396) ;アセチラーゼl +、アセチラーゼlI+、ケ
タラーゼ◆
正常キサンタンは、内側のマンノース残基で広くアセチル化されており、そして
外側のマンノースでしばしばピルビル化されている。
一般的な所信に反し、正常キサンタンの外側のマンノース残基の有意なパーセン
テージ(10−20)は、アセチル化されている。従って、正常キサンタン反復
単位は、ピルベート又はアセテートのどちらかを含む、外側のマンノースの修飾
に関して不均一である。
(b)L−(X1397);7−t=チラーゼ[”、7セチラーゼ[[” 、ケ
タラーゼ一
本ポリマーは、ピルベートを含んでいない、そして結果として、外側のマンノー
ス残基で広くアセチル化されている。内側のマンノース残基は、野性型における
ものと同じように高くアセチル化されている。
(c)G−(X1398);アセチラーゼ[+、アセチラーゼ[[−、ケタラー
ゼ4
本ポリマーは、野性型におけるものと同じように内側のマンノース上で高くアセ
チル化されており、そして外側のマンノースは、野性型にようにピルビル化され
ている。しかしながら、外側のマンノースのアセチル化はない。
(d)G−、L−(X1399):アセチラーゼl +、アセチラーゼ[[−、
ケタラーゼ一
本ポリマーは、内側のマンノースの高いレベルの野性型のアセチル化をもってい
るが、外側のマンノースは未修飾である。
(e)F−(X1400);アセチラーゼ[−、アセチラーゼIド、ケタラーゼ
1
本ポリマーの内側のマンノースは、未修飾であ、一方、外側のマンノースは野性
型におけるものと同じように修飾されている。すなわち、外側のマンノースは一
般的にピルビル化されているが、外側のマンノース残基の有意な部分がその代わ
りにアセチル化されている。
(f)F−、L−(X1401);アセチラーゼ1−、アセチラーゼII+、ケ
タラーゼ一
本ポリマーは、未修飾の内側のマンノースを含む。外側のマンノースは、ピルビ
ル化されていないが、重くアセチル化されている。
(g)F−、G−(X1402):アセチラーゼ]−、アセチラーゼrr−、ケ
タラーゼ◆
本ポリマーは、内側又は外側のマンノース残基のどちらでもアセチル化されてい
ない。外側のマンノースのピルビル化は、野性型におけるものと同じように正常
に生じる。
(h)F−、G−ルー(X1403):アセチラーゼ1−、アセチラーゼIl−
、ケタラーゼ一
本ポリマーは、アセテート又はピルベートを全く含まない。内側又は外側のマン
ノース残基のどちらも全く修飾されていない。
ある、染色体の欠失突然変異の構築について記載する。
例4の中に記載した変異体キサンタンを、ガム遺伝子クラスターがその染色体か
ら欠失しており、且つその細胞内に組み換えプラスの突然変異体株により、生産
する。幾つかの場合には、このキサントモナス・カンペストリス(X、camp
estris)の染色体内に位置するガム遺伝子クラスターをもつことが要求さ
れる。なせなら、このことがプラスミド維持のための必要性を取り除き、そして
それ故に株の安定性を改善するはずであるからでる。それぞれアセチラーゼl及
び11をコードする、遺伝子gum F及びgum Gに欠損のある、染色体の
欠失突然変異を、以下に記載するように構築した。この突然変異体は、非アセチ
ル化キサンタン・ガムを生産した。
図7aは、gum P及びgum G遺伝子を含むガム遺伝子クラスターの4、
3kbのbgl I[フラグメントのマツプを示している。このbgl 11フ
ラグメントを、psIBglと名付ける組み換えプラスミドを作るために、プラ
スミド・ベクターpSlのbgl 11部位にクローニングする。このpSlベ
クターは、増殖性の、接合性でないDNA複製起点がpBR322の複製起点に
より置き換えられているpRK290の誘導体である。このPSglは、”自殺
”プラスミドであり、すなわち、それらは、キサントは複製できない。
欠失を、図2bの中に示されたpsIBglΔC1aを作るために、例1の中で
記載したように(C1a [によりpsIBglを処理し、そして低いDNA濃
度で再連結することにより)達成した。これらの実験においてはれなかった。
しかしながら、C1a [による処理は、この認識配列の最初のアデニン(A)
残基のメチル化に感受性があることが知られている。その残基がメチル化された
場合、この酵素は、上記配列を解裂しないであろう。大腸菌(E、 col i
)内では、配列GATCが、このテトラヌクレオチド配列のA残基をメチル化す
るdamメチラーゼのための基質である。遺伝子gum G内のC1a工■認識
部位は、G残基により先行されている。従って、その配列、GA TCGATに
おいては、下線を付けたAがメチル化される。なぜなら、それが、上記GATC
テトラヌクレオチド配列内で生しており;そしてそれ故、上記C1a 1部位が
C1a [処理に対し不応であるからである。
遺伝子gum G内のC1aユ1部位を処理するために、関係するメチラーゼ活
性について欠損のある大腸菌(E、coli) dam株内でpslBglΔC
1aを増幅することにより、非メチル化DNAを作ることが必要であった。非メ
チル化pslBglΔC1a DNAを調製したとき、遺伝子gum Gての牡
虹1処理が難なく観察された。基質としてこのプラスミドDNAを使用して、図
7c内に示したpsIBglΔC1a2を作るために、第二のC1a Iフラグ
メントを、(レエ]によりpsIBglΔC1aを処理することにより欠失させ
、そして低いDNA濃度で再連結した。両方のC1a !フラグメントの欠失生
成体は、gum F遺伝子の近い部分とgum G遺伝子の遠い部分とのフレー
ム内融合を創出した。それ故、この領域にわたる、そして遠くに位置する遺伝子
Hから屓まで(図1)の転写及び翻訳は、正常に進行するはずである。
上記の欠失突然変異を含むプラスミドpsIBglΔC1a2を、遺伝子交換を
介してキサントモナス・カンペストリス(X、campestris)の染色体
に伝達させた。この2段階の組み換え手順を、図8内の一般的なやり方で図解す
る。一般的に、第一段階においては、プラスミドと染色体との相同的組み換えが
、プラスミド全体の染色体への統合を生じさせる。この事件は、プラスミドのベ
クタ一部分内に担持されている抗生物質耐性マーカーの維持についての選択によ
り、選択される。第二段階においては、次の組み換えは、プラスミドの損失及び
構築された欠失突然変異の保持を作り出す。この事件は、染色体DNA構造物の
、抗生物質耐性決定基の損失についてのスクリーニング並びにサザン・プロット
・ハイブリダイゼーション分析により検出される。
本例においては、psIBglΔC1,a2を、標準的な3世代にわたる接合に
より野性型キサントモナス・カンペストリス(X、campestris)株X
77に、接合伝達し、そしてテトラサイクリン耐性のトランス接合体(tran
sconjugant)を選択した。これらのテトラサイクリン耐性コロニーは
、外見上、明黄色又は暗黄色のどちらかであった。DNAを気泳動により分離し
、そしてサザン・プロット・ハイブリダイゼーションを実施した。ラベルされた
ガム遺伝子クラスターDNAによるプローブ形成は、上記明黄色単離物からのD
NA中に野性型のパターンを示した。暗黄色単離物からのDNAについてのハイ
ブリダイゼーション・パターンは、これらの単離物内で、psIBglΔC1a
2がその染色体に組み換えられていることを示した。
本物のpslBglΔC1a2挿入単離物の2つを、次に、テトラサイクリンの
非存在中で増殖させ、遺伝子交換過程の上記第二段階における次の組み換えにつ
いてスクリーニングした。これらの実験においては、液体培養をテトラサイクリ
ンの非存在中で飽和まで行い、新しい生育培地中で1=50希釈し、そして再び
飽和まで増殖させた。本タイプの幾つかの実験において、継代培養段階の数は、
2から6までにばらついた。
上記の液体継代培養段階の後、この細胞を、テトラサイクリンの非存在中で、希
釈及びブレーティングし、単離コロニーを産生じた。
これらのコロニーをテトラサイクリン耐性についてテストした。異なる実験にお
いて、テトラサイクリン感受性コロニーの頻度は、広く、〜0.5%から〉50
%まで、ばらついた。テトラサイクリン感受性単離物の頻度は、テトラサイクリ
ンの非存在中で、増殖の世代数(すなわち、継代培養段階)と共に、増加した。
個々のテトラサイクリン感受性単離物を増殖させ、そしてそれらの染色体DNA
を、その染色体中に上記欠失突然変異を含んでおりそして相同的組み換えの結果
として上記プラスミドの配列を失っているそれらの単離物を同定するために、サ
ザン・プロット・ハイブリダイゼーションにより分析した。X1910と名付け
た、このような1つの単離物は、例2に中で詳述した手順によるインビボにおけ
る多糖類ポリマーの生産について特徴付けされた。X1910により生産された
多糖類ポリマーの組成は、グルコース、マンノース、グルクロン酸及びピルベー
トに関して、野性型キサンタンから区別できないことが見つけられた:しかしな
がら、反対に、X1910により作られたガム中には、アセテートは全く検出さ
れなかった。従って、この突然変異体は、X1402(例4)により作られたも
のと等価な組成をもつ非アセチル化キサンタンを生産するが、上記の染色体の欠
失突然変異の結果としてそのようになっている。組み換えプラスミド又はいかな
る外来DNAは、本株中に全く存在しない。
先に記載したような一般的なアプローチ及び戦略は、本明細書中に又はVand
erslice and 5hannonの米国特許第4.713.449号中
に記載されている変異体キサンタンのいずれかを作るであろう染色体欠失突然変
異体アナログを創出するために容易に利用されることができるであろう。
気[
本例は、アセチラーゼ又はケタラーゼ活性における欠損をもつキサントモナス・
カンペストリス(X、campestris)突然変異体株を作り出すために使
用された突然変異誘発及びスクリーニングの方法を示す。
キサンタン・ガム生合成の酵素類をコードしている遺伝子は、キサントモナス・
カンペストリス(X、campestris)の染色体上の一連のクラスター遺
伝子を含んで成ることが示されている。二〇″ガム遺伝子クラスター″は、Ca
page他により詳細に記載されている。ガム遺伝子DNAのセグメントは、C
apage他により詳述されたように、プラスミド・ベクター例えば、pMW7
9上でクローニングされた。
部位特異的突然変異誘発を、プラスミドpMW79内に担持された上記ガムDN
Aのサブクローニング部分の上で行った。これらのクローン化DNAセグメント
は、上記のクローン化キサントモナス・カンペストリス(X、campestr
is)DNA内で挿入、欠失、及び置換の突然変異を生じさせるために組み換え
DNA技術を使用することにより、トランス接合体と共にインビトロにおいて、
そしてインビボにおいて、突然変異誘発された。これらの突然変異により与えら
れた表現型を研究するために、この突然変異を担持するプラスミドを、キサント
モナス・カンペストリス(X、campestris)に戻し伝達し、そして次
に、プラスミドにより生まれ、突然変異された遺伝子が相同的組み換えを介して
その染色体内に挿入されている組み換え体を同定した。
TnlOによりコードされているテトラマイシン耐性は、プラスミドからその染
色体への突然変異の移動についての便利な選択系を与える。
このような1つの突然変異体株(X1006)は、上記のアセチラーゼ活性の不
活性化を引き起こすことが見っがったTnlO挿入物を担持する。この突然変異
体株は、例7及び8中に記載されたように特徴付けされ、そして非アセチル化さ
れた多糖類を作ることが見つけられた。2番目の突然変異体株は、釦lOのテト
ラサイクリン耐性遺伝子遺伝子を含むDNAのフラグメントを上記ガム遺伝子ク
ラスター内の制限部位にインビトロにおいて挿入することにより構築された。こ
の突然変異体株(X921)は、上記ケタラーゼ活性における欠損があることが
見つかった。例7及び8の方法により見つけられたように、この突然変異体株は
、非ピルビル化されたキサンタンを生産する。
3番目の突然変異体株(X934)も、上記のケタラーゼ活性を太き(減少させ
ることが見つかった。この突然変異体株は、非常に低レベルのピルビル化をもつ
キサンタン・ガムを生産する:正常キサンタンにおいて、1−5%のレベルのピ
ルビル化が見つかった。
上記の突然変異体株は、先に記載されたように見つけられた。予備試験として、
プラスミドにより作られたキサントモナス・カンベこのTnlOの挿入は、Ca
page他及びVanderslice他により記載されたように、突然変異誘
発X655内にGum−欠損を引き起こした。本実験は、ブレスミドpRK20
13によりPTX655を8動化し、そしてそれをについての選択により、伝達
するとであった。本接合の最初の結果は、異常であり、そしてTnlOが上記の
プラスミド上で担持されたとき、キサントモナス・カンペストリス(X、cam
pestris)内で効果的にテトラサイクリン耐性を発現しないが、キサント
モナス・カンベストリス(X、campestris)の染色体内でTnlOが
担持されたとき、その薬剤耐性がより効果的に発現されるいうことを示唆した。
この現象は、大腸菌(E、 coli)内のTnlOについても記載された。そ
こで、上記の染色体内に挿入されたTnlOの1つのコピーを担持する株が、マ
ルチコピー・プラスミド上でTnlOを担持する株よりも、存意に高い濃度のテ
トラサイタリンに耐性であることが示された。上記の接合さく、水のようなコロ
ニー)増殖する高い頻度(受容体当たり0.5)の子孫を作り出した。延長した
インキュベーションの後、そのコロニーの多くの両分(25%)が、より活発に
増殖する細胞のセクターを作った。これらのセクターの50%より多くのものが
、形態においてGum−のようであった。これらは、たぶん、上記のTnlOt
l入物を含むプラスミドより生まれたDNAと上記染色体野性型DNAとの間の
組み換えから生じている。このTnlOが上記染色体に組み換えられたとき、高
いレベルのTet ’が得られ、そして上記の活発に増殖するセクターが観察さ
れる。これらのGum −、Tet ’セクターが拾い上げられ、そしてテトラ
サイクリン上で再び線接種されたとき、それらは、よく増殖し、そして特徴的な
Gum−の形態を呈した。
Gum ” 、 Tet ’単離物も特徴付けられた。これらの株のいくつか(
特にX934)は、相同的組み換えを介してキサントモナス・カンペストリス(
X、campestris)の染色体に挿入された完全なプラスミドpTX65
5を含むことが見つかった。このX934株の染色体構造を、その染色体DNA
のサザン・プロット・ハイブリダイゼーションにより決定し、それは、そのプラ
スミド配列が染色体に統合された形態で存在することを示している。
本例は、本発明の変更された多糖類がインビトロにおいてとのように調製される
かを示す。例えば、非アセチル化及び/又は非ビルビル化のキサンタン・ガムが
インビトロにおいてとのように調製されるかを示す。
溶解物の調製
例6及び例10の中で記載されたキサントモナス・カンペストリス(X、cam
pestris) B145954−L又は54−L突然変異体を、Jeane
s、 A、他により、tl、s、Department of Agricul
ture、AR3−NC−51,pp、14(1976)(特に引用により本明
細書中に取り込む)中に記載されたように、2(w/v)%グルコースを補われ
たY&I(酵母−マルト培地)中で増殖させた。培養液を30°Cで対数期の終
わりまで増殖させた。この細胞を遠心分離により収穫し、そして10mM ED
TAを含む冷Tris−MCI、70mM、pH8,2で洗浄し、そしてEur
opean Journal of Biochemistry43:93−1
05(1974)(特に引用により本明細書中に取り込む)の中に記載された、
Garcia、 R,C,と同様の手順により、3回、凍結−解凍を行った。
この懸濁液の増加した粘度により、そしてこの処理後の細胞生育能力の完全な損
失(1/10 @生存体)により証明されたように、この手順は、上記細胞を破
壊した。この凍結−解凍溶解物を部分として一80°Cで凍結した。蛋白質濃度
は、810 RAD検定(BIORAD Laboratories、 Ric
hmond、 Ca1ifornia)により測定され、そして1+nlの溶解
物当たり5〜7mg細胞蛋白であることが見つかった。
生合成検定手順
FEBS Letters 130:253−256(1981)(引用により
本明細書中に特に取り込む)中にIelpi、 L、 Couso、 R,0,
、and Dankert、 M、 A、により記載されたように、凍結−解凍
溶解物の部分(3oO〜400μg蛋白に等価) 、DNAase I(10μ
g/ml) 、及びMgCMgC12(8を、20°Cで20分間前インキュベ
ートした。等容量の70mM Tris−HCI 、 pH8,2を、所望の放
射ラベルした糖ヌクレオチド(LIDP−グルコース、GDP−マンノース及び
UDP−グルクロン酸)と共に、添加し、そして20℃でインキュベートした。
放射レベルしたホスホエノール・ピルベート及びアセチル・コエンザイムAを、
Ielpi et al、、前記、and Ielpi、L、Couso。
ntern、 6:323−333(1983Xこの両方を引用により本明細書
中に特に取り込む)中に記載されたように、必要なときに添加した。各種時間に
、4°Cバッファーによる希釈によりこの反応を停止させた。このサンプルを遠
心分離し、そしてこのペレットをバッファーにより2回洗浄した。この上澄を結
合させ、担体キサンタンciooμg)を添加し、そしてキサンタンと合成ポリ
マーをエタノール(60%)−KCI(0,8%)により沈殿させた。この沈殿
ポリマーを水に再懸濁し、そして未取り込みラベルを除去するために2回より多
く再沈殿させた。この沈殿物(ガム画分と名付けた)に取り込まれた放射能を、
液体シンチレーション・カウンター内で測定し、そしてそのデータを、その放射
ラベル成分のピコモル換算での取り込み量を得るために加工した。
X1006の細胞溶解物は、[”C]アセチルCoAから上記インビトロ系のガ
ム画分に炭素−14アセテートを取り込まなかった。54−Lの細胞溶解物は、
インビトロにおいて、[”CIアセテートにより放射ラベルされたガムを生産し
た。同様に、X921の細胞溶解物は、そのガム画分に[14C]ピルベートを
取り込まず、一方、54−L細胞溶解物は、ホスホエノール[”C]ピルベート
から上記インビトロ系のガム画分に放射レベルされたピルベートを取り込んだ。
従って、X1006は、アセチラーゼのための遺伝子内に欠損をもつ突然変異体
株として同定され、そしてX921は、ケタラーゼのための遺伝子内に欠損をも
つ突然変異体株として同定された。これらの株の溶解物は、インビトロにおいて
、それぞれ、非アセチル化キサンタン及び非ビルビル化キサンタンを生産した。
基質を限定することにより、キサントモナス・カンペストリス(X、campe
stris) B145954−Lの溶解物は、インビトロにおいて、変更され
た多糖類を生産する。例えば、S4−シの細胞溶解物は、内在のアセチル−Co
A及びホスホエノールピルベートが消費し尽されたとき、インビトロにおいて、
非アセチル化、非ビルビル化のキサンタン・ガムを生産する。
トランスフェラーゼ■のための遺伝子内の突然変異は、ポリテトラマーの生産を
生ずるであろう。この表現型は、先に記載されたようなインビトロにおける方法
により証明されるであろう。このガム画分は、2:l・1のモル比で、グルコー
ス、マンノース及びグルクロン酸から成る多糖類を表すであろう。上記の脂質担
体から加水分解されたテトラマーの中間体も、そのTLC上の移動及びその糖の
モル比により検出されるであろう。
例8
本例は、インビボにおいて非アセチル化ガムを作るための、上記のアセチラーゼ
欠損株、X1006の使用を説明する。本例は、上記のケタラーゼ陰性株、X9
21からの非ビルビル化ガム、並びに上記株X934からの減少されたレベルの
ビルビル化をもつキサンタン・ガムのインビボにおける生産も説明する。
先に記載した3つの突然変異株及び54−Lを、30°Cで2パーセントのグル
コースを含む培養液の中で一夜、培養した。このガムを、遠心分離による細胞の
除去により、0.5〜1%塩化カリウムを含む2−プロパツール又はエタノール
の添加による上澄からこのガムを沈殿させることにより、このガムを収穫した。
このガム沈殿物を、遠心分離により回収し、そして再懸濁させた。この手順を繰
り返した。この沈殿ガムを、水に対して透析した。それぞれの多糖類のサンプル
を、酸加水分解し、810 RAD HPX−87Hカラムを使用したHPLC
ニより分析した。キサンタン成分を、既知濃度の標準のインジェクションにより
定量した。
上記の加水分解ガムのHPLC分析は、X921がピルベートをもたないキサン
タン・ガムを生産することを示した。株X1006は、アセテートを全くもたな
いキサンタン・ガムを生産した。株x934は、54−Lガムのピルベートの1
−5%のレベルで、ピルベートを含むガムを生産した。
例9
本例は、非アセチル化及び非ビルビル化の両方がされているキサンタンを生産す
るであろうキサントモナス・カンペストリス(飄9mpestris)の突然変
異体を構築するために使用されることができる方法及び戦略について記載する。
ケタラーゼ活性を(X921)又はアセチラーゼ活性を(X1006)欠いてい
るキサントモナス・カンペストリス(X、campestris)の突然変異体
株については記載した。キサントモナス・カンペストリス(L9mpestri
s)の単一株にケタラーゼ欠損及びアセチラーゼ欠損を導入するために、Van
ders l ice他及びCapege他により記載されたような、微生物の
遺伝子のそして組み換えDNAの方法を使用することができた。この2重突然変
異体株は、非アセチル化及び非ピルビル化の両方がされているキサンタン・ガム
を生産するであろう。
プラスミド・ベクター上に担持されているクローン化ガム遺伝子DNAへの挿入
突然変異の製造方法は、Capege他により記載されている。インビボ又はイ
ンビトロにおける第二ラウンドの突然変異誘発のための基質として、突然変異体
株X921を生じさせる上記の挿入突然変異を担持するプラスミドを使用するこ
とを、思い浮かべることができた。この第二ラウンドの突然変異誘発は、当業者
に容易に思いつくであろう多数のトランスポゾン性の要素のいずれか、又は等し
く明らかな数の選択マーカーを含むDNA制限フラグメントいずれかを使用する
ことができる。2つの挿入突然変異を担持しているlするために、Capege
他の遺伝子交換技術の中で、使用されることができた。得られた株の表現型を、
例7中に、前記のVanderslice他及びCapege他により記載され
たインビボ又はインビトロにおける技術により分析することができる。これらの
分析は、ケタラーゼ及びアセチラーゼ活性の両方において妨害されている2重突
然変異体株を現すであろう。これらの2重突然変異体株は、同時に非ピルビル化
及び非アセチル化されているキサンタンを生産するであろう。
例10
本例は、ポリテトラマーを生産するキサントモナス・カンペストリス(X、ca
mpestris)突然変異体を得るための手順について記載する。先に記載し
たように、そして前記のVanderslice他の中では、切断された側鎖を
もつキサンタン関連多糖類、すなわち、ポリテトラマーは、既に得られている。
この突然変異体は、本明細書中に記載したインビボ又はインビトロにおける方法
により特徴付けされた。
本明細書中で、そして引用された特許出願の中で記載された方法を使用して、当
該技術分野における熟練者は、先に記載したようなポこれらの突然変異体株の同
定は、本明細書中で、モしてCapege他の中で記載されたように、インビト
ロにおける方法を使用して、又はインビボにおいて製造された多糖類の分析によ
り達成されることができる。
一旦、ポリテトラマー生産突然変異体が得られると、追加の突然変異段階、例え
ば、例6及び10の中で記載され、そして当該技術分野における熟練者に一般的
に知られている段階は、非アセチル化ポリテトラマーを生産する突然変異体を作
り出すために、行われるこ本例は、本明細書中に記載された多糖類が、十分にア
セチル化、十分にビルビル化、又は両方がされているかどうかを確認するための
、ベクター上でのアセチラーゼ遺伝子及びケタラーゼ遺伝子のクローンニングに
ついて討議する。
上記のキサントモナス・カンペストリス(X、campestris)の株Xl
006及びX921は、例6及び7の中で記載したように、それぞれ、アセチラ
ーゼ及びケタラーゼのための遺伝子内の突然変異をもっている。当業者は、アセ
チラーゼ又はケタラーゼ遺伝子を含む生来のDNA制限フラグメントを回復する
ために、Betlach他、前記の中に記載された方法を使用することができる
。すねわち、薬剤耐性マーカーにより邪魔されたアセチラーゼ又はケタラーゼ遺
伝子を含むDNA制限フラグメントをもつプラスミドを、アセチラーゼ又はケタ
ラーゼ遺伝子のための生来のDNA制限フラグメントを得るためのラムダ・ゲノ
ム・ライブラリーを探るために使用することができる。他の態様においては、ア
セチラーゼ又はケタラーゼ酵素のための遺伝子は、前記のCapage他により
記載されたようなプラスミドpRK290−H336、ATCC第67049号
の上で、そしてそこに記載された他のプラスミドの上で、既にクローン化されて
いる。当業者にとって、これらのプラスミドからアセチラーゼ又はケタラーゼの
遺伝子自体をサブクローニングすることは簡単なことである。
次に、いずれかの方法により得た生来のDNA配列を、Betlach他の中で
現された方法を使用して、キサントモナス・カンペストリス(X、campes
tris)内で複製可能なプラスミド、例えば、pMW79上に挿入することが
できる。アセチラーゼ及び/又はケタラーゼ遺伝子の発現は、その現存DNA配
列を修飾することにより、又はその遺伝子の上流に調節可能なプロモーターを挿
入することにより、調節することができる。これらの技術は、分子生物学及び遺
伝子工学の分野における熟練者によく知られている。同様に、上記遺伝子が挿入
されているプラスミドは、高いコピー数のプラスミドであることができる。Ca
page他の中で明らかにされたように、上記のキサンタンミドから生まれた遺
伝子の発現のために好適な条件下での培養液の増殖は、その他のキサンタン生合
成酵素よりも非常に多数のアセチラーゼ及び/又はケタラーゼ酵素を作り出すで
あろう。このアセチラーゼの過剰発現は、上記のキサンタン多糖類が十分にアセ
チル化されること、すなわち、全ての内側のマンノース残基のアセチル化を引き
起こすはずである。同様に上記ケタラーゼの過剰発現は、その末端マンノース上
で、キサンタン多糖類が十分にビルビル化されるこを引き起こすはずである。
当業者にとって、キサンタンの十分なアセチル化及び十分なビルビル化が先に記
載した方法により達成されることができることは明らかであろう。さらに、ポリ
テトラマーの十分なアセチル化、そしてポリトリマーの十分なアセチル化(前記
のVanderslice他の中に記載されている)は、本明細書中に記載され
た方法を使用して達成されることができる。
醪
本例は、高温で水の粘度を増加させるための、遺伝子を修飾されたキサントモナ
ス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)にいよ
り生産される非ビルビル化多糖類の経済的及び技術的の利点について証明する。
キサンタン・ガム、すなわち、キサントモナス・カンペストリス(Xantho
monas campestris)の天然製品は、例えば、増強された、石油
回収における使用のための水の効果的な増粘剤である。これらの粘度の利用は、
しばしば、キサンタン・ガムが高温で、そして塩水ブライン中で使用されること
を要求する。キサンタン・ガムは、高温(例えば、75°C−100″C)でも
効果的な増粘剤である。但し、それらの粘度は、低温(例えば、25°C〜60
″C)での粘度よりも実質的に減少される。
本発明者は、上記の34−L親株(株X237)から作られた野性型のキサンタ
ン・ガムの粘度に等しい、高温での粘度を作り出す、キサントモナス・カンペス
トリス(Xanthomonas campestris)の遺伝子修飾された
株により作られた新たなそして新規の多糖類を発見した。
このキサンタン・ガムは、正常なペンタマーのキサンタン構造をもっているが、
その遺伝子修飾のために、その末端マンノース上にピルベート部分を全く含んで
いない。この新規の多糖類は、実質的な費用の削減及び工程の利便性を作り出す
であろう30″C付近の発酵温度にて低い粘度をもっている。ビルビル化キサン
タン・ガムを作るためのコストは、本来高い。なぜなら、このポリマーの高い粘
度が攪拌、通気及び冷却について大きなエネルギー流入量を要求するからである
。
図9は、新規のビルビル化キサンタン・ガムと、未修飾の親により作られた野性
型キサンタン・ガムとの粘度比較を示している。野性型ガムは、低温で高い粘度
を示すが、その粘度は温度増加に伴い速やかに減少する。上記の非ビルビル化ガ
ムは、一方では、低温でより低い粘度をもっているが、上記野性型キサンタン・
ガムに本質的に等価な、高温での粘度を保持する。図9の中で報告された粘度を
、同心円筒粘度計内で、5000ppm NaClブライン中に11000pp
活性ポリマー固形物を含む溶液上で、8s−Iの剪断速度で記録した。
乳す
本例は、水溶液のための増粘剤としての使用のための、遺伝子修飾されたキサン
トモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestr印)に
より生産された非アセチル化キサンタンの利点を説明する。
図1Oは、化学的に脱アセチル化された商業的キサンタン及びその親化合物の粘
度と、遺伝子操作されたキサントモナス・カンペストリス(Xanthomon
as campestris) (株X1006)から作られた非アセチル化キ
サンタン多糖類の及び野性型キサントモナス・カンペストリス(X、campe
stris)の親(株X237)から作られたキサンタンの粘度とを比較してい
る。この粘度を、50.000ppm NaClブライン中の11000ppの
ポリマー濃度について8s−1の剪断速度で得た。粘度を25°C〜約80℃の
温度範囲にわたり測定した。
図10は、キサンタンの化学的脱アセチル化が前温度範囲にわたり増粘力の減少
を生じさせることを示した。しがしながら、遺伝子手段によるアセチル化の取り
除きは、その野性型のキサンタン・ガムと比べて、実質的に増加した粘度を作り
出している。従って、キサントモナス・カンペストリス(X、campestr
is)の突然変異体株により生産された非アセチル化キサンタン・ガムは、キサ
ンタン・ガムそれ自体に比較して、そして化学的方法により作られた脱アセチル
化キサンタン・ガムに比較して、改良された多糖類である。
例14
本例は、非アセチル化、非ビルビル化キサンタンを生産するキサントモナス・カ
ンペストリス(X、campestris)の2重突然変異体株を構築するため
に使用した方法について記載する。
Capage他は、キサンタン・ガムの生合成に向けられている遺伝子を含む、
キサントモナス・カンペストリス(X、campestris)からの遺伝子ク
ラスターのクローニングについて記載している。それらは、この遺伝子クラスタ
ー〇全体又は様々な部分を取り除かれた、キサントモナス・カンペストリス(X
、campestris)内の染色体の欠失突然変異についても記載している。
このような1つの欠失突然変異体株21231は、組み替えプラスミドpRK2
90−H336上で担持されたキサントモナス・カンペストリス(X、camp
estris) DNAの全てを欠いている。従って、株X1231は、キサン
タンを合成しない。pRK290−H2SOが株XI231に伝達されたとき、
キサンタンを合成する能力が回復する。Capage他は、単離の方法及びpR
K290−8336上に担持されたクローン化ガム遺伝子DNA内のトランスポ
ゾンTnKI2の挿入突然変異の特徴付けについても記載している。2つのこの
ような突然変異体プラスミドは、pRK290−H2SO,22及びpRK29
0−8336.41である。これらのプラスミドのそれぞれの上の上記Tn12
挿入物の大体の位置を、図11の中に示す。pRK290−H2SO,22がX
1231に伝達されたとき、得られた株は、非アセチル化キサンタンを生産する
。pRK290−H2SO,41がXI231に伝達されたとき、非ピルビル化
キサンタンが生産される。これらの2つのプラスミドの突然変異体は、上記欠失
株X1231内で担持されたとき非アセチル化、非ピルビル化キサンタンの合成
に向けられる2重突然変異体プラスミドを、インビトロにおける組み替え上の手
段により、構築するために使用されてきた。
非アセチル化、非ビルビル化2重突然変異体プラスミドを作るためのインビトロ
における戦略は以下のようなものである。pRK290−H2SO、41のカナ
マイシン感受性(Kan’ )誘導体を、そのプラスミドの部分的Hindll
l処理を行うことにより作り、非常に低いDNA濃度でこの処理生成物を連結し
く分子間連結を促進するため)、そして次に、カナマイシン感受性についてテト
ラサイクリン耐性(Tet’ )組み替え細胞をスクリーニングする。次に、プ
ラスミドDNAを、Tet’、Kan“単離物から調製し、そして制限エンドヌ
クレアーゼ処理及びアガロースゲル電気泳動により分析する。pRK290−H
2SO,41内にはただ3つのみのHindll[部位があり、そしてそれたの
2つは、TnK12内に生じており、そして上記Kan遺伝子を括っている。従
って、この部分的処理内で作られた高い割合の欠失は、上記にan遺伝子につい
て欠失てあり、一方、上記プラスミドの残りは無傷で保持されている。上記のK
an“プラスミドは、上記のケタシーセ遺伝子内に挿入物(lkb)をまだ担持
しており、そしてそれ故、非ビルビル化ガムを産生ずることが期待される。この
プラスミドは、p41Ksと名付けられた。この次の段階は、上記の非アセチル
化突然変異体プラスミドpRK290−H2SO,22(7)大8すSpe [
7ラグメントをp41Ks i、: クローニングすることである。図11中に
示すように、それぞれのプラスミドは、Capage他のDNA配列内の位置7
58.771 、及び比716に3つのSpe [部位を含む。この10.9k
bのSpe [フラグメントは、pRK290虹]フラグメントは、キサントモ
ナス・カンペストリス(X、campestris)の増殖及びキサンタンの生
産のために必須でないtRNA遺伝子内に完全に横たわっている。従って、上記
の2重突然変異体の構築の過程におけるこの小さなSpe Iセグメントの欠失
は、キサンタンの生合成に影響を及ぼすべきではない。プラスミドp41Ks及
びpRK2■により、10xモル過剰で、連結した。従って、H2Se、 22
のKan ’Spe Iフラグメントを含む組み替え細胞ガ選択されたとき、そ
れらは、p41KsのSpe Iベクター・フラグメントと最も頻繁に一緒にな
るはずである。我々は、これらの連結による組み替えを行い、そしてKan ’
組み替え細胞を得た。これらの組み替え細胞により担持されたプラスミドを、問
題の組み替え細胞を同定するために分析した。
所望の組み替え細胞プラスミドは、Kan ’組み替え細胞の中から容易に同定
された。p41KS22と名付けられた、この組み替えプラスミドは、そのケタ
ラーゼ遺伝子内に941Ksから生じた挿入物を含み、そしてそのアセチラーゼ
遺伝子内に8336.22から生じたTnK12挿入物を含む。好適な制限酵素
処理分析は、両方の挿入突然変異の存在を確認させ、そしてさらに、TnK12
突然変異を含むSpe Iフラグメントが正しい方向で挿入されたことを示した
。
次に、プラスミドp41Ks22を、接合を介してキサントモナス・カンペスト
リス(X、campestris)株に伝達した。大きなGum−欠失株X12
31は、上記の受容体の中にあった。この欠失は、p41Ks22上で担持され
た全てのガム遺伝子DNAを欠いており:それ故、X1231担持p41Ks2
2は、非アセチル化、非ビルビル化キサンタンを生産するはずである。このプラ
スミドは、効率良< X1231に伝達し、そして得られた表現型は、明らかに
粘液上軸ucoid)であるが1、野性型対照よりも有意に少なかった。X12
31担持p41KS22により生産された多糖類を、調製し、そして分析した。
このポリマーは、グルコース、マンノース、そしてグルクロン酸を含んだが、検
出できるアセテート又はピルベートは全く含んでおらず、これにより、X123
1(p41Ks22)が期待された非アセチル化、非ビルビル化ガムを生産する
ことが証明された。
例15
本例は、アセチラーゼ突然変異とトランスフェラーゼI■突然変異とを組合わせ
る2重突然変異体プラスミドの構築及び性質について記載する。
Capage他は、プラスミドpRK290−H336により担持されたクロー
ン化ガム遺伝子DNA内のトランスポゾンTnに12挿入物の単離方法及び特徴
付けについて記載した。このような挿入物を担持する1つの突然変異体プラスミ
ドは、pRK290−H2Se、 6である。このプラスミド内のTnK12挿
入物の好適な位置を、図11中に示す。上記の欠失株X1231内に存在すると
き、このプラスミドは、トランスフェラーゼIvの上記挿入の不活性化の結果と
してのポリトリマー・ガムの合成に向けられる。例14中に記載したものと類似
の手順を使用して、プラスミドpRに290−H2Se、 22内で担持された
、このトランスフェラーゼIv欠損突然変異と上記アセチラーゼ突然変異とを組
合わせる2重突然変異体プラスミドを、構築した。pRK290−8336.6
のカナマイシン感受性誘導体を、TnK12の旧nd[Irフラグメントの欠失
により得た。このプラスミド、96KSは、Kan ’ プラスミド41KSに
似ており、そして未だ、そのトランスフェラーゼ1■遺伝子内にlkbのTnK
12挿入物をミドDNAに連結し、そして2重突然変異体プラスミド96KS2
2を得た。
このプラスミドは、トランスフェラーゼIV及び上記アセチラーゼ内に挿入突然
変異を担持している。欠失株X1231に伝達されたとき、それは、非アセチル
化ポリトリマー上の合成に向けられるべきである。しかしながら、いくつかの独
立したプラスミド伝達実験において、96KS22の株X1231への伝達は全
く検出されなかった。但し、このプラスミドは、Gum−及びGum+株を含む
、他の受容体に高い頻度で首尾よく伝達された。この結果は、株X1231内の
p6KS22の存在が、おそらく、非アセチル化ポリトリマー・ガムの生産の直
接的な結果として致死的であることを示唆している。Capage他は、上記ガ
ム遺伝子クラスター内の3つの他の致死突然変異について記載しており、そして
これらの致死突然変異がキサンタン生合成における毒性中間体の蓄積を引き起こ
すと結論付けた。非アセチル化ポリトリマーの蓄積は、この多糖類が、正常にキ
サンタンを分泌するその輸送系により分泌されることができない場合に、潜在的
に毒性であり得るであろう。
当業者にとって、本発明の方法及び製品において、様々な変更及び変化を行い得
ることは明らかであろう。従って、本発明が、添付した請求項の範囲及びそれら
の等価な範囲の中で行われる、本発明の変更及び変化を覆っていることが意図さ
れている。
図の標題:
図9 粘度の比較 野性型ガム及び非ビルビル化ガム図1O粘度の比較 非アセ
チル化ガム対脱アセチル化ガムFIG、 6a
FIG、 6e
FIG、 6g FIG、 6h
FIG、 8
0 Q) Co WへC) (C1+5 ? (’J 0 Q) Co ? C
%J C1Ωへ〜〜〜〜−一一一一
国際調査報告 。1エフ、K Q2/n1AAIフロントページの続き
(72)発明者 マーレリ、ジョン ディー。
アメリカ合衆国、テキサス 77009.ヒユーストン、リーガン 3709
(72)発明者 バンダースライス、レベッカ ダブリュ。
アメリカ合衆国、コロラド 80303.ボールダー、タントラ パーク サー
クル
(72)発明者 ハスシー、ランダール ニー。
アメリカ合衆国、コロラド 80026.ラフエイエツト、ミロ サークル 1
020−ピー
Claims (39)
- 1.約2:2:1の、D−グルコース:D−マンノース:D−グルクロン酸の比 をもつ反復ペンタマー単位を含んで成る水溶性多糖類ポリマーであって、そのD −グルコース部分がベータ−[1,4]配置で結合されており、内側のマンノー ス部分がアルファ−[1,3]配置で主に一方のグルコース部分に結合されてお り、そのD−グルクロン酸部分がベータ−[1,2]配置で上記の内側のマンノ ース部分に結合されており、そして外側のマンノース部分が上記のグルクロン酸 部分にベータ−[1,4]配置で結合されているもの。
- 2.上記の内側のマンノース部分がアセチル化されている、請求項1の多糖類ポ リマー。
- 3.上記の外側のマンノース部分がアセチル化されている、請求項2の多糖類ポ リマー。
- 4.上記の外側のマンノース部分の一部がピルビル化されており、そしてその残 りの部分がアセチル化されている、請求項1の多糖類ポリマー。
- 5.上記の外側のマンノース部分の実質的に全てがピルビル化されている、請求 項2の多糖類ポリマー。
- 6.上記の外側のマンノース部分の一部がピルビル化されている、請求項1の多 糖類ポリマー。
- 7.上記の外側のマンノース部分がアセチル化されている、請求項1の多糖類ポ リマー。
- 8.約2:1:1の、D−グルコース:D−マンノース:D−グルクロン酸の比 をもつ反復テトラマー単位を含んで成る水溶性多糖類ポリマーであって、(1) そのD−グルコース部分がベータ−[1,4]配置で結合されており、(2)そ の6−0位でアセチル化されているか又はアセチル化されていないマンノース部 分がアルファ−[1,3]配置で主に一方のグルコース部分に結合されており、 そして(3)そのD−グルクロン酸部分がベータ−[1,3]配置で上記マンノ ース部分に結合されているもの。
- 9.上記の多糖類ポリマーのマンノース部分がその6−0位でアセチル化されて いる、請求項8の多糖類ポリマー。
- 10.上記の多糖類ポリマーのマンノース部分がその6−0位でアセチル化され ていない、請求項8の多糖類ポリマー。
- 11.上記の多糖類ポリマーのマンノース部分少なくとも90%がその6−0位 でアセチル化されている、請求項8の多糖類ポリマー。
- 12.内側のマンノースにおいて非アセチル化されており、そして外側のマンノ ースにおいて非アセチル化且つ非ピルビル化されている、請求項1の多糖類ポリ マーを合成することができるキサントモナス(Xanthomonas)属の微 生物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項1の多糖類ポリマーを生産する のに十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接種さ れた生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項1の多糖類ポリマ ーの製造方法。
- 13.内側のマンノースにおいてアセチル化されており、そして外側のマンノー スにおいて非アセチル化且つ非ピルビル化されている、請求項2の多糖類ポリマ ーを合成することができるキサントモナス(Xanthomonas)属の微生 物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項2の多糖類ポリマーを生産するの に十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接種され た生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項2の多糖類ポリマー の製造方法。
- 14.内側のマンノースにおいてアセチル化されており、そして外側のマンノー スにおいてアセチル化且つ非ピルビル化されている、請求項3の多糖類ポリマー を合成することができるキサントモナス(Xanthomonas)属の微生物 を、好適な生育培地に接種し、そして請求項3の多糖類ポリマーを生産するのに 十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接種された 生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項3の多糖類ポリマーの 製造方法。
- 15.内側のマンノースにおいて非アセチル化されており、そして外側のマンノ ースにおいてアセチル化且つピルビル化されている、請求項4の多糖類ポリマー を合成することができるキサントモナス(Xanthomonas)属の微生物 を、好適な生育培地に接種し、そして請求項4の多糖類ポリマーを生産するのに 十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接種された 生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項4の多糖類ポリマーの 製造方法。
- 16.内側のマンノースにおいてアセチル化されており、そして外側のマンノー スにおいてピルビル化されているがアセチル化されていない、請求項5の多糖類 ポリマーを合成することができるキサントモナス(Xanthomonas)属 の微生物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項5の多糖類ポリマーを生産 するのに十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接 種された生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項5の多糖類ポ リマーの製造方法。
- 17.内側のマンノースにおいて非アセチル化されており、そして外側のマンノ ースにおいてピルビル化されているがアセチル化されていない、請求項6の多糖 類ポリマーを合成することができるキサントモナス(Xanthomonas) 属の微生物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項6の多糖類ポリマーを生 産するのに十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の 接種された生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項6の多糖類 ポリマーの製造方法。
- 18.内側のマンノースにおいて非アセチル化されており、そして外側のマンノ ースにおいてアセチル化されているがピルピル化されていない、請求項7の多糖 類ポリマーを合成することができるキサントモナス(Xanthomonas) 属の微生物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項7の多糖類ポリマーを生 産するのに十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の 接種された生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項7の多糖類 ポリマーの製造方法。
- 19.請求項8のポリテトラマー・ガムを合成することができるキサントモナス (Xanthomonas)属の微生物を、好適な生育培地に接種し、そして約 2:1:1の、D−グルコース:D−マンノース:D−グルクロン酸の比をもつ 多糖類ポリマーを生産するために、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記 の接種された生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項8の多糖 類ポリマーの製造方法。
- 20.上記の多糖類ポリマーが上記の生育培地から、沈殿又は限外濾過により、 回収される、請求項19の方法。
- 21.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)の種である、請求項19の方法。
- 22.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona scampestrls)のトラノスフェラーゼVの欠損突然変異体である、請 求項19の方法。
- 23.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona scampestns)のトラノスフェラーゼV及びアセチラーゼの欠損突然変 異体である、請求項19の方法。
- 24.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)のトランスフェラーゼV及びアセチル・コエンザイ ムAの欠損突然変異体である、請求項19の方法。
- 25.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestriS)のホスホエノールピルベートの欠損突然変異体であ る、請求項19の方法。
- 26.請求項11のポリテトラマー・ガムを合成することができるキサントモナ ス(Xanthomonas)属の微生物により、好適な生育培地を接種し、そ して約2:1:1の、D−グルコース:D−マンノース:D−グルクロン酸の比 をもつ多糖類ポリマーであって、アセチル化されていないものを生産するために 、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で、上記の接種された生育培地をインキュ ベートすることを含んで成る、請求項11の多糖類ポリマーの製造方法。
- 27.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s capestriS)のカタラーゼ、アセチラーゼI、及びアセチラーゼI Iの欠損突然変異体である、請求項12の方法。
- 28.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestriS)のケタラーゼ及びアセチラーゼIIの欠損突然変異 体である、請求項13の方法。
- 29.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)のケタラーゼの欠損突然変異体である、請求項14 の方法。
- 30.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestriS)のアセチラーゼIの欠損突然変異体である、請求項 15の方法。
- 31.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)のアセチラーゼIIの欠損突然変異体である、請求 項16の方法。
- 32.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)のアセチラーゼI及びアセチラーゼIIの欠損突然 変異体である、請求項17の方法。
- 33.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestriS)のアセチラーゼI及びカタラーゼの欠損突然変異体 である、請求項18の方法。
- 34.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestriS)のアセチラーゼの欠損突然変異体である、請求項2 6の方法。
- 35.上記の徴生物がATcc番号53473、すなわち、キサントモナス・カ ンペストリス(Xanthomonas campestris)のアセチラー ゼの欠損突然変異体(X1006)である、請求項26の方法。
- 36.染色体の欠失突然変異を含み、そして内側のマンノースにおいて非アセチ ル化されており且つ外側のマンノースにおいて非アセチル化されている請求項1 の多糖類ポリマーを合成することができる、キサントモナス(Xanthomo nas)属の微生物を、好適な生育培地に接種し、そして請求項1の多糖類ポリ マーを生産するのに十分な時間にわたり、好適な温度、pH及び溶存酸素濃度で 、上記の接種された生育培地をインキュベートすることを含んで成る、請求項1 の多糖類ポリマーの製造方法。
- 37.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)の種である、請求項36の方法。
- 38.上記の微生物がアセチラーゼI及びIIの染色体の欠失突然変異を含む、 請求項36の方法。
- 39.上記の微生物がキサントモナス・カンペストリス(Xanthomona s campestris)のアセチラーゼI及びIIの染色体の欠失突然変異 体(X1910)である、請求項36の方法。
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